更新日:2023年12月1日
簿記検定は、社会人に必須の資格といわれるほどの超人気資格であり、公認会計士・税理士など会計資格の登竜門ともいわれます。
これほど人気のある簿記検定ですから、各社から様々な通信講座が提供されており、どの講座を受講すればいいのかとても悩むと思います。
そこで、簿記検定2級の私が、公認会計士の先生のアドバイスをもとに、人気8社の簿記通信講座について、それぞれの特徴を比較し、おすすめの簿記講座をランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
【執筆者】 |
![]() 執筆者紹介 |
【アドバイザー】公認会計士 濱谷慶史 2014年に公認会計士として開業し、監査法人に勤務。3年後、税理士・公認会計士として独立開業を果たす。⇒アドバイザー紹介 |
簿記の通信講座おすすめランキング
当ページのランキングでは、簿記通信講座の人気8社について、私が重視する以下の5項目で比較・評価し、おすすめの簿記講座を総合評点が高い順にご紹介していきます。
- 講義・講師(講義のわかりやすさ、講義時間数、講義スタイル)
- 教材(テキスト・問題集、eラーニング、ネット試験対応)
- 合格実績(合格率、合格者数、合格者の声)
- サポート体制(質問対応その他フォロー制度)
- 受講料(安さ、返金制度など)
※ ランキングの基準の詳細は、当ページ内の簿記通信講座のおすすめな選び方【ランキングの基準】をご参照ください。
なお、「簿記2級コース」と「簿記3級&2級コース」を中心にご紹介します。
ランキング/通信教育講座・予備校名 | |
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簿記講座の比較項目 |
※ 教育訓練給付金の対象には、 |
おすすめ通信講座 No.1:
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スタディング簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
@簿記2級合格コース(Q&Aチケット5枚付き) A簿記3級・2級セットコース(Q&Aチケット10枚付き) ※簿記1級コースもあり
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義 :16時間 Aインプット講義 :23時間 大画面にスライドを表示して解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】フルカラーWebテキスト 【問題集】Web問題集 |
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教材(eラーニング)
すべての教材をオンラインで利用する形態(スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可) 講義視聴、テキスト参照、問題演習など ※ネット試験対応模試あり ※専用アプリで動画をダウンロードしておけば、外出先でも通信料を気にせず講義を受講可能 |
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合格率・合格実績
公式サイトに、2022年度試験において、1,000名を超える「合格者の声」の掲載あり(1級15名、2級約490名、3級約570名) |
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サポート体制
メールによる質問対応(1回あたり1,100円のチケット制) ※ 学習レポート機能により、学習した時間や進捗状況が自動的に集計され、グラフと数値で確認可能 ※ 勉強仲間機能(SNS)により、受講生同士で励まし合ってモチベーション維持 |
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総合評価
![]() スタディングのオンライン簿記講座は、スマホのみで学習できるため、まとまった勉強時間が確保できない方でも安心して受講できます! しかも、ダントツの圧倒的な低価格! 質問サポートが別途有料になるのが唯一の弱点ですが、講義の受講から問題演習まで、画面に沿って学習を進めればいいように学習システムが組まれています。 この革新的なeラーニングシステムによりスマホのみで学習を完結させることができるため、机に向かって勉強する時間が確保できない方には、超おすすめのオンライン講座です! ※ ただし、簿記の学習では、紙にメモ書きしながら電卓で計算する練習は必ず必要になります。 |
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公式サイト
スタディング公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.2:
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フォーサイト簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
※ 簿記1級コースなし
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義:26時間 Aインプット講義:36時間 画面にテキストを表示して解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】フルカラー冊子版テキスト※Web版もあり 【問題集】冊子版問題集※Web版もあり |
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教材(eラーニング)
講義視聴、テキスト・問題集参照、問題演習、学習プラン作成など ※ネット試験対応模試なし ※専用アプリで動画をダウンロードしておけば、外出先でも通信料を気にせず講義を受講可能 |
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合格率・合格実績
2023年度6月試験において、2級は受講生の77.8%が合格の驚異の合格率!(全国平均26.9%の2.89倍) |
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サポート体制
メールによる質問対応(回数制限あり⇒バリューセット1:10回、バリューセット2:15回) |
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総合評価
![]() フォーサイトの簿記講座では、徹底的に無駄を省き、イラスト・図解が豊富な洗練されたフルカラーテキストが使用されます! そして、効率性を追求したコンパクトな講義! 講義動画では、画面にテキストを映し出し、重要ポイントをマーカーしながら解説してくれるので、とってもわかりやすいです! また、講義の受講からテキスト参照、ゲーム感覚で取り組める確認テスト、学習プランの作成など、充実した機能を備えた次世代eラーニングシステムを標準装備! ただし、「ネット試験対応模試」が備わっていないことが唯一の欠点です。 しかし、受講生の80%以上が合格する驚異の合格実績を誇りますので、統一試験(ペーパーテスト)を受験される方には、一番のおすすめです! |
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公式サイト
フォーサイト公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.3:
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クレアール簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
※簿記1級コースもあり
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義 :60時間 Aインプット講義 :102時間 画面にスライドを表示して解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】白黒冊子版テキスト ※PDFあり 【問題集】冊子版問題集 ※PDFあり |
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教材(eラーニング)
講義視聴、PDFテキスト、問題演習 ※ネット試験を完全再現した問題演習機能を搭載 |
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合格率・合格実績
公式サイトには、2022年において、(1級)7名、(2級)19名、(3級)14名の「合格者の声」の掲載あり |
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サポート体制
メール・オンライン・電話による質問対応(回数無制限) |
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総合評価
![]() クレアールは、会計系資格を得意とする業界有数の資格予備校です。 クレアールでは、非常識合格法(合格必要得点範囲の絞り込み)が最大のセールスポイントとされています。 しかし、私が見る限り、公認会計士講座も担当するプロフェッショナル講師による丁寧な講義がクレアール最大の魅力です。 さらに、メールのほか、オンラインや電話による質問まで回数無制限にできるという業界トップクラスの丁寧なサポート体制を備えています。 また、簿記1級や公認会計士・税理士などの上位資格を見据えた本質的な簿記の学習ができることも、他社の通信講座では得られない、クレアールならではのメリットですね。 このように、クレアールは、安さと丁寧・充実を両立したうえに、さらに簿記の本質学習ができる講座です。 ネット試験を完全再現した問題演習機能も備えていますので、ネット試験・ペーパー試験のどちらも狙えます! |
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公式サイト
クレアール公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.4:
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大原簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
※簿記1級コースもあり
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義 :80時間 Aインプット講義 :107時間 黒板の前に立ち、プロジェクター投影しながら解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】2色刷冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集※Web版もあり |
