FP試験3級・2級・1級|試験日・受験資格・試験内容などの概要
更新日:2024年11月6日
FP試験の受験を検討している方は、「どんな試験制度になっているの?」「試験はいつ実施されるの?」「誰でも受験できるの?」「どんな問題が出題されるの?」など気になっているのではないでしょうか。
このページでは、FP試験の試験制度や試験日、受験資格、試験内容などについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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FP試験とは
FP試験とは、国家資格「FP技能士」になるための「FP技能検定」と、民間資格「AFP・CFP」を取得するための「AFP認定研修・CFP資格審査試験」があります。
- 国家資格「FP技能士」 ⇒ FP技能検定
- 民間資格「AFP・CFP」 ⇒ AFP認定研修・CFP資格審査試験
FP技能士(国家資格)
FP技能検定は、「日本FP協会」と「きんざい」の2団体が実施しており、3級・2級・1級の3段階に区分されています。
※ 日本FP協会・・・NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
※ きんざい・・・一般社団法人 金融財政事情研究会
FP技能検定には、「学科試験」と「実技試験」があり、両方に合格することで、お金の専門家であるFPの知識を有する者として「3級~1級 FP技能士(国家資格)」を名乗ることができます。
※ FP・・・ファイナンシャル・プランナー
※ FP技能士・・・ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
※ FP技能検定・・・ファイナンシャル・プランニング技能検定
FP協会ときんざいの違い
FP試験は、FP協会ときんざいの2団体でそれぞれ実施されていますが、FP協会ときんざいの一番大きな違いは、実技試験の科目です。
学科試験については、共通の試験問題が出題されますので違いはありませんが、実技試験に関しては、下記のように試験科目に違いがあります。
実施団体 | 級 | 実技試験の科目 |
---|---|---|
FP協会 | 3級 | 資産設計提案業務 |
2級 | 資産設計提案業務 | |
きんざい | 3級 | 個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務 |
2級 | 個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務、中小事業主資産相談業務 |
このような実技試験科目の違いから、きんざいのFP試験は、保険会社や金融機関に勤務している方が団体受験したり、会社から指示されて受験するケースが多く、FP協会とは受験者層が異なります。
このため、きんざいの受験者は合格へのモチベーションが低く、FP協会と同じ問題が出題される学科試験においても、きんざいの方が合格率が低くなると言われています。(3級学科:FP協会85%前後、きんざい55%前後)
※ その他、試験会場が異なることや、合格証書の発行者名・デザインが異なるといった違いもあります。
FP協会ときんざいの共通点
なお、FP協会もきんざいも、資格の価値は同じです。どちらも「FP技能士」であることに違いはありません。
また、試験日程や合格基準、受験料、受験資格なども同じです。
AFP・CFP(民間資格)
AFP・CFPは、日本FP協会の民間資格であり、日本FP協会が、AFP認定研修やCFP資格審査試験を実施しています。
※ AFP・・・アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー(民間資格)
※ CFP・・・サーティファイド ファイナンシャル プランナー(民間資格)
AFPは、2級FP技能士に相当する位置づけで、「2級FP技能検定の合格&AFP認定研修の修了」により、AFP認定者になることができます。
CFPは、1級FP技能士に相当する位置づけで、「AFP認定者がCFP資格審査試験6科目に合格&CFPエントリー研修・実務経験等」により、CFP認定者になることができます。
なお、CFPの6科目に合格すれば、1級FP技能検定の学科試験が免除になります。
逆に、1級FP技能検定に合格したとしても、CFP試験の免除はありません。
FP技能士は、試験に一度合格すれば、その資格は一生有効ですが、AFP・CFPは、2年ごとの更新が必要になります。
AFP・CFPは、民間資格とはいえ、業界では高い権威性を持った資格です。
特に、上級資格であるCFPは、世界25ヶ国・地域で認められた世界水準のファイナンシャル・プランニング・サービスが提供できるプロフェッショナルであることを証明する資格で、国際CFP組織FPSBとのライセンス契約のもとに日本FP協会が認定しています。
このように、FP試験は、かなり複雑な試験制度になっていますが、当ページでは、国家資格としてのFP技能検定を中心に紹介していきます。
FP試験3級・2級・1級の試験日
それでは、FP試験の試験日・スケジュールなどから、紹介していきます。
FP3級の試験日はCBT試験により随時実施
FP3級試験は、2024年度からCBT試験に移行しました。
CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、全国各地のテストセンターの会場でパソコンを使って試験問題に解答する形式です。
このCBT試験では、パソコン画面に試験問題が表示されますので、選択肢をマウスでクリックして解答する形になります。
