公務員に役立つ資格おすすめ5選!行政書士がNo.1【体験談】
更新日:2026年1月19日

私は、公務員として市役所に勤めながら、様々な資格を取得してきました。
これらの資格は、私の公務員生活にとても役立ちましたので、このページでは、実際に市役所に22年間勤めた私の経験を踏まえ、公務員に役立つおすすめの資格を紹介したいと思います。
ぜひ皆さんも、資格取得にチャレンジしてみてください!
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公務員に役立つ資格おすすめ5選
私が市役所在職中に取得した資格は、宅建士、測量士補、土地家屋調査士、行政書士、管理業務主任者、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士の7資格です。
そして、市役所を退職してからは、司法書士、簿記3級・2級、FP3級・2級・1級、社労士の7資格を取得しました。
この経験を踏まえ、公務員に役立つ資格として、私自身の体験談や同僚の話も交えながら、公務員におすすめの資格を紹介していきたいと思います。
- 行政書士:行政法・憲法・民法・法的な思考能力など、すべてが役に立つ
- 宅建士:建築行政・都市計画行政・住宅政策行政・固定資産税・管財・用地買収などで直接的に役立つ
- FP(ファイナンシャル・プランナー):税務部、国民健康保険、年金、建築行政・都市計画行政などで直接的に役立つ。私生活にも役立つ
- 社労士:人事課・国民健康保険・年金・医療助成などで直接的に役立つ
- 簿記:予算・決算、財政課・会計課 商工業系の部署、社会福祉法人の指導・監査部門で役立つ
- (税理士):税務部で役立つのは間違いないが、難関過ぎておすすめできない
- (司法書士):法務部門に限らず各部署で役立つのは間違いないが、難関過ぎておすすめできない
No.1:行政書士
まず、公務員に役立つ資格の第1位は、行政書士です。
おすすめ理由
行政書士の勉強をすれば、行政法の知識、憲法・民法の知識、そして法的な思考能力など、すべてが公務員の業務に直接的に役立ちます。
公務員の場合、行政事務に20年以上(高卒以上の学歴がある場合17年以上)従事することで行政書士の資格が取得できるため、意味がないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
公務員が在職中に行政書士の勉強をすることに意味があるんです。
役立った事例
条例の制定・改廃事務、不服申立ての対応、日常業務の法的な整理、法的根拠に基づく説明責任など、挙げればキリがありません。
詳細は、下記関連記事で具体的な事例を挙げながら、私の体験談として詳しく紹介していきますので、そちらをご覧ください。
行政書士試験の概要
| 試験日 | 毎年1回、11月の第2日曜日 |
|---|---|
| 合格率 | 10%前後 |
| 勉強時間の目安 | 500時間(~800時間) ⇒1日2時間なら約8ヶ月~1年 |
| 私の受験歴 | 240時間(4ヶ月)の独学で一発合格 |
| 試験の詳細 |
No.2:宅建(宅地建物取引士)
公務員におすすめの資格第2位は、宅建士(宅地建物取引士)です。
おすすめ理由
宅建と公務員は、あまり結びつかないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
宅建の勉強をすれば、建築行政、都市計画行政、住宅政策行政、固定資産税、そして管財や用地買収などにおいて、直接的に役立つ知識が身につけられます。
役立った事例
宅建は、法律資格の登竜門とも言われていますので、行政書士を取る前に、宅建から取るのもいいですね。私も、宅建を取ってから行政書士を取りました。
私の市役所の知り合いにも、宅建の資格を持っている人は、けっこういましたね。
宅建の資格が公務員にどのように役立つか、詳しくは下記の関連記事をご参照ください。
宅建試験の概要
| 試験日 | 毎年1回、10月の第3日曜日 |
|---|---|
| 合格率 | 約15% |
| 勉強時間の目安 | 300時間 ⇒1日2時間なら約5ヶ月 |
