土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集2024【比較ランキング!】
更新日:2024年10月16日
土地家屋調査士試験に『独学』でチャレンジする場合に一番悩むのが、テキストや参考書、問題集・過去問などの教材選びだと思います。
そこで、私が独学で合格したときに実際に使用した教材を含め、土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集を紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
なお、私自身も独学で合格できたとはいえ、ネットで情報を搔き集めながらの勉強は、本当に苦労しました。。
現実問題として、独学で合格できる方はごく少数です。独学は無理ではありませんが、合格率8%という狭き門に独学で合格するのは困難を極めることを覚悟して挑戦してください。
- 午前の部(測量科目)の免除資格を保有されていない方は、先に(又は同年度に)測量士補を取得するのがおすすめです⇒ 測量士補の独学におすすめのテキスト・問題集はこちら
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※ 以下の目次のとおり、教材の種類ごとに、それぞれ詳しく紹介していますが、最もおすすめの教材の組合せを知りたい場合は、目次の最後の項目「土地家屋調査士テキストの使い方・勉強法」にお進みください。
土地家屋調査士のテキスト・参考書の選び方
土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集を紹介するにあたり、まずは、その選び方から解説します。
少ない選択肢の中から選ぶしかない
土地家屋調査士はマイナーな資格ということもあり、他の有名な資格試験に比べて、市販テキストの選択肢が非常に少ないのが現状です。
ですので、テキストの選び方といっても「出版されているものを買うしかない」というのが正直なところです。。
土地家屋調査士の独学用のテキスト・参考書は、東京法経学院・LEC・早稲田法科専門学院(早研)・日建学院の4社あたりから選ぶことになります。
品揃えがないためテキスト・参考書・問題集を別々に選ぶ
初心者が、独学で土地家屋調査士試験の勉強をするためには、テキスト・六法から始まり、択一式の過去問、数学・電卓の参考書、作図の参考書、そして記述式の問題集・過去問が必要になってきます。
- テキスト
- 六法
- 択一式の過去問
- 記述式(数学・電卓)の参考書
- 記述式(作図)の参考書
- 記述式の問題集・過去問
こうして必要なテキストを挙げるだけでも、独学は大変そうですよね。。
さらに言うと、同じシリーズで一式が揃うような品揃えはありません。これらのテキスト・参考書を一つひとつ別々に購入していく必要があります。
場合によっては、予備校の単科講座を受講する必要も出てきます。
ということで、独学で土地家屋調査士試験に挑むのは大変だということを理解していただいたうえで、おすすめテキストを順に紹介していきたいと思います。
土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト5選
それではまず、初心者が土地家屋調査士の勉強を始めるにあたって、最初に必要となるテキスト・六法から紹介していきます。
土地家屋調査士のテキストは、市販教材のなかでも最も品揃えの悪い教材になります。問題集・過去問はもう少し揃っているのですが。。
- No.1:テキストは『土地家屋調査士受験100講』(早稲田法科専門学院)の一択!
- No.2:入門書として『ここからはじめる 土地家屋調査士速習テキスト』もおすすめ
- No.3:受験100講「2理論編」に代えて民法対策には宅建テキストがおすすめ
- No.4:受験100講「3書式編」に代えて『土地家屋調査士試験 書式ひな形50』がおすすめ
- No.5:六法は『土地家屋調査士六法』(東京法経学院)がおすすめ
- 『調査士合格ノート』(東京法経学院)は、市販終了
No.1:土地家屋調査士受験100講(早稲田法科専門学院)
土地家屋調査士の独学用テキストとしておすすめできるのは、早稲田法科専門学院(早研)の「土地家屋調査士受験100講」の1冊のみです。
このテキストは、受験生のバイブルと呼ばれています。
私が勉強していた当時は、調査士受験100講のほかに、東京法経学院から「調査士合格ノート」というテキストも市販されていましたが、2014年頃を最後に市販されなくなり、現在は、通学・通信講座の専用教材になっています。
このため、独学用のテキストとしては、「土地家屋調査士受験100講」の一択になります。
調査士合格ノートは噛み砕いた解説がなく、読んでいて味気ないテキストでしたが、調査士受験100講は、条文の趣旨や制度の背景も書かれていて、読みやすく、わかりやすいテキストです。
土地家屋調査士の学習を始めるときは、最初に、この受験100講「1理論編」を2回ぐらい熟読することから始めるのがおすすめです。
受験100講は、理論編が2冊、書式編が1冊の計3冊に分かれています。
「2理論編」は、民法の解説ですが、内容が小難しくて理解しづらいうえに、ボリュームもかなりありますので、受験用のテキストとしては不向きです。
私も「2理論編」はほとんど使用せず、宅建用のテキストで対策しましたので、宅建テキストについては次のNo.2で紹介します。
それと、「3書式編」は、目次が整理されているので、テキストというよりも辞書のような感覚で、調べたい書式があるときだけ開いて調べるといった使い方でいいと思います。
