更新日:2023年9月7日
土地家屋調査士は、合格率9%の難関資格です。
択一式だけでなく、記述式試験まであるため、一般的に、独学で合格することは難しいと言われています。
このページでは、実際に”独学”で土地家屋調査士試験に合格した私の勉強時間やおすすめ勉強法など、どうすれば独学で合格できるのか、私の経験に基づきご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!
【執筆者】 |
![]() 執筆者紹介 |
土地家屋調査士は独学で合格できる?
まず大前提として、土地家屋調査士試験は、独学でも合格できるのでしょうか。
独学は不可能ではないが、おすすめできない
「土地家屋調査士試験は独学で合格できる?」という質問に対しては、「やろうと思えば不可能ではない。ただし、めちゃくちゃ苦労します。」というのが私の答えです。
私自身は、確かに独学で合格できましたが、ネットで情報を掻き集めながらの勉強は、本当に苦労しましたので。。
しかも、合格基準点ギリギリの合格だったため、独学での勉強法に絶対的な自信があるわけでもありません。
ですので、”独学はおすすめできない”というのが正直なところです。
現実問題として、独学で合格できる方は、ごく少数です。そもそも合格率9%という狭き門に、独学で合格するのは困難を極めるということを覚悟して取り組む必要があると思います。
独学が難しい2つの理由
では、なぜ土地家屋調査士試験は、独学で合格するのが難しいのでしょうか。
私が考える理由は、大きく2つあります。
理由@:市販テキストの品揃えが悪い
一つ目の理由は、土地家屋調査士試験は、あまりメジャーな試験ではないため、宅建や行政書士などの人気資格に比べて、市販テキストの品揃えが悪いという点です。
人気資格のようなフルカラーテキストは市販されていませんし、わかりやすいイラスト・図解の入ったテキストも存在しません。選択肢は、ごく限られます。
しかも、改訂版がなかなか出版されないといった問題もあります。
理由A:作図という動作を伴う記述式試験がある
そして、二つ目は、作図という動作を伴う記述式試験があるという点です。
作図は動作を伴いますので、テキストを読んだだけではよくわかりません。
定規の使い方や線の引き方などは、動画講義を見て初めて理解できるはずです。
- 市販テキストの品揃えが悪い
- 作図という動作を伴う記述式試験がある
以上のような理由から、土地家屋調査士試験は、独学で合格するのが難しいんです。
ただし、独学が不可能というわけではありません。
さすがに市販テキストだけでは不可能に近いですが、部分的に予備校の教材を使ったり、ネットで作図方法の解説を見つけたりすれば、独学での合格もできないことはありません。
ということで、以下では、実際に独学で土地家屋調査士に合格した私がおすすめする勉強法や必要な勉強時間について、ご紹介していきます。
土地家屋調査士の独学に必要な勉強時間は?
それでは、土地家屋調査士試験に合格するために必要な勉強時間についてご紹介していきます。
- 【午前免除:測量士補】200時間の勉強が必要
- 【午後の部】)1,000時間 の勉強が目安
- 勉強期間は1〜2年かかる
【午前免除:測量士補】200時間の勉強が必要
土地家屋調査士試験には、「午前の部」と「午後の部」があります。
午前の部を受験する人はほとんどいない
午前の部は測量科目の試験になっていますが、例年、午前の部を受験する人は、ほとんどいないと言われています。
測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士となる資格を有する者等は、午前の部が免除されますので、ほとんどの受験生は、この免除資格を得たうえで、土地家屋調査士試験を受験しています。
免除資格は「測量士補」がおすすめ
この免除資格のなかで、最も取りやすいのが「測量士補」です。合格率は30%ほどあります。
ですので、土地家屋調査士を目指す場合は、まず最初に「測量士補」を取得するのがおススメですね。
前年度又は同一年度に受験が可能
測量士補試験は5月、土地家屋調査士試験は10月ですので、同一年度に受験することも可能です。
この場合は、測量士補の試験日までは平行して勉強し、測量士補試験が終わってから土地家屋調査士の勉強に集中する、といったスケジュールになってきます。
