司法書士の問題集・過去問のおすすめを徹底比較【2026年】
更新日:2026年8月12日

独学で司法書士試験の勉強をする場合、どの問題集・過去問を使えばいいのか悩みますよね。
そこで、私が司法書士試験に合格したときに実際に使用した問題集を含め、司法書士の独学におすすめの問題集・過去問を徹底比較しながら紹介します。
択一式の過去問のほか、一問一答(肢別問題集)や予想問題集、記述式問題集・雛形集なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
※ テキストはこちら⇒ 司法書士の独学におすすめのテキスト
※ 六法はこちら⇒ 司法書士のおすすめ六法
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司法書士の独学におすすめの過去問題集

まずは、司法書士の独学におすすめの過去問から紹介していきたいと思います。
択一式の過去問としては、平成元年以降(科目によっては昭和55年・57年以降)の全過去問を分野別に収録したLECの司法書士 合格ゾーン択一式過去問題集が定番の過去問です。
また、Wセミナーの司法書士パーフェクト過去問題集(平成26年度版で「択一式過去問集」から改題)も、それに近い収録内容(合格ゾーンより収録年度数は少ない)になっています。
ただし、これらの過去問は収録問題数が膨大すぎるため、私としては、収録問題を厳選した下記の過去問をおすすめします。
No.1:司法書士択一式厳選過去問集(伊藤塾)
司法書士の過去問は、伊藤塾の「択一式厳選過去問集」が一番のおすすめです。
私が勉強を始めた当時、全過去問を収録したLECやWセミナーが定番とされていましたが、私は問題数が絞られていて、値段もお手頃な伊藤塾の過去問を選びました(2007年創刊でLEC・Wセミナーより後発)。
第12版(2020年版)までは、「伊藤塾セレクション」として市販されていましたが、2021年版以降は、伊藤塾直販の「択一式厳選過去問集」へと移行しました。
この過去問は、過去に出題された問題の中から、合格に必要な全論点を網羅できるよう厳選したうえで、体系的に整理された問題集です。
司法書士試験合格者の過半数を輩出している伊藤塾が、「過去問演習はこれさえあれば十分」と言っているわけですから、これだけやれば大丈夫なはずです。
私は、司法書士の勉強を始めて2年目に、LECの合格ゾーンも全巻購入しましたが、問題数の多さから1年ではとても解ききれないことが判明したため、合格ゾーンは諦めて、3年目にまた伊藤塾に戻しました。
※ Wセミナーのパーフェクト過去問題集も、私にとっては問題量が多すぎるため、対象から除きました。
LEC・Wセミナー・伊藤塾の過去問の比較
| 過去問 | 分冊 | ページ 合計 |
価格 合計 |
|---|---|---|---|
| LEC(合格ゾーン)(2026年版) | 10分冊 | 5,970p | 33,440円 |
| Wセミナー(パーフェクト過去問題集)(2026年版) | 10分冊 | 5,276p | 31,240円 |
| 伊藤塾(厳選過去問集)(2027年版) | 4分冊 | 2,100p | 5,980円 |
厳選過去問集の収録問題数は、民法:250問、不動産登記法:250問、会社法・商業登記法:250問、マイナー科目:250問で、合計1,000問が収録されています。
1年分の過去問は70問ですから、1,000問は14年分の過去問に相当します。厳選と言っても、意外と多いですよね。
それでも、過去30~40年分が収録されている合格ゾーンに比べると半分~3分の1に厳選されていることになります。
分厚さは下記の写真のように、約13cmあります。けっこうなボリューム感ですよね、、、合格ゾーンは、どれだけ凄いボリュームなんだ。。。

ちなみに、伊藤塾の直販になってから、完全な書籍としての製本ではなく、下記の写真のように、ペリペリッと引き剥がせるような製本で、26穴のバインダーに挟めるようになっています。

ページの構成は、右ページが問題、その裏面(左ページ)が解答・解説というレイアウトです。

この過去問の使い方やバインダーに挟んだ写真などは、伊藤塾公式サイト「司法書士 過去問シリーズ」で写真入りで説明がありますので、そちらをご確認ください。
※ 冊子版(PDFダウンロード付)のほか、冊子+Web版(Web問題集)も販売されています。
※ 2027年版から大幅に値下げされ、さらに購入しやすくなりました。(2026年版まで:13,200円⇒2027年版:5,980円)
司法書士 択一式厳選過去問集(2027年合格目標)伊藤塾 公式サイト
<伊藤塾直販>2026/8/6発送開始|B5判(大きめサイズ)|PDF付き|全科目セット:5,980円 ※冊子+Web版 7,580円|バラ売り:各1,580円 ※冊子+Web版 各1,980円(1.民法 2.不登法 3.会社法・商登法 4.マイナー科目)
※ 伊藤塾では、厳選過去問を使った『択一過去問ブラッシュアップ講座』も開講しています。
No.2:司法書士 オートマ過去問(Wセミナー)

次に紹介するのは、司法書士の独学におすすめのテキストで、一番におすすめしている「オートマテキスト」に対応した過去問「オートマ過去問」です。(初版は2014年度版)
この過去問は、五肢択一ではなく、肢別(一問一答)になっているのが特徴です。
さらに、過去の全過去問ではなく、”必要な過去問はコレだけ”といえる重要な肢だけをセレクトした肢別過去問集です。
厳選しているという意味では、伊藤塾の厳選過去問集とコンセプトは同じですね。
ただし、ボリューム的には伊藤塾よりも多いので、肢別ということも考慮すると、伊藤塾よりもカバーしている重要知識は多いと考えられます。
厳選過去問集とオートマ過去問の比較
| 過去問 | 分冊 | ページ 合計 |
価格 合計 |
|---|---|---|---|
| 伊藤塾(厳選過去問集)(2027年版) | 4分冊 | 2,100p | 5,980円 |
| オートマ過去問(2026年版) | 9分冊 | 3,804p | 24,090円 |
「過去問演習はこれさえあれば十分」と言っている伊藤塾と、「必要な過去問はコレだけ」と言っている山本浩司先生と、どちらを信じるか、、、という選択に迫られますね。。
基本テキストでオートマを使っている場合は、独特な学習体系に準拠したオートマ過去問との相性がいいのでオートマ過去問を使う、というのが一つの考え方です。
また、網羅的に重要な過去問肢を解いておきたい場合もオートマ過去問がおすすめですね。
- オートマテキストを使っている人
- 網羅的に重要な過去問肢を解きたい人