- 受験生のバイブル。独学者におすすめできるテキストはこの1冊のみ
- 条文の趣旨や制度の背景も書かれていて、読みやすく、わかりやすい
- 「1理論編」を2回ぐらい熟読することから始めるのがおすすめ
- 「2理論編(民法)」は受験テキストとしては不向き(宅建テキストを使う)
- 「3書式編」は辞書的に、調べたい書式があるときだけ使用する
土地家屋調査士受験100講(I)理論編(改訂5版) 著者:深田 静夫 (著), 早稲田法科専門学院 (編集) 出版社:早研 発売日:2022/1/24 ページ数:534ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:4,950円 |
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土地家屋調査士受験100講〔Ⅱ〕理論編 民法とその判例(改訂4版) 著者:深田静夫 出版社:株式会社 早研 発売日:2023/6/1 ページ数:431ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:4,840円 |
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土地家屋調査士受験100講〔Ⅲ〕書式編(改訂4版) 著者:深田静夫 出版社:株式会社 早研 発売日:2023/6/1 ページ数:484ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:4,620円 |
No.2:ここからはじめる 土地家屋調査士速習テキスト(中央経済社)
次に紹介するのは、「ここからはじめる 土地家屋調査士速習テキスト(中央経済社)」です。
このテキストは、2024年6月の新刊ですが、かつて法学書院から改訂12版まで出版されていた「土地家屋調査士 短期合格必勝法(午後の部)」が、2023年7月の法学書院の廃業に伴い絶版となった後、中央経済社から復活して出版されたものです。
元々、「短期合格必勝法」という書籍名だったことからもわかるように、「テキスト」と呼べるほど土地家屋調査士試験の合格に必要な知識を網羅したようなテキストではありません。
ただし、初心者向けの入門書としては、とても優れた入門テキストです。
出典:Amazon
調査士試験の概要説明から始まり、択一試験の攻略法、そして、各試験範囲の重要知識・骨組み部分をサラッと解説してくれます。さらに、記述試験の攻略法や関数電卓の使い方にも触れられています。
初心者が、上記の「土地家屋調査士 受験100講」から読み始めた場合、内容の難しさやボリュームの多さに挫折してしまう恐れがありますので、本格的な勉強を始める前に、まずはこの速習テキストから読み始めてみるのも、おすすめです。
- 「土地家屋調査士 短期合格必勝法(午後の部)」が、法学書院の廃業に伴い中央経済社から復活して出版されたもの
- 試験の攻略法や、重要知識の骨組み部分をサラッと解説
- 知識を網羅するテキストではないが、初心者向けの入門書としておすすめ
ここからはじめる 土地家屋調査士速習テキスト 著者:鈴木 泰介 (監修), 土地家屋調査士受験研究会 (著, 編集) 出版社:中央経済社 発売日:2024/6/17 ページ数:304ページ サイズ:A5判 価格:3,740円 |
No.3:土地家屋調査士の民法対策用宅建テキスト
次は、上記の受験100講「2理論編(民法)」の代わりにおすすめしたい民法対策のテキストを紹介します。
土地家屋調査士試験の民法は、宅建用のテキストで対策するのがよいと言われており、私の場合は、宅建試験を受験したときに使用したらくらく宅建塾というテキストで対策しました。
ただし、土地家屋調査士と宅建では、民法の試験範囲に違いがありますので、宅建の民法をすべて読む必要はありません。
民法は、大きく分けて、総則・物権・債権・親族・相続の5分野に分かれます。この中で土地家屋調査士で出題されるのは、総則・物権・相続の3分野だけですので、そこだけ読めばOKです。
私が使用した「らくらく宅建塾」は、総則・物権・相続といった区分が明確にされていませんので、該当する分野のみを読むのは少し難しいかもしれません。
その他、有名な宅建テキスト「みんなが欲しかった」、「わかって合格る」、「合格のトリセツ」などのシリーズも目次を確認してみましたが、該当する分野ごとにはキレイに分かれていませんでした。
色々と調べた結果、パーフェクト宅建士(基本書)だけは、総則・物権・相続という形で、綺麗に目次が分かれていましたので、土地家屋調査士の民法対策のテキストとしては、「パーフェクト宅建士」がおすすめです。
ページ数としては、総則・物権・相続は、100~150ページ程度のボリュームです。
なお、民法で高得点を狙おうとすると、かなりの勉強時間が必要になるため、あまり時間をかけ過ぎないよう注意してください。
- 民法対策は、宅建テキストがおすすめ
- 総則・物権・相続の3分野だけが土地家屋調査士の試験範囲
- 分野ごとに目次が綺麗に分かれている「パーフェクト宅建士」がおすすめ
- 民法で高得点を狙うのは難しいため、あまり時間をかけ過ぎないこと
パーフェクト宅建士基本書(2024年版) 著者:住宅新報出版 出版社:住宅新報出版 発売日:2023/12/8 ページ数:670ページ サイズ:A5判 価格:3,080円 ※2025年版の予約販売中(12/9発売予定) |
- 独学が不安な方はこちらへ⇒土地家屋調査士のおすすめ予備校ランキング
合格者の大半は受講しています!
