FP1級に独学で合格!おすすめ勉強方法と必要な勉強時間【学科・実技】
更新日:2025年1月25日
FP1級(1級FP技能検定)は、難関資格として有名です。
では、このFP1級には、独学でも合格できるのでしょうか。また、どんな勉強をすればいいのでしょうか。
このページでは、独学でFP1級に合格した私の経験に基づき、FP1級に独学で合格するためのおすすめ勉強方法・コツや必要な勉強時間を紹介します。
これからFP1級に独学で挑戦される方は、ぜひ参考にしてください!
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FP1級の独学におすすめの勉強方法【学科試験】
では、FP1級(学科試験)の独学におすすめの勉強方法を紹介します。
この勉強法は、私が約4ヶ月間、合計200時間(1日平均1~2時間)の独学で合格できた効率的な勉強方法です。
FP1級試験は、「学科試験」と「実技試験」に分かれていますが、3級・2級までと異なり、まず学科試験に合格しないと実技試験を受けることはできません。
※ 学科試験を受けずにFP協会のCFP6科目に合格すれば、実技試験の受験は可能。逆に、FP1級の学科試験はFP協会では実施しておらず、きんざいのみが実施。
ですので、まずは学科試験に合格することを目指して勉強することになります。
学科試験は合格率10%の難関試験ですが、実技試験は合格率が80%以上ありますので、学科試験に通ることが大きな目標です。
学科試験は、「基礎編」と「応用編」に分かれていて、試験日の午前中に「基礎編」が、午後に「応用編」が実施されます。
それでは以下で、FP1級学科試験の独学におすすめの勉強方法について、順に詳しく紹介していきます。
- 基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
- 応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
- 得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%
- 過去問ベースの勉強法を採用
- 使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中
- 優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
FP1級の基礎編は、「基礎編」という言葉とは裏腹に、応用編よりも難易度が高く、細かい知識が多く出題されます。
このため、テキストをいくら完璧にマスターしたとしても、本試験で高得点を取るのは難しいといわれています。
ここで、そんな細かい知識が問われるの??と、隅から隅まで勉強しようとするのは間違いです。
細かい知識が多く出題されるからといって、細かい知識を押さえようとするのではなく、逆に、細かい知識は無視し、基礎的な知識や何度も問われる重要な知識だけを押さえるのが効率的な勉強法です。
ですから私は、基礎編については、過去問で問われた重要知識を押さえるだけの最小限の勉強に留める方針にしました。
あとは、各自それぞれの専門分野があるはずです。FP1級を受験される方は、金融機関や保険会社、証券会社、不動産会社などにお勤めの方、そして、税理士、社労士、司法書士などの士業の方など、それぞれの専門分野がありますよね。
私の場合でしたら、司法書士として、不動産や相続が専門分野です。そういった自身の専門分野は確実に有利なはずです。テキストに載っていなくても、その分野の専門家として点数が稼げます。
ですので、基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負します。
応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
次に、応用編に関しては、基礎編とは逆に、難易度が低く、高得点が取りやすいといわれています。
応用編は、知識を問う問題も出題されますが、あくまでも計算問題が出題の中心です。
その計算問題は、出題パターンがある程度決まっていますので、計算問題が解ければ高得点が目指せます。
このため、過去問で計算問題の出題パターンを把握し、それが解けるようになれば対策として十分ということになります。
基礎編に比べると、はるかに対策が取りやすいですね。
なお、応用編での知識問題については、特別な対策は取りようがありませんので、基礎編の学習のなかで知識を身につけていくしかありません。
得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%
FP1級試験は、基礎編+応用編の合計で、60%が得点できれば合格です。
配点は、基礎編100点+応用編100点=合計200点ですので、その合計で120点が合格ラインになります。
足切りのような制度はありませんので、極端な話、基礎編20点+応用編100点=120点でも合格です。
