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司法書士の独学におすすめの問題集・過去問2025【徹底比較!】

更新日:2025年11月1日

司法書士のおすすめ問題集・過去問

 司法書士試験を『独学』で受験する場合に一番悩むのが、テキストや問題集(過去問)などの教材とその使用方法だと思います。

 このページでは、私自身が司法書士試験に合格したときに実際に使用した問題集を含め、司法書士の独学におすすめの問題集・過去問を紹介しますので、独学で勉強する際の参考にしてください。

 なお、このページでは、問題集のほか「要点整理テキスト(まとめ本)」や「書式雛形集」なども紹介します。

※ テキストはこちら⇒司法書士の独学におすすめのテキスト

※ 六法はこちら⇒司法書士のおすすめ六法

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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このページの目次

司法書士の独学におすすめの過去問題集

司法書士の独学におすすめの過去問題集

 司法書士の過去問としては、平成元年以降(科目によっては昭和55年・57年以降)の全過去問を分野別に収録したLEC司法書士 合格ゾーン択一式過去問題集が定評があります。

 また、Wセミナー司法書士パーフェクト過去問題集(平成26年度版で「択一式過去問集」から改題)も、それに近い収録内容(合格ゾーンより収録年度数は少ない)で、この2つの過去問が司法書士試験の定番の過去問題集です。

No.1:司法書士択一式厳選過去問集(伊藤塾)

司法書士 択一式厳選過去問集

 司法書士の過去問題集としては、LECやWセミナーの過去問が定番とされていますが、私が勉強を始めた当時、問題数が絞られていて、値段もお手頃な伊藤塾の過去問「伊藤塾セレクション」を選びました(2007年創刊でLEC・Wセミナーより後発)。

第12版(2020年版)までは、「伊藤塾セレクション」として市販されていましたが、2021年版以降は、伊藤塾直販の「択一式厳選過去問集」へと移行しました。

 この伊藤塾の過去問は、過去に出題された問題の中から、合格に必要な全論点を網羅できるよう厳選したうえで、体系的に整理された問題集です。

 司法書士試験合格者の過半数を輩出している伊藤塾が、「過去問演習はこれで十分」と言っているわけですから、これだけやれば十分なはずです。

 私は、司法書士の勉強を始めて2年目に、LECの合格ゾーンも全巻購入して使用しましたが、問題数の多さから1年ではとても解ききれないことが判明したため、合格ゾーンは諦めて、3年目にまた伊藤塾に戻しました。

※ Wセミナーのパーフェクト過去問題集についても、私にとっては問題量が多すぎるため、対象から除きました。

LEC・Wセミナー・伊藤塾の過去問の比較

過去問 分冊 ページ
合計
価格
合計
LEC(合格ゾーン)(2026年版) 10分冊 5,838p 33,440円
Wセミナー(パーフェクト過去問題集)(2026年版) 10分冊 5,276p 31,240円
伊藤塾(厳選過去問集)(2026年版) 4分冊 2,100p 13,200円

 厳選過去問集の収録問題数は、民法:250問、不動産登記法:250問、会社法・商業登記法:250問、マイナー科目:250問となっていて、合計1,000問が収録されています。

 1年分の過去問は70問ですから、1,000問という問題数は14年分の過去問に相当します。厳選と言っても、意外と多いですよね。

 それでも、過去30~40年分が収録されている合格ゾーンやパーフェクト過去問に比べると半分~3分の1に厳選されていることになります。

 ちなみに、分厚さは下記の写真のように、約13cmあります。けっこうなボリューム感ですよね、、、合格ゾーンとかは、どれだけ凄いボリュームなんだ。。。

過去問の厚み計測写真

 ちなみに、伊藤塾の直販になってから、完全な書籍としての製本ではなく、下記の写真のように、ペリペリッと引き剥がせるような製本で、26穴のバインダーに挟めるようになっています。

伊藤塾の過去問1

 ページの構成は、右ページが問題、その裏面(左ページ)が解答・解説というレイアウトです。

伊藤塾の過去問2

 この過去問の使い方やバインダーに挟んだ写真などは、伊藤塾公式サイト「司法書士 過去問シリーズ」で写真入りで説明されていますので、そちらをご確認ください。

※ 冊子版(PDFダウンロード付)のほか、2026年向けからWeb版(Web問題集)の販売も開始されました。

司法書士 択一式厳選過去問集 司法書士 択一式厳選過去問集(2026年合格目標)新刊!
<伊藤塾直販>
サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい)
発送開始日:2025年8月7日

全科目セット(冊子版 又は Web版)
13,200円
全科目セット(冊子版+Web版)
19,800円
バラ売り
民法 3,500円、不動産登記法 3,500円、会社法・商法・商業登記法 3,500円、憲法・刑法・民訴法・民執法・民保法・供託法・司書法 3,500円

No.2:司法書士 オートマ過去問(Wセミナー)

司法書士オートマ過去問

 次に紹介するのは、司法書士の独学におすすめのテキストで、一番におすすめしている基本テキスト「オートマシステム」に対応した過去問「オートマ過去問」です。(初版は2014年度版)

 この過去問は、五肢択一ではなく、肢別(一問一答)になっているのが特徴です。

 さらに、過去の全過去問ではなく、”必要な過去問はコレだけ”といえる重要な肢だけをセレクトした肢別過去問集になっています。

 厳選しているという意味では、伊藤塾の厳選過去問集とコンセプトは同じですね。

 ただし、ボリューム的には伊藤塾よりも多いので、肢別ということも考慮すると、伊藤塾よりもカバーしている重要知識は多いと考えられます。

厳選過去問集とオートマ過去問の比較

過去問 分冊 ページ
合計
価格
合計
伊藤塾(厳選過去問集)(2026年版) 4分冊 2,100p 13,200円
オートマ過去問(2026年版) 9分冊 3,804p 24,090円

 「過去問演習はこれで十分」と言っている伊藤塾と、「必要な過去問はコレだけ」と言っている山本浩司先生と、どちらを信じるか、、、という選択に迫られますね。。

 基本テキストでオートマを使っている場合は、独特な学習体系に準拠したオートマ過去問との相性がいいのでオートマ過去問を使う、というのが一つの考え方です。

 また、網羅的に重要な過去問肢を解いておきたい場合もオートマ過去問がおすすめですね。

オートマ過去問がおすすめな方
  • オートマテキストを使っている方
  • 網羅的に重要な過去問肢を解きたい方
司法書士オートマ過去問(民法1) 司法書士 山本浩司のオートマ過去問 (1) 民法(1) 2026年度版 新刊!

