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FP1級に独学で合格!おすすめ勉強方法と必要な勉強時間

更新日:2026年9月18日

FP1級に独学で合格!おすすめ勉強方法・テキストと必要な勉強時間【学科試験】

 FP1級(1級FP技能検定)は、合格率10%の難関資格のため、「独学でも合格できるの?」「どんな勉強方法で進めればいい?」と悩んでいる方も多いのではないしょうか。

 このページでは、独学でFP1級に合格した私の経験に基づき、学科試験・実技試験それぞれについて、FP1級の勉強方法や必要な勉強時間、独学で合格するためのポイントを詳しく紹介します。

 これからFP1級に独学で挑戦される方は、ぜひ参考にしてください!

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明(1級FP技能士)

市役所に22年勤めた元公務員。FP1級、社労士、行政書士、宅建士、司法書士などの国家資格に合格した経験に基づき、15年以上にわたり情報発信している。
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FP1級の独学合格に向けた勉強方針

 FP1級試験は、「学科試験」と「実技試験」に分かれますが、3級・2級までと異なり、まず学科試験に合格しないと実技試験を受けることはできません。

※ 学科試験を受けなくてもFP協会のCFP6科目に合格すれば、実技試験の受験は可能。逆に、FP1級の学科試験はFP協会では実施しておらず、きんざいのみが実施。

 このため、まずは学科試験の合格を目指して勉強することになります。

 学科試験は合格率10%の難関試験ですが、実技試験は合格率が80%以上あるため、学科試験に通ることが大きな目標です。

 学科試験は、「基礎編」と「応用編」に分かれていて、試験日の午前中に「基礎編」が、午後に「応用編」が実施されます。

 それでは以下で、FP1級学科試験に独学で合格するための勉強方針について、基礎編・応用編に分けて紹介します。

FP1級の独学合格に向けた勉強方針
  • 基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
  • 応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
  • 得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%

基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負

 FP1級の基礎編は、「基礎編」という言葉とは裏腹に、応用編より難易度が高く、細かい知識が多く出題されます。

 このため、テキストをいくら完璧にマスターしても、本試験で高得点を取るのは難しいといわれています。

 ここで、そんな細かい知識が問われるの??と、隅から隅まで勉強しようとするのは間違いです。

 細かい知識が多く出題されるからといって、細かい知識を押さえようとするのではなく、逆に、細かい知識は無視し、基礎的な知識や何度も問われる重要な知識だけを押さえるのが効率的です。

 ですから私は、基礎編については、過去問で問われた重要知識を押さえるだけの最小限の勉強に留めることにしました。

 あとは、各自それぞれの専門分野があるはずです。FP1級を受験される方は、金融機関や保険会社、証券会社、不動産会社などにお勤めの方、そして、税理士、社労士、司法書士などの士業の方など、それぞれの専門分野がありますよね。

 私の場合は、司法書士として不動産や相続が専門分野です。そういった自身の専門分野に関する出題は、テキストに載っていなくても、その分野の専門家として点数が稼げます。

 ですので、基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負します。

応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK

 次に、応用編に関しては、基礎編とは逆に、難易度が低く高得点が取りやすいといわれています。

 応用編は、知識を問う問題も出題されますが、あくまで計算問題が中心です。

 計算問題は出題パターンが決まっていますので、計算問題が解ければ高得点が目指せます。

 このため、過去問で計算問題の出題パターンを把握し、それが解けるようになれば対策として十分です。

 基礎編に比べると、はるかに対策しやすいですね。

 なお、応用編での知識問題については、特別な対策は不要です。(基礎編の学習の中で知識を身につければOKです。)

