土地家屋調査士の通信講座ランキング2024【おすすめ予備校5社を徹底比較!】
更新日:2024年10月10日
土地家屋調査士の通信講座は、予備校それぞれに特徴があるため「どの講座を受講すればいいのか迷う、、」という方も多いと思います。
そこで、土地家屋調査士をはじめ、司法書士・行政書士・宅建士などの国家資格に合格してきた管理人が、10年以上にわたってリサーチを続けている人気予備校5社の特徴を比較し、おすすめの土地家屋調査士通信講座・予備校をランキング形式で紹介します!
初心者におすすめの講座のほか、費用が安い講座・合格率が高い講座・学習経験者向けの講座など、目的別のおすすめ通信講座や、通学できる予備校も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【執筆者】 |
執筆者紹介 |
土地家屋調査士の通信講座はアガルートがおすすめ!!
アガルートは、カリスマ講師「中山祐介」先生の講義とフルカラーテキスト、そして講師が伴走するフォロー制度で、急成長を遂げています!
2023年度試験では、63.41%という驚異の合格率を叩き出し(全国平均9.66%の6.56倍)、全合格者428名のうち234名がアガルートの受講生! さらに3年連続で全国1位合格者を輩出!
土地家屋調査士の通信講座は、アガルートを一番におすすめします!⇒ おすすめ予備校 No.1:アガルート
- 測量士補を取得すれば、土地家屋調査士試験の午前の部が免除となります。測量士補はこちら⇒測量士補の通信講座【おすすめ予備校ランキング】
土地家屋調査士の通信講座ランキング【2024年版】
土地家屋調査士の予備校・通信講座は、長年、東京法経学院の独り勝ち状態で、そこにLECが続いていましたが、アガルートの登場により、この構図が変わりつつあります。
土地家屋調査士試験の合格者数は、東京法経学院がトップを維持していますが、アガルートが猛烈に追い上げており、今にも追いつき、追い越しそうな勢いです。
現在、アガルート・東京法経学院のツートップだけで、全合格者の大部分を占めていますので、予備校の実質的な選択肢は、この二択に絞られます。
ということで、以下のランキングでは、土地家屋調査士の予備校5社について、私が重視する次の5項目で比較・評価し、初心者向けの土地家屋調査士通信講座をおすすめ順に紹介していきます。
なお、午前の部(測量科目)の免除資格を取得されていない方は、土地家屋調査士と測量士補のダブル受験コースがおすすめです。
- 費用(安さ・返金制度など)
- 講義・講師(講義のわかりやすさ・講義時間数・講義スタイル)
- 教材(テキスト・問題集・eラーニング)
- 合格実績(合格率・合格者数・合格者の声)
- サポート体制(質問対応その他フォロー制度)
おすすめNo.1:
アガルート
土地家屋調査士講座のおすすめNo.1は、アガルートです!
アガルートは、2015年に開校した比較的新しいオンライン予備校で、最近は、ウサギ先輩とカメ後輩のテレビCM「最短ルート アガルート」のキャッチフレーズでお馴染みですね。
アガルートでは、択一対策・記述対策の基礎から応用まで、合格に必要なカリキュラムがすべて揃っていますので、初心者の方でも安心して学ぶことができます。
テキストは、土地家屋調査士講座では唯一のフルカラーテキストを採用し、図表も豊富でわかりやすく、コンパクトで体系的に整理されているため、効率的な学習が可能です。
テキスト・問題集ともにスマホで参照できる「デジタルブック」も備わっていますので、外出先などのスキマ時間にも勉強できますね。
講義では、土地家屋調査士試験を全国総合1位で合格し、大手予備校(LEC)で講師を務めたカリスマ講師「中山祐介」先生が、その代名詞とも言える「複素数計算」をはじめ、合格に必要なテクニックとノウハウをすべて伝授してくれます。
また、講師に直接質問できるスピーディーな質問サポートや毎月1回のホームルーム、定期カウンセリングなど、講師が伴走するフォロー制度も他社にはない魅力です。
そして極めつけは、受講生の合格率63.41%、全合格者428名中234名の合格者を輩出、3年連続 全国1位合格者を輩出するなど、驚異の合格実績!(2023年度)
合格者には受講料を全額返金又は合格お祝いギフト券3万円までもらえます!
迷いなく、おすすめナンバーワンの土地家屋調査士講座です!私なら、アガルートを選びます!
