更新日:2023年11月18日
伊藤塾の「うかる!行政書士」は、当サイトの行政書士の独学におすすめのテキスト【徹底比較!】のページで、おすすめNo.1でご紹介しているテキストです。
実際、行政書士受験生の中でも、1位2位を争う人気テキストですね。
このページでは、「うかる!行政書士シリーズ」のテキストだけでなく、問題集など多彩なラインナップについて取り上げ、皆さんにご紹介していきたいと思います。
【執筆者】 |
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行政書士テキスト「うかる!行政書士」シリーズ(伊藤塾)のラインナップ
伊藤塾の「うかる!行政書士」シリーズは、以下のように多彩なラインナップが揃えられています。
一般的に、基本テキストと分野別過去問題集が必須のラインナップですが、「うかる!行政書士」シリーズでは、その他に、入門テキスト、要点整理テキスト、予想問題集と、全部で5種類がラインナップされています。
ただし、必ずしも全ての教材を購入する必要はありませんので、やはり、基本テキストと分野別過去問題集は必須として、あとは、入門テキスト、要点整理テキスト、予想問題集を、必要に応じて購入すればよいのではないかと思います。(どんな場合に購入するのが効果的かについては、後述します。)
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
基本テキスト
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うかる!行政書士 総合テキスト(2023年度版) 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2022/12/23 ページ数: 840ページ サイズ: 21 x 14.8 x 4.5 cm 価格: 3,300円 ※2024年度版の予約販売中(12/22発売予定) |
分野別過去問題集
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うかる! 行政書士 総合問題集(2023年度版) 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/1/21 ページ数: 744ページ サイズ: 21 x 14.8 x 3 cm 価格: 2,860円 ※2024年版の予約販売中(1/23発売予定) |
入門テキスト
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うかる!行政書士 入門ゼミ(2024年度版)![]() 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/11/22 ページ数: 264ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 1,760円 |
要点整理テキスト
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うかる! 行政書士 新・必修項目115(2023年度版) 著者: 志水晋介 (編集), 伊藤塾 (編集) 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/4/13 ページ数: 424ページ サイズ: 18.8 x 12.8 x 2.1 cm 価格: 1,980円 |
予想問題集(模試)
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うかる! 行政書士 直前模試(2023年度版) <予想問題×2回分> 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/5/18 ページ数: 160ページ サイズ: 25.7 x 18.2 x 0.8 cm 価格: 1,760円 |
「うかる!行政書士」シリーズのテキスト・問題集を徹底レビュー!
それでは、「合格革命 行政書士」シリーズのラインナップについて、順にレビューしていきたいと思います。
うかる!行政書士 総合テキスト
- 基本テキスト -
まずは、「うかる!行政書士」シリーズの基本テキスト、「うかる!行政書士 総合テキスト」からご紹介します。
私が、各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、最もおすすめしたいのが、こちらのテキストです。
まず、このテキストの見た目の特徴としては、印刷がフルカラーになっていることと(2019年版から)、別冊で六法がついているという点です。
さらに、重要な語句を付属の赤シートで隠して覚えることもできるようになっています(2019年版から採用)。
別冊の六法については、憲法、民法、行政法など、行政書士試験に必要となる法令が収録されていますので、これがあれば、別途、六法を購入する必要はありませんね。
必要な法令のみが掲載されていて、判例の収録はありませんので、非常にコンパクトで使いやすいと思います。
出典(2022年版):Amazon
次に、構成上の特徴としては、章ごとに一問一答式の確認問題(ファイナルチェック)が設けられているため、理解度を確認しながら学習が進められます。
そして、最も重要な本文についてですが、まず、行政書士の試験科目のうち、憲法を学習するうえで最も大切な「判例」については、事件名、争点、結論、判旨に分けて端的に記載されていて見やすいですね。
そして、内容をしっかりと理解する必要のある民法や行政法などは、詳しく丁寧な解説が記載されています。
法の意義、要件も整理されており、事例も交えて説明があるため、メリハリがあって非常に理解しやすいと感じます。
また、理解しにくく難解なテーマでは、「Festina lente(ゆっくり急げ)」という囲み記事でウサギさんが語りかけてくるのですが、その難解なテーマの考え方や理解の助けとなるポイントが記載されており、他社の行政書士のテキストにはない秀逸なコメントになっています。
そして、他社のテキストと読み比べるとその違いがよくわかるのですが、欄外の記事が最小限に抑えてあります。欄外はあくまでも参考記事として本文から逸れて参考に読み、本論の内容は、本文を順に読んでいけばよいので、非常に読みやすいと思いますね。
ということで、私が各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、「うかる!行政書士 総合テキスト」(伊藤塾)を一番におすすめします!