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教材(eラーニング)
講義受講、問題演習(スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可) ※ネット試験対応模試あり |
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合格率・合格実績
2022年試験において、3,365名の合格者を輩出(1級158名、2級1,558名、3級1,649名) |
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サポート体制
メール・郵送・電話による質問対応(回数無制限) |
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総合評価
![]() 大原は、簿記・公認会計士などの会計資格の最大手で、合格者を最も多く輩出している予備校です。 講師陣・カリキュラム・教材など、どれをとっても業界トップクラスで、まさに会計資格における王道の予備校です。 WEB問題集の導入や、3ステップレクチャー(図解・イラスト⇒具体的解法⇒設例)に基づくテキストなど、教材にも工夫が満載されています。 とはいえ、大原は通学スクールを中心とした予備校ですので、通信講座としては、受講料が高額になるのがネックですね。 簿記1級や公認会計士・税理士などの上位資格も見据えて受験する方におすすめです。 |
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公式サイト
資格の大原公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.5:
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ユーキャン簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
A簿記3級講座 ※簿記1級コースなし
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講義時間数/講義スタイル
@模試の解説講義のみ A解説講義あり 大画面にスライドを表示して解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】フルカラー冊子版テキスト※3級はWeb版もあり 【問題集】冊子版問題集 ※3級はWeb版もあり |
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教材(eラーニング)
(3級のみ)講義視聴、テキスト・問題集参照、問題演習、学習プラン作成 (2級)模試の解説講義視聴 ※ネット試験対応の模擬試験プログラムあり |
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合格率・合格実績
過去10年間で、3級は11,854名、2級は1,462名が合格 |
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サポート体制
・メール、郵便による質問対応(回数無制限。1日3問まで) |
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総合評価
![]() ユーキャンは、抜群の知名度により圧倒的な合格実績を築き上げていますね。 その分、通信教育会社の中では、お値段はやや高めです。 ユーキャンは、教材制作のプロフェッショナルですから、テキストのわかりやすさはナンバーワンと言っても過言ではありません。 その一方で、講義に関しては手薄ですので、あくまでも教材を中心とした自己学習、つまり「独学」ができる方におすすめです。 |
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公式サイト
ユーキャン公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.6:
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TAC簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
※簿記1級コースもあり
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義 :99時間 Aインプット講義 :124時間 黒板の前に立ち、板書しながら解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】2色刷り冊子版テキスト(TAC市販の「よくわかる簿記シリーズ」使用) 【問題集】冊子版問題集 |
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教材(eラーニング)
【受講形態でWebを選択した場合】 ※ネット試験対応模試あり |
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合格率・合格実績
公式サイトに、(合格年度不明の)126名の「合格者の声」の掲載あり(1級15名、2級64名、3級62名) |
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サポート体制
メール・電話による質問対応(メール質問回数:2級40回、3・2級60回まで) |
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総合評価
![]() TACは、もともと会計資格で開校した予備校ですので、簿記検定はまさに得意分野です。 市販教材も豊富なラインナップを揃え、毎年売上No.1を達成するなど独占状態ですね。 とはいえ、TACの簿記講座は、通学スクールを中心とするため、大原と同様に受講料は高額です。 エキスパート講師陣による充実の講義が提供されますので、しっかりと簿記の本質から勉強したい方におすすめです。 |
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公式サイト
TAC公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.7:
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LEC簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
@簿記2級パーフェクトコース A簿記3・2級パーフェクトパック ※簿記1級コースもあり
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講義時間数/講義スタイル
@インプット講義 :75時間 Aインプット講義 :100時間 適宜、画面にテキストを表示して解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】2色刷冊子版テキスト(LEC市販の「光速マスターNEOテキストシリーズ」を使用) 【問題集】冊子版問題集 |
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教材(eラーニング)
【受講形態でWebを選択した場合】 ※ネット試験対応模試あり |
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合格率・合格実績
公式サイトに、2021年度試験において、35名の合格体験記の掲載あり(1級1名、2級13名、3級21名) |
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サポート体制
メールによる質問対応(回数無制限) |
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総合評価
![]() LECは、法律系資格を得意とする予備校ですので、会計資格においては大原・TACに比べて存在感が薄く、また、実績も及びません。 しかし、そのぶん受講料は抑えられていますし、合格した場合にはお祝い金までもらえます。 大原・TACに実績で劣るとはいえ、長年にわたって指導しているわけですから、講座内容自体が特別劣っているわけではないはずです。 大手予備校の充実した講座が安くで受講できると考えれば、お買い得かもしれませんね。 |
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公式サイト
LEC公式サイトへ |
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おすすめ通信講座 No.8:
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キャリカレ簿記通信講座の比較項目 |
費用(受講料)
簿記3級・2級 合格指導講座 ※簿記1級コースなし
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講義時間数/講義スタイル
インプット講義:約10時間 ホワイトボードに板書しながら解説 |
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教材(テキスト・問題集)
【テキスト】フルカラー冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集 |
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教材(eラーニング)
講義視聴 ※ネット試験対応模試なし |
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合格率・合格実績
公表なし。合格者の声もほとんどなし |
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サポート体制
メールによる質問対応(回数無制限) |
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総合評価
![]() キャリカレは、受講料が安く、不合格の場合は全額返金を受けられる点と、丁寧なサポート体制は魅力的です。 しかし、講義はほんの少ししかありませんし、講座内容自体に特筆すべき点はなく、合格実績に関しても信頼できる情報がほとんどありません。 |
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公式サイト
キャリカレ公式サイトへ |
人気の簿記通信講座を徹底比較!
