司法書士の模試おすすめ5選&答練【2025年】日程・会場・料金等を徹底比較!
更新日:2025年1月1日
司法書士試験を受験予定の皆さんは、模試を受けようかどうしようか、受けるとしたらどの模試にしようか、、と悩んでいることと思います。
そこで、このページでは、各予備校で実施される司法書士の模試について、日程や会場・料金などを比較したうえで、おすすめの模試を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
また、答練についても、各予備校ごとに紹介しますので、そちらも参考にしていただければと思います。(答練は、秋~冬頃に開講します。)
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司法書士の模試を受験するメリット・デメリット
司法書士試験を受験する場合は、たとえ独学であっても、予備校の模試(模擬試験)の受験は必須です。
模試のメリット
なぜかというと、模試には、司法書士試験に合格するための多くのメリットがあるからです。
まず、模試を受験することで、学習の進み具合が確認でき、自分の苦手分野・弱点を把握できますし、順位が出ますので自分の実力を知ることができます。
このように、自分の弱点や実力を把握することで、本試験に向けて集中的に補強していくことができます。
また、予備校がこれまでの出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえることもできます。
さらに、模試は本試験と同じ時間・形式で行われるため、解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れるなどの効果も期待できますね。
特に、解答の時間配分は、とても大切です。司法書士試験は、「時間との戦い」とも言われますので、解答スピードを早めるよう模試で徹底的に訓練してください。
なお、答練(答案練習会)というのは、択一は本試験の半分(35問)・記述は本試験同様(2問)で構成されるのが一般的です。(※科目別の答練もあります。)
答練も、模試と同様の効果が得られますが、模試より早い時期に実施され、回数も多いので、模試ほど必須ではありません。
特に、初受験者は、答練の時期に、答練を受けるような知識レベルになっていないはずなので、受講の必要性は低いと思います。
とはいえ、記述式の答練に関しては、独学では不足しがちな本試験レベルの問題演習が積めますので、大きなメリットがあります。
このため、記述式の答練だけでも受けておくことをおすすめします。
- 自分の苦手分野・弱点が把握できる
- 受験生の中での自分の実力を知ることができる
- 本試験の出題可能性が高い問題を押さえることができる
- 解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることができる
- 記述式の答練は、不足しがちな本試験レベルの問題演習を積むことができる
模試のデメリット
では逆に、模試を受験することにデメリットはあるのでしょうか。
考えられるデメリットとしては、まず、金銭的な負担ですね。当然、模試を受験するには費用の負担を伴いますので。
次に、時間的なロスもありますね。十分な勉強時間がなく、模試を受けられるような知識レベルに仕上がっていない場合は、特にそう感じますね。
- 金銭的な負担がある
- 時間的なロスがある
ただし、金銭的な負担があるとしても、費用対効果を考えると、かなり安価な価格設定ですので、ここはケチらずに受験すべきです。
また、時間的なロスが気になったとしても、もしあなたが、今年の本試験に合格したいなら、受験しない選択肢はありません。
メリットのところでも書きましたが、「解答の時間配分」は、実際に本試験形式で問題を解かない限り、身につけることは不可能です。
私自身、合格の前年度は、模試を受験せずに本試験に臨んだ結果、時間配分に失敗し、合格レベルの知識があったにもかかわらず、最後まで問題を解き切ることができず、涙を飲みました。。
ということで、金銭的・時間的なデメリットもあるものの、模試は、受験するメリットの方が圧倒的に大きいので、絶対に受験することをおすすめします!