得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%

 FP1級試験は、基礎編+応用編の合計で、60%が得点できれば合格です。

 配点は、基礎編100点+応用編100点=合計200点ですので、その合計で120点が合格ラインになります。

 足切りのような制度はないため、極端な話、基礎編20点+応用編100点=120点でも合格です。

 基礎編は高得点が難しく、応用編は得点しやすいという傾向から、基礎編で40~50%、応用編で80~70%を得点するのが目標になってきます。

FP1級の独学におすすめの勉強方法

FP1級の独学におすすめの勉強方法【学科試験】

 次は、FP1級(学科試験)の独学におすすめの勉強方法を具体的に紹介していきます。

 この勉強法は、私が約4ヶ月間、合計200時間(1日平均1~2時間)の独学で合格できた効率的な勉強方法です。

FP1級のおすすめ勉強方法
  • テキストは「FP1級 学科 合格テキスト(LEC)」がおすすめ
  • 過去問を読む⇒テキストを読んで覚える⇒過去問を解く
  • 優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
  • 使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中

テキストは「FP1級 学科 合格テキスト(LEC)」がおすすめ

 FP1級の独学におすすめのテキストは、梶谷美果先生が執筆された「FP1級 学科 基礎編&応用編 合格テキスト(LEC)」です。【旧:1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社) 】

 私自身、市販テキストを片っ端から購入して試しましたが、LEC合格テキスト(旧:ビジ教テキスト)が圧倒的におすすめです。

 独学に適したテキストは、これしかないと言っても過言ではありません。

 詳しくは、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。

過去問を読む⇒テキストを読んで覚える⇒過去問を解く

 上記で検討したとおり、「基礎編は過去問の重要知識を」、「応用編は過去問の出題パターンを」という勉強方針から、私はとにかく過去問ベースの勉強法を採用しました。

 私は、これまで資格試験の勉強をする際は、テキストを読んでから問題集を解く、という流れでいつも勉強していました。

 しかし、FP1級に関しては、テキストを隅から隅まで読んでも意味がありません。

 初めて受験する資格なら、テキストを最初から最後まで読まないと体系的な理解ができず、行き詰まってしまいますが、FP1級は違います。

 これまでにFP3級・2級を勉強していますので、2級までの知識に上乗せするだけです。

 ですから、イチからテキストを読まなくても、チンプンカンプンということはありません。

 このため、テキストから勉強を始めるのではなく、過去問を解くところから始めました。

 ただし、過去問を解くといっても、いきなり問題を解くわけではありません。

1周目の解き方

 1周目は、以下の手順で解いていきます。

1周目の解き方
  1. 問題の肢・解説をサラッと読む
  2. その問題に対応するテキストの箇所を探す(該当部分を見つけるまでは斜め読み)
  3. その問題が解ける範囲、理解できる範囲でテキストを読む
  4. テキストの内容を頭にインプットしてから問題を解く

 これを、1肢ずつ繰り返していきます。

 「テキストの内容を頭にインプットしてから」というのは、目を閉じて、その項目の重要なポイントを復唱できる状態です。

 テキストを見ずに、テキストのここらへんに、こう書いてあったな~というのを頭の中で思い浮かべながら、自分の言葉で説明できる状態にしてから、問題を解きます。

 覚える際は、キーワードとキーワードを繋いで、できるだけ短い文にして覚えます。

2周目以降の解き方

 2周目以降は、以下の手順で解いていきます。

2周目の解き方
  1. 問題の肢を読む
  2. テキストの内容が頭に浮かべばそのまま解く
  3. 頭に浮かばないときは、テキストの該当部分を読んで頭にインプットしてから問題を解く

 この手順で2周目を解いていきます。

 「テキストの内容が頭に浮かべば」というのは、テキストの該当ページを頭に浮かべ、そこに書いてある内容を頭の中で再生できる状態(言葉で説明できる状態)を指します。

 これができなければ、テキストを読み直して、もう一度インプットします。

 これを、試験当日まで可能な限り繰り返します。

優先して復習すべきは基礎編よりも応用編

 勉強の1周目は、各分野ごとに、基礎編 → 応用編の流れで勉強を進めます。

 応用編の方が易しいからといって応用編から先に解こうとするのは、さすがに無謀かもしれません。私も最初は応用編から解こうとしましたが、何をすればいいのかサッパリわかりませんでしたので。。

