更新日:2023年9月22日
土地家屋調査士の予備校・通信講座は、各社それぞれに特徴があるため、どの講座を受講すればいいのかとても迷うと思います。
そこで、土地家屋調査士をはじめ、司法書士・行政書士・宅建士などの国家資格に合格してきた管理人が、10年以上にわたってリサーチを続けている人気予備校5社について、それぞれの特徴を比較し、土地家屋調査士のおすすめ通信講座・予備校をランキング形式でご紹介します!
なお、午前の部(測量科目)の免除資格を取得されていない方は、土地家屋調査士と測量士補のダブル受験コースがおススメです。
※ アガルート・東京法経学院の受講生だけで全合格者の大半を占めていますので、予備校の実質的な選択肢は、この二択になるかと思います。
【執筆者】 |
![]() 執筆者紹介 |
土地家屋調査士の通信講座はアガルートがおすすめ!!
アガルートは、カリスマ講師「中山祐介」先生の講義とフルカラーテキスト、そして、講師が伴走するフォロー制度(スピーディーな質問サポート・定期カウンセリング)で、急成長を遂げています!
2022年度試験では、53.65%という驚異の合格率を叩き出しました!(全国平均9.62%の5.58倍!) さらに、全合格者424名のうちアガルートから206名の合格者を輩出!
土地家屋調査士の通信講座は、アガルートを一番におススメします!⇒ おすすめ予備校 No.1:アガルート
- 土地家屋調査士の通信講座おすすめ予備校ランキング!
- 土地家屋調査士の予備校を徹底比較!
- 土地家屋調査士おすすめ予備校の詳細解説
- 独学でも合格できる?予備校・通信講座のメリット・デメリット
- 土地家屋調査士試験に関するよくある質問
- 測量士補を取得すれば、土地家屋調査士試験の午前の部が免除となります。測量士補はこちら⇒測量士補の通信講座【おすすめ予備校ランキング】
土地家屋調査士の通信講座おすすめ予備校ランキング!
当ページでは、土地家屋調査士通信講座のおすすめ予備校をランキング形式でご紹介するにあたり、以下の基準を客観的な指標としています。
- 受講料(価格の安さ、返金制度など)
- 講義のわかりやすさ(講義時間数/講義スタイル)
- テキストのわかりやすさ(テキストの刷色 等)
- 挫折しにくさ(質問対応その他サポート体制の充実度)
- 合格実績(合格率、合格者数、合格者の声など)
そして、これらの客観的指標に加えて各社の特長(セールスポイント)も、選択の決め手になる場合も多いと思いますので、下記の基準を評価に加味しました。
- カリスマ講師・看板講師
- オリジナルカリキュラム
- オリジナルテキスト
以下では、上記の客観的指標・特徴(セールスポイント)を全て表形式に整理して比較しながら、予備校各社の土地家屋調査士通信講座をランキング形式でご紹介します!
ランキング/予備校名 | |
各予備校の通信講座比較項目 | 通信講座名(初学者向けの主なもの) [受講形態]受講料 |
講義時間数・講義スタイル | |
テキスト | |
合格実績 | |
サポート体制 | |
総合評価 | |
公式サイト・管理人による詳細解説 | |
アガルート![]() ![]() ⇒ アガルート通信講座 公式サイト 当サイト限定クーポン配布中!11月末まで 3%OFF! |
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アガルート土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
①土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2024年向け】 ②測量士補試験・土地家屋調査士試験 ダブル合格カリキュラム【2024年向け】 ③土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2023年向け】 ※学習経験者向けの「中上級総合カリキュラム」も別途用意されています。
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講義時間数/講義スタイル
①148時間 ②179時間 ③136時間 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
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テキスト
フルカラー(オリジナルテキスト) |
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合格率・合格実績
・2022年度試験において、受講生の53.65%が合格(全国平均9.62%の5.58倍) ※2021年度:36.76%が合格(一発合格率28.46%) |
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サポート体制
・メールによる質問対応(回数制限:200回/原則24時間以内に回答) |
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アガルート通信講座の評価・評判 |
総合評価
![]() 土地家屋調査士通信講座のおすすめNo.1は、アガルートです! 最近は、ウサギ先輩とカメ後輩のテレビCM「最短ルート アガルート」のキャッチフレーズでお馴染みですね。 アガルートでは、択一対策・記述対策の基礎から応用まで合格に必要なカリキュラムはすべて揃っており、コンパクトで体系的に整理されたテキストは、土地家屋調査士講座として唯一のフルカラーテキストを使用! 講義では、土地家屋調査士試験を全国総合1位で合格し、大手予備校(LEC)で講師を務めたカリスマ講師「中山祐介」先生が、その代名詞とも言える「複素数計算」をはじめ、合格に必要なすべてのテクニックとノウハウを伝授してくれます! また、講師に直接質問できるスピーディーな質問サポートや、定期カウンセリングなど、講師が伴走するフォロー制度も他社にはない魅力ですね。 さらに、合格者には受講料の全額返金(又は合格祝いギフト券3万円)がもらえます! そして極めつけは、受講生の53.65%が合格するという驚異の合格実績! 迷いなく、おすすめナンバーワンの土地家屋調査士講座です!私なら、アガルートを選びます! |
評判・口コミ
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公式サイト ・ 管理人による詳細解説
当サイト限定クーポン配布中!11月末まで 3%OFF!⇒ クーポンコード「RQGRPJ5ZXT」 ![]() ![]()
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東京法経学院![]() ⇒ 東京法経学院 通信講座 公式サイト ![]() |
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東京法経学院 土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
①土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2024年向け】 ②土地家屋調査士+測量士補 超短期合格講座 フルパック【2024年向け】 ※学習経験者向けの「合格講座パックプラン」も別途用意されています。
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講義時間数/講義スタイル
①148時間 ②186時間 講義は通信講座専用に収録。ホワイトボードの前に立ち、適宜、板書して解説 |
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テキスト
白黒(オリジナルテキスト) |
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合格率・合格実績
・2022年度試験において、全合格者424名中309名を輩出(合格者占有率 驚異の72.9%)するなど、例年6割を超える合格者を輩出。 |
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サポート体制
Eメール、FAX(質問票)による質問対応 |
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東京法経学院 通信講座の評価・評判 |
総合評価
![]() 東京法経学院は、土地家屋調査士試験に最も力を入れている資格予備校で、長年の受験指導で培われたカリキュラム・講義・教材などは信頼に値します。 なかでも、合否を分ける記述対策は、充実した答練の中でしっかりと合格レベルの実力を養成することができます。 白黒テキストやホワイトボードの板書、大量の教材など、いかにも昔ながらの予備校風で、アガルートに比べると取っつきにくさを感じますが、これだけ勉強したんだから大丈夫!という確かな自信が得られるはずです。 例年合格者の半数以上を輩出する圧倒的な合格実績を誇っていますので、泥臭くても愚直に学びたい方には、東京法経学院がおすすめです。 |
評判・口コミ
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公式サイト ・ 管理人による詳細解説
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LEC![]() ⇒ LEC 通信講座 公式サイト |
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LEC土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
①土地家屋調査士合格コース【2024年向け】 ②土地家屋調査士&測量士補 W合格コース【2024年向け】 ③土地家屋調査士合格コース【2023年向け】 |
講義時間数/講義スタイル
①167時間 ②210時間 ③167時間 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
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テキスト
白黒(オリジナルテキスト) |
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合格率・合格実績
・2021年度試験において、答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が35.0% |
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サポート体制
インターネットフォローシステム(教えてチューター)による質問対応 |
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LEC通信講座の評価 |
総合評価
![]() LECは、土地家屋調査士試験における長年の指導実績がありながら、東京法経学院の圧倒的な合格占有率と、アガルートという新進気鋭の存在感を前に、その陰に隠れる存在となってしまいました。。 LECは法律系の国家資格を中心とする業界最大規模の資格予備校ですから、もちろん合格に必要な講義・教材・カリキュラムは揃っているはずです。 しかし、いかんせん、これといった特徴がないんですよね。。LECも悪くありませんが、皆さんに何をおススメすべきか考えた場合、東京法経学院とLECを比べれば東京法経学院になりますし、アガルートとLECを比べても、やはりアガルートになってしまう、、東京法経学院とアガルートを比べてはじめて悩みが生じる、、というのが正直なところです。 |
公式サイト ・ 管理人による詳細解説
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日建学院![]() ⇒日建学院 通信講座 公式サイト |
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日建学院 土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
土地家屋調査士 本科Webコース【2023年向け】 |
講義時間数/講義スタイル
147時間 講義は通信講座専用に収録。画面にスライドを表示して解説 |
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テキスト
白黒(オリジナルテキスト) |
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合格率・合格実績
公式サイトにおいて、令和2年度は1名の「合格者の声(動画)」の掲載あり(その他、年度不明の2名の合格者の声あり) |
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サポート体制
Eメール、FAX(質問券)による質問対応 |
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日建学院 通信講座の評価 |
総合評価
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公式サイト
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早稲田法科専門学院![]() ⇒ 早稲田法科専門学院 通信講座 公式サイト |
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早稲田法科専門学院 土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
調査士総合Aパーフェクトコース【2023年向け】
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講義時間数/講義スタイル
95時間 講義は通学講座を収録。黒板の前に立ち、適宜、板書して解説 |
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テキスト
白黒(オリジナルテキスト) |
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合格率・合格実績
公式サイトにおいて、4名の合格体験記の掲載あり |
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サポート体制
Eメール、電話による質問対応 |
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早稲田法科専門学院 通信講座の評価 |
総合評価
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公式サイト
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ユーキャン【休講中】 |
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ユーキャン 土地家屋調査士講座の比較項目 |
費用(受講料)
2017年7月12日から休講中 |
公式サイト ・ 管理人による詳細解説
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土地家屋調査士の予備校を徹底比較!