司法書士の模試おすすめ5選を徹底比較!【2025年度】
それでは、各予備校で実施される司法書士の模試について、まずは概要から比較しておきたいと思います。
模試の比較一覧表
それぞれの模試の日程や受験料等を一覧表に整理して比較すると、以下の表のようになります。
※ 2025年度の日程が未公表のものは、前年度の日程を見え消しで表示しています。
予備校名/会場/成績処理 | 模試名 | 日程 (2025年度) |
回数 | 受験料 |
---|---|---|---|---|
LEC 会場(32)or自宅 成績処理あり |
実力診断模試 | ①12/21,22 | 1回 | 2,000円 (会場は3,000円) |
到達度確認模試 | ②3/14~ | 1回 | 1月末まで→1,000円 (会場は 1月末まで→1,500円) |
|
全国公開模擬試験 | ③ |
2回 | ||
全国スーパー公開模擬試験 | ⑤ |
2回 | ||
公開模擬試験パック | ③~⑥ | 4回 | ||
伊藤塾 会場(7)or自宅 成績処理あり |
ベーシック模試 | ①12/7,21 | 1回 | 2,000円 ※会場は+500円 |
プレ模試 | ②3/15~ | 1回 | 1月末まで→1,000円 ※会場は+500円 |
|
全国公開模擬試験 | ③ |
2回 | ※会場は |
|
TAC 会場(17)or自宅 成績処理あり |
全国実力Check模試 | ① |
1回 | |
全国公開模試 | ② ③ ④ |
3回 | ||
全国模試フルセット | ①~④ | 4回 | ||
アガルート 自宅 自己採点 |
模擬試験 | ①5/29~随時 | 1回 | 4,400円 |
辰已 会場(3)or自宅 成績処理あり |
全国総合模試 | ① ② |
2回 |
上記の模試比較表からは、以下のことが読み取れます。
- 会場受験 or 自宅受験
- 成績処理の有無
- 実施回数・日程
- 費用(受験料)
会場受験 or 自宅受験
LEC・伊藤塾・TAC・辰已は、会場受験が選択できますが、アガルートは自宅受験のみとなります。
本試験の緊張感を体験しておきたい方は、会場で受験できるLEC・伊藤塾・TAC・辰已で受験するのがおすすめです。
ただし、伊藤塾は全国7会場・TACは17会場・辰已は3会場と、都市部を中心にした会場設定ですが、LECは全国各地に32会場が用意されますので、地方在住の方は、LECが断然受験しやすいですね。
成績処理の有無
そして、LEC・伊藤塾・TAC・辰已は、全国公開模試として実施されますので、成績処理がなされ、自分の順位や問題ごとの受験生の正解率なども分析されます。
特に、LECは最も受験者数が多いので、「自分の実力を知る」という模試の効果はLECが最大限に発揮されます。
一方、アガルートはそういった成績処理はされず、自己採点になりますので、模試の効果は少し薄らいでしまいますね。
日程・実施回数
模試の日程は、LEC・伊藤塾では12月という超早期に実施される模試がありますが、正直なところ私としては、時期が早すぎて模試を受験する必要性を感じないため、おすすめしません。
次に、少し早めの3月にもLEC・伊藤塾の模試が実施されますが、各予備校で本格的に始まるのは、直前期の5月~6月です。
予備校ごとの模試の実施回数は、LECが6回、伊藤塾・TACが4回、辰已は2回、アガルートは1回の実施となります。
LEC・伊藤塾・TACは、実施時期に応じて最適な模試が用意されますので、その中から自分に必要な模試を選んで受験することができます。
費用・受験料
模試の1回あたりの費用は、LECの4回パックは6,250円/回、TACの4回パックは6,875円/回です。
伊藤塾は、2,000円~2,500円/回、アガルートは4,400円/回で、かなりお安く受験できます。
※ 辰已は1回あたり7,600円で最も高額
概ね1回あたり2,000円~6,000円程度で受験できますので、模試を受験する効果を考えれば、金銭的な負担もそれほど大きくありませんね。
司法書士の模試おすすめランキング【2025年度】
それではここからは、各予備校が実施する司法書士の模試・答練について、おすすめ順に詳しく紹介していきます。
No.1:LECの模試・答練
司法書士の模試として一番のおすすめはLECです。
やはり、模試といえばLECですね。
司法書士 到達度確認模試/全国公開模試
LECの司法書士の模試は、業界最大規模の模擬試験で、司法書士試験合格者のなんと4人に3人がLECの公開模試を受験しています。
私も、模試の回数をこなしたかったので、LECの公開模試パック(4回)を受験し、そのおかげで合格できました!
