土地家屋調査士のおすすめ三角定規・ボールペン・三角スケール・コンパス
更新日:2024年10月16日
土地家屋調査士の書式試験(記述式試験)では、三角定規や極細ボールペン・三角スケール・コンパス・分度器・電卓などの用具が必要となります。
これらの用具は様々なものが販売されており、私自身、いろいろ試したうえで納得するものに決めましたので、このページでは、これら土地家屋調査士試験用のおすすめ用具を紹介したいと思います。
また、書式の練習用紙をダウンロードできるようにしていますので、よろしければご利用ください。
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なお、私自身、独学で合格できたとはいえ、合格基準点ギリギリでの合格だったため、独学での学習に絶対的な自信があるわけではありません。
現実問題として、独学で合格できる方は、ごく少数です。合格率8%という狭き門に、独学で合格するのは困難を極めることを覚悟して取り組む必要があると思います。
三角定規のおすすめ
土地家屋調査士の書式問題(記述式問題)では、作図のために「三角定規」が必要となります。
一般の市販品より値段は高くなりますが、土地家屋調査士試験用に工夫が施された三角定規を購入することをおすすめします。
東京法経学院の三角定規
土地家屋調査士の三角定規として一番のおすすめは、東京法経学院の三角定規です。
東京法経学院 縮尺定規「すいすい君、すらすらチャン」 東京法経学院 |
三角定規は、2枚を組み合わせて使う際に、片方を固定して作図するわけですが、固定する定規が途中でズレてしまうことがあります。
これを防ぐために、定規に滑り止めの工夫をする必要があります。この方法は、人それぞれのようですが、よく聞くのは両面テープを貼るという方法ですね。
これは、確かによく固定されますが、何回か作図するたびにテープを貼り替える必要があったり、最初は接着力が強すぎるため弱める必要があるなど、私は不便に感じましたので、違う方法をとっていました。(この方法も、ネットでどなたかが紹介していた方法です。)
滑り止めの工夫
私が採っていた滑り止めの方法は、透明のビニールテープ(絶縁テープ)を貼っておく方法です。(※セロテープではありません)
ビニールテープの表面は摩擦力があるため、定規を上から押さえると、ある程度固定できますし、上から力を加えなければ、するすると紙の上を滑ってくれますので、ちょうどよいと思います。
ちなみに、定規の表面にテープを貼る定規と、裏面に貼る定規とを分けていたため、東京法経の定規だけでなくLECの定規も購入し、これを組み合わせて使用していました。
なお、三角定規を使った作図の方法については、当サイト内の土地家屋調査士の書式対策【独学講座】で私の実演を交えながら解説しています。
LECの三角定規
上記の滑り止めの工夫のところに記載したとおり、私は東京法経学院だけでなく、LECの定規も併せて使用していました。
LECオリジナル「スベらない!合格三角定規」 価格 3,850円 |
なんと、LECの三角定規は、2020年7月にスベり止め加工を施すというリニューアルがされましたので、自身で滑り止めを工夫する必要はなくなりました。便利になりましたね!
