FP1級の独学におすすめのテキスト・問題集2024【比較ランキング!】
更新日:2024年11月30日
FP1級に独学で挑戦する場合、一番悩むのがテキストや参考書・問題集などの教材選びですよね。
FP1級は、3級や2級に比べて受験者数が少ないため、市販教材に関する情報も限られています。
そこで、私が独学で合格したときに実際に使用したテキストを含め、市販テキストを徹底比較し、FP1級の独学におすすめのテキスト・問題集を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
【執筆者】 |
執筆者紹介 |
- FP1級の独学におすすめのテキスト【2024-2025年】
- No.1:1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社) 【圧倒的におすすめ!】
- No.2:FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN(LEC)【おすすめ!】
- No.3:みんなが欲しかった! FPの教科書 1級(TAC)【おすすめしません】
- No.4:スッキリわかる FP技能士1級 テキスト+問題集(TAC)【おすすめしません】
- No.5:合格テキスト FP技能士1級(TAC)【おすすめしません】
- No.6:【廃刊】 合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト学科(きんざい)
- FP1級の市販テキスト比較ランキングまとめ
- FP1級の予想問題集(模試)おすすめ2選
- FP1級実技試験(FP協会)のおすすめテキスト・問題集
- FP1級(学科試験)のテキストの使い方・勉強法
- FP1級・テキストに関するよくある質問
FP1級の独学におすすめのテキスト【2024-2025年】
では、FP1級(学科試験)の独学におすすめのテキスト・問題集を、私のおすすめ順にランキング形式で紹介していきたいと思います。
- No.1:【圧倒的におすすめ!】1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社)
- No.2:【おすすめ!】FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN(LEC)
- No.3:【おすすめしません】みんなが欲しかった! FPの教科書 1級(TAC)
- No.4:【おすすめしません】スッキリわかる FP技能士1級 テキスト+問題集(TAC)
- No.5:【おすすめしません】合格テキスト FP技能士1級(TAC)
- No.6:【廃刊】合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト学科(きんざい)
No.1:1級FP技能士(学科)合格テキスト(ビジネス教育出版社)【圧倒的におすすめ!】
FP1級の独学におすすめのテキストNo.1は、梶谷美果先生が監修の「1級FP技能士(学科)合格テキスト」(ビジネス教育出版社)です!
私が勉強を始めた当時は、定番のきんざいテキストが廃刊になった直後だったため、「これが定番!」というテキストがありませんでした。
このため、市販テキストをひととおり試した結果、これだ!と思えるテキストに辿り着くことができました。手に取って勉強を始めたときは、運命の出会いのように感じましたね。
このテキスト(以下「ビジ教テキスト」)は、ちょうど、きんざいの合格ターゲットが廃刊になるタイミングで創刊されたものです(2023-2024年版が初版)。
このため、ネット上では、きんざいの「合格ターゲット」の後継本のように言われています。
ビジ教テキストは、綺麗に整理されてまとまっています(約500ページ)。No.3で紹介する「みんほしテキスト」のようにズラズラダラダラしていません。
また、No.4で紹介する「スッキリわかるテキスト」とは違い、問題集に収録されている問題も、テキストできちんと解説されていて、テキストと問題集がしっかり対応し、一体的に編集されています。
ここまで丁寧に問題集と対応させているテキストは、なかなかないんじゃないでしょうか。
よし!これだ!これでいくことに決めました。
独学に適したテキストは、これしかない!といっても過言ではありません。
実際、私はこのテキストと問題集だけで、FP1級(学科)に合格できましたので、このテキスト・問題集で、梶谷先生がセレクトした知識・情報だけを信じて勉強すれば、合格できるはずです。
なお、2年目となる2024-2025年版では、巻末に索引が用意され、より一層使いやすくなりましたね。さらに、人気YouTuberのほんださん(FPキャンプ)も特別協力で参画されることになりました。
※ 監修者 梶谷美果先生のX(Twitter)アカウントはこちら 随時、FP1級の試験情報を発信してくださっています。
- きんざい「合格ターゲット」の後継本といわれている
- 綺麗に整理されてまとまっている
- テキストのページ数は約500ページ
- テキストと問題集がしっかり対応し、一体的に編集されている
- 独学に適したテキストは、これしかない!といっても過言ではない
- 圧倒的におすすめ!