基礎編は高得点が難しく、応用編は得点しやすいという傾向から、基礎編で40~50%、応用編で80~70%を得点するのが目標になってきます。
過去問ベースの勉強法を採用
上記で検討したとおり、「基礎編は過去問の重要知識を」、「応用編は過去問の出題パターンを」という勉強方針から、私はとにかく過去問ベースの勉強法を採用することにしました。
私の場合、これまで資格試験の勉強をする際は、テキストを読んでから問題集を解く、という流れでいつも勉強していました。
しかし、FP1級に関しては、上記で検討したとおり、テキストを隅から隅まで読んでも意味がありません。
初めて受験する資格なら、テキストを最初から最後まで読まないと体系的な理解ができず、行き詰まってしまいますが、FP1級は違います。
これまでにFP3級・2級を勉強してきていますので、2級までの知識に上乗せするだけです。
ですから、イチからテキストを読まなくても、チンプンカンプンということはありません。
このため、テキストから勉強を始めるのではなく、過去問を解くところから始めることにしました。
問題集を解きながら(というか読みながら)、対応する箇所のテキストを参照する、という勉強の進め方です。
使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中
勉強に使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中しました。
ほかに考えられる教材としては、アプリを使ったり、Youtube動画を視聴したり、過去問(各実施回ごとの)を遡って解いたり、模試を解いたりするなどありますが、これらの教材には一切手を出さず、私が使ったのはテキスト1冊・問題集1冊だけです。
時間的に余裕がなく、他の教材に手を出す時間がなかっただけ、とも言えますが、、、
しかし、教材を増やせば増やすほど、それだけ勉強に要する時間が増えてしまいますし、1つの教材が完璧に身につかず消化不良を起こす可能性もあります。
このため、勉強に使う教材は、信頼できる教材ひとつに、できるだけ絞るべきです。
なお、わからない用語があった場合などに、ピンポイントでネットで検索することはありました。
また、応用編の「計算過程の書き方」がわからなかったので、YouTube動画もひとつだけ参考にしました。
⇒ FP1級学科応用編で1点でも部分点を増やす解答用紙のテクニック【徹底解説】|ほんださん/東大式FPチャンネル
それと、模試については、私も一応購入はしていましたが、解く時間がなく、ぶっつけ本番になってしまいました。ただし、FP2級の実技試験に比べると、FP1級は試験時間に余裕があります。
そもそも模試は、時間配分の確認ができればいいだけですので、最悪、模試は解かなくても何とかなります。とはいえ、時間的に余裕があれば、模試も解いておいた方がいいのは間違いありません。
なお、FP1級のおすすめテキストについては、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
勉強の1周目は、各分野ごとに、基礎編 → 応用編の流れで勉強を進めます。
応用編の方が易しいからといって応用編から先に解こうとするのは、さすがに無謀かもしれません。私も最初は応用編から解こうとしましたが、何をすればいいのかサッパリわかりませんでしたので。。
やはり、基礎編で学習する基本的な知識がないと応用編も解けないことに気づき、まずは基礎編から解いていくことにしました。
A分野(基礎編)→A分野(応用編)→B分野(基礎編)→、、、という流れです。
問題集の問題を読み、そこに対応するテキストを参照しながら、問題集を進めていきます。
そして、全分野の問題集が一巡できた段階で、復習に入ります。
ここで、優先して復習すべきは基礎編よりも応用編です。
なぜなら、応用編は、勉強すればするだけ得点できるからです。基礎編は、いくら勉強しても得点できない可能性があるからです。
とにかく応用編が確実に解けるよう、まずは応用編を優先して、応用編のみ復習することにしました。
応用編のみ、2周目、3周目、4周目と回し、応用編は確実に解けるように仕上げました。2周目は全問を解き直し、3週目・4周目は理解が不十分な問題だけ解き直しました。
そして、あとは時間の許す限り、基礎編の復習をやればいいと思います。
私の場合、タイムオーバーで、B分野の途中までしか基礎編の復習ができず、試験日を迎えることになってしまいましたが。。。
FP1級に短期合格できた勉強法のコツ
今回、私はFP1級(学科)に、4ヶ月200時間で短期合格できました。
私の中で、この勉強法が良かった、という”勉強法のコツ”みたいなものがありましたので、それを紹介したいと思います。
- 知識のベースはあくまでもテキスト
- 覚えた知識を頭の中で再生する
- 難しくても、これさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
- 本試験では、知識をフルに活用して粘り強く考える
知識のベースはあくまでもテキスト