\カリスマ講師と驚異の合格率!/
アガルート公式サイトで詳細を見る
アガルート土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
①土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム(フル)【2025年向け】 ②測量士補試験・土地家屋調査士試験 ダブル合格カリキュラム(フル)【2025年向け】 ※学習経験者向けの「中上級総合カリキュラム」も別途用意されています。
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講義・講師 |
①152時間(インプット100時間+アウトプット52時間) ②183時間(インプット124時間+アウトプット59時間) 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
教材 |
【テキスト】フルカラー冊子版テキスト ※Web版もあり 【問題集】冊子版問題集 ※Web版もあり 【eラーニング】講義視聴、テキスト・問題集参照 【三角定規】オリジナル三角定規「SUGOOI」付属 |
合格率・実績 |
・受講生の合格率63.41%(全国平均9.66%の6.56倍)(2023年度) ・全合格者428名のうち、234名を輩出(2023年度) ・3年連続 全国1位合格者を輩出(2021年度~2023年度) ・44名の合格者の声を掲載(2021年度) |
サポート体制 |
・メールによる質問対応(回数制限:一発フル50回 ダブルフル70回/原則24時間以内に回答) |
アガルート通信講座の評価・口コミ
総合評価 |
95点 |
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評判・口コミ |
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公式サイト |
アガルート 公式サイトへ |
- アガルート中山講師にインタビューしました!⇒アガルート中山講師にインタビュー!【土地家屋調査士講座】
おすすめNo.2:
東京法経学院
東京法経学院は、受験六法や資格情報誌を発行するなど、法律に精通した60年以上の実績のある予備校です。
土地家屋調査士試験に最も力を入れていて、長年の受験指導で培われたカリキュラム・講義・教材などは信頼に値します。
なかでも、合否を分ける記述式対策は、充実した答練の中で徹底的に演習することで、合格レベルの実力を確実に身につけることができます。
また、メイン講師の内堀先生は、1万時間を超える対面授業で身につけた真の講義力により、わかりづらい論点をわかりやすく解説してくれますので、安心して受講できますね。
教材は、かつては市販されていましたが、現在は講座専用になっている「調査士合格ノート」や「記述式攻略ノート」などが使用され、これらオリジナル教材には、東京法経学院の長年のノウハウが詰まっています。
とはいえ、白黒テキストや大量の分厚い教材、ホワイトボードの板書など、いかにも昔ながらの予備校風で、アガルートに比べると取っつきにくさを感じます。
しかし、「これだけ勉強したんだから大丈夫!」という確かな自信が得られるはずです。
例年、合格者の6~7割を輩出する圧倒的な合格実績を誇り、合格者には受講料の全額返金制度まで用意されていますので、泥臭くても愚直に学べる方には、東京法経学院がおすすめです!
\合格占有率7割超え!/
東京法経学院 公式サイトで詳細を見る
東京法経学院 土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
①土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2025年向け】 ②土地家屋調査士+測量士補 超短期合格講座 フルパック【2025年向け】 ※学習経験者向けの「合格講座パックプラン」も別途用意されています。
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講義・講師 |
①178時間(インプット108時間+アウトプット70時間) ②232時間(インプット154時間+アウトプット78時間) 講義は通信講座専用に収録。ホワイトボードの前に立ち、板書して解説 |
教材 |
【テキスト】白黒冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集 【eラーニング】講義視聴 【三角定規】オリジナル三角定規「すいすい君、すらすらチャン」付属 |
合格率・実績 |
・全合格者428名のうち、323名を輩出(合格者占有率 驚異の75.5%)(2023年度) ・一発合格者数164名(2023年度) ・21名の「合格体験記」を掲載(2022年度) |
サポート体制 |
・Eメール、FAX(質問票)による質問対応 |
東京法経学院 通信講座の評価・口コミ
総合評価 |
85点 |
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評判・口コミ |
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公式サイト |
東京法経学院 公式サイトへ |
- 東京法経学院 内堀講師にインタビューしました!⇒東京法経学院 内堀講師にインタビュー!【土地家屋調査士講座】
おすすめNo.3:
LEC
LECは、私自身、土地家屋調査士試験を独学で受験した際、過去問や三角定規、書式用紙の購入など、最も利用させてもらった予備校で、個人的に好感を持っています。
LECの土地家屋調査士講座は、理論と記述の相互学習で、効率的に合格力が身につくように考え抜かれたカリキュラムが特徴です。
また、講義をメインに担当する木村真弓講師は、『土地家屋調査士になりたいと思ったらはじめに読む本』を執筆され、人気ですね。
しかし、長年の指導実績がありながら、東京法経学院の圧倒的な合格占有率と、アガルートの急成長を前に、その陰に隠れる存在となってしまいました。。
LECは業界最大規模の資格予備校ですから、プロフェッショナル講師陣、自慢のオリジナル教材、考え抜かれたカリキュラムなど、合格に必要な講義・教材・カリキュラムはすべて揃っています。
しかし、いかんせん、目立った推しポイントがないんですよね。。
合格実績に関しては、合格者数は公表されておらず、受講生の合格率は29.3%(全8回の答練を全て受験した受講生を集計。2022年度)とされていますが、アガルート・東京法経学院に比べると、大きく見劣りします。
LEC土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
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講義・講師 |
①167時間(インプット113時間+アウトプット54時間) ②213時間(インプット153時間+アウトプット60時間) 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
教材 |
【テキスト】白黒冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集 【eラーニング】[受講形態でWebを選択した場合] 講義視聴 【三角定規】オリジナル三角定規「スベらない!合格三角定規」別売り |
合格率・実績 |
・答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が29.3%(2022年度) ・9名の「合格体験記」を掲載(2023年度) |
サポート体制 |
インターネットフォローシステム(教えてチューター)による質問対応 |
LEC通信講座の評価・口コミ
総合評価 |
75点 |
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公式サイト |
LEC 公式サイトへ |
おすすめNo.4:
日建学院
日建学院は、建築士や施工管理技士などの技術系資格に特化した予備校で、全国47都道府県を網羅した通学スクールを展開しています。
通学スクールでありながら生講義は実施せず、すべて映像講義を使用しているため、通学・通信ともに、同じ講義が提供されるのが特徴ですね。