No.4:中山祐介の土地家屋調査士試験合格講座 試験に出る書式ひな形50
次は、上記の受験100講「3書式編」の代わりにおすすめしたい「中山祐介の土地家屋調査士試験合格講座 試験に出る書式ひな形50」を紹介します。
このテキストは、2024年8月の新刊で、アガルートアカデミー講師の中山祐介先生が執筆された書式ひな形集です。
過去問分析や論点予想に基づき、今後の土地家屋調査士試験合格に必要な書式のパターンが網羅されています。
本文の構成は、申請書ごとに、「事例の提示」→「解答(申請書例)」→「書式作成のポイント解説」→「申請前と申請後の登記記録」という順で掲載されています。
受験100講との違いは、受験100講では、申請前・申請後の登記記録は示されていないのに対し、書式ひな形50では、その登記記録が示されている、というのが大きな違いです。
また、書式ひな形50では、申請書のひな形が赤シート(目隠しシート)に対応しているため、効率的にひな形の暗記学習ができますね。
なお、受験100講では、申請書だけでなく添付図面(土地所在図・地積測量図、建物図面・各階平面図)まで掲載されていますが、書式ひな形50では添付図面は掲載されていません。ただし、作図の学習ではなく申請書の学習に特化するなら、これは不要ですね。
ということで、受験100講は辞書的な使い方が中心になりますが、書式ひな形50では、積極的に、登記申請書の基礎固めの学習ができるというメリットがあります。
※ 使用する時期は、学習の序盤ではなく、中盤~終盤にかけて、記述式の学習がある程度進んだ段階で基礎固めに使うのがおすすめです。
- 受験100講「3書式編」の代わりにおすすめ
- 土地家屋調査士試験に必要な書式パターンを網羅
- 受験100講との違いは、「申請前・申請後の登記記録」の掲載があることと「赤シート」に対応していること
- 受験100講は辞書的な使い方になるが、書式ひな形50なら、積極的に登記申請書の基礎固めができる
中山祐介の土地家屋調査士試験合格講座 試験に出る書式ひな形50 著者:中山祐介 出版社:日本能率協会マネジメントセンター 発売日:2024/8/27 ページ数:360ページ サイズ:A5判 価格:2,860円 |
No.5:土地家屋調査士六法(東京法経学院)
次は、六法を紹介します。
六法としては、ポケット六法やデイリー六法など、様々な六法が出版されていますが、土地家屋調査士試験には、こういった一般的な六法では対応できません。
このような六法には、不動産登記令・規則・準則や先例・判例などが載っていませんので、土地家屋調査士用に特別に編集された六法を使用する必要があります。
土地家屋調査士用の六法については、私が受験勉強をしていた当時(平成19年度)は、東京法経学院の「土地家屋調査士六法(旧:詳細調査士六法)」と、早研(早稲田法科専門学院)の「調査士専用赤六法」の2冊が、調査士受験用の定番の六法でした。
しかしその後、私のお気に入りだった早研の「調査士専用赤六法」が廃刊になってしまいましたので、現在のおすすめの六法は、東京法経学院の「土地家屋調査士六法」のみになります。
※ 調査士専用赤六法については、平成21年1月14日、早稲田法科専門学院に次回の発売日について問い合わせたところ、「学院の意向により廃刊となりました。」との回答がありました。
この「土地家屋調査士六法」は、一般的な法令集(縦書き3段組)とは異なり、「横書き2段組」でテキスト感覚で参照できる法令集です。
また、不動産登記法(表示)の各条文について、それぞれ関連する判例、先例の要旨を掲載し、さらに、他の関連法令の参照条文の条番号も掲載されていますので、とても使いやすいと思います。
六法の使用方法としては、私の場合は、法・令・規則・準則については、問題集の解説で出てきたものは、必ず六法で確認するようにしていました(確認したところには、鉛筆で線を引いていました)。
ただし、先例や判例については、問題集の解説やテキストに掲載されている内容で十分に対応できると考え、わざわざ六法で調べたりはしませんでした。
- 一般的な六法では対応できないため、調査士専用の六法が必要
- おすすめできる六法は、東京法経学院の「土地家屋調査士六法」のみ
- 横書き2段組で、関係法令の参照条文も明記されていて使いやすい
土地家屋調査士六法 (令和6年版) 著者:東京法経学院編集部 (編さん) 出版社:東京法経学院出版 発売日:2023/12/22 ページ数:1,368ページ サイズ:A5判 価格:6,380円 ※Amazonで「在庫切れ」となって購入できない場合は⇒東京法経学院オンラインショップへどうぞ |
【市販終了のため中古】調査士合格ノート(東京法経学院)
東京法経学院の調査士合格ノートについては、上述のとおり、一般向けの販売は終了しており、通学又は通信講座で使用される教材になっています。⇒ 東京法経学院 土地家屋調査士講座(公式サイト)
このため、講座以外では、旧版の中古しか入手できません。
調査士合格ノート 1(不動産登記法編) 上(新訂2版) 〔総論、表題部所有者、土地〕 ※旧版です。 著者:東京法経学院制作部 出版社:東京法経学院出版 発売日:2014/04 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) ページ数:452ページ 価格: |
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調査士合格ノート 1(不動産登記法編) 下(新訂2版) 〔建物、区分建物、申請書様式〕 ※旧版です。 著者:東京法経学院制作部 出版社:東京法経学院出版 発売日:2014/04 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) ページ数:414ページ 価格: |
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調査士合格ノート 2(民法・調査士法編) (改訂2版) ※旧版です。 著者:東京法経学院制作部 出版社:東京法経学院出版 発売日:2013/3/7 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) ページ数:796ページ 価格: |
択一式の過去問題集おすすめランキング
次は、土地家屋調査士の択一式の過去問を紹介します。
択一過去問については、各社から出版されていて充実していますので、おすすめ順にそれぞれ紹介していきます。
- No.1:過去問は、10年分が収録されている『土地家屋調査士分野別択一過去問題集』(LEC)がおすすめ!