アガルートの三角定規
2018年から土地家屋調査士講座を新たに開講したアガルートにおいても、オリジナル三角定規の販売が開始されていますので、ここで紹介しておきます。
アガルート 価格 |
当初は誰でも購入できていましたが、現在は、「新・定規の使い方講座」受講生の限定販売に変更されています。
書式練習用紙
土地家屋調査士試験の書式(記述式)練習用の用紙としては、申請書と作図用紙(図面用紙)とが必要となります。
申請書(自作)
まず、申請書はA4サイズのため自分でWORDで作成し、プリントアウトして使用していました。(下記でWORD版とPDF版をダウンロードできるようにしています。)
◆ 申請書雛形(WORD版) (右クリック→保存)
※H24.9.8 建物登記申請書 「主たる建物」→「主である建物」に修正)
・土地登記申請書
・建物登記申請書
・建物登記申請書(分割・合併・合体)
・建物登記申請書(分割・合併・合体)継続用紙
・区分建物登記申請書
◆ 申請書雛形(PDF版)
・土地登記申請書
・建物登記申請書
・建物登記申請書(分割・合併・合体)
・建物登記申請書(分割・合併・合体)継続用紙
・区分建物登記申請書
図面用紙(作図用紙)
また、図面用紙はA3サイズのため、家のプリンターでは印刷できませんので、LECで購入していました。
※ 平成23年から、LECの図面用紙の販売が中止となってしまいましたが、平成29年に確認したところ、販売が再開されていることがわかりました。
※ A3対応の複合機(←Amazonへリンク)をお持ちの方は、一度用紙を購入すれば、あとは自宅でコピーして使用できると思います。
◆ LEC 書式図面練習用紙
LEC 書式図面用紙 料金:770円 |
◆ 東京法経学院 新書式練習用紙セット
東京法経学院 新書式練習用紙セット 料金:3,168円 |
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筆記具(ボールペン・シャープペン)のおすすめ
土地家屋調査士試験の択一問題のマークシートは鉛筆又はシャープペン、書式問題はボールペンでの解答となります。
私は、択一(マークシート用)については、0.7mm(HB)のシャープペンを使用していました。
書式については、作図の下書き用として0.3mm(2H)のシャープペン、作図の清書用と作図以外の解答用として、0.4mmの油性ボールペンを使用していました。
- 択一用(マークシート):0.7mm(HB)のシャープペン
- 書式用(下書き):0.3mm(2H)のシャープペン
- 書式用(清書):0.3~0.4mmの極細ボールペン ※ にじまないもの、ダマができないもの
ボールペン
ボールペンは、油性であれば、0.4~0.5mm、水性又はゲルであれば、0.3~0.4mm程度の極細ボールペンがおすすめです。
私は、水性・ゲルは、書き味が個人的に好きでなく、にじんだり、書いた直後に擦れると大変なことになるので、にじみにくい油性にしました。
ただし、油性でも、ペン先にダマができて、書き始めの点に、そのダマがつくことがあるので注意が必要です。
極細0.4mmボールペン(ダイソー百均)
高級なボールペンなら、ダマができないものもあるようですが、私は、市販の様々なボールペンを10種類ぐらい試した結果、ダイソーの100均の0.4mmの油性ボールペンを選びました。
これが一番 液の出具合が安定して、ダマができにくかったです。
この製品は、2ちゃんの掲示板とかでも話題になっていたことがあります。ペンの本体には、Knock Ball 0.4 IMPORTED BY PLUTINUMと書いてあり、袋には、プラチナ万年筆株式会社の記載があります。
ジェットストリーム0.38mm
ただし、上記のボールペンを今購入できるかどうか不明ですので、どこでも手に入るボールペンとしては、三菱のジェットストリーム0.38mm(←Amazonにリンク)がおすすめですね。
シャープペン
シャープペンは、どれであっても特に支障はないと思います。
わたしは、Pentelのグラフ1000とグラフギア500(←Amazonへリンク)を使用した後、最終的に、ステッドラー925(←Amazonへリンク)の0.3mmと0.7mmに落ち着きました。
Pentel グラフ1000
Pentel グラフギア500
ステッドラー925
三角スケールのおすすめ
三角スケール(略して「サンスケ」)は、作図した図面の辺長を確認するために使用します。
三角スケールは、文字通り三角形になっているスケール(定規)で、6種類の縮尺が刻んであります。
三角スケールの選び方
土地家屋調査士試験では、主に1/250と1/500の縮尺を使用しますので、1/250、1/500が入っている三角スケールであれば、どのメーカーのものでも特に問題はないと思います。