このクオリティの高い「映像講義」が最大のセールスポイントで、講師がスライドを使って解説していきます。
そして、区切りごとに重要ポイントを一言でまとめたスライド(カード)を表示し、それをアナウンサーが読み上げる「N-Method」と呼ばれる講義手法が用いられています。一言でまとめてくれるので、記憶に残りやすいですね。
日建学院は、技術系資格だけでなく宅建などの不動産資格にも参入して高い実績を上げていますが、土地家屋調査士試験においては、存在感はあまりありません。
日建学院 土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
土地家屋調査士 本科Webコース【2024年向け】 |
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講義・講師 |
147時間(インプット117時間+アウトプット30時間) 講義は通信・通学共通で収録。画面にスライドを表示して解説 |
教材 |
【テキスト】白黒冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集 【eラーニング】講義視聴 |
合格率・実績 |
1名の「合格者の声(動画)」を掲載(2020年度) |
サポート体制 |
Eメール、FAX(質問券)による質問対応 |
日建学院 通信講座の評価・口コミ
総合評価 |
70点 |
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公式サイト |
日建学院 公式サイトへ |
おすすめNo.5:
早稲田法科専門学院
早稲田法科専門学院は、土地家屋調査士・測量士補試験に特化した予備校で、50年以上の指導実績があります。
学院長の深田静夫先生が執筆された「土地家屋調査士受験100講」は、独学受験生のバイブルと呼ばれていて、私もこの受験100講のおかげで土地家屋調査士試験に合格することができました。
とはいえ、講義にWeb受講はなくDVDのみ、黒板に板書、資料はプロジェクターで投影、という昔ながらの講義スタイルで、時代の変化への対応には、あまり力を入れていないようです。
早稲田法科専門学院 土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
調査士総合Aパーフェクトコース【2024年向け】
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講義・講師 |
95時間 講義は通学講座を収録。黒板の前に立ち、板書して解説 |
教材 |
【テキスト】白黒冊子版テキスト 【問題集】冊子版問題集 【eラーニング】なし |
合格率・実績 |
1名の合格者の声を掲載(2020年度) |
サポート体制 |
Eメール、電話による質問対応 |
早稲田法科専門学院 通信講座の評価・口コミ
総合評価 |
70点 |
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公式サイト |
早稲田法科専門学院 公式サイトへ |
【休講中】
ユーキャン
※ 2017年7月12日をもって休講中
ユーキャンは、私が土地家屋調査士の受験をする際に、実際に使用したことのある通信講座です。
ただし、中古の教材をネットオークションで入手したため、ちょうど不動産登記法の大改正のタイミングで、使い物にならないという結果になりましたが・・・。
ユーキャン受講生の合格実績がどの程度あるのかわかりませんが、教材自体は非常にわかりやすく作られていると思いますし、受講料は、他社とは比較にならないほどお安いので、コストパフォーマンスは、かなり高いと思います。
択一対策は、テキスト・問題集だけで、他社のような動画講義は受けられません。
このため、自己学習ができる人におすすめの講座ですが、記述式対策についてはDVDが付属しているため、合格に必要な教材は揃っています。
ただし、他社のような「答練」はありません。
ユーキャン土地家屋調査士講座の比較項目
費用(初心者向け主力コース) |
2017年7月12日をもって休講中 |
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ユーキャン通信講座の評価・口コミ
公式サイト |
公式サイト |
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土地家屋調査士の予備校を費用から合格率まで徹底比較!
ここまでは、土地家屋調査士の通信講座を総合的に評価して、おすすめ予備校をランキング形式で紹介してきました。
次は、各予備校を比較しやすいように、項目別に比較しながら紹介したいと思います
安い順ランキング!通信講座の費用を比較
自分に合った、より良い予備校を選ぼうと思っても、どうしても金銭的に難しい場合もありますよね。
ということで、費用が安い順に土地家屋調査士の通信講座を並べてみると、以下のようになります。
※ 各社の初心者向け主力講座(オールインワンのパック講座)で比較しています。
予備校名 | 通信講座名 | 講義時間 | 費用(Web通信) |
---|---|---|---|
No.1 東京法経学院 (おすすめNo.2) |
土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2025年向け】 | 178時間 | 10月16日まで→ 274,050円 ※合格者全額返金 |
土地家屋調査士+測量士補 超短期合格講座 フルパック【2025年向け】 | 232時間 | 10月16日まで→ 324,620円 |
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No.2 LEC (おすすめNo.3) |
土地家屋調査士合格コース【2025年向け】 | 167時間 | 319,000円 ※教育訓練給付金対象 |
土地家屋調査士&測量士補 W合格コース【2025年向け】 | 213時間 | 385,000円 ※教育訓練給付金対象 |
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No.3 アガルート (おすすめNo.1) |
土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム(フル)【2025年向け】 | 152時間 | 338,800円 ※合格者全額返金 or 合格祝い金3万円 ※分割金利手数料0円 |
土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム(ライト)【2025年向け】 | 134時間 | 272,800円 ※分割金利手数料0円 |
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測量士補試験・土地家屋調査士試験 ダブル合格カリキュラム(フル)【2025年向け】 | 183時間 | 393,800円 ※合格者全額返金 or 合格祝い金5万円 ※分割金利手数料0円 |
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No.4 早稲田法科専門学院 (おすすめNo.5) |
調査士総合Aパーフェクトコース【2024年向け】 | 96時間 | ※2025年向けコース未開講 |
No.5 日建学院 (おすすめNo.4) |
土地家屋調査士 本科Webコース【2024年向け】 | 147時間 | ※2025年向けコース未開講 |
このように、料金が最も安く、かつ、全額返金制度もある東京法経学院が、費用面では一番安いですね。
そして、次に安いのはLECで、その次にアガルートが続きます。
LECは、教育訓練給付制度の対象講座のため、要件を満たせば受講料の20%がキャッシュバックされるお得な講座です。(要件など詳細はこちら⇒教育訓練給付制度とは?支給条件・申請方法・対象資格まで解説)
また、アガルートは、合格すれば受講料の全額返金(又はお祝い金3万円)が受けられるという特典が付いています。
ということで、LEC・アガルートは費用の面では甲乙つけがたいですが、東京法経学院が一番安いのは間違いありません。
とにかく安さで選ぶなら、東京法経学院がおすすめです!