以上、簿記の通信講座をおすすめ順にご紹介してきました。
次は、各講座を比較しやすいように、項目別に整理してご紹介していきたいと思います。
まずは、簿記通信講座のおすすめ8社を一覧表に整理しましたので、比較検討にご活用ください。
※ この表は、左右にスクロールできます。
(おすすめ順位) 通信講座 |
特長を一言で | 簿記2級コース | 講義時間 | 簿記3級&2級コース | 講義時間 | 返金制度 | 講義スタイル | テキスト | 問題集 | eラーニング | ネット試験対応 | 合格率・実績 | サポート体制 | 総合評価 |
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No.1 スタディング |
全ての学習がスマホのみで完結するオンライン講座! | @簿記2級合格コース 19,800円 |
in:16時間 out:8時間 合計:24時間 |
A簿記3級・2級セットコース 21,800円 |
in:23時間 out:12時間 合計:35時間 |
なし | 大画面にスライドを表示して解説 | Web (フルカラー) |
Web | 講義 テキスト 問題演習 |
〇 | (3級)約570名(2級)約490名(1級)15名の合格者の声 【2022年実績】 |
メールによる質問対応(1回あたり1,100円のチケット制) ※2級はチケット5枚付き、2級&3級は10枚付き |
85点 |
No.2 フォーサイト |
徹底追及した効率性と驚異の合格率! | @簿記2級 スピード合格講座(バリューセット1) 37,800円 |
in:26時間 out:2時間 合計:28時間 |
A簿記3級・2級 スピード合格講座(バリューセット2) 41,800円 |
in:36時間 out:2時間 合計:38時間 |
@Aともに教育訓練給付金の対象講座 | 画面にテキストを表示して解説 | 冊子+Web (フルカラー) |
冊子+Web | 講義 テキスト・問題集 問題演習 |
× | (3級)84.4%の合格率(2級)83.3%の合格率 【2022年実績】 |
メールによる質問対応(回数制限 バリューセット1:10回、バリューセット2:15回) | 85点 |
No.3 クレアール |
安さと丁寧・充実を実現!簿記の本質学習! | @簿記2級パック 36,040円 |
in:60時間 out:4回 合計:60時間+4回 |
A簿記3級・2級マスター 39,440円 |
in:102時間 out:8回 合計:102時間+8回 |
@Aともに教育訓練給付金の対象講座 | 画面にスライドを表示して解説 | 冊子+PDF (白黒) |
冊子+PDF | 講義 PDFテキスト・問題集 問題演習 |
〇 | (3級)14名(2級)19名(1級)7名の合格者の声 【2022年実績】 会計資格で50年を超える指導実績。上位資格の公認会計士・税理士でも多数の合格実績あり |
メール・オンライン・電話による質問対応(回数無制限) | 85点 |
No.4 大原 |
会計資格の最大手!合格実績ナンバーワン! | @簿記2級合格コース 65,000円 |
in:80時間 out:9時間 合計:89時間 |
A簿記3級・2級W合格コース 78,700円 |
in:107時間 out:15時間 合計:122時間 |
@Aともに教育訓練給付金の対象講座 | 黒板の前に立ち、プロジェクター投影して解説 | 冊子 (2色刷り) |
冊子+Web | 講義 問題演習 |
〇 | (3級)1,649名(2級)1,558名(1級)158名の合格者を輩出 【2022年実績】 業界ナンバーワンの実績 |
メール・郵送・電話による質問対応(回数無制限) | 80点 |
No.5 ユーキャン |
テキストはナンバーワン!独学できる方へ | @簿記2級講座 49,000円 |
模試の解説のみ | @簿記2級講座 49,000円 A簿記3級講座 39,000円 88,000円(@A合計) |
解説講義あり | @のみ教育訓練給付金の対象講座 | 大画面にスライドを表示して解説 | 冊子 (フルカラー) ※3級はWeb版もあり |
冊子 ※3級はWeb版もあり |
講義 3級は、テキスト・問題集、問題演習も対応 |
〇 | (3級)10年間で10,000名以上(2級)10年間で1,400名以上の合格者 | ・メール、郵便による質問対応(回数無制限。1日3問まで) ・添削課題(3級:4回、2級:5回) |
75点 |
No.6 TAC |
大原に並ぶ会計資格の大手予備校 | @簿記2級合格本科生 68,000円 |
in:99時間 out:22時間 合計:121時間 |
A簿記3・2級ステップ合格本科生 75,000円 |
in:124時間 out:35時間 合計:159時間 |
@Aともに教育訓練給付金の対象講座 | 黒板の前に立ち、板書して解説 | 冊子 (2色刷り) |
冊子 | 講義 | 〇 | (3級)62名(2級)64名(1級)15名の合格者の声 【合格年度不明】 |
メール・電話による質問対応(メール回数制限:2級40回、3・2級60回) | 75点 |
No.7 LEC |
会計資格では存在感が薄いが、その分お買い得 | @簿記2級パーフェクトコース 60,500円 |
in:75時間 out:9時間 合計:84時間 |
A簿記3・2級パーフェクトパック 66,000円 |
in:100時間 out:19時間 合計:119時間 |