民法(2) 2026|2025/10/24|508ページ|2,970円

不登法(1) 2026|2025/11/8|424ページ|2,750円

不登法(2) 2026|2025/11/8|396ページ|2,750円

会社法・商法 2026|2025/11/18|536ページ|2,750円

商登法 2026|2025/11/18|380ページ|2,310円

民訴・民執・民保 2026|2025/11/21|404ページ|2,750円
オートマ過去問 解法術
「オートマ過去問 解法術 択一編」が、従来の「オートマシステム総集編 短期合格のツボ」をベースに、リニューアルして出版されました(2024年10月初版)。
この解法術には、「基礎を完成させれば合格できる」ということが書いてあるだけです。
とはいえ、基礎とは何か、基礎知識をどう使って問題を解けばいいのかを過去問を解きながら解説してくれますので、”基礎が大切”という学習方針に辿り着けていない方におすすめです。
なお、記述編の解法術に関しては、下記の関連記事でレビューしていますので、そちらをご参照ください。
No.3:司法書士 合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集(LEC)

次は、LECの「司法書士合格ゾーン ポケット判 択一過去問肢集」を紹介します。(初版は2022年度版)
この過去問には、合格するために「絶対に必要」な過去問の”肢”が厳選して収録されています。
その点では、オートマ過去問と同趣旨の一問一答式の過去問集といえますね。
オートマ過去問との違いは、まず、ポケット判というだけあって、サイズが小さいということ。(オートマ過去問はA5サイズですが、LECの過去問肢集はB6サイズ)

さらに、収録数も、オートマ過去問より絞られています。
ためしに、民法1(総則・物権・担保物権)で比較してみたところ(2026年度版)、LECのポケット判過去問は「約700肢」、オートマ過去問は「一問一答約1,000肢+五肢択一約70問=約1,350肢」が収録されていました。
LECポケット判過去問とオートマ過去問の比較
| 過去問 | 分冊 | ページ 合計 |
価格 合計 |
|---|---|---|---|
| 合格ゾーン ポケット判 過去問(LEC)(2026年版) | 8分冊 | 2,583p | 22,770円 |
| オートマ過去問(2026年版) | 9分冊 | 3,804p | 24,090円 |
ページ数は約7割ですが、紙のサイズが小さいため、収録問題数は半分程度になっているようです。
私としては、肢別過去問(一問一答式)としては、やはり山本浩司先生が厳選しているオートマ過去問をおすすめしたいですね。
オートマ過去問は、「必要な過去問はコレだけ」、つまり、これだけやれば大丈夫!という肢が全て収録されていますが、一方、LECのポケット判過去問は、「絶対に必要な肢」だけが収録されているわけですよね。私なら、ちょっと不安になりますね。。
とはいえ、オートマ過去問はボリュームがあるため全て解くような時間が取れない方には、効率的に必須知識がマスターできるLECのポケット判過去問がおすすめです。
また、外出先でコンパクトに勉強したい場合にも便利です。
- 重要な過去問肢だけを効率的にマスターしたい人
- 外出先でコンパクトに勉強したい人
司法書士 合格ゾーン ポケット判択一過去問肢集 1 民法I(令和8年版)Amazon楽天市場
東京リーガルマインド LEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/9/9|351ページ|B6判(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|3,190円
※令和9年版の予約販売中(9/8発売予定)
No.4:司法書士 合格ゾーン過去問題集(LEC)/パーフェクト過去問題集(Wセミナー)