- No.2:『土地家屋調査士択一過去問マスター』(東京法経学院)は、過去35年分以上で多すぎる。ただし、時間に余裕がある場合や2年目のチャレンジでは手を出してもいいかも
- No.3:『土地家屋調査士 択一式過去問』(日建学院)は過去8年分の過去問のため不安
- No.4:『土地家屋調査士 過去問セレクト』は収録問題数が少なく、また、毎年改訂版が出版されるわけではない
- オリジナル問題集の調査士「合格」実戦問題集・楽学土地家屋調査士択一式セミナーは販売終了
No.1:土地家屋調査士分野別択一過去問題集(LEC)
択一の過去問としては、LECが直販している「土地家屋調査士分野別択一過去問題集」がおすすめです。
この過去問題集には、過去10年分の過去問が分野別に収録されています。
私が受験生だった時は、この過去問集のほかに、東京法経学院の「調査士合格実戦問題集」(オリジナル問題集)も使用しましたが、この問題集は、平成22年頃を最後に絶版となってしまいました。。
※ 平成22年9月28日、東京法経の「合格」実戦問題集が在庫切れとなり、出版社に問い合わせたところ、改訂版の発刊予定もないことを確認しました。
これに代わる問題集として、過去問ではなくオリジナル問題を収録した住宅新報社の「楽学土地家屋調査士 択一式セミナー」をおすすめしていましたが、こちらも長らく改訂版の出版が滞っています。。
ということで、現状としては、独学用の問題集としては、「過去問のみ」で対策するしかありません。
使用方法としては、まず上記でおすすめしたテキスト「土地家屋調査士受験100講1理論編」を2回ぐらい熟読した後、LECの過去問「分野別択一過去問題集」を解いていきます。
このとき、その解説で出てくる条文については必ず六法で確認し、解説だけでは理解できない部分はテキストで確認するようにしながら、進めていきます。
そして、択一の過去問題集を一通り解き終わったら、次は、書式対策(次項で紹介します)と択一対策とを平行して学習していきます(1日の勉強時間の中で、書式対策の時間と択一対策の時間とを分ける)。
この際、択一対策については、「分野別択一過去問題集」を再度解き直すことを、複数回繰り返せばいいと思います。
- 択一過去問は、過去10年分が分野別に収録されたLECがおすすめ
- 独学用の問題集は、「過去問のみ」で対策するしかない
- 上記の受験100講(1)を2回熟読した後、LECの過去問を解く
土地家屋調査士分野別択一過去問題集(2024年版) (2014~2023年度の過去問を分野別に収録・詳細解説付) 【LECオンラインショップ直販品】 ・第1分冊 〔民法・区分所有法等関連法規/表示に関する登記総論〕 発売日:2024年4月11日 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:2,750円 ・第2分冊 〔表示に関する登記各論(土地・建物)/その他の表示に関する登記の論点/筆界特定/土地家屋調査士法〕 発売日:2024年4月11日 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:2,750 円 |
No.2:土地家屋調査士 択一過去問マスター(東京法経学院)
土地家屋調査士の択一過去問としては、LECの過去問よりも、東京法経学院の「土地家屋調査士 択一過去問マスター」の方が有名ですね。
この過去問は、平成30年度版までは市販されていましたが、それ以降は、東京法経学院の直販になっています。
過去問マスターは、収録されている問題数が非常に多く、これほど多くの問題を解くのは時間の無駄だと思い、私としてはおすすめしていませんでした。
しかし、上記のLECのところで書いたように、私は、LECの10年分の過去問に加えて、東京法経の「合格実戦問題集」というオリジナル問題集も使用していましたので、LECの過去問だけになってしまった現状としては、問題演習量に若干の不安を感じるのも事実です。
東京法経の過去問マスターは、平成元年度以降の全ての過去問に加えて、昭和年代の重要問題もセレクトして収録されていますので、演習量としては十分すぎるほど十分ですね。(過去35年分以上)
ですので、時間に余裕がある場合(又は、1回目の受験で択一対策が不足し、2回目の受験をする場合)は、過去問マスターに手を出してもいいかもしれません。
- 択一過去問としては、LECより東京法経学院の方が有名
- ただし、収録問題数が多すぎるため(過去35年分以上)、初回の受験にはおすすめではない
- 時間に余裕がある場合(又は2回目に受験する場合)に、手を出してもいいかも
土地家屋調査士 択一過去問マスターⅠ(第11版)<民法・土地家屋調査士法・不動産登記法/総論> 平成元年度~令和5年度の過去問を収録 【東京法経学院オンラインショップ直販品】 著者:東京法経学院 編集部 編 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 編集基準日:令和6年4月1日 ページ数:968頁 価格:7,040円 |
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土地家屋調査士 択一過去問マスターⅡ(第11版)<不動産登記法(土地/建物/区分建物)> 平成元年度~令和5年度の過去問を収録 【東京法経学院オンラインショップ直販品】 著者:東京法経学院 編集部 編 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 編集基準日:令和6年4月1日 ページ数:774頁 価格:6,710円 |
No.3:土地家屋調査士 択一式過去問(日建学院)
また、日建学院からも「土地家屋調査士 択一式過去問」という過去問題集が出版されています。
こちらは、過去8年分の過去問題集となっており、ページ数は、LECの過去問と、次に紹介する過去問セレクトのちょうど中間ぐらいの約550ページです。
私なら、過去8年分にとどめるよりも、LECの過去10年分をやっておきたいと思いますね。
- 過去8年分の過去問
- 8年分では不安なため、LECの10年分をやっておきたい
土地家屋調査士 択一式過去問(令和6年度版) 著者:齋木公一 (監修),日建学院 (著) 出版社:建築資料研究社 発売日:2024/4/3 ページ数:580ページ サイズ:A5判 価格:3,740円 |
No.4:土地家屋調査士 過去問セレクト(法学書院)
※ 2023年7月に出版元の法学書院が廃業したため絶版になりました。このため、中古しか手に入らない可能性があります。