ここまでは、土地家屋調査士の通信講座を総合的に評価して、おすすめ予備校をランキング形式でご紹介してきました。
総合的な評価ということは、つまり、”万人受け”するようなおすすめの講座ということになります。
しかし、予備校をお探しの皆さんは、学習経験の有無、金銭的な余裕、合格への切迫度、勉強環境など、人それぞれ求めるものに違いがあるはずです。
そこで、ここからは、それぞれの違いに応じ、あなたに合った土地家屋調査士の予備校を選べるよう、重視すべき項目ごとに比較していきたいと思います。
初心者向け講座をおすすめ2社で比較!
初心者の方が、初めて土地家屋調査士試験に向けて勉強する場合のおすすめ予備校については、上記でご紹介したおすすめランキングのとおりです。
ランキングの上位2社で、いずれかご自身に合った予備校を選んでいただければ間違いないかと思います。
ここで、各予備校のポイントを簡潔に整理した表を掲載しますので、比較検討の参考にしてください。
比較項目 | アガルート | 東京法経学院 |
---|---|---|
受講料 | 土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2024年向け】 338,800円 ※合格者全額返金 or 合格お祝いギフト券3万円 ※分割金利手数料0円 |
土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2024年向け】 274,050円 ※合格者全額返金 |
講義時間数 | インプット:96時間 アウトプット:52時間 合計:148時間 |
インプット:77時間 アウトプット:71時間 合計:148時間 |
講師 | -カリスマ講師(元LEC講師)・全国総合1位合格・複素数計算が代名詞- 中山祐介講師 |
-長年の経験と実績- 内堀博夫講師 |
講義 | フルカラーテキストを画面に表示しながら解説 30分前後/1講義 |
ホワイトボードに板書しながら解説 2時間30分/1講義 |
eラーニング | ・Webで講義動画を再生 ・音声ダウンロード可能 ・USBメモリ(オプション販売) ・0.5~3.0倍速の速度調節可能(8段階) |
・動画ファイルをダウンロードして再生 (速度調節等の機能は、パソコン、スマホ等のアプリの機能次第) |
テキスト | フルカラー/コンパクト | 白黒/大ボリューム |
合格実績 | ・受講生の53.65%が合格(全国平均9.62%の5.58倍)(2022年度) ・全合格者424名のうち206名を輩出(2022年度) ・初学者の一発合格者数79名(2022年度) |
・全合格者404名中318名を輩出(合格占有率78.7%)(2021年度) ・12名の「合格体験記」を掲載(2021年度) |
サポート体制 | Eメールで講師が直接24時間以内に回答 毎月1回のホームルーム(~10月) 毎月1回の定期カウンセリング(11月~有料オプション+110,000円) |
Eメール、FAX |
総合評価 | 95点![]() ![]() |
85点![]() ![]() |
一言コメント | アガルートは、カリスマ講師「中山祐介」先生の代名詞「複素数計算」をはじめとする合格ノウハウと、コンパクトで体系的に整理されたフルカラーテキストにより、驚異の合格率を誇っています。さらに、講師が伴走するフォロー制度も魅力。私ならアガルートを選びます。 | 東京法経学院は、長年の経験と実績のある講師や、ノウハウが蓄積された教材、そして合否のカギを握る充実した答練により、合格者の7割を輩出する驚異の合格占有率を誇っています。ただし、昔ながらの予備校で、取っつきにくさは否めません。 |
公式サイト | ![]() 東京法経学院 ![]() |
学習経験者向け講座を比較!
では次に、初心者ではなく、学習経験のある方の場合は、どうでしょうか。
もちろん、上記の講座の中から選んでいただいても構いませんが、学習経験者の場合は、初心者向けの講座を受講すると無駄が生じる可能性があります。
ですので、このようなケースに対応するため、学習経験者向けの講座が、各予備校で別途用意されていますので、そちらを以下でご紹介したいと思います。
土地家屋調査士試験に独学でチャレンジしたけれど残念ながら失敗に終わった場合など、2年目に再チャレンジする際は、イチから改めて学習をやり直すのではなく、基礎知識をザッと再確認したい!得点力を付けたい!応用力を養成したい!と思うはずです。
そんな場合に役立つのが、土地家屋調査士試験の学習経験者向け(中上級者向け)の通信講座です!
学習経験者向けの講座では、インプットを総ざらいしたうえで、アウトプット中心に勉強するコースなどが各予備校で用意されています。
予備校 | 通信講座名/受講料/カリキュラムの概要 |
土地家屋調査士 中上級カリキュラム(2024年試験向け)
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土地家屋調査士 合格講座パックプラン(2023年向け)
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土地家屋調査士 学習経験者向け コンパクトコース(2023年向け)
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こういった学習経験者向けの予備校については、土地家屋調査士の学習経験者向け(中上級者向け)通信講座・予備校3選のページで詳しくご紹介していますので、そちらをご参照ください。
費用の安さを比較!