1級FP技能士(学科)合格テキスト(2024-2025年版) 著者:梶谷美果(監修)、ファイナンシャル・プランニング技能検定研究会(編)、ほんださん(特別協力) 出版社:ビジネス教育出版社 発売日:2024/5/26 サイズ:A5判 ページ数:576ページ 価格:4,950円(電子書籍 4,851円) |
|
1級FP技能士(学科)対策問題集(2024-2025年版) 著者:梶谷美果(監修)、ファイナンシャル・プランニング技能検定研究会(編)、ほんださん(特別協力) 出版社:ビジネス教育出版社 発売日:2024/5/23 サイズ:A5判 ページ数:648ページ 価格:4,400円 |
No.2:FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN(LEC)【おすすめ!】
次に紹介するのは、LECから新たに創刊された「FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN 基礎編&応用編計算問題徹底攻略」です。(2024-2025年版が初版のため、私が受験生時代にはなかった問題集です。)
「ほんださんFPチャンネル」で有名な「ほんださん」が、FPキャンプでの指導ノウハウを書籍化したもので、FP1級の受験参考書としては、これまでになかった画期的な問題集になっています。
基礎編の択一問題に関しては、一問一答式で重要問題を厳選して収録し、応用編に関しては、計算問題の過去の出題パターンが網羅されています。
さらに、基礎編の計算・図表問題の各計算パターンや、応用編の穴埋め問題(重要問題に限る)も収録されていますので、この問題集を使えば、過去問を効率的に完全攻略できますね。
ただし、A・B・C分野とD・E・F分野の2冊に分けて出版されており、問題集としては圧倒的なボリュームがありますので、この問題集をやり込むには、それなりの時間を要します。
ページ数で単純計算すると、上記のビジ教問題集の、約1.6倍の演習量です。
ビジ教の問題集だけでも合格できますが、この問題集を使って、より幅広い知識をマスターすれば、合格をより確実なものにできるはずです。
このため、FPキャンプ式問題集『TEPPEN』は、FP1級の合格を確実に手に入れたい方や、ビジ教問題集だけでは合格できなかった方に、おすすめします。
- FPキャンプの指導ノウハウを書籍化した画期的な問題集
- 過去問を効率的に完全攻略できる
- ビジ教問題集の約1.6倍の圧倒的なボリューム
- FP1級の合格を確実に手に入れたい方やビジ教問題集だけでは合格できなかった方に、おすすめ!
FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN 基礎編&応用編計算問題徹底攻略 Vol.1(2024-25年版) 著者:ほんださん, 僧侶FPとやま 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2024/11/13 サイズ:A5判 ページ数:485ページ 価格:3,850円(電子書籍 3,799円) |
|
FPキャンプ式 FP1級 学科試験一問一答 TEPPEN 基礎編&応用編計算問題徹底攻略 Vol.2(2024-25年版) 著者:ほんださん, 僧侶FPとやま 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2024/11/13 サイズ:A5判 ページ数:561ページ 価格:3,850円(電子書籍 3,799円) |
No.3:みんなが欲しかった! FPの教科書 1級(TAC)【おすすめしません】
次に紹介するのは、TACの「みんなが欲しかった!FPの教科書1級」です。
当初、私が本命として選んだのが、このテキストでした。
もともと私は、3級も2級も、「みんほし」を使っていましたので、1級も当然のように、みんほしを使って勉強を始めようとしました。
ところが、、、勉強を始めてみると、無駄に長い。ずらずらダラダラと。。ただひたすら項目ごとに解説していくだけで、板書で重要ポイントをまとめるような箇所はありません。
嫌な予感はしていたんですよね、、なぜこんなにテキストが分厚いのかと。。
テキストの総ページ数は約1,600ページあり、本試験の約9割をカバーしていることからも、No.5で紹介するTAC合格テキストと変わらないぐらい情報を網羅したテキストになります。
ところどころ、確かに図解(板書)は入っていますが、重要ポイントをまとめているわけではありません。図解した方がわかりやすいところを図解しているだけです。
図解で重要知識を整理してまとめるのが、みんほしの特徴ですよね??
