社労士の独学におすすめのテキスト・問題集2026【比較ランキング!】
更新日:2025年11月15日

社労士試験に『独学』で挑戦する場合、一番悩むのがテキスト・参考書や問題集・過去問などの教材選びだと思います。
そこで、私が社労士試験に独学で合格したときに実際に使用したテキストを含め、社労士の独学におすすめのテキスト・問題集を徹底的に比較して、ランキング形式で紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
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社労士の独学におすすめのテキスト【2026年版】

では、社労士の独学におすすめのテキストを、ランキング形式で紹介していきたいと思います。
ただし、テキストにはそれぞれ特徴があり、人それぞれ自分に合うテキストは異なるので、一律にランク付けすることはできません。
このため、まずは初心者におすすめしたいテキスト(No.1~No.2)、次に学習経験者におすすめのテキスト(No.3~No.4)、最後におすすめ度の低いその他のテキスト(No.5~No.7)の順で紹介します。
それぞれどんな人におすすめなのか触れながら紹介していきますので、自分に合ったテキストを見つけてください。
No.1:社労士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC)
社労士のテキストで一番のおすすめは、LECの「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト」です!(2021年版が初版の新しいテキスト)
私は、トリセツをメインテキストに使用して、社労士試験に合格しました!
トリセツは、基礎知識・重要知識を中心に、情報量がいいぐらいに絞られているのが選んだ理由です。
フルカラーで図解・イラストを豊富に使ってわかりやすく解説してくれるので、初心者でも挫折せずに独学で学習できます。
下の写真のように3分冊にセパレートできるので、持ち運びにも便利ですね。

ただし、情報量が少ないため、トリセツだけでは合格レベルの知識は身につけられません。
トリセツのテキスト&問題集をマスターした段階で、合格知識の3分の2ぐらいまで到達します。私は、令和7年度本試験の択一式で50問正解しましたが、本試験後に1肢ずつ検証したところ、正誤が判断できた肢のうち3分の2がトリセツ知識だけで判断できていました。
※ 詳細な検証結果は、当ページ内の「トリセツ&合格のツボ」で予備校に匹敵する知識が得られるを参照
このため、トリセツで基礎を固めた後に、応用知識・発展知識をトリセツに書き込んでいくのがおすすめです。
それなら最初から詳しいテキストを使えばいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、それは私が過去に挫折した勉強方法です。
最初から詳しいテキストを使うと、どれが基礎知識なのか判別できず、ただただ膨大な情報量に溺れてしまいます。
私は当初、みんほし、ユーキャン、出る順、秋保本などを順番に試しましたが、こんな細かい知識ばかり??数字ばっかり覚えないといけないの??という印象が強く残っただけで、試験範囲の全体像さえ見えないまま挫折を繰り返しました。
この経験を元に、私はトリセツを選びました。これが大正解でした。

出典:Amazon
トリセツは、細かい知識には触れず、重要知識に絞ってわかりやすく噛み砕いて解説してくれます。本当にわかりやすいです。
科目ごとの全体像・導入部分については、LECの人気講師 椛島先生の解説講義も付いていますので、理解も深まりますね。(45分×11本)
数字を覚えさせられるような印象は受けず、きっちりと基礎知識が学べますので、社労士試験の骨格部分をマスターするのに最適なテキストだと思います。
さらに、ゆったりしたレイアウトで十分な余白があるため、書き込みもしやすいです。(書き込みやすい紙質なのも嬉しいポイントです。)
最初に骨組みの知識をガッチリと固めれば、そこに枝葉の知識を付け足していくことは容易です。
※ 私は、応用知識を身につけるため、TACの「社労士合格のツボ」を解き、その際の辞書として、TACみんほし・ユーキャンを使用しました。
ということで、社労士のテキストは、LECの「社労士 合格のトリセツ 基本テキスト」を一番におすすめします!
なお、同シリーズの「社労士 合格のトリセツ 基本問題集」とセットで使用するのがおすすめです。
※ 問題集については、当ページ後半の「社労士 合格のトリセツ 基本問題集」で紹介します。
- 基礎知識・重要知識を中心に情報量を絞ったテキスト
- 3分冊にセパレート可能
- フルカラーで図解・イラストを豊富に使って、わかりやすく噛み砕いて解説
- 初心者でも挫折せずに独学で学ぶことができ、基礎固めに最適
- ただし、トリセツだけでは合格できない(合格知識の3分の2まで到達)
- トリセツで基礎を固めたあと、応用知識・発展知識を書き込むのがおすすめ
※ゆったりしたレイアウトで書き込みやすい - LECの人気講師 椛島先生の解説講義付き
- トリセツで合格!一番のおすすめ!
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社労士 合格のトリセツ 基本テキスト(2026年版) |
| 著者 | 椛島 克彦, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 |
|---|---|
| 出版社 | 東京リーガルマインド |
| 発売日 | 2025/8/25 |
| ページ数 | 693ページ |
| サイズ | A5判 |
| 電子書籍 | Kindle・楽天Koboあり |
| 価格 | 4,290円 |
- トリセツをメインに使った勉強法の詳細はこちら⇒ 社労士の独学におすすめの勉強法!必要な勉強時間も解説
No.2:ユーキャンの社労士 速習レッスン(U-CAN)
次におすすめの社労士テキストは、「ユーキャンの社労士 速習レッスン」です。
LECのトリセツを使う場合、膨大な書き込みをすることになるので、それが大変だと思う方は、ユーキャンのテキストをおすすめします。
ユーキャンは、トリセツとは違って合格レベルの情報がしっかり掲載されたテキストです。(情報量は、TACみんほし、LEC出る順よりやや少ない)
それでいて、わかりやすく噛み砕いた解説で、情報の羅列ではなく、初心者にもわかるように情報が整理され、まとまっています。
トリセツに載っていなくてTACみんほしで調べたけれど意味がわからない、、という場合に、ユーキャンを読めば一発でわかることがよくありました。(それでもTACみんほしを一次辞書として使っていたのは、みんほしの方が情報量が多いからです)