自分に合った、より良い予備校を選ぼうと思っても、どうしても金銭的に難しい場合もありますよね。
ということで、費用が安い順に予備校を並べてみると、以下のようになります。
※ 各社の初心者向け主力講座(オールインワンのパック講座)で比較しています。
予備校名 | コース名 | 講義時間 | 費用 |
土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2023年向け】 | 136時間 | 期間限定20%OFF→ 244,640円 ※合格者全額返金 or 合格祝い金3万円 ※分割金利手数料0円 |
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東京法経学院![]() ![]() |
土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2024年向け】 | 148時間 | 9月16日まで→ 274,050円 ※合格者全額返金 |
LEC | 土地家屋調査士合格コース【2023年向け】 | 167時間 | 319,000円 |
早稲田法科専門学院 | 調査士総合Aパーフェクトコース【2023年向け】 | 96時間 | 352,000円 |
日建学院 | 土地家屋調査士 本科Webコース【2023年向け】 | 147時間 | 451,000円 |
この比較表のとおり、費用の安いトップ2社も、おすすめランキングとほぼ同様、やはりアガルート・東京法経学院の2社ですね。
さらに、両予備校とも、合格者には全額返金という特典までついています。
ということで、価格の面からも、アガルート・東京法経学院の一騎打ちと言えるかと思います。
合格率・合格実績の高さを比較!
絶対に合格したい、合格できないと困る、なにがなんでも合格したい、という場合は、とにかく「合格率・合格実績」が高い講座を選ぶという方法もあります。
ただし、合格率や合格実績については、予備校によって公表方法が異なるため、同列で比較することは難しいのが現状です。
そこで、各予備校の合格実績に関し、数値で拾える情報を比較してみると、以下の表のようになります。
予備校名 | 合格率・合格実績 |
アガルート![]() |
・受講生の53.65%が合格(全国平均9.62%の5.58倍)(2022年度) ・全合格者424名のうち206名を輩出(2022年度) ・一発合格者数79名(2022年度) |
東京法経学院![]() ![]() |
・全合格者424名中309名を輩出(合格占有率72.9%)(2022年度) ・12名の「合格体験記」を掲載(2021年度) |
LEC | ・答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が35.0%(2021年度) ・11名の「合格体験記」を掲載(2021年度) |
日建学院 | ・1名の「合格者の声」を掲載(2020年度)※その他、年度不明2名 |
早稲田法科専門学院 | ・1名の「合格体験記」を掲載(2020年度)※その他、年度不明3名 |
このように、合格実績として、合格率を公表している予備校、合格者数を公表している予備校、合格者の声(合格体験記)を掲載している予備校など、それぞれ公表方法が異なっています。
ですので、単純に比較することは難しいですが、ひとつ言えるのは、”アガルートと東京法経学院の合格実績が突出している”ということです。
アガルートは、2022年度試験において、受講生の53.65%が合格するという驚異的な合格率を叩き出し、さらに、全合格者424名のうち206名もの合格者を輩出しています。
そして、東京法経学院も、2022年度試験の全合格者424名中309名を、その受講生から輩出するという、これもまた驚異的な合格占有率を誇っています。
※ アガルートと東京法経学院の合格者を合計すると、全合格者数を超えてしまいますので、アガルートと東京法経学院を重複して受講している方が一定数いらっしゃるようですね。
ということで、合格率・合格実績から見ても、やはりアガルートと東京法経学院の2つの予備校が、凌ぎを削っている様子がうかがえますね。
記述式対策講座を比較!
次は、記述式対策の単科講座のご紹介です。
土地家屋調査士試験の択一対策については、独学でやろうと思えばできないことはありません。
しかし、記述式(書式)対策に関しては、はっきり言って独学でやるのは極めて困難です。作図は動作を伴いますし、本を読んだだけでマスターすることはできません。
そこで、記述式対策のみに絞った単科講座が、各予備校から販売されていますので、これを利用するという方法があります。
記述式対策の通信講座では、求積(数学、電卓の使い方)から作図(三角定規の使い方、図面の書き方)、そして過去問演習まで、各種の講座が用意されています。
予備校 | 通信講座名/受講料 |
アガルート |
新・定規の使い方講座 [中山式]複素数計算 記述式過去問解析講座 |
東京法経学院 |
基礎から始める調査士試験の数学・求積・作図 複素数で解く土地の記述式問題【全6問】 合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ 記述式BASIC すっきり! まるわかりゼミ |
LEC |
・よくわかる数学講座(8時間) |
こういった記述式対策講座については、土地家屋調査士の記述式対策のおすすめ通信講座・予備校のページで詳しくご紹介していますので、そちらも参考にしてください。
答練・模試を比較!
答練や模試というのは、初心者向けや学習経験者向けのオールインワンの通信講座を受講していれば、必ずそこに含まれているものです。
しかし、こういった講座を受講したけれど、残念ながらあと一歩のところで合格できなかった、、、という場合に、翌年に向けてインプット講座はもういいから答練や模試で本試験レベルの問題演習だけをやっておきたい、という場合もあります。
こういったときには、予備校の答練・模試だけを受講するという方法もアリです。
また、そもそも独学で学習を進めながら、答練や模試だけ予備校を活用するといった方法もあります。というよりも、独学の場合は、少なくとも答練や模試だけは予備校を利用すべきです。
これは特に、書式対策に関しては、独学ではどうしても本試験レベルの問題演習が不足しますし、択一対策においても、解答の時間配分のシミュレーションは必要だからです。
下記は、主要な答練の回数・受講料を比較した表です(回数が少ない順・受講料が安い順に並べています)。
答練・模試については、東京法経学院が非常に充実していますので、予算が許す限り、東京法経学院をおすすめします!⇒東京法経学院 実戦答練
予備校 【回数】 |
答練・模試名/受講料 | 添削・成績表 |
アガルート 【3回】 |
土地家屋調査士 実践答練![]() 全3回(後半3回) 受講料: 49,500円 |
添削なし 成績表なし |
アガルート 【6回】 |
土地家屋調査士 実践答練![]() 全6回(前半3回+後半3回) 受講料: 87,780円 |
添削なし 成績表なし |
東京法経学院 【8回】 |
土地家屋調査士 総合模擬答練![]() ![]() 全8回(総合模擬答練6回+全国公開模試2回) 受講料:99,000円 |
添削あり 成績表あり |
LEC 【10回】 |
土地家屋調査士 答練直前パック![]() 全10回(直前ファイナル答練8回+最終チェックテスト2回) 受講料:105,600円 |
添削あり 成績表あり |
東京法経学院 【14回】 |
土地家屋調査士 実戦答練![]() ![]() 全14回(実戦答練12回+全国公開模試2回) 受講料:147,400円 |
添削あり 成績表あり |
これら予備校が実施する土地家屋調査士の答練・模試について、詳しくは土地家屋調査士のおすすめの模試・答練のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。
働きながら通学できる予備校を比較!