酷い言い方をして申し訳ありませんが、FP1級に関しては、みんほしの特徴が皆無でした。
こりゃダメだと思い、他にテキストがないか探すことにしました。
※ FP1級のみんほしは、「滝澤ななみ」先生が監修として入っていますが、著者は「TAC FP講座」となっています。「みんほし」シリーズとはいうものの、滝澤ななみ先生のみんほしではなく、実体はTACのテキストです。
- 無駄に長く、ずらずらダラダラとした解説
- テキストのページ数は約1,600ページ
- 板書で重要ポイントをまとめるような箇所はない
- みんほしの特徴が皆無
- こりゃダメだ。。
みんなが欲しかった! FPの教科書 1級 Vol.1(2024-2025年) 著者:滝澤 ななみ (監修), TAC FP講座 (著) 出版社:TAC出版 発売日:2024/6/12 サイズ:A5判 ページ数:892ページ 価格:4,180円(3,973円) |
|
みんなが欲しかった! FPの教科書 1級 Vol.2(2024-2025年) 著者:滝澤 ななみ (監修), TAC FP講座 (著) 出版社:TAC出版 発売日:2024/6/12 サイズ:A5判 ページ数:748ページ 価格:4,180円(電子書籍 3,973円) |
|
みんなが欲しかった! FPの問題集 1級(2024-2025年) 著者:TAC FP講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/6/12 サイズ:A5判 ページ数:619ページ 価格:4,180円(電子書籍 3,973円) |
No.4:スッキリわかる FP技能士1級 テキスト+問題集(TAC)【おすすめしません】
次に試したのが、TACの「スッキリわかる FP技能士1級 テキスト+問題集」でした。
テキストのボリュームは、たったの500ページほどです。しかも、テキストだけでなく問題集も合体して、この薄さです。
スッキリわかるの構成は、項目ごとにテキスト部分(解説)があり、その後すぐに、対応する問題集部分があります。
普通に考えれば、問題集部分で出題される問題は、テキスト部分に載っている知識を確認するためのものですよね??
ところがどっこい、、テキスト部分ではまったく解説されていない問題が、平気でバンバン出題されるんです。。。はぁ?どうやって解けというの??
こんなテキストで勉強するのは不可能だと思いました。
最近創刊されたわけでもなく、前々から出版されているテキストですので、このテキストで合格できる人がいるということですよね、、私には理解できません。。
- ボリュームは「テキスト&問題集」で約500ページしかない
- 解説なしで、問題だけを解かされる
- こんなテキストで勉強するのは不可能だと感じた
スッキリわかる FP技能士1級 テキスト+問題集(2024-2025年) 著者:白鳥 光良 出版社:TAC出版 発売日:2024/6/2 サイズ:A5判 ページ数:488ページ 価格:3,630円(3,451円) |
|
スッキリとける FP技能士1級 過去+予想問題(2024-2025年) 著者:TAC FP講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/6/2 サイズ:A5判 ページ数:544ページ 価格:3,190円(3,032円) |
No.5:合格テキスト FP技能士1級(TAC)【おすすめしません】
FP1級を独学で勉強する際に、まず最初に検討から除外するのが、TACの「合格テキスト FP技能士1級」です。
このテキストは、TACの通信/通学講座用の公式テキストになっていて、独学者向けではありません。
情報を網羅していますのでボリュームが多く、あまりにも無駄が多すぎます。(テキストの総ページ数:約1,200ページ)
必要な知識は講義の中で取捨選択されるはずですので、独学者がこのテキストを使うと酷い目に遭うのは目に見えています。
FP1級で情報を網羅すると、とてもじゃないけど情報量が多すぎて消化しきれませんので、独学者はこのテキストを選んではいけません。
- 独学者向けではない
- テキストのページ数は約1,200ページ
- 情報が多すぎて、消化しきれない
- 独学者はこのテキストを選んではいけない
合格テキスト FP技能士1級 (1) ライフプランニングと資産計画・リスク管理(2024-2025年) 著者:TAC FP講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/5/31 サイズ:A5判 ページ数:180ページ 価格:2,200円(電子書籍 2,091円) |
