社労士の事務指定講習を体験レポート!働きながら受講できる?
更新日:2026年7月31日

社労士試験に合格後、2年以上の実務経験がない場合は、事務指定講習を受けることで社労士として登録が可能になります。
このページでは、事務指定講習とはどんな講修なのか、日程や期間、費用のほか、働きながら受講できるのかなど、実際に私が体験しながら徹底レポートします!
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社労士の事務指定講習とは?
社労士の事務指定講習は、全国社会保険労務士会連合会により実施される講習です。
社労士として登録するためには2年以上の実務経験が必要ですが、事務指定講習を修了すれば、2年以上の実務経験と同等以上の経験を有するものと認められ、社労士の登録が可能になります。(社会保険労務士法第3条第1項)
正式名称は「労働社会保険諸法令関係事務指定講習」といい、受講生の間では通称「ジムシテ」と呼ばれています。
事務指定講習の申込みは、11月上旬~下旬までの期間だけ受付されていて、受講料は77,000円です。
講習は、通信指導課程(2月1日~5月末までの4ヶ月間)とeラーニング講習(7月上旬~9月上旬までの2ヶ月間)の2段階に分かれています。
- 2年以上の実務経験がない場合に社労士として登録するための講習
- 受付期間は11月上旬~下旬のみ
- 受講料は77,000円
- 講習は2段階に分かれている
- 通信指導課程(2月1日~5月末までの4ヶ月間)
- eラーニング講習(7月上旬~9月上旬までの2ヶ月間)
通信指導課程(日程:2月1日~5月末までの4ヶ月間)

事務指定講習の第一段階「通信指導課程」は、2月1日~5月末までの4ヶ月間で実施されます。
配布された教材で自己学習し、課題を郵便で提出し、添削指導を受ける、というものです。
事業所の設置~廃止、従業員の採用~退職まで、社労士が携わる各種届出、申請等について、具体的な事例に基づいて書類を作成し、提出します。
提出書類(レポート)は、51種類(60枚)が用意されていて、これにより社労士が事業所に関与する際の基礎的な実務がひととおり学べるわけですね。
提出書類は、配布された以下の教材を参考に作成していくことになります。
- 労働社会保険諸法令関係事務指定講習テキスト
- 労働社会保険諸法令関係事務指定講習様式記載例
- 社会保険労務ハンドブック
一応、提出時期の目安が3回に分けて示されていて、全60枚を約20枚ずつ提出していくようなスケジュールになっています。(全てを一括で提出しても構わないようですが、その場合、添削指導の返送が遅くなるとのことです。)
eラーニング講習(日程:7月上旬~9月上旬までの2ヶ月間)※旧 面接指導課程
事務指定講習の第二段階「eラーニング講習」は、7月上旬~9月上旬までの2ヶ月間で実施されます。
コロナ禍前までは「面接指導課程」として4日間の集合研修が行われていましたが、コロナ禍以降、eラーニング講習に変更されました。
eラーニング講習は、24時間(3時間×8科目)の動画を視聴し、科目ごとに効果測定の試験(確認問題)を受ける講習です。
8科目というのは、社労士試験の区分とは少し違いがあり、①労基・安衛 ②労災 ③雇用 ④徴収 ⑤健保 ⑥厚年 ⑦国年 ⑧年金裁定請求等の手続 の8科目です。
一般常識がなく、その代わりに「年金裁定請求等の手続」が入っているわけですね。
事務指定講習の体験レポート【通信指導課程】

それではここからは、事務指定講習を私自身が実際に受講しながらレポートしていきたいと思います。
事務指定講習は2月1日から開始ですが、早めに教材が届いたので、1月26日から早速始めることにしました。
提出課題は、前半(適用編)と後半(給付編)の2部構成になっています。
目安では3回に分けて提出する例が示されていましたが、適用編・給付編の2回に分けた方が区切りが良さそうです。
適用編
では、 適用編から始めていきます。
提出課題の作成

適用編は、会社を設立し、事業を開始するところから始まります。
設定された事例に基づいて、労災保険や雇用保険、健康保険・厚生年金など、必要な書類を作成していきます。
保険関係成立届や適用事業所設置届、新規適用届、そして概算保険料申告書、資格取得届などの届出ですね。
その後、従業員が昇給して随時改定があったり、事業所を移転したり、年度更新があったり、退職者が出たり、そして廃業したり、、と様々な出来事が起こる都度、必要な書類を作成します。
各制度の適用要件や提出期限などは講習資料や受験勉強で使っていたテキストで、その都度確認しないといけません。
書類の書き方は講習資料に載っている記載例を見れば、ある程度は書けますが、色んな所でつまづくので、なかなか進みません。。
そんなこんなで悪戦苦闘しながら進めていきました。
また、講習資料の文字が小さすぎてルーペを使って読むのもひと苦労。。ということで、これまで頑なに避けてきた「老眼鏡」を導入することになりました。
課題の提出