土地家屋調査士の予備校を利用する場合は、多くの方は、通信講座を受講するかと思いますが、やはり、家でひとりで勉強するとすぐに挫折してしまうという方などは、予備校の通学講座(通学スクール)に通うという選択肢も出てくるかと思います。
そこで、通学スクールも開講している土地家屋調査士の予備校を整理してご紹介したいと思います。
通学スクールも開講している予備校のおすすめは、東京法経学院とLECです。
社会人の方が働きながらでも通えるよう、土日や平日夜間に開講していますので、通えそうな場所・日程があるかどうか、確認してみてください。
No.1:東京法経学院
東京法経学院では、下記の4会場(6コース)の通学スクールを開講しています。
授業はすべて、土・日の昼間の開催です。
- 東京校(土曜クラス/昼):東京都新宿区市谷本村町3-22 ナカバビル1階
- 名古屋校(日曜クラス/昼):名古屋市中村区名駅3-23-6 第二千福ビル7F
- 名古屋校(土曜クラス/昼):名古屋市中村区名駅3-23-6 第二千福ビル7F
- 大阪校(日曜クラス/昼):大阪府大阪市北区中津1-2-21 明大ビル3F
- 大阪校(土曜クラス/昼):大阪府大阪市北区中津1-2-21 明大ビル3F
- 福岡校(日曜クラス/昼):福岡市中央区春吉3-21-21春野ビル3F
- 高松会場(香川県立ミュージアム)(日曜クラス/昼):香川県高松市玉藻町5-5
予備校 | 通学講座名/受講料 |
東京法経学院![]() ![]() |
土地家屋調査士 本科(2024年向け) |
No.2:LEC
LECでは、下記の4会場(4コース)で通学スクールを開講しています。
授業は、土日は昼間、平日は夜間の開催です。
- 池袋本校(日曜クラス/昼):東京都豊島区南池袋1-25-11 第15野萩ビル
- 富山本校(水曜・金曜クラス/夜):富山県富山市新富町2-4-25 カーニープレイス富山
- 梅田駅前本校(土曜クラス/昼):大阪府大阪市北区茶屋町1-27 ABC-MART梅田ビル
- 広島本校 (月曜・木曜クラス/夜):広島県広島市中区基町11-13 合人社広島紙屋町アネクス
予備校 | 通学講座名/受講料 |
LEC![]() |
土地家屋調査士合格コース(2024年向け) |
おすすめ予備校No.1:
アガルートの土地家屋調査士講座
アガルートは、2015年1月に開校した、オンラインによる講義の配信を中心とした資格予備校です。
これまで、司法試験、行政書士、宅建士などの講座を開講してきましたが、2018年7月、ついに土地家屋調査士講座を開講するに至りました。
土地家屋調査士の受験指導界では、これまで通信講座専門校の新規参入がなく、昔ながらの指導法による予備校ばかりで、東京法経学院の独り勝ちの状態が続いていましたが、ついに東京法経学院の対抗馬となる、待ち望んでいた講座が開講してくれました!
私が受講するなら、アガルートを選びます!
- 分割払いの金利手数料0円キャンペーン実施中!
受講形態(通信講座/通学講座)
アガルートでは、通信講座のみを開講しています。
通信講座
受講形態は、Web通信講座(オンライン配信)となっており、講義動画は、パソコン、スマホ、タブレットいずれも利用可能です。
音声ファイルのダウンロードも可能なため、通勤時間などのスキマ時間に携帯音楽プレーヤー等で講義を聴くこともできます。
なお、オプション販売となりますが、講義動画とテキストデータを収録したUSBメモリも販売しています。
通学講座
開講なし
講義・講師
アガルートの土地家屋調査士講座の講師は、平成24年度土地家屋調査士試験を全国1位で合格し、大手資格予備校(LEC)で講師を務めた中山祐介講師が、合格に必要なすべてのテクニックとノウハウを伝授してくれます。
※ 中山祐介講師 著書:『土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック』・『複素数で解く!関数電卓による測量計算』
中山祐介講師の講義は、公式サイトに公開されているサンプル動画を見てもらえばよくわかると思いますが、とても丁寧にわかりやすく解説してくれますし、聴き取りやすい喋り方で、なおかつさわやかで非常に好印象が持てる講義です。⇒公式サイトのサンプル動画が掲載されているページへ
講義映像は、スタジオ収録された講義動画ですので、見やすさや聴き取りやすさも他社とは一線を画しています。
さらに、他社の通信講座では、ホワイトボードなどを使用した板書ですが、アガルートでは、画面にフルカラーテキストを映し出してマーカーしながら説明してくれるため、とても学習しやすいです。
また、他社の講義は、1講義が150分(2時間半)ごとの講義となりますが、アガルートでは、1講義が30分前後となっており、スキマ時間でも学習しやすくなっているのも特徴的です。
なお、講義動画の再生機能は、8段階(0.5~3.0倍速)に速度調節ができます。
- アガルート中山祐介先生にインタビューしました!⇒アガルート中山講師にインタビュー!
カリキュラム・スケジュール
カリキュラムは、インプット講座として「導入講義(3時間)、合格総合講義(76時間)」、記述式の基礎講座として「新・定規の使い方講座(4時間)」、「[中山式]複素数計算(5.5時間)」、「書式ひな形対策講座(7.5時間)」があります。
また、アウトプット講座として「過去問解説講座(43時間)」、「実践答練(3回、解説6時間)」、「直前予想模試(1回、解説2時間)」が用意されており、合格に必要なカリキュラムがすべて揃っています。
※ 書式ひな形対策講座、実戦答練、直前予想模試を除いた「ライトカリキュラム」もありますが、答練・模試を受けずに合格を目指すのは無理がありますので、私としては必須だと思います。
教材(テキスト・問題集)
アガルートの教材は、土地家屋調査士の予備校として唯一の「フルカラーテキスト」が使用されます。
※ これまでの他社のテキストは、フルカラーはおろか、2色刷りのテキストすらありませんでしたが、ついにアガルートがフルカラーテキストを作成してくれました!
このテキストは、これまでにも土地家屋調査士試験対策の教材を手掛けてきた中山祐介講師が、合格に必要な知識を精査し、作成したオリジナルのテキストとなっており、アイコンや図表など見やすくする工夫も随所に散りばめられたテキストになっています。⇒公式サイトのテキスト紹介ページへ
合格率・合格実績
アガルートの土地家屋調査士講座は、2018年に開講したばかりの講座で、どのような合格実績になるのか未知数でした。
しかし、開講後、初の試験となる2019年度試験において、受講生の34.1%(全国平均9.68%の3.52倍)が合格するという実績を叩き出し、その後も継続して30~50%前後の驚異的な合格率を出し続けています!
土地家屋調査士試験は、合格率が10%を切るような試験ですので、アガルート受講生は、その3~5倍もの合格率ということになります。
しかも、それを毎年続けているわけですから、これはマグレでも何でもありません。本物の力です。
さらに、2022年度試験では、ついに合格者数の公表にも踏み切り、土地家屋調査士試験の全合格者424名のうち、アガルートから206名もの合格者を輩出するに至りました!
※ ついに東京法経学院を上回ったか!?と思いましたが、まだ及ばずでした。(東京法経学院は、309名を輩出)
年度 | 合格率 | 合格者数 |
2019年度 | 34.1%(全国平均9.68%の3.52倍) | - |
2020年度 | 56.7%(全国平均10.36%の5.47倍) ※一発合格率50.0% |
- |
2021年度 | 36.76%(全国平均10.47%の3.51倍) ※一発合格率28.46% |
※全国総合1位合格者を輩出 |
2022年度 | 53.65%(全国平均9.62%の5.58倍) | 全合格者424名のうち206名を輩出 ※一発合格者79名 |
なお、公式サイトでは、2021年度試験において、44名の「合格者の声」が掲載されています。
※ 2020年度: 28名の「合格者のインタビュー動画」を掲載
質問サポート&定期カウンセリング
アガルートでは、質問サポートやホームルーム、定期カウンセリングといった、講師が伴走するフォロー制度が特徴です。
質問サポート
まず、質問対応については、講師が直接質問に回答してくれる仕組みになっています。しかも、その回答はとてもスピーディーです(原則24時間以内)。
他社では、回答までに1週間以上かかりますので、こんなに早い回答はアガルートだけではないでしょうか。
なお、200回の回数制限がありますが、200回もあれば十分過ぎる回数ですね。
ホームルーム
また、”月1回のホームルーム”も用意されています。(~10月)
このホームルームというのは、勉強方法や学習内容に関する受講生からのアンケートをもとに、講師が配信する動画コンテンツです。
その他、法改正情報や試験傾向といった最新情報も配信されます。
定期カウンセリング
さらに、月に1回30分程度、講師と直接電話で話ができる「定期カウンセリング※有料オプション+110,000円」も用意されています。(11月~)
このカウンセリングでは、学習の進捗状況等をヒアリングし、学習の疑問点等についてアドバイスしたり、1人ひとり個別に学習計画を立ててくれます。
受講コース・料金
アガルートの土地家屋調査士講座は、合格総合講義のみを受講する『土地家屋調査士試験 合格総合講義』と、合格総合講義のほかに「過去問解説講座」、「新・定規の使い方講座」、「[中山式]複素数計算」、「書式ひな形対策講座」、「実践答練」、「直前予想模試」を加えた『土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム』が用意されています。
土地家屋調査士試験には、「合格総合講義」を受講するだけでは合格できませんし、そもそも、土地家屋調査士試験では記述式対策(作図等)が合否のカギを握ります。
記述式対策や過去問演習が含まれる「一発合格カリキュラム」を受講して初めて、この講座を受講する効果が発揮されると思いますので、「一発合格カリキュラム」を受講されることをおススメします。
合格者には全額返金 or 合格お祝いギフト券!