また、法学書院の「過去問セレクト」という過去問集もあります。
こちらは、過去20年以上の本試験出題問題から良問を厳選収録したものです。
収録されている問題数は、LECの方が多いですが(約2倍)、LECは過去10年分に限定されており、それ以前の年度分に含まれている重要論点が欠落するおそれがあるため、「過去問セレクト」の方がよい部分も確かにあります。
しかし、問題数の絶対量が少ないため、過去問セレクトだけでは不安ですね。。。
それに、毎年改訂版が出版されるわけではないため、古い情報のまま学習してしまう危険性もあります。最近の出版は、2013年⇒2017年⇒2020年という具合で、3~4年に1回の出版となっていますね。
※ LECは、1分冊と2分冊合計で、約650ページ。過去問セレクトは、375ページ。これに対して、東京法経は、1分冊と2分冊合計で、約1,600ページ
土地家屋調査士 過去問セレクト(午後の部・択一)(第5版) 著者:土地家屋調査士受験研究会 出版社:法学書院 発売日:2020/7/1 ページ数:375ページ サイズ:A5判 価格:3,300円 |
【販売終了のため中古】
調査士「合格」実戦問題集/楽学土地家屋調査士 択一式セミナー
「調査士「合格」実戦問題集」と「楽学土地家屋調査士 択一式セミナー」に関しては、上述のとおり販売が終了となっています。
このため、中古しか手に入りません。
調査士「合格」実戦問題集改訂2版 ※ 現在この書籍は、「在庫切れ」となっているようです。平成22年9月29日、出版社へ問い合わせたところ、「今後改訂予定はございません。」との回答がありました。残念です。 著者:東京法経学院出版部 出版社:東京法経学院 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 発行年月:2007年12月 ページ数:686p 価格: |
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楽学土地家屋調査士 択一式セミナー(改訂版) ※ 長らく改訂版の出版が滞っています。。 著者:山井 由典 出版社:住宅新報社 発売日:2012/10/25 サイズ:A5判 ページ数:256ページ 価格:2,376円 |
択一過去問まとめ
択一の過去問については、それぞれ特徴がありますので改めて整理しておきます。
過去問集 | 特徴 | ページ | 価格 |
---|---|---|---|
土地家屋調査士分野別択一過去問題集(LEC)【2分冊】 | 過去10年分 | 約650p | 5,500円 |
土地家屋調査士 択一過去問マスター(東京法経学院)【2分冊】 | 過去35年分以上 | 約1,700p | 13,750円 |
土地家屋調査士 択一式過去問(日建学院) | 過去8年分 | 約550p | 3,740円 |
LECは過去10年分で、適度な問題量ですので、私としてはLECがおすすめです。
過去問マスターは、過去35年分以上ですので、多すぎます。ただし、時間に余裕がある方や、2年目に再チャレンジする場合は、手を出してもいいかもしれません。
日建学院は過去8年分だけですので、それならLECの10年分をやっておいた方がいいと思います。
過去問セレクトは、良問を厳選収録するという方針自体は良いのですが、収録問題数が少な過ぎます。
数学・電卓の参考書おすすめランキング
土地家屋調査士試験に独学で挑戦する際に、一番のネックとなるのが記述式対策(書式対策)です。
記述式対策としては、まずはじめに、電卓の使用方法や定規の使い方などの基礎から学んでいく必要があります。
私が受験した当時は適当な書籍が市販されていなかったため、ネットオークションで、ユーキャンの教材(中古の教材のみで2万円でした。※2017年7月12日から休講中。)を購入しましたが、ちょうど不動産登記法の大改正のタイミングでまったく使い物にならず、数学・電卓と定規の使い方のみ参考にしました。
しかし現在は、数学・電卓や作図方法に関する市販教材も出版されるようになりましたので、まずは、数学や電卓の使い方が学べる参考書から紹介したいと思います。(作図については後述します)
- No.1:数学・電卓の参考書は『土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド』が一番のおすすめ!(fx-JP500&複素数計算対応)
- No.2:『複素数で解く!関数電卓による測量計算』(Kindle版)は、複素数計算を学ぶなら一番のおすすめ。ただし、電卓の機種が古いのが欠点
- No.3:電卓の操作が参考書ではよくわからない場合は、アガルートの単科講座『[中山式]複素数計算』がおすすめ
- No.4:『土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術』(日建学院)は、fx-JP500対応だが、複素数計算の解説がないのが欠点
- No.5:『土地家屋調査士 面積計算と測量計算』(法学書院)はfx-JP500&複素数計算対応だが、出版社が廃業のため絶版
No.1:土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド(森北出版)
電卓の使い方や数学・座標計算が学べる参考書として、一番のおすすめは森北出版の「土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド」です。
この参考書は、土地家屋調査士試験に必要な三角関数の解説を含め、関数電卓の初期設定から本試験問題を解く際の電卓の使い方まで丁寧に解説されています。
電卓は、カシオの「fx-JP500」に対応しています。
従来は、カシオのfx-991ESやfx-993ESが定番の電卓とされていましたが、2016年頃以降は、東京法経学院もLECもアガルートも、カシオの「fx-JP500」の使用を推奨するようになりました。
ところが、そのfx-JP500は、2023年秋頃に生産終了となり、後継機種(fx-JP500CW)が出ましたが、”使いにくい”と評判ですので、在庫が残っているうちに購入しておいた方がいいかもしれません。⇒カシオ fx-JP500
なお、2024年以降は、カシオfx-JP500に操作性が近いCanon F-789SGの使用が推奨されています。
解説の中心は電卓のスタンダードな使い方ですが、最後の章で、複素数計算の解説も入っています(30ページほど)。
土地家屋調査士試験に必要な電卓の使い方が学べる参考書として、fx-JP500&複素数計算に対応していますので、一番のおすすめです!