冒頭で、おすすめはしませんが定番の過去問として少し触れたLECの「司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集」とTACの「司法書士 パーフェクト過去問題集」の違いについて、紹介しておきたいと思います。
LECの合格ゾーン過去問は、平成元年~直近年度までの過去問が原則としてすべて収録されています。(刑法:昭和55年~、民訴等・供託法:昭和57年~)
Wセミナーのパーフェクト過去問も、平成元年~直近年度までの過去問が原則としてすべて収録されています。(会社法・商登法:平成18年~、刑法・民訴等:昭和57年~、供託法:昭和56年~)
ただし、パーフェクト過去問は、平成元年~平成11年分は巻末に1問1ページで、ページ下部に各肢の正誤だけ(又は+数行の解説)の簡略版になっています。
つまり、LECの合格ゾーンの方が収録年度は多いですし、解説も全年度分しっかり掲載されているということです。
その他の共通部分・相違部分を整理すると、下表のようになります。
| LEC合格ゾーン過去問 | Wセミナー パーフェクト過去問 | |
|---|---|---|
| レイアウト | 右ページが問題、左ページ(問題の裏面)が解答解説 | |
| 重要度 | 重要度をA・B・Cの3段階にランク分け | |
| 収録内容 |
平成元年~直近年度をテーマ別に収録 ※ 刑法:昭和55年~ ※ 民訴等・供託法:昭和57年~ |
平成元年~直近年度をテーマ別に収録(ただし、平成元年~平成11年は、巻末に1問1ページの簡略版) ※ 会社法・商登法:平成18年~ ※ 刑法・民訴等:昭和57年~ ※ 供託法:昭和56年~ |
| その他特徴 |
・知識型と推論型の別を明記 ・目標年度の本試験で出題されそうな論点に「要Check!」を明記 |
・重要な問題に「ウラ解き!」として、3行前後で出題者の意図や解き方のポイントを記載 |
LECとWセミナーの解説については、大きな違いがあるわけではありませんが、私が読んだ印象では、LECの方が、より明解に的を射た解説でわかりやすく感じました。
以上から、もし過去30年以上の全過去問が収録された過去問題集を購入するとすれば、LECの合格ゾーン過去問題集の方がおすすめですね。
司法書士 合格ゾーン 択一式過去問題集 1 民法[上](総則)(令和8年版)Amazon楽天市場
東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/10/17|254ページ(10冊合計で 5,970ページ)|A5判|電子書籍あり|1,650円(10冊合計で 33,440円)
司法書士 パーフェクト過去問題集 (1) 択一式 民法〈総則・債権〉(2026年度版)Amazon楽天市場
Wセミナー司法書士講座 (著)|早稲田経営出版|2025/10/1|588ページ(10冊合計で5,276ページ)|A5判|電子書籍あり|3,410円(10冊合計で 31,240円)
過去問はどれがおすすめ?
以上、司法書士の過去問について紹介してきました。
とにかく過去問は、私としては五肢択一式なら伊藤塾の「厳選過去問集」の一択。
一問一答式(肢別)なら「オートマ過去問」かLECの「合格ゾーン ポケット判過去問」の二択ですね。
オートマ過去問かLECのポケット判過去問かは、網羅的に解くか、効率的に解くかの違いで選んでください。
過去何十年もの全過去問が収録されたLECの合格ゾーンやWセミナーのパーフェクト過去問は無駄が多すぎるので、手を出さない方が無難です。
専業受験生など、よほど時間に余裕がある方でない限り時間が足りず、1年で1周解くことすらできないはずなので。
| 過去問 | 分冊 | ページ 合計 |
価格 合計 |
|---|---|---|---|
| 【五肢択一式】伊藤塾 厳選過去問集(2027年版) | 4分冊 | 2,100p | 5,980円 |
| 【一問一答式】オートマ過去問(2026年版) | 9分冊 | 3,804p | 24,090円 |
| 【一問一答式】LEC ポケット判過去問(2026年版) | 8分冊 | 2,583p | 22,770円 |
| 【五肢択一式】LEC 合格ゾーン過去問題集(2026年版) | 10分冊 | 5,970p | 33,440円 |
| 【五肢択一式】Wセミナー パーフェクト過去問題集(2026年版) | 10分冊 | 5,276p | 31,240円 |
- 五肢択一式は、伊藤塾の厳選過去問集の一択
- 一問一答式(肢別)は、オートマ過去問 or LECのポケット判過去問の二択
- 網羅的に解きたい ⇒ オートマ過去問
- 効率的に解きたい ⇒ LECのポケット判過去問
なお、五肢択一式か一問一答式のどちらを選ぶかについては、五肢択一なら本試験形式で問題を解く練習ができる一方で、捨て肢など合格に必要のない知識も同時に学習することになります。
一問一答なら、合格に必要な知識だけを効率的に学習できる一方で、五肢択一を解く練習ができません。
| 過去問の形式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 五肢択一式 | 本試験形式を解く練習ができる | 合格に必要のない知識も学習することになる |
| 一問一答式 | 合格に必要な知識だけを効率的に学習できる | 本試験形式を解く練習ができない |
このように、それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に応じて、選んでいただければいいかと思います。
ちなみに私は、さらに効率学習を追い求めた結果、そもそも過去問を使わない勉強方法に辿り着きましたので、それについては次の項目「おすすめの一問一答・肢別問題集」で紹介していきます。
無料で解ける司法書士試験の過去問(PDF)
法務省の司法書士試験の公式サイトに、過去5年間の試験問題がPDFファイルで公開されています。
この過去問は、法改正などは反映せず、出題した当時のまま掲載されていますし、正解や解説は掲載されていません。
そのため、どんな試験問題が出題されるのか雰囲気を見る程度にしかなりませんが、無料なので、試験にチャレンジするかどうかの参考に見てみてもいいかもしれませんね。
司法書士合格ゾーン 単年度版 過去問題集(LEC)
解答・解説付きの試験問題を解いてみたい場合は、LECから、択一・記述ともに完全収録した単年度版過去問が出版されているので、こちらがおすすめです。
また、本試験後の振り返りにも最適ですね。
司法書士の肢別問題集・一問一答おすすめ3選
私は、司法書士の勉強を始めてから2年目以降、1日に1時間程度しか勉強時間が取れず、伊藤塾の過去問さえも1年で解き切れない状況でした。
このため、さらにコンパクトで要点のみを凝縮した一問一答もしくは暗記本のようなものがないか探していました。
そんな時に出会ったのが、以下で紹介する一問一答(&要点整理テキスト)です。
No.1:うかる!司法書士 必出3300選(伊藤塾)

伊藤塾の「必出3300選」は、まさに私が探し求めていたものにドンピシャの一問一答問題集&要点整理テキストです。
必出3300選には、見開きの左ページにアウトプット用の一問一答式の問題集があり、右ページにインプット用のポイント整理が”表形式”を中心に掲載されています。

出典:Amazon
さらに、択一の全11科目が4冊にまとまっているコンパクトさです。
書籍タイトルからは、問題集の分類に入りそうですが、実質的には、まとめ本(要点整理テキスト)の要素が強いです。
非常にコンパクトでありながら、覚えるべきポイントが網羅されていて、また、コンパクトであるがゆえに反復学習が可能になります。
4分冊で合計約1,100ページというコンパクトな中に、合格に必要な知識(テキスト&一問一答問題集)がすべて凝縮されているんです!
この「必出3300選」は、伊藤塾の伝説の講師「向田恭平」先生が作り上げた「択一クライマックス総整理講座」のテキストをベースに作成されたもので、当時(初版の2011年)は、「必出3000選」という書籍名でした。
その向田講師が2014年度向け講座を最後に伊藤塾を退任され、2015年に「必出3300選」にリニューアルされました。そして「択一クライマックス総整理講座」は「択一ハイブリッド講座」へ、そして「択一クイックマスター総整理講座(約6万円)」へとリニューアルされ、さらに2023年度向け以降は、学習経験者向けパック講座「Exceed(エクシード)コース(約40万円 ※割引期間は約25万円)」に組み込まれています。
ですので、択一対策としては、まず①基本テキスト(オートマなど司法書士の独学におすすめのテキスト参照)で各論点の趣旨や理由づけをおおまかに理解した後、②「必出3300選」でポイントのみを頭に叩き込み、高速で反復学習するのが、効率的な勉強法だと思います。
この場合、五肢択一式の過去問題集は、直前期に入ってから本試験形式で解答スピードを上げる訓練に使う程度の必要最小限の使用になってきます。
- 基本テキストでおおまかな理解
- 必出3300選でポイント整理・記憶の反復学習
- 五肢択一の過去問は、直前期に解答スピードを上げる訓練にのみ使用
私は、2012年度の試験直前3ヶ月前から「必出3000選」でスパートをかけ、累計勉強時間1,000時間の状態で、基準点まであと一歩(基準点マイナス3問)のところまでいけたので、この勉強方法で間違いないと確信しました。
その後、8年ぶりに受験した2020年・2021年度試験で、いずれも択一9割超えの成績を残し、この勉強法で合格できることを証明しました。
ただし、必出3300選は、”改訂版が毎年出版されるわけではない”のが唯一の欠点です。。
最新版を手に入れるために、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「クイックマスター総整理講座」が6万円前後で購入できていましたが、2023年度向け以降は、40万円を超えるパック講座「Exceed(エクシード)コース」に組み込まれてしまいました。。(ただし、割引期間は25万円ほどで購入可能)
後継として、「択一直前クイックマスター講座」も開講しましたが、全体の15%程度を抜粋しただけのテキストのため、あまり意味はなさそうです。
うかる!司法書士 必出3300選 [2] 不動産登記法編(第4版)Amazon楽天市場
伊藤塾 (編集)|日経BP 日本経済新聞出版|2025/11/14|228ページ|A5判|電子書籍あり|2,750円
うかる!司法書士 必出3300選 [3] 会社法・商法・商業登記法編(第4版)Amazon楽天市場
伊藤塾 (編集)|日経BP 日本経済新聞出版|2025/9/19|300ページ|A5判|電子書籍あり|3,300円
うかる!司法書士 必出3300選 [4] 憲法・刑法・民訴・民執・民保・書士・供託法編(第4版)Amazon楽天市場
伊藤塾 (編集)|日経BP 日本経済新聞出版|2025/10/19|320ページ|A5判|電子書籍あり|3,300円
No.2:司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (Wセミナー)