CBT試験は、各テストセンターごとに随時申し込みが可能で、いつでも受けたいと思えば、すぐに来週にでも受験することができます(最短、3日後の試験日に申し込み可能)。
CBT試験への移行日程
CBT試験への移行は、日本FP協会では、一斉方式のペーパー試験は2024年1月試験をもって廃止され、2024年4月4日からCBT試験に完全移行しました。
きんざいでは、2023年11月1日からCBT試験が開始され、2024年1月試験まではペーパー試験と平行実施、2024年1月試験が終わった後は、CBT試験に完全移行しました。(※ただし、2024年度は暫定措置あり)
試験時間
FP3級試験の実施時間は、日本FP協会・きんざい共通で、下記のとおりです。
区分 | 試験時間 |
---|---|
学科 | 90分 |
実技 | 60分 |
これまでのペーパー試験では、学科試験の試験時間は120分でしたが、CBT試験化に伴い、90分に短縮されました。
出題数に変更はありませんので、単純に試験時間だけが短くなるわけですが、もともと3級の学科試験は試験時間にかなりの余裕がありました。
このため、30分程度で解き終わる人も多く、大部分の人が途中退席するほどでしたので、時間短縮は実態に合わせたものであり、特に影響はないものと考えられます。
受験料
FP3級試験の受験料についても、日本FP協会・きんざい共通で、下記のようになっています。
区分 | 受験料 |
---|---|
学科 | 4,000円 |
実技 | 4,000円 |
FP2級の試験日は年に3回(5月・9月・1月の日曜日)
FP2級のCBT試験化
2025年4月1日から、FP2級についてもCBT試験が実施される予定です。
FP協会では、2025年4月1日からCBT方式に完全移行し、ペーパー試験は2025年1月試験をもって終了する予定です。⇒ 2級FP技能検定のCBT化のご案内(日本FP協会)
きんざいでは、2025年4月1日からCBT方式で実施しますが、2025年度5月試験では、ペーパー試験も並行実施される予定です。⇒ 2025年4月以降の技能検定の実施について(きんざい)
FP2級試験は、年に3回、5月・9月・1月の日曜日に実施されます。(日本FP協会・きんざい、いずれも共通)
例年、第1回は5月の第4日曜日、第2回は9月の第2日曜日、第3回は1月の第4日曜日に実施されています。
実施回 | 例年の試験日 |
---|---|
第1回 | 5月の第4日曜日 |
第2回 | 9月の第2日曜日 |
第3回 | 1月の第4日曜日 |
いつでも受験できるFP3級に比べると年に3回しか受験できないのは不便に感じますね。
とはいえ、そもそも国家試験は、年に1回しか実施されない試験も多いですので、年に3回あるだけでも、かなり受験しやすい試験です。
試験日程【2024年度】
2024年度のFP2級の試験日程は、下記のとおり予定されています。
実施回 | 受付期間 | 試験日 | 合格発表 |
---|---|---|---|
第1回 | 3月15日(金)~4月5日(金) | 5月26日(日) | 6月28日(金) |
第2回 | 7月2日(火)~7月23日(火) | 9月8日(日) | 10月21日(月) |
第3回 | 11月13日(水)~12月3日(火) | 1月26日(日) | 3月7日(金) |
試験時間
FP2級試験の実施時間は、学科試験は午前中の120分で、実技試験は午後の90分で実施されます。
区分 | 試験時間 |
---|---|
学科 | 10:00~12:00(120分) |
実技 | 13:30~15:00(90分) |
試験時間は、学科試験はまだ多少の余裕がありますが、実技試験は時間的にかなり厳しいので、解答の時間配分には注意が必要です。
受験料
受験料についても、日本FP協会・きんざい、いずれも共通 です。
区分 | 受験料 |
---|---|
学科 | 5,700円 |
実技 | 6,000円 |
試験会場
FP試験は、全国47都道府県の各主要都市で、試験会場が用意されています。
居住地にかかわらず、どこの試験会場でも選べるようになっています。
なお、FP協会・きんざいのそれぞれで別々に、会場が用意されます。
FP1級の学科試験は2級と同日、実技試験は別日程で実施
FP1級の学科試験は、きんざいのみ実施され、FP協会では実施されません。(FP協会ではCFP6科目試験がFP1級学科試験に相当)
きんざいのFP1級学科試験は、FP2級と同様、年に3回、5月・9月・1月の日曜日です。
また、実技試験は、原則、学科試験(又はCFP6科目)に合格しないと受験できませんので、学科試験とは別の日程で実施され、きんざいでは年3回(6月・9月・2月)、FP協会では年1回(9月)の実施となります。
試験日程【2024年度】
2024年度のFP1級(きんざい学科試験)の試験日程は、FP2級と同様、年に3回、5月・9月・1月の日曜日に実施されます。
実施回 | 受付期間 | 試験日 | 合格発表 |
---|---|---|---|
第1回 | 3月15日(金)~4月5日(金) | 5月26日(日) | 6月28日(金) |
第2回 | 7月2日(火)~7月23日(火) | 9月8日(日) | 10月21日(月) |
第3回 | 11月13日(水)~12月3日(火) | 1月26日(日) | 3月7日(金) |
そして、FP1級(きんざい実技試験)の試験日程は、下記のとおりです。
学科試験と実技試験の関係は、例えば、第1回の学科試験(5月)に合格した場合は、合格発表が6月下旬になりますので、実技試験は第2回(9月)以降の受験になり、第2回(9月)の学科試験なら第3回(2月)の実技試験という具合に、1回ずつ後ろにズレる形になります。