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/10/24
ページ数:584ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円
司法書士オートマ過去問(民法2)
民法(2)2026年度
新刊!
2025/10/24発売
508ページ
2,970円
司法書士オートマ過去問(不登法1)
不登法(1)2025年度

2024/11/14発売
412ページ
2,750円 ※2026年版 11/8発売予定
司法書士オートマ過去問(不登法2)
不登法(2)2025年度

2024/11/4発売
392ページ
2,750円 ※2026年版 11/8発売予定
司法書士オートマ過去問(会社法)
会社法・商法 2025年度

2024/11/22発売
532ページ
2,750円 ※2026年版 11/18発売予定
司法書士オートマ過去問(商登法)
商登法 2025年度

2024/11/22発売
376ページ
2,310円 ※2026年版 11/18発売予定
司法書士オートマ過去問(民訴3法)
民訴・民執・民保 2025年度

2024/11/23発売
396ページ
2,750円 ※2026年版 11/21発売予定
司法書士オートマ過去問(憲法・・刑法)
憲法・刑法 2025年度

2024/11/23発売
332ページ
2,310円 ※2026年版 11/21発売予定
司法書士オートマ過去問(供託・司書法)
供託・司書法 2025年度

2024/11/23発売
232ページ
2,310円 ※2026年版 11/21発売予定

オートマ過去問 解法術

 2024年10月に、「オートマ過去問 解法術 択一編」が、従来の「オートマシステム総集編 短期合格のツボ」をベースに、リニューアルして出版されました。

 この解法術には、「基礎を完成させれば合格できる」ということが書いてあるだけです。

 とはいえ、基礎とは何か、基礎知識をどう使って問題を解けばいいのかを過去問を解きながら解説してくれますので、”基礎が大切”という学習方針に辿り着けていない方には、おすすめです。

司法書士オートマ過去問 解法術 択一編 司法書士 山本浩司のオートマ過去問 解法術 択一編(2025年度版)

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/10/24
ページ数:400ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,300円

 なお、記述編の解法術に関しては、下記の関連記事でレビューしていますので、そちらをご参照ください。

No.3:司法書士 合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集(LEC)

司法書士 合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集

 さらに、私の受験生時代にはまだ出版されていませんでしたが、LECから「司法書士合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集」が発売されました。(初版は2022年度版)

 この過去問には、合格するために「絶対に必要」な過去問の”肢”が厳選して収録されています。

 その点では、オートマ過去問と同趣旨の一問一答式の過去問集といえますね。

 オートマ過去問との違いは、まず、ポケット判というだけあって、サイズが小さいということ。(オートマ過去問はA5サイズですが、LECの過去問肢集はB6サイズ)

オートマ過去問と肢別過去問の比較写真

 さらに、収録数も、オートマ過去問より絞られています

 とりあえず、民法1(総則・物権・担保物権)で比較してみたところ(2022年度版)、LECの過去問肢集は「約700肢」オートマ過去問は「一問一答約930肢+五肢択一約70問=約1,280肢」が収録されていました。

LECの肢別過去問肢集とオートマ過去問の比較

過去問 分冊 ページ
合計
価格
合計
ポケット判 択一過去問肢集(LEC)(2026年版) 8分冊 2,583p 22,770円
オートマ過去問(2026年版) 9分冊 3,804p 24,090円

 ページ数は約7割ですが、紙のサイズが小さいため、収録問題数としては、約6割程度になっていると思われます。

 私としては、肢別過去問(一問一答式)としては、やはり山本浩司先生が厳選しているオートマ過去問をおすすめしたいですね。

 オートマ過去問は、「必要な過去問はコレだけ」、つまり、これだけやれば大丈夫!という肢が全て収録されていますが、一方、LECの過去問肢集は、「絶対に必要な肢」だけが収録されているわけですよね。私なら、ちょっと不安になりますね。。

 とはいえ、オートマ過去問はボリュームがあるため全て解くような時間が取れない方には、効率的に必須知識がマスターできるLECの過去問肢集もおすすめです。

 また、外出先でコンパクトに勉強したい場合にも便利です。

合格ゾーンポケット判 過去問肢集がおすすめな方
  • 重要な過去問肢だけを効率的にマスターしたい方
  • 外出先でコンパクトに勉強したい方
司法書士合格ゾーン過去問(民法1) 司法書士 合格ゾーン ポケット判択一過去問肢集 1 民法I(令和8年版)新刊!

著者:東京リーガルマインド LEC総合研究所 司法書士試験部
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/9/9
ページ数:351ページ
サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円
司法書士合格ゾーン過去問(民法2)
民法II(令和8年)
新刊!
2025/9/12発売
307ページ
2,970円
司法書士合格ゾーン過去問(不登法1)
不登法I(令和8年)
新刊!
2025/9/18発売
245ページ
2,860円
司法書士合格ゾーン過去問(不登法2)
不登法II(令和8年)
新刊!
2025/9/22発売
305ページ
2,860円
司法書士合格ゾーン過去問(会社法)
会社法・商法(令和8年)
新刊!
2025/9/27発売
377ページ
2,750円
司法書士合格ゾーン過去問(商登法)
商登法(令和8年)
新刊!
2025/10/2発売
331ページ
2,420円
司法書士合格ゾーン過去問(憲法・刑法)
憲法・刑法(令和8年)
新刊!
2025/10/7発売
239ページ
2,530円
司法書士合格ゾーン過去問(民訴3法その他)
民訴・民行・民保・供託・司書法(令和8年)
新刊!
2025/10/10発売
435ページ
3,190円

No.4:司法書士 合格ゾーン過去問題集(LEC)/パーフェクト過去問題集(Wセミナー)

司法書士 LEC合格ゾーン過去問題集/TACパーフェクト過去問題集

 冒頭で、おすすめはしませんが、司法書士試験の定番の過去問として少し触れたLECの「司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集」とTACの「司法書士 パーフェクト過去問題集」の違いについて、紹介しておきたいと思います。

 LECの合格ゾーン過去問は、平成元年~直近年度までの過去問が原則としてすべて収録されています。(刑法:昭和55年~、民訴等・供託法:昭和57年~)

 Wセミナーのパーフェクト過去問も、平成元年~直近年度までの過去問が原則としてすべて収録されています。(会社法・商登法:平成18年~、刑法・民訴等:昭和57年~、供託法:昭和56年~)