また、トリセツと同様、3分冊にセパレートできるので、持ち運びにも便利です。
さらに、LECやTACと違って、各分冊の表紙もツルッとコーティングされた丈夫な紙を使っているのも良いですね。
ただし、印刷は2色刷り(黒・赤)で、文字はぎゅうぎゅう詰め、欄外の側注もぎっしりです。

出典:Amazon
合格レベルの情報量が掲載されているということは、初心者にとっては挫折の危険性が高まるという点には、ご注意ください。
トリセツを使う場合のように、辞書的なテキストを別途用意するのではなく、どれか1冊だけで勉強したい場合には、情報量が多い点をご自身でクリアできるなら、ユーキャンもおすすめです。
なお、同シリーズの「ユーキャンの社労士 これだけ!一問一答集」とセットで使用するのがおすすめです。
※ 問題集については、当ページ後半の「ユーキャンの社労士 これだけ!一問一答集」で紹介します。
- 合格レベルの情報がしっかり掲載されたテキスト
- 3分冊にセパレート可能 (各分冊の表紙もツルッとした丈夫な紙)
- わかりやすく噛み砕いた解説
- 初心者にもわかるように情報が整理され、まとまっている
- ただし、2色刷りで文字はぎゅうぎゅう詰め、側注もぎっしり
- 情報量が多いため、トリセツに比べると初心者は挫折する可能性が高まる
- どれか1冊だけで勉強したい場合は、情報量が多い点をクリアできるなら、ユーキャンもおすすめ
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ユーキャンの社労士 速習レッスン(2026年版) |
| 著者 | ユーキャン社労士試験研究会 |
|---|---|
| 出版社 | U-CAN |
| 発売日 | 2025/10/17 |
| ページ数 | 1,016ページ |
| サイズ | A5判 |
| 価格 | 4,290円 |
No.3:みんなが欲しかった!社労士の教科書(TAC)
次に紹介するテキストは、TACの「みんなが欲しかった!社労士の教科書」です。
フルカラーで、3分冊にセパレートできます。(2025年版まで2分冊でしたが、2026年版から3分冊へ)

みんなが欲しかった!社労士の教科書(以下「みんほし」)は、社労士の市販テキストの中でも、初心者にわかりやすいと評判ですが、、、私は全くそう感じませんでした。
確かにフルカラーで、ページのレイアウトや文字のサイズなどは、読みやすいです。それは間違いありません。
しかし、その中身は「堅苦しい教科書」です。情報を整理せずにズラズラ書いているだけのように感じ、初心者には正直わかりにくいです。

