「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズ(TAC)の評判・口コミは?テキスト・問題集を徹底レビュー!
更新日:2024年11月30日
TACの「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズは、略して「みんほし」と呼ばれ、フルカラーで人気のあるテキストですね。
「みんなが欲しかった!行政書士シリーズ」は、テキストだけでなく問題集など多彩なラインナップがありますので、私自身も実際に中身を読んだうえで、それぞれ詳しくレビューしていきたいと思います。
評判・口コミのひとつとして、ぜひ参考にしてください。
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「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズ(TAC)のラインナップ
TACの「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズは、以下のように多彩なラインナップが揃えられています。
基本テキスト・分野別過去問題集のほか、入門テキスト・年度別過去問題集・一問一答・記述式問題集・要点整理テキスト・判例集と、全部で8種類です。
ただし、必ずしも全ての教材を購入する必要はありません。
やはり、基本テキストと分野別過去問題集は必須として、あとは、必要に応じて購入すればいいのではないかと思います。
基本テキスト
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みんなが欲しかった! 行政書士の教科書(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2023/12/16 ページ数:1212ページ サイズ:A5判 価格:3,300円(電子書籍 3,107円) ※2025年度版の予約販売中(12/17発売予定) |
分野別過去問題集
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みんなが欲しかった! 行政書士の問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2023/12/24 ページ数:656ページ サイズ:A5判 価格:2,860円(電子書籍 2,693円) ※2025年度版の予約販売中(12/25発売予定) |
入門テキスト
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みんなが欲しかった! 行政書士 合格へのはじめの一歩(2025年度)
著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/11/14 ページ数:432ページ サイズ:A5判 価格:1,760円(電子書籍 未販売) |
年度別過去問題集
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みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/3/8 ページ数:732ページ サイズ:A5判 価格:2,750円(電子書籍 2,590円) |
一問一答問題集
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みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/25 ページ数:816ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:2,420円(電子書籍 2,299円) ※2025年度版の予約販売中(1/23発売予定) |
記述式問題集
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みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/2/15 ページ数:440ページ サイズ:A5判 価格:1,760円(電子書籍 1,657円) |
要点整理テキスト
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みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/25 ページ数:344ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:1,650円(電子書籍 1,554円) |
判例集
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みんなが欲しかった! 行政書士の判例集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/25 ページ数:940ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:3,080円(電子書籍 2,900円) ※2025年度版の予約販売中(1/27発売予定) |
それでは、「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズのラインナップについて、順に見ていきたいと思います。
みんなが欲しかった!行政書士の教科書を徹底レビュー
まずは、「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズの基本テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」です。
このテキストは、2016年版まで「行政書士一発合格シリーズ」として販売されていましたが、2017年版で「みんなが欲しかった!」シリーズとしてリニューアルされ、フルカラーになりました。