||
年金・社会保険(2024-2025) 2024/5/31発売 180ページ 2,200円 (2,091円) |
金融資産(2024-2025) 2024/5/31発売 192ページ 2,200円 (2,091円) |
タックス(2024-2025) 2024/5/31発売 216ページ 2,200円 (2,091円) |
不動産(2024-2025) 2024/5/31発売 200ページ 2,200円 (2,091円) |
相続・事業承継(2024-2025) 2024/5/31発売 192ページ 2,200円 (2,091円) |
合格トレーニング(2024-2025) 2024/6/2 712ページ 3,630円 (3,267円) |
No.6:きんざい 合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト学科【廃刊】
2023年5月試験までは、FP1級のテキスト・問題集といえば、きんざいの「合格ターゲット」と「精選問題解説集」が定番でした。
ところが、このテキスト・問題集は、2023年9月試験以降は出版されなくなりました。
FP試験の実施機関「一般社団法人 金融財政事情研究会(略称:きんざい)が、テキストの出版社「株式会社きんざい」と経営統合したことで、試験実施機関と出版社が同一になってしまうことからテキストは出版しないことになった、というのが経緯のようです。
試験機関がテキストを出版するということは、試験問題の作成者が、今年はこの問題が試験に出ますよ~と言ってるようなもんですからね。国家資格として、試験の公平性や出版社間の公平性が保てなくなる、ということでしょうね。
合格ターゲット1級FP技能士特訓テキスト学科('22~'23年版) 著者:きんざい ファイナンシャル・プランナーズ・センター 出版社:きんざい 発売日:2022/6/10 サイズ:A5判 ページ数:560ページ |
|
1級FP技能士(学科)精選問題解説集('22~'23年版) 著者:きんざい ファイナンシャル・プランナーズ・センター 出版社:きんざい 発売日:2022/6/28 サイズ:A5判 ページ数:600ページ |
FP1級の市販テキスト比較ランキングまとめ
以上、FP1級の独学におすすめのテキストをランキング形式で紹介してきました。
ここで改めて、各テキストの特徴を一覧表に整理しておきたいと思います。
FP1級の市販テキストで、独学におすすめできるのは、ビジネス教育出版社の「1級FP技能士(学科)合格テキスト」の1冊だけです。
その他のテキストは、あまりにも酷く、おすすめできるようなテキストはありませんでした。
※ 問題集に関しては、FPキャンプ式の『TEPPEN』がおすすめできます。
ここまではっきりと、おすすめできる・できないが明確に分かれるのも珍しいですよね。。
もちろん、これはあくまでも私の個人的な見解ですので、人によっては、まったく違う感じ方をする場合があるかもしれません。
このため、当ページの評価は、ひとつの意見として参考にしてください。
FP1級の予想問題集(模試)おすすめ2選
FP1級学科試験の市販教材として、上記のテキスト・問題集のほか、予想問題集(模試)も出版されています。
私の場合、模試も購入しましたが解く時間がなかったため使用しませんでしたが、時間がある方は必ず解いておくことをおすすめします。
No.1:1級FP技能士(学科)対策模擬試験(基礎編・応用編)(ビジネス教育出版社)
FP1級の予想問題集(模試)として、まず紹介するのが、ビジネス教育出版社の「1級FP技能士(学科)対策模擬試験(基礎編・応用編)」です。
この予想問題集は、上記で圧倒的におすすめしているテキストの著者である梶谷美果先生が監修している模試です。(さらに、人気YouTuberのほんださんも2024年5月分から特別協力として参画されています。)
模試は、基礎編1回分・応用編2回分が収録されています。
解説には、ビジ教の「1級FP技能士(学科)合格テキスト」の参照ページも明記されていますので、復習もスムーズにできますね。
また、本試験の問題冊子と同じ製本・サイズ(A4判)になっていますので、本試験の完全シミュレーションが可能です。
FP1級の予想問題集(模試)としては、ビジ教の模試を一番におすすめします!
