宅建試験まで時間がない時の短期合格テキストおすすめ3選
更新日:2024年11月23日
独学で宅建試験の勉強をするには、宅建の独学におすすめのテキスト【徹底比較!】で紹介している「基本テキスト」を使ってインプット学習するのが原則であり、スタンダードな勉強方法です。
しかし、宅建試験までもう時間がない、、仕事が忙しくて勉強時間がとれない、、という方が、なんとかして今年の宅建試験に合格したい!という場合、一般的な600~700ページほどある分厚い基本テキストを使っても間に合わないおそれがあります。
このような場合、テキストによる知識のインプットは必要最小限で済ませ、問題集を解きながら知識を補強していく勉強方法が存在します。
この勉強方法は一般的ではありませんが、ひとつの勉強法として昔から存在しており、これがハマれば時間がないときの救世主のような効率的な勉強法になります。
このページでは、宅建試験まで時間がないときの頼みの綱、短期合格用の薄型テキストをピックアップして紹介したいと思いますので、宅建試験の短期合格をつかみ取ってください!
- 短期合格の通信講座はこちら ⇒ 3ヶ月で合格!宅建の短期集中講座おすすめ3選
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- 標準的なテキストはこちら⇒宅建の独学におすすめのテキスト・参考書
短期合格テキスト
どこでも宅建士とらの巻(LEC)
それでは、宅建の短期合格テキストとして、まずはじめに紹介するのは、LECの「どこでも宅建士」シリーズです。
どこでも宅建士とらの巻
「どこでも宅建士」シリーズでは、インプット用テキストとして「どこでも宅建士とらの巻」が出版されています。印刷は、赤系の2色刷りです。
LECでは、古くからロングセラーを続け、情報量随一を誇る「出る順宅建士」が有名ですが、そのほかにも、最近の流行を取り入れたフルカラーで図解を中心としたちょうどいいテキスト「宅建士 合格のトリセツ」、そして、ここで紹介する短期決戦型テキスト「どこでも宅建士」の3シリーズが出版されています。
「どこでも宅建士とらの巻」は、まさに当ページのコンセプトどおり、最速合格をつかむため、「合格に必要な事だけ」を「効率よく」学ぶ短期決戦型テキストです。
ページの構成は、各テーマごとに、具体例を用いながら、わかりやすく、かつ簡潔に解説したあとに、合格に必要な知識を凝縮した「とらの巻」として、表形式を中心にエッセンスがまとめられています。
出典:Amazon
そして、別冊付録として、暗記項目だけを簡潔にまとめた「とらの子」も付属しており、外出先に持ち運んで暗記できるようになっています。
本文のページ数は500ページほどの分量がありますので、一般的なテキストが600~700ページあることに比べると、ほんの少しだけ少ない程度です。
ところが、上述のとおり、一般的な基本テキストとは、収録内容・ページ構成が異なります。合格に必要なポイントのみを解説し、そのポイントを「とらの巻」として整理して掲載しているわけです。
つまり、一般的な「基本テキスト」から知識を絞り込んで圧縮したうえで、さらに「まとめ本(要点整理テキスト)」を合体させたようなテキストといえますね。
とにかく無駄がなく凝縮された500ページですから、短期合格を目指すには一番のおすすめです!
どこでも宅建士 とらの巻(2024年版) | |
著者 | 東京リーガルマインドLEC総合研究所 宅建士試験部 |
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出版社 | 東京リーガルマインド |
発売日 | 2024/5/13 |
ページ数 | 513ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 2,420円(電子書籍 2,372円) |
出る順宅建士 一問一答〇×1000肢問題集
次は、アウトプット用の問題集「出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集」です。
※ 2019年版までは、「どこでも宅建士とらの巻 一問一答〇×1000肢問題集」として出版されていましたが、2020年版から、出る順宅建士シリーズに改編されました。
その結果、「〇×1000肢問題集」と「とらの巻」とのリンクがなくなり、「とらの巻」は「ウォーク問」とリンクすることになりましたが、短期合格を目指すなら、ウォーク問ではなく、「一問一答〇×1000肢問題集」がおすすめです。
この問題集は、一問一答式、つまり、過去問は4肢択一式ですが、一問一答式は、ひとつの肢に対して〇か×かを判断するタイプの問題集になります。
この問題集は、過去問ではなく、すべてオリジナルの問題となっており、最近の出題傾向を踏まえ、重要な知識を厳選した1000肢が収録されています。
印刷は赤系2色刷りで、答えや重要なキーワードは、付属の赤シートで目隠しできます。
出典:Amazon
また、この冊子版の問題集だけでなく、「問題演習アプリ」もついていて、外出先などでスマホを使って問題演習することもできますので、時間がない方がスキマ時間を使って勉強するには、最適ですね!
