土地家屋調査士の口述試験対策と質問内容【体験談】
更新日:2026年10月3日

土地家屋調査士の筆記試験に合格すると、次は口述試験です。
「口述試験に落ちたらどうしよう」と不安に感じる方もいると思いますが、土地家屋調査士の口述試験は合格率が非常に高く、落ちる人はごく少数です。
実際、直近の試験でも口述試験の合格率は99%~100%となっています。
私自身も土地家屋調査士試験に合格し、実際に口述試験を受験しました。
このページでは、口述試験の合格率や試験内容、対策方法、実際に問われた質問内容など、私の体験をもとに詳しく紹介します。
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土地家屋調査士の口述試験とは?
それではまず、土地家屋調査士の口述試験とはどんなものなのか解説します。
- 口頭の質問に口頭で解答する試験(面接形式)
- 試験日程は合格発表の約2週間後の平日 ※2026年1月22日(火)
- 科目は不登法・調査士法で計15問程度(1人約15分)
- 当日の服装は「スーツ」、持ち物は受験票と筆記用具
口頭の質問に口頭で解答する試験(面接形式)
土地家屋調査士試験には、筆記試験と口述試験があり、筆記試験に合格した人だけが口述試験に進むことができます。
口述試験とは、受験生が一人ずつ部屋に入って面接官2人の前に座り、口頭で出題される質問に対して口頭で解答する試験です。
筆記試験は、試験問題を読んで、解答用紙に記入する形式ですが、口述試験では、耳で問題を聞いて、自らの言葉で答えを説明する必要があるわけです。
これは、筆記試験とはまた違った難しさがありますよね。
試験日程は合格発表の約2週間後の平日 ※2026年1月22日(火)
口述試験は、筆記試験の合格発表があってから、約2週間後の平日に実施されます。土日ではありません。
仕事がある方は事前に調整が必要ですので、注意してください。
| 筆記試験の合格発表 | 令和8年1月7日(水)16時 |
|---|---|
| 口述試験の試験日 | 令和8年1月22日(木) |
| 最終合格発表 | 令和8年2月13日(金)16時 |
科目は不登法・調査士法で計15問程度(1人約15分)
口述試験の内容(試験範囲)は、不動産登記法・土地家屋調査士法の2科目で、計15問程度が出題されます。
具体的な出題内容については、後述の「口述試験で問われた質問内容【体験談】」を参考にしてください。
所要時間は、一人あたり、およそ15分程度です。
当日の服装は「スーツ」、持ち物は受験票と筆記用具
口述試験の当日、私は服装はスーツで、カバンは黒のリュックで行きました。
実際、出席者のほぼ全員がスーツを着ていましたので、服装に関しては、何も迷わずスーツを着ていけばいいと思います。
カバンは、スーツに合う普通のビジネスバッグなどを持っていけば問題ありません。
持ち物は、「口述試験の受験票」と「筆記用具(黒のボールペン)」です。あとは、待ち時間に知識の確認ができるテキストや、飲み物などを持っていけばいいと思います。
口述試験に落ちた人はいる?合格率はほぼ100%
土地家屋調査士の口述試験は、合格率がほぼ100%と非常に高く、落ちる人はほとんどいません。
自分の言葉で答えるという独特の難しさがありますが、遅刻せずに試験会場に行きさえすれば合格できると言われていますので、必要以上に心配する必要はありません。
- 合格率は99.2%~100%で落ちる人はほぼいない
- もしも落ちた場合は、翌年の筆記試験が免除になる
合格率は99.2%~100%で落ちる人はほぼいない
実際、2022年度から2025年度までの土地家屋調査士口述試験の合格率を見ると、下表のとおり99.2%~100%の合格率になっています。
ただし、”100%”ではありません。
※ ここでいう合格率とは、筆記試験の合格者のうち、筆記試験と同一年度の口述試験に合格した人の割合をいうものとします。
※ 最終合格者の中には、前年度の筆記試験合格者(前年度の口述試験の不合格者で、当年度の口述試験の受験者)が含まれているため、その人数を当年度の最終合格者数から差し引いて合格率を算出しています。
| 年度 | ①筆記試験 合格者数 |
②最終 合格者数 |
③最終合格者のうち 前年度筆記合格者数 |
(②-③)/① 口述試験 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和2年度 (2020年度) |
395 | 392 | 0 | 99.2% |
| 令和3年度 (2021年度) |
401 | 404 | 3 | 100% |
| 令和4年度 (2022年度) |
425 | 424 | 0 | 99.8% |
| 令和5年度 (2023年度) |
428 | 428 | 1 | 99.8% |
| 令和6年度 (2024年度) |
504 | 505 | 1 | 100% |
| 令和7年度 (2025年度) |
491 | 489 | 0 | 99.6% |
直近の令和7年度では、491名が筆記試験に合格していますが、最終合格者は489名です。前年度の筆記合格者はいませんので、2名が口述試験に落ちたことになります。
このように、口述試験は非常に合格率が高い試験ですが、毎年必ず全員が合格するわけではありません。
そのため、「口述試験では絶対に落ちない」と考えるのではなく、基本的な質問には答えられるように準備しておくことが大切です。
もし口述試験に落ちたらどうなる?