本体は4分冊にセパレートできるようになっていて、持ち運びに便利ですね。さらに2018年版からは5分冊目として、「行政書士試験六法」も付属するようになりました(伊藤塾の「うかる!行政書士」に追随)。
この別冊六法は、条文の重要な語句が赤字になっているため、付属の赤シートで隠せるようになっています。
そして、各テーマごとに、例題として過去問が掲載されており、理解度の確認をしながら学習が進められます。
行政書士の試験科目のうち、まず憲法については、判例は、事件名・事案・判旨に分けて記載されていて、わかりやすいと思います。また、イラストで図解もしてあり、争点がイメージしやすいですね。
このテキストの最大の特徴は、図解とイラストを中心とした構成で、非常にカラフルで、とっつきやすいという点です。
しかし、そこに書かれている内容は、結論だけを整理して並べ、そこに注釈で説明を入れるという感じで、いわゆる「要点整理テキスト」に近い構成です。
出典:Amazon
とにかく丁寧な解説がなされていないため、行政書士試験にとって大切な「法の理解」という面で、初学者が一から勉強をしていくには、厳しいように感じます。
逆に言えば、ある程度の基礎知識がある方が、重要なポイント・覚えるべきポイントを図表で整理しながら記憶していくという使い方には適しているように思います。
- (旧:一発合格シリーズ)
- フルカラー
- 5分冊にセパレート可能(本編4分冊+六法)
- 六法のみ赤シート対応
- 各テーマごとに過去問あり
- 憲法の判例:事件名・事案・判旨に分けて記載。イラストの図解もありわかりやすい
- 全体:図表とイラストを中心とした構成で、丁寧な解説がなく、「法の理解」が十分に得られない
みんなが欲しかった! 行政書士の教科書(2024年度) | |
著者 | TAC行政書士講座 |
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出版社 | TAC出版 |
発売日 | 2023/12/16 |
ページ数 | 1212ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 3,300円(電子書籍 3,040円) |
- 各社のテキストの比較はこちら⇒行政書士の独学におすすめのテキスト【徹底比較!】
みんなが欲しかった!行政書士の問題集をレビュー
次は、分野別過去問題集「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」です。
この問題集は、行政書士試験における過去問のうち繰り返し出題される可能性の高い問題に加え、まだ出題されていないオリジナル問題を収録した問題集になっています。
最近の行政書士試験では、過去問を解くだけでは足りないと言われており、オリジナル問題や他資格の試験問題を解く必要性も唱えられていますので、これに対応するため、オリジナル問題も盛り込まれているというわけですね。
みんなが欲しかった!行政書士シリーズの問題集としては3冊出版されていますが(問題集、5年過去問題集、肢別問題集)、この問題集がメインの問題集となります。
収録問題数は、他社の問題集と同程度で、300問(約70%が過去問、約30%がオリジナル問題)となっています。(※LECの出る順ウォーク問は、約600問の収録がありますが、それは例外的)
ページ構成は、左ページが問題、右ページが解答・解説になっています。
出典:Amazon
印刷は赤系の2色刷りで、答えと解説の重要語句が赤字になっているため、付属の赤シートで答えを隠しながら問題を解いていくことができますので、便利ですね。
解答の解説については、ごく標準的な印象で、解説の下のところに「ワンポイントアドバイス」として、問題を解くうえでの注意点や関連知識などが数行ずつ掲載されているのも一般的な構成だと思います。
なお、基本テキストへのリンクについては、解説の1肢ごとに、テキストの参照箇所の章項番号を明記する形でリンクされています。
みんなが欲しかった! 行政書士の問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2023/12/24 ページ数:656ページ サイズ:A5判 価格:2,860円(電子書籍 2,693円) ※2025年度版の予約販売中(12/25発売予定) |
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収録内容 | 過去問(70%)+オリジナル問題 (30%)=300問 |
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出題形式 | 5肢択一式 ※記述式・多肢選択式も含む |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 『みんなが欲しかった!行政書士の教科書』にリンク |
目隠しシート対応 | 解答・解説の重要点は付属の赤シート対応 |
- 各社の問題集の比較はこちら⇒行政書士の独学におすすめの問題集【徹底比較!】
みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩をレビュー
次は、入門テキスト「みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」です。
入門テキストというのは、行政書士試験の本格的な学習を始める前の導入としての役割を果たすテキストになります。
まず、この入門テキストは、フルカラーでイラストも豊富で、読みやすいのが特徴です。
そして、入門書として、各科目の全体像や基本的事項が学習できるようになっています。
入門書には、基本テキストから単に基本事項を抜粋ただけのようなものもありますが、この「合格へのはじめの一歩」に関しては、きっちりと入門書として、わかりやすいように書き下ろされたものになっています!
