更新日:2024年4月21日
行政書士試験に『独学』で挑戦する場合に一番悩むのが、テキスト・参考書などの教材選びとその使い方だと思います。
このページでは、私が独学で行政書士試験に合格した際に実際に使用したテキストを含め、行政書士の独学におすすめのテキスト(基本テキスト・入門テキスト・要点整理テキスト)とその使い方を紹介しますので、独学で学習する際の参考にしてください。
また、行政書士のテキストは各社から様々なものが出版されていますので、私のおすすめ以外の人気テキストについても、その特徴を徹底的に比較して、ランキング形式で紹介します!
※ 問題集はこちら⇒行政書士の独学におすすめの問題集・過去問
※ 六法はこちら⇒行政書士のおすすめ六法
※ アプリはこちら⇒行政書士のおすすめアプリ
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行政書士を独学する際のテキストの選び方
行政書士試験に独学で合格しようとする場合に、テキスト・参考書選びはとても重要です。
行政書士は人気資格ですので、様々な出版社から各種のテキストが出版されています。このため、どのテキストを選べばいいのか、なかなか決められないと思います。
ここでは、独学で勉強を始めるために、テキスト・参考書を選ぶポイント3つを紹介します。
- 基本テキストと分野別過去問を選ぶ(これだけでOK)
- 丁寧に解説されているものを選ぶ(憲法は判例、民法・行政法は法の理解が重要)
- メリハリをつけて記述されているものを選ぶ(暗記事項 or 解説、図表、イラスト、事例、判例)
基本テキストと分野別過去問を選ぶ【これだけでOK】
行政書士のテキスト・参考書は、大きく分けて、インプット学習のテキストと、アウトプット学習の問題集、そして、条文を参照する六法に分かれます。
テキストの中でも、いわゆる基本テキスト(基本書)のほか、入門テキストや要点整理テキストも存在しますが、原則として「基本テキスト」だけあれば大丈夫です。
また、問題集も、分野別過去問・一問一答(肢別)・年度別過去問・予想問題集などの種類がありますが、原則として「分野別過去問題集」だけあればOKです。
つまり、行政書士試験の合格に最低限必要なのは、「基本テキスト」と「分野別過去問題集」の2冊だけになります。それ以外は、原則として不要です。
手を広げて教材を増やすと消化しきれなくなるため、原則、これだけに絞って勉強することをおすすめします。
- 基本テキスト・・・行政書士試験の勉強をするうえで、最も基本となるテキスト(知識のベースとなるテキスト)。学習を始めた段階から試験直前まで常に使用するもので、当ページで主に紹介しているのが、この基本テキストです。
- 入門テキスト・・・本格的な学習を始める前に、大まかなイメージを掴むための入門書。原則、上記の基本テキストが初心者向けなので入門書は不要ですが、法律に触れるのが初めての場合など必要に応じて使用を検討してください。
⇒ 当ページ内「初心者向け入門テキストおすすめ3選」で紹介します。 - 要点整理テキスト(暗記本・まとめ本)・・・重要事項や要点のみを集約したテキスト。基本テキストは、重要事項や要点を理解するための解説文章が大部分を占めますが、その解説文章がカットされています。これを使えば、知識の総整理(総ざらい)ができます。
⇒ 当ページ内「要点整理テキストおすすめ3選」で紹介します。 - 問題集(過去問)・・・分野別過去問・一問一答(肢別)・年度別過去問・予想問題集など様々な種類があります。詳しくは、おすすめの問題集・過去問のページで、また、アプリについてはおすすめ過去問アプリのページで紹介します。
- 六法・・・一般的な市販六法と、行政書士試験専用の六法(判例収録あり or なし)に分かれます。最近は、基本テキストに別冊六法が付属するケースが多いので、別途購入する必要性は低いですが、六法についてはおすすめ六法のページで詳しく紹介します。
丁寧に解説されているものを選ぶ
行政書士のテキストを選ぶうえで最も大切なことは、初心者がイチから理解できるよう、丁寧に解説されていることです。
そして、判例が重要な憲法、法の理解が重要な民法や行政法では、それぞれ以下の点がポイントになってきます。
- 憲法:判例の争点や判旨などが整理してわかりやすく記述されている
- 民法・行政法:法の趣旨や事例などわかりやすい解説がなされている
メリハリをつけて記述されているものを選ぶ
ただし、ズラズラダラダラと解説が書かれていては、最後まで読む前に挫折してしまいます。
たとえ最後まで読めたとしても、何を理解して、何を暗記すればいいのかわからず、頭に何も残りません。
このため、しっかりとメリハリをつけて記述されていることが大切です。
メリハリというのは、暗記事項と解説の区別のほか、図表で整理したり、イラストを使ったり、事例で解説したり、判例の争点・判旨等の区別などの工夫も含みます。
ということで、当ページでは、この点に重点を置いて、おすすめのテキストを紹介していきます。
- 最低限、基本テキストと分野別過去問題集だけでよい
- 丁寧な解説がなされていること(憲法は判例、民法・行政法は法の理解が重要)
- メリハリをつけて記述されていること(暗記事項 or 解説、図表、イラスト、事例、判例)
なお、問題集については、テキストと同シリーズで揃えるのが原則です。