 ただし、パーフェクト過去問は、平成元年~平成11年分は巻末に1問1ページで、ページ下部に各肢の正誤だけ(又は+数行の解説)の簡略版になっています。

 つまり、LECの合格ゾーンの方が収録年度は多いですし、解説も全年度分しっかり掲載されています。

 その他の共通部分・相違部分を整理すると、下表のようになります。

LEC合格ゾーン過去問 Wセミナー パーフェクト過去問
レイアウト 右ページが問題、左ページ(問題の裏面)が解答解説
重要度 重要度をA・B・Cの3段階にランク分け
収録内容

平成元年~直近年度をテーマ別に収録

※ 刑法:昭和55年~

※ 民訴等・供託法:昭和57年~

平成元年~直近年度をテーマ別に収録

※ 会社法・商登法:平成18年~

※ 刑法・民訴等:昭和57年~

※ 供託法:昭和56年~

※ 平成元年~平成11年:巻末に1問1ページの簡略版

その他特徴

・知識型と推論型の別を明記

・目標年度の本試験で出題されそうな論点に「要Check!」を明記

・重要な問題に「ウラ解き!」として、3行前後で出題者の意図や解き方のポイントを記載

 LECとWセミナーの解説については、大きな違いがあるわけではありませんが、私が読んだ印象では、LECの方が、より明解に的を射た解説でわかりやすく感じました

 以上から、もし過去30年以上の全過去問が収録された過去問題集を購入するとすれば、LECの合格ゾーン過去問題集の方がおすすめです。

司法書士 LEC 合格ゾーン過去問題集
全10冊
司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 1 民法[上](総則)(令和8年版)新刊!

著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/10/17
ページ数:254ページ (10冊合計で 5,838ページ
サイズ:A5判
価格:1,650円  (10冊合計で 33,440円
司法書士 TAC パーフェクト過去問題集
全10冊
司法書士 パーフェクト過去問題集 (1) 択一式 民法〈総則・債権〉(2026年度版)新刊!

著者:Wセミナー/司法書士講座
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/10/1
ページ数:588ページ(10冊合計で5,276pページ
サイズ:A5判 
価格:3,410円  (10冊合計で 31,240円

司法書士の過去問まとめ

 以上、司法書士の過去問について紹介してきました。

 とにかく過去問は、私としては五肢択一式なら伊藤塾の「厳選過去問集」の一択

 一問一答式(肢別)なら「オートマ過去問」かLECの「択一過去問肢集」の二択ですね。

 オートマ過去問かLECの過去問肢集かは、網羅的に解くか、効率的に解くかの違いで選んでください。

 過去何十年もの全過去問が収録されたLECの合格ゾーンやWセミナーのパーフェクト過去問は無駄が多すぎるので、手を出さない方が無難です。

 専業受験生など、よほど時間に余裕がある方でない限り、時間が足りず、1年で1周解くことすらできないはずですので。

過去問 分冊 ページ
合計
価格
合計
【五肢択一式】伊藤塾 厳選過去問集(2026年版) 4分冊 2,100p 13,200円
【一問一答式】オートマ過去問(2026年版) 9分冊 3,804p 24,090円
【一問一答式】LECポケット判 択一過去問肢集(2026年版) 8分冊 2,583p 22,770円
【五肢択一式】LEC 合格ゾーン過去問題集(2026年版) 10分冊 5,838p 33,440円
【五肢択一式】Wセミナー パーフェクト過去問題集(2026年版) 10分冊 5,276p 31,240円
過去問の選び方
  • 五肢択一式は、伊藤塾の厳選過去問集の一択
  • 一問一答式(肢別)は、オートマ過去問 or LECの過去問肢集の二択
    • 網羅的に解きたい ⇒ オートマ過去問
    • 効率的に解きたい ⇒ LECの過去問肢集

 ちなみに私は、さらに効率学習を追い求めた結果、そもそも過去問を使わない勉強方法に落ち着きましたので、それについては次の項目「司法書士の効率的な肢別問題集(まとめ本)」で紹介していきます。

無料で解ける司法書士試験の過去問(PDF)

 法務省の司法書士試験の公式サイトにおいて、過去5年間に実施された試験問題がPDFファイルで公開されています。

 この過去問は、法改正などは反映せず、出題した当時のまま掲載されていますし、正解や解説は掲載されていません。

 ですので、どんな試験問題が出題されるか、雰囲気を見てみるといった程度の使い方しかできないと思いますが、無料ですので、試験にチャレンジするかどうかの参考に見てみてもいいかもしれませんね。

無料で解ける司法書士試験の過去問(PDF)
⇒ 司法書士試験 過去問(法務省)

司法書士合格ゾーン 単年度版 過去問題集(LEC)

 解答・解説付きの試験問題を解いてみたい場合は、LECから、択一・記述ともに完全収録した単年度版過去問が出版されていますので、こちらがおすすめです。また、本試験後の振り返りにも最適ですね。

司法書士 LEC単年度版過去問題集
⇒ 司法書士合格ゾーン 単年度版 過去問題集(令和7年度)

司法書士の効率的な肢別問題集おすすめ3選

 私は、司法書士の勉強を始めてから2年目以降、1日に1時間程度しか勉強時間が取れず、伊藤塾の過去問さえも1年で解き切れない状況でした。

 そこで、さらにコンパクトで要点のみを凝縮したような肢別問題集、もしくは暗記本(要点整理テキスト)のようなものがないか探しました。

No.1:うかる!司法書士 必出3300選(伊藤塾)おすすめ!

必出3300選問題集

 そして、私が探し求めていたものにドンピシャの伊藤塾「必出3300選」という一問一答問題集&要点整理テキストを見つけました!

