大原の行政書士講座の評判・口コミは?徹底レビュー!
更新日:2025年9月19日
大原の行政書士講座は、2025年度向けで通学スクールから撤退し、通信講座だけに方針転換されました。
その通信講座については、当サイトの行政書士の予備校おすすめランキングにおいて、おすすめNo.11という下位で紹介しています。
大原は、簿記・税理士・公認会計士などの会計資格や公務員試験を中心とする資格学校のため、法律資格では存在感が薄く、指導体制も手薄な印象がありますね。
このページでは、大原の行政書士講座の概要や、どのような点が優れているのか、また、どのような点が残念なのか、評判・口コミを踏まえて紹介していきたいと思います。
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大原の行政書士講座に関する評判・口コミ
ではまず始めに、大原の行政書士講座に関する評判・口コミから確認しておきたいと思います。
大原に関する代表的な評判・口コミを整理すると、以下のようなものが挙げられます。
良い評判・口コミ
- 大手スクールで実績や知名度があり信頼できる
- 持田講師の講義が分かりやすい
- スマホ(タブレット)だけで勉強できる
- 自習室が利用できるなどサポートが充実している
悪い評判・口コミ
- 知名度はあるが、行政書士の印象はない
- 合格実績を公表していないため実績がわからない
このように、大原の行政書士講座に関しては、良い評判も悪い評判も存在していますね。
大原の行政書士講座の概要
それでは改めて、大原の行政書士講座について、紹介していきたいと思います。
学校法人 大原学園が運営
資格の大原は、学校法人 大原学園が運営する資格学校です。
1957年に大原簿記学校を創立して以来、簿記・税理士・公認会計士などの会計資格や公務員試験を中心に、その他、行政書士・宅建士などの法律資格も手掛ける大手の資格予備校です。
ただし、法律資格としては、行政書士・宅建士・社労士という人気の3資格しか取り扱っておらず、大手予備校なら当然取り扱うであろう司法試験や司法書士試験などの取扱いはありません。
このことからも、法律資格に関しては、その指導体制に不安を感じてしまいますね。。やはり大原は、会計資格と公務員試験を中心に考えるのが妥当ではないでしょうか。
あくまでも会計資格の予備校
事実、大原は、得意分野である会計資格(公認会計士・税理士・簿記)や公務員試験に関しては合格実績を公表していますが、行政書士講座に関しては、2021年度を最後に実績の公表を打ち切っています。
これはつまり、公表できるような実績がなくなったことを意味しているのではないでしょうか。
さらに、行政書士講座は、2024年度をもって通学講座から撤退しました。
行政書士では大きな見直しを実施
大原では、2025年度向け講座から通信講座が大きく見直され、スマホだけで合格が目指せる「パススル行政書士」を新たに導入し、講義時間を大幅に短縮するなど、大手予備校の大原が、スタディングの真似をしたような講座に生まれ変わりました。
従来の手厚いコースは全て廃止し、パススル行政書士に一本化されています。
初学者向け通信講座のラインナップ/受講料 |
パススル行政書士【2025年試験向け】 |
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公式サイト | 資格の大原 公式サイトへ |
大原の行政書士講座『パススル行政書士』をレビュー
では、生まれ変わった大原のパススル行政書士とは、どんな講座なのか紹介したいと思います。
総講義60時間に凝縮したコンパクトな講義
出典:大原 行政書士講座
大原のパススル行政書士では、講義がわかりやすいと受験生から高い支持を得ている持田講師が担当されます。
講義は、スライドを画面に表示して解説する講義スタイルです。
ただし、テキストと別のスライドではなく、テキストから抜粋したスライドのため、テキストと講義が完全連動してわかりやすいですね。
講義時間数は、大手予備校では異例のたったの60時間というコンパクトな講義になっています。
さらに、1動画は5分~10分で区切られているため、ちょっとしたスキマ時間にも講義が視聴できますね。
また、1動画ごとに、その動画で学んだ知識をチェックする問題が出され、その問題について動画の中で解説してくれます。