出典:Amazon
みんほしといえば、宅建・FP・簿記(滝沢ななみ先生が著者)で、図解でわかりやすく解説してくれる初心者向けテキストのイメージが強いですが、社労士に関しては、「みんほし」の名をかたっているだけで全くの別物です。(滝澤ななみ先生は、巻頭特集を担当)
社労士のみんほしは、初心者にわかりやすく図解・イラストで解説するようなテキストではなく、細かい知識まで網羅的に、淡々と解説するテキストです。
このため、初心者にはおすすめできませんが、情報量はかなり多いので、辞書的に使う場合や学習経験者には一番のおすすめです。
私も、LECトリセツをメインに使いながら、辞書としてみんほしを使っていました。ただし、みんほしはわかりにくいので、難しい内容を調べるとき用に、ユーキャンをサブ辞書として使っていました。
※ 問題集については、当ページ後半の「みんなが欲しかった! 社労士 合格のツボ」で紹介します。
- フルカラーでレイアウトや文字は読みやすいが、中身は「堅苦しい教科書」
- 3分冊にセパレート可能
- 細かい知識まで網羅的に、情報を整理せずに淡々と解説するだけで、わかりにくい
- 初心者にはおすすめできない
- 情報量はかなり多いので、辞書的に使う場合や学習経験者には一番のおすすめ
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みんなが欲しかった!社労士の教科書(2026年度版) |
| 著者 | TAC社会保険労務士講座 |
|---|---|
| 出版社 | TAC出版 |
| 発売日 | 2025/10/7 |
| ページ数 | 1,176ページ |
| サイズ | A5判 |
| 電子書籍 | Kindle・楽天Koboあり |
| 価格 | 4,290円 |
No.4:出る順社労士 必修基本書(LEC)
次に紹介するテキストは、LECの「出る順社労士 必修基本書」です。
トリセツと同じLECからの出版ですが、トリセツとは正反対の特徴を持ったテキストです。
出る順テキストは、細かい知識までしっかり網羅し、条文・趣旨から通達、判例、過去問知識まで正確に掲載されています。
まさに、法律資格のLECが出版するロングセラーテキストですね。(1992年の初版から30年超え)
この1冊があれば、合格に必要な知識が確実に身につけられます。

ただし、トリセツの2倍近いボリューム(1.8倍)があり、2分冊にセパレートできますが、それでも分厚くて重いです。。
2色刷りで見にくく感じますし、ページのレイアウトや文字のサイズなども、読みにくく感じます。正直、ページを開いた瞬間、勉強する気が失せるというか、、私は個人的に苦手です。。

出典:Amazon
情報を網羅するテキストという意味では、みんほしと似ていますが、みんほしとはまた全然違います。
みんほしは一見わかりやすそうに感じますが、中身はわかりにくいです。一方、出る順は、一見わかりにくそうに感じますが、中身は整理されていて、簡潔にわかりやすく書かれています。
条文・趣旨から始まり、ポイント解説や判例、通達、発展知識、過去問出題例などが、できるだけ正確に、かつ簡潔に記載され、関連知識の比較表なども充実しています。
簡潔であるがゆえに、テキストを読んでいるというより、辞書や文献に当たっているような感覚になります。
正直、独学で初心者が最初に読むテキストとしては、おすすめではありません。
一方、辞書的に使う場合や学習経験者が使う場合、また、徹底的に勉強して確実な合格力を身につけたい方におすすめです。
※ 問題集については、当ページ後半の「出る順社労士 一問一答過去10年問題集」で紹介します。
- 法律資格のLECが出版するロングセラーテキスト
- 2分冊にセパレート可能(分冊しても分厚い)
- 細かい知識まで網羅し、条文・趣旨から通達、判例、過去問知識まで正確に掲載
- ただし、2色刷りで、ページレイアウトや文字サイズなどが見にくく読みにくい
- 一方、中身は整理されて、正確に、かつ簡潔にわかりやすく記載されている。
- 辞書的に使う場合や学習経験者が使う場合、また、徹底的に勉強して確実な合格力を身につけたい方におすすめ
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出る順社労士 必修基本書(2026年版) |
| 著者 | 東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 |
|---|---|
| 出版社 | 東京リーガルマインド |
| 発売日 | 2025/10/14 |
| ページ数 | 1,283ページ |
| サイズ | A5判 |
| 電子書籍 | Kindle・楽天Koboあり |
| 価格 | 4,180円 |
No.5:うかる!社労士 テキスト&問題集(日経BP)
次に紹介するのは、日経BPから出版されている「うかる!社労士 テキスト&問題集」です。
著者は、大手予備校講師を務めた後、現在は独立して講座を運営をしているトミーこと富田朗先生で、受験指導歴20年を超えるベテラン講師です。
このテキストは、テキスト&問題集の一体型になっているのが最大の特徴で、シリーズとして問題集の出版はなく、この1冊だけでテキストから問題集、本試験形式の問題演習まで全てをカバーしようという効率学習型のテキストです。
1,000ページ超えの分厚さですが、分冊できないのは残念なところですね。
問題集としては、過去5年分の過去問が収録されています。(科目ごとにテキスト部分の後ろに4年分の過去問。巻末に直近年度の過去問)
一問一答ではなく五肢択一のままで、重要な過去問を厳選するでもなく、重要度の明記もなく、単純に過去5年分を収録しているだけなので、問題集としての利用効果はあまり高くありません。
さらに、問題と解答が別々に掲載されているので、いちいちページを繰らないと解答が見れないのもかなり使い勝手が悪いですね。