ちなみに、私の場合は同一年度には受験せず、まず測量士補を取ってから、翌年に土地家屋調査士を受験しました。(一発目は落ちたので、さらにその翌年も受験しましたが。)
測量士補には200時間の勉強時間が必要
測量士補に合格するために必要な勉強時間は、およそ200時間と言われています。
実際、私自身も200時間の勉強で合格できましたので、一般的に必要と言われる勉強時間と一致しています。
測量士補の勉強法や勉強時間については、測量士補の独学に必要な勉強時間・おすすめ勉強法のページをご参照ください。
【午後の部】1,000時間の勉強が目安
そして、いよいよ本題の土地家屋調査士試験「午後の部」ですね。
一般的に、初学者が土地家屋調査士試験(午後の部)に合格するためには1,000時間の勉強時間が必要と言われています。
私自身も、およそ1,000時間の勉強時間で合格することができましたので、測量士補試験と同様に、一般的に必要とされる勉強時間と一致しています。
とはいえ、人それぞれ、法律を学んだことがあるかどうか、予備知識がどれだけあるかなど違いがありますので、1,000時間というのはあくまでも目安となりますが、とりあえずは皆さんも、この勉強時間を参考に、学習計画を立てていただければと思います。
ということで、土地家屋調査士に合格するためには、測量士補200時間+土地家屋調査士1,000時間=1,200時間かかる、と考えておく必要がありますね。
1〜2年の勉強期間がかかる
土地家屋調査士に合格するまでの期間は、一般的に1年から2年かかると言われています。
私の場合も、勉強期間は、1年目は約8ヶ月間、2年目も約8ヶ月間の勉強をし、合計16ヶ月間でした。
ですので、一般的に必要とされる1年〜2年という勉強期間に、ほぼ一致しています。
とはいえ、1日の勉強時間によって、この勉強期間というのは大きく変わりますよね。
私の場合、1日あたりの勉強時間は2時間〜2時間半程度で、16ヶ月間ですので、つまり、2時間(〜2.5時間)×16ヶ月=約1,000時間という計算になります。
1日の勉強時間とスケジュール
では、1,000時間の勉強時間を達成するためには、1日当たり何時間の勉強をすればいいのか、その勉強時間によって必要な勉強期間がどのように変化するのか、確認しておきたいと思います。
例えば、1日に5〜6時間の勉強時間が確保できる方であれば、半年程度の期間になります。
1日に3時間の勉強時間なら1年程度、1日に2時間しか確保できない方であれば、1年半程度の期間が必要になると考えていただければよいかと思います。
1日の勉強時間 | 要する勉強期間 |
---|---|
5〜6時間 | 半年 |
3時間 | 1年 |
2時間 | 1年半 |
1時間半 | 2年 |
難易度と勉強時間を他資格と比較
ちなみに、土地家屋調査士試験の合格に必要な1,000時間という勉強時間は、他の資格試験に比べると、どのような位置づけになるのでしょうか。
資格試験の合格に必要な勉強時間というのは、その資格の難易度と、ある程度の相関関係があります。
有名どころの法律系・不動産系資格を含めて一覧表にしてみると、以下のようになります。
資格名 | 合格率 | 必要な勉強時間 |
司法書士 | 約 4% | 3,000時間 |
社労士 | 約 6% | 1,000時間 |
土地家屋調査士 | 約 8% | 1,000時間 |
マンション管理士 | 約 8% | 500時間 |
行政書士 | 約10% | 500時間 |
宅建士 | 約 15% | 300時間 |
管理業務主任者 | 約 20% | 300時間 |
測量士補 | 約 30% | 200時間 |
賃貸不動産経営管理士 | 約 30% | 100時間 |
このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。
こうやって比べてみると、土地家屋調査士は、かなり難しい資格だということが、よくわかりますね。
忙しい社会人が働きながら勉強時間を作る方法
では、毎日仕事で忙しい社会人が働きながら、1,000時間という勉強時間をどうやって作り出せばいいのでしょうか。
帰宅してから寝るまでの時間で勉強時間を確保する
私が土地家屋調査士試験の受験勉強をしていた際は、毎日、仕事を終えて家に帰り、食事と入浴を済ませてから寝るまでの時間(約2時間〜2時間半)で勉強をしていました。
やはり、この時間帯が誰でも一番確保しやすく、また、集中できる時間かと思います。
