LEC宅建登録実務講習の評判は?体験レポート!
更新日:2024年11月26日
私は、宅建試験に合格後10年以上経ってから、宅建士の資格登録をしようと思い、登録実務講習を受講することにしました。
どこの実務講習を受けようか探したところ、9月というちょっと変わった時期だったため、開催している講習がなかなか見つけられませんでした。
そんな中、LECだけは年間を通じて講習を開催してくれているのを見つけ、ネットの評判も良かったことから、LECを受講することにしました!
このページでは、私が受講したLEC宅建登録実務講習を体験レポートしますので、これから登録実務講習の受講を検討されている方は、ぜひ参考にしてください!
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LEC宅建登録実務講習の概要
まずは、LECの宅建登録実務講習の開催日程や受講料、カリキュラムなどの概要からご紹介したいと思います。
開催日程
宅建の登録実務講習は、宅建試験の合格発表後の1月・2月に集中的に開催され、それ以降は徐々に減っていきます。
5月以降も開催している講習機関は限られており、特に9月にもなれば、ほぼありません。
そんな中で、LECだけは年間を通じて(1月~11月)しっかり開催してくれていますので、本当に助かります。
さらに、開催の曜日のパターンも豊富で、火・水、木・金、土・日など、各種の組み合わせが用意されているのも有難いですね。
料金
登録実務講習の受講料は、おおむね2万円程度のところがほとんどで、LECの受講料も、22,000円になっています。
ちなみに、主要4社の受講料は下表のとおりです。
登録実務講習実施機関 | 料金 |
---|---|
LEC東京リーガルマインド | 22,000円 |
日建学院 | ネット割引→22,000円 |
資格の学校TAC | 22,000円 |
総合資格学院 | 20,500円 |
カリキュラム
登録実務講習のカリキュラムは法定されているため、どこの講習も概ね共通していますが、LECのカリキュラムは下記のとおりです。
- 通信講座【概ね1ヶ月間】
- 演習(スクーリング)【12時間】
- 修了試験【1時間】
12時間のスクーリングは、LECを含め、どこの講習も2日間に分けて開催されます。
ただし、LECでは、1日に凝縮するというハードスケジュールも用意されていますので、丸2日間も予定をあけられない方には、便利ですね!
開催日程 |
年間を通じて開催(1月~11月) |
---|---|
受講料 |
22,000円 |
カリキュラム |
|
公式サイト | LEC 公式サイトへ |
LEC宅建登録実務講習の体験レポート
それではここからは、私がLECの宅建登録実務講習を受講した体験をレポートしていきたいと思います。
登録実務講習の申込み
登録実務講習の申込みは、LEC宅建登録実務講習スクーリング日程一覧のページで、会場とスクーリング日程を選んで、申し込むことができます。
ただし、スクーリング前に約1ヶ月間の通信講座を受ける必要があります。このため、1ヶ月以上先の日程しか申し込むことができませんので、ご注意ください。
LEC登録実務講習
1ヶ月間の通信講座
受講を申し込むと、数日後に「通信講座」の教材が送られてきました。
教材は、「DVD(3時間)」と「登録実務講習テキスト(262ページ)」、「登録実務講習テキスト資料集(136ページ)」の3つです。あとは、「受講証」と「手引き」が同封されていました。
これから約1ヶ月間で、DVDを視聴して、テキストを読んだり問題を解くなどしながら自己学習に取り組むことになります。
DVDの視聴
まずは、DVDを視聴するように指示が書いてありましたので、DVDを視聴しました。
LECホームページのガイダンス動画は、カリスマ講師の水野健先生でしたので、このDVDも水野先生かと期待していたのですが、残念ながら別の先生でした。。。
DVDでは、テキストの具体的な内容はスクーリングで学習するため、これからスクーリングに向けて勉強するうえでの注意点や、直近の法改正の簡単な説明、そして、テキストの内容をちょこっとかいつまんで解説するような内容でした。
テキストを見ながら講師が解説していくのですが、「線を引いたりしないように」といった注意もありました。スクーリングの時に、修了試験で出るところをマーカーしていくので、それと混ざってしまうと困るから、とのことでした。なるほどー。
あと、今後の自己学習としては、テキストの最初から最後まで全部読んだりしなくていいから、テキストの全体を見渡して、ざっと学習するように。それと最後に、手引きに入っている60問の〇×問題を解くように、とのことでした。
ということで、私は、3時間のDVDを1.5倍速で視聴しましたので、2時間で見終わりました。ただし、この2時間を見るのに2週間ほどかかりましたが、、どれだけサボってるんだ。。
自己学習
続いて、今度は自己学習です。
先生からは、あまり細かく読まなくてもいい、との指示でしたので、講習テキストの各ページの見出しを中心にザッと流し読みをしたところ、1時間で終わってしまいました。
これでいいのか??と不安に思いましたが、それよりも、私は宅建試験に合格してから10年以上経っていましたので、そもそも宅建試験の受験用テキストを読み直した方がいいんじゃないか?と思い、宅建のテキストを読むことにしました。
3時間ほどかけて、宅建テキストの宅建業法の章をひととおり読みました。これでなんとか、スクーリングに付いていけそうな感じに記憶を呼び起こせたと思います。
それから、LECの講習の手引きについていた60問の〇×式の練習問題を解いてみました。すると、曖昧ながらも9割以上は雰囲気で解けましたので、まぁこれなら大丈夫かな、という感触が得られました。この時間は30分程度でしたね。
通信講座まとめ
ということで、以上で1ヶ月間のLEC登録実務講習の通信講座が終わりました。
- 3時間のDVDを1.5倍速で視聴⇒2時間
- 講習テキストの流し読み:1時間
- 宅建テキスト(宅建業法)で記憶の呼び起こし:3時間
- 講習テキストの〇×問題:30分
合計 6時間30分の学習時間でした。
