社労士の合格に必要な勉強時間は?実際の勉強スケジュールも紹介
更新日:2025年12月17日

難関と呼ばれる社労士試験に合格するためには、何時間ぐらい勉強すればいいのでしょうか。
このページでは、社労士の合格に必要な勉強時間について、実際に独学で合格した私の経験を交えて紹介していきます。
また、合格までの勉強スケジュールも紹介しますので、参考にしてください。
※ 勉強法はこちら⇒ 社労士の独学におすすめの勉強法
- 独学が不安な方はこちら⇒ 社労士のおすすめ通信講座を比較
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社労士の合格に必要な勉強時間
では、社労士試験に独学で合格するために必要な勉強時間について、解説していきます。
- 勉強時間の目安は1,000時間
- 学習期間は1年が目安
- 1年で合格するには1日3時間の勉強が必要
- 社会人なら平日2時間・土日5時間で1年合格が目指せる
勉強時間の目安は1,000時間
一般的に、初心者が社労士試験に合格するためには、1,000時間の勉強時間が必要といわれています。
私は880時間で合格できましたが、正直かなり厳しかったので、やはり1,000時間ぐらいは見ておいた方がいいと思います。
人それぞれ、予備知識がどれだけあるかなど違いがありますので、1,000時間というのはあくまでも目安ですが、とりあえずは皆さんも、1,000時間の勉強時間を目安に学習計画を立てていただければと思います。
学習期間は1年が目安
社労士試験に合格するまでの学習期間は1年が目安です。
社労士試験は、例年8月の第4日曜日に実施されますので、その1年前の夏頃から勉強を開始するのがおすすめです。
とはいえ、1日あたり何時間の勉強をするかによって、必要な学習期間はいくらでも変わります。
私の場合、合格年度は、1日平均3時間の勉強時間で、学習期間は9ヶ月でした。(全体トータルで1日平均2.5時間、学習期間は1年)
| 1日の勉強時間 | 総勉強時間 | 学習期間 |
|---|---|---|
| 【2022年度・2023年度】 平均 1時間 |
80時間 | 3ヶ月 |
| 【2025年度】 平均 3時間 |
800時間 | 9ヶ月 |
| 全体平均 2.5時間 | 合計 880時間 | 合計 1年 |
1年で合格するには1日3時間の勉強が必要
では、社労士の合格に必要な勉強時間が1,000時間とした場合に、1日の勉強時間によって学習期間がどう変化するのか確認しておきたいと思います。
| 1日の勉強時間 | 学習期間 |
|---|---|
| 3時間 (平日2時間・土日5時間) |
1年 |
| 2時間 | 1年半 |
| 1時間 | 3年 |
例えば、1日に3時間の勉強なら1年間の学習期間になりますし、1日に2時間なら1年半、1日に1時間なら3年の学習期間が必要になると考えていただければいいかと思います。
社会人なら平日2時間・土日5時間で1年合格が目指せる
フルタイムで働いている人の場合、平日に3時間勉強するのはかなりハードなので、社会人なら平日2時間・土日5時間のペースで勉強すれば、1年間の合格が目指せます。
なお、下記の関連記事では、社労士の勉強時間を行政書士や司法書士など他資格と比較して解説していますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
私が社労士に合格するまでの実際の勉強スケジュール
では、実際に私が社労士試験に合格するまでの具体的な勉強時間とスケジュールを紹介したいと思います。
私が、社労士試験に合格するまでにかかった勉強時間は、合計880時間でした。
この勉強時間は、私がおすすめしている独学勉強法に沿ったスケジュールなります。勉強法の詳細については、下記の関連記事をご参照ください。
| 勉強区分 | 勉強内容 | 勉強時間 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 基礎固め | テキスト通読 (過去にみんほし・ユーキャン・秋保本を読んだトータル時間) |
80時間 | 412時間 |
| トリセツ1周目 | 95時間 | ||
| トリセツ2周目 | 110時間 | ||
| トリセツ3周目 (&科目ごとに復習・再復習) |
125時間 | ||
| お試しでLEC模試(25問だけ) | 2時間 | ||
| 応用知識の習得 | ツボ択一(Basic)1周目 (&科目ごとに復習・再復習) |
105時間 | 345時間 |
| ツボ選択(Basic)1周目 (&科目ごとに復習・再復習) |
120時間 | ||
| ツボ択一(StepUp)1周目 (&科目ごとに復習・再復習) |
100時間 | ||
| ツボ選択(StepUp)1周目 (&科目ごとに復習・再復習) |
20時間 | ||
| 模試で実力チェック | LEC模試(第1回・第2回) | 30時間 | 30時間 |
| 白書統計・判例対策&総復習 | 無敵の社労士(統計) | 10時間 | 93時間 |
| 無敵の社労士(判例)TAC模試(判例)LEC模試(判例) | 8時間 | ||
| ツボ択一(全体)付箋問題復習 | 25時間 | ||
| ツボ択一(全体)チェック問題復習 | 40時間 | ||
| ツボ択一(全体)ノーチェック問題復習 | 10時間 | ||
| 合計 | 880時間 | ||
基礎固めに412時間
※ 2025年度向けの勉強を開始する前の2022年度・2023年度に、みんほし、ユーキャン、秋保本などのテキストを通読した時間として、80時間があります。