私は、2012年度試験の後、8年間のブランクを経て、仕事を辞めて専業受験生として、2020年度試験に向けて勉強を再開しました。
8年前に受験した際は、「必出3300選」だけでは択一知識があと一歩及ばなかったので、足りない知識を補うために「でるトコ一問一答」も併用することにしました。
でるトコ一問一答は、重要な基礎知識のみに絞ったオリジナルの一問一答で、サクサクとテンポよく解いていける問題集です。
過去問ではなく”オリジナル問題”のため、簡潔な問題文で、ピンポイントに重要知識の確認ができる特徴があります。
なお、タイトルに「+要点整理」が付け足してありますが、基本的に一問一答式の問題集です。(要点整理は、例えば「民法」では本文約500ページ中、約60ページ、「民訴その他」に至っては、全体約560ページ中、4ページ分が収録されている程度です。)
司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (2) 不動産登記法(第7版)Amazon楽天市場
山本 浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/4/24|424ページ|A5判|電子書籍あり|2,860円
司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (3) 会社法・商法・商業登記法(第6版)Amazon楽天市場
山本 浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/5/25|600ページ|A5判|電子書籍あり|3,190円
司法書士 新・でるトコ一問一答+要点整理 (4) 民訴法・民執法・民保法・供託法・司法書士法・刑法・憲法(第7版)Amazon楽天市場
山本 浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/11/14|604ページ|A5判|電子書籍あり|3,190円
「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強!
私は、2020年度の司法書士試験を8年ぶりに受験し、累計勉強時間2,000時間で、午前32問/午後32問(基準点プラス15問)の成績を残しました(ただし、記述で足切り)。
そして、翌年の2021年度には累計勉強時間3,000時間で午前35問/午後29問(基準点プラス15問)を達成し、ついに合格できました。
この2年間の受験勉強で、はっきりしたことがあります。
それは、「必出3300選」+「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強だということです。過去問は不要です。
実際には、必出3300選の改訂版の出版時期が遅かったため、必出3300選のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座」を申し込み、その教材を使用しました。
※ 以下、クイックマスター総整理講座の教材についても、「必出3300選」と表記します。
最強である理由①
でるトコ一問一答は、必出3300選で漫然と覚えていた知識に気づきを与えてくれるものでした。
そういう問われ方をするの!?そんなところを聞いてくるの!?と、まさに盲点を突いてきます。
確かに、必出3300選に掲載されている内容ではありますが、それを読んだり、左ページの問題を解くだけでは絶対に認識できない部分です。
そういう意味で、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の組み合わせが最強なんです。
最強である理由②
最強だと感じるのには、もうひとつ理由があります。
でるトコ一問一答は、オートマテキストに準拠したものです。オートマテキストは、構成(テーマの掲載順)が独特なため、他社の問題集とは順序がバラバラで相性が悪いとされています。
このため、必出3300選の掲載順と、でるトコ一問一答の掲載順もまったく違うので相性が悪いです。しかし、これが良いんです!
テキストに載っている順番どおりに問題を解くのではなく、バラバラに問題を解くことで知識を出し入れする訓練になります。
頭の中にある知識がどのテーマに関する知識なのかきちんと整理できていない場合にとても有効です。
テキストの順序どおりに解いていると、どのテーマの知識なのか意識することなく解けてしまうため、よく似た知識で別のテーマと混同していることがよくありますよね。
これが、でるトコ一問一答を使うことで、きちんと区別して、認識して、頭の中を整理することができるわけです。
実際に、令和2年度も令和3年度も、択一対策として、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」の知識だけで、9割の問題を正解することができました。
ですから、択一対策の問題集としては、「必出3300選」と「でるトコ一問一答」以外、解く必要はないと言えます。
No.3:ケータイ司法書士(LEC/三省堂)

必出3000選が発刊された2年後に、コンセプトが類似する、LEC森山和正講師の「ケータイ司法書士」(初版2013年)が出版されました。
必出3300選とは逆に、左ページに要点整理があり、右ページに一問一答形式の問題集が配置されています。

出典:Amazon
そして、必出3300選との決定的な違いは、必出3300選は、要点整理が表形式を中心にまとめられているのに対し、ケータイ司法書士は、すべて短い文章でまとめられている点です。
それと、赤シート(目隠しシート)に対応している点は、必出3300選にはないメリットですね。
要点整理ページでは重要語句を目隠しして暗記できますし、一問一答ページでは、答えを隠しながら問題を解くことができます。
さらに、3300選とは違って、確実に毎年出版されるのも、ありがたい点です。
ただし、私としては、必出3300選の「表形式で整理されている」ところに惹かれているので、ケータイ司法書士に心変わりすることはありません。
これは好みの問題なので、表形式が自分に合わないと感じる方は、「ケータイ司法書士」を使えば、必出3300選と同様の効果が得られるはずです。
ケータイ司法書士II 2026: 不登法・供託法・司法書士法Amazon楽天市場
森山和正 (著)|三省堂|2025/9/17|288ページ|B6判の変形(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|1,870円
ケータイ司法書士III 2026: 会社法・商法・商登法Amazon楽天市場
森山和正 (著)|三省堂|2025/9/17|328ページ|B6判の変形(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|1,870円
ケータイ司法書士IV 2026: 民訴系3法・憲法・刑法Amazon楽天市場
森山和正 (著)|三省堂|2025/9/17|304ページ|B6判の変形(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|1,870円
司法書士の予想問題集おすすめ3選

司法書士試験の直前期には、勉強の仕上がり具合を確認し、自分の苦手分野・知識を見つけるために、予想問題集を解くのがおすすめです。
また、本試験の五肢択一式に慣れることや時間配分の訓練も必須です。
司法書士試験では、本試験の時間配分には特に注意を要しますので、必ず「時間を計りながら」解く必要があります。
合格に必要な知識を身につけた後は、”午後択一を解くスピード”が「最後の壁」になります。よほどの注意を払い、訓練を積まない限り制限時間内に解けるものではありませんので、くれぐれもご注意ください。
ただし、市販の予想問題集だけでは訓練が足りませんので、やはり予備校の答練(答案練習会)や模試(模擬試験)も活用せざるを得ないと思います。
私も、3度目の受験の年に、予備校の答練(伊藤塾)を初めて受講しました。そして、4度目の受験の年(合格年度)は、答練だけでなく模試(LEC)も受験しました。
予備校の模試・答練については、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
No.1:司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(LEC)