みなさん、どれぐらいやってるんでしょうかね。私としては、割とやった方じゃないかと思っています。
LEC登録実務講習
12時間のスクーリング
次は、いよいよスクーリングです。
スクーリングの持ち物・服装
スクーリングの持ち物としては、下記のものが指示されていました。
- 登録実務講習テキスト
- 登録実務講習テキスト資料集
- 受講証
- 写真付き身分証明書
- 筆記用具(鉛筆またはシャープペン、消しゴム)
- 時計
それと、ここには入っていませんが「蛍光マーカー」は必須です。修了試験で出題される箇所について、マーカーするように講師から指示が出ますので。
- 蛍光マーカー
当日の服装については、スーツを着ていった方がいいのかな?と一瞬思いましたが、予備校の講習にスーツは必要ないだろうと思い、ビジネスカジュアルな感じの服装で行くことにしました。
スクーリングの会場
スクーリング会場は、LECの神戸本校でした。
10時から18時までの講習ですが、最初にガイダンスと本人確認があるため、9時40分が集合時間として指定されていました。
9時30分頃に会場に着くと、20人ほどが座れる教室に、半分以上の人が既に着席していました。
服装は、予想どおりスーツの人は誰もいませんでしたね。
私は、資格予備校というものに行ったことがなかったので、教室の雰囲気を味わいました。教室の前に講師が立ち、講師の手元を映し出す画面が教室の前に2つ備えつけられていました。
スクーリングの概要
2日間で「演習12時間+修了試験1時間」のスクーリングは、
90分→(10分休憩)→90分→(60分昼休憩)→90分→(10分休憩)→60分→(10分休憩)→60分【計 6時間30分】
の流れで進んでいきます。これを2日間ですね。
基本的には、前に立った講師の授業を聴く形式ですが、テキスト・資料集・ワークブックという3つの教材を使って、次はこれ、次はこれ、と教材を切り替えますので、眠くなってきても、そのタイミングで目を覚ますことができます。
また、ワークブックを使った演習もあります。
講義中には、修了試験(〇×問題)で出題される可能性の高いところを、「ここをマーカーしてください。」と具体的に指示が出されます。
このマーカーの箇所が全部でおよそ60ヶ所で、その中から20問が出題されるとのことでした。
このため、マーカーするところだけは絶対に聞き逃してはいけないと思い、起きていることができました。
スクーリング内容
講習は、「中古住宅」の「売買」の「媒介契約」の売主側の宅建業者の宅建士として業務をシミュレーションしていくというシナリオになっています。
スクーリングの講習内容は、以下のとおりです。
- 業務総論
- 受付
- 調査総論
- 物件調査(公簿、面接聞取り調査、現地調査、生活関連施設、法令上の制限)
- 価格査定
- 媒介契約
- 不動産広告
- 現地案内
- 資金計画
- 条件交渉
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
スクーリングの中心項目
この中で、時間を割いたのは以下の3つの項目ですね。
- 物件調査
- 売買契約書の作成
- 重要事項説明書の作成
物件調査では、登記事項証明書の読み方や申請方法、面接聞取り調査・現地調査、電気ガス水道などの生活関連施設調査、建築基準法・都市計画法などの法令上の制限調査などの調査方法を教えてもらいました。
次に、売買契約書の作成、重要事項説明書の作成については、ワークブックを使って、事例に基づいて、契約書や重要事項説明書を書き上げていくという演習をしました。
具体的には、登記事項証明書から、所在や地番、地目などを読み取って書き写したり、設定事例から、売買代金や手付金、違約金の金額、決済日や解除期限などの日付を書き写す、といった内容です。
LEC登録実務講習
最後の修了試験
そして、12時間の講義が終われば、最後は修了試験です。
8割を正解すれば合格になります。LECの実績では、99%の人が合格するそうです。
修了試験は、〇×問題が20問と、記述問題(穴埋め)が20問です。
記述問題は、媒介契約書と重要事項説明書の空欄部分を埋めていくという問題です。
〇×20問は、予告どおり、マーカーを引いた60ヶ所の中から、20ヶ所が出題されました。
テキストは持込みOKですので、テキストのページを順番にめくっていけば該当箇所を見つけることができ、そのまま問題の正誤を判断することができました。
穴埋めの記述20問も、ワークブックで演習したものと同じパターンで、登記事項証明書や設定事例から、金額や日付を転記していけばOKです!
たぶん、全問正解できたと思います。
制限時間は60分ですが、問題を解き終わったら退出できるので、私は25分ほどで解き終わり、退席しました。
そして、その2週間後ぐらいに、実務講習の修了証明書が郵便で届きました。点数が何点だったのかは書いてなかったですが、合格できていたようで、よかったです!
LEC宅建登録実務講習の体験レポートまとめ
2日間で12時間という講習は、長年そういう経験をしていなかったので、首が痛くなり、肩も凝って、体がとても疲れました。。
とはいえ、不動産取引の実務を知ることができましたので、とても有意義な2日間だったと思います。
講習内容そのものよりも、講師自身の不動産業界での経験談などの方が興味深かったですね。
他社の登録実務講習は受けたことがありませんので、どんな感じなのかわかりませんが、LECの講習はとてもよかったと思います!
講習が終われば、次は、宅建士の資格登録の手続に進めますね。資格登録については、宅建合格後の流れは?登録から宅建士証の交付まで徹底解説!のページをご参照ください。
⇒ LEC 登録実務講習 公式サイト |
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日程 | 年間を通じて開催(1月~11月) |
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受講料 |
22,000円 |
カリキュラム |
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