各シリーズの問題集については、以下で紹介する各テキストごとにリンクを張っていますので、そちらをご参照ください。
【関連記事】
行政書士の独学におすすめのテキスト6選
2024年度版テキストは、下記のとおり、11月~12月にかけて発売されました。
- 11/10 発売済み:(LEC)合格のトリセツ【おすすめNo.2】
- 11/15 発売済み:(TAC)スッキリわかる【おすすめNo.6】
- 12/16 発売済み:(TAC)みんほし【おすすめNo.5】
- 12/22 発売済み:(伊藤塾)うかる!行政書士【おすすめNo.1】
- 12/25 発売済み:(LEC)出る順行政書士【おすすめNo.4】
- 12/27 発売済み:(Wセミナー)合格革命【おすすめNo.3】
私が行政書士試験に合格した当時に使用していた「うかるぞ行政書士 基本テキスト」(週刊住宅新聞社)は、既に絶版になっています。
このため、改めて各社のテキストを実際に購入して比較検証しましたので、現時点での行政書士のおすすめテキストを、ランキング形式で紹介していきます。
No.1:
うかる!行政書士 総合テキスト(伊藤塾)
私が各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、最もおすすめしたいテキストは、法律資格の専門校 伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」です。
まず、このテキストの見た目の特徴としては、印刷がフルカラーになっていることと(2019年版から)、別冊で六法がついているという点です。
さらに、重要な語句を付属の赤シートで隠して覚えられるようになっています(2019年版から採用)。
別冊の六法については、憲法、民法、行政法など、行政書士試験に必要となる法令が収録されていますので、これがあれば、別途、六法を購入する必要はありませんね。
必要な法令のみが掲載されていて、判例の収録はありませんので、非常にコンパクトで使いやすいと思います。
出典:Amazon
次に、構成上の特徴としては、章ごとに一問一答式の確認問題(ファイナルチェック)が設けられているため、理解度を確認しながら学習が進められます。
そして、最も重要な本文は、まず、憲法を学習するうえで一番大切な「判例」は、事件名・争点・結論・判旨に分けて端的に記載されていて見やすいですね。
次に、内容をしっかり理解する必要のある民法や行政法は、詳しく丁寧な解説が記載されています。
法の意義・要件も整理されており、事例も交えて説明があるため、メリハリがあってとても理解しやすいです。
また、理解しにくく難解なテーマでは、「Festina lente(ゆっくり急げ)」という囲み記事でウサギさんが語りかけてくるのですが、その難解なテーマの考え方や理解の助けとなるポイントが書かれており、他社のテキストにはない秀逸なコメントになっています。
そして、他社のテキストと読み比べるとその違いがよくわかるのですが、欄外の記事が最小限に抑えてあります。欄外はあくまでも参考記事として本文から逸れて参考に読み、本論の内容は、本文を順に読んでいけばよいので、とても読みやすく感じますね。
ということで、私が各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、「うかる!行政書士 総合テキスト」(伊藤塾)を一番におすすめします!
- フルカラー
- 別冊六法が付属
- 赤シート対応
- 章ごとに確認問題あり
- 理解しにくく難解なテーマは「Festina lente(ゆっくり急げ)」で秀逸なコメント!
- 憲法の判例:事件名・争点・結論・判旨に分けて端的な記載で見やすい
- 民法・行政法:詳しく丁寧な解説で法の意義・要件も整理、事例を交えた解説などメリハリがあってとても理解しやすい
- 一番のおすすめ!
うかる!行政書士 総合テキスト(2024年度版) 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/12/22 ページ数: 848ページ サイズ: A5判 価格: 3,300円 |
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区分 | 書籍名 |
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基本テキスト | うかる!行政書士 総合テキスト |
分野別過去問題集 | うかる!行政書士 総合問題集 |
入門テキスト | うかる!行政書士 入門ゼミ |
要点整理テキスト | うかる!行政書士 新・必修項目115 |
予想問題集(模試) | うかる!行政書士 直前模試 |
「うかる!行政書士」シリーズのテキスト・参考書を徹底レビュー! ※5種類のラインナップがありますが、最低限、基本テキストと分野別過去問題集があれば大丈夫です! |
No.2:
行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC)
次にご紹介するのは、LECの「行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト」です。
2020年版が初版のLEC待望のフルカラーテキストです!