合格お祝い金(2級)8千円・(3級)5千円 | 適宜、画面にテキストを表示して解説 | 冊子 (2色刷り) |
冊子 | 講義 | 〇 | (3級)21名(2級)13名(1級)1名の合格者の声 【2021年実績】 |
メールによる質問対応(回数無制限) | 70点 |
No.8 キャリカレ |
安さとサポートがセールスポイント | --- | --- | 簿記3級・2級 合格指導講座 37,400円 |
in:10時間 out:- 合計:10時間 |
不合格者には全額返金 | ホワイトボードに板書して解説 | 冊子 (フルカラー) |
冊子 | 講義 | × | 公表なし。合格者の声もほとんどなし | ・メールによる質問対応(回数無制限) ・添削課題(3級:4回、2級:4回) |
60点 |
※ 教育訓練給付金の対象講座は、要件を満たせば受講料の20%が給付されます。⇒教育訓練給付制度とは【通信講座の受講料がキャッシュバック!】
では、上記の比較一覧表のなかから、費用の安さや合格率の高さ、サポートの充実度などをピックアップして、項目別に人気の簿記通信教育講座を比較していきます。
安さで比較!費用を抑えたい方へ
自分に合った、より良い通信講座を選ぼうと思っても、どうしても金銭的に厳しい場合もありますよね。
いくら講座内容が良くても、手が出せないような価格では購入できませんからね。。ここは、ご自身の財布と相談が必要になってきます。
ということで、おすすめ上位5社を、料金が安い順に並べると、下記のようになります。
通信講座名 (おすすめ順位) |
簿記2級の費用 | 簿記3級&2級の費用 |
---|---|---|
スタディング (おすすめNo.1) |
簿記2級合格コース 19,800円 |
簿記3級・2級セットコース 21,800円 |
クレアール (おすすめNo.3) |
簿記2級パック 36,040円 ※教育訓練給付金対象 |
簿記3級・2級マスター 39,440円 ※教育訓練給付金対象 |
フォーサイト (おすすめNo.2) |
簿記2級 スピード合格講座(バリューセット1) 37,800円 ※教育訓練給付金対象 |
簿記3級・2級 スピード合格講座(バリューセット2) 41,800円 ※教育訓練給付金対象 |
ユーキャン (おすすめNo.5) |
簿記2級講座 49,000円 ※教育訓練給付金対象 |
簿記2級講座 49,000円 簿記3級講座 39,000円 88,000円(合計) |
大原 (おすすめNo.4) |
簿記2級合格コース 65,000円 ※教育訓練給付金対象 |
簿記3級・2級W合格コース 78,700円 ※教育訓練給付金対象 |
スタディングはダントツの最安値
ご覧のとおり、価格の安さでいえば、スタディングが2万円を切るダントツの最安値ですね。
次いでクレアール・フォーサイトがほぼ同価格帯で続きます。
スタディングはスマホ学習で質問サポート不要な方におすすめ
スタディングは、安さはダントツですが、スマホ学習に特化している点と、質問サポートがないという点に注意が必要です。このため、”スマホでスキマ時間に勉強したい”、そして、”質問サポートはなくても構わない”という方に、スタディングはおすすめです!
紙テキストで質問サポートも必要ならクレアール・フォーサイトがおすすめ
もしも、”紙テキストで勉強したい”、”質問サポートも欲しい”という方には、クレアールかフォーサイトがおすすめですね。
- 最安値はスタディング、次いでクレアール・フォーサイト
- スタディングは、”スキマ時間にスマホで勉強したい方”、”質問サポートが不要な方”におすすめ
- クレアール・フォーサイトは、”紙テキストで勉強したい”、”質問サポートも欲しい”という方におすすめ
合格率の高さで比較!どうしても合格したい方へ
絶対に合格したい、合格できないと困る、なにがなんでも合格したい、という場合は、とにかく「合格率・合格実績」が高い講座を選ぶという方法もあります。
ただし、合格率や合格実績については、会社によって公表方法が異なるため、同列で比較することは難しいのが現状です。
各社で公表している合格実績を比較してみると、以下の表のようになります。
通信講座名 | 合格者数・合格者の声 | 合格率 |
大原 | 合格者数 (3級)1,649名 (2級)1,558名 (1級)158名 【2022年】 圧倒的業界ナンバーワンの実績 |
−−− |
フォーサイト |
−−− | 合格率 (3級)84.4% (2級)83.3% 【2022年】 |
スタディング |
合格者の声 (3級)約570名 (2級)約490名 (1級)15名 【2022年】 |
−−− |
ユーキャン | 合格者数 (3級)1,185名(11,854名/10年) (2級)146名(1,462名/10年) |
−−− |
クレアール |
合格者の声 (3級)14名 (2級)19名 (1級)7名 【2022年】 ※会計資格において50年を超える実績があり、上位資格の公認会計士・税理士でも多数の合格実績あり |
−−− |
このように、合格実績として、「合格率」を公表している講座と、「合格者数」を公表している講座、そして、「合格者の声」をホームページに掲載している講座、とそれぞれ公表方法が異なっています。
大原の合格者数は圧倒的
合格実績の面からは、有無を言わさず、大原が圧倒的ナンバーワンです。
とにかく、会計資格における最大手ですからね。