アガルートでは、合格者には全額返金、又は、合格お祝いギフト券(30,000円)が用意されています。
全額返金 or 合格祝い金については、それぞれ条件が異なりますので、いずれかクリアできる方を選択して特典を受ける形になります。
東京で撮影される合格者インタビューは、なかなかハードルが高い方もいらっしゃると思いますので、この場合には、合格祝い金万円を選択することができます。
<全額返金の条件>
①合否通知書データの提出
②合格体験記の提出
③合格者インタビューの出演〔東京都内にて撮影、交通費は自己負担〕
<合格祝い金3万円の条件>
①合否通知書データの提出
②合格体験記の提出
なお、土地家屋調査士試験の午前の部が免除となる資格(測量士補等)をまだ取得されていない方のために、測量士補試験対策をプラスした「測量士補試験・土地家屋調査士試験 ダブル合格カリキュラム」も用意されています。
■ アガルート 土地家屋調査士通信講座
![]() ![]() ⇒ アガルート 公式サイト |
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受講料 | ①土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2024年向け】 [Web] 338,800円 ②土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム【2023年向け】 [Web] 期間限定20%OFF→ 244,640円 ※合格者全額返金 or 合格お祝いギフト券3万円あり ※分割金利手数料0円キャンペーン実施中! ※学習経験者向けの「中上級総合カリキュラム」も別途用意されています。 ★合格者全額返金 or 合格お祝いギフト券(3万円)あり!
★分割払いの金利手数料0円キャンペーン実施中! |
カリキュラム | ・導入講義(3時間) ・合格総合講義(76時間) ・過去問解説講座(43時間) ・新・定規の使い方講座(4時間) ・[中山式]複素数計算(5.5時間) ・書式ひな形対策講座(7.5時間) ・実践答練(3回、講義6時間) ・法改正対策過去問解説講義(0.5時間) ・直前予想模試(2時間) |
講義時間数・講義スタイル |
★元大手資格予備校講師が、講義及び教材製作を担当!
①148時間⇒中山祐介講師・・・H24土地家屋調査士試験全国総合1位合格者、著書:『土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック』・『複素数で解く!関数電卓による測量計算』 ②136時間 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
テキスト |
★土地家屋調査士講座では唯一のフルカラーテキスト!
フルカラー(オリジナルテキスト) |
合格実績 |
★53.65%の驚異の合格率!(全国平均9.62%の5.58倍!)
・2022年度試験において、受講生の53.65%が合格(全国平均9.6%の5.58倍)、一発合格者数79名 ※2021年度:36.76%が合格(一発合格率28.46%)★全合格者424名のうち、アガルートから206名を輩出! ・2022年度 全合格者424名のうち、アガルートから206名の合格者を輩出 ・44名の合格者の声を掲載(2021年度) ※2020年度:28名の合格者の声(動画) |
サポート体制 |
★講師に直接質問できるスピーディーな質問対応!
★毎月1回のホームルーム! (~10月) と定期カウンセリング!(11月~) ・メールによる質問対応(回数制限:200回/原則24時間以内に回答)
・毎月1回のホームルーム(毎月のアンケートに基づく動画コンテンツ。~10月) ・定期カウンセリング(毎月1回30分、講師が直接電話で個別フォロー。11月~※有料オプション+110,000円) |
管理人コメント | 土地家屋調査士通信講座のおすすめNo.1は、アガルートです! 最近は、ウサギ先輩とカメ後輩のテレビCM「最短ルート アガルート」のキャッチフレーズでお馴染みですね。 アガルートでは、択一対策・記述対策の基礎から応用まで合格に必要なカリキュラムはすべて揃っており、コンパクトで体系的に整理されたテキストは、土地家屋調査士講座として唯一のフルカラーテキストを使用! 講師は、H24土地家屋調査士試験を全国総合1位で合格し、大手資格予備校(LEC)で講師を務めたカリスマ講師「中山祐介」先生が、その代名詞とも言える「複素数計算」をはじめ、合格に必要なすべてのテクニックとノウハウを伝授してくれます! また、講師に直接質問できるスピーディーな質問サポートや、定期カウンセリングなど、講師が伴走するフォロー制度も他社にはない魅力ですね。 さらに、合格者には受講料の全額返金(又は合格祝い金3万円)がもらえます! そして極めつけは、受講生の53.65%が合格するという驚異の合格実績! 迷いなく、おすすめナンバーワンの通信講座です!私なら、アガルートを選びます! |
公式サイト |
当サイト限定クーポン配布中!11月末まで 3%OFF!⇒ クーポンコード「RQGRPJ5ZXT」 ![]() |
- 東京法経学院・LECとの比較記事はこちら⇒アガルート土地家屋調査士講座の評判・口コミ【東京法経・LECと徹底比較!】
おすすめ予備校No.2:
東京法経学院の土地家屋調査士講座
東京法経学院は、1961年に司法書士試験の受験指導を開始して以来、土地家屋調査士や行政書士などの受験講座を順次開講し、これまで多数の合格者を輩出してきた資格学校です。
東京法経学院では、六法をはじめ、テキストや問題集、そして受験指導誌「月刊不動産法律セミナー」など、土地家屋調査士試験対策のテキストや問題集の市販教材も多く、独学で土地家屋調査士の資格取得を目指す人にとって欠かすことのできない出版社でもあります。
しかし、それ以前に、土地家屋調査士試験の合格占有率7割を超える実績を誇る名門の資格予備校です。(2022年度の土地家屋調査士試験では、合格者424名中309名が東京法経学院から輩出されています。)
他社に比べて東京法経学院は、土地家屋調査士試験に最も力を入れていることもあり、圧倒的な合格実績を誇っていますので、どの講座にしようか迷った場合は、東京法経学院を選んで間違いはないと思います。
受講形態(通信講座/通学講座)
東京法経学院では、通信講座・通学講座のいずれも開講しています。
通信講座
通信講座の受講形態は、MP4ダウンロードタイプ(Webで講義動画をダウンロード)、DVD付タイプの2タイプがあります。
MP4ダウンロードタイプなら、スマホ等で講義を視聴することも可能なうえに、DVD付タイプよりも安価であることからも、MP4タイプをおすすめします。
しかも、他社はストリーミング再生ですが、東京法経学院はダウンロード方式になっているのが特徴ですね。つまり、事前に自宅のWi-Fiでダウンロードしておけば、外出先でも通信料を気にせずに受講できるわけです。
通学講座
通学講座は、下記の5会場で開講しています。
- 東京校(土曜クラス):東京都新宿区市谷本村町3-22 ナカバビル1階