 必出3300選には、見開きの左ページにアウトプット用の一問一答式の問題集があり、右ページにインプット用のポイント整理が”表形式”を中心に掲載されています。

必出3300選のサンプル画像
出典:Amazon

 さらに、択一の全11科目が4冊にまとまっているコンパクトさです。

 書籍タイトルからは、問題集の分類に入りそうですが、実質的には、まとめ本(要点整理テキスト)の要素が強いです。

 非常にコンパクトでありながら、覚えるべきポイントが網羅されていて、また、コンパクトであるがゆえに反復学習が可能となり、知識の定着が図れるようになっています。

 4分冊で合計約1,100ページというコンパクトな中に、合格に必要な知識(テキスト&一問一答問題集)がすべて凝縮されているんです

この「必出3300選」は、伊藤塾の伝説の講師「向田恭平」先生が作り上げた「択一クライマックス総整理講座」のテキストをベースに作成されたもので、当時(初版の2011年)は、「必出3000選」という書籍名でした。

その向田講師が2014年度向け講座を最後に伊藤塾を退任され、2015年に「必出3300選」にリニューアルされました。そして「択一クライマックス総整理講座」は「択一ハイブリッド講座」へ、そして「択一クイックマスター総整理講座(約6万円)」へとリニューアルされ、さらに2023年度向け以降は、学習経験者向けパック講座「Exceed(エクシード)コース(約40万円)」に組み込まれています。

 ですので、択一対策としては、まず①基本書(オートマなど司法書士の独学におすすめのテキスト参照)で各論点の趣旨や理由づけをおおまかに理解した後、②「必出3300選」でポイントのみを頭に叩き込み、高速で反復学習するというのが、非常に効率的な勉強法だと思います。

 この場合、五肢択一式の過去問題集は、直前期に入ってから本試験形式で解答スピードを上げる訓練に使う程度の必要最小限の使用になってきます。

効率的な勉強法
  • 基本書でおおまかな理解
  • 必出3300選でポイント整理・記憶の反復学習
  • 五肢択一の過去問は、直前期に解答スピードを上げる訓練にのみ使用

 私は、2012年度の試験直前3ヶ月前から「必出3000選」でスパートをかけ、累計勉強時間1,000時間の状態で、基準点まであと一歩(基準点マイナス3問)のところまでいけましたので、この勉強方法で間違いないと思っています。

 その後、8年ぶりに受験した2020年・2021年度試験で、択一9割超えの成績を残し、この勉強法で合格できることを立証しました。

 ただし、必出3300選は、”改訂版が毎年出版されるわけではない”のが唯一の欠点です。。

 最新版を手に入れるために、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座」が6万円前後で購入できていましたが、2023年度向け以降は、40万円を超えるパック講座「Exceed(エクシード)コース」に組み込まれてしまいました。。(ただし、割引期間は25万円ほどで購入可能)

 後継として、「択一直前クイックマスター講座」も開講しましたが、全体の15%程度を抜粋しただけのテキストのため、あまり意味はなさそうです。

司法書士3300選 問題集(民法) うかる! 司法書士 必出3300選 [1] 民法編(第3版)

著者:伊藤塾
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
発売日:2022/11/17
ページ数:304ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,080円 ※第4版の予約販売中(12/19発売予定)
司法書士3300選 問題集(不登法) うかる! 司法書士 必出3300選 [2] 不動産登記法編(第3版)

著者:伊藤塾
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
発売日:2023/4/6
ページ数:224ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,530円 ※第4版の予約販売中(11/14発売予定)
司法書士3300選 問題集(会社法・商登法) うかる! 司法書士 必出3300選 [3] 会社法・商法・商業登記法編(第4版)新刊!

著者:伊藤塾
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
発売日:2025/9/19
ページ数:300ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,300円
司法書士3300選 問題集(憲法その他) うかる! 司法書士 必出3300選 [4] 憲法・刑法・民訴・民執・民保・書士・供託法編(第4版)新刊!

著者:伊藤塾
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
発売日:2025/10/19
ページ数:320ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,080円

No.2:司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (Wセミナー)

でるトコ一問一答問題集

 私は、2012年度試験の後、8年間のブランクを経て、仕事を辞めて専業受験生として、2020年度試験に向けて勉強を再開しました。

 8年前に受験した際は、「必出3300選」だけでは択一知識があと一歩及ばなかったため、足りない知識を補えるよう「でるトコ一問一答」も使用することにしました。

 でるトコ一問一答は、重要な基礎知識のみに絞ったオリジナルの一問一答で、サクサクとテンポよく解いていける問題集です。

 過去問ではなく”オリジナル問題”のため、簡潔な問題文で、ピンポイントに重要知識の確認ができる特徴があります。

 なお、でるトコ一問一答は、タイトルに「+要点整理」という文言も加わっていますが、基本的に一問一答式の問題集です。(要点整理は、例えば「民法」では本文約500ページ中、約60ページ、「民訴その他」に至っては、全体約560ページ中、4ページ分が収録されている程度です。)

司法書士でるトコ一問一答(民法) 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (1) 民法(第6版)

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/3/24
ページ数:572ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円
司法書士でるトコ一問一答(不登法) 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (2) 不動産登記法(第7版)新刊!

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/4/24
ページ数:424ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,860円
司法書士でるトコ一問一答(会社法・商登法) 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (3) 会社法・商法・商業登記法(第6版)新刊!

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/5/25
ページ数:600ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円
司法書士でるトコ一問一答(民訴など) 司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (4) 民訴法・民執法・民保法・供託法・司法書士法・刑法・憲法(第6版)

著者:山本浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/5/24
ページ数:600ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円 ※第7版の予約販売中(11/17発売予定)

「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強!

 私は、2020年度の司法書士試験を8年ぶりに受験し、累計勉強時間2,000時間で、午前32問/午後32問(基準点プラス15問)の成績を残しました(記述で足切り)。

 そして、翌年の2021年度には累計勉強時間3,000時間午前35問/午後29問(基準点プラス15問)を達成し、ついに合格できました。

 この2年間の受験勉強で、はっきりしたことがあります。

 それは、「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強だということです。過去問は不要です。

 実際には、必出3300選の改訂版の出版時期が遅かったため、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座」を申し込み、その教材を使用しました。

※ 以下、クイックマスター総整理講座の教材についても、「必出3300選」と表記します。

最強である理由①

 でるトコ一問一答は、必出3300選で漫然と覚えていた知識に気づきを与えてくれるものでした。

 そういう問われ方をするの!?そんなところを聞いてくるの!?と、まさに盲点を突いてきます

 確かに、必出3300選に掲載されている内容ではありますが、それを読んだり、左ページの問題を解くだけでは、絶対に認識できない部分です。

 そういう意味で、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強なんです。

最強である理由②

 最強だと感じるのには、もうひとつ理由があります。

 でるトコ一問一答は、オートマテキストに準拠したものです。オートマテキストは、構成(テーマの掲載順)が独特なため、他社の問題集とは順序がバラバラで相性が悪いとされています。

 このため、必出3300選の掲載順と、でるトコ一問一答の掲載順も、まったく違うので相性が悪いです。しかし、これが良いんです!