ユーキャンは抜群の知名度で合格者数を伸ばす
次に、数字だけ見れば、ユーキャンの合格者数が大原に続きます。過去10年間の人数ですので、1年で換算すれば3級は1,100名、2級は140名ほどの合格者数になります。
ユーキャンは、抜群の知名度がありますので、それだけ多くの受講生が集まり、その結果、これほど多くの合格者が生まれるのだろうと思います。
フォーサイトは驚異の合格率を誇る
フォーサイトは、合格者の人数は公表していませんが、その代わりに「合格率」を公表しています。
フォーサイトは、ユーキャンほどの知名度がなく、合格者の人数そのものでは敵わないため合格率を公表していると考えられますが、実際のところ、この「合格率」が高いというのが、最も望ましい指標だと感じます。
そして、80%を超える驚異の合格率を誇っています。
スタディングの2級合格者はユーキャンをも上回る
スタディングは、低価格で手軽に始められることから、いい加減な勉強しかしない人も多いため、合格率が高くならないのかもしれません。
とはいえ、2級の合格者の声は、ユーキャンの合格者数をはるかに上回っています。
グレアールは会計資格で有数の合格実績
クレアールは、実際にはここに掲載されている人数よりも、もっと何倍もの合格者がいるはずですが、合格者の声を集めることを重視していないようですね。
しかしクレアールは、50年を超える指導実績があり、「会計資格」において業界有数の資格予備校です。上位資格である公認会計士や税理士においても多数の合格実績があります。
このように、各社ともそれぞれの事情があると推測されますので、合格率や合格実績から単純に比較することはできません。
しかし、当サイトのおすすめ上位の講座は、いずれも優れた実績がありますので、安心して受講していただけるはずです。
- 大原は圧倒的ナンバーワンの合格実績
- フォーサイトは80%を超える驚異の合格率
- スタディングの2級合格者の声はユーキャンをはるかに上回る
- クレアールは、会計資格において50年を超える指導実績がある業界有数の資格予備校
サポートの充実度で比較!挫折しがちな方へ
独学と違って、サポートが受けられるというのも、通信講座のメリットのひとつですね。
通信講座のサポートは、勉強中に疑問点が湧いてきたときに、それを解消してくれるのはもちろんのことですが、勉強のモチベーションアップにも効果的です。
特に、勉強するのが苦手で挫折しがちな人は、サポートが充実した通信講座を選ぶのがおすすめです。
そこで、おすすめ通信講座のサポート体制を比較し、サポートが充実している順に並べると、以下の表のようになります。
通信講座名 | サポート内容 |
クレアール |
・メール・オンライン・電話による質問対応(回数無制限) |
大原 | ・メール・電話・郵送による質問対応(回数無制限) |
ユーキャン | ・メール・郵便による質問対応(回数無制限。1日3問まで) ・添削課題(3級:4回、2級:5回) |
フォーサイト |
・メールによる質問対応(回数制限あり 2級:10回、2級&3級:15回) |
スタディング |
・メールによる質問対応(1回あたり1,100円のチケット制) ※2級はチケット5枚付き、2級&3級は10枚付き ※学習レポート機能あり ※勉強仲間機能(SNS)あり |
サポートはクレアールが圧倒的、次いで大原
ご覧のとおり、サポートの充実度でいえば、クレアールが圧倒的で、次に大原が続きます。
ユーキャンも回数無制限で質問が可能ですが、クレアール・大原のような即時に回答が得られるような質問手段はありません。
フォーサイトは質問回数に制限あり
フォーサイトは質問サポートに回数制限が設けられていますので、サポート面はマイナス評価になりますが、フォーサイト受講生の年間平均質問回数は”3回”とのことですので、実際のところ、10回以上も質問するような人は少ないのかもしれませんね。
スタディングは質問サポートなし
スタディングは、圧倒的な低価格ですので、質問サポートが別料金なのは、やむを得ないのかもしれません。
その代わり、システム面で受講生をサポートできるように工夫がなされていますね。
サポートで選ぶならクレアール!
クレアールのサポートは、メールだけでなく、オンラインや電話まで対応しているというのは、本当にスゴいですね!
通常、メールで質問した場合は、回答までに数日〜1週間程度かかりますが、オンラインや電話なら即時に疑問が解消できますので、大きなメリットです。
とにかく、サポートで選ぶなら、クレアールがナンバーワンです!
- サポートの充実度は、クレアールが圧倒的
- クレアールは、メールだけでなく、オンラインや電話まで対応しているため、疑問が即時に解消できる
学習スタイルで比較!あなたに合った講座は?
上記では、おすすめの通信講座を項目ごとに比較しましたが、通信講座には、受講料や講義、テキスト、カリキュラム、サポートなど様々な要素があります。
こっちの講座は講義は良いけれどテキストがちょっと、、こっちの講座はテキストは良いけれどカリキュラムがちょっと、、など結局どれを選べばいいのかわからない、、と途方に暮れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、こういった方のために、おすすめの簿記通信講座を学習スタイルで選ぶ方法を提案したいと思います。
- まとまった時間に勉強する
- 理解重視で勉強する
- 効率重視で勉強する
- スキマ時間に勉強する
まとまった時間?スキマ時間?