1級FP技能士(学科)対策模擬試験(基礎編・応用編)(2025年1月試験対策) 著者:梶谷 美果 (原著), ビジネス教育出版社 (編集), ほんださん (監修) 出版社:ビジネス教育出版社 発売日:2024/12/2 サイズ:A4判 ページ数:112ページ 価格:3,850円 |
No.2:TAC直前予想模試 FP技能士1級(TAC)
次に紹介するのは、TACの「TAC直前予想模試 FP技能士1級」です。
この予想問題集には、基礎編・応用編 各3回分の模試が収録されています。つまり、ビジ教の模試の約2倍の予想問題が解けるということですね。
また、TAC講師による出題予想論点や法改正情報・ポイント整理といった試験直前期に役立つ情報も、盛沢山に収録されています。
本試験の問題冊子とはサイズ・製本は異なりますが(本試験はA4、この模試はB5)、問題冊子は取り外しができますので、本試験のシミュレーションが可能です。
確かに、TACの模試の方が、ビジ教より多くの予想問題が収録されていますし、お役立ち情報も収録されているというメリットはあります。
しかし、あくまでも私の主観ですが、ビジ教のテキストを使うことを前提とした場合、TACの予想論点や法改正情報、ポイント整理などは、はっきり言って邪魔な情報です。試験の直前期に、余計な情報に振り回されたくありません。
模試は、あくまでも「時間配分の確認など本試験のシミュレーションをするためのもの」と割り切るなら、ビジ教の模試の回数で十分です。
これと信じたビジ教のテキスト・問題集を繰り返し学習し、確実な知識に仕上げることを優先すべきだと私は思います。
2025年1月試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士1級 著者:TAC FP講座 出版社:TAC出版 発売日:2024/10/11 サイズ:B5判 ページ数:348ページ 価格:3,410円 |
FP1級実技試験(FP協会)のおすすめテキスト・問題集
次は、FP1級実技試験(FP協会)のおすすめテキスト・問題集を紹介したいと思います。
なお、私はきんざいの実技試験は受験していないため、きんざい対策のテキスト・問題集を紹介することはできませんので、その点はご了承ください。
1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集(FPK研修センター)
FP協会のFP1級実技試験対策の市販教材としては、FPK研修センターの「1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集」の1冊しかないと思います。
逆にいうと、「これさえやっておけば大丈夫」と巷では言われています。
※ 表紙が緑色のため、通称『緑本』と呼ばれる問題集です。
この問題集は、過去問を厳選して収録した分野別の過去問題集になっています。また、前年度の本試験問題も収録されていますので、模試代わりに解くことができます。
私は、「緑本さえやっておけば大丈夫」という言葉を信じて、FP1級実技試験対策は、緑本以外は何もしませんでした。
ところが、実際に実技試験を受けてみると、初見の問題がチラホラあり、舐めてかかっていただけに、予想外に難しく感じました。。
とはいえ、全体として見れば、緑本をマスターし、正解すべき問題を確実に正解できれば、合格点の6割は取れますので、大丈夫です。
1級FP技能検定 実技試験(資産設計提案業務)精選過去問題集(2024年版) 著者:FPK研修センター株式会社 出版社:FPK研修センター株式会社 発売日:2024/5/30 サイズ:A5判 ページ数:300ページ 価格:2,500円 |
テキストは学科試験対策で使ったものをそのまま使えばOK
FP1級実技試験対策の「テキスト」というものは、おそらく存在しませんので、学科試験で使ってきたテキストをそのまま使えばOKです。