- 名古屋校(日曜クラス・土曜クラス):名古屋市中村区名駅3-23-6 第二千福ビル7F
- 大阪校(日曜クラス・土曜クラス):大阪府大阪市北区中津1-2-21 明大ビル3F
- 福岡校(日曜クラス):福岡市中央区春吉3-21-21春野ビル3F
- 高松会場(香川県立ミュージアム)(日曜クラス):香川県高松市玉藻町5-5
講義・講師
東京法経学院の土地家屋調査士講座には、20名を超える講師が在籍しています。
この中で、通信講座では、長年にわたり東京法経学院で講師を務め、多くの合格者を輩出してきた「内堀博夫」講師が担当します。
内堀講師は、難しい論点を丁寧にわかりやすく解説してくれることで定評がありますので、安心して受講することができると思います。
ただし、ホワイトボードに板書するという講義スタイルですので、アガルートに比べると、見やすさは劣るかもしれません。
- 東京法経学院 内堀先生にインタビューしました!⇒東京法経学院 内堀講師にインタビュー!【土地家屋調査士】
カリキュラム(講義・答練・模試)
東京法経学院の土地家屋調査士講座のカリキュラムは、インプット講座「基礎力総合編」(全31回)と、アウトプット講座「実力養成編(合格直結答練+全国公開模試)」(全21回)+「応用力養成編(ハイレベルVロード プレミアム答練)」(全6回)とに分かれています。
※ アウトプット講座(実力養成編)のカリキュラムは、受講開始時期から試験日までの期間に応じて、
開講時【合格直結答練(全21回)】
⇒約10ヶ月前【実戦答練(全14回)】
⇒約半年前【総合模擬答練(全8回)】
へ3段階で短縮されていきます。
基礎力総合編では、択一対策として、民法・不動産登記法・土地家屋調査士法などの法律知識、及び、数学・求積といった書式対策の基礎から登記申請書・図面を作成するための技術の習得まで、初学者が最も効率的に知識を身に付けられるよう組まれた短期集中プログラムで、学習を進めていくことができます。
そして次に、実力養成編では、合格直結答練(実戦答練)と全国公開模試により、本試験レベルの問題に対応できる実力を身に付けていくことができます。
土地家屋調査士試験は法律知識等のインプットよりも、書式(記述式)の演習量が合否を分けるポイントとなります。東京法経学院は、この豊富な答練で徹底的に演習を行うことで、合格レベルの実力を身につけることができるようになっています。
東京法経学院の答練は、独学者であっても答練だけは受けようとするなど、土地家屋調査士受験の登竜門のような位置づけとなっていますので、費用をかけて通信講座を受講するのであれば、是非とも実力養成編も含めて受講しておくのがよいと思います。
そして最後の仕上げに、応用力養成編では、ハイレベルVロード プレミアム答練により、ハイレベルな新傾向問題にも対応できる応用力を身につけ、万全の体制を整えるというカリキュラムになっています。
教材(テキスト・問題集)
東京法経学院の土地家屋調査士講座の教材は、多くの受講生に長年にわたり愛用されている東京法経学院オリジナルのテキスト(択一対策として「合格ノート」、書式対策として「書式攻略ノート」)がメインテキストとして使用されます(いずれも非売品)。※合格ノートは、以前は市販されていましたが、現在は非売品となっているようです。
ただし、アガルートとは違い、白黒印刷というのが残念なところです。
それと、教材のボリュームが大量なことに驚くと思います。これだけやったんだから絶対大丈夫!という確かな自信が得られるはずです。
合格率・合格実績
東京法経学院は、土地家屋調査士試験において、合格者占有率 驚異の7割の実績を誇っています。
2022年度試験においては、全合格者424名中309名(合格占有率72.9%)を輩出するなど、例年6割を超える合格者を輩出していますので、土地家屋調査士試験は、まさに東京法経学院の「独り勝ち状態」と言えますね。
※ 2021年度:404名中318名を輩出(78.7%)、2020年度:392名中256名を輩出(65.3%)
講座受講生 | 171名 | 40.3% | 61.3% | 72.9% |
短期講座受講生 | 89名 | 21.0% | ||
メディア教材等利用者 | 49名 | 11.6% |
なお、公式サイトでは、2021年度試験において、12名の「合格体験記」が掲載されています。(2020年度:7名)
サポート体制
東京法経学院の土地家屋調査士通信講座のサポート体制は、Eメール、またはFAX(質問票)により、いつでも質問ができ、バックアップしてもらえるようになっていますので、つまづくことなく学習を続けることができると思います。
受講コース
通信講座の受講コースは、初学者向けの総合コースとして 新・最短合格講座のインプット講座「基礎力総合編」(全31回)と、アウトプット講座「実力養成編(実戦答練+全国公開模試)」(全14回)+「応用力養成編(ハイレベルVロード プレミアム答練)」(全6回)を合わせたものが用意されています。
※ 「応用力養成編」は、「全額返金お祝い制度」の対象になるために必須の講座となっているため、是非とも受講しておきたいところです。
なお、新・最短合格講座は、午前の部が免除となる資格(測量士補等)の既取得者向けのコースですが、未取得者向けのコースとして、測量士補試験対策をプラスした「測量士補・土地家屋調査士 超短期合格講座」も用意されています。
※ 下記では、代表的な受講価格のみ記載しています。価格は、受講形態により様々な設定がありますので、詳細についてはリンク先のページにてご確認ください。
■ 東京法経学院 土地家屋調査士通信講座
![]() ⇒ 東京法経学院 公式サイト ![]() |
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受講料 | 土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2024年向け】 <基礎力総合編(31回)+実力養成編(21回)+応用力養成編(6回)> [Web] 2023年9月16日まで→ 274,050円 ※合格者全額返金お祝い制度あり ★合格者全額返金お祝い制度あり!
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講義時間数・講義スタイル | 148時間 講義は通信講座専用に収録。ホワイトボードの前に立ち、適宜、板書して解説 |
カリキュラム |
★短期合格を実現する『短期集中プログラム』
【インプット】基礎力養成編(全31回)・数学+求積+作図(5回) ・民法(6回) ・不動産表示登記(19回) ・土地家屋調査士法(1回) 【アウトプット】実力養成編(全14回) ・実戦答練(12回) ・全国公開模試(2回) 【アウトプット】応用力養成編(全6回) ・ハイレベルVロード プレミアム答練(6回) |
テキスト |
★多くの受験生に長年愛用されているオリジナルテキスト「合格ノート」
白黒(オリジナルテキスト) |
合格実績 |
★土地家屋調査士試験合格者占有率 驚異の7割の実績!