今回私は、過去問ベースの勉強法を採用しました。
とはいえ、知識のベースとすべきは、あくまでもテキストです。
問題集を解きながら(読みながら)、そこに対応するテキストを参照する際、テキストに鉛筆で線を引いたり囲ったりしながら、テキストの内容を頭にインプットしていきます。
問題集の解説も読みますが、その解説を覚えるわけではありません。テキストを覚えるんです。
また、過去問に出題があっても、テキストに載っていない知識はスルーします。
この場合、テキストの監修者が、重要ではない知識(不要な知識)として割愛しているものと判断します。
※ FP1級のおすすめテキストのページで紹介しますが、1級FP技能士合格テキストの監修者 梶谷美果先生を信頼しました。
人それぞれ、自分に合った勉強法があると思いますので、FP1級 過去問道場や過去問アプリを使って、問題を解くことを中心に勉強する方もいらっしゃるかと思います。
私の場合、その勉強法は合いませんでした。とにかくテキストで覚えないとダメなんです。
アプリや問題集だけで勉強しても、体系的な知識にならないんです。バラバラで継ぎはぎの知識にしかならないんです。
私も過去に、アプリ中心で勉強した資格がありました。試験には合格できましたが、試験が終わった後、自分の中に何も残っていませんでした。ただ問われた問いに答えを返すだけの知識しか身につかず、体系的な知識になっていなかったんです。
この経験からも、私の場合は「あくまでも知識のベースはテキスト」を徹底して勉強するようにしています。
そうすることで、同じ論点でも異なる角度から問われるような問題や、少し応用的な問題にも対応できるようになるはずです。
覚えた知識を頭の中で再生する
特別に覚えないといけない知識は、スキマ時間に頭の中で再生することで記憶に定着させました。
その日(又は、その数日間)に勉強した覚えるべき内容を、入浴中や寝る前などのスキマ時間に、ひととおり思い浮かべるんです。
たとえば、年金の計算方法や、金融資産運用の公式、所得税の計算方法、譲渡所得の特例、贈与税の非課税制度など、特別に暗記しておかないといけない制度がありますよね。
こういった覚えにくいポイントを、テキストに書いてある場所を思い浮かべながら、すべて頭の中で再生します。これはこうで、これはこうで、これはこうで、と。
これはそもそも、勉強中に、頭の中で再生できる状態にまで覚えておく必要があります。その覚えた内容を、あとで時間が経ってから改めて再生する。ということを繰り返すことで、確実な記憶にしていきます。
最終的に、試験前日には、応用編で使う知識を、年金から相続まで、すべて頭の中で再生できる状態にしました。
難しくても、これさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
FP1級の応用編は、得点しやすいとはいえ難しいです。私も問題を解きながら、マジで難しいな、、、と何度も心が折れそうになりました。
しかし、応用編の計算問題で問われる知識は限られています。
ですので、「この科目は、この解き方さえ覚えれば大丈夫だ」と何度も自分に言い聞かせながら、心を折らずに粘り強く勉強を続けました。
本試験では、知識をフルに活用して粘り強く考える
勉強法のコツとは少し違う話になりますが、試験本番での問題の解き方について、ひとつお伝えしておきたいと思います。
本試験では、自分が知らない問題、見たこともないような問題が、バンバン出題されます。しかし、そこで諦めてはいけません。
自分が知っている知識をフルに活用して、なんとか解答を導き出せないか、粘り強く考え抜くことが重要です。
基礎編では、少しでも知っている知識を使って選択肢を絞り込み、消去法で解答を導いていく。応用編では、知っている解法が応用できないか検討し、1点でもいいから部分点がもらえるよう書いてみる。など、粘り強く点数を取りにいきます。
私も、本試験ではわからない問題がかなり出題されたので、試験終了後の手応えはサッパリでしたが、粘り強く考えて解いた問題の多くが正解になり、合格点を28点上回る148点で合格できました。
FP1級の合格に必要な勉強時間
次は、FP1級(学科試験)に合格するために必要な勉強時間について見ていきます。
- 勉強時間の目安は500時間
- 1日に2時間なら9か月かかる
勉強時間の目安は500時間
FP1級(学科)に合格するためには、一般的に500時間の勉強時間が必要といわれています。
とはいえ、これはあくまでも一般論ですので、人それぞれ違いがあるかと思います。
FP1級は、FP2級の2倍の勉強時間が必要になる、とよく言われますので、ご自身がFP2級に合格した際の勉強時間を2倍してみると、おおよその勉強時間の目安がわかりますね。
1日に2時間なら9か月かかる
では、FP1級の勉強時間が500時間とした場合に、1日の勉強時間によって必要な学習期間がどのように変化するのか整理すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 学習期間 |
---|---|