私の場合、学科試験の後、実技試験が年度を跨いでしまったので、学科試験で使ったビジネス教育出版社のテキスト(ビジ教テキスト)の新年度版を買い直して、改正箇所を旧年度版にメモ書きしたり、コピーして貼り付けたりして対応しました。
※ ビジ教テキストは改正箇所を明示してくれているので、年度を跨いだ場合でも改正箇所のチェックがスムーズにできます。
緑本を解くなかで、ビジ教テキストに載っていない知識もチラホラありますが、ビジ教テキストでほとんどは対応できます。
FP1級(学科試験)のテキストの使い方・独学勉強法
次は、FP1級(学科試験)のテキストの使い方・独学勉強法について紹介しておきたいと思います。
私がおすすめする勉強法は、以下の6項目です。これは、私が約4ヶ月間、合計200時間(1日平均1~2時間)の独学で合格できた効率的な勉強方法になります。
- 基礎編は「過去問の重要知識」+「自身の専門知識」で勝負
- 応用編は過去問の出題パターンをマスターすればOK
- 得点目標は基礎編40~50%+応用編80~70%
- 過去問ベースの勉強法を採用
- 使用する教材はテキスト1冊・問題集1冊だけに集中
- 優先して復習すべきは基礎編よりも応用編
また、勉強法のコツとして、以下の4項目があります。
- 知識のベースはあくまでもテキスト
- 覚えた知識を頭の中で再生する
- 難しくても、これさえ覚えれば大丈夫と言い聞かせる
- 本試験では、知識をフルに活用して粘り強く考える
これらのおすすめ勉強法・コツについては、下記の関連記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。
下記の記事では、FP1級のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。また、費用の安さやサポートの充実度など項目別のおすすめ講座も紹介していますので、参考にしてください。
FP1級・テキストに関するよくある質問
それでは最後に、FP1級・テキストに関するよくある質問事項をまとめましたので、参考にしてください。
テキストは毎年買い替えるべき?発売日はいつ?
FP1級の勉強が年度をまたぐ場合、テキストを毎年買い換えないといけないのか悩みますよね。
この質問に対する答えは、「テキストは毎年買い替えるべき」です。
「お金がもったいない」「いっぱい書き込みしたのに、、」など思うかもしれませんが、やむを得ません。法律は、毎年改正されます。法改正に対応した最新年度のテキストを使わないと、本試験で正解することはできません。
心を鬼にして、買い替えの決断をしましょう。
ただし、使い込んだテキストをどうしても使い続けたい場合は、新年度版のテキストで法改正があった箇所を確認し、そこを旧年度のテキストに書き込んだり、コピーして貼り付けたりする方法もあります。
いずれにしても、新年度版のテキストに乗り換えるなら、書き込みし直す必要がありますし、旧年度のテキストを使い続けるなら、改正箇所を書き込む必要がありますし、いずれかやり易い方法を選んでいただければと思います。
なお、FP1級のテキストの発売日は、毎年5月下旬~6月上旬です。ちょうど5月試験が実施される頃か、その直後あたりに、その後の1年間(9月試験→1月試験→5月試験)に対応したテキストが出版されます。
FP1級の独学の勉強には何ヶ月かかる?
一般的に、FP1級に合格するには500時間の勉強時間が必要といわれています。
この500時間の勉強を達成するのに何ヶ月かかるかは、1日の勉強時間によって大きく変化しますので、表に整理すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 学習期間(約) |
---|---|
3時間 | 6ヶ月弱 |
2時間 | 8ヶ月強 |
1時間 | 1年5ヶ月 |
1日に3時間勉強すれば6ヶ月弱かかりますし、1日に2時間なら8ヶ月強、1日に1時間なら1年5ヶ月かかる、と考えていただければいいかと思います。