・2021年度試験において、全合格者404名中318名を輩出(合格者占有率 驚異の78.7%)するなど、例年6割を超える合格者を輩出。・7名の「合格体験記」を掲載(2020年度) |
サポート体制 | Eメール、FAX(質問票)による質問対応 |
管理人コメント | 東京法経学院は、土地家屋調査士試験に最も力を入れている資格予備校で、長年の受験指導で培われたカリキュラム、講義、教材などは信頼に値します。 なかでも、合否を分ける記述対策は、充実した答練の中でしっかりと合格レベルの実力を養成することができます。 白黒テキストやホワイトボードの板書など、アガルートに比べると取っつきにくさを感じますが、例年合格者の半数以上を輩出する圧倒的な合格実績を誇っていますので、東京法経学院も捨てきれませんね。 |
公式サイト | ![]() ![]() |
おすすめ予備校No.3:
LECの土地家屋調査士講座
LECは、1979年に、司法試験の予備校として創立して以来、司法書士、土地家屋調査士、宅建士その他様々な資格講座を開講し、数多くの合格者を輩出してきた実績のある資格予備校です。
私自身も、土地家屋調査士の問題集や用具等を購入した際に、他社に比べて安価で購入することができたことや、問題集の解説もわかりやすかったことから、個人的に好感を持っています。
受講形態(通信講座/通学講座)
LECでは、通信講座・通学講座のいずれも開講しています。
通信講座
通信講座の受講形態は、①「Web動画」+「音声ダウンロード」又は②「DVD」のいずれかから選択することができます。
このうち①の受講形態では、自宅での学習はWebで受講し(スマホも可)、通勤時などの隙間時間には携帯音楽プレイヤーなどで学習することができます。
通学講座
通学講座は、下記の4会場で開講しています。
- 池袋本校(日曜クラス):東京都豊島区南池袋1-25-11 第15野萩ビル
- 富山本校(水曜・金曜クラス):富山県富山市新富町2-4-25 カーニープレイス富山
- 梅田駅前本校(土曜クラス):大阪府大阪市北区茶屋町1-27 ABC-MART梅田ビル
- 広島本校 (月曜・木曜クラス):広島県広島市中区基町11-13 合人社広島紙屋町アネクス
講義・講師
LECの土地家屋調査士講座では、7名の講師が在籍しています。この中で、通信講座では、木村真弓講師と平野壽哉講師が中心となって講義を担当します。
カリキュラム
土地家屋調査士試験は、理論(択一)と書式に分かれており、択一の学習にも書式の知識が、書式の学習にも択一の知識が必要であることから、LECの土地家屋調査士講座のカリキュラムにおいては、交互に学習を行うことで、互いの理解を均等に深め、学習の効率化を図るものになっています。
まず、「全体構造編」の講義で、大まかな内容把握を行い、次に、「徹底解析編」の講義で、詳細に学習を行います(ここで、択一と書式の講義が交互に行われます)。
そして最後に、「直前ファイナル答練」により、本試験突破の実力を完成させるカリキュラムになっています。
教材(テキスト・問題集)
LECの土地家屋調査士講座の教材は、長年にわたり試験傾向を徹底的に分析してきたLEC自慢のオリジナルテキスト・問題集が使用されます。
合格率・合格実績
2021年度土地家屋調査士試験において、答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が35.0%と公表しています。
なお、公式サイトでは、2021年度試験において、11名の「合格体験記」が掲載されています。(2020年度:16名)
サポート体制
インターネットフォローシステム(教えてチューター)により、いつでも質問ができるようになっています。
受講コース
初学者が短期合格を目指す講座としては、「インプット完成講座」が用意されています。これに、実践力を養う「直前ファイナル答練」を合わせた「土地家屋調査士 合格コース」が、初学者向けのパックコースとなります。
このコースは、午前の部が免除となる資格(測量士補等)の既取得者向けのコースですが、未取得者向けのコースとして、測量士補試験対策をプラスした「土地家屋調査士&測量士補 W合格コース」が用意されています。
※ 下記では、代表的な受講価格のみ記載しています。価格は、受講形態により様々な設定がありますので、詳細についてはリンク先のページにてご確認ください。
■ LEC 土地家屋調査士 通信講座
![]() ⇒ LEC 公式サイト |
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〇 土地家屋調査士 合格コース | |
受講料 | ①土地家屋調査士合格コース【2024年向け】 [Web] 2023年9月末まで→ 303,050円 [DVD] 2023年9月末まで→ 355,300円 ②土地家屋調査士合格コース【2023年向け】 [Web] 319,000円 [DVD] 374,000円 |
カリキュラム |
★考え抜かれたカリキュラム(択一と書式の相互学習)
【インプット】インプット完成講座(全69回)・全体構造編(理論 3回、書式 10回) ・徹底解析編(理論 32回、書式 22回、問題演習 2回) 【アウトプット】直前ファイナル答練(全8回) ・答練編(6回) ・公開模試編(2回) |
講義時間数・講義スタイル | 167時間 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
テキスト | 白黒(オリジナルテキスト) |
合格実績 | ・2021年度試験において、答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が35.0% ・11名の「合格体験記」を掲載(2021年度) ※2020年度:16名 |
サポート体制 | インターネットフォローシステム(教えてチューター)による質問対応 |
管理人コメント | LECは、長年の指導実績がありながら、東京法経学院の圧倒的な合格占有率と、アガルートという新進気鋭の存在感を前に、その陰に隠れる存在となってしまいました。。 もちろん、LECも悪くありませんが、皆さんに何をおススメすべきか考えた場合、東京法経学院とLECを比べれば東京法経学院になりますし、アガルートとLECを比べても、やはりアガルートになってしまう、、東京法経学院とアガルートを比べてはじめて悩みが生じる、、というのが正直なところです。 |
公式サイト | ![]() |
おすすめ予備校【番外編(休講中)】:
ユーキャンの土地家屋調査士講座
※ 2017年7月12日をもって、ユーキャンの土地家屋調査士講座が「休講」になってしまいました。
ユーキャンは、私が受験勉強をする際に、実際に使用したことのある通信講座です。ただし、中古の教材をオークションで入手したため、ちょうど不動産登記法の大改正のタイミングで、使い物にならないという結果になりましたが・・・。
ユーキャン受講生の合格実績がどの程度あるのかわかりませんが、教材自体は非常にわかりやすく作られていると思いますし、受講料については、他社とは比較にならないほどお安いので、コストパフォーマンスは、かなり高いと思います。
学習形態は、択一対策については、テキスト・問題集のみによる学習であり、他社のような動画による講義は受けられません。
ですので、自己学習が可能な人向けの講座と言えますが、書式対策については、DVDも付属しており、合格のために必要な教材は揃っています。
ただし、他社のような「答練」のようなものはありません。まずは、資料請求(無料)からどうぞ。
■ ユーキャンの土地家屋調査士講座(2017年7月12日から休講中)
受講料:
〔作図用具セットなし〕79,000円
〔作図用具セットつき〕98,000円
標準学習期間:10ヵ月
添削回数:10回
独学でも合格できる?予備校・通信講座のメリット・デメリット
ここまで、予備校の通信講座についてご紹介してきましたが、そもそも土地家屋調査士の勉強方法としては、「独学」という選択肢もあります。
そこで、予備校・通信講座を独学と比較した場合のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
予備校の4つのメリット
まずは、予備校・通信講座のメリットからです。独学と比較した場合、通信講座には以下のようなメリットがあると考えられます。
- プロの講義を受講することができる
- オリジナルの教材一式が提供される
- 効率的なカリキュラムで勉強できる
- サポートが受けられる
メリット①:プロの講義を受講することができる
独学の場合は、テキストを自分で読んで理解していく必要がありますが、読むだけでは理解できない場合もあります。また、テキストを一人で読んでいると眠くなってくることもあります。
しかし、通信講座を受講すれば、プロの講師の解説を聴くことができますので、難しい内容であっても理解が進みます。そして、人から説明を受けていれば、眠くなるのを防ぐこともでき、学習がはかどりますよね。
さらに、土地家屋調査士試験の場合、独学においては書式対策というのが一番のネックになってきます。
作図は動作を伴いますので、テキストを読んだだけではよくわかりません。定規の使い方や線の引き方などは、動画講義を見て初めて理解できるはずです。
ですから、「動画講義」を受講できるというのは、もの凄く強大なメリットです。
メリット②:オリジナルの教材一式が提供される
独学の場合は、自分でどのテキスト・問題集がよいのか、あれやこれやと悩みながら、試行錯誤しながら選んでいく必要があります。
