わかって合格(うか)る宅建士シリーズ(TAC)を徹底レビュー!
更新日:2024年11月16日
TACの「わかって合格(うか)る宅建士」は、生講義スタイルの正統派テキストで、初学者が理由付けや趣旨からしっかり法の理解を深められるテキストです。
TACの3シリーズ(みんほし・スッキリ・わかうか)の中では、一番のおすすめです!
わかって合格(うか)る宅建士シリーズは、基本テキストのほか過去問や一問一答問題集などもラインナップされていますので、このページでは、私自身も実際に中身を読んだうえで、それぞれ詳しくレビューしていきたいと思います。
評判・口コミのひとつとして、ぜひ参考にしてください!
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わかって合格る宅建士シリーズ(TAC)のラインナップ
TACが出版している「わかって合格(うか)る宅建士」シリーズは、以下のように、基本テキストと分野別過去問題集のほか、年度別過去問題集と一問一答問題集があり、全部で5種類がラインナップされています。
ただし、必ずしも全ての教材を購入する必要はありませんので、基本テキストと分野別過去問題集は必須として、あとは必要に応じて、一問一答問題集あたりを購入すればいいのではないかと思います。(どんな場合に購入するのが効果的かは、後述します。)
基本テキスト
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わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト(2025年度)
著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/11/17 ページ数:760ページ サイズ:A5判 価格:3,300円 |
分野別過去問題集
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わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集(2025年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2023/11/17 ページ数:652ページ サイズ:A5判 価格:2,750円 |
年度別過去問題集
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わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス) (2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/27 ページ数:1040ページ サイズ:A5判 価格:2,860円 |
一問一答問題集
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わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト1000(2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/28 ページ数:760ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:2,090円 |
模試型過去問
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わかって合格(うか)る宅建士 過去問セレクト予想模試(2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/4/4 ページ数:568ページ サイズ:A5判 価格:2,090円 |
それでは、「わかって合格る宅建士」シリーズのラインナップについて、順に見ていきたいと思います。
わかって合格る宅建士 基本テキストをレビュー【理解重視の正統派テキスト!】
まずは、「わかって合格(うか)る宅建士」シリーズの基本テキスト「わかって合格る宅建士 基本テキスト」からご紹介します。
しっかり理解したうえで合格するのがコンセプト
このテキストは、生講義スタイルの「ですます」調で、かみくだいた解説で「理解できる(わかる)から合格できる(うかる)」というコンセプトになっています。
フルカラーで4分冊にセパレート
まず、見た目の特徴としては、フルカラー(2018年版からフルカラーにリニューアル)で、分野ごとに4分冊にセパレートできるようになっています。
フルカラーで分冊というのは、最近流行りの定番ですね。フルカラーですので、とても読みやすいですし、分冊できるのも持ち運びに便利です。
また、付属の赤シートで重要なキーワードを隠して暗記することもできます。
理由づけや趣旨から解説する正統派テキスト
本文は、講義形式の解説で、「みんなが欲しかった!」など、とっつきやすいタイプのテキストとは異なり、しっかりと理由付けや趣旨などから解説してくれる正統派テキストの部類に入ると思います。
このため、コンセプトどおり、初学者でもきちんと理解しながら学習でき、丸暗記は最小限に抑えることができますね。
また、直近5回分の過去問網羅率100%を誇るなど、かなり詳しく書かれたボリューム感のあるテキストです。
出典(2023年度版):Amazon
TACの3シリーズでは一番のおすすめ
フルカラー化される前は、固めの講義でズラズラダラダラとした記述でしたが、その後、レイアウトにも工夫が重ねられメリハリがついてきたため、TACの3シリーズ(みんほし・スッキリ・わかうか)の中では、一番におすすめできるテキストになりました。
なお、このテキストのその他特徴として、以下のようなものがあります。