- 東京法経学院が最も安く、かつ、全額返金制度まである
- 次に安いLECは、教育訓練給付制度の対象講座(要件を満たせば20%キャッシュバック)
- その次に安いアガルートは、全額返金制度(又は合格お祝い金3万円)がある
- 安さで選ぶなら、東京法経学院がおすすめ!
合格率・合格実績の高さを比較
絶対に合格したい、合格できないと困る、なにがなんでも合格するんだ、という場合は、とにかく「合格率・合格実績」が高い土地家屋調査士講座を選ぶ方法もあります。
ただし、合格率や合格実績については、予備校によって公表方法が異なるため、同列で比較することは難しいのが現状です。
そこで、各予備校の合格実績に関し、数値で拾える情報を比較してみると、以下の表のようになります。
予備校名 | 合格率・合格実績 |
---|---|
アガルート | ・受講生の合格率63.41%(全国平均9.66%の6.56倍)(2023年度) ・全合格者428名のうち234名を輩出(2023年度) ・3年連続 全国1位合格者を輩出(2021~2023年度) ・一発合格者数79名(2022年度) |
東京法経学院 | ・全合格者428名のうち323名を輩出(合格占有率75.5%)(2023年度) ・一発合格者数164名(2023年度) ・21名の「合格体験記」を掲載(2022年度) |
LEC | ・答練(全8回)を全て受験した受講生を集計した合格率が29.3%(2022年度) ・9名の「合格体験記」を掲載(2023年度) |
日建学院 | ・1名の「合格者の声」を掲載(2020年度)※その他年度不明4名 |
早稲田法科専門学院 | ・1名の「合格体験記」を掲載(2020年度)※その他年度不明3名 |
このように、合格実績として、合格率を公表している予備校、合格者数を公表している予備校、合格者の声(合格体験記)を掲載している予備校など、それぞれ公表方法が異なっています。
ですので、単純に比較することは難しいですが、ひとつ言えるのは、”アガルートと東京法経学院の合格実績が突出している”ということです。
アガルートは、2023年度試験において、受講生の63.41%が合格するという驚異的な合格率を叩き出し、さらに、全合格者428名のうち234名もの合格者を輩出しています。しかも、3年連続で全国1位合格者まで輩出しています。
そして、東京法経学院も、2023年度試験の全合格者428名中323名を、その受講生から輩出するという、これもまた驚異的な合格占有率を誇っています。
※ アガルートと東京法経学院の合格者を合計すると、全合格者数を超えてしまいますので、アガルートと東京法経学院を重複して受講している方が一定数いらっしゃるようですね。
ということで、合格率・合格実績から見ても、やはりアガルートと東京法経学院の2つの予備校が、凌ぎを削っている様子がうかがえますが、合格率の高さで選ぶなら、アガルートがおすすめです!
- アガルート・東京法経学院の合格率・合格実績が突出している
- 合格率の高さで選ぶなら、アガルートがおすすめ!
答練・模試を比較
答練や模試というのは、オールインワンの土地家屋調査士講座を受講していれば、必ずそこに含まれているものです。
しかし、こういった講座を受講したけれど、残念ながらあと一歩のところで合格できなかった、、、という場合に、翌年に向けてインプット講座はもういいから答練や模試で本試験レベルの問題演習だけをやっておきたい、という場合もあります。
こういったときには、予備校の答練・模試だけを受講するという方法もアリです。
また、そもそも独学で学習を進めながら、答練や模試だけ予備校を活用するといった方法もあります。というよりも、独学の場合は、少なくとも答練や模試だけは予備校を利用すべきです。
これは特に、書式対策に関しては、独学ではどうしても本試験レベルの問題演習が不足しますし、択一対策においても、解答の時間配分のシミュレーションは必要だからです。
下記は、主要な答練の回数・受講料を比較した表です(回数が少ない順・受講料が安い順に並べています)。
答練・模試については、東京法経学院が非常に充実していますので、予算が許す限り、東京法経学院をおすすめします!⇒東京法経学院 実戦答練
予備校 【回数】 |
答練・模試名/受講料 | 添削・成績表 |
---|---|---|
アガルート 【3回】 |
土地家屋調査士 実践答練 全3回(後半3回) 受講料: 49,500円 |
添削なし 成績表なし |
アガルート 【6回】 |
土地家屋調査士 実践答練 全6回(前半3回+後半3回) 受講料: 87,780円 |
添削なし 成績表なし |
東京法経学院 【8回】 |
土地家屋調査士 総合模擬答練 全8回(総合模擬答練6回+全国公開模試2回) 受講料:99,000円 |
添削あり 成績表あり |
LEC 【10回】 |
土地家屋調査士 答練直前パック 全10回(直前ファイナル答練8回+最終チェックテスト2回) 受講料:105,600円 |
添削あり 成績表あり |
東京法経学院 【14回】 |
土地家屋調査士 実戦答練 全14回(実戦答練12回+全国公開模試2回) 受講料:147,400円 |
添削あり 成績表あり |
これら予備校が実施する土地家屋調査士の答練・模試について、詳しくは土地家屋調査士のおすすめの模試・答練のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。
アガルートと東京法経学院の土地家屋調査士通信講座を徹底比較
初心者が土地家屋調査士の通信講座を選ぶ場合は、当サイトでおすすめしているアガルート・東京法経学院のいずれかご自身に合った予備校を選んでいただければ間違いないかと思います。