と、ちょっと感動しながら読んでいて、まさか執筆者が違うのでは??と思い、執筆者を確認してみると、案の定、基本テキストはTACの神田理生講師、入門テキストは早川兼紹氏となっていました。
入門テキストとして、このような形で出版しているのは珍しいですね。これなら基本テキストとは別に購入する値打ちがあると思います。
ただし、そもそも「基本テキスト(みんなが欲しかった!行政書士の教科書)」自体、完全な初学者がイチから学習を始められるように作成されていますので、敢えて「入門テキスト」を読む必要性は少ないとは思います。
みんなが欲しかった! 行政書士 合格へのはじめの一歩(2025年度) | |
著者 | TAC行政書士講座 |
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出版社 | TAC出版 |
発売日 | 2024/11/14 |
ページ数 | 432ページ |
サイズ | A5判 |
価格 | 1,760円(電子書籍 未販売) |
<参考>入門テキストが効果的なケース
それでも、次のような場合には、このような入門テキストで大まかなイメージを掴んでおけば、独学でもスムーズに本格的な学習に入っていくことができると思います。
- もう何年も勉強なんてしたことがない
- 法律の学習なんてしたことがない
- 分厚い「基本テキスト」を読むことに拒絶反応を示してしまう
このような場合には、「基本テキスト」を読み終えることができずに挫折してしまうおそれがありますので、入門テキストを利用すると効果的だと思います。
とりあえず一旦、「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」から始めてみて、読み進めるのがちょっと辛いな、、、と思った場合に「はじめの一歩」を購入してみる、という順序でいいのではないでしょうか。
みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集をレビュー
次は、年度別過去問題集「みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集」です。
この問題集は、過去5年分の過去問を年度別に収録した過去問題集です。
年度別過去問は、一般的に過去問学習として使用するのは稀だと思います。私が行政書士試験の受験勉強をした際も使用しませんでしたし、実際のところ、年度別過去問題集を出版しているシリーズはあまりありません。
それと、分野別過去問題集に比べると、解説が非常にシンプルで、周辺知識の整理などの特段の工夫はほとんどありませんので、年度別過去問題集をメインの問題集として使用するようなことは絶対にしてはいけません。
ということで、この年度別過去問題集をわざわざ購入する必要はないのではないかと思います。
なお、ページ構成は、本の前半分が問題、後ろ半分が解説になっていて、問題部分と解説部分とに2分冊できます。
解説ページは文字ばかりですが、一応2色刷りになっていて、重要なキーワードは赤字で印刷されています。
みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/3/8 ページ数:732ページ サイズ:A5判 価格:2,750円(電子書籍 2,590円) |
<参考>年度別過去問題集が効果的なケース
年度別過去問題集の使用方法として考えられるのは、例えば、試しに1年分の過去問を解いてみて、どれぐらい得点できるかを試してみるといった使い方や、本試験の時間配分を確認するといった使い方ぐらいかと思います。
しかし、そのような使い方をするとしても、それなら予想問題集(模試)を解いた方が、これから受験する年度の予想問題を解くことができますので、意味があるように思います。
みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集をレビュー
次は、一問一答問題集の「みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集」です。
この問題集は、一問一答式、つまり、過去問は5肢択一式ですが、この5つの選択肢をバラバラにして、そのひとつの選択肢に対して〇か×かを判断する、というタイプの問題集になります。
収録問題は、これまでの過去問の肢を重要度でランク付けし、重複する肢の削除や変更を行ったうえで、約1,500肢の問題が科目別・分野別に収録されています。
ページの構成は、左ページが問題、右ページが解答・解説で、印刷は赤系の2色刷りになっています。答えとキーワードが赤字になっていますので、付属の赤シートで目隠ししながら問題を解くことができます。
出典:Amazon
解説は、コンパクトな解説で、一問一答問題集としてごく標準的だと思います。(分野別過去問題集のように、関連知識の整理などは特にありません。)
サイズは、基本テキストや分野別問題集(いずれもA5判)よりも一回り小さいB6判になっていますので、持ち運びにも便利です。ただ、少々分厚いですが。。
それと、基本テキストとのリンクについては、残念ながら、ありません。。というか、一応、基本テキストと章立て(掲載順)を一致させてありますので、そこまで不便ではないかと思います。