※ 建築士用・土地家屋調査士用の区別がある商品の場合、建築士用の三角スケールは1/500が入っていないため不可
長さは15cmのものを使用します。
なお、よく使う「1/250」と「1/500」のところを赤ペンで囲っておくと、使いやすいと思います。
- 1/250、1/500の縮尺が入っているもの
- 建築士用は1/500が入っていないため不可
- 15cmの長さのもの
⇒ 15cmの土地家屋調査士の三角スケールをAmazonで検索
おすすめ三角スケール
有名どころとしては、シンワ測定の三角スケールですね。土地家屋調査士用として販売されていますので、これを買っておけば間違いないです。
シンワ測定 三角スケール 土地家屋調査士用 15cm 縮尺:1/100、1/200、1/250、1/300、1/500、1/600 |
その他(コンパス・分度器)のおすすめ
その他の用具としては、使用頻度は高くありませんが、コンパス・分度器が必要となります。
コンパス
- 0.5mmのシャープペンの芯が使えるものが便利
コンパスについては、精度のよいものを用意するように、とよく書かれていたりしますが、わたしは、0.5mmのシャープペンの芯を入れて使える500円程度の安いものを使用していましたが、特に支障ありませんでした。
なお、解答の際に使用することは、滅多にありません。
ソニック コンパス 0.5mm
私が使っていたのは、ソニックのコンパス0.5mmという製品です。
分度器
- 全円のもの
- 直径12cmのもの
分度器は、半円ではなく全円のものがよいとされています。
わたしは、直径が12cmのものを使用しました。
0度と180度のところには、わかりやすいように印(赤ペンで三角に囲む)をつけています。それと、中心に小さな穴を開けて、コンパスの針を刺した状態で回せるようにしています。
ウチダ全円分度器 12cm
12cmの全円分度器としては、ウチダの全円分度器が有名です。
電卓のおすすめ
土地家屋調査士試験では、試験会場に電卓の持ち込みが認められていますので、必ず調査士試験に対応した関数電卓を用意してください。
私が使用していた電卓(生産終了)
わたしは、調査士試験用として定評のあるカシオのfx-991MSを使用していましたが、その後、この機種は生産終了となり、fx-991ESという機種が後継として発売され、さらに、平成21年頃からは、fx-993ESという機種が後継として発売されました。
ちなみに、電卓の中央あたりに、白い線が2本入っているのが見えると思いますが、これは、メモリーキーを直感的に見やすくするために、白いシールを貼ったものです。(AとBで一区切り、CとDで一区切り、EとFで一区切り、という具合)。これは、どこかのサイトで紹介してあったものを真似したものです。
カシオ関数電卓 fx-JP500(生産終了)
その後さらに、平成28年頃から、東京法経学院もLECもアガルートも、平成24年頃にカシオから発売された新機種「fx-JP500」の使用を推奨するようになり、それまでのfx-991ESやfx-993ESとは一線を画す新型電卓として、土地家屋調査士の定番の電卓となっています。
ところが、そのfx-JP500も、2023年秋頃に生産終了となり、後継機種(fx-JP500CW)が出ましたが、”使いにくい”と評判ですので、在庫が残っているうちに購入しておいた方がいいかもしれません。
なお、現在は、カシオfx-JP500に操作性が近いCanon F-789SGの使用が推奨されています。
カシオ 関数電卓 fx-JP500 (高精細・日本語表示 関数・機能500以上) サイズ: 16.7 x 8.2 x 1.8 cm 参考価格: 3,630円 |
私は、電卓を2台購入し、会場に持ち込みました。2台購入したのは、電卓の故障に備えて、という意味と、メモリー(計算結果等の数値を記憶させておく)の数が1台では足りなくなったときに備えて、という意味もありましたが、実際に2台目を使ったことはありませんでした。
なお、電卓の使用方法については、当サイト内の関数電卓の使い方(座標計算)【土地家屋調査士の書式対策】で私の実演を交えながら解説しています。(複素数モードの解説ではありませんので、お役に立てないかもしれませんが。。)
新推奨電卓 Canon F-789SG
現在、各予備校で使用が推奨されている電卓が、CanonのF-789SGです。
カシオのfx-JP500に比べると操作性はやや劣りますが、カシオの後継機種fx-JP500CWに比べると使い勝手は良く、fx-JP500に近い操作が可能とされています。
Canon 関数電卓 F-789SG サイズ: 8.0 x 16.8 x 1.3cm 参考価格: 2,509円 |
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