とはいえ、アガルート・東京法経学院は上記で比較したとおり、業界ツートップとして費用も合格実績も凌ぎを削っているため、どちらを選べばいいのかなかなか判断できないかもしれません。
そこで、アガルートと東京法経学院の違いを、私なりに比較分析してご紹介したいと思います。
まず、アガルートと東京法経学院を項目別に比較すると、下表のようになります。
比較項目 | アガルート | 東京法経学院 |
---|---|---|
受講料 | 土地家屋調査士試験 一発合格カリキュラム(フル)【2025年向け】 338,800円 ※合格者全額返金 or 合格お祝いギフト券3万円 ※分割金利手数料0円 |
土地家屋調査士 新・最短合格講座(総合コース)【2025年向け】 274,050円 ※合格者全額返金 |
講義時間数 | インプット:100時間 アウトプット:52時間 合計:152時間 |
インプット:107時間 アウトプット:71時間 合計:178時間 |
講師 | -カリスマ講師(元LEC講師)・全国総合1位合格・複素数計算が代名詞- 中山祐介講師 |
-長年の経験と実績- 内堀博夫講師 |
講義 | フルカラーテキストを画面に表示しながら解説 10分前後/1講義 |
ホワイトボードに板書しながら解説 2時間30分/1講義 |
eラーニング | ・Webで講義動画を再生 ・音声ダウンロード可能 ・USBメモリ(オプション販売) ・0.5~3.0倍速の速度調節可能(8段階) ・デジタルブックでテキスト・問題集を参照可能 |
・Webで講義動画を再生 ・講義動画をダウンロード可能 ・0.5~2.0倍速の速度調節可能(6段階) |
テキスト | フルカラー/コンパクト | 白黒/大ボリューム |
合格実績 | ・受講生の合格率63.41%(全国平均9.66%の6.56倍)(2023年度) ・全合格者428名のうち234名を輩出(2023年度) ・3年連続全国1位合格者を輩出(2021~2023年度) ・一発合格者数79名(2022年度) |
・全合格者428名のうち323名を輩出(2023年度) ・一発合格者数128名(2022年度) ・21名の「合格体験記」を掲載(2022年度) |
サポート体制 | Eメールで講師が直接24時間以内に回答 毎月1回のホームルーム(~10月) 毎月1回の定期カウンセリング(11月~有料オプション+110,000円) |
Eメール、FAX オンラインカウンセリング |
総合評価 | 95点 おすすめNo.1 |
85点 おすすめNo.2 |
一言コメント | アガルートは、カリスマ講師「中山祐介」先生の代名詞「複素数計算」をはじめとする合格ノウハウと、コンパクトで体系的に整理されたフルカラーテキストにより、驚異の合格率を誇っています。 さらに、講師が伴走するフォロー制度も魅力。 私ならアガルートを選びます。 |
東京法経学院は、長年の経験と実績のある講師や、ノウハウが蓄積された教材、そして合否のカギを握る充実した答練により、合格者の7割を輩出する驚異の合格占有率を誇っています。 ただし、昔ながらの予備校で、取っつきにくさは否めません。 |
公式サイト | 東京法経学院 |
二社の合格率・合格実績は圧倒的
アガルートと東京法経学院は、土地家屋調査士講座として、他社の追随を許さない圧倒的な合格率・合格実績を誇っています。
その意味でこの2社は共通していますが、その講座内容は全く異なります。
まず、上記の比較表からすぐ読み取れる形式的な違いとしては、次の点が挙げられます。
アガルートは、画面にテキストを映し出して10分程度に刻んだ講義、そして、デジタルブックでテキスト・問題集を参照可能など、スマホ学習にも対応しています。
一方、東京法経学院は、ホワイトボードに板書しながら2時間30分の講義で、テキストは紙テキストしかない点です。
決定的な違いは指導方針・学習ボリューム
しかし、このような形式的な違いよりも、もっと本質的な違いがあります。
アガルートは効率的でコンパクトなのに対し、東京法経学院は学習ボリュームが非常に大きい点です。
アガルートは、最小限の学習で最大の効果が得られるよう、知識を体系化し、本当に重要なエッセンスだけを効率的に学習する指導方針になっています。
このため、薄いテキストで、学習のボリュームが抑えられます。
一方、東京法経学院は、法的根拠や理論から愚直に学ぶことが合格への近道になるという指導方針に基づき、徹底的に学習し尽くします。
このため、分厚いテキストで、学習のボリュームも膨大です。
この点が、アガルートと東京法経学院の一番大きな違いだと私は感じます。
効率的に学習するのか、それとも愚直に学習するのか、これは各個人の性格にも関係するところだと思いますので、ご自身が合う予備校を選んでいただければと思います。
- アガルートは、知識を体系化し、重要なエッセンスを効率的に学習する
- 東京法経学院は、法的根拠や理論から愚直に学び、徹底的に学習する
なお、それぞれの指導方針については、下記の関連記事(インタビュー記事)をご覧いただければ、違いがよくわかると思います。
学習経験者向けの通信講座おすすめ3選
土地家屋調査士試験を受験したものの、残念ながら落ちてしまった方がリベンジを目指す場合は、初心者向けの講座を受講すると無駄が生じる可能性があります。
土地家屋調査士試験に再チャレンジする際は、イチから改めて勉強をやり直すのではなく、基礎知識をザッと再確認したい!得点力を付けたい!応用力を養成したい!と思うはずです。
そんな場合に役立つのが、学習経験者向けの中上級講座です!