3時間 | 6ヶ月弱 |
2時間 | 8ヶ月強 |
1時間 | 1年5ヶ月 |
例えば、1日の勉強時間が3時間なら6ヶ月弱の期間になりますし、1日に2時間なら8ヶ月強、1日に1時間なら1年5ヶ月の学習期間が必要になると考えていただければいいかと思います。
私の勉強時間・スケジュール
当初は私も、500時間ぐらいは勉強するつもりでしたが、結果的に200時間しか勉強できずに試験日を迎えることになりました。
それでも合格できたのは、上記の勉強法で、合格に”最低限必要な知識を確実に”身につけられたこと、そして、司法書士としての専門知識があったからだと思います。
私の勉強時間・スケジュールは下表のとおりでした。
基礎編 | 応用編 |
---|---|
1周目 110時間 | 1周目 30時間 |
2周目 28時間 | |
3周目 18時間 | |
4周目 4時間 | |
2周目 10時間 (B分野の途中まで) |
|
基礎編合計 120時間 | 応用編合計 80時間 |
本来なら、基礎編も3周目ぐらいまで回し、さらに全体(基礎編・応用編)を回して、トータル400~500時間ぐらい勉強するのが理想ですね。
1日あたりの勉強時間と期間については、私は、試験の4ヶ月前から勉強を始め、最初の3ヶ月間は、1日平均1時間程度で、最後の1ヶ月はペースを上げて、1日4時間ほど勉強しました。
FP1級実技試験(FP協会)の対策
次は、 FP協会のFP1級実技試験のおすすめ勉強法と必要な勉強時間について、解説していきます。
なお、私はきんざいの実技試験(面接試験)は受験していないため、きんざい対策について紹介することはできませんので、その点はご了承ください。
実技のおすすめ勉強法
FP協会のFP1級実技では、FP1級学科試験の基礎編と応用編を合体させ、難易度を半分ぐらいに下げたような問題が出題されます。
学科試験では、例外規定や公式・数字関係もしっかり頭に入れておかないと解けませんが、実技試験では、例外よりも原則的な知識しか問われないケースが多く、公式や数字も与えられているケースが多いです。
このため、体感としては、学科試験に比べて半分ぐらいの知識レベルがあれば解けると感じます。
もちろん、実技試験特有の出題もあるため、全部が全部、学科の知識だけで解けるわけではありませんので、実技試験対策も必ずしておく必要があります。
FP1級実技試験(FP協会)の対策としては、通称「緑本」と呼ばれている、FPK研修センターの「1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集」さえ解いておけば大丈夫です。
巷でも、「緑本さえやっておけば大丈夫」と言われており、私もその言葉を信じて、緑本しか勉強しませんでした。
ところが、実際に試験を受けてみると、初見の問題もチラホラあり、舐めてかかっていただけに、予想外に難しく感じました。。
とはいえ、全体として見れば、緑本をマスターし、正解すべき問題を確実に正解できれば、合格点の6割は取れますので、大丈夫です。
緑本については、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
実技の論述式対策
なお、実技試験特有の出題として、論述形式の問題が1問出題されます。論述式というのは、あるテーマについて、300字程度で記述する問題です。
論述式だからといって、それほど構える必要はありません。
出題されるテーマは決まっていて、下記のとおり、8つのテーマから繰り返し出題されています。
年度 | 保険業法 | 消費者契約法 | 税理士法 | 金融商品取引法 | 金融商品販売法 | 著作権法 | 金融ADR | 個人情報保護法 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | ○ | |||||||
2023 | ○ | |||||||
2022 | ○ | |||||||
2021 | ○ | |||||||
2020 | ○ | |||||||
2019 | ○ | ○ | ||||||
2018 | ○ | |||||||
2017 | ○ | |||||||
2016 | ○ | |||||||
2015 | ○ | |||||||
2014 | ○ | |||||||
2013 | ○ | |||||||
2012 | ○ | |||||||
2011 | ○ | |||||||
2010 | ||||||||
2009 | ○ | |||||||
2008 | ○ |
緑本に、全テーマの過去問が収録されていますので、その解答例を「キーワード」ベースで頭に入れておきます。
本試験では、キーワードを繋ぎ合わせて下書きの文章を作成し、答案用紙に書いていけば大丈夫です。
実技の必要な勉強時間
FP協会のFP1級実技試験に合格するためには、一般的に50~100時間の勉強時間が必要と考えられます。
学科試験に合格した直後なら、50時間よりも少ない勉強時間で合格できるかもしれませんし、逆に、期間が空いている場合は、100時間以上の勉強時間が必要になるかもしれません。