実施回 | 受付期間 | 試験日 | 合格発表 |
---|---|---|---|
第1回 | 3月下旬~4月中旬 | 6月上旬~中旬 | 7月11日(木) |
第2回 | 7月中旬~8月上旬 | 9月下旬 | 10月25日(金) |
第3回 | 11月中旬~12月中旬 | 2月上旬~中旬 | 3月14日(金) |
FP協会のFP1級(実技)は、年に1回だけ、下記の日程で実施されます。
受付期間 | 試験日 | 合格発表 |
---|---|---|
7月11日(木)~8月1日(木) | 9月8日(日) | 11月6日(水) |
試験時間
FP1級学科試験の実施時間は、基礎編が午前中の150分で、応用編は午後の150分で実施されます。
区分 | 試験時間 |
---|---|
基礎編 | 10:00~12:30(150分) |
応用編 | 13:30~16:00(150分) |
FP協会 | きんざい |
---|---|
13:30~15:30(120分) | 12分ずつ2回 |
受験料
受験料は、下記のとおりです。実技試験は高額ですね。。
区分 | FP協会 | きんざい |
---|---|---|
学科 | -- | 8,900円 |
実技 | 20,000円 | 28,000円 |
FP試験の受験資格
次に、FP試験の受験資格について、解説します。
FP3級は実質的に誰でも受験可能
3級FP技能検定の試験要綱では、受検資格として、「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」と定められています。
しかし、FP試験を受験しようとする人は、今後、そのFPの知識を活用しながら生活することになるわけですから、みなさん「FP業務に従事しようとしている者」に該当すると推定されますし、それを証明するような書類の提出も不要ですので、実質的には、誰でも受験が可能です。
- FP業務に従事している者または従事しようとしている者【実質的に誰でも受験可能】
FP2級は明確な受験資格の定めあり
一方、2級FP技能検定に関しては、明確な受験資格が定められており、以下のいずれかに該当する必要があります。
- 3級FP技能検定の合格者
- FP協会のAFP認定研修を修了した者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 金融渉外技能審査(旧 金財FP)3級の合格者
FP業務の実務経験とは
FP業務とは、資産の設計・運用・管理及びこれらに係わる相談業務、コンサルティング業務等をいい、以下のいずれかに該当する場合は、おおむね実務経験として認められます。なお、この実務経験については、自己申告となっており、証明する書類の提出等は求められていません。
・証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
・保険会社(代理店)の職員
・税理士、弁護士、司法書士、行政書士などで、資産に関する相談業務に従事している方
・会計事務所の職員
・不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
・投資顧問会社の職員
・生活協同組合などの共済等の担当職員
・商品先物取引会社の職員
・一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および、金融・財務・経理担当者
・商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および、ソフト開発担当者
FP3級に合格せずにFP2級を受験するには
私は、3級FP技能検定に合格して受験資格を得てから、2級を受験しましたが、お金を掛けても構わない方は、先にAFP認定研修を修了すれば2級FP技能士の受験資格が得られます。
AFP認定研修は、資格予備校(LEC、大原、ユーキャン、フォーサイトなど)でも実施されており、主に通信講座として用意されています。
AFP認定研修の費用は、2万円~8万円程度が相場です。AFP認定研修を兼ねる形で、2級FP技能士対策講座が受講できる形態になっています。
ですので、FPの受験対策を、独学ではなく、通信講座で勉強しようと考えている方は、最初から「AFP認定研修&2級FP技能士対策講座」を、通信講座で受講するのがベストですね。
ただし、AFPの認定には、入会金として10,000円、年会費として12,000円が必要になりますので、その点はご注意ください。
FP1級の受験資格はさらに高いハードルあり
FP1級(きんざい学科試験)の受験資格は、下記のとおり、さらに高いハードルが定められています。
- 2級FP技能検定の合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
- 金融渉外技能審査(旧 金財FP)2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
このように、「FP2級の合格者+1年以上の実務経験者」又は「5年以上の実務経験者」が、FP1級(きんざい学科試験)を受験することができます。
さらに、FP1級の実技試験を受験するには、下記の要件を満たす必要があります。(FP協会・きんざい共通)
- 1級FP技能検定(学科試験)の合格者(合格日の翌々年度末までに限る)
- きんざいのFP養成コース修了者(修了日の翌々年度末までに限る)で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- FP協会のCFP認定者