| 私の受験歴 | 300時間(6ヶ月)の独学で一発合格 |
| 試験の詳細 |
No.3:FP(ファイナンシャル・プランナー)
公務員におすすめの資格第3位は、お金のエキスパート”FP(ファイナンシャル・プランナー)”です。
おすすめ理由
FPの試験では、社会保険・年金、生命保険・損害保険、金融資産運用、税金、不動産、相続・事業承継など、お金に関する知識を学びます。
このため、社会保険・年金の知識は、国民健康保険や年金などの部署、税金関連の知識は、税務部で役に立ちます。
そして、不動産に関する知識は、建築行政・都市計画行政にも役立ちます。
FPは、自分自身の生活にも役に立つ知識ですから、その意味でも取っておいて損はありませんね。
役立った事例
私の先輩にも、税務部(収税課)に配属されたときにFPの資格を取った方がいました。ただし、資格を取ったあと、制度の改正が多すぎて知識の更新ができないと言われてましたが。。
FP試験の概要
| 試験日 | 【3級・2級】CBT試験のため随時実施 |
|---|---|
| 合格率 | 【3級】学科:70%、実技:70% (FP協会・きんざい平均) 【2級】学科:40%、実技:50% (FP協会・きんざい平均) |
| 勉強時間の目安 | 【3級】 100時間 ⇒1日2時間なら2ヶ月弱 【2級】 200時間 ⇒1日2時間なら3ヶ月強 |
| 私の受験歴 | 【3級】 65時間(2ヶ月)の独学で一発合格 【2級】 130時間(3ヶ月)の独学で一発合格 |
| 試験の詳細 |
No.4:社労士(社会保険労務士)
次に公務員におすすめの資格は社労士(社会保険労務士)です。
社労士は、労働や社会保険、そして、人事や労務管理に関するプロフェッショナルで、”人”に関する専門家と呼ばれています。
おすすめ理由
市役所でいうと、人事課がドンピシャの部署ですね。
さらに、国民健康保険や年金、医療助成などの部署でも直接的に役立ちます。
役立った事例
私の同僚では、人事課に配属されたときに、社労士の資格を取った先輩がいました。
その先輩は、社労士に限らず様々な知識を採り入れる方でしたので、市役所の枠に収まりきらず、47歳で市役所を辞めて独立され、多方面でご活躍されています。
社労士試験の概要
| 試験日 | 年に1回だけ、8月の第4日曜日 |
|---|---|
| 合格率 | 6~7% |
| 勉強時間の目安 | 1,000時間 ⇒1日2時間なら約1年半 |
| 私の受験歴 | 880時間(1年)の独学で一発合格 |
| 試験の詳細 |
No.5:簿記
次に公務員におすすめの資格は、簿記検定です。
個人的には、簿記の勉強をした方がよさそうとか、簿記の知識がなくて困ったというような経験はありませんが、取っていて損はない資格だと思います。
おすすめ理由
公務員の仕事をするうえで、予算や決算など、お金の事務はどの部署でも必ずありますし、財政課や会計課などでは、直接的に役立ちますね。
さらに、企業会計の知識が必要な商工業系の部署に配属された場合にも直接的に役に立つはずです。
役立った事例
私の同僚では、社会福祉法人の指導・監査をする部署に配属された際に、簿記の勉強をして、2級まで取った人がいましたね。ただし、他部署に異動してからは全く必要なくなった、、と嘆いていましたが。。
簿記試験の概要
| 試験日 | 【統一試験】 ①6月第2日曜日 ②11月第3日曜日 ③2月第4日曜日 【ネット試験】 各テストセンターごとに随時 |
|---|---|
| 合格率 | 【3級】 40%程度 【2級】 20%程度 |
| 勉強時間の目安 | 【3級】 50~100時間 ⇒1日2時間なら約1~2ヶ月 【2級】 200~300時間 ⇒1日2時間なら約3~5ヶ月 |
| 私の受験歴 | 【3級】 60時間(3ヶ月)の独学で一発合格 【2級】 100時間(3ヶ月)の独学で一発合格 |
| 試験の詳細 |
【番外編】税理士・司法書士などの超難関資格
その他、公務員として役立つのは間違いありませんが、働きながら勉強するには難関すぎて、おすすめしにくい資格を紹介します。
役立つのは間違いない
例えば、税理士の資格も税務部で役立つのは間違いありません。