土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド 著者:遠藤 雅守 出版社:森北出版 発売日:2023/6/6 ページ数:176ページ サイズ:A5判 価格:2,200円 |
なお、当サイトにおいても、下記の関連記事で、電卓の使用方法(fx-JP500)について解説していますので、参考にしてください。
No.2:複素数で解く!関数電卓による測量計算(Kindle版)
複素数計算について、最も詳しく書かれているのが「複素数で解く!関数電卓による測量計算」という電子書籍(Kindle版)です。
この書籍は、アガルートの中山講師が予備校講師になる前に執筆したものです。
すべて「複素数計算」による解説になっていますので、複素数を学ぶならこの本が一番のおすすめです。
ただし、電卓の機種がカシオ「fx-993ES」という古い機種なのが欠点です。もちろん、操作方法が全く違うわけではありませんが、キーの配列が異なりますので、ちょっと苦戦するかもしれません。
このため、上記の関数電卓徹底攻略ガイドと併せて読んだ方がいいと思います。
なお、KindleUnlimited会員なら無料で読めますし、初めての場合は、30日間の無料期間が用意されていますので、30日以内に解約すれば費用はかかりません。
複素数で解く!関数電卓による測量計算 Kindle版 著者:中山祐介 出版社:さいたま登記測量 発売日:2015/7/15 ページ数:64ページ 価格:1,250円(KindleUnlimited会員なら無料) |
No.3:土地家屋調査士[中山式]複素数計算(アガルート)
上記のような書籍ではわかりにくい場合は、アガルートの単科講座「[中山式]複素数計算」ならわかりやすいと思います。
電卓はカシオfx-JP500を使用し、さらに後継機種「CASIO fx-JP500CW」と新推奨機種「Canon F-789SG」を使った補講もありますので、万全です。
<アガルートアカデミー> [中山式]複素数計算 【内容】 練習問題を使って、関数電卓の準備・複素数モードのセットアップ・座標値の入出力方法・座標計算・基準点測量・面積計算を身に付けます。 【使用する電卓】CASIO fx-JP500 (CASIO fx-JP500CW、Canon F-789SG) 【講義時間】5.5時間 ※別途、後継機種「CASIO fx-JP500CW」と新推奨機種「Canon F-789SG」を使った補講あり 【受講料】[Web]27,280円 |
No.4:土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術(日建学院)
数学・電卓の参考書としては、日建学院から「土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術」という参考書も出版されています。
こちらは、カシオのfx-JP900という機種(JP500の上位機種になりますが、操作方法は同じ)を使っているところまではいいのですが、複素数計算の解説がないのが欠点です。
土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術 著者:日建学院 (著), 齊木公一 (監修) 出版社:建築資料研究社 発売日:2016/9/29 ページ数:252ページ サイズ:A5判 価格:2,530円 |
No.5:土地家屋調査士 面積計算と測量計算(法学書院)
※ 2023年7月に出版元の法学書院が廃業したため絶版になりました。このため、中古しか手に入らない可能性があります。
次は、法学書院の「土地家屋調査士試験 測量計算と面積計算」です。
上記の「土地家屋調査士試験のための関数電卓徹底攻略ガイド」に比べると、古い書籍(2007年初版で、2021年の改訂3版が最新)のため、電卓は、カシオ「fx-375ESA」を中心に解説されています。
ただし、2021年の改訂3版で、fx-JP500を解説した章(20ページほど)が追加されました。
電卓の使い方は、あくまでもスタンダードな計算方法が中心ですが、複素数計算を解説した章(20ページほど)もありますので、複素数にも対応しています。
土地家屋調査士 測量計算と面積計算(改訂3版) 著者:土地家屋調査士受験研究会 出版社:法学書院 発売日:2021/5/1 ページ数:285ページ サイズ:A5判 価格:3,080円 |
記述式・作図の参考書おすすめ2選
次は、土地家屋調査士試験の記述式対策として、作図方法の参考書を紹介します。
- No.1:作図の参考書は、『土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック』【Kindle版】しかない。
- No.2:作図方法が参考書ではよくわからない場合は、アガルートの単科講座『新・定規の使い方講座』がおすすめ
No.1:土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック(Kindle版)
作図方法については、動作を伴うものですので、市販の参考書ではなかなか適当なものがないのが実状です。
ただし、電子書籍として、アガルートの中山講師が予備校講師になる前に執筆した「土地家屋調査士試験 最速! 書式作図テクニック」を見つけました。
この書籍では、作図に必要な用具の準備から、作図の基本動作、そして地積測量図や建物図面など各図面の書き方など、土地家屋調査士試験における図面作成に関して、ひととおり解説してくれます。
とはいえ、動作を伴う作図について書籍で解説しているため、動画に比べると、わかりにくいかもしれません。。
KindleUnlimitedの会員の方なら無料で読めますし、初めての場合は30日間の無料期間が用意されていますので、、一度試してみてください。※30日以内に解約すれば費用はかかりません。
土地家屋調査士試験 最速! 書式作図テクニック【Kindle版】 著者:中山祐介 出版社:さいたま登記測量 発売日:2016/8/30 ページ数:77ページ 価格:1,250円(KindleUnlimited会員なら無料) |
なお、当サイトでも、作図方法について下記の関連記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
No.2:土地家屋調査士 新・定規の使い方講座(アガルート)
上記のKindle版テキストでよくわからない場合は、ネット上で作図方法を解説したサイトを探すか、アガルートのオンライン講座「新・定規の使い方講座」あたりを購入するか、ということになるかと思います。
<アガルートアカデミー> 新・定規の使い方講座 【内容】 定規をはじめとする作図用具の基礎的な使い方から、法定図面(地積測量図・土地所在図・各階平面図・建物図面・地役権図面)の書き方まで、独学では身に付かない早くて正確な作図方法を身に付けます。 【講義時間】4.5時間 【受講料】[Web]32,780円 |
記述式の問題集・過去問おすすめランキング
定規の使い方や、電卓の使用方法などの基本を学んだ後は、記述式(書式)対策の問題集を使って問題演習を進めていきます。
- No.1:記述式の問題集は、基礎から応用まで事例問題を通じて学べる『記述式合格演習テキスト』(東京法経) がおすすめ!
- No.2:記述式の過去問は、過去10年分が収録された『土地家屋調査士 分野別書式過去問題集』(LEC)がおすすめ!
- No.3:『土地家屋調査士 記述式過去問』(日建学院)は、 過去8年分のため不安
- No.4:書籍だけではレベルアップできない場合は、アガルートの単科講座『記述式過去問解析講座』がおすすめ
- オリジナル問題集『楽学土地家屋調査士 記述式セミナー』は販売終了
No.1:土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト(東京法経学院)
土地家屋調査士の記述式対策として市販されている問題集は非常に限られており、東京法経学院が直販している「記述式合格演習テキスト」で基本的な学習をするのが定番だと思います。
この問題集は、タイトルは「テキスト」となっていますが、書式の基礎から応用まで、事例問題の演習を通じて学んでいく「演習テキスト」になっていますので、実質的には問題集です。
2012年の改訂2版以来、長らく改訂されていませんでしたが、2017年にようやく全面改訂され、名称も新たに「記述式合格演習テキスト(旧:書式合格演習ノート)」として出版されました!