中上級講座では、インプットを総ざらいしたうえで、アウトプット中心に勉強するコースなどが各予備校で用意されています。
No.1:土地家屋調査士 中上級カリキュラム|アガルート
アガルートでは、土地家屋調査士試験に向けて学習したものの、残念ながら合格できなかった方に対し、一気に合格レベルまで学力を引き上げるための講座「中上級カリキュラム」が用意されています。
この講座では、「中上級総合講義」で知識をスピーディーに総整理しつつ、記述対策の各講座で、記述式のひな形や作図テクニック、計算方法などをマスターします。
そして、「過去問解説講座」で過去19年分の全過去問を解説講義で習得したうえで、「実践答練」「直前予想模試」でオリジナル予想問題を解くことで実践力を磨くという、土地家屋調査士試験の合格に必要な全ての講座が盛り込まれたカリキュラムになっています。
講座名・受講料 |
土地家屋調査士 中上級カリキュラム(フル)(2025年試験向け) 土地家屋調査士 中上級カリキュラム(ライト)(2025年試験向け) |
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カリキュラム |
・中上級総合講義(28時間) |
公式サイト | アガルート 公式サイトへ |
No.2:土地家屋調査士 合格講座パックプラン|東京法経学院
東京法経学院では、学習経験者向けのパック講座として、「土地家屋調査士 合格講座パックプラン」が用意されています。
このパック講座は、基本的なインプット学習は済んでいることを前提として、答練による問題演習を繰り返しながら、解答力を身に付けていくというカリキュラムになります。
パック講座の構成は、最大で8講座の組み合わせになりますが、全部受講すると物凄い分量になるため、上記カリキュラムに掲載している最小限の4講座の組み合わせをおすすめしたいと思います。
この4講座だけでも、ダントツの問題演習量になりますので、とにかく問題演習が不足していると感じている方には、東京法経学院をおすすめします!
講座名・受講料 |
土地家屋調査士 合格講座パックプラン(2024年試験向け) |
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カリキュラム |
・記述式・極みの一手 実力演習講座(6回) |
公式サイト | 東京法経学院 公式サイトへ |
No.3:土地家屋調査士 学習経験者向け コンパクトコース|LEC
LECでは、土地家屋調査士の学習経験者向けコースとして、多様な講座が用意されており、最大で7講座の組み合わせになりますが、この中の5講座を組み合わせた「コンパクトコース」で充分かと思います。
「コンパクトコース」は、基礎知識は一通り身についているけれど、実践形式の演習量をこなす機会が少なく点数に上手く結び付けられなかったという方へのおすすめコースとされており、「択一・書式対策をバランスよく学習できる」講座として用意されています。
講座名・受講料 |
土地家屋調査士 学習経験者向け コンパクトコース(2024年試験向け) [Web通信] 209,000円 |
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カリキュラム |
・スーパー特訓講座(10回) |
公式サイト | LEC 公式サイトへ |
記述式対策の通信講座おすすめ3選
次は、記述式対策の単科講座のご紹介です。
土地家屋調査士試験の択一対策については、独学でやろうと思えばできないことはありません。
しかし、記述式対策に関しては、はっきり言って独学でやるのは極めて困難です。作図は動作を伴いますし、本を読んだだけでマスターすることはできません。
そこで、記述式対策のみに絞った単科講座が、各予備校から販売されていますので、これを利用するという方法があります。
No.1:土地家屋調査士 新・定規の使い方講座ほか|アガルート
アガルートの記述式対策講座では、作図(三角定規の使い方、図面の書き方)から求積(数学、電卓の使い方)、そして過去問演習まで、記述式対策に必要な講座が体系的に用意されています。
講座名 | 講座内容/時間数/受講料 |
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新・定規の使い方講座 |
定規をはじめとする作図用具の基礎的な使い方から、各種図面の書き方まで、独学では身に付かない早くて正確な作図方法を身に付ける。 [時間数] 4.5時間 |
[中山式]複素数計算 |
練習問題を使って、関数電卓の準備・複素数モードのセットアップ・座標値の入出力方法・座標計算・基準点測量・面積計算を身に付ける。 [時間数] 5.5時間 |
記述式過去問実演講座 |
過去8年分の記述式の全過去問(土地・建物)を使って、電卓の操作方法から定規の動かし方まで、講師が解法プロセスをすべて実演&解説。 [時間数] 21時間 |
No.2:基礎から始める調査士の数学・求積・作図ほか|東京法経学院
東京法経学院では、多彩な記述式の単科講座が用意されていますが、アガルートとは違い、体系的に揃っているわけではありませんので、ご自身の目的に応じて必要な講座を受講する、といった利用方法になるかと思います。
講座名 | 講座内容/時間数/受講料 |
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基礎から始める調査士試験の数学・求積・作図 |
記述式問題を解答するために必要な数学の知識を学び、求積・作図の基礎を習得する。 [時間数] 15時間 |
複素数で解く土地の記述式問題【全6問】 |
関数電卓の具体的な操作方法や複素数モードの機能を完全に修得する。 [時間数] 6時間 |
合格ナビ作図攻略講座 すっきり! まるわかりゼミ |
図面作成における訂正方法や三角定規の使い方から始まり、地積測量図・建物図面・各階平面図についての練習問題の解説を行い、作図の基本・応用・実戦の完全マスターを目指す。 [時間数] 約6~8時間 |
記述式BASIC すっきり! まるわかりゼミ |
記述式の基礎学習が修了し、これから実際に問題を解きたいという方を対象にした、初学者向け記述式問題演習。 [時間数] 約7時間半 |
No.3:はじめての土地家屋調査士講座|LEC
LECでは、 初心者向けの入門用として、つまり、本格的な記述式対策を始める前の導入講座が用意されています。
講座名 | 講座内容/時間数/受講料 |