出典:Amazon
一方、テキストとしては、ページ数が少ない割に意外と充実していて、制度趣旨から簡潔な解説で、コンパクトに情報がまとまっています。(約800ページ)
かつて、複数の予備校で講座テキストに採用されたことがあるなど、初心者・学習経験者を問わず、オーソドックスに学習できるテキストといえそうです。
ということで、テキスト・問題集一体型の「うかる!社労士テキスト&問題集」は、最小限の学習量で合格を目指したい方におすすめの1冊です。
※ 合格レベルを目指すなら別途問題集を追加購入することをおすすめします。
なお、購入者特典として、フルカラー講義テキスト(PDF)や全体像・勉強法の講義動画がついています。
- テキスト・問題集が一体になった効率学習型テキスト
- 1,000ページ超えで分厚いが分冊はできない
- 問題集は厳選せずに五肢択一で5年分を収録、問題・解答を別々に掲載など使い勝手が悪い
- テキストは意外に充実していて、簡潔・コンパクトに情報がまとまっている
- 初心者・学習経験者を問わず最小限の学習量で合格を目指す方におすすめ
※合格レベルを目指すなら問題集の追加購入も
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うかる!社労士 テキスト&問題集(2026年版) |
| 著者 | 富田 朗 |
|---|---|
| 出版社 | 日経BP 日本経済新聞出版 |
| 発売日 | 2025/10/31 |
| ページ数 | 1084ページ |
| サイズ | A5判 |
| 電子書籍 | Kindle・楽天Koboあり |
| 価格 | 4,290円 |
No.6:社労士合格プレミアテキスト(TAC)
次に紹介するのは、TACの「比較認識法で覚える!社労士合格プレミアテキスト」です。
このテキストは、2025年度版が初版の新しいテキストで、TACの岡武史先生が提唱している勉強法「比較認識法」に基づいて書かれているのが最大の特徴です。
※ 「比較認識法」は、岡先生の登録商標です。
比較して覚えるべき知識が随時、比較表(比較認識法の公式)として整理されているので、違いを認識しながら学習ができます。
社労士試験は、類似制度・関連知識が山ほどあるので、比較しながら覚えることは必須であり、合格者なら誰でも当たり前にやっていることです。他のテキストでももちろん比較表はあります。
しかし、プレミアテキストは、比較が必要な知識としてピックアップしている事項が多いのが他のテキストとの違いですね。

出典:Amazon
テキストの本文は、合格に必要な知識がしっかり網羅されているほか、条文や判例の掲載が多いのも特徴です。(判例は要旨ではなく原文のまま)
項目ごとに、まず条文を掲載するところから始まり、条文ベースで解説されていきます。
図解やイラストは少なく、文章中心の解説ですので、初心者にはかなり厳しいと感じますね。

そして、テキストが分厚すぎます。このボリュームは半端ないですね。。(分厚すぎるため、2冊別々に出版され、それぞれ2分冊ずつセパレートできるようになっています)
ページ数で比較してみると、トリセツが約700ページで、ユーキャン・みんほし・出る順・うかる!が1,000~1,300ページなのに対し、プレミアテキストは1,700ページもあります。
とにかく、プレミアテキストは、初心者にはおすすめではありません。
逆に、ある程度の学習経験者で、比較して覚えることができていない人、条文・判例集代わりに使いたい人におすすめです。
※ 問題集については、当ページ後半の「社労士合格セレクト過去問題集」で紹介します。
- TAC岡先生の「比較認識法」に基づくテキスト
- 条文や判例の掲載が多く、条文ベースの解説
- 図解やイラストは少なく、文章中心の解説
- テキストが分厚すぎで、半端ないボリューム(2冊に分けて出版)
- 初心者にはおすすめではない
- 学習経験者で、比較して覚えることができていない人、条文・判例集代わりに使いたい人におすすめ
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比較認識法で覚える!社労士合格プレミアテキスト 労働科目編(2026年版) |
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比較認識法で覚える!社労士合格プレミアテキスト 社会保険科目編(2026年版) |
| 著者 | 岡 武史 |
|---|---|
| 出版社 | TAC出版 |
| 発売日 | 2025/10/25 |
| ページ数 | (労働科目)936ページ (社会保険科目)804ページ 合計 1,740ページ |
| サイズ | A5判 |
| 価格 | (労働科目)2,860円 (社会保険科目)2,860円 合計 5,720円 |
No.7:ごうかく社労士 基本テキスト(中央経済社)
次に紹介するテキストは、中央経済社の「ごうかく社労士 基本テキスト」(通称「秋保本」)です。
1996年から続くロングセラーテキストで、かつては社労士試験の定番テキストとされていました。
著者の秋保雅男先生は受験指導歴20年を超えるベテラン講師で、受験生の間では「秋保本」として親しまれてきました。
※ 元々は「うかるぞ社労士」として週刊住宅新聞社から出版されていましたが、2017年に出版元が廃業後、2018年版からは「ごうかく社労士」として中央経済社から引き続き出版されています。
ごうかく社労士は、合格レベルの情報をしっかり掲載したうえで、初心者向けにわかりやすく解説してくれるテキストです。(情報量は、みんほしや出る順より少ない)