LECには、「出る順 行政書士」というロングセラーテキストがありますが、近年は、ライバル会社のTAC(Wセミナー)や伊藤塾のテキストに押され気味でした。
最近は、TACの人気テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(以下「みん欲し」)のような、フルカラーでイラスト・図解を豊富に盛り込み、とっつきやすく、独学でも挫折せずに勉強が続けられるようなテキストの人気が高まっています。
そこで、この「合格のトリセツ」が、満を持して出版されたというわけですね。
出典:Amazon
上の写真を見ていただければ一目瞭然ですが、みん欲しに匹敵するほどに図解・イラストを中心とした紙面構成で、フルカラーを駆使して覚えるべきポイントなどメリハリをつけて記載されています。
解説も、わかりやすく、かつ、シンプルに記述されていますので、独学でもしっかり理解しながら勉強ができます。
これはもう、みん欲しを凌駕していると感じますね!
さらに、このテキストの著者、LECの人気講師「野畑淳史」先生の無料解説動画40本(1本あたり10分~15分)も視聴できますので、お得感も満載です!
ただ、1点少し気になるのは、上記の伊藤塾のテキストと比べると、欄外の解説がテンコ盛りになっているという点、、、図解・イラストを中心に本文を構成すると、こうなるのはやむを得ないのかもしれませんね。
では、その他の特徴について、いくつかピックアップしてご紹介しておきます。
本体は、5分冊(本編4冊+別冊六法1冊)にセパレート可能ですので、持ち運びにも便利ですね。
また、重要事項を付属の赤シートで隠して覚えることもできます。
構成としては、各テーマごとに「過去問チャレンジ」が設けられていますので、理解度の確認をしながら学習が進められます。
本文については、憲法の中心となる判例は、事件名・事案・争点・判旨に分けて記載されていて、わかりやすいと思います。また、イラストで図解もしてあり、争点をイメージしやすいですね。
あと、ちょっと余談になりますが、「分冊用の背表紙シール」・「インデックスシール」も付いていますので、キレイに使えます。
ということで、合格のトリセツは、とっつきやすい図解・イラストを中心としたテキストで勉強したい人には一番のおすすめです!
- フルカラー
- 図解・イラストが中心で、「みん欲し」より丁寧な解説 ⇒ みん欲しを凌駕
- 5分冊にセパレート(本編4分冊+別冊六法)
- 赤シート対応
- テーマごとに過去問あり
- 憲法の判例:事件名、事案、争点、判旨に分けて記載。イラストの図解もありわかりやすい
- とっつきやすい図解・イラストが中心のテキストで勉強したい方には一番のおすすめ!
行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト(2024年版) 著者: 野畑 淳史 (著), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 行政書士試験部 (著, 編集) 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/11/10 ページ数: 1011ページ サイズ: A5判 価格: 3,300円 |
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区分 | 書籍名 |
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基本テキスト | 行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト |
分野別過去問題集 | 行政書士 合格のトリセツ 基本問題集 |
「行政書士 合格のトリセツ」シリーズのテキスト・参考書を徹底レビュー! |
No.3:
合格革命 行政書士 基本テキスト(早稲田経営出版)
次は、早稲田経営出版(TAC系列/Wセミナー)の「合格革命 行政書士 基本テキスト」です。
このテキストは、フルカラーで、ネットの口コミ等を見ても、1位2位を争う人気テキストですね。
2021年版から別冊六法が付属するようになり、2024年版からは、本体が4分冊にセパレート可能になったので、持ち運びにも便利になりましたね。
系統としては、伊藤塾の「うかる!行政書士」と同様、正統派テキストの部類に入ると思います。
特徴としては、各テーマごとに「確認テスト」が設けられており、理解度の確認をしながら学習を進められるという点は、「うかる!行政書士」や「合格のトリセツ」と同様です。
そして、「うかる!行政書士」よりも、図表やイラストは豊富でわかりやすく整理されていますね。
また、重要事項等を付属の赤シートで隠して覚えられるようになっています(2019年版から)。
出典:Amazon
行政書士の試験科目のうち憲法では、判例が、事件名・事案・結論・判旨に分かれて記述されており、見やすくてわかりやすいと思います。
民法では、事例をベースとした解説でわかりやすいですが、上記の「うかる!行政書士」に比べると、法の解説が淡白なところがありますので、行政書士試験で大切な法の理解という点に関しては、「うかる!行政書士」には及ばないように感じます。
ただし、行政法では、条文学習が大切な項目では条文を掲載し(2021年版から別冊六法の収録に伴い、本文中から条文が削除されました。)、判例が大切な項目では判例を掲載するなど、工夫された構成となっており、なかなかの好印象です。
法の解説が、「うかる!行政書士」に比べると若干薄いという点を除けば、初学者が独学でしっかりと理解しながら学習を進められる優れたテキストだと思います。
正統派テキストでは、伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」の次におすすめしたいテキストですね。
- フルカラー
- 4分冊にセパレート可能+別冊六法が付属
- 赤シート対応
- 伊藤塾よりも図表やイラストは豊富
- テーマごとに確認テストあり
- 憲法の判例:事件名・事案・結論・判旨に分けて記述されていて見やすい
- 民法:事例をベースとした解説でわかりやすいが、法の理解の点で「うかる!行政書士」には及ばない
- 行政法:
条文学習が大切な項目では条文を掲載、判例が大切な項目では判例を掲載などの工夫が優れている - 正統派テキストとしては、「うかる!行政書士」の次におすすめ!
