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簿記3級・2級2024|試験日・申し込み・試験内容などの概要

更新日:2024年9月20日

簿記3級・2級|試験日・申し込み・試験内容

 これから簿記3級・2級を受験しようとお考えの方は、簿記試験は、いつ実施されるの?どうやって申し込むの?どんな問題が出題されるの?など、気になっているのではないでしょうか。

 そこで、このページでは、簿記3級・2級の試験日や申し込み方法・試験内容などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。簿記2級・FP2級のほか、宅建士、行政書士、司法書士などの資格試験に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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執筆者紹介

【アドバイザー】公認会計士 濱谷慶史

2014年に公認会計士として開業し、監査法人に勤務。3年後、税理士・公認会計士として独立開業を果たす。⇒アドバイザー紹介

簿記3級・2級の試験日

 日商簿記検定は、年間3回の統一試験(ペーパーテスト)と、随時実施しているネット試験の2種類があります。

簿記3級・2級の試験日
  • 統一試験:年3回(6月・11月・2月)
  • ネット試験:随時実施

統一試験の日程は年に3回(6月・11月・2月)

 簿記3級・2級の統一試験の試験日は、下表のとおり、6月・11月・2月の年3回実施されます。

 なお、申し込み期間や試験開始時刻、合格発表日などは、各商工会議所によって異なりますので、それぞれの公式サイトでご確認ください。

日商簿記検定(公式サイト)

試験日程(2024年度)

試験実施月 例年の日程 2024年度の日程
6月試験 6月第2日曜日 2024年6月9日(日)
11月試験 11月第3日曜日 2024年11月17日(日)
2月試験 2月第4日曜日 2025年2月23日(日)

受験料

【3級】 2,850円
2024年4月1日以降 ⇒ 3,300円に値上げ

【2級】 4,720円
2024年4月1日以降 ⇒ 5,500円に値上げ

ネット試験の日程は随時実施

 一方、簿記3級・2級のネット試験は、各テストセンターごとに随時実施されています。

 このため、いつでも受けたいと思えば、すぐ来週にでも受験できます。

 ただし、統一試験との兼ね合いから、統一試験実施日の前後1~2週間と、年度当初の1~2週間は、ネット試験は受験できないことになっていますので、そのタイミングだけは注意が必要です。

 統一試験は年3回という限られた日程ですので、次回まで何ヶ月も待たないといけませんが、ネット試験なら、もしも試験に落ちてしまったとしても、すぐにまた再受験できるということです。

 これは、ものすごく気持ちが楽ですよね。

試験日程

 下記のリンク先から、全国各地のテストセンターの会場や試験実施日が確認できますので、そちらをご参照ください。

日商簿記ネット試験(公式サイト)

受験料

【3級】 2,850円+事務手数料550円=3,400円
2024年4月1日以降 ⇒ 3,300円+事務手数料550円=3,850円に値上げ

【2級】 4,720円+事務手数料550円=5,270円
2024年4月1日以降 ⇒ 5,500円+事務手数料550円=6,050円に値上げ

申し込み方法

 次は、簿記3級・2級の申し込み方法について解説します。

統一試験の申し込み

 統一試験は、全国各地の商工会議所で実施されており、その申し込み方法や受付期間は、各商工会議所によって異なります

 このため、詳しい申込方法は、下記のリンクから、各商工会議所のサイトでご確認ください

日商簿記検定(公式サイト)

 なお、受付期間は、おおむね試験日の1~2ヶ月前あたりですので、早めにサイトを確認して、申し込み期間を確認するようにしましょう。

 また、申し込み方法は、多くの商工会議所で、インターネット又は窓口で受付されています。

ネット試験の申し込み

 ネット試験は、下記のリンク先からインターネット上で申し込みが可能です。

日商簿記ネット試験(公式サイト)

  1. マイページアカウントIDを作成する
  2. マイページにログインし、試験日・会場・時間を選択し、支払方法(クレジットカード決済・コンビニ決済・ペイジー決済)を選択すれば、申込完了

簿記の試験内容

 次は、簿記3級・2級の試験内容について解説します。

3級の出題範囲・制限時間・出題数

 まずは、簿記3級の試験内容です。

簿記3級の試験内容
  • 出題範囲は「商業簿記
  • 制限時間は60分
  • 出題数は大問で3問

出題範囲は「商業簿記」

 簿記3級の出題範囲は、「商業簿記」です。

 簿記3級では、小規模企業における経理事務を行うために求められる基本的な商業簿記の知識が問われます。

 これは、企業で働く社会人として身に付けておくべき必須の知識ともいえますね。

制限時間は60分

 試験の制限時間は、60分間です。

 実施時間帯は、試験会場により異なります。

出題数は大問で3問

 試験問題は、大問として、第1問から第3問までの計3問です。

 第1問は、短文で事例が示され、その仕訳を解答する仕訳問題が15問出題されます。

 第2問では、第1問よりも長文で資料が示され、総勘定元帳の勘定記入や補助簿を作成する問題が2問出題されます。

 第3問は、がっつりとしたボリュームの資料が示され、決算整理を行いながら、財務諸表や精算表を作成する総合問題が1問出題されます。

大問 出題内容 出題数 配点(100点満点)
第1問 仕訳問題 15問 45点
第2問 総勘定元帳の勘定記入や補助簿の作成 2問 20点
第3問 財務諸表や精算表の作成 1問 35点