模試パックには、「全国公開模擬試験(4月・6月:2回)」、「全国スーパー公開模擬試験(6月:2回)」が含まれており、この模試パックが一番のおすすめです。
また、少し早い時期に実施される「到達度確認模試(3月:1回)」もあります。
LECでは、受験生の間で”クリスマス模試”と呼ばれる実力診断模試が、ちょうどクリスマスの時期に実施されます。
ただ、私としては、12月という早い時期に模試を受ける意味を感じませんので、当ページでは割愛します。
LECの模試は、基準点が本試験と極めて近似していて、例年、多数の類似・同一論点が出題されるなど、本試験に最も近い模試と言われています。
模試は、全国32会場(到達度確認模試は27会場)で実施されるほか、近くに会場がない場合は自宅で受験することも可能です。
なお、解説講義は、各回みっちり3時間の充実した講義が用意されています。
また、成績表は、「個人成績表」と「総合成績表」の2種類が提供され、順位や得点分布はもちろん、問題ごとの正答率もわかるため、自身の弱点を把握し、復習に活かすことができます。
日程 |
3月14日~ ※ 日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
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受講料 |
[通信] ※ 次に紹介する伊藤塾のプレ模試とは違い、記述式の添削ありで、このお安さです。 |
会場 |
[全国27会場] ・関東(水道橋本校、渋谷駅前本校、新宿エルタワー本校、池袋本校、町田本校、横浜本校、千葉本校、大宮本校) ・関西(梅田駅前本校、難波駅前本校、京都駅前本校、神戸本校) ・その他地域(札幌本校、仙台本校、静岡本校、名古屋駅前本校、新潟校、富山本校、金沢校、岡山本校、広島本校、松江殿町校、高松本校、福岡本校、佐世保駅前校、長崎駅前校、那覇本校) [自宅] |
公式サイト | LEC 公式サイトへ |
日程 |
全国公開模試 全国スーパー公開模試 ※ 日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
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受講料 |
公開模擬試験パック(上記日程の①~④) ※ バラで申し込むこともできます。 |
会場 |
[全国32会場] ・関東(水道橋本校、渋谷駅前本校、新宿エルタワー本校、池袋本校、町田本校、立川本校、横浜本校、千葉本校、大宮本校) ・関西(梅田駅前本校、難波駅前本校、京都駅前本校、四条烏丸本校、神戸本校、和歌山駅前校) ・その他地域(札幌本校、仙台本校、静岡本校、名古屋駅前本校、新潟校、富山本校、金沢校、福井南校、岡山本校、広島本校、松江殿町校、山口本校、高松本校、福岡本校、佐世保駅前校、長崎駅前校、那覇本校) [自宅] |
公式サイト | LEC 公式サイトへ |
司法書士 精撰答練
LECの司法書士の答練は、30年の歴史を誇る「精撰答練」として実施されており、これまで多くの合格者を輩出してきました。
精撰答練には、以下の4種類があり、この中の『ファイナル編』は、例年多くの受験生が受講するLECの看板総合答練であり、他の受験生に差をつけられないためにも必須の答練とされています。
日程 |
①精撰答練[必須論点択一編] ②精撰答練[頻出論点記述編] ③精撰答練[実力養成編] ④精撰答練[ファイナル編] |
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パック講座 |
精撰答練フルパック 精撰答練記述対策パック 精撰答練レギュラーパック 精撰答練ファイナル記述パック 精撰答練ファイナルパック |
公式サイト | LEC 公式サイトへ |
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No.2:伊藤塾の模試・答練
次に紹介する司法書士の模試・答練は、法律資格の専門校「伊藤塾」です。
答練に関しては、伊藤塾が一番のおすすめです!