口述試験の合格率は非常に高いものの、100%ではありません。
もし万が一、口述試験に落ちてしまった場合はどうなるのでしょうか。
体調不良で欠席した場合や、交通事情で遅刻した場合、その他何らかの事情で出席できないことも考えられます。
このように、もし口述試験に落ちてしまった場合は、翌年度の土地家屋調査士試験の筆記試験が免除される制度があります。
そのため、もう一度、筆記試験から受け直す必要はありません。
ただし、この免除は、あくまでも「翌年度」に限られますので注意してください。
口述試験の対策
では、土地家屋調査士の口述試験の対策は、何をすればいいのでしょうか。
- 筆記試験の合格発表後に記憶を呼び戻す
- 実際に声に出して答える練習をする
- 口述試験で問われる質問(過去問)を情報収集する
筆記試験の合格発表後に記憶を呼び戻す
そもそも、土地家屋調査士の筆記試験が終わってから合格発表までに、約3ヶ月もの期間があきます。
この3ヶ月間は、大抵の人は、まったく勉強しないと思います。私もそうでした。
そのため、筆記試験の合格発表が出てから口述試験までの約2週間の間に、口述試験の対策をすることになります。
口述試験の試験範囲「不動産登記法」と「土地家屋調査士法」の2科目について、筆記試験の学習に使ったテキストで、ひととおりの記憶を呼び戻しておく必要がありますね。
実際に声に出して答える練習をする
口述試験では、筆記試験のように答えを紙に書くのではなく、面接官からの質問を聞いて、その場で口頭で答えます。
そのため、知識を頭の中で覚えているだけではなく、実際に声に出して説明する練習をしておくことをおすすめします。
家族や知人などに、過去問を口頭で質問してもらって、口述試験のシミュレーションをしておくと、本番でも落ち着いて答えやすくなります。
口述試験で問われる質問(過去問)を情報収集する
また、予備校では口述試験の対策が実施されます。
LECの口述試験対策
私の場合は、当時LECが配布していた「口述クリアブック」という口述試験対策の冊子を活用しました。
しかし現在、「口述クリアブック」は「口述試験対策講座」の教材になっているため、有料(2,500円)です。※LECのコース・パック講座受講生は無料
このLECの冊子には、試験当日の会場での流れや口述試験で問われる論点(過去問)などが掲載されています。
実際、私が受けた口述試験でも、この論点の中からいくつかの質問が出ましたので、この冊子はとても役に立ちました。
その他、LECでは、対面、電話又はZoomのいずれかから選べる口述模試も実施しています。(LEC受講生でなくても無料)
アガルートの口述試験対策
アガルートでは、無料で受講できる「口述試験対策講座」を実施しています。
この講座では、実際の口述試験の様子を再現した動画が視聴できるほか、口述試験の出題予想問題集(PDF)が入手できます。
東京法経学院の口述模試
東京法経学院では、受講生を対象に無料で、「口述模試」の実施及び「口述試験受験対策資料」の配布を行っています。
東京法経学院の受講生の方は、この口述模試を受ければ、準備万端ですね。
なお、模試の受験はせずに、「口述試験受験対策資料」のみを請求することも可能です。
日建学院の過去問
日建学院の単年度版の過去問集に、口述試験の質疑応答例が掲載されていますので、この過去問集を買ってもいいですね。
土地家屋調査士 令和7年度本試験問題と解説&口述試験対策集Amazon楽天市場