- 過去12年間の出題箇所にアンダーラインを引き、出題年度を併記
- 本試験で狙われる超重要ポイントと法改正箇所にアイコン表示
- 本試験で狙われる事例を“ケーススタディ形式”でしっかり解説し、要点は「試験に出る!POINT整理」として図表で整理
- 巻末に「厳選過去問プレミアム50」として本試験形式の出題予想模試を掲載
わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト(2025年度) | |
著者 | TAC宅建士講座 |
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出版社 | TAC出版 |
発売日 | 2024/11/17 |
ページ数 | 760ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 3,300円 |
- フルカラーで、4分冊にセパレート
- 赤シート対応
- 生講義スタイルで、理解できる(わかる)から合格できる(うかる)というコンセプト
- 理由付け・趣旨から解説する正統派テキスト。初学者でも理解しながら学習できる
- 直近5回分の過去問網羅率100%でボリューム感あり
- レイアウトに工夫が重ねられ、メリハリがついてきた
- TACの3シリーズで最もおすすめ
わかって合格る宅建士 分野別過去問題集をレビュー
次は、分野別過去問題集「わかって合格る宅建士 分野別過去問題集」です。
こちらも、分野別に4分冊にセパレートできるようになっています。
この問題集は、超定番の重要過去問305問に厳選して、分野別に収録した過去問題集です。
この305問という収録数は、他社や他シリーズの標準的な分野別過去問題集と同等です。(250~300問程度が主流。らくらく宅建塾シリーズとスッキリわかる宅建士シリーズは例外的に600問程度あり)。
ページの構成は、左ページが問題、右ページが解答・解説になっています。
問題ページの下端に、その問題を解くためのヒント(問題によっては図解)が書かれていますので、初めて解く際は分かりやすくていいですが、2回目以降は目に入ってしまわないように注意が必要ですね。
また、解説ページの下端には、その問題を解くうえでのポイント(出題の意図や解答テクニックなど)が整理してあります。
印刷は赤系の2色刷りで、付属の赤シートで解答と解説文の重要箇所が隠せるようになっています。
なお、テキストとのリンクについては、問題ごとに(1肢ごとではなく)、「わかって合格る宅建士 基本テキスト」の該当する章項番号を明記する形でリンクされています。
わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集(2025年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2023/11/17 ページ数:652ページ サイズ:A5判 価格:2,750円 |
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収録内容 | 305問(超定番の重要過去問を厳選) |
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出題形式 | 4肢択一式 |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 『わかって合格る宅建士 基本テキスト』にリンク(問題ごとに、該当の章項番号を明記) |
目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答や重要ポイントを隠せる |
わかって合格る宅建士 過去問12年PLUSをレビュー
次は、年度別過去問題集「わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS」です。
この問題集は、過去12年分の過去問を、年度別に収録した過去問題集です。
一般的に、年度別の過去問は、過去問学習で使用することは稀だと思います。私が宅建試験の受験勉強をした際も使用しませんでしたし、実際のところ、年度別過去問を出版しているシリーズも少ないです。
それに、分野別過去問に比べると、解説がシンプルで、ポイント整理などの工夫もありませんので、年度別過去問をメインの問題集として使用するようなことは絶対にしてはいけません。
ということで、この年度別過去問題集をわざわざ購入する必要はないと思います。
なお、ページ構成は、本の前半分が問題、後ろ半分が解説になっていて、問題部分と解説部分とに2分冊できます。解説ページは文字ばかりですが、一応2色刷りで、重要なキーワードは赤字で印刷されています。
わかって合格(うか)る宅建士 過去問12年PLUS(プラス) (2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/27 ページ数:1040ページ サイズ:A5判 価格:2,860円 |
<参考>年度別過去問題集の活用法
年度別過去問の使用方法として考えられるのは、例えば、試しに1年分の過去問を解いてみて、どれぐらい得点できるかを試してみるといった使い方や、本試験の時間配分を確認するといった使い方ぐらいかと思います。
しかし、そういう使い方をするなら、予想問題集(模試)を解いた方が、これから受験する年度の予想問題を解くことができますので、意味があるように思います。
わかって合格る宅建士 一問一答セレクト1000をレビュー
次は、一問一答問題集「わかって合格る宅建士 一問一答セレクト1000」です。
この問題集は、一問一答式、つまり、過去問は4肢択一式ですが、この4つの肢をバラバラにして、そのひとつの肢に対して〇か×かを判断するタイプの問題集になります。