予想問題集(模試)のおすすめは、LECの「合格ゾーン 当たる!直前予想模試」です。
やはり、模試といえばLECです!LECの模試は、出題形式や難易度が最も本試験に近いと言われています。
そのLECから、2022年版から新たに発刊された待望の市販模試で、本試験形式の予想問題1回分が収録されています。
問題ごとに復習優先順位がA~Cでランク付けされているほか、肢別の重要度ランク(3段階)までついていますので、効率的かつ効果的に復習が可能です。
さらに、購入者特典として、LEC実力派講師陣(森山講師・根本講師・赤松講師)による法改正講義も無料で視聴できます。
その他、巻頭特集として同講師陣による”出題予想論点”の学習アドバイスも収録されているので、予想問題集を買うなら、まずはLECの直前予想模試を購入することをおすすめします!
司法書士 合格ゾーン 当たる!直前予想模試(令和8年版)Amazon楽天市場
東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2026/2/14|236ページ(本試験形式×1回分)|B5判(大きめサイズ)|電子書籍あり|2,200円
No.2:無敵の司法書士 本試験予想問題集(Wセミナー)

次に、Wセミナーの「無敵の司法書士 本試験予想問題集」は、以前から出版されている予想模試で、こちらも1回分の予想問題が収録されています。
ただし、LECのような復習優先ランクや重要度ランクなどはなく、巻頭特集や特典なども一切ないシンプルな予想問題集です。
無敵の司法書士 本試験予想問題集(2026年)Amazon楽天市場
早稲田経営出版編集部 (著)|早稲田経営出版|2026/2/20|284ページ(本試験形式×1回分)|B5判(大きめサイズ)|2,200円
No.3:司法書士 最強の模試(東京法経学院)
東京法経学院からも「司法書士最強の模試」が出版されています。こちらは2回分が収録された予想問題集です。
最強の模試の”最強”とは「難易度が最強」という意味だったのか、、と、SNSで時々話題になりますね。。
つまり、本試験の難易度とは乖離した問題が出題されますので、その点に注意が必要です。(つまり、解かなくていい。というか解かないほうがいい。)
司法書士の記述式問題集おすすめ4選
次は、記述式対策のおすすめ問題集を紹介していきたいと思います。
数年前までは、オートマ<記述式>以外におすすめできる問題集はありませんでしたが、2024年度の記述式の配点変更(70点→140点へ倍増)に伴い、記述式問題集も充実してきました。
これだけ充実してくれば、独学でも本試験レベルの実力が身に付けられますね。
No.1:司法書士オートマシステム〈記述式〉(Wセミナー)

司法書士試験の記述式問題集で一番のおすすめは、山本浩司先生のオートマシステム<記述式>です。(不動産登記法・商業登記法 各1冊)
テキストと問題集を兼ねたような構成で、問題演習を通じて、必要な知識や解き方について講義形式で解説してくれる書籍です。
「基本の部」と「応用の部」に分かれていて、基礎から応用まで、順序よく力をつけていくことができます。
論点も豊富で、これ1冊をしっかりやれば、合格に必要な知識・解法が身につけられるので、記述式対策には一番のおすすめです。
私は、記述対策のメインの「テキスト兼問題集」として、この教材を使いました。
No.2:司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース(Wセミナー)

次に紹介するのは、2024年10月に新たに出版された「司法書士オートマ過去問 記述式 論点データベース」です。
この過去問は、ただの過去問ではなく、過去に出題された記述式の試験問題を、論点ごとにバラして体系的に学ぶことができ、しかも、過去の出題論点を完全網羅しています。(収録範囲は、昭和60年(※一部昭和58年)から最新年度まで)
※ 五肢択一をバラした一問一答集の記述式版に相当
つまり、「ひな形集」と「過去問・答練・オートマ記述式など」との中間といえますね。
ひな形集のように単一の論点・申請書を仕上げるのとは違って、この問題集を解くのに必要な知識、得られる知識は、本試験レベルです。
名変を軸にした論点の組み合わせ、所有権を軸にした組み合わせ、担保権を軸にした組み合わせなど、複数論点の組み合わせが整理されていて、その組み合わさった論点単位で、1問が構成されています。
これは、とても良い問題集ですね。過去問や答練レベルの知識や注意を要する問題を、ひな形集に近い短文の出題(1ページ、長くて2ページ)で学習できるわけですから。
オートマ記述式は、基礎から応用へと順に階段を上りながら、様々な混在する論点に触れていきますが、論点データベースは、本試験レベルの難易度の中で、整理された論点を潰していく、という違いがあります。
私なら、まずオートマ記述式の基本の部をサラッと解いてから、論点データベースで徹底的に仕上げる、という使い方をすると思います。(その後にまたオートマ記述式や答練・模試で総合的な演習をする。)
なお、全体約500ページのうち最後の100ページほどが論点チェックカードになっていて、論点や必要な先例知識などを、まとめてチェックすることができます。
司法書士 オートマ過去問 記述式 論点データベース 不動産登記法(2026年度版)Amazon楽天市場
山本浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/11/27|532ページ|A5判|電子書籍あり|3,300円
司法書士 オートマ過去問 記述式 論点データベース 商業登記法(2026年度版)Amazon楽天市場
山本浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/11/27|540ページ|A5判|電子書籍あり|3,300円
No.3:司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(LEC)