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はじめての土地家屋調査士講座 |
よくわかる数学講座 はじめての関数電卓 はじめての三角定規(定規付き) |
なお、当サイトでも、独学の記述式対策を解説したページを用意しています。興味のある方は、下記の関連記事を参照してください。
働きながら通学できる土地家屋調査士の予備校おすすめ2選
土地家屋調査士の予備校を利用する場合、多くの方は、通信講座を受講するかと思いますが、やはり、家でひとりで勉強するとすぐに挫折してしまうという方などは、予備校の通学講座(通学スクール)に通うという選択肢も出てくるかと思います。
そこで、通学スクールも開講している土地家屋調査士の予備校を整理してご紹介したいと思います。
通学スクールも開講している予備校のおすすめは、東京法経学院とLECです。
社会人の方が働きながらでも通えるよう、土日や平日夜間に開講していますので、通えそうな場所・日程があるかどうか、確認してみてください。
No.1:東京法経学院の通学講座|全国5会場・土日の昼間
東京法経学院では、下記の5会場(7コース)の通学スクールを開講しています。
授業はすべて、土・日の昼間の開催です。
- 東京校(土曜クラス/昼):東京都新宿区市谷本村町3-22 ナカバビル1階
- 東京校(日曜クラス/昼):東京都新宿区市谷本村町3-22 ナカバビル1階
- 名古屋校(日曜クラス/昼):名古屋市中村区名駅3-23-6 第二千福ビル7F
- 名古屋校(土曜クラス/昼):名古屋市中村区名駅3-23-6 第二千福ビル7F
- 大阪校(日曜クラス/昼):大阪府大阪市北区中津1-2-21 明大ビル3F
- 大阪校(土曜クラス/昼):大阪府大阪市北区中津1-2-21 明大ビル3F
- 福岡校(日曜クラス/昼):福岡市中央区春吉3-21-21春野ビル3F
- 高松会場(日曜クラス/昼):香川県高松市サンポート2-1
予備校 | 通学講座名/受講料 |
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東京法経学院 |
土地家屋調査士 本科(2025年向け) |
No.2:LECの通学講座|全国4会場・土日昼間or平日夜間
LECでは、下記の4会場(4コース)で通学スクールを開講しています。
授業は、土日は昼間、平日は夜間の開催です。
- 池袋本校(日曜クラス/昼):東京都豊島区南池袋1-25-11 第15野萩ビル
- 富山本校(水曜・金曜クラス/夜):富山県富山市新富町2-4-25 カーニープレイス富山
- 梅田駅前本校(土曜クラス/昼):大阪府大阪市北区茶屋町1-27 ABC-MART梅田ビル
- 広島本校 (月曜・木曜クラス/夜):広島県広島市中区基町11-13 合人社広島紙屋町アネクス
予備校 | 通学講座名/受講料 |
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LEC |
土地家屋調査士合格コース(2025年向け) |
土地家屋調査士は独学でも合格できる?
ここまで、予備校の通信講座について紹介してきましたが、そもそも土地家屋調査士試験は、独学でも合格できるのでしょうか。
- 完全な独学は不可能に近い
- 独学が困難な2つの理由
①作図という動作を伴う記述式試験がある ②市販テキストの品揃えが悪い - 結果的に独学と費用に大差がないため通信講座がおすすめ
完全な独学は不可能に近い
私自身は、土地家屋調査士試験には独学で合格しました。
しかし、ネットで情報を掻き集めながらの勉強は、本当に苦労しました。。
しかも、合格基準点ギリギリの合格だったため、独学での勉強法に絶対的な自信があるわけでもありません。
このため、完全な独学は不可能に近いと思います。
独学が困難な2つの理由
土地家屋調査士に独学で合格するのが難しい理由は、主に2つあります。
①作図という動作を伴う記述式試験がある
一つ目の理由は、土地家屋調査士試験には、作図という動作を伴う記述式試験がある点です。
作図は動作を伴いますので、テキストを読んだだけではよくわかりません。定規の使い方や線の引き方などは、動画講義を見て初めて理解できるはずです。
②市販テキストの品揃えが悪い
二つ目の理由は、独学するための市販教材の品揃えが悪い点です。
過去問はまだしも、テキストの品揃えが非常に悪く、しかも、改訂版がなかなか出版されないといった問題もあります。
このため、土地家屋調査士試験に独学で挑むのは、かなりの困難を極めます。
少なくとも、記述式対策の単科講座を受講したり、答練や模試を受講するといった形で、予備校を利用せざるを得なくなることは目に見えています。
結果的に独学と費用に大差がないため通信講座がおすすめ
完全な独学で勉強した場合と、独学に予備校の「答練」や「記述対策の単科講座」を加えた場合、そして、予備校のオールインワンの通信講座を受講した場合のそれぞれについて、かかる費用を試算すると、以下の表のようになります。
独学 or 予備校 | 費用 |
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独学のみ | 5万円 |
独学+予備校(答練) | 10万円 |
独学(択一対策)+予備校(記述対策) | 15万円 |
独学(択一対策)+予備校(答練+記述対策) | 20万円 |
予備校(オールインワンの通信講座) | 25~30万円 |
このように試算すると、段階的にコストが上がっていくのがよくわかりますね。
もちろん、完全な独学だけで合格できれば、たったの5万円で済みます。ただし、それは極めて不可能に近いです。
少なくとも答練は必要だと思います。(ちなみにこの5万円の答練は3回分だけですので、回数を増やせばもっと金額は上がります)
それに、そもそも記述式を独学でマスターできるかどうかが大きな問題です。
独学で始めてみたものの、記述はやっぱり無理だなぁと気づいた段階で予備校の単科講座を受講したとすれば、答練と合わせて20万円になってしまいます。
こうなってくると、予備校のオールインワンの通信講座が25~30万円ですので、もう金額的には大差ありませんよね。。
そう考えると、最初から覚悟を決めて予備校の通信講座を受講した方が安く済みますし、体系的に学べますので効率的に合格できるはずです。
このため、土地家屋調査士試験の合格を目指すなら、予備校の通信講座を受講することをおすすめします!