朝早く起きて勉強時間を作り出す
そのほか、朝早く起きて勉強時間を確保する、という方法もありますね。
仕事から帰ってきてからの時間では、体が疲れ果てて勉強なんてできない、、という方は、朝早く起きる、というのも良い方法かもしれません。
私は、土地家屋調査士試験では夜の時間だけを使って勉強しましたが、管理業務主任者試験の受験勉強の際は、朝1時間早く起きて勉強するということも実践しました。
私は、朝早く起きるのが苦手でしたので、この勉強時間の作り方は、けっこう辛かったですが、朝起きるのが得意な方には、いい方法だと思います。
スキマ時間で勉強時間を作り出す
ほかにも、スキマ時間(通勤時間、昼休みなど)を使って勉強することも考えられます。
私は、車通勤でしたので、通勤時間というのは使えませんでしたが、電車通勤の方にとっては、電車の中で過ごす通勤時間というのは、なかなか勉強するには適した時間なのではないでしょうか。
また、スキマ時間としては、昼休みの時間というのも、けっこう使えるかと思います。
私は、マンション管理士試験の受験勉強の際は、昼休みにスマホを使って勉強するということもやりました。
昼休みは1時間ありましたので、最低でも30分程度は余る時間がありますよね。この時間に、喫煙所でタバコを吸いながら、コーヒーを飲みながら、スマホで勉強していましたね。
その他にも、賃貸不動産経営管理士試験の受験勉強の際は、朝食(パン)を食べながらの時間や、その後のコーヒーを飲みながらの時間も、勉強時間にしていました(これは独学ではなく、講義動画を視聴していました)。
睡眠時間を削って勉強時間を作り出す (あまりおススメできませんが・・・)
あと、司法書士試験の受験勉強の際は、かなり体に負担をかけてしまいましたが、仕事の残業が多く、どうしても勉強時間の確保ができなかったため、夜の寝る時間を遅らせて、睡眠時間を1時間削って勉強したこともありました。
元々は6時間程度の睡眠時間でしたが、5時間まで減らしました(夜2時に寝て、朝7時に起きる)。その生活を続けた結果、体に異変が、、、ということで、あまりおススメできない方法ですが、短い期間であれば、瞬発力で乗り切ることも可能かもしれませんね。
理想的な勉強時間・勉強期間
このように、社会人の方が働きながら勉強時間を確保するのは、なかなか大変だと思います。
ですが、土地家屋調査士に合格するためには、1日に2時間〜3時間は、やはり確保したいところです。
そして、1年〜1年半程度の学習で、合格を目指すというのがベターではないかと思います。
仮に、1日に1〜2時間の勉強なら、2年ほどかかってしまいます。こうなると、覚えたことを忘れてからまた覚え直すというサイクルが長くなり、勉強の効率が低下してしまいますので、その点にはご注意いただきたいと思います。
土地家屋調査士の独学におすすめの勉強法
それでは、土地家屋調査士試験に独学で合格するための具体的な勉強法についてご紹介したいと思います。
おおまかな流れとしては、以下のリストのようになります。
- 択一対策(基礎):テキストと六法で、基礎知識を理解する
- 択一対策(問題演習):過去問演習で、知識を定着させる
- 書式対策(基礎):定規と電卓の使い方を覚え、書式の基礎を学ぶ
- 書式対策(問題演習):問題演習を通じて、書式を解く力を身につける
- 問題演習の繰り返し(+答練):ひたすら問題演習を繰り返す
択一対策(基礎):テキストと六法で、基礎知識を理解する
- @ 土地家屋調査士受験100講〈1〉理論編
- A 宅建テキスト(らくらく宅建塾又はパーフェクト宅建士(基本書))
- B 土地家屋調査士受験100講 書式編
- C 土地家屋調査士六法
択一対策の大きな流れとしては、まずは、テキストを読んで全体を把握し、そのあと、過去問に取り組んで細かい部分を押さえていくという流れになります。
調査士の択一問題は、過去問をきっちりと解いておけば、合格点は十分取れると思います。
では、私がおすすめする具体的な勉強方法について、ご紹介します。(使用するテキストの詳細については、「土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集・過去問」のページで詳しくご紹介しています。)
@ まず最初に、早研のテキスト『土地家屋調査士受験100講 1 ・理論編』を2回ぐらい熟読するのがよいと思います。