次に紹介するのは、2025年1月にLECから新たに出版された「司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集」です。
2024年度試験から記述式の配点が2倍になったことに伴い、記述式の市販問題集も充実してきましたね。
合格ゾーン記述式は、「ファーストステップ」・「セカンドステップ」の2段階に分かれているのが特徴です。
ファーストステップは、過去10年の過去問の出題論点を分析して、記述式で出題される雛形・論点・トリックをコンパクトサイズの問題20問に再構成したオリジナル問題集です。
セカンドステップは、本試験に近い形式・レベルの問題が10問収録されています。しっかりと事実関係・聴取記録+別紙形式になっているので、答練レベルと考えていいと思います。
※ ページ数の配分は、ファーストステップ:セカンドステップ=4:6ぐらいの割合です。
ファーストステップは、過去問の論点を分解してコンパクトに再構成する点で、オートマ論点データベースとコンセプトは同じですが、次のような違いがあります。
大きな違いは、オートマは昭和60年からの過去40年分という膨大な範囲を網羅していますが、合格ゾーンは過去10年分に絞ってあります。
一方、問題文は、合格ゾーン記述式の方が出題の指示などは丁寧ですし(オートマは出題文や登記記録が、よりシンプル)、1問ずつの解説も丁寧ですね。(オートマは急所を押さえた簡潔な解説)
さらに、合格ゾーンは、オートマにはないセカンドステップがあるので、答練のような本試験レベルの問題演習も可能です。
このように、オートマと合格ゾーン、それぞれ違った特徴があって、どちらも良いですね。
独学者は記述式の問題集に飢えていますので、時間があるならどちらも購入して解いておきたいところです。
司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(不動産登記法)Amazon楽天市場
根本 正次 (監修), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著, 編集)|東京リーガルマインド|2025/1/31|425ページ|A5判|電子書籍あり|2,970円
司法書士 合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(商業登記法)Amazon楽天市場
根本 正次 (監修), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著, 編集)|東京リーガルマインド|2025/1/31|560ページ|A5判|電子書籍あり|3,630円
No.4:司法書士試験 リアリスティック記述式問題集 (辰已)

次に紹介するのは、辰已法律研究所の「司法書士試験 リアリスティック記述式問題集」です。2023年7月に基本編が、2024年4月に応用編が出版されました。
基本編・応用編ともに、不動産登記法と商業登記法が1冊にまとまっています。
基本編は、出題形式を本試験よりコンパクトにし、本試験で問われる論点を網羅した問題集です。
本試験の論点を網羅するという点で、上記の「オートマ論点データベース」や「合格ゾーン記述式」とコンセプトは近いですね。
ただし、出題文がやや長めで、別紙も各問題に入っています。また、解説もかなり詳しいです。
リアリスティックに馴染みのない私にとっては、ぎゅうぎゅう詰めな感じがちょっと苦手ですが、松本講師方式の答案構成が載っているので、リアリスティックで勉強されている方には、おすすめですね。
応用編は、本試験レベルを再現したオリジナルの記述式問題集として、不登法10問+商登法10問が収録されています。
本試験形式のため、膨大なボリュームと論点の組み合わせ、引っ掛けなどに慣れることができ、模試・答練に匹敵する問題演習ができます。
司法書士の記述式雛形集(ひながた問題集)おすすめ4選
上記の記述式問題集で、記述式対策の基礎から応用まで対策できますが、しっかりとした「基礎固め」のために雛形集も利用するのがおすすめです。
※ 雛形集には、辞書的な雛形集のほか、問題集形式の雛形集もあります。
私は、いくつかの雛形集(TAC姫野講師のモデルノート、まる覚え司法書士書式、新・基本問題集記述式、”記述の神様”と呼ばれる伊藤塾の蛭町浩講師の「解法パターンで学ぶ書式80」)を試しましたが、最終的に、2014年にオートマのラインナップに加わった「オートマシステム 試験に出るひながた集」をメインの雛形集として使用しました。
No.1:司法書士オートマシステム 試験に出るひながた集(Wセミナー)

私は、2020年度の司法書士試験を受験する際に、「オートマシステム 試験に出るひながた集」を新たに導入しました。
〔★掲載雛形数:不登法(第3版) 134件(316p)、商登法(第3版) 128件(260p)〕
この雛形集の大きな特徴は、登記申請後の「登記記録」が掲載されている点です。
これにより、申請した登記がどのような形で登記記録に記録されるのか理解できます。
記述式試験では、登記申請書を書いたあと、さらにその登記に対して変更を申請していきますから、自分が申請した登記がどのような形で登記されるのか理解しておくことは、大きな意味を持ちます。
また、ひな形の掲載順序も、基本形からの変形や、抵当権と根抵当権との比較など、理解・記憶しやすいように工夫されているのも特徴的ですね。
ただし、他社の雛形集に比べると、解説が少ないのが残念なところです。。これは、オートマシリーズ全体として見た場合、「オートマシステム〈記述式〉」などに既に記載してあるため、敢えて省略しているそうです。
このため、次に紹介する「ケータイ司法書士 記述ひな形」と併用するのがおすすめです。
司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 不動産登記法(第6版)Amazon楽天市場
山本 浩司 (著)|早稲田経営出版|2025/9/21|320ページ|A5判|電子書籍あり|2,750円
司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集 商業登記法(第5版)Amazon楽天市場
山本 浩司 (著)|早稲田経営出版|2024/6/21|276ページ|A5判|電子書籍あり|2,310円
No.2:ケータイ司法書士 記述ひな形(LEC/三省堂)

次に、LEC森山和正講師の「ケータイ司法書士」シリーズの雛形集を紹介します。(2013年初版)
〔★掲載雛形数:不登法(2021年版) 126件(272p)、商登法(2021年版) 119件(280p)〕
ページの構成は、左ページの上半分に、場面設定として「登記記録」を簡潔に記載し、「事実関係」が数行で記載されていて、下半分に申請書の雛形が掲載されています。
そして、右ページには、「森山のカリスマ講義」として、申請情報の作成にあたって受験生が間違えやすいポイントや見落としやすいポイントが解説されています。(この解説が、オートマひな形集には載っていない点なので、オートマの補助的に使うと便利です。)
左ページの雛形部分も右ページの講義部分も、それぞれ重要なポイントは赤シートで隠せるようになっています。
また、目次にすべての雛形の名称が載っているため、調べものの雛形集としても、かなり使いやすいと思います。
ケータイ司法書士V 2026: 記述ひな形 不動産登記Amazon楽天市場
森山 和正 (著)|三省堂|2025/9/17|280ページ|B6判の変形(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|1,870円
ケータイ司法書士VI 2026: 記述ひな形 商業登記Amazon楽天市場
森山 和正 (著)|三省堂|2025/9/17|288ページ|B6判の変形(コンパクトサイズ)|電子書籍あり|1,870円
No.3:司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング(LEC)