学習スタイルは大きく分けて、自宅などでまとまった時間に勉強するか、それとも外出先や移動時間などのスキマ時間に勉強するかに分かれます。
まとまった時間に勉強するなら冊子版テキストの方が勉強しやすいですし、スキマ時間に勉強するならスマホで勉強する方が便利ですよね。
ただし、そもそもスマホでは頭に入らない、紙テキストでないと勉強できないという方もいらっしゃるかと思います。
正直なところ、実は私もそのタイプです。スマホで勉強しても頭に残らないような気がするんですよね。。
それに、確認したい知識があったときに、テキストをパラパラめくりながら、確かこの辺に載ってたはずなんだけどなぁ、、と探したりするのがスマホではできません。これがストレスなんですよね。
もちろんスマホなら、検索機能で一発で見つけられるんですが、どうもしっくりこないんです。
しかし、私はこれまでに、スマホ学習に特化した通信講座で合格した資格試験があります(マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)。
まとまった勉強時間が取れず、スキマ時間だけで勉強する必要があったからです。
スマホの勉強は苦手でしたが、結果的に、スキマ時間だけで勉強し、無事に合格できましたので、その選択は間違っていなかったと思っています。
ですので、人それぞれ好みはあるかと思いますが、”まとまった勉強時間が取れるかどうか”という観点で決めるのも、ひとつの方法かと思います。
ちなみに、今でも可能な限り、”紙テキストで勉強する派”には変わりはありません。
理解重視?効率重視?
さらに、もうひとつの学習スタイルの分類として、理解重視で勉強するか、効率重視で勉強するか、という分け方があります。
スキマ時間だけに勉強するなら効率重視で勉強するしかありませんので、この分け方は、まとまった時間に勉強する場合の分類になってきます。
まとまった時間であっても、試験日まで時間的余裕がない場合や、1日に取れる勉強時間が短い場合、週に数日しか勉強できない場合など、とにかく効率的に勉強したい場合もありますよね。
当然、基礎・本質からじっくり勉強するのがベストですが、そうはいかない事情もあります。
ということで、人それぞれ事情がありますので、理解重視でじっくり勉強する学習スタイルと、効率重視でコンパクトに勉強する学習スタイルとに分かれてきます。
まとまった時間に理解重視で勉強するならクレアール
まずは、簿記検定の勉強は、基本的にまとまった時間に理解重視でじっくりと勉強しようと考えている方へのおすすめ通信講座からご紹介します。
- まとまった時間に理解重視でじっくり勉強したい方には、クレアール!
- プロフェッショナル講師による充実の講義!
- 簿記1級・公認会計士・税理士など上位資格を見据えた本質的な学習!
- メール・オンライン・電話など疑問を残さない手厚い質問サポート!
クレアールは、プロフェッショナル講師陣による充実の講義で丁寧に教えてもらう学習スタイルになります。
そして、会計資格を得意とする業界有数の資格予備校ですから、簿記1級・公認会計士・税理士など上位資格を見据えた本質的な学習ができます。
さらに、メールだけでなく、オンライン・電話などによる手厚いサポートにより、疑問を残さず勉強を進めることができます。
このため、”まとまった時間に理解重視”で勉強したい方に最適です!
通信講座名/受講料 |
※簿記1級コースもあり |
講義時間数 |
@インプット講義 :60時間 Aインプット講義 :102時間 |
教材 |
【テキスト】白黒冊子版テキスト ※PDFあり 【問題集】冊子版問題集 ※PDFあり |
公式サイト | クレアール 公式サイトへ |
まとまった時間に効率重視で勉強するならフォーサイト
次は、まとまった時間に効率重視で勉強したい方へのおすすめ通信講座です。
- まとまった時間に効率重視で勉強するならフォーサイト!
- 効率性を追求したコンパクトな講義!
- 徹底的に無駄を省いた洗練されたフルカラーテキスト!
- 次世代eラーニングシステムでスキマ時間も有効活用!
フォーサイトは、効率性を追求したコンパクトな講義と、無駄を徹底的に省き、イラスト・図解で洗練されたフルカラーテキストを使って学習を進めるというスタイルになります。
このため、”まとまった時間に効率重視”で勉強したい方に最適です!
さらに、次世代eラーニングシステムで、スキマ時間も効率的に使って勉強することも可能です!
通信講座名/受講料 |
※ 簿記1級コースなし |
講義時間数 |
@インプット講義:26時間 Aインプット講義:36時間 |
教材 |
【テキスト】フルカラー冊子版テキスト※Web版もあり 【問題集】冊子版問題集※Web版もあり |
公式サイト | フォーサイト 公式サイトへ |
スキマ時間にスマホで勉強するならスタディング
次は、まとまった勉強時間を確保することができないため、スキマ時間にスマホで勉強しようと考えている方におすすめのオンライン講座です。
- スキマ時間にスマホで勉強するならスタディング!
- 10分前後で区切られた講義だからスキマ時間に聴ける!
- Web問題集(アプリ)でサクサク勉強できる!
- すべての学習をスマホだけで完結できる!
スタディングは、講義1本あたりが10分前後で区切られているので、スキマ時間にいつでも講義が視聴できます。もちろん、総講義時間もコンパクトです。
そして、Web問題集(アプリ)でサクサク問題演習ができます。
スタディングは、すべての学習をスマホだけで完結させることができますので、スキマ時間を使った学習スタイルに最適です!