まずは、基礎固めのため、LECトリセツのテキスト&問題集を1周回すのに95時間かかり、2周目はもっと早く回せるかと思いきや、逆にペースダウンして110時間かかりました。
なぜかというと、1周回したことで、関連知識に気づくようになったからです。関連知識を整理してテキストにメモ書きしながら記憶していくので、なかなか勉強が進みません。
問題集は、1時間で6ページぐらいのペースでした。つまり、1時間で解ける問題は10肢ぐらいです。
1肢解くごとに、テキストを読む、比較整理する、記憶する、を徹底しますので、これはおそらく、一般的な受験生に比べると、恐ろしく遅いペースだと思います。
しかし、この勉強法で、880時間の勉強時間で一発合格できたわけですから、私にとっては、この勉強法に間違いはないと思っています。
トリセツ3周目(&科目ごとに復習)で125時間かかり、その後のお試しのLEC市販模試2時間を含めると、基礎固めの勉強時間は、合計412時間でした。
応用知識の習得に345時間
次に、TAC合格のツボを解いて、枝葉の知識(応用・発展知識)をつけ足していきました。
択一式を解き終わるのにBasic105時間+StepUp100時間で205時間、選択式を解き終わるのにBasic120時間+StepUp20時間で140時間でした。
択一式は1600肢収録されていますので、1600肢÷205時間=7.8肢です。これには復習も含んでいますので、やはり1時間10肢ぐらいのペースだったと思います。
ということで、合格のツボを使った応用知識の習得にかかった勉強時間は、合計345時間でした。
結果的に、基礎固めと応用知識の習得は、ほぼ同じぐらいの勉強時間になりました。
模試で実力チェックに30時間
次に、実力チェックのため、LECの予想模試(第1回・第2回)を解きました。
択一式を解く時間配分は要注意
社労士の択一式試験は、時間的にかなり厳しいので、制限時間内で解けるよう時間を計って解きました。
70問出題されるので、単純計算で1問3分です。各問題に5肢あるわけですから、1肢あたり36秒しかありません。
択一式は、よほど注意しないと制限時間内に解けませんので、時間配分に注意が必要です。
模試の復習には時間をかけ過ぎないこと
LECの模試にかけた時間は、[(選択80分+択一210分)=4時間50分]×2回分=9時間40分
この復習にかけた時間は20時間でした。つまり、解いた時間のちょうど2倍ぐらいですね。
模試の復習には、できるだけ時間をかけないように注意しました。
重要でない問題は思い切って無視する必要があります。その判断は、解説に、テキストの参照ページが載っているかどうかで判断しました。
※ LECの予想模試は出る順テキストに対応しています。出る順テキストは最大級に細かい知識が載っているテキストなので、判断基準としては、ゆる過ぎたかもしれません。
模試の回数は増やし過ぎないこと
模試を解く回数(受験回数)を増やすのは、あまりおすすめではありません。
模試は、新しい知識を取り入れる場ではなく、勉強の仕上がり具合を確認し、自分の苦手分野・知識を見つける場です。また、本試験の時間配分などをシミュレーションする場でもあります。
この目的が達成できる範囲で、模試の受験回数はできるだけ絞り(2~4回がおすすめ)、それまでに取り組んできたテキスト・問題集の知識を完璧に仕上げることを優先すべきだと思います。
ということで、模試で実力チェックは、合計30時間でした。
白書統計・判例対策&総復習に93時間
最後に、白書統計・判例対策とTAC合格のツボ択一式の総復習を、並行して進めました。
無敵の社労士の統計を2周読んで覚えるのに10時間、無敵の社労士・TAC模試・LEC模試の判例を2周読んで覚えるのに8時間。
正直、統計はいくら勉強しても水物だと思ったので時間はかけず、最低限の重要数字だけ覚えるようにしました。
どちらかと言えば、判例対策の方が重要だと思います。
この白書統計・判例対策と並行して、ツボ択一の総復習を、付箋問題(復習でわからなかった問題)・チェック問題(1周目でわからなかった問題)・ノーチェック問題の3段階に分けて、それぞれ25時間・40時間・10時間で、合計75時間。
白書統計・判例対策&総復習で合計93時間でした。
以上で、トータル勉強時間880時間で合格できました。
勉強時間の記録・集計方法
ちなみに、私がどうやって勉強時間を記録・集計しているかというと、下記の写真のように、問題集の左ページに勉強開始時刻をメモ書きし、右ページに勉強終了時までの時間数をメモ書きする形で記録しています。

私の場合、問題集を基準に勉強していますので、この方法で原則すべて記録できます。(白書統計・判例を除く)
あとは、1科目が終わったぐらいのタイミングで、下記の写真のようにエクセルに入力して集計しています。

社労士の勉強時間まとめ
以上、社労士に独学で合格するために必要な勉強時間やスケジュールについて紹介してきました。
最後に、ここまでの内容をまとめておきます。
- 勉強時間の目安は1,000時間
- 学習期間は1年が目安
- 1年で合格するには1日3時間の勉強が必要
- 社会人なら平日2時間・土日5時間で1年合格が目指せる
- 実際の私のスケジュールは、基礎固め(412時間)、応用知識の習得(345時間)、模試で実力チェック(30時間)、白書統計・判例対策&総復習(93時間)で合計880時間
なお、独学が不安な方や、さらなる短期合格を目指したい方には通信講座もおすすめです。
下記の記事では、社労士のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。費用の安さや合格率の高さなど項目別のおすすめ講座も紹介していますので、参考にしてください。