- FP協会のCFP資格審査試験の6科目合格者(合格日の翌々年度末までに限る)
1級FP(学科)合格者、FP養成コース修了者、CFP6科目合格者に関しては、その翌々年度末までが受験の期限になっていますので、その点には注意が必要です。
「きんざい学科」⇒「FP協会実技」のルートで合格を目指す場合、きんざい学科の5月試験合格者なら、その後3回チャンスがありますが、9月試験・1月試験の合格者には2回しか受験チャンスがありません。
FP試験の試験内容
次は、FP技能検定の試験内容・試験科目、出題形式・出題数について、ご紹介します。
試験科目
FP試験の学科試験・実技試験のそれぞれの試験科目は、以下のとおりです。
学科試験
FP技能検定3級・2級・1級の学科試験の試験科目は、次の6科目です。これは、FP協会もきんざいも、3級も2級も共通しています。(※FP協会は1級学科の実施なし)
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
試験科目 | 主な試験内容 |
---|---|
ライフプランニングと資金計画 | 社会保険、公的年金・企業年金、住宅取得資金など |
リスク管理 | 生命保険、損害保険、第三分野の保険など |
金融資産運用 | 預貯金、債権、株式、投資信託など |
タックスプランニング | 所得税、住民税、法人税、消費税など |
不動産 | 不動産取引、建築基準法などの法令、税金など |
相続・事業承継 | 相続、相続税、贈与税、財産評価など |
実技試験
実技試験は、FP協会では、3級も2級も1級も、資産設計提案業務の1科目のみです。
きんざいの3級では個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務の2科目から1科目を選択して受験します。
きんざいの2級は、個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の4科目から1科目を選択して受験する形になります。
きんざいの1級は、資産相談業務の1科目のみです。
ただし、いずれも学科試験の知識の範囲に含まれていますので、横断的に出題されたり、具体事例に基づいて出題されるなど、応用的な出題になるだけで、試験範囲としては学科の範囲に含まれます。
級 | FP協会 | きんざい |
---|---|---|
3級 | 資産設計提案業務 | ①個人資産相談業務 ②保険顧客資産相談業務 の2科目から1科目を選択 |
2級 | 資産設計提案業務 | ①個人資産相談業務 ②中小事業主資産相談業務 ③生保顧客資産相談業務 ④損保顧客資産相談業務 の4科目から1科目を選択 |
1級 | 資産設計提案業務 | 資産相談業務 |
出題形式・出題数
FP試験の 各級ごとの出題形式・出題数は、以下のとおりです。
FP3級
FP3級試験は、2024年度から全てCBT方式で実施されますので、パソコンの画面上で、クリックして解答を選択する形式になります。
<学科>
3級の学科試験は、FP協会・きんざいともに共通で、○×式30問+三択式30問で計60問が出題されます。
<実技>
FP協会の3級の実技試験は、三択の問題が20問出題されます。
実技試験といっても、三択で、1~3から答えを選ぶだけのことです。
きんざいの3級は、三択の問題が、事例形式で5題(15問)出題されます。
FP2級
<学科>
2級の学科試験は、FP協会・きんざいともに共通で、マークシート方式で60問(四択式)が出題されます。
<実技>
FP協会の実技試験は、記述式で40問が出題されます。出題形式は、〇×式、四択式、多肢選択式、計算結果の記入など、多彩です。
とはいえ、答えを選ぶか、計算結果の数値を記入するかのいずれかですので、実技とはいえ、恐れることはありません。
きんざいは、記述式で、事例形式で5題(15問)が出題されます。出題形式は、FP協会と同様、〇×式、多肢選択式、計算結果の記入、など多彩になっています。
FP1級
<学科(きんざいのみ)>
1級の学科試験は、きんざいのみ実施しており、「基礎編」と「応用編」とに分かれています。
基礎編は、マークシート方式で50問(四択式)が出題されます。
応用編は、記述式で、事例形式で5題(15問)が出題されます。出題形式は、計算問題が中心で、計算結果の数値だけを記入するパターンと、計算過程も含めて記述するパターンの両方があります。計算問題のほかにも、空欄記入形式の知識問題も出題されます。
<実技>
FP協会の実技試験は、記述式で、FPの試験科目の全範囲から出題され、択一・語群選択・空欄記入・計算結果の記入に加え、論述式も1題出題されます。
論述式というのは、あるテーマについて、300字程度で記述する問題です。論述式以外は、きんざい学科試験の基礎編と応用編を合わせたような問題だと捉えておけば大丈夫です。
きんざいは、面接形式、つまり、口頭で出題され、口頭で答える形式です。試験範囲は、不動産と相続・事業承継が中心になります。
級 | FP協会 | きんざい | |
---|---|---|---|
3級 | 学科 | (CBT試験) ○×式、三択式 |
|
実技 | (CBT試験) 三択式20問 |
(CBT試験) 三択式5題(15問) |
|
2級 | 学科 | マークシート60問 (四択式) |
|
実技 | 記述式40問 (〇×式、四択式、多肢選択式、計算結果の記入) |
記述式5題(15問) (〇×式、多肢選択式、計算結果の記入) |
|
1級 | 学科 | --- | 【基礎編】 マークシート50問(四択式) 【応用編】 記述式5題(15問) (計算結果or計算過程+計算結果の記入、空欄記入) |