そしてさらに、2021年には三訂版・四訂版が出版、2023年には五訂版が出版されるなど、順調に出版されています。
ただし、一般の書店では販売せず、東京法経学院の直販となっています。それと、「土地編」「建物・区分建物編」の2分冊となっていますが分売は不可で、セット販売のみとなっています。
土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト【五訂版】(旧:書式合格演習ノート) 【東京法経学院オンラインショップ直販品】 著者:東京法経学院 編集部 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 発売日:2023年7月 ページ数:Ⅰ土地編・470頁/Ⅱ建物・区分建物編・630頁 価格:19,800円 |
No.2:土地家屋調査士 分野別書式過去問題集(LEC)
ただし、上記の問題集だけでは本試験レベルの問題演習が不足しますので、ひととおり解けるようになった後は、記述式の過去問も解いておく必要があります。
記述式の過去問としては、択一式と同様、過去10年分が収録されたLECの分野別書式過去問題集がおすすめです。
ちなみに、書式の問題を解くときには、問題用紙にメモ書き等をしながら解いていくことになりますが、問題集に直接書き込んでしまうと2回目以降が使えなくなってしまいますので、家にあるコピー機(複合プリンター)でコピーをとって使用するようにしていました。
土地家屋調査士分野別書式過去問題集(2024年版) (2014~2023年度の過去問を収録・詳細解説付) 【LECオンラインショップ直販品】 ・土地 発売日:2024年4月11日 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:2,750 円 ・建物 発売日:2024年4月11日 サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:2,750 円 |
No.3:土地家屋調査士 記述式過去問(日建学院)
また、日建学院からも、「土地家屋調査士 記述式過去問」が販売されていますが、択一対策と同様、過去8年分の過去問だけで、LECよりも2年分少ないため不安がありますね。
土地家屋調査士 記述式過去問(令和6年度版) 著者:齋木公一 (監修),日建学院 (著) 出版社:建築資料研究社 発売日:2024/4/3 ページ数:416ページ サイズ:A5判 価格:3,960円 |
No.4:土地家屋調査士 記述式過去問実演講座(アガルート)
記述式の問題は、電卓の操作や作図といった動作を伴う訓練が必要となるため、書籍だけではなかなかレベルアップが難しいかもしれません。
そういった場合は、アガルートの記述式過去問の単科講座「記述式過去問実演講座」(Web通信/講義21時間)を利用してみるのもおすすめです。
<アガルートアカデミー> 記述式過去問実演講座 【内容】 過去8年分の記述式の全過去問(土地・建物)を使って、電卓の操作方法から定規の動かし方まで、講師が解法プロセスをすべて実演&解説してくれます。 【講義時間】21時間 【受講料】47,300円 |
【販売終了のため中古】楽学土地家屋調査士 記述式セミナー
それと、住宅新報社のオリジナル問題集「楽学土地家屋調査士 記述式セミナー」は、独学の学習ではなかなか出会えない良問が多く、効果的な問題集でしたので、とてもおすすめでした。
しかし、長らく改訂版が出版されていないのが残念なところです。。(私が受験した平成19年の本試験では、この問題集に掲載されている問題と同じ論点の問題が出ました!)
このため、現在は中古しか入手できません。
楽学土地家屋調査士 記述式セミナー(3訂版) 著者:山井 由典 出版社:住宅新報社 発売日:2016/11/25 サイズ:A5判 ページ数:641ページ 価格:4,180円 |
土地家屋調査士の答練
記述式対策について、最後にもう一点。
土地家屋調査士試験を受験する場合は、独学の場合であっても、答練だけは受講しておいた方がよい、とよく言われます。
これは特に、記述式対策に関して、独学ではどうしても本試験レベルの問題演習が不足するからです(択一対策の面でも、解答の時間配分や、苦手分野の把握などの効果もあります)。
私の場合は、上記で紹介してきた教材以外に手を出すような時間的余裕がなかったため、答練の受講もしませんでしたが、過去問以外のオリジナル問題集の出版がなくなってきた現状としては、こういった答練も、少しは受講しておいた方がいいのではないかと感じます。
最小限で受験するなら、アガルートの3回分の答練がおすすめです。
がっつりと受験するなら、東京法経学院の答練がおすすめです。
アガルートの答練
・土地家屋調査士 実践答練
全6回(前半3回+後半3回)
受講料:[Web通信] 87,780円
全3回(後半3回)
受講料:[Web通信] 49,500円
東京法経学院の答練
・土地家屋調査士 総合模擬答練
全8回(総合模擬答練6回+全国公開模試2回)
受講料:99,000円(通信(ダウンロードタイプ)の場合)
・土地家屋調査士 実戦答練
全14回(実戦答練12回+全国公開模試2回)
受講料:147,400円(通信(ダウンロードタイプ)の場合)
LECの答練
・土地家屋調査士 答練直前パック
全10回(直前ファイナル答練8回+最終チェックテスト2回)
受講料:105,600円(自宅で受験+Webで解説の場合)
土地家屋調査士の独学テキストの使い方・勉強法
ここまで、ごちゃごちゃ長々と記載してきましたが、最終的に私がおすすめする独学用のテキスト・問題集と、それを使ったおすすめ勉強法を整理しておきたいと思います。
おすすめの勉強法は半独学!