A『宅建テキスト』は、民法対策として、権利関係(総則・物権・相続)のところだけ読んでおきます。民法はなかなか得点できませんので、あまり深入りせず、宅建用のテキストで軽めに学習する程度でよいと思います。私も2回受験しましたが、いずれも3問中1問しか正解できませんでした。
B『土地家屋調査士受験100講(書式編)』は、辞書的に使用するため、必要に応じて参照すればOKです。
C『土地家屋調査士六法』も、必要に応じて参照すればOKです。※最初にテキストを読む際は、いちいち六法を参照していると前に進まないため、1回目は不要。
択一対策(問題演習):過去問演習で、知識を定着させる
D 次に、LECの『分野別択一過去問題集(過去10年分)』を解いていきます。このとき、その解説で出てくる条文については必ず六法で確認し、解説だけでは理解できない部分はテキストで確認するようにしながら、進めていきます。
そして、択一の過去問題集が一通り解き終わったら、次は、書式対策に入っていきます。
ただし、択一の知識を忘れないように、書式対策と平行して、過去問の2周目を回していくのがよいと思います。(例えば、1日の勉強時間の中で、書式対策の時間と択一対策の時間とを分ける)。
書式対策(基礎):定規と電卓の使い方を覚え、書式の基礎を学ぶ
次は、 書式対策に入っていきます。正直なところ、書式対策を独学でやるのは、かなりムリがあります。。
ですが、私自身も独学で合格しましたので、その経験に基づき、独学での書式対策の勉強法について、お伝えしていきます。
ただし、予備校の講座を取った方が間違いなく早く、楽に合格できますので、書式対策に関しては、予備校の単科講座も併記しておきます。つまり『半独学』ですね。
- E 土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック【Kindle版】
予備校の単科講座⇒新・定規の使い方講座(アガルート) - F 土地家屋調査士 測量計算と面積計算
予備校の単科講座⇒[中山式]複素数計算(アガルート)
書式対策としては、まず、定規の使い方や関数電卓の使い方などの基礎を学ぶ必要があります。
E『土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック【Kindle版】』で作図方法の基礎を、そして『土地家屋調査士 測量計算と面積計算』で電卓の使用方法をを身につけます。
なお、これらは動作を伴うものですので、書籍だけでマスターするのは、かなり難しいと思います。
ですので、ムリだと思った場合は、アガルートの単科講座『新・定規の使い方講座』、『[中山式]複素数計算』をおススメします。
書式対策(問題演習):問題演習を通じて、書式を解く力を身につける
G 次に、『土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト』を使って、書式の基礎から応用まで、事例問題の演習を通じて学んでいきます。
H『土地家屋調査士 分野別書式過去問題集(LEC)』を使って過去問演習を行い、本試験レベルの問題を解く力を身につけていきます。
なお、書式に関しては、作図や計算をしながら解いていきますので、やはり書籍だけではなかなか効率的な解法を身につけるのは難しいと感じた場合には、アガルートの単科講座『記述式過去問解析講座』をおススメします。
問題演習の繰り返し+答練:ひたすら問題演習を繰り返す
あとは、択一と書式のそれぞれについて問題演習を繰り返していけば、試験当日を迎えることになるはずです。
ただし、書式に関しては、過去問だけで問題演習が十分かというと、不十分と言わざるを得ません。。
私が受験生だった頃は、「楽学土地家屋調査士 記述式セミナー」という、書式のオリジナル問題を収録した問題集があり、独学の学習ではなかなか出会えない良問が多く、とても効果的だったのですが、2016年を最後に改訂版が出版されていない状況です。
ですので、書式の問題演習量を補うために、可能であれば、予備校の「答練」を受験しておくことをおススメします。
答練を受けておけば、本試験の時間配分などのシミュレーションにもなりますので、必ず役に立つはずです。
以下に、回数順・料金順に並べておきますので、財布の具合と相談しながら受験を検討してみてください。
予備校名 【回数】 |
答練名・受講料 |
アガルート 【3回】 |