イラストは少なく文章中心の解説ですが、図解や表は豊富で、制度趣旨から解説してくれるので、初心者でも独学での学習が可能です。
タイプとしては、ユーキャンの速習テキストと同じ系統のテキストですね。
ただし、ユーキャンほど噛み砕いた解説ではないため、わかりやすさはユーキャンには及びません。
また、ユーキャンのように知識を確認する問題の掲載はありませんし、分冊できるようにもなっていません。
良いテキストであることには間違いありませんが、ユーキャンと比較すると、すべての面で劣っているように感じてしまいます。
- かつての社労士試験の定番テキスト「秋保本」
- 合格レベルの情報をしっかり掲載し、初心者向けにわかりやすく解説
- イラストは少なく文章中心だが、図解や表は豊富
- 制度趣旨から解説があり、初心者でも独学可能
- ユーキャンの速習テキストと同系統のテキスト
- ただし、ユーキャンと比較すると、すべての面で劣っていると感じる
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ごうかく社労士 基本テキスト(2026年版) |
| 著者 | 秋保 雅男, 株式会社労務経理ゼミナール |
|---|---|
| 出版社 | 中央経済社 |
| 発売日 | 2025/11/3 |
| ページ数 | 978ページ |
| サイズ | A5判 |
| 価格 | 4,620円 |
上記テキスト7冊の違いを比較
ここで、上記テキスト7冊の違いについて、比較整理しておきたいと思います。
トリセツ・ユーキャン・秋保本は、わかりやすく噛み砕いた解説で、初心者におすすめのテキストです。
一方、みんほし・出る順・プレミアは、学習経験者におすすめのテキストです。
そして、うかる!は、効率学習におすすめのテキストです。
それぞれの特徴を、私なりに一言でまとめると下記のようになりますので、テキスト選びの参考にしてください。
- わかりやすく噛み砕いた解説で初心者におすすめのテキスト
- 【トリセツ】(フルカラー)ゆったりしたレイアウトで基本知識に絞って解説
⇒ 初心者に一番のおすすめ(別途、辞書的なテキストが必要) - 【ユーキャン】(2色刷り)ぎゅうぎゅう詰めで応用知識も含めて解説
⇒ 初心者が1冊だけで勉強したい場合におすすめ(情報量が多く挫折のおそれあり) - 【秋保本】(2色刷り)ユーキャンと同系統
⇒ ユーキャンよりわかりやすさが劣り、確認問題なし、分冊もなし
- 【トリセツ】(フルカラー)ゆったりしたレイアウトで基本知識に絞って解説
- 学習経験者におすすめのテキスト
- 【みんほし】(フルカラー)見やすく、読みやすいレイアウトで情報を網羅
⇒ 学習経験者に一番のおすすめ - 【出る順】(2色刷り)条文・趣旨・通達・判例・過去問などを簡潔に完全網羅
⇒ 学習経験者で、確実な合格力を身に付けたい人におすすめ - 【プレミア】(2色刷り)条文全文・判例原文を掲載し、条文べースで解説・比較表多数
⇒ 学習経験者で、比較して覚えられない人、条文・判例集代わりに使いたい人におすすめ - 効率学習におすすめのテキスト
【うかる!】(2色刷り)テキスト&問題集一体型で簡潔・コンパクトに情報を整理
⇒ 最小限の学習量で合格を目指す方におすすめ(合格レベルには別途問題集が必要)
- 【みんほし】(フルカラー)見やすく、読みやすいレイアウトで情報を網羅
社労士の独学におすすめの問題集・過去問・一問一答