択一対策については、テキストや問題集を購入し、完全な独学で十分に合格ラインに到達可能と考えます。
しかし、記述式対策については、正直なところ、テキストや問題集の購入のみによる完全な独学は難しいと思っています。(私は独学で合格しましたが本当にギリギリでしたし、ネットで情報をかき集めながらの学習は、本当に苦労しました。)
ですので、あくまでも独学にこだわる場合は、択一は「独学」、記述式は「半独学」というスタイルがおすすめです。
※ 半独学・・・市販のテキストや問題集に加えて、予備校の記述式対策の単科講座を受講することを指しています。
以下に、私がおすすめするテキスト、問題集、単科講座の組み合わせを整理していますが、合計金額は、約15万円になります。(完全な独学なら、約5万円。私の場合は、約9万円でした。)
これには答練は含めていませんので、答練も受講するとなれば、20万円ほどになってきます。。
一方、通信講座なら、オールインワンのパック講座が、25~30万円ほどで販売されています。
半独学の場合、あれやこれやと自分で買い揃えて、ひとりで悩みながら学習する必要がありますので、ボーンと一括で支払って通信講座にお任せするのと、どちらがいいかは皆さんの考えにお任せします。
土地家屋調査士の通信講座はアガルートがおすすめ!
アガルートは、土地家屋調査士講座として初となるフルカラーテキストが使用されます。講師は、土地家屋調査士試験を全国1位で合格し、大手資格予備校(LEC)で講師を務めたカリスマ講師 中山祐介先生が務めるなど、私が待ち望んでいた講座を提供してくれます!
それでは、半独学のおすすめ勉強法について、勉強する順番に沿って紹介していきます。
【択一対策(基礎)】テキストと六法で基礎知識を理解する
- ① 土地家屋調査士受験100講〈1〉理論編(改訂4版)
- ② 宅建テキスト(らくらく宅建塾又はパーフェクト宅建士(基本書))
- ③ 土地家屋調査士受験100講 書式編 (又は土地家屋調査士試験 書式ひな形50)
- ④ 土地家屋調査士六法
まずは、以下のとおり、テキストと六法を使って、基礎知識を理解していきます。
①『土地家屋調査士受験100講(理論編)』を2回ぐらい熟読する。
②『宅建テキスト』は、民法対策として、権利関係(総則・物権・相続)のところだけ読む。
③『土地家屋調査士受験100講(書式編)』は、辞書的に使用するため、必要に応じて参照すればOK。(『土地家屋調査士試験 書式ひな形50』なら下記⑧⑨以降の時期に、ひな形の基礎固めに使用)
④『土地家屋調査士六法』も、必要に応じて参照する。※最初にテキストを読む際は、いちいち六法を参照していると前に進まないため、1回目は不要。
【択一対策(問題演習)】過去問演習で知識を定着させる
テキストの熟読が終わったら、次は、過去問を解くことで、択一知識を定着させていきます。
⑤『分野別択一過去問題集(LEC)』を解いていく。
※ 解説で出てくる条文については必ず六法で確認し、解説だけでは理解できない部分はテキストで確認するようにしながら、進めていきます。
【記述式対策(基礎)】定規と電卓の使い方を覚え、記述式の基礎を学ぶ
そして、択一の過去問題集を一通り解き終わったら、次は記述式対策に入っていきます。
ただし、択一の知識を忘れないように、記述式対策と平行して、択一過去問の2周目を回していくのがよいと思います。
記述式対策としては、まず、定規の使い方や関数電卓の使い方などの基礎を学ぶ必要があります。
⑥『新・定規の使い方講座』と⑦『[中山式]複素数計算』を使って、記述式対策の基礎を身につける。
完全な独学でいくなら、⑥・⑦の代わりに、下記の参考書を使用
【記述式対策(問題演習)】問題演習を通じて、記述式を解く力を身につける
記述式の基礎を学んだあとは、問題演習・過去問演習に入っていきます。
⑧『土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト』を使って、記述式の基礎から応用まで、事例問題の演習を通じて学ぶ。
⑨『記述式過去問実演講座(アガルート)』を使って過去問演習を行い、動画講義により効率的な解法などをマスターし、本試験レベルの問題を解く力を身につける。
完全な独学でいくなら、⑨の代わりに、下記の問題集を使用
【問題演習】ひたすら問題演習を繰り返す
あとは、ひたすら問題演習の繰り返しです。可能であれば、予備校の答練も受講したいところです。
【関連記事】
- 勉強方法の詳細はこちら⇒土地家屋調査士の独学におすすめの勉強方法
土地家屋調査士試験に関するよくある質問
それでは最後に、土地家屋調査士試験に関するよくある質問事項を以下にまとめましたので、参考にしてください。
土地家屋調査士試験はどれぐらい難しい?
土地家屋調査士試験の合格率は、例年、おおむね8~9%程度で推移しており、国家資格としては難関資格と言われる難易度です。
人気資格でいうと、宅建が合格率15%、難関資格として有名な行政書士試験が10%の合格率ですので、それよりもさらに難しい試験ということになります。
土地家屋調査士は、これだけ参入障壁が高く、需要も大きい士業ですので、この難関試験を突破することには、大きな価値がありますね。
- 難易度の詳細はこちら⇒ 土地家屋調査士試験の難易度・合格率
土地家屋調査士の合格に必要な勉強時間は?何年かかる?
土地家屋調査士試験に初心者が合格するためには、一般的に1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また、勉強期間は1年から2年程度かかるのが標準的ですね。
1,000時間の勉強時間を達成するためにどれぐらいの期間がかかるのか逆算すると、以下のようになります。
1日の勉強時間 | 勉強期間 |
---|---|
5~6時間 | 半年 |
3時間 | 1年 |
2時間 | 1年半 |
1時間半 | 2年 |
私自身も、おおむね1,000時間、1年半の勉強で合格することができましたので、皆さんも、ひとまず1~2年ぐらいの学習期間でスケジュールを組んでいただければいいかと思います。
- 勉強時間の詳細はこちら⇒ 土地家屋調査士の合格に必要な勉強時間は?
独学が不安な方はこちら⇒土地家屋調査士の通信講座おすすめ予備校ランキング 合格者の大半は受講しています! |