司法書士 プレ模試/全国公開模試
伊藤塾では、3月上旬に、苦手科目・苦手分野を把握し、最後の3ヶ月間で効率よく弱点を克服できるよう、「プレ模試」を実施しています。
そして、5月から6月にかけて、全国公開模擬試験が2回実施されます。
伊藤塾の模試は、他社に比べて受験料が安いため、どれかひとつ気楽な気持ちで受験する場合は、伊藤塾の模試がおすすめです。
また、LECの模試に追加して受験してもいいですね。
なお 伊藤塾の模試は、原則として在宅受験になっていて、会場受験(オプション料金 500円)は、全国7会場でのみ実施されます。
伊藤塾においても、2024年度から、LECと同様12月に実施するベーシック模試が新たに加わりましたが、LECと同様、特におすすめはしません。
日程 |
3月15日~ ※ 日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
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受講料 |
[通信] ※ プレ模試は、記述式が自己採点となるため、このお安さになっています。 |
会場 |
[原則]自宅 [会場オプション]全国7会場(東京・東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡) |
公式サイト | 伊藤塾 公式サイトへ |
日程 |
① ※ 日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
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受講料 |
[通信] |
会場 |
[原則]自宅 [会場オプション]全国7会場(東京・東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡) |
公式サイト | 伊藤塾 公式サイトへ |
司法書士 択一実戦力養成答練/記述式答案構成力養成答練
伊藤塾の答練は、総合的な答練ではなく、科目別の答練になっているのが特徴です。
しかし、伊藤塾の答練は、回数と問題数が本当に必要な量に絞り込まれており、解説も周辺知識を含めて詳細に記載されていることから、高い学習効果が得られます。
特に、記述対策については、司法書士受験界のエース「山村拓也」講師(記述式答案構成力メソッドの考案者)が担当しますので、非常に人気のある講座であり、確実に合格できる力を養成してくれるはずです。
私も、答練は伊藤塾の演習コースを受講して合格しました!
なお、この答練は1月から開講しますが、私が実際に答練の問題を解き始めたのは、4月中旬からでした。
その理由は、1月という早い時期にはまだ知識が仕上がっていないため、先に基礎知識を固めてから実践的な練習に入った方が効果的だと考えたからです。
カリキュラム |
択一実戦力養成答練(全12回) 記述式答案構成力養成答練(全12回) |
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日程 |
1月~3月 |
受講料 |
[通信] ※ 択一と記述は、別々に申し込むことも可能です。 |
公式サイト | 伊藤塾 公式サイトへ |
No.3:TAC(Wセミナー)の模試・答練
次にご紹介する模試・答練は、TAC(Wセミナー)です。
LECや伊藤塾に比べると、人気や評判は劣るように感じますし、私もTACは受けたことがありません。
司法書士 全国公開模試
TACの司法書士の模試には、「全国実力Check模試(4月:1回)」、「全国公開模試(5月~6月:3回)」が用意されています。
会場は全国17会場で開催され、日程は会場により異なりますので、公式サイトでご確認ください。なお、自宅での受験もできますので、開催会場が近くにない場合は、自宅受験(通信)を選択してください。
日程 |
全国実力Check模試 全国公開模試 ※ 日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
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受講料 |
全国模試フルセット(上記日程の①~④) ※バラで申し込むことも可能です。 ・全国実力Check模試(上記日程の①をバラで1回) ・全国公開模試各回(上記日程の②~④をバラで1回) |
会場 |
[全国17会場] ・北海道・東北(札幌校・仙台校) ・東京(水道橋校・新宿校・池袋校・渋谷校・立川校・町田校) ・関東(東京以外)(津田沼校) ・中部・近畿(名古屋校、梅田校、金沢校) ・中国・四国・九州・沖縄(広島校、福岡校、高松校、大分校、熊本校) [自宅] |
公式サイト | TAC 公式サイトへ |