通信講座名/受講料 |
@簿記2級合格コース(Q&Aチケット5枚付き) A簿記3級・2級セットコース(Q&Aチケット10枚付き) ※簿記1級コースもあり |
講義時間数 |
@インプット講義 :16時間 Aインプット講義 :23時間 |
教材 |
【テキスト】フルカラーWebテキスト 【問題集】Web問題集 |
公式サイト | スタディング 公式サイトへ |
学習スタイルで選ぶ簿記講座まとめ
以上、学習スタイル別のおすすめ簿記講座をまとめると、以下のようになりますね。
- まとまった時間に理解重視で勉強⇒ クレアール簿記講座
- まとまった時間に効率重視で勉強⇒ フォーサイト簿記講座
- スキマ時間にスマホで勉強⇒ スタディング簿記講座
【ランキングの基準】簿記通信教育講座のおすすめな選び方
それでは次は、簿記通信講座のおすすめな選び方について、ご紹介したいと思います。
これはつまり、当ページのおすすめランキングの基準にもなっているもので、以下の5項目で評価しています。
- 講義・講師(講義のわかりやすさ、講義時間数、講義スタイル)
- 教材(テキスト・問題集、eラーニング、ネット試験対応など)
- 合格実績(合格率、合格者数、合格者の声など)
- サポート体制(質問対応その他フォロー制度)
- 受講料(安さ、返金制度など)
それでは順に、各項目について解説していきます。
選び方@:講義・講師(講義のわかりやすさ・講義時間数・講義スタイル)
簿記通信講座を受講する最大のメリットは「講義」です。
つまり、講義・講師は通信講座を選ぶ際に、最も重要な要素のひとつと言えますね。
講義のわかりやすさ
わかりやすい講義かどうかのポイントは、大きく分けて以下の2点です。
- 重要度に応じてメリハリをつけたうえで、噛み砕いて解説してくれるか
- 受講生のやる気を起こさせる熱意や、聞き手を惹き付けて退屈させない話術も重要
カリスマ講師と呼ばれるような講師や高い実績を築き上げている講師は、こういった特徴を備えていますよね。
少なくとも、聞いていて退屈するような講義やメリハリのない講義、淡々とテキストを読み上げるだけのような講義は、あまりおすすめできませんね。
この辺りは、サンプル講義を聴いたうえで判断してみてください。
講義時間数
講義時間数の関係でいうと、以下の2つに分かれます。
- コンパクトに要点を絞った講義
- 丁寧で充実した講義
これは、どちらが良いとは一概には言えません。コンパクトさを売りにする場合もありますし、丁寧さを売りにする場合も、いずれもあり得ます。
解説講義は要点だけで、あとは自分でテキストを読めば理解できるような方は、コンパクトな講義が効率的ですね。
一方、自分でテキストを読むのが苦手な方は、丁寧な講義でしっかりと教えてもらいながら勉強できる方がいいですね。
また、スキマ時間を活用するなら、テーマごとに短時間で刻んで収録してある講義が便利です。
講義スタイル
また、講義スタイルも、講義のわかりやすさに影響を与えますので注意が必要です。
講義スタイルには、以下の3種類があります。
- テキストを画面に映し出して解説
- スライドを画面に表示して解説
- ホワイトボードや黒板に板書しながら解説
個人的には、テキストを画面に映し出して解説するスタイルが、一番わかりやすいと感じますね。
知識はすべてテキストに集約していくわけですから、テキストに基づく解説の方がメモ書きもしやすいですし、記憶にも残りやすいと思います。
テキストとは別のスライドを使う場合は、確かにその時はわかりやすいですが、そのスライドを印刷してテキストに貼り付けたり、全部メモ書きしたり、色々と手間がかかるので私はあまり好きではありません。
選び方A:教材(テキスト・eラーニング・ネット試験)
通信講座は、教材(テキスト)に基づいて講師が解説(eラーニングの講義)しますし、復習の際も教材(テキスト・問題集・eラーニングの問題演習)を使います。
ということで、教材は、勉強の始まりから終わりまで、常に使い続けるものですので、上記の講義と並んで、最も重要な要素のひとつです。
テキスト
テキスト選びのポイントは、次の3点です。
- フルカラーに越したことはないが、できれば2色刷り以上を
- 無駄を省いた効率的なテキストになっているか
- メリハリをつけた記述(解説と暗記事項の区別、図表・イラスト)がなされているか
フルカラーにこだわる必要はありませんが、フルカラーは、とっつきやすく、記憶に残りやすいといったメリットがあります。
とはいえ、2色刷りや白黒テキストは、マーカーを引きやすいというメリットもありますので、サンプルテキストを見て、自分が使いやすいと感じるものを選ぶのがいいですね。
eラーニング・ネット試験
次は、eラーニングのポイントです。
- テキスト・問題集をスマホで参照できるか
- 問題演習機能(アプリ)があるか
- ネット試験対応の模試が用意されているか
まず、講義に関しては、どこの講座もスマホでも受講できるようになっています。
違いが出てくるのは、テキスト・問題集をスマホで参照できるようなデジタルデータが提供されているかどうか、そして、問題演習機能(アプリ)があるかどうか、という点ですね。
外出先などのスキマ時間に勉強する場合は、やはり紙ベースの教材よりもスマホの方が勉強しやすいですので、スキマ時間の勉強を想定する場合は、この辺りの機能には注意が必要です。
また、もしネット試験の受験を検討している場合は、ネット試験に対応した模試などが用意されているかどうか、という点も重要なポイントですね。
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選び方B:合格実績(合格率・合格者数・合格者の声など)
通信講座の合格実績としては、合格率や合格者数を公表している講座もありますし、そのような具体的な数字は出さず、合格者の声をホームページに掲載している場合もあります。
- 合格率を公表
- 合格者の人数を公表
- 合格者の声を掲載
このように、それぞれ把握できる指標が異なりますので、合格実績を同列で比較するのは難しいのが実状です。
ですので、合格実績に捉われ過ぎる必要はありませんし、合格実績だけで講座の良し悪しを判断できるものでもありません。
とはいえ、高い合格率が公表されていることや、合格者数(合格者の声)が多いことは、安心して受講できる材料になるのは確かですので、把握できる範囲で確認しておくべきですね。
選び方C:サポート体制(質問対応その他フォロー制度)
質問サポートなどのフォロー制度は、通信講座を受講する大きなメリットのひとつですね。
質問サポートの有無、質問回数の制限の有無、質問の手段がチェックポイントです。
- 質問サポートがあるか
- 回数無制限で質問できるか
- 質問の手段は何か(メール・郵送・電話・オンライン)
独学で挫折しがちな人は、サポートが充実した講座を選ぶのがおすすめです。
質問してから回答までの日数は、数日〜1週間程度かかるのが一般的ですが、電話やオンラインで質問できる講座は即時に解決できるので、メリットがかなり大きいですね。
選び方D:受講料(安さ・返金制度など)
最終的に、その通信講座を申し込むかどうかの決め手になってくるのが、受講料ですね。
上記の@〜Cは、その講座の中身ですが、その中身と料金とを比較検討しながら講座を選ぶことになります。
安いに越したことはありませんが、安ければいいというものでもありません。
簿記通信講座の受講料は、4万円〜5万円あたりが相場です。
- 4万円〜5万円
料金が安いものは、安い理由(質問サポートがないなど)をきちんと把握したうえで、購入すべきですね。
逆に、高いものは、独自性が高いもの、優れた教材、優れた講師、充実のサポートなど、それぞれの理由に納得したうえで購入すべきです。
通信講座のおすすめな選び方まとめ
以上、簿記通信講座のおすすめな選び方(おすすめランキングの基準)をご紹介しました。
当ページのおすすめランキングでは、これらのポイントを踏まえてランク付けしていますので、上位でご紹介している通信講座なら、どれを選んでも安心して受講していただけるはずです!