次は、社労士試験の独学におすすめの過去問・一問一答などの問題集を紹介します。
テキストをいくら読んでも知識は身につきませんので、テキスト・問題集との往復学習が必要です。
社労士の問題集・過去問には、五肢択一式と一問一答式がありますが、個人的には、一問一答式が圧倒的におすすめです。
社労士試験は、受験生を混乱させるための捨て肢(すてあし)が多く、五肢択一の過去問には合格に必要のない知識が大量に含まれているため、勉強に無駄が生じます。
一方、一問一答式は、合格に必要な知識を一肢ずつ厳選して収録できますので、効率的に学習できるメリットがあります。
このため、以下では一問一答式の問題集・過去問のみに絞って紹介していきます。
No.1:社労士 合格のトリセツ 基本問題集(LEC)
社労士の問題集として、一番のおすすめは、LECの「社労士 合格のトリセツ 基本問題集」です。
一問一答形式で、基本問題を中心に1,380肢の過去問が収録されています。(9割以上は過去問ですが、少しだけオリジナル問題が含まれています。2025年版1,000肢⇒2026年版1,380肢に増強)
トリセツテキストに対応した問題集で、基本知識をひとつずつ確認しながら、がっちりと基礎固めができます。

出典:Amazon
ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説になっていて、解説には1肢ごとにトリセツの該当ページが具体的に明記されているので、テキスト・問題集の往復学習がスムーズにできますね。
2分冊にセパレートでき、背表紙シールも付属しているので綺麗に使えます。
印刷は2色刷りですが、科目ごとに赤・緑・青など異なる色が使用されているため、他の問題集よりもカラフルな印象を受けますね。

※この写真は労働科目の分冊です。
ただし、その結果、目隠しシート(赤シート)の対応が不能になったようで、解答解説を目隠しするために、ちょっとアナログですが、解答かくしシート(紙の目隠しシート)を被せて隠すという形で対応されています。
※ 私はそもそも、赤シート対応の問題集でも赤シートは使わず、本に挟まっている「売上・注文カード」でいつも答えを隠しているので、赤シート対応の有無は特に気にしていませんが。
さらに、収録されている全問題が、スマホアプリで解けるようになっているので、外出先などのちょっとしたスキマ時間にも勉強できますね。
- 基本問題を中心とした一問一答式過去問(+オリジナル問題)
- トリセツテキストとセットで、がっちりと基礎固めができる
- 2色刷りだが科目ごとに異なる配色でカラフルな印象
- 全問題がアプリで解ける
- 一番のおすすめ!
| 分冊 | 2分冊にセパレート可能 |
|---|---|
| 収録内容 | 基本問題を中心に1,380肢 (過去問9割以上+オリジナル問題1割未満) |
| 出題形式 | 一問一答 |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 『社労士 合格のトリセツ 基本テキスト』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 付属の解答かくしシートで右ページを目隠し可能 |
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社労士 合格のトリセツ 基本問題集(2026年版) 著者:椛島 克彦, 東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2025/8/25 ページ数:772ページ サイズ:A5判 電子書籍:Kindle・楽天Koboあり 価格:3,520円 |
No.2:みんなが欲しかった!社労士 合格のツボ(択一対策・選択対策)(TAC)
社労士の問題集として、上記のトリセツと合わせておすすめなのが、TACの「みんなが欲しかった!社労士 合格のツボ」です。
上記のトリセツで基礎固めをした後に、合格のツボを使って応用知識・発展知識を身につけていくのがおすすめです。
合格のツボは、過去問ではなく、今後出題が予想される重要かつ頻出の問題が、択一式は一問一答式で1,600肢、選択式は333問収録されたオリジナル問題集です。

出典(2025年版):Amazon
Basic(基本編)とStepUp(応用編)の2段階に分かれていて、択一式はほぼ半々、選択式は9:1ぐらいの割合です。
Basicでも、トリセツ知識で解けるような基本問題は半分もなく、StepUpはほぼ全問が初見になるため、トリセツ知識で解ける問題は、全体の2~3割ぐらいしかありません。
つまり、収録されている問題の大部分は応用・発展知識のため、合格のツボをマスターすることで、本試験合格レベルの知識を身につけることができます。
※ 逆に、基礎をマスターする前に合格のツボを使うと挫折する危険性が高いので、注意してください。

ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説で、解答と解説の重要語句が付属の赤シートで目隠しできるようになっています。
みんほしシリーズの1冊ですが、みんほしテキストへのリンクはなく、特にどのテキストにもリンクされていません。
※ みんほしテキストに対応した問題集として、「みんなが欲しかった!社労士の問題集」も出版されていますが、五肢択一で効率的ではないため、当ページでの紹介は省略します。
B6判でコンパクトなうえに、3分冊にセパレートできるようになっています。(2025年版までは分冊できなかったため私はカッターで切り離していましたが、2026年版から分冊が可能になって、さらに使いやすくなりました。)
私は、トリセツで基礎固めしたあと、この合格のツボで応用・発展知識を身につけ、社労士試験に合格できましたので、TAC合格のツボは、是非おすすめします!
- 今後の出題を予想した重要・頻出のオリジナル問題集
- 大部分が応用知識・発展知識(トリセツを基本問題とした場合)
- 本試験合格レベルの知識が身につけられる
- 是非おすすめ!
| 分冊 | 3分冊にセパレート可能 |
|---|---|
| 収録内容 | 重要・頻出の予想問題 (択一)1,600肢(オリジナル問題) (選択)333問(オリジナル問題) |
| 出題形式 | (択一)一問一答 (選択)穴埋め |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | なし |
| 目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答と解説の重要語句を目隠し可能 |
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みんなが欲しかった!社労士 合格のツボ 択一対策(2026年度版) 著者:TAC社会保険労務士講座 出版社:TAC出版 発売日:2025/11/11 ページ数:932ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:3,190円 |
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みんなが欲しかった!社労士 合格のツボ 選択対策(2026年度版)
著者:TAC社会保険労務士講座 出版社:TAC出版 発売日:2025/11/11 ページ数:732ページ サイズ:B6判(一般的なテキストより小さい) 価格:3,190円 |
「トリセツ&合格のツボ」で予備校に匹敵する知識が得られる
知識量としては、「トリセツ&合格のツボ」で、予備校の講座を受講するのに匹敵する知識が得られたと思っています。
本試験後に各予備校の解答速報や検証会を見ましたが、大原やTACの解説で、正解すべきとされた問題は私も取れていましたし、正解できない問題は私も取れていませんでした。そして、できれば正解したい(取れるか取れないか)の問題は半分ぐらい取れていました。
私は、令和7年度本試験(択一式)で50問正解しましたが、その問題の全肢を見直し、既存知識で正誤を判断できる肢・できない肢を分類したところ、下記の結果になりました。
| トリセツ知識で判断できる | 合格のツボ等知識で判断できる | 判断できない |
|---|---|---|
| 128肢 | 64肢 | 154肢 |
※ 「合格のツボ等知識」には、「無敵の社労士3 直前対策編」「LEC予想模試」「みんほし予想模試」の知識が含まれています。
これを前提に、消去法や組合せも含めて正解できた問題・できなかった問題を数えたところ、下記の結果でした。
| 既存知識で正解できた | 現場思考で正解できた | 正解できなかった | 勘違いでミスった |
|---|---|---|---|
| 32問 | 18問 | 18問 | 2問 |
※ 大原の難易度分析のX(Twitter):易(絶対取りたい)12問、普通(取れるか取れないか)40問、難(取れたら神)18問
※ TACも、確実に得点してほしい、できれば得点してほしい、得点は難しい の3つに分類してありましたが、分析会申込者にしか公表していないデータのため、ここには掲載できません。(私の結果と大きな矛盾はありませんでした)
つまり、「トリセツ&合格のツボ」で、大手予備校が指導している知識量と同じだけの知識が身についていたことになります。
No.3:社労士 択一式トレーニング問題集(資格の大原)
次におすすめの問題集は、資格の大原の「解いて覚える!社労士 択一式トレーニング問題集」(通称「トレ問」)です。
この問題集は、大原の社労士講座で使用される教材のひとつですが、一般向けにも市販されている問題集です。(テキストは講座生専用のため市販なし)
社労士試験の合格者は大原の受講生が一番多いので、ある意味、社労士試験の定番問題集といえるかと思います。
一問一答形式で、おおむね過去15年から厳選した過去問と、今後出題が予想されるオリジナル問題が合計2,500肢ぐらい収録されています。(比率は過去問:オリジナル=75%:25%ぐらい)

合格に十分な問題量で、基礎固めから本試験合格レベルまで完全網羅した問題集です。
このため、トレ問を使うなら、他の問題集は必要ありませんね。
私がおすすめしている「LECトリセツ&TAC合格のツボ」に相当すると考えられますので、問題集を組み合わせるのではなく、1つの問題集だけで勉強したい場合は、大原のトレ問がおすすめです。