 やはり、基礎編で学習する基本的な知識がないと応用編も解けないことに気づき、まずは基礎編から解いていくことにしました。

 A分野(基礎編)→A分野(応用編)→B分野(基礎編)→、、、という順番です。

 そして、全分野の問題集が1周できた段階で、2周目(復習)に入ります。

 ここで、優先して復習すべきは基礎編よりも応用編です。

 なぜなら、応用編は、勉強すればするだけ得点できるからです。基礎編は、いくら勉強しても得点できない可能性があるからです。

 とにかく応用編が確実に解けるよう、まずは応用編を優先して復習することにしました。

 応用編のみ、2周目、3周目、4周目と回し、応用編は確実に解けるように仕上げました。2周目は全問を解き直し、3週目・4周目は理解が不十分な問題だけ解き直しました。

 そして、あとは時間の許す限り、基礎編の復習をやりました。

 私の場合、タイムオーバーで、B分野の途中までしか基礎編の復習ができず、試験日を迎えることになってしまいましたが。。

使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中

 勉強に使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中しました。

 教材としては、アプリを使う、YouTube動画を視聴する、過去問(各実施回ごとの)を遡って解く、模試を解くなどありますが、これらの教材には一切手を出さず、私が使ったのはテキスト1冊・問題集1冊だけです。

 教材を増やせば増やすほど、それだけ必要な時間が増えますし、1つの教材が完璧に身につかず消化不良を起こす可能性もあります。

 このため、勉強に使う教材は、信頼できる教材ひとつに、できるだけ絞るべきです。

 なお、わからない用語があった場合などに、ピンポイントでネットで検索することはありました。

 また、応用編の「計算過程の書き方」がわからなかったので、YouTube動画もひとつだけ参考にしました。

⇒ FP1級学科応用編で1点でも部分点を増やす解答用紙のテクニック【徹底解説】|ほんださん/東大式FPチャンネル(2026年4月17日をもって、ほんださんのYouTube活動終了に伴い動画が非公開になってしまいました。)

 あと、時間配分の確認や勉強の仕上がり具合の確認のため、模試は解いておいた方がいいと思います。

 FP1級は、FP2級の実技試験に比べると試験時間に余裕はありますが、事前に確認しておいた方が安心できますね。(ちなみ私は、模試は購入しましたが解く時間がなく、ぶっつけ本番になってしまいましたが。。)

短期合格できた勉強法のコツ

 今回、私はFP1級(学科試験)に、4ヶ月200時間の勉強で短期合格できました。

 私の中で、この勉強法が良かった、という”勉強のコツ”みたいなものがあったので、それを紹介したいと思います。

FP1級の勉強のコツ
  • 知識のベースはあくまでもテキスト
  • 覚えた知識を頭の中で再生する
  • 難しくてもこれさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
  • 本試験では知識をフル活用して粘り強く考える

知識のベースはあくまでもテキスト

 FP1級試験では、私は過去問ベースの勉強法を採用しました。

 とはいえ、知識のベースとすべきは、あくまでもテキストです。

 問題集を解きながら(読みながら)、そこに対応するテキストを参照する際、テキストに鉛筆で線を引いたり囲ったりしながら、テキストの内容を頭にインプットしていきます。

 問題集の解説も読みますが、その解説を覚えるわけではありません。テキストを覚えるんです。

 また、過去問に出題があっても、テキストに載っていない知識はスルーします。

 この場合、テキストの執筆者が、重要ではない知識(不要な知識)として割愛しているものと判断します。

※ FP1級のおすすめテキストのページで紹介していますが、LEC FP1級合格テキスト(旧:ビジ教テキスト)の執筆者 梶谷美果先生を信頼しました。

 人それぞれ、自分に合った勉強法があると思いますので、FP1級 過去問道場や過去問アプリを使って、問題を解くことを中心に勉強する方もいらっしゃるかと思います。

 私の場合、その勉強法は合いませんでした。とにかくテキストで覚えないとダメなんです。

 アプリや問題集だけで勉強しても、体系的な知識になりません。バラバラで継ぎはぎの知識にしかならないんです。

 私も過去に、アプリ中心で勉強した資格がありました。試験には合格できましたが、試験が終わった後、自分の中に何も残っていないことに気づきました。ただ問われた問いに答えを返すだけの知識しか身につかず、体系的な知識になっていなかったんです。