簿記検定は独学でも合格できる?
そもそも、簿記検定は独学で合格することも可能なのでしょうか。
独学でも合格可能だが多くのデメリット(壁)がある
簿記検定は、3級・2級までは、独学でも合格可能ですし、私自身も独学で合格しました。
とはいえ、下記のように、独学には多くのデメリット(壁)があります。
- 自力でテキストを読み進めないといけない。
- 教材を自分でひとつずつ選ばないといけない。
- 自分で勉強方法やスケジュールを考えないといけない。
- わからなくても質問できない。
- モチベーションを維持するのが大変。
などなど、挙げればキリがないほど数多くの壁(デメリット)が存在していますので、それを自力で乗り越えないといけません。
通信講座なら独学のデメリットを全て払拭できる
しかし、通信講座を利用すれば、下記のように、独学のデメリットをすべて払拭することができます。
項目 | 独学のデメリット(壁) | 通信講座で払拭! |
---|---|---|
講義 |
|
|
教材 |
|
|
カリキュラム |
|
|
サポート |
|
|
このように、通信講座を利用することで、独学のデメリットがすべて打ち消されることがわかりますね。
もちろん、独学に自信がある方や、金銭的に独学を選ばざるを得ない方は、独学でももちろん問題ありません。
しかし、独学が不安な方は、通信講座を受講することで、独学のデメリットを全て払拭できますので、通信講座を受講するのがおすすめです!
簿記検定はどれぐらい難しい?合格率は?
簿記検定は、どれぐらい難しいのでしょうか。合格率は以下のようになっています。
3級の合格率は約40%で易しい
簿記3級の合格率は、統一試験では、30%前後から60%前後まで、実施の度に大きく変動しています。
一方、ネット試験は、例年41%でほぼ固定して推移しています。
このように、統一試験とネット試験とで合格率に違いがありますが、おおむね40%程度の合格率と認識しておけばよいかと思います。
合格率40%というと、易しい印象ですね。
2級の合格率は約20%で倍の難しさ
では、簿記2級の合格率はというと、統一試験では、10%前後から30%前後で大きく変動しています。
このように変動はありますが、簿記2級の統一試験の合格率は、おおむね20%程度と考えておけばよいかと思います。
簿記3級は40%ですので、その倍の難しさということになりますね。
一方、ネット試験は、例年40%前後で推移しており、統一試験との差が大きく開いている状況です。
簿記試験には何時間の勉強が必要?
簿記3級・2級に合格するためには、どれぐらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
3級は50〜100時間の勉強が目安
簿記3級に、初学者が合格するためには、一般的に、50〜100時間程度の勉強時間が必要といわれています。
仮に、1日に2時間の勉強をするとすれば、約1〜2ヶ月の勉強期間になりますね。
ちなみに、私の場合は、1日30分〜1時間ぐらいの勉強を約3ヶ月間続け、合計約60時間の勉強で合格できました。おおむね一般的に必要とされる勉強時間でしたね。
2級は200〜300時間の勉強が目安
そして、簿記2級に合格するためには、200〜300時間程度の勉強時間が必要です。
1日に2時間の勉強なら、約3〜5ヶ月の勉強期間になります。
私の場合は、1日平均1時間ぐらいの勉強を約3ヶ月間続け、合計約100時間の勉強で合格できました。
簿記3級の勉強をした際に、簿記の効率的な勉強法のコツが掴めたため、一般的に必要な勉強時間よりも少ない勉強時間で合格できたんだと思います。
簿記検定試験の日程・試験内容
それでは最後に、簿記検定試験に関するよくある質問について、お答えしていきます。
試験はいつある?
日商簿記検定3級・2級は、年間3回の統一試験(ペーパーテスト)と、随時実施しているネット試験があります。
統一試験の試験日は、簿記3級・2級共通で、下表のとおり、6月・11月・2月の年3回実施されます。
試験 | 例年の日程 | 2023年度の日程 |
6月試験 | 6月第2日曜日 | 2023年6月11日(日) |
11月試験 | 11月第3日曜日 | 2023年11月19日(日) |
2月試験 | 2月第4日曜日 | 2024年2月25日(日) |
また、ネット試験は、各テストセンターごとに随時実施されています。
どんな問題が出題される?
簿記3級の出題範囲は、「商業簿記」です。試験問題は、大問として第1問から第3問までの計3問が出題され、制限時間は60分間です。
そして、簿記2級の出題範囲は、「商業簿記」と「工業簿記」です。試験問題は、大問として第1問から第5問までの計5問が出題され、制限時間は90分間です。
3級・2級いずれも、70%以上を正解すれば合格となります。