2級の出題範囲・制限時間・出題数

 次は、簿記2級の試験内容です。

簿記2級の試験内容
  • 出題範囲は「商業簿記」と「工業簿記」
  • 制限時間は90分
  • 出題数は大問で5問

出題範囲は「商業簿記」と「工業簿記」

 簿記2級の出題範囲は、「商業簿記」と「工業簿記」です。

 簿記2級では、財務諸表から経営内容を把握するなど企業活動や会計実務に沿った処理・分析を行うために求められる高度な商業簿記・工業簿記の知識が問われます。

制限時間は90分

 試験の制限時間は、90分間です。

 実施時間帯は、試験会場により異なります。

出題数は大問で5問

 試験問題は、大問として、第1問から第5問までの計5問です。

 出題内容・配点は以下のとおりです。

大問 出題内容 配点(100点満点)
第1問 商業簿記 仕訳問題(5問) 20点
第2問 個別論点や勘定記入、連結会計 20点
第3問 財務諸表や精算表の作成、本支店会計 20点
第4問(1) 工業簿記 仕訳問題(3問) 12点
第4問(2) 費目別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算の勘定記入、財務諸表の作成 16点
第5問 標準原価計算、直接原価計算、CVP分析 12点

電卓を持ち込んで計算する

簿記試験で持ち込む電卓

 簿記検定では、勘定科目や金額を解答する問題が中心になりますので、金額を計算するために、電卓を使用します。

 ただし、持込みできる電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限られます。

 例えば、印刷機能やメロディー機能、プログラム機能、辞書機能などが付いている電卓は持込みできませんので、詳しくは簿記3級の注意事項(公式サイト)で確認しておくようにしましょう。

70%以上正解すれば合格

 簿記3級・2級ともに、70%以上を正解すれば合格です。

 問題ごとの足切り点などは設けられていませんので、合計点で70%以上(70点以上)を取れば大丈夫です。

簿記3級・2級は受験資格に制限なし

 簿記3級・2級には、受験資格の制約は設けられていません

 このため、誰でも受験することができます

 つまり、簿記3級を受けずに、いきなり簿記2級を受験することも可能ということです。

 ちなみに、簿記1級にも受験資格はありませんので、いきなり簿記1級を受験することもできます。

簿記の難易度は?

簿記3級・2級の合格率の推移グラフ

 では、簿記3級・2級は、どれぐらいの難易度なのでしょうか。

 上記のグラフは、3級・2級の合格率の推移を表したグラフです。

3級の合格率は約40%

 簿記3級の合格率は、統一試験では、30%前後から60%前後まで、実施の度に大きく変動していますが、おおむね40%程度と認識しておけばよいかと思います。

 なお、この傾向は、ネット試験についても同様で、40%でほぼ固定して推移しています。

 合格率40%というと、資格試験の難易度としては、比較的易しいといえそうですね。

簿記3級の難易度
  • 簿記3級の合格率は、統一試験(30~60%で変動)とネット試験(40%でほぼ固定)で差があるが、おおむね40%と考えておけばよい。

2級の合格率は約20%

 簿記2級の合格率は、統一試験では、10%前後から30%前後まで、実施の度に大きく変動していますが、おおむね20%程度と考えておけばよいかと思います。

 簿記3級は40%ですので、その倍の難しさということになりますね。

 一方、ネット試験に関しては、40%近い合格率があります。これはちょっと驚きの結果ですよね。

 ですので、2級に関しては、ネット試験を受験した方が合格可能性が高まるかもしれませんね。

簿記2級の難易度
  • 統一試験の合格率は、10%~30%で変動があるが、おおむね20%と考えておけばよい。
  • 簿記3級の2倍の難しさ
  • ネット試験の合格率は、40%近い

簿記の独学に必要な勉強時間とおすすめ勉強法

 では、簿記3級・2級に合格するためには、どれぐらい、どんな勉強をすればいいのでしょうか。

3級は50~100時間/2級は200~300時間の勉強時間が目安

 簿記3級は、初心者が合格するためには、一般的に、50~100時間程度の勉強時間が必要といわれています。

 仮に、1日に2時間の勉強をするとすれば、約1~2ヶ月の勉強期間になりますね。

 また、簿記2級に合格するためには、200~300時間程度の勉強時間が必要といわれています。

 仮に、1日に2時間の勉強をするとすれば、約3~5ヶ月の勉強期間になりますね。

簿記3級・2級の勉強時間
  • 【簿記3級】必要な勉強時間は、50~100時間/1日2時間なら1~2ヶ月の勉強期間
  • 【簿記2級】必要な勉強時間は、200~300時間/1日2時間なら3~5ヶ月の勉強期間

独学におすすめの勉強方法

 簿記3級・2級に独学で合格するためのおすすめ勉強法は、以下の3つのステップです。これは、ネット試験を受験することを前提とした勉強法になります。

簿記3級・2級のおすすめ勉強法
  • テキストを読む(2周)
  • 問題集・過去問を解く(1周)
  • ネット模試を解く(5~10回分)

 この勉強法の詳細や、独学におすすめのテキストについては、下記の関連記事で紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

独学が不安な場合は通信講座もおすすめ

 なお、 独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。

 下記の記事では、簿記のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。費用の安さや合格率の高さ、サポートの充実度など項目別のおすすめもご紹介していますので、参考にしてください。


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