私の場合は、1月の学科試験合格後、9月試験を目指して6月から勉強を開始しましたので、5ヶ月のブランクがありました。
その結果、かなりの知識が抜けてしまっていたため、3ヶ月間で85時間の勉強をしました。
具体的には、下記のような勉強スケジュールで緑本を5周回しました。
項目 | 勉強内容 | 勉強時間 |
---|---|---|
緑本1周目 | 全問を解く(前年度の本試験問題含む) | 35時間 |
緑本2周目 | 全問を解き、解けなかった問題や曖昧な問題に☆チェック | 25時間 |
緑本3周目 | ☆チェックを入れた問題だけ解き、さらに曖昧な問題に☆☆チェック | 12時間 |
緑本4周目 | ☆☆チェックだけ解き、さらに曖昧な問題に☆☆☆チェック | 5時間 |
緑本5周目 | ☆☆☆チェックだけ解いて完成 | 1時間 |
時間配分確認 | 本試験問題を時間を計って解いて、時間配分を確認 (※前年度の緑本も購入していたため、その本試験問題も解きました) |
3時間 |
緑本総チェック | 最後にサラッと全問を復習(解くというより、知識を想起できるか確認) | 4時間 |
合計 | 85時間 |
実技試験対策まとめ
ということで、FP協会のFP1級実技試験対策をまとめると、下記のようになります。
- 実技試験は、学科試験の半分ぐらいの知識レベルがあれば解ける
- とはいえ、実技特有の出題もあるため、実技試験対策も必ずやる必要がある
- 実技対策は、緑本さえやっておけば大丈夫
- 論述形式の問題が1問出題されるが、8つのテーマから繰り返し出題されている
- 論述対策は、過去問の解答例から「キーワード」ベースで頭に入れておけば大丈夫
- 実技試験は50~100時間の勉強時間が必要
FP1級の独学おすすめ勉強法まとめ
以上、FP1級の独学におすすめの勉強方法やおすすめテキスト、必要な勉強時間について紹介してきました。
最後に、FP1級学科試験について、ここまでの内容をまとめておきます。
- おすすめ勉強方法
- 基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
- 応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
- 得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%
- 過去問ベースの勉強法を採用
- 使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中
- 優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
- 勉強法のコツ
- 知識のベースはあくまでもテキスト
- 覚えた知識を頭の中で再生する
- 難しくても、これさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
- 本試験では、知識をフルに活用して粘り強く考える
- FP1級の合格に必要な時間の目安は、500時間
FP1級学科試験は、合格率が10%しかない難関資格ですが、効率的な勉強方法で勉強し、そこに自身の専門知識を掛け合わせれば、短期合格も可能な資格だと思います。
独学合格を目指して、ぜひFP1級に挑戦してみてください!
独学によるFP1級(学科・実技)の受験結果
私が独学でFP1級試験(学科・実技)を受験した結果は以下のとおりです。
FP1級 学科試験
【試験結果】2024年1月試験 合格
【得点】200点満点中148点(合格ライン:120点)
基礎編・応用編それぞれの得点は通知書から読み取れませんが、自己採点と照らし合わせると、(基礎編)86点 (応用編)62点 という結果でした。
得点目標は、基礎編4~5割、応用編8~7割で、応用編にかなり比重を置いた勉強をしましたが、結果的に、その戦略とは逆の得点になりました、、、まぁ、結果オーライです。
FP1級 実技試験
【試験結果】2024年9月試験 合格
【得点】100点満点中84点(合格ライン:60点)
【合格証書】
1級FP技能士カード(ゴールドカード)
合格者は、希望すれば顔写真入りのFP技能士カードの交付を受けることができます。(有料)
ただし、2025年3月末をもって、このFP技能士カードは交付終了となります。ちょうど廃止直前のタイミングで交付を受けることができてよかったです。
短期合格を目指すなら通信講座もおすすめ
当ページでは、独学で勉強することを前提に、おすすめ勉強法や勉強時間などを紹介してきましたが、独学が不安な方や、さらなる短期合格を目指したい方には通信講座もおすすめです。
下記の記事では、おすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。また、費用の安い講座やサポートの充実した講座など目的別のおすすめ通信講座も紹介していますので、参考にしてください。