ぜひ、当ページのおすすめ通信講座を参考に、受講を検討してみてください。
- 独学で合格を目指す方はこちらへ⇒土地家屋調査士は独学で合格できる?おすすめ勉強法
土地家屋調査士試験に関するよくある質問
それでは最後に、土地家屋調査士試験に関するよくある質問について、お答えしていきます。
土地家屋調査士試験はいつある?
土地家屋調査士試験の筆記試験は、毎年1回、10月の第3日曜日に実施されています。
試験日・試験時間
筆記/口述 | 試験日 | 試験時間 |
---|---|---|
筆記試験 | 毎年1回、10月の第3日曜日 | 〔午前の部〕午前9時30分~11時30分 ※ 測量士、測量士補、一級建築士又は二級建築士の資格がある方は、午前の部の試験は免除 |
〔午後の部〕午後1時00分~ 3時30分 | ||
口述試験 | (筆記試験合格者のみ) 1月の後半 |
ひとり約15分 |
試験日【2024年度】
2024年度(令和6年度)の土地家屋調査士試験は、下記の日程で実施される旨が公表されました。
- 【試験日】令和6年10月20日(日)
受験資格
年齢、性別、学歴などの制約はありませんので、どなたでも受験できます。
受験料
8,300円
申し込み
「窓口」又は「郵送」で申し込むことができます。⇒法務省(土地家屋調査士試験)
土地家屋調査士の試験内容は?
土地家屋調査士試験の試験内容は、下記のとおりです。
ただし、測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士となる資格を有する者等は、午前の部(平面測量)は免除となります。
筆記/口述 | 午前/午後 | 試験科目 | 出題形式 |
---|---|---|---|
筆記試験 | 午前の部 | 平面測量 | 多肢択一式(マークシート10問)、記述式(1問) |
午後の部 | 民法、登記申請手続・審査請求手続、その他 | 多肢択一式(マークシート10問)、記述式(2問) | |
口述試験 | 登記申請手続・審査請求手続、その他 | 口頭による質問に対して口頭で解答 |
土地家屋調査士試験はどれぐらい難しい?合格率は?
土地家屋調査士試験の合格率は、例年、おおむね8~9%程度で推移しており、国家資格としては難関資格と言われる難易度です。
人気資格でいうと、宅建が合格率15%、難関資格として有名な行政書士試験が10%の合格率ですので、それよりもさらに難しい試験ということになります。
土地家屋調査士は、これだけ参入障壁が高く、需要も大きい士業ですので、この難関試験を突破することには、大きな価値がありますね。
土地家屋調査士の合格には何年かかる?必要な勉強時間は?
土地家屋調査士試験に初心者が合格するためには、一般的に1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また、勉強期間は1年から2年程度かかるのが標準的ですね。
1,000時間の勉強時間を達成するためにどれぐらいの期間がかかるのか逆算すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 勉強期間 |
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5~6時間 | 半年 |
3時間 | 1年 |
2時間 | 1年半 |
1時間半 | 2年 |
私自身も、おおむね1,000時間、1年半の勉強で合格することができましたので、皆さんも、ひとまずそれぐらいの勉強期間でスケジュールを組んでいただければいいかと思います。
土地家屋調査士と宅建はどちらが難しい?
土地家屋調査士と宅建は、いずれも「不動産資格」のくくりで扱われることが多い資格です。
宅建試験は、合格率が約15%で、必要な勉強時間は約300時間といわれています。
一方、土地家屋調査士試験は、合格率が約9%で、必要な勉強時間は約1,000時間です。
つまり、土地家屋調査士試験の方が宅建試験よりも圧倒的に難しく、3倍以上の勉強が必要ということになります。
司法書士と土地家屋調査士ではどちらが難しい?
司法書士と土地家屋調査士は、不動産登記制度を支える両輪の資格であり、いずれも難関資格です。
上記のとおり、土地家屋調査士は、合格率が約9%で、必要な勉強時間は約1,000時間です。
一方、司法書士は、合格率が約4%で、必要な勉強時間は最低3,000時間といわれています。
私もちょうど、土地家屋調査士試験には約1,000時間で、司法書士試験には約3,000時間で合格しましたので、その難易度の違いはよく理解しているつもりです。
司法書士試験の方が土地家屋調査士試験よりも約3倍難しいといえます。
サイト名 | 内容 |
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法務省(土地家屋調査士試験) | 土地家屋調査士を所管する省庁である「法務省」の公式サイトです。土地家屋調査士試験の案内や試験結果などの情報が掲載されています。 |
日本土地家屋調査士会連合会 | 日本土地家屋調査士会連合会(土地家屋調査士法に基づき設立され、全国の土地家屋調査士会で構成されている法人)の公式サイトです。 |