日建学院 (著), 齊木公一 (監修)|建築資料研究社|2026/1/16|136ページ|B5判(大きめサイズ)|1,320円
※令和8年度版の予約販売中(1/18発売予定)
その他、ネットで検索すれば、過去に口述試験を受験された方のブログなどで情報が得られると思います。
口述試験で何を聞かれる?実際の質問内容【体験談】
では、実際に私が口述試験で聞かれた質問内容について紹介します。
口述試験で聞かれた内容
口述試験で私の受けた質問の要旨は下記のとおりです。質問の内容は、おそらく試験会場によって異なると思います。
実際には、不動産登記法関連と土地家屋調査士法関連との質問が、交互に出題されましたが、下記では順不同に並べています。
「土地家屋調査士制度の目的は。」の問いは一番目の質問でしたが、あとの順番は何の関連もなく、ばらばらでした。
口述試験の質問の要旨 (平成19年大阪会場 午前の部)(順不同)
- 土地家屋調査士制度の目的は。
- 法務局に備え付けられている土地に関する図面にはどのようなものがあるか。
- 法14条地図の制度の目的は。
- 法14条地図は、具体的にはどのようなものがあるか。
- 地図に準ずる図面は、具体的にはどのようなものがあるか。
- 法14条地図には具体的に何が記載されているか。
- 建物の合体とは、どのようなことか。
- 建物の合体があったときは、どんな申請をするか。
- 建物の合体があったときは、どんな申請をするか。表題登記がない場合、表題登記のみある場合、所有権の登記がある場合、に分けて答えよ。
- 表題登記のない建物が合体した場合は、どのような登記をするか。
- 表題部所有者が異なる建物同士が合体したときの、申請者はだれか。
- 土地家屋調査士は、業としてどんな業務をすることができるか。
- 土地家屋調査士になる資格を有するものが、土地家屋調査士となるには、どのような手続きが必要か。
- 土地家屋調査士の登録の拒否は、どんな場合にされるか。
- 土地家屋調査士でない者が、土地家屋調査士の業務を業としておこなった場合はどうなるか。
口述試験を受けて感じたこと
口述クリアブックやネット上の情報からは、毎年必ず「土地家屋調査士の職責と業務を行う上での心構え」について問われる、とのことでしたので、それをしっかりと準備していました。
ところが、その質問は聞かれず、「調査士制度の目的は」がそれに代わって聞かれました。確かに、聞かれて当然と思われる質問ですが。。
「法14条地図には具体的に何が記載されているか」の質問に関しては、事前にバッチリ準備していたので、待ってました!とばかりにスラスラスラ~っと記載事項を喋りながら、逆に、こんなにスラスラ言うのも変に思われるかな?と心配しながら答えた記憶があります。
それと、とにかく「合体の登記」について、しつこく何度も問われたのは不思議でしたね。。きちんと答えたはずなんですが、私の解答が不十分だったのかもしれません。
それならそうと言ってくれればいいのに、違う質問を間に挟みながら何度も何度も似たようなことを聞かれたので、とても不安でした。。。
口述試験の対策まとめ
以上、私の口述試験対策と、実際に問われた質問について紹介してきました。
口述試験では、筆記試験を通った人なら、ある程度は解答できる事項ばかりが問われるはずなので、それほど神経質になって対策する必要はないと思います。
ただし、LECの冊子等の中で、問われる可能性が高いと言われている事項のうち、暗記が必要な事項については、しっかり対策することをおすすめします。