実技 | 記述式2題(20問) (択一・語群選択・空欄記入・計算結果の記入・論述式) |
面接形式 (12分×2回) |
合格点・合格ライン
FP試験は、「絶対評価」方式の試験になっています。
つまり、この点数さえ取れれば合格という「合格点(合格ライン)」が決まっているということですね。
FP協会・きんざい、3級・2級・1級ともに共通で、6割の点数を取ることができれば合格です。
級 | FP協会 | きんざい | |
---|---|---|---|
3級・2級 | 学科 | 60点満点で36点以上 | |
実技 | 100点満点で60点以上 | 50点満点で30点以上 | |
1級 | 学科 | -- | 200点満点(基礎編100点・応用編100点)で120点以上 |
実技 | 100点満点で60点以上 | 200点満点で120点以上 |
FP試験の受験者数・合格者数・合格率
次は、FP試験の受験者数・合格者数・合格率などの統計データを紹介していきます。
受験者数
FP試験の受験者数は、年間3回分を合計すると、おおむね3級は17万人、2級は18万人が受験するという、国内有数の人気資格です。
同規模の資格でいうと、日商簿記の3級が30万人、2級が15万人、宅建試験の20万人あたりと肩を並べる超人気資格ということになります。
受験者数の内訳は、FP3級は、全体17万人のうち、FP協会が11万人、きんざいが6万人で、FP2級は、全体18万人のうち、FP協会が8万人、きんざいが10万人ぐらいになっています。
なお、FP1級の受験者数は、3級・2級の10分の1以下しかいません。
級 | 年間受験者数(概数) | ||
---|---|---|---|
FP協会 | きんざい | 合計 | |
3級 | 11万人 | 6万人 | 17万人 |
2級 | 8万人 | 10万人 | 18万人 |
1級 | 1千人 | 1万5千人 | 1万6千人 |
合格率
次に、合格率については、当ページ冒頭にも記載したとおり、FP協会の方が、かなり高くなっています。
FP3級では、FP協会は、学科が85%、実技も85%と高い合格率を示しています。
一方、きんざいは、学科が55%、実技は50%(各科目平均)と、FP協会よりもかなり低くなっています。
FP2級では、FP協会は、学科が50%、実技は60%ですが、きんざいは、学科が25%、実技40%(科目平均)となっており、こちらもきんざいの方がかなり低いですね。
この合格率の差は、受験者層の違い(きんざいは団体受験などで半強制的に受験する受験生が多い)が理由として考えられています。
また、FP1級は、3級・2級までとは比較にならないほど一気に合格率が下がり、きんざい学科試験の合格率は10%しかありません。その一方で、実技はFP協会95%、きんざい85%という高い合格率になっています。
級 | 合格率(概数) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
FP協会 | きんざい | 2団体平均 | ||||
学科 | 実技 | 学科 | 実技 | 学科 | 実技 | |
3級 | 85% | 85% | 50% | 50% | 70% | 70% |
2級 | 50% | 60% | 25% | 40% | 40% | 50% |
1級 | -- | 95% | 10% | 85% | 10% | 90% |
なお、FP協会・きんざいの2団体を平均すると、FP3級の合格率としては、学科・実技ともに70%、FP2級の合格率は、学科40%・実技50%、FP1級の合格率は、学科10%・実技90%と捉えることができます。
- FP3級:学科70%・実技70%
- FP2級:学科40%・実技50%
- FP1級:学科10%・実技90%
日本FP協会の合格率
次は、FP協会・きんざいのそれぞれについて、具体的な数値を見ながら、合格率の推移を詳しく見ていきます。
FP3級
まずは、FP協会の3級です。
学科・実技ともに、85%前後で推移しているのがわかります。
※ 2024年4月からCBT試験に移行したため、期間内の合計値になっています。
FP協会 3級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021.1 | 31,272 | 27,494 | 87.92% | 31,607 | 27,348 | 86.53% |
2021.5 | 36,378 | 30,284 | 83.25% | 36,691 | 28,122 | 76.65% |
2021.9 | 36,368 | 30,801 | 84.69% | 37,414 | 30,119 | 80.50% |
2022.1 | 39,495 | 34,364 | 87.01% | 40,324 | 36,595 | 90.75% |
2022.5 | 39,231 | 32,707 | 83.37% | 38,810 | 35,058 | 90.33% |
2022.9 | 34,616 | 27,963 | 80.78% | 33,246 | 28,072 | 84.44% |
2023.1 | 39,839 | 33,961 | 85.25% | 38,633 | 34,127 | 88.34% |
2023.5 | 35,568 | 31,388 | 88.25% | 34,759 | 30,182 | 86.83% |
2023.9 | 31,431 | 23,505 | 74.78% | 31,130 | 24,180 | 77.67% |
2024.1 | 39,370 | 32,732 | 83.14% | 38,531 | 33,351 | 86.56% |