 テキストに載っている順番どおりに問題を解くのではなく、バラバラに問題を解くことで知識を出し入れする訓練になります。これは、頭の中にある知識がどのテーマに関する知識なのかきちんと整理できていない場合にとても有効です。

 テキストの順序どおりに解いていると、どのテーマの知識なのか意識することなく解けてしまうため、よく似た知識で別のテーマと混同していることがよくありますよね。

 これが、でるトコ一問一答を使うことで、きちんと区別して、認識して、頭に整理することができるわけです。

 実際に、令和2年度も令和3年度も、択一対策として、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の知識だけで、9割の問題を正解することができました

 ですから、択一対策の問題集としては、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」以外は、解く必要はないと言えます

No.3:ケータイ司法書士(LEC/三省堂)

 必出3000選が発刊された2年後に、コンセプトが類似する、LECの森山和正講師の「ケータイ司法書士(初版2013年)が出版されました。

 これは、必出3300選とは逆に、左ページに要点整理があり、右ページに一問一答形式の問題集が配置されています。

ケータイ司法書士(2026年版)サンプル画像
出典:Amazon

 そして、必出3300選との決定的な違いは、必出3300選は、要点整理が表形式を中心にまとめられているのに対し、ケータイ司法書士は、すべて短い文章でまとめられている点です。

 それと、赤シート(目隠しシート)に対応している点は、必出3300選にはないメリットですね。

 要点整理ページでは重要語句を目隠しして暗記できますし、一問一答ページでは、答えを隠しながら問題を解くことができます。

 さらに、3300選とは違って、確実に毎年出版されるのも、ありがたい点です。

 ただ、私としては、必出3300選の「表形式で整理されている」ところに惹かれていますので、ケータイ司法書士に心変わりすることはありません

 これは、好みの問題ですので、表形式が自分に合わないと感じる方は、「ケータイ司法書士」を使えば、必出3300選と同様の効果が得られるはずです。

ケータイ司法書士(民法) ケータイ司法書士I 2026: 民法 新刊!

著者:森山和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:352ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円
ケータイ司法書士(不登法・供託法・司法書士法) ケータイ司法書士II 2026: 不登法・供託法・司法書士法 新刊!

著者:森山和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:288ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円
ケータイ司法書士(会社法・商登法) ケータイ司法書士III 2026: 会社法・商法・商登法 新刊!

著者:森山和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:328ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円
ケータイ司法書士(民訴系3法・憲法・刑法) ケータイ司法書士IV 2026: 民訴系3法・憲法・刑法 新刊!

著者:森山和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:304ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円

予想問題集おすすめ3選

司法書士の予想問題集おすすめ3選

 以上のように、択一対策に関しては、「基本書」 → 「必出3300選(又はケータイ司法書士)」&「でるトコ一問一答」のみで、その他の問題集は基本的には不要です。

 ただし、本試験の五肢択一の問題に慣れることや、時間配分に慣れるために、試験直前期に入った頃には、「必ず時間を計りながら」本試験形式の問題も解く必要があります

試験問題を解くスピード(時間配分)について

 司法書士試験では、本試験の時間配分には特に注意を要します

 合格に必要な知識を身につけた後は、”問題を解くスピード”が「最後の壁」になりますので、くれぐれもご注意ください。

 一般的に、午後の択一1問2分で解いて70分間で解き終わり、記述のために110分確保する必要があると言われています。(さらに言えば、60分で択一を解き終わるのが理想です。)

 午前の択一(35問120分)は、1問3分で解けば105分で、残り15分間の見直し時間まで確保できますが、午後の部(択一35問+記述2問で180分)をそのペースで解くと、記述を解く時間が全く足りなくなります。

 令和2年に受験した私は、午後の択一については、結果的に1問2.5分かかり、90分を費やしてしまいました。このため、記述を最後まで解き切ることができず、商業登記法の2回目の登記申請を丸々ほぼ空欄にしてしまうという、恐ろしい結果になってしまいました。。

 1問3分は、そこまで気を遣わなくてもクリアできるレベルかと思いますが、1問2分は、よほどの注意を払い、訓練を積まない限りクリアできるものではありません

 ですので、午後の択一試験を解くスピードについては、くれぐれもご注意ください

2021年度(合格年度)の司法書士試験においては、午後択一は、なんとか75分で解くことができ、合格できました。

No.1:司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(LEC)

 このような時間配分の訓練のためには、資格予備校の答練(答案練習会)や模試(模擬試験)を受講するのが一般的ですが、受講するにはそれなりに費用がかかりますので、その代わりに、以下のような予想問題集を解くことで対応するのもひとつの方法かと思います。

 ただし、このような市販の予想問題集だけでは訓練が足りませんので、やはり予備校の答練や模試も活用せざるを得ないと思います。

 私も、令和2年に司法書士試験を受験するために、予備校の答練を初めて受講しました。令和3年はさらに、答練だけでなく模試も受験しました。

 予想問題集(模試)のおすすめは、LECの「合格ゾーン 当たる!直前予想模試」です。

 やはり、模試といえばLECです!LECの模試は、出題形式や難易度が最も本試験に近いと言われています。

 そのLECから、2022年版から新たに発刊された待望の市販模試です。1回分の本試験形式の模試が収録された予想問題集になっています。

 さらに、購入者特典として、LEC実力派講師陣(森山講師・根本講師・赤松講師)による法改正講義も無料で視聴できます。

 その他、巻頭特集として”出題予想論点”の学習アドバイスも収録されていますので、予想問題集を買うなら、まずはLECの直前予想模試を購入することをおすすめします!

司法書士合格ゾーン 予想問題集 司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(令和7年版)

著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/2/14
ページ数:252ページ(本試験形式×1回分)
サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,200円

No.2:無敵の司法書士 本試験予想問題集(Wセミナー)

 次に、Wセミナーの「無敵の司法書士 本試験予想問題集」は、以前から出版されている予想問題集です。こちらも、1回分の収録になっています。

無敵の司法書士 予想問題集 無敵の司法書士 本試験予想問題集(2025年)

著者:早稲田経営出版編集部
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/2/22
ページ数:284ページ(本試験形式×1回分)
サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい)
価格:1,980円

No.3:司法書士 最強の模試(東京法経学院)

 東京法経学院からも「司法書士最強の模試」が出版されています。こちらは、2回分が収録された予想問題集です。

 最強の模試の”最強”とは「難易度が最強」という意味だったのか、、と、SNSで時々話題になりますね。。

 つまり、本試験の難易度とは乖離した問題が出題されますので、その点に注意が必要です。(つまり、解かなくていい。というか、解かないほうがいい。)

司法書士 最強の予想問題集 司法書士最強の模試 (2025)

著者:簗瀬 徳宏
出版社:東京法経学院出版
発売日:2025/3/9
ページ数:574ページ(本試験形式×2回分)
サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい)
価格:3,960円

記述式問題集おすすめ4選

 次は、記述式対策のおすすめ問題集について、紹介していきたいと思います。

No.1:司法書士オートマシステム〈記述式〉(Wセミナー)おすすめ!