司法書士 答練コース
TACの司法書士の答練には、以下の3種類があり、この中の『合格力完成答練(旧:ジャンプ答練)』は、すべての問題形式がバランスよく出題され、直前期に最適な答練とされています。
日程・受講料 |
・総合力底上げ答練 ・科目別全潰し答練 ・合格力完成答練 |
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パック講座 |
答練本科生 |
公式サイト | TAC 公式サイトへ |
No.4:アガルートの模試・答練
次は、オンライン資格予備校「アガルート」の模試・答練を紹介します。
アガルートは、通信講座専門の資格予備校ですので、模試・答練についても、自宅受験のみの実施となります。
アガルートは安価な価格設定になっていますので、会場受験にこだわらないなら解答の時間配分や出題予想として利用するのがおすすめです。
司法書士 模擬試験
アガルートの模試は、過去の出題傾向を分析し、昨今の法改正や最新の判例を加味しながら作成された全1回の本試験予想問題です。
なお、点数や順位等の成績通知、採点サービスはありませんが、その代わり、受験日程は決められていませんので、いつでも受験が可能です。
受講料 |
司法書士 模擬試験(全1回) |
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日程 |
5月29日発送開始 |
公式サイト | アガルート 公式サイトへ |
司法書士 実力確認答練
アガルートでは、「実力確認答練」として、本試験のおよそ半分の出題形式(択一30問・記述1問)で、全8回の答練が用意されています。
司法書士試験に頻出の論点や、未出であっても絶対に押さえておきたい論点などがバランスよく出題される答練になっています。
模試と同様、採点等の成績処理は行われず(自己採点方式)、点数や順位等の成績通知もありませんので、その点はご注意ください。
受講料 |
司法書士 実力確認答練(全8回) |
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日程 |
(前半全4回)1月14日~教材発送 |
公式サイト | アガルート 公式サイトへ |
No.5:辰已の模試
次は、辰已法律研究所の模試です。
辰已も、司法書士試験の四大予備校(LEC・伊藤塾・TAC・辰已)のひとつとされていますが、LEC・伊藤塾・TACとは比較にならないほど模試の受験者数は少ないようです。
このため、模試のメリットのひとつ「受験生の中での自分の実力を知る」という効果は期待できませんし、受験料も最も高額ですので、敢えて辰已の模試を選ぶ必要はないと思います。
このような事情もあってか、2023年度から、辰已とアガルートが提携し、「辰已法律研究所×アガルートアカデミー 司法書士全国模試」として開催されるようになりました。
司法書士 全国総合模試
辰已の模試は、2回の実施ですが、時期が3日程あり(GW日程・5月日程・6月日程)、いずれかひとつを選んで受験する形になります。
会場は全国3会場のみとなります。
受講料 |
司法書士 全国総合模試(全2回) |
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日程 |
① ※ 上記はGW日程です。その他日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。 |
会場 | 東京・大阪・岡山 |
公式サイト | 辰已法律研究所 公式サイトへ |
(参考)市販の模試
上記でご紹介したLECや伊藤塾のような予備校の模試は、敷居が高くてなかなか手が出しにくい、、という方は、最低限、市販の模試だけでも必ず解いておいてください。
確かに、予備校の模試とは違って、順位が出ないことや、本試験の緊張感に慣れる効果が得られないなどのデメリットはあります。
しかし、それ以外のメリット、つまり、苦手分野の把握、出題可能性が高い問題を押さえる、解答の時間配分やマークシートの解答形式に慣れる、といった多くのメリットが、市販模試でも得られます。
市販の模試としては、以下の3冊が有名です。
- 【LEC】司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(1回分)
- 【Wセミナー】無敵の司法書士 本試験予想問題集(1回分)
- 【東京法経学院】司法書士 最強の模試(2回分)
問題冊子は1回分ごとに取り外しが可能で、マークシートの解答用紙も付いていますので、本試験のシミュレーションはバッチリできます。
さらに、LECの模試は、解説講義まで付いています。
これらの模試(予想問題集)は、例年2月~3月頃に出版されますので、詳しくは、司法書士のおすすめ問題集 >>> 模試をご参照ください。