土地家屋調査士 実践答練![]() 全3回(後半3回) 受講料:[Web通信] 49,500円 |
アガルート 【6回】 |
土地家屋調査士 実践答練![]() 全6回(前半3回+後半3回) 受講料:[Web通信] 87,780円 |
東京法経学院 【8回】 |
土地家屋調査士 総合模擬答練![]() ![]() 全8回(総合模擬答練6回+全国公開模試2回) 受講料:99,000円 |
LEC 【10回】 |
土地家屋調査士 答練直前パック![]() 全10回(直前ファイナル答練8回+最終チェックテスト2回) 受講料:105,600円 |
東京法経学院 【14回】 |
土地家屋調査士 実戦答練![]() ![]() 全14回(実戦答練12回+全国公開模試2回) 受講料:147,400円 |
土地家屋調査士の独学に必要な費用
上記にご紹介した完全な独学のパターンで、約5万円になるかと思います。これにアガルートの3回分の答練を加えれば、約10万円になります。
もし、完全な独学ではなく、併記した単科講座をすべて使った場合(半独学)は、約15万円になり、同じく答練3回を加えると、約20万円になるかと思います。
もし仮に、オールインワンの通信講座を受講するとすれば、アガルートの土地家屋調査士講座 入門総合カリキュラムが25〜30万円ですので、どうでしょうか、、こうなってくると、独学にこだわる必要なんて、ないんじゃないかと思ってしまいますよね。。
勉強法 | 費用 |
---|---|
完全な独学 | 5万円 |
完全な独学+答練 | 10万円 |
半独学 | 15万円 |
半独学+答練 | 20万円 |
オールインワンの通信講座 | 25〜30万円 |
ちなみに、私が土地家屋調査士試験対策に要した費用は、以下のとおり、約9万円でした。
用具代
約2万円
- 購入した用具については、「土地家屋調査士のおすすめ三角定規・ボールペン・三角スケール・コンパス」のページをご覧ください。
六法、テキスト、問題集代
1年目: 約6万円
2年目: 約1万円
合計
約9万円
独学で工夫した勉強法
独学の勉強では、とにかく書式対策がネックになります。私も、試行錯誤を繰り返しながら勉強しました。
よく言われる話ですが、書式の学習は、「毎日欠かさず1題は解く」というのが、やはり基本となります。
1年目の学習では、書式対策は、択一対策と均等に、1日1時間おこなっていましたが、その年の試験結果から、書式対策が不足していることに気づきました。
工夫@:2年目は書式対策に比重を置いた
このため、2年目の学習では、書式対策に比重を置き、学習期間の前半(8か月間のうち前半4か月間)は、1日1時間半〜2時間程度を書式の時間とし(1日に書式問題を2問解きました)、択一対策は、15分〜30分程度としました。
そして後半(8か月間のうち5か月目以降)に入ってからは、書式対策を1時間程度、択一対策を1時間〜1時間半程度としました。
工夫A:書式問題の重要ポイントのみを練習した
ただし、書式問題については、単純に1日1題解いていたのでは実力アップは図れないと考え、書式1題をきっちりと解く日と、合否を分ける重要ポイントのみを重点的に練習する日とを交互にするなどして、実力アップを図りました。
重要ポイントのみを練習するというのは、土地については座標を求める部分のみ、建物については申請書を書く部分のみについて、問題集から自分の苦手な問題を探して解いていくという方法です。
- 土地 ⇒ 座標を求める
- 建物 ⇒ 申請書を書く
普通に1題を解こうとすると、それだけで1時間程度かかってしまいますが、重要ポイントのみを練習すれば、1時間で複数の問題を解くことができ、効率的に実力アップが図れます。
※ 独学の学習が不安な方は、土地家屋調査士おすすめ通信講座ランキングのページをご参照ください(合格者の大半は、講座を受講しています)。
土地家屋調査士試験の独学による受験結果
以上のように、私は約1,000時間(約1年半)の独学の勉強により、2回目の受験で土地家屋調査士試験に合格することができました。
平成19年度:合格
土地家屋調査士試験の合格証書です。法務大臣の名で発行されています。
- 独学で合格を目指す場合はこちら⇒土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集(過去問)
- 独学が不安な方はこちらへ⇒土地家屋調査士の予備校ランキング!
合格者の大半は受講しています!