司法書士試験の合格証書交付・官報の入手方法
更新日:2025年4月5日
司法書士試験に最終合格すれば、合格証書の交付を受けることができます。そして、合格者の氏名が官報に掲載されます。
このページでは、具体的にどのような形で合格証書が交付され、官報に掲載されるのか、そして官報の入手方法など、私の体験を交えながら紹介していきたいと思います。
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司法書士試験の合格証書の交付
司法書士試験の合格者には、合格証書が交付されます。
合格証書交付式
司法書士試験の合格証書は、本来「合格証書交付式(授与式)」で交付されるものですが、新型コロナの影響により、令和2年度以降は、郵送で交付される地域が多くなっています。
私の受験地を管轄する大阪法務局においても、令和3年度は合格証書交付式は開催されず、郵送で交付されました。
地域によっては、交付式が開催されたところもありますし、交付式が開催される場合であっても、出席せずに郵送してもらうことも可能です。
※ ちなみに私は、土地家屋調査士の合格証書交付式には出席した経験があります。そのときの記録はこちら⇒土地家屋調査士の合格証書交付式
郵送による交付
私の場合、合格発表の4日後に簡易書留で届きました。地域によっては、郵送で送ってもらうための送料を負担しないといけない地域もあったようです。
司法書士は、私にとって思い入れのある資格ですので、記念にしっかりと額縁に入れて飾ることにしました。
他の資格試験の合格証書に比べると、一切の装飾がなく、質素な雰囲気です。法務大臣の名で発行され、威厳を感じますね。
官報で合格者氏名を閲覧する方法 ※2025.4.1から官報は電子化されました
司法書士試験に合格すれば、合格証書が交付されるだけでなく、官報にも掲載されます。
この官報は、合格発表日の3~4週間後に号外として発行され、合格者の受験番号及び氏名が掲載されます。
官報の電子化について
法改正により、これまで印刷物として発行されてきた官報は、2025年4月1日から電子化されました。
官報発行サイトURL:https://www.kanpo.go.jp
原則、発行から90日間は、官報全体を閲覧・ダウンロードすることができ、90日経過後も、破産公告などプライバシーへの配慮が必要な記事以外は、引き続き閲覧・ダウンロードが可能です。
プライバシー配慮情報以外 | プライバシー配慮情報 | |
---|---|---|
発行から90日間 | 〇 | 〇 |
90日経過後 | 〇 | × |
つまり、司法書士試験の合格者氏名が載った官報は、90日経過後も無期限で、閲覧・ダウンロードが可能です。
なお、インターネットが利用できず、官報発行サイトで閲覧・ダウンロードできない人は、官報サービスセンター(旧 官報販売所)を通じて官報に掲載された情報を記載した書面(官報掲載事項記載書面)の交付を受けることができます。(ただし、官報の正本は、あくまでも電子データ)
電子官報は無料ですが、書面官報は、32ページまでごとに140円の手数料(+配送料)がかかります。
【参考】官報の電子化について(内閣府)
官報というものは、普段は見ることがないと思いますが、官報発行サイトで、誰でも無料で閲覧・ダウンロードすることができます。
また、書面の官報が欲しい場合は、「官報掲載事項記載書面」を購入することも可能です。
官報を入手する方法(予約・購入)※官報が電子化される前
以下は、官報が電子化される前の記事です。
自分の名前が官報に掲載されるようなことは滅多にありませんので、ネットで見るだけでなく実物が欲しいと思い、記念に購入される方も多くいらっしゃいます。
官報を購入するには事前予約が必要
ただし、通常の官報は、定期購読者ぐらいしか購入する人がいないため、そもそも発行部数に余裕がなく、買おうと思っても在庫がないことが多いようです。
このため、官報販売所で事前に予約すれば取り置いてくれる仕組みになっていて、代金と送料を振り込めば、郵送してもらうこともできます。
官報販売所は各都道府県に1ヶ所ずつあり、その多くは一般の書店が取扱い窓口になっています。
予約方法は販売所によって異なる
予約方法は販売所によって様々で、メールで予約できる販売所もあれば、窓口に行かないと予約できない販売所もあります。
私の住んでいる兵庫県では、まさにこの対面予約(&対面販売)しか受け付けていないパターンでした。
ただし、郵送してもらうわけですから、どこの都道府県の販売所に予約しても構いません。
そこで私は、メールで予約を受け付けてくれる販売所を探したところ、同じ近畿圏内の京都府の官報販売所(大垣書店)がメールの予約(&郵送)に対応していることがわかりました。
ということで、私は、京都の官報販売所で予約することにしました。しかも2部。
下記のページから、最寄りの官報販売所が、「国家試験合格者掲載官報」の事前予約にどのような対応をしているのか確認してみてください。
⇒ 官報販売所一覧
官報販売所に送信した予約メール
ちなみに、京都府官報販売所は、電話・FAX・メールにて予約するようになっていましたので、私は、以下のようなメールを送信しました。
【メールタイトル】
国家試験(司法書士)合格者掲載官報の予約について
【メール本文】
大垣書店 京都府官報販売所 様
●申し込み内容
令和〇年度 司法書士試験の合格発表が掲載される官報を、2部予約申し込みます。
(〇月〇日発売予定分)
下記宛てに郵送を希望します。
郵便番号・住所
●名前
氏名ふりがな
氏名漢字
●入荷連絡先
E-Mail:〇〇○○
TEL:〇○○-○○○○-○○○○
以上、よろしくお願いいたします。
料金は当日にならないとわからない
京都府の官報販売所にメールで予約を入れると、入荷当日にならないと金額がわからないため、当日に改めて連絡する旨の返信がありました。
そして、官報の発行日当日の朝、メールで連絡がありましたので、すぐに指定の口座に代金(1部572円×2部+送料106円=1,250円)を振り込みました。
すると、その3日後(土日を挟んだ月曜日)、ゆうメールで無事に官報が届きました。
合格証書交付・官報の入手方法まとめ
以上、司法書士試験の合格証書交付と官報の入手方法について、紹介してきました。
長年の受験勉強の末、ようやく掴み取った合格ですので、合格証書はきちんと額縁に入れて飾り、官報も記念に買っておきたいですよね。
司法書士試験に合格された皆さんも、それぞれ特別な思い入れのある資格だと思いますので、合格した証(あかし)を納得のいく形で残していただければと思います。