2024 (4~9月) |
35,523 | 30,626 | 86.2% | 34,898 | 29,935 | 85.8% |
FP2級
次は、FP協会の2級です。
学科は50%前後、実技は60%前後で推移しているのがわかりますね。
FP協会 2級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021.1 | 26,437 | 11,638 | 44.02% | 22,474 | 15,958 | 71.01% |
2021.5 | 26,799 | 14,902 | 55.61% | 20,608 | 13,739 | 66.67% |
2021.9 | 26,352 | 13,324 | 50.56% | 21,294 | 12,832 | 60.26% |
2022.1 | 27,889 | 11,576 | 41.51% | 23,186 | 13,061 | 56.33% |
2022.5 | 27,678 | 13,617 | 49.20% | 23,237 | 14,432 | 62.11% |
2022.9 | 26,265 | 11,074 | 42.16% | 21,516 | 12,167 | 56.55% |
2023.1 | 29,466 | 16,537 | 56.12% | 23,994 | 14,283 | 59.53% |
2023.5 | 24,727 | 12,072 | 48.82% | 22,167 | 12,991 | 58.61% |
2023.9 | 23,917 | 12,804 | 53.54% | 20,892 | 10,867 | 52.02% |
2024.1 | 26,563 | 10,360 | 39.00% | 24,632 | 15,055 | 61.12% |
2024.5 | 26,959 | 15,984 | 59.29% | 22,506 | 12,349 | 54.87% |
2024.9 | 20,692 | 9,749 | 47.1% | 19,374 | 10,942 | 56.5% |
FP1級
次は、FP協会の1級です。
FP協会の1級は、学科試験は実施していませんので、実技試験だけの数値になります。
すべて90%以上の高い合格率になっていますね。これは、簡単だということではなく、全員がFP1級学科試験(又はCFP6科目)の合格者だということを忘れてはいけません。
FP協会 1級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2019.9 | -- | -- | -- | 1,009 | 938 | 93.0% |
2020.9 | -- | -- | -- | 523 | 511 | 97.7% |
2021.9 | -- | -- | -- | 1,201 | 1,126 | 93.8% |
2022.9 | -- | -- | -- | 1,198 | 1,186 | 99.0% |
2023.9 | -- | -- | -- | 1,005 | 967 | 96.2% |
2024.9 | -- | -- | -- | 1,333 | 1,099 | 82.4% |
きんざいの合格率
次は、 きんざいの合格率です。
FP3級
きんざいの3級の合格率は、学科・実技ともに50%前後で推移しています。
※ 2024年4月からCBT試験に移行したため、期間内の合計値になっています。
きんざい 3級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021.1 | 26,158 | 16,673 | 63.73% | 33,608 | 19,257 | 57.29% |
2021.5 | 23,248 | 11,117 | 47.81% | 26,841 | 14,270 | 53.16% |
2021.9 | 27,607 | 14,718 | 53.31% | 28,415 | 13,154 | 46.29% |
2022.1 | 23,175 | 14,490 | 62.52% | 25,051 | 11,520 | 45.98% |
2022.5 | 19,407 | 9,517 | 49.03% | 22,365 | 11,681 | 52.22% |
2022.9 | 21,018 | 9,125 | 43.41% | 21,819 | 10,792 | 49.46% |
2023.1 | 21,923 | 12,278 | 56.00% | 21,406 | 10,907 | 50.95% |
2023.5 | 17,297 | 9,364 | 54.13% | 17,946 | 10,733 | 59.80% |
2023.9 | 18,314 | 6,812 | 37.19% | 17,811 | 10,309 | 57.87% |
2024.1 | 17,185 | 7,974 | 46.40% | 14,466 | 7,032 | 48.61% |
2024 (4~9月) |
22,282 | 10,613 | 47.63% | 20,041 | 10,668 | 53.23% |
FP2級
きんざいの2級は、学科が25%前後、実技が40%前後で、かなり低い合格率で推移していますね。
きんざい 2級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021.1 | 50,905 | 11,927 | 23.42% | 40,738 | 18,571 | 45.58% |