ちなみに、一問一答問題集の良いところは、ひとつの論点をひとつの肢だけで学習できるため、4肢択一式で学習するよりも効率的に学習できるメリットがあります。
それともう1点は、1問を解くごとに解答が見れるため、スピーディーにサクサクと問題演習が進められるという2点のメリットがあると考えています。
私も、個人的には一問一答問題集は好きで、他の資格試験(管理業務主任者試験)を受験する際、勉強期間があまり確保できなかったため、一問一答問題集のみで済ませたこともありましたし、司法書士試験では、とにかく効率性を求めて一問一答問題集を中心に勉強しました。
このため、時間がない方には、一問一答問題集は最適なアウトプット問題集になるはずです。
- 最速合格のため「合格に必要な事だけ」を「効率よく」学ぶ短期決戦型テキスト
- 合格知識のエッセンスを「とらの巻」に凝縮
- ページ数は、一般テキストより少し少ないだけだが、無駄がなく凝縮された500ページ
- 問題演習は、一問一答でサクサク効率的に解くことで、さらに時短効果が得られる。
- 今回ご紹介する短期合格テキストの中で、一番のおすすめ!
出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集【アプリ付き】(2024年版) 著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 宅建士試験部 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2024/1/17 ページ数:423ページ サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい) 価格:2,090円(電子書籍 2,000円) ※2025年版の予約販売中(1/20発売予定) |
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収録内容 | 約1,000肢(厳選したオリジナル問題) |
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出題形式 | 一問一答式 |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 『出る順宅建士合格テキスト』にリンク(1肢ごとに該当の章項番号を明記) |
目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答や重要語句を隠せる |
短期合格テキスト
ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書(KADOKAWA)
次にご紹介するテキストは、「ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書」です。
このテキストは、大手資格予備校LECのエース講師として活躍中の「水野 健」講師が執筆したテキストで、とにかく重要な基礎知識を凝縮し、たったの10時間で読み切れる分量(約230ページ)に絞り込んでいるというのが最大の特徴です。
効率よく短期合格を果たすためには、インプットテキストをなるべく早く終わらせて過去問学習に入っていくことが重要であり、過去問を解きながら知識を補っていくという方法が最も効率的な勉強法である、という考えに基づきます。
この考え方は、まさに当ページのコンセプトどおりですね。
水野健講師は、大手予備校LECで講師歴20年のエース講師であり、毎年多数の合格者を輩出していますので、この学習法に間違いはないかと思います。
出典:Amazon
印刷はフルカラーで読みやすく、初学者向けに丁寧にイチから教えてくれます。
そして、ページ構成は、左ページに解説本文、右ページに図表や図解、イラストなどで構成され、見開き構成となっていますので、サクサク読み進めていけると思います。
過去問を解きながら知識を補っていくという勉強方法がハマれば、かなりの短期合格が目指せるのではないかと思います。
- 初学者向けにやさしく丁寧にイチから教えてくれるテキスト
- ただし、合格に必要な知識はかなり省略されており、基本的な知識のみに絞ってある。
- 問題集を解きながら、多くの部分を補う必要が出てくる。
- しかし、それができればかなりの短期合格が目指せる。
ゼロからスタート! 水野健の宅建士1冊目の教科書(改訂版) | |
著者 | 水野 健 (著), LEC東京リーガルマインド (監修) |
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出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2023/10/13 |
ページ数 | 232ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 1,760円(電子書籍 1,584円) |
短期合格テキスト
スッキリうかる宅建士(TAC)
次は、「スッキリわかる宅建士」シリーズの「スッキリうかる宅建士 30日完成 超最速ナビ」です。
スッキリうかる宅建士 30日完成 超最速ナビ
このテキストは、「合格直結の知識と必要最小限度の説明に絞り込んだ最速のテキスト」として出版されています。
法律には慣れている方や、今年こそリベンジと考えている方、てっとり早く要点を確認したい方のために、合格直結知識だけをまとめたテキストです。
構成は、「覚えよう」、「補足説明」、「すかさずチェックQ&A」の3段階の構成になっています。
出典:Amazon
まず、「覚えよう」で暗記事項を提示し、「補足説明」でコンパクトな解説、そして「すかさずチェックQ&A」で過去問チェックを行うという流れで次から次へとテンポよく進んでいきます。
確かに、宅建に関しては初学者であっても、法律をかじったことがあるという方なら、このテキストを使ってサクサクと学習を進めることも可能かもしれません。