次は、2025年9月、LECから新たに出版された「司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング」を紹介します。
赤松講師といえば、「たろはな」の愛称で親しまれる記述式講座「太郎と花子の事件簿」など、特に記述式対策で人気の講師ですね。
その赤松講師が、配点変更に伴い重要度が増した記述式対策を強化するため、雛形集を執筆してくれました。
ただし、ただの雛形集ではありません。記述式の問題を解く感覚で、実践的に雛形を身につけるための雛形集です。
どちらかといえば、記述式の基本問題集といってもいいかもしれません。雛形集と問題集の中間のようなイメージですね。
このため、上記のオートマやケータイの雛形集に比べると、かなり分厚くボリュームがあります。(2倍ぐらい)
各雛形は、事実関係と登記記録があり、添付情報一覧から添付情報を選ぶ形式になっています。(商業では、登記記録、議事の概要、聴取記録等)
さらに、別紙形式があったり連件申請もあるなど、かなり実践的です。
解説では、赤松講師の「セレクト重要論点」「ブラッシュアップ講義」「セレクト関連雛形」など、各論点についてしっかりとした解説があり、関連知識の整理までできます。
巻末に「雛形索引」もついているので、雛形を調べたいときにも利用できますね。
オートマやケータイの雛形集では、いまいち雛形が覚えられないという方に、おすすめです。
司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング 不動産登記法Amazon楽天市場
赤松 直哉, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/9/29|554ページ|A5判|電子書籍あり|3,190円
司法書士試験 赤松直哉の実践雛形トレーニング 商業登記法Amazon楽天市場
赤松 直哉, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/9/29|493ページ|A5判|電子書籍あり|3,190円
No.4:司法書士試験 雛形コレクション300(LEC)

雛形集としては、LEC海野講師の「雛形コレクション300」もあります。
この雛形集には、不登法・商登法それぞれ300件ずつ収録されているので、市販の雛形集として最大の収録数だと思います。
ページの構成は、重要な雛形に関しては、1ページ目に「事例の登記記録・事実関係・問」があり、2ページ目に雛形と解説が掲載されています。重要でない雛形に関しては、雛形と解説だけの掲載です。
記述試験に出題されそうにない雛形も多く収録されているので、使うとすれば基礎固めではなく、辞書的な使い方になると思います。
受験用テキストとしては文字のフォントが小さくて使いづらく感じますが、情報の網羅性は素晴らしいです。
司法書士の実務で使っているという声もよく聞きます。実は私も、受験生時代には持っていませんでしたが、試験合格後に購入し、実務で使っています。
司法書士試験 雛形コレクション300 不動産登記法 〈第4版〉Amazon楽天市場
海野 禎子 (著), 東京リーガルマインド LEC総合研究所 司法書士試験部 (編集)|東京リーガルマインド|2021/3/5|546ページ|A5判|2,970円
司法書士試験 雛形コレクション300 商業登記法 〈第4版〉Amazon楽天市場
海野 禎子 (著), 東京リーガルマインド LEC総合研究所 司法書士試験部 (編集)|東京リーガルマインド|2021/4/30|582ページ|A5判|2,970円
司法書士の記述式過去問おすすめ2選
次に、本試験形式の記述式問題に慣れるためには、過去問を解いたり本試験レベルの問題演習が必要になります。
記述式の過去問は、択一式と同様、定番はLECの「合格ゾーン 記述式過去問題集」とWセミナーの「パーフェクト過去問題集 記述式」の2冊です。
LECの合格ゾーンは過去10年分が収録されていて、Wセミナーのパーフェクト過去問は過去20年分が収録されています。
No.1:司法書士 合格ゾーン 記述式過去問題集(LEC)