 この経験からも、私の場合は「あくまでも知識のベースはテキスト」を徹底して勉強するようにしています。

 そうすることで、同じ論点でも異なる角度から問われるような問題や、少し応用的な問題にも対応できるようになります。

覚えた知識を頭の中で再生する

 特別に覚えないといけない知識は、スキマ時間に頭の中で再生することで記憶に定着させました。

 その日(又は、その数日間)に勉強した覚えるべき内容を、入浴中や寝る前などのスキマ時間に、ひととおり思い浮かべるんです。

 たとえば、年金の計算方法や、金融資産運用の公式、所得税の計算方法、譲渡所得の特例、贈与税の非課税制度など、特別に暗記しておかないといけない制度がありますよね。

 こういった覚えにくいポイントを、テキストに書いてある場所を思い浮かべながら、すべて頭の中で再生します。これはこうで、これはこうで、これはこうで、と。

 これはそもそも、勉強中に、頭の中で再生できる状態にまで覚えておく必要があります。その覚えた内容を、あとで時間が経ってから改めて再生する。ということを繰り返すことで、確実な記憶にしていきます。

 最終的に、試験前日には、応用編で使う知識を、年金から相続まで、すべて頭の中で再生できる状態にしました。

難しくてもこれさえ覚えれば大丈夫!と言い聞かせる

 FP1級の応用編は、得点しやすいとはいえ難しいです。私も問題を解きながら、マジで難しいな、、、と何度も心が折れそうになりました。

 しかし、応用編の計算問題で問われる知識は限られています。

 ですので、「この科目は、この解き方さえ覚えれば大丈夫!」と何度も自分に言い聞かせながら、心を折らずに粘り強く勉強を続けました。

本試験では知識をフル活用して粘り強く考える

  勉強法のコツとは少し話が逸れますが、試験本番での問題の解き方について、ひとつお伝えしておきたいと思います。

 本試験では、自分が知らない問題、見たこともないような問題が、バンバン出題されます。しかし、そこで諦めてはいけません。

 自分が知っている知識をフルに活用して、なんとか解答を導き出せないか、粘り強く考え抜くことが重要です。

 基礎編では、少しでも知っている知識を使って選択肢を絞り込み、消去法で解答を導いていく。応用編では、知っている解法が応用できないか検討し、1点でもいいから部分点がもらえるよう書いてみる。など、粘り強く点数を取りにいきます。

 私も、本試験ではわからない問題がかなり出題されたので、試験終了時の手応えはサッパリでしたが、粘り強く考えて解いた問題の多くが正解になり、合格点を28点上回る148点で合格できました。

FP1級の勉強時間とスケジュール

FP1級の合格に必要な勉強時間【学科試験】

 次は、FP1級(学科試験)に合格するために必要な勉強時間やスケジュールについて紹介していきます。

FP1級の合格に必要な勉強時間【学科試験】
  • 勉強時間の目安は500時間
  • 1日に2時間なら9か月かかる

勉強時間の目安は500時間

 FP1級(学科)に合格するためには、一般的に500時間の勉強時間が必要といわれています。

 とはいえ、これはあくまでも一般論なので、すべての人に当てはまる時間ではありません。FP2級の知識がどの程度身についているか、これまでに実務経験があるかなどによって、必要な勉強時間は変わってきます。

 FP1級は、FP2級の2倍の勉強時間が必要になる、とよく言われますので、ご自身がFP2級に合格した際の勉強時間を2倍してみると、おおよその勉強時間の目安がわかりますね。

1日の勉強時間が2時間なら9か月かかる

 では、FP1級の勉強時間が500時間とした場合に、1日の勉強時間によって必要な学習期間がどのように変化するのか整理すると、以下のようになります。

1日の勉強時間 学習期間
3時間 6ヶ月弱
2時間 8ヶ月強
1時間 1年5ヶ月

 例えば、1日の勉強時間が3時間なら6ヶ月弱の期間になりますし、1日に2時間なら8ヶ月強、1日に1時間なら1年5ヶ月の学習期間が必要になると考えていただければいいかと思います。