司法書士オートマシステム記述式問題集

 記述式対策の問題集は、山本浩司先生のオートマシステム<記述式>が、実質的にはメインの問題集になります。(不動産登記法・商業登記法 各1冊)

 テキストと問題集を兼ねたような構成で、問題演習を通じて、必要な知識や解き方について講義形式で解説してくれる書籍です。

 「基本の部」と「応用の部」に分かれていて、基礎から応用まで、順序よく力をつけていくことができます

 論点も豊富ですので、これ1冊をしっかりやれば、合格に必要な知識・解法が身につけられると思います。

司法書士オートマ記述式不登法問題集 司法書士 山本浩司のオートマシステム 不動産登記法 記述式(第13版)

著者:山本浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/2/27
ページ数:532ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,850円
司法書士オートマ記述式商登法問題集 司法書士 オートマシステム 商業登記法 記述式(第12版)

著者:山本浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/11/23
ページ数:476ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円 ※第13版の予約販売中(11/27発売予定)

No.2:司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース(Wセミナー)

司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース

 次に紹介するのは、2024年10月に新たに出版された「司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース」です。(私が受験生時代にはなかった問題集です)

 この過去問は、ただの過去問ではなく、過去に出題された記述式の試験問題を、論点ごとにバラして体系的に学ぶことができ、しかも、過去の出題論点を完全網羅しています。(収録範囲は、昭和60年(※一部昭和58年)から最新年度まで)

※ 五肢択一をバラした一問一答集の記述式版に相当

 つまり、「ひな形集」と「過去問・答練・オートマ記述式など」との中間といえますね。

 ひな形集のように単一の論点・申請書を仕上げるのとは違って、この問題集を解くのに必要な知識、得られる知識は、本試験レベルです。

 名変を軸にした論点の組み合わせ、所有権を軸にした組み合わせ、担保権を軸にした組み合わせなど、複数論点の組み合わせが整理されていて、その組み合わさった論点単位で、1問が構成されています。

 これは、とても良い問題集ですね。過去問や答練レベルの知識や注意を要する問題を、ひな形集に近い短文の出題(1ページ、長くて2ページ)で、学習でるわけですから。

 オートマ記述式は、基礎から応用へと順に階段を上りながら、様々な混在する論点に触れていきますが、論点データベースは、本試験レベルの難易度の中で、整理された論点を潰していく、という違いがあります。

 私なら、まずオートマ記述式の基本の部をサラッと解いてから、論点データベースで徹底的に仕上げる、という使い方をすると思います。(その後にまたオートマ記述式や答練・模試で総合的な演習をする。)

 なお、全体約500ページのうち最後の100ページほどが論点チェックカードになっていて、論点や必要な先例知識などを、まとめてチェックすることができます。

司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース(不登法) 司法書士 オートマ過去問 記述式 論点データベース 不動産登記法(2025年度版)

著者:山本浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/10/24
ページ数:480ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,300円 ※2026年度版の予約販売中(11/28発売予定)
司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース(商登法) 司法書士 オートマ過去問 記述式 論点データベース 商業登記法(2025年度版)

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/10/24
ページ数:512ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,300円 ※2026年度版の予約販売中(11/28発売予定)

No.3:司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(LEC)

司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集

 次に紹介するのは、2025年1月にLECから新たに出版された「司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集」です。

 2024年度試験から記述式の配点が2倍になったことに伴い、記述式の市販問題集も充実してきましたね。

 合格ゾーン記述式は、「ファーストステップ」・「セカンドステップ」の2段階に分かれているのが特徴です。

 ファーストステップは、過去10年の過去問の出題論点を分析して、記述式で出題される雛形・論点・トリックをコンパクトサイズの問題20問に再構成したオリジナル問題集です。

 セカンドステップは、本試験に近い形式・レベルの問題が10問収録されています。しっかりと事実関係・聴取記録+別紙形式になっていますので、答練レベルと考えていいと思います。

※ ページ数の配分は、ファーストステップ:セカンドステップ=4:6ぐらいの割合です。

 ファーストステップは、過去問の論点を分解してコンパクトに再構成する点で、オートマ論点データベースとコンセプトは同じですが、次のような違いがあります。

 大きな違いは、オートマは昭和60年からの過去40年分という膨大な範囲を網羅していますが、合格ゾーンは過去10年分に絞ってあります

 一方、問題文は、合格ゾーン記述式の方が出題の指示などは丁寧ですし(オートマは出題文や登記記録が、よりシンプル)、1問ずつの解説も丁寧ですね。(オートマは急所を押さえた簡潔な解説)

 さらに、合格ゾーンは、オートマにはないセカンドステップがあるので、答練のような本試験レベルの問題演習も可能です。

 このように、オートマと合格ゾーン、それぞれ違った特徴があって、どちらも良いですね。

 独学者は記述式の問題集に飢えていますので、時間があるならどちらも購入して解いておきたいところです。

司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(不登法) 司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(不動産登記法)

著者:根本 正次 (監修), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著, 編集)
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/1/31
ページ数:425ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,970円
司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(商登法) 司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(商業登記法)

著者:根本 正次 (監修), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著, 編集)
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/1/31
ページ数:560ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,630円

No.4:司法書士試験 リアリスティック記述式問題集 (辰已)

司法書士試験 リアリスティック記述式問題集

 次に紹介するのは、辰已法律研究所の「司法書士試験 リアリスティック記述式問題集」です。2023年7月に基本編が、2024年4月に応用編が出版されました。

 基本編・応用編ともに、不動産登記法と商業登記法が1冊にまとまっています。

 基本編は、出題形式を本試験よりコンパクトにし、本試験で問われる論点を網羅した問題集です。

 本試験の論点を網羅するという点で、上記の「オートマ論点データベース」や「合格ゾーン記述式」とコンセプトは近いですね。

 ただし、出題文がやや長めで、別紙も各問題に入っています。また、解説もかなり詳しいです。

 リアリスティックに馴染みのない私にとっては、小さい文字でぎゅうぎゅう詰めな感じがちょっと苦手ですが、松本講師方式の答案構成が載っていますので、リアリスティックで勉強されている方には、おすすめですね。