あと、司法書士の資格も、法制係などの法務部門に限らず、各部署で条例立案や不服申立て、訴訟などの事務がありますので、そういったときに役立つ資格です。
難関すぎておすすめできない
しかし、おそらく公務員として働きながら税理士試験に受かるというのは、かなり難しいのではないかと思います。
実際、会計事務所に勤めながら、10年ほどかけて合格するという話もよく聞きますから。
また、市役所の中で司法書士の資格を持っていれば、かなり重宝され、一目置かれるような存在になれると思います。
実際、市役所の知り合いにも、司法書士を目指して勉強している人が3名ほどいました(私を含めると4名)。ただし、在職中に合格まで辿り着いた人はいませんでした。
ですので、超難関資格といわれるような司法書士や税理士は、公務員として働きながら、そう簡単に取れるような資格ではありませんので、公務員に役立つ資格としておすすめしにくい資格になりますね。
※ 私は、市役所を辞めて専業受験生になってから司法書士に合格しましたが、合格同期の中には、公務員として働きながら合格された方も複数名いらっしゃいましたので、不可能ではありません。
税理士試験の概要
| 試験日 | 年に1回、8月上旬又は中旬の連続する3日間(平日) |
|---|---|
| 合格率 | 約15%(科目合格率) 約 2%(最終合格率) |
| 勉強時間の目安 | 3,000時間 ⇒1日2時間なら約4年 |
| 私の受験歴 | 未受験 |
司法書士試験の概要
| 試験日 | 【筆記試験】毎年1回、7月の第1日曜日 【口述試験】(筆記試験合格者のみ)10月中旬~下旬 |
|---|---|
| 試験内容 | 【筆記試験】 マークシート:70問(午前35問、午後35問) 記述式:2問(午後) 【口述試験】 口述試験 |
| 合格率 | 4~5% |
| 勉強時間の目安 | 3,000時間 ⇒1日2時間なら約4年 |
| 私の受験歴 | 3,000時間の独学で、4回目の受験で合格 |
| 試験の詳細 |
公務員に役立つ資格まとめ
ということで、公務員に役立つ資格としてのおすすめは、実際に公務員として働きながら合格を目指せるかどうかも考慮すると、法律資格として「行政書士」「宅建」「社労士」、そして会計・金融資格として「FP」「簿記」の5資格になります。
公務員として在職中に資格を取れば、自信を持って職務にあたることができます。上司や同僚からの評価も間違いなく上がりますし、頼られる存在になるはずです。
そういった向上心の高い、やる気のある公務員の方は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてください!
行政書士の資格が公務員におすすめ第1位!
公務員に一番のおすすめの行政書士の資格は、私の公務員生活において、実際に下記のような形で役に立ちました。
- (建築指導課)行政書士の知識と法的思考力で条例制定事務をこなせた
- (資産税課)不服申立てや事務の法的な整理にやりがいを感じることができた
- (市民課)説明責任が果たせるようになり法の解釈・運用能力の土台となった
- (空き家対策)相続人調査・相隣関係など民法の知識でスムーズに事務がこなせた
私が経験した各部署では、上記のような形で役に立ちましたが、こういった直接的に役立つ場面以外でも、行政書士の知識は、あらゆる場面で役に立つはずです。
例えば、行政法に関しては、「申請の受付」における審査基準や標準処理期間、応答義務や拒否理由の提示義務、そして「行政指導」など、すべて行政手続法に定められていますので、どんな部署でも役に立つ知識です。
また、契約事務においては、契約の成立や意思表示、代理権、債務不履行など、民法の知識もあらゆる部署で役立ちます。
このように、行政法や民法の知識、そして法的思考能力など、とにかく全てが役に立ちますので、公務員が資格取得を考えるなら、行政書士を一番におすすめします!
なお、これらの役立った事例について、私の体験談として下記の関連記事で詳細に記載していますので、興味のある方は、そちらも合わせてご覧ください。
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