ただし、やはり法律の学習が初めての方にとっては、このテキストで進めるのは難しいかもしれません。しかし、宅建試験までもう残された時間がない人が、最短合格を目指すには、少々の無理はやむを得ないと思います。
なお、印刷は赤系の2色刷りになっており、重要キーワードは付属の赤シートで目隠しできるようになっています。
スッキリうかる宅建士 30日完成 超最速ナビ(2024年度) | |
著者 | 中村 喜久夫 |
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出版社 | TAC出版 |
発売日 | 2024/3/21 |
ページ数 | 424ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 2,090円(電子書籍 1,968円) |
スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集
次は、「スッキリわかる宅建士」シリーズの分野別過去問題集「スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集」です。
この問題集は、特に、短期合格を目指すための問題集ではありませんので、ボリュームたっぷりの問題集になっています。
この「スッキリ宅建士」シリーズの問題集は、他の一般的な問題集よりもさらにボリュームが多く、約2倍の問題数が掲載されていますので、短期合格を目指す場合には、他のシリーズを選択した方がよいと思います。
一応、この問題集の概要をご紹介しておきます。
この問題集は、分野別4分冊にセパレートして使用できるようになっており、過去12年分の過去問を原則として全て収録し、分野別に整理した過去問題集です。
出典:Amazon
600問の過去問と解説を、800ページに収めているため、文字がかなり詰め込まれている印象を受けます。(他の一般的な過去問集は、見開きで1問という構成になっているものが多いですが、この過去問は、見開きで2問が基本となっています。)
このため、他のシリーズの問題集に比べると、関連知識・周辺知識の整理などの情報が少なくなっています。
- ある程度の法律を学んだことがある方なら、サクサク進めていくことができる。
- 逆に、まったく初学者の場合は、理解できなくても勢いで読み進める必要が出てくる。
- 問題集はボリュームたっぷりのため、別シリーズから購入する必要がある。
スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集(2024年度) 著者:中村 喜久雄 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/27 ページ数:888ページ サイズ:A5判 価格:2,860円(電子書籍 2,704円) |
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収録内容 | 約600問(過去12年分) |
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出題形式 | 4肢択一式 |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 掲載順を『スッキリわかる』と統一 |
目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答を隠せる |
宅建試験まで時間がない時の短期合格テキストまとめ
宅建試験まで時間がない人が短期合格を目指すための薄型テキストについて、ご紹介してきました。
ご覧いただいて、おわかりのことかと思いますが、短期合格を目指すためには、標準的なテキストや問題集とは違い、どこかで妥協する必要があります。
短期合格用のテキストは、「網羅性」か「理解」のいずれかを妥協することで、薄型テキストに仕上げています。
どこでも宅建士とらの巻 ⇒ 「網羅性」と「理解」をバランスよく妥協
具体的には、「どこでも宅建士とらの巻」のインプット用テキストは、「網羅性」と「理解」を適度にバランスよく妥協したテキストです。
最低限、合格に必要な知識は網羅したうえで、その知識を理解するための最低限の解説も記述されています。
このため、標準的なテキストに最も近く、スムーズに勉強ができ、かつ、効率学習をも可能にしたテキストになっていると思います。
ゼロからスタート ⇒ 「網羅性」を妥協
次に、「ゼロからスタート!水野健の宅建士 1冊目の教科書」は、初学者向けにやさしく丁寧にイチから教えてくれるテキストです。
ただし、合格に必要な知識はかなり省略されており、基本的な知識のみに絞ってありますので、問題集を解きながら、多くの部分を補う必要が出てきます。
しかし、それができればかなりの短期合格が目指せると思います。
スッキリうかる宅建士 ⇒ 「理解」を妥協
最後の「スッキリうかる宅建士」は、ある程度法律を学んだことがある方なら、サクサク進めていくことができると思います。
逆に、まったく初学者の場合は、理解できなくても勢いで読み進める必要が出てくると思います。
また、問題集はボリュームたっぷりのため、別シリーズから購入する必要があります。
まとめ
ということで、「網羅性・理解」をバランスよく妥協した「どこでも宅建士とらの巻」が一番のおすすめです!
あとは、さらなる短期合格を目指し、「網羅性」を妥協するか(ゼロからスタート)、「理解」を妥協するか(スッキリうかる)、いずれを妥協するか決心していただいたうえで、宅建試験まで時間がない人のための薄型テキストで、短期合格を目指してください!
- 標準的なテキストはこちら⇒宅建のおすすめテキスト、問題集はこちら⇒宅建のおすすめ問題集
- 短期集中の通信講座はこちら⇒3ヶ月で合格!宅建の短期集中講座おすすめ3選
- 独学による勉強方法はこちら⇒宅建は独学で合格できる!おすすめ勉強法と必要な勉強時間
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