 応用編は、本試験レベルを再現したオリジナルの記述式問題集として、不登法10問+商登法10問が収録されています。

 本試験形式のため、膨大なボリュームと論点の組み合わせ、引っ掛けなどに慣れることができ、模試・答練に匹敵する問題演習ができます。

司法書士リアリスティック記述式問題集(基本編) 司法書士試験 リアリスティック12 記述式問題集 基本編[不動産登記][商業登記]

著者:松本雅典
出版社:辰已法律研究所
発売日:2023/7/16
ページ数:624ページ
サイズ:A5判
価格:3,740円
司法書士リアリスティック記述式問題集(応用編) 司法書士試験 リアリスティック13 記述式問題集 応用編[不動産登記][商業登記]

著者:松本雅典
出版社:辰已法律研究所
発売日:2024/4/25
ページ数:620ページ
サイズ:A5判
価格:3,740円

記述式雛形集おすすめ4選

 上記の記述式問題集で、記述式対策の基礎から応用まで対策できますが、しっかりとした「基礎固め」のために、雛形集も利用するのがおすすめです。

 私は、いくつかの雛形集(TAC姫野講師のモデルノート、まる覚え司法書士書式、新・基本問題集記述式、”記述の神様”と呼ばれる伊藤塾の蛭町浩講師の「解法パターンで学ぶ書式80」)を試しましたが、最終的に、2014年にオートマのラインナップに加わった「オートマシステム 試験に出るひながた集」をメインの雛形集として使用しました。

No.1:司法書士オートマシステム 試験に出るひながた集(Wセミナー)おすすめ!

司法書士オートマシステム 試験に出るひながた集

 2020年度の司法書士試験を受験する際に、「オートマシステム 試験に出るひながた集」を新たに導入しました。

★掲載雛形数:不登法(第3版) 134件(316p)、商登法(第3版) 128件(260p)

 この雛形集の大きな特徴は、登記申請後の「登記記録」が掲載されている点です。

 これにより、申請した登記がどのような形で登記記録に記録されるのか理解できます。

 記述式試験では、登記申請書を書いたあと、さらにその登記に対して変更を申請していきますから、自分が申請した登記がどのような形で登記されるのか理解しておくことは、大きな意味を持ちます。

 また、ひな形の掲載順序も、基本形からの変形や、抵当権と根抵当権との比較など、理解・記憶しやすいように工夫して掲載されているのも特徴ですね。

 ただし、他社の雛形集に比べると、解説が少ないのが残念なところです。。これは、オートマシステムのシリーズ全体として見た場合、「オートマシステム〈記述式〉」などに既に記載してあるため、敢えて省略しているそうです。

 ですので、次に紹介する「ケータイ司法書士 記述ひな形」と併用するのもおすすめです。

司法書士オートマ書式ひながた集(不登法) 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 不動産登記法(第6版)新刊!

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2025/9/21
ページ数:320ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,750円
司法書士オートマ書式ひながた集(商登法) 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 商業登記法(第5版)

著者:山本 浩司
出版社:早稲田経営出版
発売日:2024/6/21
ページ数:276ページ
ページ数:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:2,310円

No.2:ケータイ司法書士 記述ひな形(LEC/三省堂)おすすめ!

ケータイ司法書士 記述ひな形

 次に、要点整理テキストのところでも紹介しましたが、LEC森山和正講師の「ケータイ司法書士」シリーズの雛形集(初版は2013年)を紹介します。

★掲載雛形数:不登法(2021年版) 126件(272p)、商登法(2021年版) 119件(280p)

 これは、左ページの上半分に、場面設定として「登記記録」を簡潔に記載したものと「事実関係」が数行で記載されていて、下半分に、申請書の雛形が掲載されています。

 そして、右ページには、「森山のカリスマ講義」として、申請情報の作成にあたって受験生が間違えやすいポイントや見落としやすいポイントが解説されています。(この解説が、オートマひな形集には載っていない点なので、オートマの補助的に使うと便利です。)

 左ページの雛形部分も、右ページの講義部分も、それぞれ重要なポイントは赤シートで隠せるようになっています。

 また、目次にすべての雛形の名称が載っているため、調べものの雛形集としても、かなり使いやすいと思います。

ケータイ司法書士 記述雛形集(不登法) ケータイ司法書士V 2026: 記述ひな形 不動産登記 新刊!

著者:森山 和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:280ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円
ケータイ司法書士 記述雛形集(商登法) ケータイ司法書士VI 2026: 記述ひな形 商業登記 新刊!

著者:森山 和正
出版社:三省堂
発売日:2025/9/17
ページ数:288ページ
サイズ:B6判の変形(一般的なテキストより小さい)
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:1,870円

No.3:司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング(LEC)

司法書士 赤松直哉の雛形集

 次は、2025年9月、LECから新たに出版された「司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング」を紹介します。

 赤松講師といえば、「たろはな」の愛称で親しまれる記述式講座「太郎と花子の事件簿」など、特に記述式対策で人気の講師ですね。

 その赤松講師が、配点変更に伴い重要度が増した記述式対策を強化するため、雛形集を執筆してくれました。

 ただし、ただの雛形集ではありません。記述式の問題を解く感覚で、実践的に雛形を身につけるための雛形集です。

 どちらかといえば、記述式の基本問題集といってもいいかもしれません。雛形集と問題集の中間のようなイメージですね。

 このため、上記のオートマやケータイの雛形集に比べると、かなり分厚くボリュームがあります。(2倍ぐらい)

 各雛形は、事実関係と登記記録があり、添付情報一覧から添付情報を選ぶ形式になっています。(商業では、登記記録、議事の概要、聴取記録等)

 さらに、別紙形式があったり、連件申請もあるなど、かなり実践的です。

 解説では、赤松講師の「セレクト重要論点」「ブラッシュアップ講義」「セレクト関連雛形」など、各論点についてしっかりとした解説があり、関連知識の整理までできます

 巻末に「雛形索引」もついているので、雛形を調べたいときにも利用できますね。

 オートマやケータイの雛形集では、いまいち雛形が覚えられないという方に、おすすめです

司法書士 赤松直哉の実践雛形集(不登法) 司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング 不動産登記法 新刊!

著者:赤松 直哉, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/9/29
ページ数:554ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円
司法書士 赤松直哉の実践雛形集(商登法) 司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング 商業登記法 新刊!