講義動画⇒デジタルテキスト⇒Web問題集を繰り返す
出典:大原 行政書士講座
パススル行政書士では、講義動画を中心に、デジタルテキストとWEB問題集を使って、スマホだけで学習を進めます。
「講義動画⇒デジタルテキスト⇒Web問題集」を1サイクルとして各テーマを繰り返し、1科目が終わるごとに「実力確認テスト」をWebで受ける、というのを全科目繰り返します。
各講義動画は、単なるインプット講義だけでなく、問題を一緒に解く「ミニテスト」も一定の区切りごとに入っていますので、知識を確認しながら学習が進められますね。
そして、全科目がひととおり終わったところで、年度別過去問(過去5年分)を解いて実力を確認し、最後に模擬試験を受けて完成です。
充実のサポートも用意
スマホ学習だけのパススル行政書士ですが、デジタル教材だけで、あとは放ったらかしというわけではありません。
持田講師によるホームルームがZoomで定期的に開催され、学習方法等の悩みについて相談できます。
また、学習中の疑問については、オンライン質問サービス「Mobile-O-hara」でいつでも質問ができます。(回数制限:30回)
さらに、パススルの受講生であっても、全国各地にある大原の校舎で、自習室が利用できるようになっています。
自宅ではなかなか集中できない場合に、図書館に行ったり、カフェで勉強したりといった工夫をされる方も多いと思いますが、自習室が使えるのは大手予備校ならではのメリットですね。
大原 行政書士講座の合格実績
大原の行政書士講座では、2021年度試験までは、下記のとおり合格実績が公表されていました。
年度 | 合格者数 |
---|---|
2012年度 | 231名 |
2013年度 | 192名 |
2014年度 | 183名 |
2015年度 | 200名 |
2016年度 | 88名 |
2017年度 | 136名 |
2018年度 | 73名 |
2019年度 | 65名 |
2020年度 | 76名 |
2021年度 | 45名 |
2022年度 | (合格者の声)5名 |
2023年度 | (合格者の声)6名 |
2024年度 | (合格者の声)4名 |
ところが、ご覧のとおり、合格者数が激減したことに伴い、合格実績の公表は打ち切られ、2022年度からは合格者の声を公式サイトに公開する形に変更されました。
そして、その合格者の声は、通信よりも通学講座が中心となっています。
行政書士試験の合格者数自体が減っているわけではありません。
逆に増えているぐらいですので(2012年度の全合格者数:5,508名⇒2024年度:6,165名)、大原の合格者数が激減していることを意味しています。
最近のこのような状況を受けて、通信講座の大幅見直しや通学講座からの撤退などに舵を切ったということでしょうね。
大原の行政書士講座を徹底レビューまとめ
大原は、簿記・税理士・公認会計士などの会計資格や公務員試験を得意とする大手資格予備校です。
法律資格では、司法試験や司法書士試験は取り扱っておらず、行政書士のような法律資格では存在感が薄く感じます。
大原では、2025年度向け講座から通信講座が大きく見直され、スマホだけで合格が目指せる「パススル行政書士」を新たに導入し、講義時間を大幅に短縮するなど、大手予備校の大原が、スタディングの類似講座に生まれ変わりました。
大原の行政書士講座は、かつては100名以上の合格者を輩出していましたが、最近は合格実績が激減し、実績の公表も打ち切られています。
今回の通信講座の見直しに合わせて通学講座からも撤退するなど、大幅な方針転換がなされています。
この見直しが、吉と出るか凶と出るか、今後の推移を見守りたいと思います。
まとめ表
受講料 |
パススル行政書士【2025年試験向け】 |
---|---|
講義時間数・スタイル |
約60時間(インプット60時間+アウトプット0時間) スライドを画面に表示して解説 |
教材 |
【テキスト】フルカラー Webテキスト 【問題集】Web問題集 【eラーニング】講義視聴、テキスト参照、問題演習 |
サポート体制 |
メールによる質問対応(回数制限:30回) |
合格実績 |
4名の合格者の声を掲載(2024年度) ※2023年度:6名 |
総合評価 |
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