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
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うかる!行政書士 総合テキスト(2023年度版) 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2022/12/23 ページ数: 840ページ サイズ: 21 x 14.8 x 4.5 cm 価格: 3,300円 ※2024年度版の予約販売中(12/22発売予定) |
- フルカラー
- 別冊六法が付属
- 赤シート対応
- 章ごとに確認問題あり
- 理解しにくく難解なテーマは「Festina lente(ゆっくり急げ)」で秀逸なコメント!
- 憲法の判例:事件名・争点・結論・判旨に分けて端的な記載で見やすい
- 民法・行政法:詳しく丁寧な解説で法の意義・要件も整理、事例を交えた解説などとても理解しやすい
- 一番のおススメ!
【関連記事】
- 当シリーズを含め、各社のテキストについては、行政書士の独学におすすめのテキスト【徹底比較!】のページでご紹介しています。
うかる!行政書士 総合問題集
- 分野別過去問題集 -
次は、分野別過去問題集の「うかる! 行政書士 総合問題集」です。
これは、行政書士試験において過去に出題された問題のうち押さえておくべき重要過去問と、まだ出題されていないけれど出題が予想されるオリジナル問題とで構成された問題集になります。
最近の行政書士試験では、過去問を解くだけでは足りないという意見もあり、オリジナル問題や他資格の試験問題を解く必要性も唱えられています。このため、伊藤塾の問題集では、今後、出題が予想されるオリジナル問題を盛り込んでいるというわけです。
収録問題数は、他社の問題集と同程度で、約300問となっています。(※LECの出る順ウォーク問は、約600問の収録がありますが、それは例外的)
ページ構成は、左ページに問題、右ページに解答・解説となっており、印刷は赤系の2色刷りですので、付属の赤シートで解答や重要ポイントを隠せるようになっています。
なお、テキストとのリンクについては、問題ごとに(1肢ごとではなく)、該当する章・項が明記されているだけですので、具体的な参照ページ数が明記されているタイプに比べると、リンク度合いは薄く、使い勝手は劣るかと思います。
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うかる! 行政書士 総合問題集(2023年度版) 2023/1/21発売 ※2024年版の予約販売中(1/23発売予定) |
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著者・編集
伊藤塾 |
出版社
日本経済新聞出版社 |
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収録内容
重要過去問+オリジナル問題 (約300問) |
出題形式
5肢択一式 ※記述式・多肢選択式も含む |
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掲載順
科目・分野別 |
ページ構成
左ページに問題、右ページに解答・解説 |
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テキストとの関連付け
『うかる! 行政書士 総合テキスト』にリンク(問題ごとに該当する章項番号を明記) |
目隠しシート対応
付属の赤シートで解答や重要ポイントを隠せる |
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ページ数
744ページ |
価格
2,860円 |
【関連記事】
- 当シリーズを含め、各社の問題集については、行政書士の独学におすすめの問題集【徹底比較!】のページでご紹介しています。
うかる!行政書士 入門ゼミ
- 入門テキスト -
次は、入門テキストの「うかる!行政書士 入門ゼミ」です。
内容は 、憲法、民法、行政法などの各科目について、具体例を交えながら易しく解説してくれており、行政書士試験の各科目のイメージを掴むことができるようになっています。
ちなみに、この行政書士入門ゼミのガイダンスでは、「最低2回は通読してください」と書かれていますが、大雑把にイメージを掴むだけで十分だと思いますので、1度、サーっと目を通す程度にしておいた方がよいと思います。じっくり読むのは総合テキストに入ってからにした方が効率的だと思います。
この行政書士入門ゼミを読んでおけば、行政書士の試験範囲の全体像を把握することができますので、総合テキストに入る前の基礎固めとなり、総合テキストが、より理解しやすくなると思います。
ただし、基本テキストの「うかる!行政書士 総合テキスト」は、完全な初学者がイチから学習を始められるように作成されているため、敢えて入門ゼミを読む必要性は少ないと思います。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。 ![]() |
うかる!行政書士 入門ゼミ(2024年度版)![]() 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/11/22 ページ数: 264ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 1,760円 |
<参考>入門テキストが効果的なケース
それでも、次のような場合には、このような入門テキストで大まかなイメージを掴んでおけば、独学でもスムーズに本格的な学習に入っていくことができると思います。
- もう何年も勉強なんてしたことがない
- 法律の学習なんてしたことがない