合格革命 行政書士 基本テキスト(2024年度) 著者: 行政書士試験研究会 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2023/12/27 ページ数: 1140ページ サイズ: A5判 価格: 3,190円 |
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区分 | 書籍名 |
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基本テキスト | 合格革命 行政書士 基本テキスト |
分野別過去問題集 | 合格革命 行政書士 基本問題集 |
入門テキスト | 合格革命 行政書士 スタートダッシュ |
一問一答問題集(過去問) | 合格革命 行政書士 肢別過去問集 |
行政書士の一問一答問題集(オリジナル問) | 合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック |
記述式問題集 | 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 |
予想問題集(模試) | 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試 |
「合格革命 行政書士」シリーズのテキスト・参考書を徹底レビュー! |
No.4:
出る順行政書士 合格基本書(LEC)
次は、LECの「出る順行政書士 合格基本書」です。
上記でご紹介したLECの「合格のトリセツ」は、フルカラーで取っつきやすく、イラスト・図解を中心に、見やすさ・わかりやすさを追求したテキストでしたが、この「出る順行政書士」は、そういった流れには乗らず、あくまでも正統派テキストの立場を貫くロングセラーテキストです。
まず、見た目の特徴としては、2色刷り(青系)という点と、別冊で「行政書士試験コンパクト六法」が付属している(2019年版から)という点があります。
そして、このテキストの最大の特徴は、テーマごとに見開きで完結するようにページが配置されている点ですね。
見開きごとに完結しますので、テンポよく学習できますし、パラパラッとページをめくって探し物をする際も、すぐに目的のページが見つけられます。
出典(2023年版):Amazon
試験科目のうち、まず憲法の判例については、事件名、事案、判旨が記載されていますが、事案や判旨といった見出しがないため、他社に比べると少し見にくく感じます。
一方、民法・行政法は、法の意義や立法趣旨、要件などがしっかりと解説してありますので、法の理解や法的思考力をイチから身につけることができますね。
このあたりは、さすが正統派テキストです。もちろん、論点の網羅性も高く、試験合格に必要な論点は十分に網羅されています。
当ページでは、”フルカラーではない”という点で、上位でご紹介していませんが、過去問・問題集は、LECの出る順シリーズをおすすめしています。また、法的にしっかり理解しながら学べるテキストですので、問題集に揃えて出る順のテキストを選択するのもひとつの方法かもしれませんね。
- 2色刷り(青系)
- 項目ごとに見開きで完結
- 別冊六法が付属
- 憲法の判例:事件名・事案・判旨が掲載。見出しがないため少し見にくい
- 民法・行政法:法の意義や立法趣旨、要件などがしっかりと解説されており、法の理解・法的思考力を身につけられる
- 正統派テキストとして、論点の網羅性も高い
- おすすめの過去問・問題集に揃えて出る順のテキストを選択するのもひとつの方法
出る順行政書士 合格基本書(2024年版) 著者: 東京リーガルマインドLEC総合研究所 行政書士試験部 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/12/25 ページ数: 1061ページ サイズ: A5判 価格: 3,080円 |
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区分 | 書籍名 |
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基本テキスト | 出る順行政書士 合格基本書 |
基本問題集 | 出る順行政書士 合格問題集 |
分野別過去問題集 | 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 |
一問一答問題集 | 出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集 |
記述式問題集 | 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 |
要点整理テキスト | 出る順行政書士 最重要論点250 |
予想問題集(模試) | 出る順行政書士 当たる!直前予想模試 |
「出る順行政書士」シリーズのテキスト・参考書を徹底レビュー! |
No.5:
みんなが欲しかった!行政書士の教科書(TAC)
次は、TACの「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」です。
このテキストは、2016年版まで「行政書士 合格テキスト(行政書士一発合格シリーズ)」として販売されていたものが、2017年版で「みんなが欲しかった!」シリーズとしてリニューアルされ、フルカラーになりました。
本体は4分冊できるようになっているため、持ち運びにも便利というメリットがあり、2018年版から5分冊目として、「行政書士試験六法」も付属するようになりました(伊藤塾の総合テキストに追随)。
この別冊六法は、条文の重要な語句が赤字になっているため、付属の赤シートで隠せるようになっています。
そして、各テーマごとに、例題として過去問が掲載されており、理解度の確認をしながら学習を進めることができます。
行政書士の試験科目のうち、まず憲法については、判例は、事件名、事案、判旨に分けて記載されており、わかりやすいと思います。また、イラストで図解もしてあり、争点をイメージしやすくなっています。
このテキストの最大の特徴は、図解とイラストを中心とした構成で、非常にカラフルで、とっつきやすいという点です。
しかし、そこに書かれている内容は、結論だけを整理して並べ、そこに注釈で説明を入れるという感じで、いわゆる「要点整理テキスト」に近い構成です。
出典:Amazon
とにかく丁寧な解説がなされていないため、行政書士試験にとって大切な「法の理解」という面で、初学者が一から勉強していくには、厳しいように感じますね。
逆にいえば、ある程度の基礎知識がある方が、重要なポイント、覚えるべきポイントを図表で整理しながら記憶していくような使い方には適していると思います。
- (旧:一発合格シリーズ)
- フルカラー
- 5分冊にセパレート可能(本編4分冊+六法)