模試の注意点とおすすめ活用法
次は、司法書士の模試を復習する際の注意点やおすすめ活用法について、紹介します。
- 模試で知識を入れようとしてはいけない
- 重要度の高い問題のみに絞って復習する
- ただし、重要度が低くても記憶があいまいな知識は確認する
模試で知識を入れようとしてはいけない
司法書士の模試は、冒頭にも記載したとおり、弱点の把握、実力チェック、本試験に慣れる、出題可能性が高い問題を押さえる、といったメリットがあります。
こういったメリットの中で、「弱点の把握」、「実力チェック」、「本試験に慣れる」の3つは、紛れもなく模試の主たるメリットです。
ただし、「出題可能性が高い問題を押さえる」というのは、あくまでも間接的な効果と捉えるべきです。
模試では、ズバリ的中といった的中実績などがアピールされますが、これを模試のメインの効果と考えてしまうのは危険です。
なぜかというと、模試では、本試験では絶対に問われないレベルの問題も出題されるからです。
「こんな問題が本試験に出る可能性があるのか!」と思い、必死に復習して知識に入れようとするのは、まったくの無駄な作業になってしまいます。
重要度の高い問題に絞って復習する
模試では、全ての問題、全ての肢について復習する必要はありません。
本試験で合格できるかどうかは、「誰もが解けるべき問題を、いかに確実に得点できるか」です。
そして、5肢のうち、2肢又は3肢が確実に判断できれば正解できます。それ以外の肢は、判断できなくて構わないんです。
模試の解説には重要度が示されていますので、その重要度に従って復習するのが効率的です。重要度が低いものは、思い切って無視しましょう。
重要度が低い問題は、そもそも合格者に必要とされる知識ではないからです。
他の受験生の正答率が高い問題を間違えている場合も、必要な基礎知識が足りていない証拠ですので、しっかりと復習する必要があります。
もちろん、重要度の低い問題が本試験で出題される可能性も、ないわけではありませんが、、、その可能性のために、模試の全ての問題を新たな知識として詰め込もうとするのは、あまりにも非効率です。
そんな時間があるなら、自分がこれまでに勉強してきたテキストに載っている基礎知識をしっかりと確実に頭に叩き込んでいきましょう。
記憶があいまいな知識は確認しておく
なお、重要度が低い問題であっても、どこかで見たことあるなぁ、なんだったっけなぁというように、記憶があいまいな知識については、注意が必要です。
テキストのどこかに載っていたか、過去問の出題実績があるか、又は、何か別の知識と混同している可能性がありますので、念のため、確認しておきましょう。
司法書士のおすすめ模試まとめ
最後に、司法書士のおすすめ模試について、まとめておきます。
模試の回数をこなすならLEC
模試の回数をこなしたい場合は、LECかTACがおすすめです。
さらに言えば、やはり模試といえばLECです。
LECの模試は、業界最大規模の模試であり、合格者の4人に3人が受験していますので、合格を目指すなら、LECの模試は外せません。
気軽に受けるなら伊藤塾(LECに追加もおすすめ)
逆に、とりあえず気軽に受験しておきたい場合は、格安の伊藤塾がおすすめですね。
また、模試の受験回数を増やすために、LECの模試に追加して受験するのもいいと思います。
なお、アガルートは、日程に左右されず、いつでも好きな時期に受験できますので、成績処理はありませんが、時間配分の確認のために受験するならお安い値段で受験できます。
模試の受験回数は4~6回がおすすめ
模試の受験回数は、私の場合、回数をこなしたかったので、LECの模試を4回受験しました。
さらに、本試験の2週間前になって、解答の時間配分が不安になり、アガルートの模試を追加で受験しました。
司法書士試験は、合格レベルの知識になってからは、とにかく時間内に最後まで解き切れるかどうかが勝負です。
このため、模試の回数をこなして、時間内に解き切る訓練を積む必要があります。
ですので、回数的には、やはり4回ぐらいは受験するのがおすすめです。
逆に、模試の回数を増やし過ぎると、直前期の大切な時期に知識を固める時間が削られてしまいますので、多くても6回ぐらいまでに抑えておいた方がいいと思います。
- 回数をこなしたい ⇒ LECの模試
- 気軽に受験したい ⇒ 伊藤塾の模試 (LECに追加するのもおすすめ)
- 時間配分が不安なら ⇒ アガルートの模試を追加
- 私のおすすめはLEC!合格を目指すならLECの模試は外せません!
- 模試の受験回数は、4~6回がおすすめ
- 司法書士の初学者向けのおすすめ通信講座を徹底比較したページはこちら⇒司法書士の通信講座・予備校ランキング
独学が安くつくとは限らない! 圧倒的低価格 99,000円!