私の勉強時間・スケジュール

 当初は私も、500時間ぐらい勉強するつもりでしたが、結果的に200時間しか勉強できずに試験日を迎えることになりました。

 それでも合格できたのは、上記の勉強法で、合格に”最低限必要な知識を確実に”身につけられたこと、そして、司法書士としての専門知識があったからだと思います。

 私の勉強時間・スケジュールは下表のとおりでした。

基礎編 応用編
1周目 110時間 1周目 30時間
2周目 28時間
3周目 18時間
4周目 4時間
2周目 10時間
(B分野の途中まで)
基礎編合計 120時間 応用編合計 80時間

 本来なら、基礎編も3周目ぐらいまで回し、さらに全体(基礎編・応用編)を回して、トータル400~500時間ぐらい勉強するのが理想ですね。

 1日あたりの勉強時間と期間については、私は、試験の4ヶ月前から勉強を始め、最初の3ヶ月間は、1日平均1時間程度で、最後の1ヶ月はペースを上げて、1日4時間ほど勉強しました。

実技試験(FP協会1級)の勉強方法と勉強時間

FP1級の実技試験(FP協会)の勉強方法と対策

 次は、 FP協会のFP1級実技試験のおすすめ勉強法と必要な勉強時間について、解説していきます。

 私は、きんざいの実技試験(面接試験)は受験していないため、きんざい対策について紹介することはできませんので、その点はご了承ください。

FP1級(FP協会)の実技試験対策
  • 実技試験対策は「緑本」だけでOK
  • 論述式は8つのテーマを対策する
  • 勉強時間の目安は50~100時間

実技試験対策は「緑本」だけでOK

 FP協会のFP1級実技試験では、FP1級学科試験の基礎編と応用編を合体させ、難易度を半分ぐらいに下げたような問題が出題されます。

 学科試験では、例外規定や公式・数字関係もしっかり頭に入れておかないと解けませんが、実技試験では、例外よりも原則的な知識しか問われないケースが多く、公式や数字も与えられているケースが多いです。

 このため、体感としては、学科試験に比べて半分ぐらいの知識レベルがあれば解けると感じます。

 もちろん、実技試験特有の出題もあるため、全部が全部、学科の知識だけで解けるわけではありませんので、実技試験対策も必ずしておく必要があります。

 FP1級実技試験(FP協会)の対策としては、通称「緑本」と呼ばれている、FPK研修センターの『1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集』さえ解いておけば大丈夫です。

 巷でも、「緑本さえやっておけば大丈夫」と言われており、私もその言葉を信じて緑本しか勉強しませんでした。

 ところが、実際に試験を受けてみると初見の問題もチラホラあり、舐めてかかっていただけに予想外に難しく感じました。。

 とはいえ、全体として見れば、緑本をマスターし、正解すべき問題を確実に正解できれば合格点の6割は十分取れますので、大丈夫です。

 緑本については、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。

論述式は8つのテーマを対策する

 実技試験特有の出題として、論述形式の問題が1問出題されます。論述式というのは、あるテーマについて、300字程度で記述する問題です。

 論述式だからといって、それほど構える必要はありません。

 出題されるテーマは決まっていて、下記のとおり、8つのテーマから繰り返し出題されています。

論述式試験 出題テーマ一覧表
年度 保険業法 消費者契約法 税理士法 金融商品取引法 金融商品販売法 著作権法 金融ADR 個人情報保護法
2025 〇
2024 ○
2023 ○
2022 ○
2021 ○
2020 ○
2019 ○ ○
2018 ○
2017 ○
2016 ○
2015 ○
2014 ○
2013 ○
2012 ○
2011 ○
2010
2009 ○
2008 ○

 緑本に、全テーマの過去問が収録されていますので、その解答例を「キーワード」ベースで頭に入れておきます。

 本試験では、キーワードを繋ぎ合わせて下書きの文章を作成し、答案用紙に書いていけば大丈夫です。

勉強時間の目安は50~100時間

 FP協会のFP1級実技試験に合格するためには、一般的に50~100時間の勉強時間が必要と考えられます。

 学科試験に合格した直後なら、50時間よりも少ない勉強時間で合格できるかもしれませんし、逆に、期間が空いている場合は、100時間以上の勉強時間が必要になるかもしれません。