- 六法のみ赤シート対応
- 各テーマごとに過去問あり
- 憲法の判例:事件名・事案・判旨に分けて記載。イラストの図解もありわかりやすい
- 全体:図表とイラストを中心とした構成で、丁寧な解説がなく、「法の理解」が十分に得られない
みんなが欲しかった! 行政書士の教科書(2024年度) 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/12/16 ページ数: 1212ページ サイズ: A5判 価格: 3,300円 |
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区分 | 書籍名 |
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基本テキスト | みんなが欲しかった!行政書士の教科書 |
分野別過去問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の問題集 |
入門テキスト | みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩 |
年度別過去問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集 |
一問一答問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集 |
記述式問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集 |
要点整理テキスト | みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150 |
判例集 | みんなが欲しかった!行政書士の判例集 |
「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズのテキスト・参考書を徹底レビュー! |
No.6:
スッキリわかる行政書士(TAC)
次は、TACの「スッキリわかる 行政書士」です。
このテキストは、赤系の2色刷りになっています。
(2017年版から別冊として「スッキリ行政書士試験六法」が追加されていましたが、この別冊六法は2020年版から廃止されました。)
そして、各テーマごとに、「確認ミニテスト」が掲載されており、理解度の確認をしながら学習が進められます。
「図表とイラストで楽しく読める」のがこのテキストの売りで、かわいらしいパンダさんやコアラさんのイラストや吹き出しで、ほのぼのとした雰囲気を醸し出しています。
しかし、図表やイラストを駆使してフルカラーの見やすいテキストに仕上げている上記の「トリセツ」や「みん欲し」に比べると、読みやすさは劣っているといわざるを得ません。
出典:Amazon
行政書士の試験科目のうち、まず憲法については、判例は、事件名と判旨のみの記載で、他社のテキストに比べて不十分です。
民法についても、ひとつひとつの項目がかなり省略した解説となっており、不十分です。行政法についても、同様です。
このテキストは、はっきり言って、基本書としては使い物にならないように思います。おそらくこのテキストは、とにかくテキストをサラッと読み切ることを目標に、その後の過去問演習を通じて知識を補充していくという使い方になるのではないかと思います。
このテキストのガイダンスでは、本試験の合格ラインである「6割」を取るために無駄なことをすべて省いた書籍だと書いてあります。
そのため、この内容の薄さにも納得できますが、正直、最初から6割のみを取ることを目指して学習し、本試験で本当に6割を取れるものなのか、、疑問です。。
- 2色刷り(赤系)
- 別冊六法は2020年版から廃止
- 各テーマごとに確認ミニテスト
- かわいい動物のイラストでほのぼのとした雰囲気を醸し出しているが、読みやすさは劣る
- 憲法の判例:事件名と判旨のみで、不十分
- 民法・行政法:かなり省略した解説で不十分
- 合格ラインである6割を取るために無駄なことをすべて省いたテキスト。その結果、基本書としては使い物にならない?
スッキリわかる行政書士(2024年度) 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/11/15 ページ数: 676ページ サイズ: A5判 価格: 3,080円 |
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行政書士を独学で目指せる人気テキスト比較ランキングまとめ
ここまで、行政書士の人気テキストを比較し、おすすめ順にご紹介してきました。
以下で、紹介したテキストの特徴を一覧表で整理していますので、比較検討する際の参考にしてください。
テキスト/著者/出版社/ページ数/価格 | 特徴など |
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No.1 うかる!行政書士 総合テキスト(2024年度版) 伊藤塾/日本経済新聞出版社/848ページ/3,300円 |
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No.2 行政書士 合格のトリセツ(2024年版) 野畑 淳史、東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部/東京リーガルマインド/1011ページ/3,300円 |
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No.3 合格革命 行政書士 基本テキスト(2024年度) 行政書士試験研究会/早稲田経営出版/1140ページ/3,190円 |
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No.4 出る順行政書士 合格基本書(2024年版) 東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部/東京リーガルマインド/1061ページ/3,080円 |
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No.5 みんなが欲しかった!行政書士の教科書(2024年度) TAC行政書士講座/TAC出版/1212ページ/3,300円 |
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No.6 スッキリわかる行政書士(2024年度) TAC行政書士講座/TAC出版/646ページ/3,080円 |
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正統派の伊藤塾が一番のおすすめ!