なお、基本的に、問題集としては分野別過去問題集があれば十分ですので、別途、このような一問一答問題集を購入する必要性は低いと思います。
みんなが欲しかった! 行政書士の肢別問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/25 ページ数:816ページ B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:2,420円(電子書籍 2,299円) ※2025年度版の予約販売中(1/23発売予定) |
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収録内容 | 過去問(約1,500肢) |
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出題形式 | 一問一答式 |
掲載順 | 科目・分野別 |
ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
テキストとの関連付け | 章立て(掲載順)を「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」と統一 |
目隠しシート対応 | 付属の赤シートで答えとキーワードが隠せる |
<参考>一問一答問題集(過去問)が効果的なケース
外出先などのスキマ時間にも勉強したい場合には、「一問一答問題集」が便利です。
というのは、一問一答は、ハンディ―サイズになっているため持ち運びに便利ですし、1肢ずつサクサク解いていけるので、スキマ時間に取り組みやすいからです。
私も、個人的に一問一答は好きですね。
他の資格試験(管理業務主任者試験)を受験する際は、勉強期間があまり確保できなかったため、一問一答だけで済ませましたし、司法書士試験も、できるだけ効率的に勉強するため、一問一答をメインに使いました。
また、試験までに過去問を全部解くような時間がなく、間に合わないと切羽詰まった際に、この一問一答問題集で、イチかバチか勝負を賭けるという使い方もあるかと思います。
みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集をレビュー
次は、記述式問題集の「合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」です。
この問題集は、行政書士試験の300点満点中60点の配点を占める「記述式問題」に特化した問題集になっています(多肢選択式問題も収録されています)。
全体の8割が記述式対策で、残りの2割程度が多肢選択式対策となっています。
記述式対策として特徴的なのが、「解法マニュアル」「解法テクニック」「実戦編」の3段階になっている点です。
まず「解法マニュアル」では、解法のマニュアル化、つまり、問いに対する答えの作り方の解説がなされます。
そして「解法テクニック」では、例題(過去問)をベースに、解法マニュアルを実践しながら解答を作成するパターンを身につけていきます。
そして最後に「実戦編」で、今後出題が予想される問題を解くことで、実戦力を身につけるという構成です。
なお、印刷は赤系の2色刷りで、付属の赤シートで答えを目隠しできますので、答えが目に入ってしまわずに問題演習が可能です。
記述式問題の対策に関しては、特別な対策をするような時間を確保することは、なかなか難しいと思いますので、過去問(分野別過去問題集に収録されています。)を解いてみて、ある程度書けそうだと思う方は、省略してもよいのではないかと思います。
問われたことに対して短い文章で答えるだけですので、択一式の問題がしっかりと解けるだけの知識が身に付いていれば、そこまで苦労せずに書けるかと思います。まずは択一式の対策をしっかりと行うことを優先すべきだと思います。
みんなが欲しかった! 行政書士の40字記述式問題集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/2/15 ページ数:440ページ サイズ:A5判 価格:1,760円(電子書籍 1,657円) |
<参考>記述式問題集が効果的なケース
択一式はしっかりと解けるのに、記述式はさっぱり書けないという方は、記述式に特有の解き方(テクニック)を身につければ、対応できるようになるはずですので、このような記述式対策問題集はとても有効だと思います。
みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150をレビュー
次は、要点整理テキストの「みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150」です。
このテキストは、本試験での出題頻度が高い重要論点150項目について、表形式を中心にしてまとめた要点整理テキストです。
また、目隠し用の赤シート対応で、重要語句などを隠して暗記できるようになっています。
基本テキストの「行政書士の教科書」は、図表とイラストを中心として、要点整理テキストに近い構成になっているにもかかわらず、こちらの要点整理テキストは、逆に、文字がズラズラと並んでいて、要点がコンパクトに整理されたものとは言い難い仕上がりになっています。