提出課題の作成を始めてから約2週間(所要時間13時間)で、前半の適用編が終わったので、ここで一旦、課題を提出することにしました。
郵送料は、第四種郵便物(通信教育用郵便物)に該当するらしく、100gまで15円、200gまで25円、300gまで35円分の切手で送れるとのこと。
今回は、200gに収まっているので25円。ただし、25円切手はないようなので、10円×2+5円とかで組み合わせないといけないみたいです。
たまたま手元に「26円切手」が余っていたので(定型郵便が84円→110円になったときに買った切手)、それを使うことにしました。
給付編
次は、後半の給付編です。
提出課題の作成
給付編では、従業員が病気で入院した場合の傷病手当金や出産した場合の出産手当金の請求、労災事故が発生した場合の療養の給付や休業補償給付の請求などの書類を作成していきます。
前半の適用編に比べると、本人が申請人になる書類が多いので書きやすい書類が多く、サクサク進められました。
課題の提出
ということで、約1週間(所要時間10時間)で後半の給付編は終わり、全ての課題を提出しました。
これで一旦、通信指導課程でやるべきことは終わったので、添削指導が戻ってくるまで待機です。
添削指導

次は、添削指導です。
適用編
提出から2週間ほどで、第1回提出分の添削指導が戻ってきました。
赤ペン先生の添削が、こんなに嬉しいものとは知りませんでした。
不備の指摘だけじゃなく、めっちゃ褒めてくれるし、花丸入れてくれたり、やる気が沸くようなお声掛けまでしてくれて、ほっこりした気持ちになりました。
いやぁ~、赤ペン先生ってスゴい!
担当者によって違うんだと思いますが、私を担当してくれた赤ペン先生は、経験豊富なプロフェッショナルな赤ペン先生だと感じました。(きっと、ユーキャンなどで赤ペン先生の経験を積んだような方だと思います。)
しっかり復習します!
ちなみに、課題のデキが悪い場合は、再提出を求められる場合もあるそうです。
給付編
さらに2週間後に、2回目の添削指導も戻ってきました。(提出から約3週間後)
今回の赤ペン先生は、どんなことを書いてくれてるかなぁと期待しながら開封したところ、なんともあっさりしたごく普通のコメントでした。。
一言二言のコメントで、もちろん花丸なんてありません。まぁ、こんなもんですよね。これが普通だと思います。
ということで、1回目の赤ペン先生は、本当にスペシャルな先生だったことがわかりました。
以上、これで通信指導課程は完了です。
まとめ【所要時間26時間(約1ヶ月)】
事務指定講習の通信指導課程では、事業所における各種届出書の書き方をひととおり学ぶことができました。
所要時間は、合計26時間(適用編13時間+給付編10時間+復習3時間)
私は1ヶ月ほどで仕上げましたが、実際には4ヶ月ありますので、かなり余裕を持ったスケジュールで進めることが可能です。
事務指定講習の体験レポート【eラーニング講習】

6月下旬になり、 事務指定講習の第2段階「eラーニング講習」の案内が届きました。
7月10日から9月10日までの2ヶ月間で、3時間×8科目=24時間の講義を視聴しないといけません。
科目ごとに確認問題があり、9割以上(10問中9問以上)を正解すれば合格で、すべての科目に合格すれば講習修了になります。
講義の視聴

7月10日になり、早速受講を始めることにしました。
倍速再生はできないので、正味24時間かかりそうです。1日1時間を目標に、講義の視聴を進める予定です。
講義は、視聴を始めたときは、あれ?これって社労士試験の受験勉強と同レベルの講義なの?と思うほど、条文知識に基づく講義が始まったので、期待はずれかも?と最初は感じました。
しかし、視聴を進めていくと、実務の話も盛り込んだ話になってきたので、安心しました。
実際に届出をする際の注意点や様式の書き方、そして、実務上の実例として、失敗事例や気を付けるべき事例など、実務に直結するお話が聞けました。
確認問題
確認問題は、合格できるまで何度でも受けられるとはいえ、難しかったです。。
社労士試験で問われるようなレベルの問題が大部分ですが、それに加えて実務的な内容(届出の様式に関する問題)も入ってくるので、もう大変です。。
10問中9問に正解しないといけないので、最初の方で1問間違えてしまうと、もう絶対に間違えられないので緊張してきます。最後の方で2問目を間違えるともう最悪です、、またイチからやり直しですから。
雇用保険、厚生年金、裁定請求の3つが特に難しかったですね。
まとめ【所要時間30時間(17日間)】
当初の予定では、1日1時間ずつ視聴し、1ヶ月ほどで終わらせる予定でしたが、X(Twitter)で、皆さんがものすごく早く終わらせているのに触発されて、私も前倒しで、17日間で終わらせました。
ちなみに、1科目3時間の講義とされていますが、実際には若干少なかったので、8科目合計で22時間ほどでした。
確認問題にすべて合格すると、修了証がダウンロードできるようになります。
ということで、eラーニング講習は、確認問題を含めて約30時間で終わりました。
事務指定講習は働きながら受講できる?

以上、社労士の事務指定講習を無事に修了することができました。
ここで改めて、事務指定講習は働きながら受講できる?という疑問について整理しておきます。
すべて在宅で受講できる
事務指定講習は、すべて在宅で受講できます。
通信指導課程は、教材で自己学習し、課題を郵便で提出する講習です。
eラーニング講習は、24時間の講義を視聴し、効果測定の確認問題を解く講習です。
働きながらでも十分に受講できる
私の所要時間は、通信指導課程に26時間、eラーニング講習に30時間で、合計約56時間でした。
通信指導課程の受講期間は4ヶ月、eラーニング講習の受講期間は2ヶ月ありますが、いずれも1日1時間の時間が取れれば、それぞれ1ヶ月で修了できます。
これなら働きながらでも、十分に受講できますね。フルタイムで働いている方も、安心して事務指定講習を受講してください。
私はこれから、登録に向けて手続き進めていきます。
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