各社のテキストを比べてみると、やはり伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」は、他のテキストとは一線を画していて、非常にわかりやすいテキストだと改めて感じます。
行政書士試験における法律の学習は、暗記するだけでなく、理解することが重要です。
法を事例に当てはめる際に、十分な理解がなければ、適切な判断ができません。
このため、法の趣旨などの丁寧な解説が省かれているテキストでは、合否の分かれ道になるような大切な問題を落とすことになります。
見やすさ、とっつきやすさも確かに大切ですが、それだけでは合格できません。
伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」は正統派のテキストですが、フルカラーで十分な見やすさを確保していることに加えて、法の意義・考え方などの丁寧な解説も兼ね備えています。
したがって、行政書士の独学に適したテキストとして、私は、伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」を、一番におすすめします!
図解・イラスト中心はLECのトリセツがおすすめ!
ただし、法律を学ぶのが初めてで、法律に馴染める自信がないという方は、伊藤塾のテキストでは挫折する恐れがあります。
このような方には、とっつきやすいLECの「行政書士 合格のトリセツ」もおすすめです。
フルカラーを駆使した図解・イラストを中心としながらも、わかりやすく、かつ、シンプルに解説が記述されていますので、しっかり理解しながら勉強することができます。
行政書士の入門テキストおすすめ3選【独学初心者向け】
行政書士のテキストとして、本格的な勉強に入る前に読むことが想定された、初心者向けの入門テキストも出版されています。
原則、上記でご紹介した「基本テキスト」は、初心者がイチから学習を始められるように作成されていますので、敢えて入門書を読む必要はありません。
しかし、もう何年も勉強なんてしたことがない方や、法律の学習なんてしたことがない方など、「基本テキスト」を読むことに拒絶反応を示してしまう方もいらっしゃるかと思います。
私自身は、行政書士の受験前に、既に宅建試験で民法を学習済みだったこともあり、入門テキストは使用しませんでした。
しかし、法律の学習がまったくの初めての場合は、入門テキストから始めてもいいかもしれませんね。
No.1:
うかる!行政書士 入門ゼミ(伊藤塾)
まずご紹介するのは、基本テキストのNo.1でご紹介した「うかる!行政書士」シリーズ(伊藤塾)の入門テキスト「うかる!行政書士 入門ゼミ」です。
この入門ゼミを読んでおけば、行政書士の試験範囲の全体像が把握できます。
そのため、総合テキストに入る前の基礎固めとなり、総合テキストが、より理解しやすくなると思います。
内容は 、憲法、民法、行政法などの各科目について、具体例を交えながら易しく解説してくれており、行政書士試験の各科目のイメージが掴めるようになっています。
ちなみに、この行政書士入門ゼミのガイダンスでは、「最低2回は通読してください」と書かれていますが、大雑把にイメージを掴むだけで十分だと思います。
入門ゼミは、1度、サーっと目を通す程度で済ませ、じっくり読むのは総合テキストに入ってからの方が効率的だと思います。
うかる! 行政書士 入門ゼミ(2024年度版) 著者: 伊藤塾 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/11/22 ページ数: 264ページ サイズ: A5判 価格: 1,760円 |
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No.2:
合格革命 行政書士 スタートダッシュ(Wセミナー)
次は、基本テキストのNo.3でご紹介した合格革命シリーズの入門テキスト「合格革命 行政書士 スタートダッシュ」です。
この入門テキストは、初めの一歩として、行政書士試験の各科目について、全体像や頻出テーマの概要を押さえることで、今後の本格的な学習にスムーズに入っていけるようにすることを目的としています。
基本テキストと同様、フルカラーになっていますので読みやすいと思います。
そして、ページ数も、基本テキストに比べて3分の1程度になっているため読み切りやすいとは思います。
しかし、私が読んだ印象としては、内容的には、基本テキストから基礎的な部分を抜粋してきただけ(深入りする部分を削除しただけ)のような内容になっていて、初学者がわかりやすいように特別な工夫がなされたようには見受けられませんでした。。
そもそも、「基本テキスト」自体が、完全な初学者がイチから学習を始められるように作成されていますので、敢えてこの入門テキストを購入する必要はないように思います。
合格革命 行政書士 スタートダッシュ(2024年度) 著者: 行政書士試験研究会 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2023/10/22 ページ数: 276ページ サイズ: A5判 価格: 1,760円 |
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No.3:
みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩(TAC)
次は、基本テキストのNo.5でご紹介した「みんなが欲しかった!」シリーズの入門テキスト「みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」です。
まず、この入門テキストは、フルカラーでイラストも豊富で、読みやすいのが特徴です。
そして、入門書として、各科目の全体像や基本的事項が学習できるようになっています。
入門書には、基本テキストから単に基本事項を抜粋しただけのものもありますが、この「合格へのはじめの一歩」に関しては、きっちりと入門書として、わかりやすく書き下ろされたものになっています!