2021.5 | 44,736 | 15,133 | 33.82% | 30,634 | 13,714 | 44.76% |
2021.9 | 43,499 | 11,076 | 25.46% | 32,094 | 12,848 | 40.03% |
2022.1 | 41,803 | 8,154 | 19.50% | 31,106 | 14,105 | 45.34% |
2022.5 | 36,863 | 8,152 | 22.11% | 23,272 | 7,634 | 32.80% |
2022.9 | 34,872 | 5,495 | 15.75% | 23,392 | 8,901 | 38.05% |
2023.1 | 36,713 | 10,676 | 29.07% | 23,913 | 8,404 | 35.14% |
2023.5 | 27,239 | 4,772 | 17.51% | 18,939 | 7,480 | 39.49% |
2023.9 | 28,094 | 6,393 | 22.75% | 18,690 | 7,627 | 40.80% |
2024.1 | 29,226 | 3,881 | 13.27% | 19,377 | 8,047 | 41.52% |
2024.5 | 23,269 | 6,911 | 29.70% | 13,802 | 6,235 | 45.17% |
2024.9 | 22,382 | 4,253 | 19.00% | 14,576 | 5,897 | 40.45% |
FP1級
きんざいの1級は、学科が10%前後と、極めて低い合格率で推移しています。
一方、実技は80%を超えていますが、そもそも全員がFP1級学科試験(又はCFP6科目)の合格者ですから、易しい試験と言えるわけではありません。
※ 下表では、学科5月の行は実技6月分、学科9月の行は実技9月10月分、学科1月の行は実技2月分を掲載しています。
きんざい 1級 |
学科 | 実技 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2021.1 | 8,884 | 884 | 9.95% | 1,521 | 1,346 | 88.49% |
2021.5 | 7,348 | 1,474 | 20.05% | 1,066 | 909 | 85.27% |
2021.9 | 7,134 | 930 | 13.03% | 1,341 | 1,142 | 85.16% |
2022.1 | 7,958 | 531 | 6.67% | 1,119 | 961 | 85.88% |
2022.5 | 6,192 | 582 | 9.39% | 742 | 638 | 85.98% |
2022.9 | 5,347 | 657 | 12.28% | 474 | 401 | 84.59% |
2023.1 | 6,146 | 638 | 10.38% | 754 | 649 | 86.07% |
2023.5 | 4,831 | 170 | 3.51% | 737 | 625 | 84.80% |
2023.9 | 5,023 | 653 | 13.00% | 196 | 157 | 80.10% |
2024.1 | 5,226 | 456 | 8.72% | 698 | 614 | 87.96% |
2024.5 | 4,340 | 736 | 16.95% | 554 | 458 | 82.67% |
2024.9 | 4,312 | 688 | 15.95% | 475 | 419 | 88.21% |
FP協会・きんざいどちらを受験すべき?
では、FP協会・きんざいのどちらを受験した方がいいのでしょうか。
FP3級・2級
FP3級・2級では、FP協会ときんざいには合格率に大きな開きがあり、FP協会の方が合格率がかなり高くなっています。
では、FP協会を受験した方が合格しやすいのかというと、そういうわけではありません。
学科試験については、まったく同一の問題が出題され、合格基準も同じですので、どちらを受験しても、合格しやすさは同じです。
違いは、実技試験の試験科目です。
FP協会の実技試験は、3級・2級ともに、資産設計提案業務の1科目のみです。
一方、きんざいは、3級は個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務の2科目から1科目を選択して受験し、2級は、個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の4科目から1科目を選択して受験する形式になっています。
FP協会の資産設計提案業務は、きんざいの個人資産相談業務に相当します。
ですので、中小事業主や生保顧客、損保顧客をお客様として対応する仕事をされている方は、きんざいを受験するのがいいですね。
そうでない方は、FP協会・きんざいのどちらを受験しても構わない、ということになりますね。
FP1級
FP1級に関しては、学科試験はきんざいしか実施していませんので、選択肢はありません。(FP協会なら、CFPの6科目が学科試験に相当)
しかし、実技試験に関しては、FP協会ときんざいのそれぞれで実施しており、FP協会は筆記試験、きんざいは面接試験というのが最大の違いです。
このため、面接形式の好き嫌いで選ぶ方が多いのではないでしょうか。
また、試験日程の違いも大きいですね。FP協会は年に1回9月にしかありませんが、きんざいは年に3回あります。
9月にちょうどタイミングが合う人は、FP協会を選ぶ人が多いでしょうし、タイミングが合わない人は、きんざいを選ぶ人が多いかもしれません。
