宅建の試験会場は?持ち物など注意点も経験者が解説!
更新日:2024年7月11日
宅建の試験会場はどこで実施されるの?いつ決まるの?試験会場には何分前に到着しておけばいいの?何を持っていけばいいの?など、いざ宅建試験を受験するとなると、気になることがたくさん出てきますよね。
そこで、このページでは、実際に宅建試験を受験し、合格した経験者の立場から、これらの疑問にお答えしていきたいと思います。
【執筆者】 |
執筆者紹介 |
宅建の試験会場は?
それでは、宅建試験の試験会場がどこになるのか、希望できるのか、いつ到着しておけばいいのか、など順に紹介していきます。
原則、居住地の都道府県の試験会場で受験
宅建試験は、全国の都道府県ごとに実施され、原則として、申込時点で居住している(住民票を置いている)都道府県に設けられた試験会場での受験となります。
ただし、学生や単身赴任等の事情で、住民票とは別のところに居住している場合は、現に居住しているところを住所として記載し、その都道府県で受験することも可能です。
なお、合格後の宅建士の資格登録も、当該試験地の都道府県知事に申請することになりますので、その点も考慮して試験地を決めるよう注意してください。
試験会場は、都道府県ごとに1ヶ所以上が設けられ、1ヶ所のみの県もありますし、東京都なら30ヶ所以上あるなど、受験者数や立地等に応じて設けられています。
試験会場は、高校や大学のキャンパスなどが中心
試験会場の多くは、高校や大学のキャンパスなど、教室型の部屋が確保できる施設になっています。
具体的な試験会場は、試験の申込画面(又は申込書)で確認することができます。
希望する試験会場を選択可能(先着順)
なお、居住地の都道府県内に複数の会場が設けられている場合は、インターネットで申し込む際に、申込時点で空きのある会場を先着順で選択することができます。(郵送申込の場合は、受験したい会場を第3希望まで選択)
先着順となっており、定員に達したときは希望どおりの会場で受験できなくなりますので、できるだけ早めに申し込むようにしましょう。
そして、決定された試験会場は、受験票に記載されますが、それよりも早く確認したい場合は、8月下旬以降に、ネット申込者はWEBサイト「宅建試験マイページ」で、郵送申込者は専用ダイヤルで確認することができます。
※ 令和5年度までは、8月下旬に試験会場通知(ハガキ)が発送されていましたが、令和6年度以降、上記のように変更されました。
※ 試験会場の詳細は公式サイトでご確認ください⇒一般財団法人 不動産適正取引推進機構(公式サイト)
指定された試験会場に訪れたことがない場合
試験会場は、これまでに訪れたことのない場所であることが大半だと思います。私自身、いくつもの資格試験を受けてきましたが、試験会場は初めての場所ばかりでした。
事前に下見までできれば万全ですが、なかなかそこまでするのは大変だと思います。最低限、電車の乗り継ぎの確認や、歩くルートの確認などは、念入りに下調べしておくべきです。
今の時代は、Googleストリートビューがありますし、Youtubeで電車の乗り継ぎの動画がアップされていたりもしますので、そういったものをフルに活用して、できる限りの情報収集をしておきましょう。
また、遠方になる場合は、前泊するというのも検討の価値がありますね。普段、ホテルに泊まり慣れていない人は、寝付けなくて困るというリスクもありますが、当日、時間に余裕を持って試験会場に着くことができるのは大きなメリットです。
試験会場には何分前に到着すべきか
宅建試験には試験時間と集合時間とがそれぞれ決められています。試験時間は13時からで、集合時間は12時30分です。
受験の注意事項などの説明が始まりますので、集合時間までに必ず試験会場に到着し、着席しておく必要があります。
では、試験会場には何分前に到着しておくようにするか、というのは結構悩むところですよね。あまり早く到着しても待つ時間で疲れてしまいますし、ギリギリになると焦ってしまいますし。
私の場合は、資格試験を受験するときは、いつも集合時間の30分前ぐらいを目処に到着するようにしています。30分前を想定しておけば、電車に乗り遅れてもリカバリーが可能です。
それぐらいの時間に試験会場に到着すれば、半分以上の人が着席していることが多いですね。
ですので、一般的には30分前の到着というのは遅い方だと思います。
私の場合、「待つ」というのがあまり好きではないため、ちょうどいい時間に着こうとしてしまいますが、余裕をもって到着できる方が安心する方は、1時間前ぐらいに到着することをおすすめします。
試験会場に到着してからは、トイレに行ったり、机の上の鉛筆・消しゴムなどの配置を考えたり、最後の悪あがきの見直しをしたりしながら、気持ちを整えましょう。
試験会場への持ち物など注意点
それでは次は、宅建の試験会場への持ち物について、ご紹介していきます。
実施要領に記載されている持ち物
試験会場に持参する持ち物については、試験の実施要領に記載されています。
- 受験票
- BかHBの黒鉛筆又はシャープペンシル(この筆記具以外で解答すると無効)
- プラスチック製の消しゴム
- 鉛筆削り(任意)
- 腕時計(置き時計などは不可。時計機能のみに限る。)
※ スマートフォン・携帯電話等は電源を切って、配布された封筒に封入しないといけません。
※ 法令集、電卓等の計算機類を机上に置くことや使用することは禁止されています。