と、ちょっと感動しながら読んでいて、まさか執筆者が違うのでは??と思い、執筆者を確認してみると、案の定、基本テキストはTACの神田理生講師、入門テキストは早川兼紹氏となっていました。
入門テキストとして、このような形で出版しているのは珍しいですね。これなら基本テキストとは別に購入する値打ちがあると思います。
みんなが欲しかった! 行政書士 合格へのはじめの一歩(2024年度) 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/11/15 ページ数: 420ページ サイズ: A5判 価格: 1,760円 |
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行政書士の要点整理テキスト(暗記本・まとめ本)おすすめ3選
ここまでは、行政書士のテキストの中で、教科書とでもいうべき「基本テキスト」や「入門テキスト」についてご紹介してきました。
次は、そのテキストを使って一通り学習を終えた方が、直前期に知識を総整理するために使用する「要点整理テキスト」についてご紹介したいと思います。
要点整理テキストというのは、「暗記本」や「まとめ本」といった呼び方をする場合もあります。
私自身は、このような要点整理テキストを使用するような時間的余裕もなかったため使用しませんでしたが、勉強期間に余裕がある方は、このようなテキストを使って知識を整理すれば、万全な態勢で本試験を迎えることができるかと思います。
逆に、勉強時間が十分に確保できないまま本試験に突入しなければならなくなった場合に、基本テキストを読み直す時間も、過去問を解きなおす時間もない、、、と途方に暮れたときに、このような要点整理テキストで一気に総復習を済ませるという方法もあります。
※ 私自身、他の資格試験(管理業務主任者試験)で陥ったパターンですが、この方法でうまくいきました。
また、例えば1年目の受験で残念ながら合格できず、2年目に再チャレンジするような場合に、基本テキストをまた一から読み直すのではなく、このような要点整理テキストを使って学習を始める方法も効率的だと思います。
※ 私も司法書士試験に再チャレンジする際に、要点整理テキストをベースに勉強しました。
さらに、机に向かって学習する時間とは別に、コンパクトな要点整理テキストを持ち運んで、外出先や通勤時間などスキマ時間を利用した暗記用の学習に活用する方法もあります。(要点整理テキストは、厚みも薄く、本のサイズ自体もハンディサイズ(概ねB6版)になっています。)
- 直前期に知識を総整理して万全の態勢で本試験を迎えるために
- 復習時間が確保できない場合に一気に総復習を済ませるために
- 2年目の再チャレンジの基本テキストとして
- 外出先や通勤時間などスキマ時間での暗記用に
なお、こういった要点整理テキストは、基本的には理由や趣旨などの説明は省略してコンパクトに結論を整理したものとなりますので、詳しい解説を確認したい場合は基本テキストに立ち返って確認する必要があります。
このため、基本的には、要点整理テキストを購入する場合は、同シリーズで揃えることをおすすめします。
ということで、各社から出版されている要点整理テキストについて、実際に購入して読み比べてみましたので、順にご紹介していきたいと思います。
No.1:
出る順行政書士 最重要論点250(LEC)
まず最初にご紹介するのは、基本テキスト「出る順行政書士 合格基本書」(LEC)と同シリーズの要点整理テキスト「出る順行政書士 最重要論点250」です。
※ 2019年版で、「重要事項総まとめ」から「最重要論点250」に改題されました。
この要点整理テキストは、行政書士試験の合格に必要な重要論点を250項目にまとめ、図表を豊富に使って重要知識をコンパクトに整理し、イラストでビジュアル的にも理解しやすく作られています。
また、重要なキーワードは赤シートで目隠しできるようになっています。
出典:Amazon
正直言って、要点整理テキストとしては、このLECの「最重要論点250」が、一番完成度が高く、よくできていると思います。
とても綺麗に要点が整理されていて、わかりやすいですね。
LECは、司法試験用の「完全整理 択一六法」のシリーズなど、要点整理は非常に優れていますので、流石という感じです。
要点整理テキストとしては、LECが一番のおすすめですね。
基本的に、基本テキストと要点整理テキストは揃えるのが原則です。しかし、問題集はLECの「出る順行政書士ウォーク問」を一番におすすめしている関係上、問題集と揃える意味で、要点整理テキストも「出る順行政書士 最重要論点250」を選択してもいいかと思います。
出る順行政書士 最重要論点250(2023年版) 著者: 東京リーガルマインドLEC総合研究所 行政書士試験部 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/5/2 ページ数: 361ページ サイズ: B6判(一般的なテキストより小さい) 価格: 1,650円 |
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No.2:
うかる!行政書士 新・必修項目115(伊藤塾)
次にご紹介するのは、おすすめNo.1の基本テキスト「うかる!行政書士 総合テキスト」(伊藤塾)と同シリーズの要点整理テキスト「うかる!行政書士 新・必修項目115」です。
このテキストは、合格に必要な最重要ランクのテーマ115項目について、図表を使ってわかりやすく簡潔に整理した要点整理テキストになっています。