私は元々、記述式の過去問なんてわざわざ解かなくても、答練だけでいいんじゃないかと考えていました。しかし、それは間違いでした。
やはり、答練や模試で出題される問題と、本試験の問題には違いがあります。
2020年度試験は答練だけで本試験に臨みましたが、本試験のボリューム感に圧倒されました。。
そして2021年度は模試も受験しましたが、やはり本試験の出題形式とは雰囲気が違います。
ということで、やはり過去問も解く必要があることに気づき、過去問を導入することにしました。
とはいえ、本試験の型やボリュームに慣れることができればいいので、そこまで多く解く必要はありません。
私が選んだのは、過去10年分が収録されているLECの「合格ゾーン 記述式過去問題集」です。
実際に解いたのは過去5年分だけでしたが、今は記述式の重要性が増しているので、10年分しっかり解いておいた方がいいですね。
司法書士 合格ゾーン 記述式過去問題集 不動産登記法(令和8年版)Amazon楽天市場
東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/12/3|683ページ|A5判|電子書籍あり|3,080円
司法書士 合格ゾーン 記述式過去問題集 商業登記法(令和8年版)Amazon楽天市場
東京リーガルマインドLEC総合研究所 司法書士試験部 (著)|東京リーガルマインド|2025/12/8|875ページ|A5判|電子書籍あり|3,080円
No.2:司法書士 記述式厳選過去問集(伊藤塾)
記述式の過去問は、伊藤塾からも出版されています。
伊藤塾の過去問は、直近2年分の過去問に加えて、論点把握の観点から厳選した8年分の過去問が収録されていて、合計10年分の過去問を解くことができます。
※ 2024年度版までは、直近2年分+厳選5年分でしたが、記述式の配点変更に伴い、2025年度版から厳選5年分が8年分に増量されました。
伊藤塾とLECは、厳選しているかどうかの違いはありますが、どちらも10年分の過去問ということで、大差はありません。
解説に違いがあるので、それぞれの好みで選べばいいかと思います。(基本的に、模試の解説と同じパターンの解説です。)
司法書士 記述式厳選過去問集(2027年合格目標)伊藤塾 公式サイト
<伊藤塾直販>2026/10/15発送開始|B5判(大きめサイズ)|PDF付き|全科目セット:3,580円|バラ売り:各1,980円(不動産登記法、商業登記法)
やはり記述式の答練も必要
これまで、過去問以外に本試験レベルの記述式問題集はなかったため、予備校の答練を受けるしかありませんでした。
しかし、2024年~2025年にかけて、上記で紹介した「合格ゾーン 記述式ステップアップ問題集(のセカンドステップ)」、「リアリスティック記述式問題集(応用編)」といった、答練・本試験レベルの市販問題集が登場しました。
このため、司法書士の勉強を始めた1~2年目ぐらいは、答練まで受けなくても市販の問題集だけで本試験に挑戦できるようになりました。
とはいえ、3年目以降ぐらいになると、市販問題集だけでは不足してきますので、やはり、予備校の模試・答練の利用が必要になるはずです。
予備校の模試・答練については、下記の関連記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。
なお、私のおすすめは、記述式答案構成力養成答練(伊藤塾)です。
司法書士に独学で合格するための問題集の使い方・勉強法
以上、司法書士の独学におすすめの問題集・過去問について紹介してきましたが、長年の経過を含めて記載しているため、わかりにくかったと思います。。
ということで、最後に整理して紹介しておきます。
なお、テキストについては司法書士の独学におすすめのテキストのページで、六法については司法書士のおすすめ六法のページでそれぞれ紹介していますが、それらも含めてここにまとめて掲載します。
また、勉強法の詳細については、司法書士の独学におすすめの勉強法と勉強時間のページをご参照ください。
- 択一式対策
- 基本テキストで基礎知識をおおまかに理解
- まとめ本で択一知識の総整理&叩き込み
- 一問一答問題集で択一知識の精度アップ・補強
- 記述式対策
- 記述式問題集で基礎から応用まで問題演習
- 記述式解法テクニックの参考書で解法をマスター
- 雛形集で基礎固め
- 答練・過去問で本試験形式の問題演習
- 解答スピードアップ・時間配分対策(直前期)
- 戦略を立てる
- 解答テクニックの実践練習
※ 下記に掲載している価格は、2026年7月5日現在の価格です。
択一式対策(基本テキスト→まとめ本→一問一答問題集)
まず、 択一式対策は、以下のとおり、「基本テキスト」で基礎知識をおおまかに理解したあと、「まとめ本」を使って択一知識を総整理しながら頭に叩き込んでいきます。
そして最後に、「一問一答問題集」を使って知識の精度を上げ、スキマ知識を埋めていくことで知識を完成させていきます。
基本テキストで基礎知識をおおまかに理解
- 司法書士 山本浩司のオートマシステム(Wセミナー)
【シリーズ全11冊 合計 32,450円】
まとめ本で択一知識の総整理&叩き込み
- うかる!司法書士 必出3300選(伊藤塾)
【シリーズ全4冊 合計 12,650円】 (又は「ケータイ司法書士」)
⇒活用法は、必出3300選の活用法【これで択一9割超え!】のページをご参照ください。
一問一答問題集で択一知識の精度アップ・補強
- 司法書士 山本浩司のオートマシステム でるトコ一問一答(Wセミナー)
【シリーズ全4冊 合計 12,430円】
⇒択一知識の覚え方は、司法書士試験の暗記メモ・関連知識の覚え方のページを参考にしてください。
六法
- 司法書士合格六法(三省堂)
【シリーズ全1冊 合計 3,850円】
記述式対策(記述式問題集→解法テクニック→雛形集→答練・過去問)
次は、 記述式対策です。実際には、択一対策と平行して進めるので、上記の要点整理テキストを2周ぐらい回したあたりから開始すればいいと思います。
まず、「記述式問題集」で記述式の基礎から応用までひととおり身に付けながら、「記述式解法テクニックの参考書」を使って、メモ書きや線の引き方、問題文の読み方などの解法テクニックをマスターします。
そして、「雛形集」を使って基礎を固め、最後に「答練・過去問」で本試験形式の問題演習をすることで、仕上げていきます。
記述式問題集で基礎から応用まで問題演習
- 司法書士 山本浩司のオートマシステム〈記述式〉(Wセミナー)
【シリーズ全2冊 合計 7,040円】
記述式解法テクニックの参考書で解法をマスター
- うかる!司法書士 記述式答案構成力(伊藤塾)
【シリーズ全4冊 合計 12,320円】
超速解 司法書士試験記述式(辰已)
【シリーズ全1冊 合計 2,970円】
⇒司法書士試験の記述式対策 - 答案構成用紙の使い方のページを参考にしてください。
雛形集で基礎固め
- 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集(Wセミナー)
【シリーズ全2冊 合計 5,060円】
※ケータイ司法書士 記述式(LEC)を補助的に使用
【シリーズ全2冊 合計 3,740円】
答練・過去問で本試験形式の問題演習
- 記述式答案構成力養成答練(伊藤塾の通信 or 通学)で本試験レベルの問題演習
【約 60,000円】 - 司法書士 合格ゾーン 記述式過去問題集(LEC)、又は、司法書士 記述式厳選過去問集(伊藤塾)で本試験の型・ボリュームに慣れる
【シリーズ全2冊 合計 3,580円~6,160円】
解答スピードアップ・時間配分対策
最後は、「時間配分対策」です。司法書士試験は、”時間との戦い”といわれており、「午後の択一式&記述式」に関しては、よほど訓練を積まない限り、制限時間内に解き終わることは困難です。
以下のように、解答スピードを上げるための戦略を立て、実践演習を積むことで、時間配分対策を進めていきます。
戦略を立てる
- 軸肢検討の解答テクニックをマスター
⇒司法書士試験の時間配分・解答スピードアップ対策のページを参考にしてください。
解答テクニックの実践練習
- 択一実戦力養成答練(伊藤塾)で本試験レベルの問題演習
【約 60,000円】 - 全国公開模擬試験
(LECの通信 or 通学)で、解法テクニックの実践演習
【約 25,000円】 - (演習量に不安がある場合は、年度別過去問も使用)
問題集・テキストの合計は約24万円(答練・模試を除くと約10万円)
以上が、私がおすすめする問題集・テキストの組み合わせです。この合計金額は、およそ24万円になります。
市販教材で大部分をカバーできていますが、答練・模試は予備校に頼らざるを得ないと思います。この答練・模試を除けば約10万円なので、お手頃な価格になってきます。
ですので、学習を始めた初年度は、とりあえずは完全な独学で挑戦してみて、成功すればラッキーですし、失敗すれば次年度に向けて答練・模試を活用する、というスタンスでもいいかもしれませんね。
なお、完全な独学で挑戦する場合でも、模試は必ず受験することをおすすめします。
司法書士試験は、とにかく時間との戦いなので、時間内に試験問題を解き切れるかどうかが勝負です。この時間配分は、模試を受験しないとわからない部分が多いので、模試の受験は必須です。
⇒ 伊藤塾の模試(2回分)が最も安く、5,000円で受験が可能です。詳しくは、「司法書士のおすすめの模試・答練」のページで紹介していますので、そちらをご参照ください。
独学より安い?通信講座もおすすめ
このように、司法書士試験の場合、独学だからといって安くつくとは限りません。案外、最初から通信講座を受講した方が安かったというのもよくある話です。
私も結果的に、独学にもかかわらず80万円ほどかかりましたので。。。
司法書士の通信講座は、大手予備校なら40万円ほどしますが、オンライン講座なら最安値で10万円ぐらいからありますので、独学よりも安くつく可能性がありますね。
下記の記事では、司法書士のおすすめ通信講座・予備校を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。初心者向け講座のほか、学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめ講座も紹介していますので、参考にしてください。
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司法書士の通信講座【おすすめ予備校ランキング】 独学が安くつくとは限らない! 圧倒的な低価格 99,000円! |