著者:赤松 直哉, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2025/9/29
ページ数:493ページ
サイズ:A5判
電子書籍:Kindle・楽天Koboあり
価格:3,190円

No.4:司法書士試験 雛形コレクション300(LEC)

司法書士試験 雛形コレクション300

 雛形集としては、LEC海野講師の「雛形コレクション300」もあります。

 この雛形集には、不登法・商登法それぞれ300件ずつ収録されていますので、市販されている司法書士試験用の雛形集としては、最大の収録数と思われます。

 ページの構成は、重要な雛形に関しては、1ページ目に「事例の登記記録・事実関係・問」があり、2ページ目に雛形と解説が掲載されています。重要でない雛形に関しては、雛形と解説だけの掲載です。

 記述試験に出題されそうにない雛形も多く収録されていますので、使うとすれば、基礎固めではなく、辞書的な使い方になると思います。

 受験用テキストとしては文字のフォントが小さくて使いづらく感じますが、情報の網羅性は素晴らしいです。

 ひょっとすると、司法書士の実務で使われている方も多いかもしれませんね。

 実は私も、受験生時代には持っていませんでしたが、試験合格後に購入し、実務で使っています

司法書士 雛形コレクション(不登法) 司法書士試験 雛形コレクション300 不動産登記法 〈第4版〉

著者:海野 禎子
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2021/3/5
ページ数:546ページ
サイズ:A5判
価格:2,970円
司法書士 雛形コレクション(商登法) 司法書士試験 雛形コレクション300 商業登記法 〈第4版〉

著者:海野 禎子
出版社:東京リーガルマインド
発売日:2021/4/30
ページ数:582ページ
サイズ:A5判
価格:2,970円

記述式過去問おすすめ1選

 次に、本試験形式の記述式問題に慣れるためには、過去問を解いたり、本試験レベルの問題演習が必要となります。

No.1:司法書士 記述式厳選過去問集(伊藤塾)

司法書士 記述式厳選過去問(伊藤塾)

 記述式の過去問としては、択一式と同様、定番はLECの「合格ゾーン 記述式過去問題集」とWセミナーの「パーフェクト過去問題集 記述式」の2つです。

 LECの合格ゾーンは過去10年分が収録されており、Wセミナーのパーフェクト過去問は過去20年分の過去問が収録されています。

 私は元々、記述式の過去問をわざわざ解かなくても、答練だけでいいんじゃないかと考えていましたが、それは間違いでした。

 やはり、答練や模試で出題される問題と、本試験の問題には違いがあります

 2020年度試験は、答練だけで本試験に臨みましたが、本試験のボリューム感に圧倒されました。。

 そして2021年度は模試も受験しましたが、やはり本試験の出題形式とは雰囲気が違います。

 ということで、やはり過去問も解く必要があることに気づき、過去問を導入することにした経緯があります。

 とはいえ、本試験の型やボリュームに慣れることができればいいので、そこまで多く解く必要はありません

 伊藤塾の厳選過去問集は、直近2年分の過去問に加えて、論点把握の観点から厳選した8年分の過去問が収録されています。

 厳選された合計10年分の過去問が解けますので、記述式の過去問は、伊藤塾の過去問がおすすめです。

司法書士 記述式厳選過去問(伊藤塾) 司法書士 記述式厳選過去問集(2026年合格目標)新刊!
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全科目セット 7,600円
サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい)
発送開始日:2025年10月17日

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・不動産登記法 4,000円、商業登記法 4,000円

記述式の答練

 過去問以外で、本試験形式・本試験レベルの記述式の問題演習ができる問題集は、これまでなかったため、予備校の答練を受けるしかありませんでした

 ところが、2024年~2025年から、上記で紹介した「合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(のセカンドステップ)」、「リアリスティック記述式問題集(応用編)」といった、答練・本試験レベルの市販問題集が登場しました。

 このため、司法書士の勉強を始めた1年目~2年目ぐらいは、答練まで受けなくても、市販の問題集だけで本試験に挑戦できると思います。

 とはいえ、3年目以降ぐらいになると、市販問題集だけでは不足してきますので、やはり、予備校の模試・答練を利用するのがおすすめです。「司法書士試験のおすすめの模試・答練」のページで紹介していますので、そちらをご参照ください。

 なお、私のおすすめは、記述式答案構成力養成答練(伊藤塾)です。

おすすめの問題集・過去問【まとめ】

 以上、司法書士の独学におすすめの問題集・過去問について紹介してきましたが、長年の経過を含めて記載しているため、わかりにくかったと思います。。

 ということで、最後に整理して紹介しておきます。

 なお、テキストについては司法書士の独学におすすめのテキストのページで、六法については司法書士のおすすめ六法のページで、それぞれ紹介していますが、それらも含めてここにまとめて掲載します。

 また、勉強法の詳細については、司法書士の独学におすすめの勉強法と勉強時間のページをご参照ください。

※ 下記に掲載している価格は、2025年4月23日現在の価格です。

基本テキスト(基礎知識の理解)

六法

問題集・過去問(択一知識の総整理&叩き込み→精度アップ)

記述対策(問題演習→解法テクニック→雛形集→答練)

解答スピードアップ・時間配分対策

合計金額は、およそ24万円

 以上、これで完璧だと思います。この合計金額は、およそ24万円になります。

 市販教材で大部分をカバーできていますが、答練・模試は予備校に頼らざるを得ないと思います。この答練・模試を除けば、約10万円ですので、お手頃な価格になってきます。

 ですので、学習を始めた初年度は、とりあえずは完全な独学で挑戦してみて、成功すればラッキーですし、失敗すれば次年度に向けて答練・模試を活用してみる、というスタンスでもいいかもしれませんね。

 なお、完全な独学で挑戦する場合でも、模試は必ず受験しておいた方がいいと思います

 司法書士試験は、とにかく時間との戦いですので、時間内に試験問題を解き切れるかどうかが勝負です。この時間配分は、模試を受験してみないとわからない部分が多いので、模試の受験をおすすめします。

⇒ 伊藤塾の模試(2回分)が最も安く、5,000円で受験が可能です。詳しくは、「司法書士のおすすめの模試・答練」のページで紹介していますので、そちらをご参照ください。

独学より安い?通信講座もおすすめ

 このように、司法書士試験の場合、独学だからといって安くつくとは限りません。案外、最初から通信講座を受講した方が安くつくというのもよくある話です。

 私も結果的に、独学にもかかわらず、80万円ほどかかりましたので。。。

 司法書士の通信講座は、大手予備校なら相場は40万円ほどしますが、オンライン通信講座なら最安値で10万円ぐらいからありますので、独学よりも安くつく可能性がありますね。

 下記の記事では、司法書士のおすすめ通信講座・予備校を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。初心者向け講座のほか、学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめ通信講座も紹介していますので、参考にしてください。

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