また、重要ポイントはわかりやすくビジュアルで表現し、重要なキーワードは赤シートで目隠しできるようになっているほか、語呂合わせも掲載されているなど、とても便利な1冊です。
今回ご紹介している3冊の要点整理テキストの中では、標準的な仕上がりになっており、「うかる!行政書士 総合テキスト」とセットで問題なく使えるものと思います。
なお、総合テキストの該当箇所の章項番号が明記されてリンクしていますので、詳しい解説を確認したい場合は、素早く参照することが可能です。
うかる! 行政書士 新・必修項目115(2023年度版) 著者: 志水晋介 (編集), 伊藤塾 (編集) 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2023/4/13 ページ数: 424ページ サイズ: B6判(一般的なテキストより小さい) 価格: 1,980円 |
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No.3:
みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(TAC)
次は、基本テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(TAC)と同シリーズの要点整理テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150」です。
このテキストは、本試験での出題頻度が高い重要論点150項目について、図表を中心にしてまとめた要点整理テキストです。また、目隠し用の赤シート対応で、重要語句などを隠して暗記できるようになっています。
基本テキストの「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」は、図解とイラストを中心として、要点整理テキストに近い構成になっているにもかかわらず、こちらの要点整理テキストは、逆に、文字がズラズラと並んでいて、要点がコンパクトに整理されたものとは言い難い仕上がりになっています。一体、どうなっているのでしょうか。。
なお、基本テキストの該当箇所とのリンクが掲載されており、素早く参照できるようになっています。
みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(2024年度) 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2024/1/25 ページ数: 344ページ サイズ: B6判(一般的なテキストより小さい) 価格: 1,650円 |
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行政書士の独学で大切なテキストの使い方・勉強法と注意点
では次に、これら行政書士のテキストを使って独学で勉強する際の勉強法・注意点を解説したいと思います。
詳しくは、行政書士は独学で合格できる!おすすめ勉強法のページで紹介していますので、ここでは簡単に概要のみ記載させていただきます。
- テキストを通読し、全体像を把握する。
- 章ごとにテキストを読み、対応する問題集を解く。
- 問題集のみを解いていく(最低でも3回は解く)。
テキストを通読し、全体像を把握する
まず、基本テキストの法令科目について、テキストを一通り読みます。この際、テキストに出てくる条文は六法で確認し、線を引くようにします(私は黒鉛筆で引いていました)。
一回目に読む際は、とにかくわからないことがあっても気にせずに、ドンドン読み進めることがポイントです。大雑把に全体像を把握するような感覚でいいと思います。
※ 法律を学ぶのが初めての方は、入門テキストをさっと通読してもいいかもしれませんね。
章ごとにテキストを読み、対応する問題集を解く
その後、もう一度、テキストを章ごとに読み、そこに対応する問題集(分野別過去問題集)を解いていきます。
このとき、問題集の解説を読みながら、参照すべき条文を六法で引いたり、六法だけではわからない部分については、テキストの該当部分を読んだりしながら学習を進めます。
問題集のみを解いていく(最低3回は解く)
このようにして、テキストと過去問の平行学習が終わったら、次は、問題集のみを解いていきます。解くときの要領は、上記と同様です。この問題集については、3回程度繰り返し解けばよいと思います。
なお、問題を解く際は、各問題についているチェック欄を使って、知識があいまいな問題や、間違えた問題などにチェックを入れておき、あとで復習できるようにしておきます。
ちなみに、基礎知識(旧:一般知識)については、試験の2週間前ぐらいからテキストを読みましたが、問題集は解きませんでした。
基礎知識の対策に無駄に時間を費やすことは避けるべきですので、試験直前期に、最後の詰め込み学習として、「一般知識」、「行政書士法等」、「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」のうち、「行政書士法等」、「情報通信・個人情報保護」の分野を中心にテキストを読み込んで、なんとか最低限の対応ができるようにしておけばよいと思います。
もちろん、日ごろから社会に関心をもって、ニュースなどで情報取集をしておくというのが一番の対策だとは思いますが。。。
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