- 「基本テキスト」を読むことに拒絶反応を示してしまう
このような場合に、入門テキストを利用すると効果的だと思います。
とりあえず、一旦、基本テキスト「うかる!行政書士 総合テキスト」から始めてみて、読み進めるのがちょっと辛いな、、、と思った場合に、入門ゼミを購入してみる、という順序でよいのではないかと思います。
うかる!行政書士 新・必修項目115
- 要点整理テキスト -
次は、要点整理テキスト「うかる!行政書士 新・必修項目115」です。
要点整理テキストというのは、「暗記本」や「まとめ本」といった呼び方をする場合もあります。
この「うかる!行政書士 新・必修項目115」は、合格に必要な最重要ランクのテーマ115項目について、図表を使ってわかりやすく簡潔に整理した要点整理テキストになっています。
また、重要ポイントはわかりやすくビジュアルで表現し、重要なキーワードは赤シートで目隠しできるようになっているほか、語呂合わせなども掲載されているなど、とても便利な1冊です。
なお、総合テキストの該当箇所の章項番号が明記されてリンクしていますので、詳しい解説を確認したい場合は、素早く参照することができるようになっています。
ただし、基本的に、テキストとしては、総合テキストがあれば十分だと思いますので、敢えて要点整理テキストまで購入する必要は少ないかと思います。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。 ![]() |
うかる! 行政書士 新・必修項目115(2023年度版) 著者: 志水晋介 (編集), 伊藤塾 (編集) 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/4/13 ページ数: 424ページ サイズ: 18.8 x 12.8 x 2.1 cm 価格: 1,980円 |
<参考>要点整理テキストが効果的なケース
例えば、要点整理テキストを効果的に利用できるケースは、次のような場合です。
- 直前期に知識を総整理して万全の態勢で本試験を迎えるために
- 復習時間が確保できない場合に一気に総復習を済ませるために
- 2年目の再チャレンジの基本テキストとして
- 外出先や通勤時間などスキマ時間での暗記用に
このような場合に、要点整理テキストを使用すると効果的だと思います。
【関連記事】
- 当シリーズを含め、各社の要点整理テキストについては、「行政書士の独学におすすめのテキスト→「行政書士の要点整理テキスト」のページでご紹介しています。
うかる!行政書士 直前模試
- 予想問題集(模試) -
次は、予想問題集(模試)の「うかる!行政書士 直前模試」です。
この問題集は、2回分の本試験予想問題が収録された予想問題集になっており、例年、本試験の出題問題のいくつかをズバリ的中させるなど、確度の高い予想問題になっていることで、定評があります。
その他、「合格への特別講義」として、試験の出題傾向や直前期の学習方法、重要知識のまとめ表が収録されています。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。 ![]() |
うかる! 行政書士 直前模試(2023年度版) <予想問題×2回分> 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/5/18 ページ数: 160ページ サイズ: 25.7 x 18.2 x 0.8 cm 価格: 1,760円 |
<参考>予想問題集(模試)が効果的なケース
行政書士試験を受験する場合は、独学の場合であっても、予備校の模試だけは受験しておいた方がよいと言われることがあります。これには、次のような目的があると考えられます。
- 解答の時間配分やマークシートの解答形式、緊張感など本試験に慣れる。
- 自分の知識に穴がないか確認し、本試験に向けた最後の仕上げとして、弱点の補強をする。
- 過去の出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえる。
このような資格予備校が実施する模試を受験することも一つの方法ですが、それに代替するものとして、「予想問題集」を購入し、解いてみるという方法もあります。
【関連記事】
- 当シリーズを含め、各社の予想問題集については、「行政書士の独学におすすめの問題集→「予想問題集・模試」でご紹介しています。
- 資格予備校の模擬試験(模試)については、行政書士のおすすめ模試のページでご紹介しています。
「うかる!行政書士」シリーズまとめ
以上、伊藤塾の「うかる!行政書士」シリーズをご紹介してきました。
この中でも、基本テキスト「うかる!行政書士 総合テキスト」は、私が各社のテキストを読み比べたうえで、一番のおススメのテキストです。
テキストや問題集のシリーズを選ぶ場合、この「基本テキスト」が一番重要なラインナップになりますので、基本テキストを基準に選ぶべきだと思います。
あとは、問題集については、各社でそれぞれ独自の工夫があるとはいうものの、基本的には、重要な過去問又はオリジナル問題を収録して、それに解説をつけるだけですから、そう大した差は出てきません。
しかし、基本テキストの構成や解説の記述は、各テキストで全く異なるものになっていますので、基本テキストの選択は慎重にすべきだと思います。
ということで、「うかる!行政書士」シリーズは、問題集については、標準的な収録数で、オリジナル問題も収録されているという点で、良い問題集だと思いますが、テキストへのリンクが薄いというデメリットもあります。
しかし、テキストについては、ナンバーワンだと自信をもっておススメできますので、どれがよいか迷った場合は、「うかる!行政書士」シリーズを選んでいただければよいのではないかと思います。
【関連記事】
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