 私の場合は、1月の学科試験合格後、9月試験を目指して6月から勉強を開始しましたので、5ヶ月のブランクがありました。

 その結果、かなりの知識が抜けてしまっていたため、3ヶ月間で85時間の勉強をしました。

 具体的には、下記のような勉強スケジュールで緑本を5周回しました。

項目 勉強内容 勉強時間
緑本1周目 全問を解く(前年度の本試験問題含む) 35時間
緑本2周目 全問を解き、解けなかった問題や曖昧な問題に☆チェック 25時間
緑本3周目 ☆チェックを入れた問題だけ解き、さらに曖昧な問題に☆☆チェック 12時間
緑本4周目 ☆☆チェックだけ解き、さらに曖昧な問題に☆☆☆チェック 5時間
緑本5周目 ☆☆☆チェックだけ解いて完成 1時間
時間配分確認 本試験問題を時間を計って解いて、時間配分を確認
(※前年度の緑本も購入していたため、その本試験問題も解きました)
3時間
緑本総チェック  最後にサラッと全問を復習(解くというより、知識を想起できるか確認) 4時間
合計 85時間

FP1級の独学勉強法・勉強時間まとめ

 以上、FP1級の独学におすすめの勉強方法や必要な勉強時間について紹介してきました。

 最後に、FP1級学科試験について、ここまでの内容をまとめておきます。

FP1級の独学おすすめ勉強法・勉強時間
  • おすすめ勉強方法
    • 基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
    • 応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
    • 得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%
    • 過去問ベースの勉強法を採用
    • 使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中
    • 優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
  • 勉強法のコツ
    • 知識のベースはあくまでもテキスト
    • 覚えた知識を頭の中で再生する
    • 難しくても、これさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
    • 本試験では、知識をフルに活用して粘り強く考える
  • FP1級の合格に必要な時間の目安は、500時間
  • 実技試験の勉強方法と勉強時間
    • 実技試験対策は「緑本」だけでOK
    • 論述式は8つのテーマを対策する
    • 勉強時間の目安は50~100時間

 FP1級学科試験は、合格率が10%しかない難関資格ですが、効率的な勉強方法で勉強し、そこに自身の専門知識を掛け合わせれば、短期合格も可能な資格だと思います。

 独学合格を目指して、ぜひFP1級に挑戦してみてください!

独学によるFP1級(学科・実技)の受験結果

 私が独学でFP1級試験(学科・実技)を受験した結果は以下のとおりです。

FP1級 学科試験

【試験結果】2024年1月試験 合格

【得点】200点満点中148点(合格ライン:120点)

FP1級学科試験の合格通知書(大西雅明)

 基礎編・応用編それぞれの得点は通知書から読み取れませんが、自己採点と照らし合わせると、(基礎編)86点 (応用編)62点 という結果でした。

 得点目標は、基礎編4~5割、応用編8~7割で、応用編にかなり比重を置いた勉強をしましたが、結果的に、その戦略とは逆の得点になりました、、、まぁ、結果オーライです。

FP1級 実技試験

【試験結果】2024年9月試験 合格

【得点】100点満点中84点(合格ライン:60点)

FP1級実技試験の結果通知書(大西雅明 84点)

【合格証書】

1級FP技能士カード(ゴールドカード)

 合格者は、希望すれば顔写真入りのFP技能士カードの交付を受けることができます。(有料)

 ただし、2025年3月末をもって、このFP技能士カードは交付終了となりました。ちょうど廃止直前のタイミングで交付を受けることができてよかったです。

1級FP技能士カード(大西雅明 技能士番号:F12421009692)

短期合格を目指すなら通信講座もおすすめ

 当ページでは、独学で勉強することを前提に、おすすめ勉強法や勉強時間などを紹介してきましたが、独学が不安な方や、さらなる短期合格を目指したい方には通信講座もおすすめです。

 下記の記事では、おすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。また、費用の安い講座やサポートの充実した講座など目的別のおすすめ通信講座も紹介していますので、参考にしてください。


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