また、必要とされる知識・能力の違いも大きいです。FP協会の実技試験は、はっきり言って、学科試験の延長です。きんざいの学科試験をもう一度、FP協会で受け直すようなものです。
一方、きんざいの実技は、学科試験とは全くの別物です。新たな勉強が必要です。より実践的な知識・能力が必要になります。このため、きんざいの実技試験の対策をすれば、その勉強を通じて、実践的な知識・能力を身につけることができます。
ちなみに私は当初、実践的な知識・能力を身につけたいと思い、きんざいの面接試験の問題集や参考書を購入して対策を始めたところ、こりゃムリだ、、とあっさりと1日で断念しました。。
また、試験科目の違いも大きいですね。FP協会は全6科目が試験範囲になりますが、きんざいは、不動産と相続・事業承継が中心になります。
このため、また全範囲を勉強し直すのは嫌だな、、と思う人は、きんざいを選ぶかもしれません。
合格率にも違いがあります。FP協会は95%程度、きんざいは85%と、きんざいの方がやや低い合格率になっていますので、FP協会の方が合格しやすいと考えられますね。
というようなことを総合的に判断して、FP協会かきんざいのいずれの実技試験を受験するか検討していただければと思います。
比較項目 | FP協会 | きんざい |
---|---|---|
形式 | 記述式2題(20問) (択一・語群選択・空欄記入・計算結果の記入・論述式) |
面接形式 (12分×2回) |
日程 | 年1回(9月) | 年3回(6月・9月・2月) |
必要な知識・能力 | 学科試験と同程度 | 学科試験とは別物で、より実践的な知識・能力が必要 |
試験範囲 | 6科目全範囲 | 不動産と相続・事業承継が中心 |
合格率 | 95% | 85% |
なお、FP試験の難易度や合格率については、以下の関連記事で詳しく解説していますので、興味のある方はそちらもご参照ください。
FP試験は独学でも合格できる?
では、FP試験は、独学でも合格できるのでしょうか。
私自身は、独学でFP試験に合格することができました。今の時代、ネットで検索すればすぐにわかりますが、独学で合格している方は数多くいらっしゃいます。
独学におすすめの勉強法・テキスト
FP試験は、独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み込み、問題集(過去問)を複数回繰り返すだけで、十分に合格可能な資格です。
独学の勉強法のポイントは、以下のとおりです。
- テキストを章ごとに読み、対応する問題集を解く
- 科目ごとに、問題集を復習する
- 問題集のみを解く(間違えた問題にチェックを入れる)
- 科目ごとに、チェックが入っている問題を復習する
- 総合問題(模試)を解く
- 総復習(チェックが入っている問題を解く)
FP試験に独学で合格するための勉強法については、下記の関連記事で詳しくご紹介していますので、そちらをご参照ください。
また、独学におすすめのテキストについては、下記の記事でご紹介していますので、そちらを参考にしてください。
必要な勉強時間・スケジュール
FP3級
FP3級に、初心者が合格するためには、一般的に100時間程度(80~150時間)の勉強時間が必要といわれています。
この100時間という勉強時間を達成するために何ヶ月かかるのか逆算すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 学習期間 |
---|---|
3時間 | 約1ヶ月 |
2時間 | 2ヶ月弱 |
1時間 | 3ヶ月強 |
FP2級
FP2級に合格するためには、200時間(150~300時間) の勉強時間が必要といわれています。3級のちょうど2倍の勉強時間ですね。
2級も同様に、必要な期間を逆算すると以下のようになります。
1日の勉強時間 | 学習期間 |
---|---|
3時間 | 2ヶ月強 |
2時間 | 3ヶ月強 |
1時間 | 7ヶ月弱 |
FP1級
FP1級(学科)に合格するためには、500時間の勉強時間が必要といわれています。
FP1級は、FP2級の2倍の勉強時間が必要になる、とよく言われますので、ご自身がFP2級に合格した際の勉強時間を2倍してみると、おおよその勉強時間の目安がわかりますね。
必要な期間を逆算すると以下のようになります。
では、この500時間の勉強に必要な期間を逆算すると以下のようになります。
1日の勉強時間 | 学習期間 |
---|---|
3時間 | 6ヶ月弱 |
2時間 | 8ヶ月強 |
1時間 | 1年5ヶ月 |
独学が不安な方は通信講座もおすすめ
なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。
下記の記事では、FPのおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座をはじめ、費用の安さや合格率の高さ、サポートの充実度など項目別のおすすめもご紹介していますので、参考にしてください。
FP試験の実施機関/公式サイト
FP技能士検定試験は、日本FP協会・きんざいの2団体が実施しています。
NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス5F
TEL:03-5403-9700(代表) FAX:03-5403-9701
一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)
〒160-8519 東京都新宿区南元町19
TEL (03)3358-1161 ※検定試験に関する問合せ先 TEL (03)3358-0771