収録問題は、膨大な過去問の中から、頻出論点・重要知識を厳選した約1000肢となっていますので、網羅型の一問一答になりますね。。
※ 2023年版までは600肢でしたが、2024年版から1000肢に増量されました。
また、コンパクトサイズ(B6判より少し小さいぐらい。一般的なテキストはA5判)ですので、持ち運びにも便利です。
ページの構成は、左ページが問題、右ページが解答・解説になっています。印刷は赤系の2色刷りで、答えと解説の重要語句が赤字になっていて、赤シートで目隠ししながら解くことができます。
出典:Amazon
それと、基本テキストとのリンクについては、各テーマごとに大雑把に記載されているだけなのが、少し残念です。
なお、基本的に、問題集としては分野別過去問題集があれば十分ですので、別途、このような一問一答問題集を購入する必要性は低いと思います。
わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト1000(2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/28 ページ数:760ページ サイズ:A5判 価格:2,090円 |
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収録内容 | 1000肢(頻出・重要知識を厳選) |
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出題形式 | 一問一答式 |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 『わかって合格る宅建士 基本テキスト』にリンク(テーマごとに該当の章項番号を明記) |
目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答や重要事項を隠せる |
<参考>一問一答問題集の活用法
外出先などのスキマ時間にも勉強したい場合には、「一問一答問題集」が便利です。
というのは、一問一答は、ハンディ―サイズになっているため持ち運びに便利ですし、1肢ずつサクサク解いていけるので、スキマ時間に取り組みやすいからです。
私も、個人的に一問一答は好きですね。
他の資格試験(管理業務主任者試験)を受験する際は、勉強期間があまり確保できなかったため、一問一答だけで済ませましたし、司法書士試験も、できるだけ効率的に勉強するため、一問一答をメインに使いました。
また、試験までに過去問を全部解くような時間がなく、間に合わないと切羽詰まった際に、この一問一答問題集で、イチかバチか勝負を賭けるという使い方もあるかと思います。
わかって合格(うか)る宅建士 過去問セレクト予想模試をレビュー
次は、模試型過去問「わかって合格(うか)る宅建士 過去問セレクト予想模試」です。
この問題集は、過去30年以上の過去問の中から、「頻出&重要」+「今年の出題予想論点」をセレクトし、本試験形式に収録した7回分の模試(予想問題集)&直近年度の本試験が収録されています。
このタイプの過去問は、2022年度にLECの出る順シリーズで、これまでにない新ジャンル過去問として出版を始め、好評を得たことから、TACも真似をして2024年版から出版を始めたようですね。
わかって合格(うか)る宅建士 過去問セレクト予想模試(2024年度) 著者:TAC宅建士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/4/4 ページ数:568ページ サイズ:A5判 価格:2,090円 |
わかって合格る宅建士シリーズの徹底レビューまとめ
以上、TACの「わかって合格(うか)る宅建士」シリーズを紹介してきました。
このラインナップの中で、「わかって合格る宅建士 基本テキスト」については、正統派テキストとして、初学者が理由付けや趣旨などから法の理解が深められるテキストになっていますし、フルカラーで見やすさも兼ね備えています。そして、度重なる見直しにより、レイアウトも工夫され、メリハリもついてきました。
その他の問題集については、特別な特徴はありませんが、これは、どのシリーズでも言えることで、問題集で特別な特色を打ち出すことはあまりありませんので、特に問題ないと思います。
宅建の教材を選ぶ際は、それぞれ独自の特色を打ち出している「基本テキスト」を基準に選ぶべきだと思いますので、「わかって合格る宅建士」シリーズは、おすすめできるシリーズです。
わかって合格るシリーズの使い方 ・勉強法
「わかって合格る宅建士」シリーズは、多彩なラインナップが揃えられていますが、全部揃えるような必要性はまったくありません。
上述したように、基本テキストと、分野別過去問題集があれば十分です。
基本テキストと分野別問題集を使った勉強法については、宅建は独学で合格できる!おすすめ勉強法のページで解説していますので、そちらを参考にしてください。
あとは、ご自身の必要に応じて、スキマ時間の勉強用などに、一問一答問題集の購入を検討いただければと思います。
あとは、当シリーズにはありませんが、「予想問題集(模試)」ですね。予想問題集については、宅建のおすすめ問題集(予想問題集)で紹介していますので、そちらをご参照ください。
ただし、私としての一番のおすすめは、徹底的に噛み砕いたわかりやすい解説の「らくらく宅建塾」、又は、図解・イラストを中心としたLECの「宅建士 合格のトリセツ」です。
それぞれ、以下のページで紹介していますので、興味のある方はご覧いただければと思います。
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