特に土地家屋調査士の場合、市販の教材に関しては、過去問はまだしも、基本テキストの品揃えが非常に悪く、しかも、改訂版がなかなか出版されないといった問題もあります。
ですので、土地家屋調査士試験に独学で挑むのは、かなりの困難を極めます。
しかし、通信講座を受講すれば、合格に必要な教材一式がすべて揃った状態で提供されますので、教材選びという無駄な時間を省くことができ、過不足なく必要な教材を揃えることができます。
また、資格予備校の教材は、受講生の生の声を聴き、受講生がつまづきやすい部分を把握し、本試験に送り出した受講生の試験結果をフィードバックし、常に改良しながら作成されますし、出題予想なども組織的に分析されます。
このため、通信講座では、市販の教材にはない、資格予備校ならではの蓄積されたノウハウが凝縮された教材を利用することができるというわけです。
メリット③:効率的なカリキュラムで勉強できる
独学の場合は、自分でテキスト・問題集を選んだとしても、さらに自分で、どの教材をいつ使って、どんな順序で学習を進めていけばよいか考える必要があります。また、自分の勉強方法が正しいのか不安になります。
しかし、通信講座を受講すれば、効率的に合格するためのカリキュラムが用意されていますので、それに沿って安心して学習を進めていくことができますね。
メリット④:サポートが受けられる
独学では、テキストを読んだり問題集を解いたりしながら、わからないことが出てきた場合、ひとりで悩むか、ネットで調べるなどしないといけません。これはけっこう時間がかかりますし、場合によっては解決できないこともあります。
しかし、質問サポートが用意されている通信講座なら、わからない点は、メール等で質問し、解決することができますので心強いですよね。
さらに、フォロースタッフと連絡を取り合うことで、勉強のモチベーション維持にも繋がります。
予備校の1つのデメリット
次は、予備校・通信講座のデメリットです。
- コストがかかる
はっきり言って、予備校・通信講座のデメリットとして考えられるのは、コストがかかることぐらいではないでしょうか。まぁ、このコストというのが一番大きな問題なのかもしれませんが。。
完全な独学は不可能に近い
ただし、独学で勉強を始めたとしても、100%の独学というのは不可能に近いと思います。記述式対策の単科講座を受講したり、答練や模試を受講するといった形で、予備校を利用せざるを得なくなることは目に見えています。
完全な独学で勉強した場合と、それに予備校の単科講座や答練を加えた場合、そして、予備校のオールインワンの通信講座を受講した場合のそれぞれについて、かかる費用を試算すると、以下の表のようになります。
独学 or 予備校 | 費用 |
---|---|
独学 | 5万円 |
独学+予備校(答練) | 10万円 |
独学(択一対策)+予備校(記述対策) | 15万円 |
独学(択一対策)+予備校(答練+記述対策) | 20万円 |
予備校(オールインワンの通信講座) | 25~30万円 |
このように試算すると、段階的にコストが上がっていくのがよくわかりますね。
もちろん、完全な独学だけで合格できれば、たったの5万円で済みます。ただし、それは極めて不可能に近いです。
少なくとも答練は必要だと思います。(ちなみにこの5万円の答練は3回分だけですので、回数を増やせばもっと金額は上がります)
それに、そもそも記述式を独学でマスターできるかどうか、というのが大きな問題です。独学で始めてみたものの、記述はやっぱり無理だなぁと気づいた段階で予備校の単科講座を受講したとすれば、答練と合わせて20万円になってしまいます。
こうなってくると、予備校のオールインワンの通信講座が25~30万円ですので、もう金額的には大差ありませんよね。。
そう考えると、最初から覚悟を決めて予備校の通信講座を受講した方が安く済みますし、体系的に学ぶことができますので効率的に合格できるはずです。
- 独学の書式対策を解説したページはこちら⇒土地家屋調査士の書式対策【独学講座】
勉強方法の比較まとめ【予備校vs独学】
このように、予備校の通信講座には多くのメリットがある一方で、デメリットがあるとすれば、コストがかかることぐらいです。
しかも、予備校のコストは結果的に独学よりも安上りになる可能性すらあります。
上記の内容を比較表に整理してみると、以下のようになります。
比較項目 | 予備校(通信講座) | 独学 |
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講義 |
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教材 |
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カリキュラム |
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サポート体制 |
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コスト |
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私の場合は、あくまでも独学での合格を目指していましたので通信講座は受講しませんでしたが、通信講座には上記のように多くのメリットがあります。
特に、土地家屋調査士試験は、他の資格試験に比べて、市販教材の品揃えが悪く、そもそも独学は非常に困難だという特徴があります。さらに、作図という動作を伴う記述式試験があることからも、独学は極めて不利です。
ですので、土地家屋調査士試験の合格を目指すなら、予備校の通信講座を受講することをおすすめします!
是非、当ページのおすすめ通信講座を参考に、受講を検討してみてください。
- 独学で合格を目指す方はこちらへ⇒土地家屋調査士は独学で合格できる?おすすめ勉強法
土地家屋調査士試験に関するよくある質問
それでは最後に、土地家屋調査士試験に関するよくある質問について、お答えしていきます。
土地家屋調査士試験はいつある?
土地家屋調査士試験の筆記試験は、毎年1回、10月の第3日曜日に実施されています。
試験日・試験時間
筆記/口述 | 試験日 | 試験時間 |
---|---|---|
筆記試験 | 毎年1回、10月の第3日曜日 | 〔午前の部〕午前9時30分~11時30分 ※ 測量士、測量士補、一級建築士又は二級建築士の資格がある方は、午前の部の試験は免除 |
〔午後の部〕午後1時00分~ 3時30分 | ||
口述試験 | (筆記試験合格者のみ) 1月の後半 |
ひとり約15分 |
試験日【2023年度】
2023年度(令和5年度)の土地家屋調査士試験は、下記の日程で実施されます。
- 【申し込み】令和5年7月24日(月)~8月4日(金)
- 【試験日】令和5年10月15日(日)
受験資格
年齢、性別、学歴などの制約はありませんので、どなたでも受験できます。
申し込み
「窓口」又は「郵送」で申し込むことができます。⇒法務省(土地家屋調査士試験)
土地家屋調査士の試験内容は?
土地家屋調査士試験の試験内容は、下記のとおりです。
ただし、測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士となる資格を有する者等は、午前の部(平面測量)は免除となります。
筆記/口述 | 午前/午後 | 試験科目 | 出題形式 |
---|---|---|---|
筆記試験 | 午前の部 | 平面測量 | 多肢択一式(マークシート10問)、記述式(1問) |
午後の部 | 民法、登記申請手続・審査請求手続、その他 | 多肢択一式(マークシート10問)、記述式(2問) | |
口述試験 | 登記申請手続・審査請求手続、その他 | 口頭による質問に対して口頭で解答 |
土地家屋調査士試験の難易度は?
土地家屋調査士試験の合格率は、例年、おおむね8~9%程度で推移しており、国家資格としては難関資格と言われる難易度です。
人気資格でいうと、宅建が合格率15%、難関資格として有名な行政書士試験が10%の合格率ですので、それよりもさらに難しい試験ということになります。
土地家屋調査士は、これだけ参入障壁が高く、需要も大きい士業ですので、この難関試験を突破することには、大きな価値がありますね。
土地家屋調査士の合格には何年かかる?勉強スケジュールは?
土地家屋調査士試験に初心者が合格するためには、一般的に1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また、勉強期間は1年から2年程度かかるのが標準的ですね。
1,000時間の勉強時間を達成するためにどれぐらいの期間がかかるのか逆算すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 要する勉強期間 |
5~6時間 | 半年 |
3時間 | 1年 |
2時間 | 1年半 |
1時間半 | 2年 |
私自身も、おおむね1,000時間、1年半の勉強で合格することができましたので、皆さんも、ひとまずそれぐらいの勉強期間でスケジュールを組んでいただければいいかと思います。
サイト名 | 内容 |
法務省(土地家屋調査士試験) | 土地家屋調査士を所管する省庁である「法務省」の公式サイトです。土地家屋調査士試験の案内や試験結果などの情報が掲載されています。 |
日本土地家屋調査士会連合会 | 日本土地家屋調査士会連合会(土地家屋調査士法に基づき設立され、全国の土地家屋調査士会で構成されている法人)の公式サイトです。 |