やはり、コンパクトに要点のみをまとめようとすると、文字ばかりになってしまうのはやむを得ないのでしょうかね。これは、この要点整理テキストに限った話ではなく、他社のものも同様ですので、特に悪いというわけではなく、これが標準的です。
なお、基本テキストへのリンクについては、該当箇所の章項番号を明記する形でのリンクされていますので、要点だけではわからないような場合には、基本テキストを素早く参照できます。
ただし、基本的に、テキストとしては、基本テキストがあれば十分だと思いますので、敢えて要点整理テキストまで購入する必要は少ないかと思います。
みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(2024年度) | |
著者 | TAC行政書士講座 |
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出版社 | TAC出版 |
発売日 | 2024/1/25 |
ページ数 | 344ページ |
サイズ | B6判(一般的なテキストより小さい) |
価格 | 1,650円(電子書籍 1,520円) |
<参考>要点整理テキストが効果的なケース
例えば、要点整理テキストを効果的に利用できるケースは、次のような場合です。
- 直前期に知識を総整理して万全の態勢で本試験を迎えるために
- 復習時間が確保できない場合に一気に総復習を済ませるために
- 2年目の再チャレンジの基本テキストとして
- 外出先や通勤時間などスキマ時間での暗記用に
このような場合に、要点整理テキストを使用すると効果的だと思います。
- 当シリーズを含め、各社の要点整理テキストについては、「行政書士の独学におすすめのテキスト【徹底比較!】→「行政書士の要点整理テキスト」のページでご紹介しています。
みんなが欲しかった!行政書士の判例集をレビュー
次は、判例集の「みんなが欲しかった!行政書士の判例集」です。
行政書士のシリーズで、このような判例集は、かなり珍しいと思います。というか、ほぼ出版されていません。
つまり、判例集は「不要」ということです。
以前は、行政書士試験用の「六法&判例集」が数多く出版されていましたが、それらは次々に絶版となり、現在ではほとんど出版されていません。
これは、六法に関しては、基本テキストの別冊付録として収録されるケースが増えてきたことが主な要因だと思いますし、判例については、重要なものはテキストに収録されているため、敢えて判例集は必要なくなったことを意味していると思います。
行政書士の基本テキストにセパレート形式が採用されるようになり、ものすごく分厚いことが許されるようになったのも、影響していると考えられます。
ただ、過去問を解くなかで、テキストに載っていない判例が登場することも事実ですので、そのような場合に判例集があれば便利なのかもしれませんが、敢えて判例集まで見なくても、問題集の解説を確認する程度で十分です。
その都度判例集の確認をするのは時間の無駄になりますので、重要な判例はテキストに掲載されているためそれを確認し、テキストに載っていない判例は重要でないと判断し、問題集の解説で済ませるという考え方で問題ないと思います。
みんなが欲しかった! 行政書士の判例集(2024年度) 著者:TAC行政書士講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/1/25 ページ数:940ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:3,080円(電子書籍 2,900円) ※2025年度版の予約販売中(1/27発売予定) |
「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズの徹底レビューまとめ
以上、TACの「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズをレビューしてきました。
このシリーズは、多彩なラインナップが揃っていますが、この全てを揃えるのは現実的ではありませんので、必要なものに絞るべきです。
基本テキスト「行政書士の教科書」と分野別過去問題集「行政書士の問題集」、この2冊をしっかり取り組むことが大原則です。
あとは、上記の<参考>に記載したような場面に、必要に応じて手を出していくのがいいと思います。
「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」は、フルカラーで図表とイラストを中心に構成されていて、初学者にとって、とっつきやすい工夫がなされたテキストとして高い人気があります。
ただ、フルカラーテキストとしては、伊藤塾の「うかる!行政書士」やWセミナーの「合格革命」もありますので、私としては、そちらの方が、しっかりと丁寧な解説があり、初学者が法を理解しながら学習を進めていくのに適していると思います。
興味のある方は、「うかる!行政書士シリーズを徹底レビュー!」「合格革命 行政書士シリーズを徹底レビュー!」のページをご参照ください。