※ 会場に掛け時計があると思い込んで腕時計を持っていかない人が稀にいらっしゃいますが、時計があるとは限りません。腕時計は必ず持参するようにしましょう。
その他必要な持ち物
上記以外で必要なものとしては、
- 最小限の教材・テキスト
が必須ですね。
あとは、部屋の温度に合わせて調節できるような服装など、各自で工夫してください。
※ 持ち物の詳細は公式サイトでご確認ください⇒一般財団法人 不動産適正取引推進機構(公式サイト)
持ち物の注意点など
上記に記載した持ち物のうち、私なりの注意点についてご紹介します。
シャープペンについて
「BかHBの黒鉛筆又はシャープペンシル」については、私の場合、マークシート用に、HBの0.7mmの太いシャープペンをいつも使っています。これを、落としたり壊れたりしたときの予備も含めて2本持っていきます。
普通のシャープペンは0.5mmが一般的ですが、0.7mmを使えば、マークシートをスピーディーに塗りつぶせますので、時間短縮が図れて便利だと思います。
また、本体に、芯が数本入っているかどうか、必ず確認しておきましょう。
ちなみに、私はHBを使っていますが、Bの方がさらに塗りつぶしやすいかもしれませんね。ただし、マークを間違えた場合に少し消しにくい可能性もありますが。
消しゴムについて
また、消しゴムについても、いつも2個持っていくようにしています。転がり落ちたときの予備ですね。
事前に、消した跡の黒くなっている部分がないか確認しておくことが重要です。
マークシートで塗りつぶしたところを消す場合、消しゴムの先に黒い部分があると、マークシートが汚れて大変なことになってしまいますので、、、必ずキレイな状態にしておく必要があります。
最小限の教材・テキストについて
最小限の教材については、直前に暗記できるようにまとめたものがあればベストですが、ない場合は、使い慣れたテキストを1冊持っていけばいいかと思います。
また、試験会場の周辺で資格予備校が配っているパンフレットに直前暗記用の知識が載っているケースが多いので、それを眺めておくといった対応でもいいかもしれません。
私はいつも、予備校パンフレットを眺めるパターンで過ごしています。眺めるというより、必死で暗記する場合もありますが。。
試験会場でのお昼ご飯(昼食)はどうする?
次に、試験会場でのお昼ご飯(昼食)をどうするか、というのもけっこう悩むところですよね。
12時30分に集合するわけですから、それまでに食べておかないといけません。しかし、本来お昼ご飯を食べる時間は、ちょうど自宅から試験会場まで移動している最中です。
家を出発する前に食べてしまうのがおすすめ
人それぞれ対応方法は異なると思いますが、私の場合は、家を出発する前に食べてしまう、という対応でした。
私が宅建試験を受験した際は、試験会場まで30分もあれば着く場所でしたので、それで全く問題ありませんでしたが、1時間とか2時間前ぐらいに家を出ないといけない場合もありますよね。
私も、宅建以外の試験では、大抵2時間前ぐらいに家を出発しないといけませんでした。
試験会場まで1~2時間ぐらいかかる場合にどうすればいいかというと、私の場合はやはり、「家を出る前に食べる」でした。
普段の生活を考えると、昼食を食べてから夕食までの時間は6時間ぐらいあきますよね。ということは、試験会場に着く2時間前に食べたとして、そこから試験を受け終わっても、まだ6時間も経ちませんから、全然問題ないということになります。
そのためには、朝の起きる時間や朝食をとる時間についても、うまく調整するようにしましょう。
手軽な昼食を事前に買って持って行く
ちなみに、それ以外の昼食の対応としては、手軽な食べ物、例えば、おにぎりやパン、ウィダーインゼリーなどを事前に買っておいて、試験会場の中、又は周辺の公園やベンチなどで食べる、という方法もありますね。
こういう手軽なものなら、最悪、食べる場所がなくても、道路脇でもどこでも食べれますから。
基本的には、出発前に食べるか、手軽な昼食を持参するか、いずれかがいいと思います。
周辺の喫茶店などで食事をとるのは混雑の問題がありますし、弁当を持参するのは食べる場所の問題がありますので、そのような余計な心配をしないで済むように、最初から選択肢から外しておいた方が無難だと思います。
- 試験日程はこちら⇒宅建試験の試験日程などの概要
宅建試験の会場や持ち物まとめ
以上のとおり、宅建の試験会場や持ち物などの注意点について解説してきました。
最後に、ここまでの内容をまとめておきたいと思います。
- 宅建の試験会場は、居住地の都道府県で受験する
- 希望の会場は選択可能だが先着順のため、早めに申し込むこと
- 訪れたことがない試験会場の場合は、事前の下見を省略するなら、ストリートビューなどを活用して下調べを念入りにしておくべき。
- 私は試験会場には「集合時間」の30分前を目処に到着するようにしている(余裕を持ちたい方は、1時間前に)
- 会場に持ち込むシャープペンは0.7mmがおすすめ
- シャープペンも消しゴムも2個ずつ持っていきましょう。
- 昼食は、家を出る前に食べてしまうか、手軽な昼食を持参するかのいずれかがおすすめ
以上、宅建の試験会場や注意点でした。
宅建試験は年に1度しかない一発勝負です。決して油断することのないよう、気持ちを引き締めて試験に臨んでください!
- 独学で合格を目指す場合はこちら⇒宅建は独学で合格できる!おすすめ勉強法
- 独学が不安な方はこちらへ⇒宅建通信講座おすすめランキング
- 難易度や合格率はこちら⇒宅建試験の難易度・合格率