大原トレ問(左)← → (右)LECトリセツ&TACツボ
ただし、トレ問は科目別に出版されているので、全10冊を購入する必要があり、値段的にはトリセツ&ツボの1.5倍ほどかかる点には注意が必要です。
また、解説には1肢ごとにテキストの参照ページが明記されていますが、大原受講生専用テキストへのリンクのため、独学者には役に立ちません。
※ TAC合格のツボは、そもそもどのテキストにもリンクしていませんので、トレ問のリンクが役に立たないのは、特に欠点ではありません。
また、印刷は白黒のため、赤シートには対応していません。
さらに、トリセツ&ツボのように基礎から応用へとステップアップしながらの勉強ではなく、基礎知識も応用知識も区別なく一気に学習することになるため、初心者は挫折の危険性が高まる点に注意してください。
- 過去15年の厳選過去問とオリジナル問題を一問一答式で収録
- 基礎固めから本試験合格レベルまで完全網羅
- 1つの問題集だけで勉強したい場合は、大原のトレ問がおすすめ
- ただし、全10冊でトリセツ&ツボの1.5倍の費用。白黒印刷で赤シート非対応
- 基礎も応用も一気に学習するため、初心者は挫折の危険性が高まる点に注意
| 分冊 | 10冊に分けて出版 |
|---|---|
| 収録内容 | 過去15年の厳選過去問+オリジナル問題 約2,500肢 (過去問75%+オリジナル問題25%) |
| 出題形式 | 一問一答 |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 大原講座生専用テキスト『科目別講義テキスト』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 白黒印刷のため非対応 |
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解いて覚える!社労士 択一式トレーニング問題集① 労働基準法(2026年対策) 著者:資格の大原 社会保険労務士講座 出版社:大原出版 発売日:2025/8/25 ページ数:194ページ サイズ:A5判 価格:990円 |
|
![]() ②安衛(2026年) 2025/9/8発売 76ページ 880円 |
![]() ③労災(2026年) 2025/10/27発売 132ページ 880円 |
![]() ④雇用(2026年) 2025/10/27発売 164ページ 990円 |
![]() ⑤徴収(2026年) 2025/11/17発売 138ページ 880円 |
![]() ⑥労一(2026年) 2025/11/17発売 76ページ 990円 |
![]() ⑦健保(2025年) 2025/1/21発売 230ページ 1,210円 ※新年版 1/20発売 |
![]() ⑧国年(2025年) 2025/2/10発売 196ページ 990円 ※新年版 2/2発売 |
![]() ⑨厚年(2025年) 2025/3/14発売 210ページ 990円 ※新年版 3/16発売 |
![]() ⑩社一(2025年) 2025/3/25発売 122ページ 880円 |
社労士 選択式トレーニング問題集(資格の大原)
選択式については、「社労士 選択式トレーニング問題集」も科目ごとに9冊で出版されています。
ただし、さすがに選択式でそこまで問題集をやり込む必要はないと思いますので、特におすすめしません。
選択式問題集としては、TAC合格のツボ、又は、LEC出る順がおすすめです。
![]() 全9冊 |
解いて覚える!社労士 選択式トレーニング問題集① 労働基準法(2026年対策) 著者:資格の大原 社会保険労務士講座 出版社:大原出版 発売日:2025/8/25 ページ数:180ページ(9冊合計で約1,700ページ) サイズ:A5判 価格:990円(9冊合計で9,460円) |
No.4:ユーキャンの社労士 これだけ!一問一答集(U-CAN)
次に紹介するのは、「ユーキャンの社労士 これだけ!一問一答集」です。
繰り返し問われる重要事項が一問一答式で777肢収録されています。(過去問7割+オリジナル問題3割ぐらいの比率です。)
※ ユーキャンのシリーズで、「ユーキャンの社労士 過去&予想問題集」も出版されていますが、五肢択一で効率的ではないため、当ページでの紹介は省略します。

出典(2025年版):Amazon
ただし、収録数が少ないため、これだけでは不安ですね。他の問題集も合わせて使う必要があると思います(例えば、TAC合格のツボなど)。
ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説で、解答と解説の重要語句が付属の赤シートで目隠しできるようになっています。

解説には1肢ごとにテキストの該当ページが具体的に明記されているので、スムーズにテキストの確認ができます。
コンパクトサイズ(B6判より小さい新書サイズ)のため、持ち運びにも便利ですね。
ユーキャンのテキストを使う場合は、この一問一答集とセットで使うのがおすすめです。(ただし、他の問題集も必要)
- 一問一答式で、過去問を中心にオリジナル問題も含めた777肢が収録
- 収録数が少ないため、これだけでは不安(TAC合格のツボなど他の問題集も必要)
- コンパクトサイズ(B6判より小さい新書サイズ)
- ユーキャンのテキストを使う場合におすすめ
| 分冊 | セパレートなし(そもそもコンパクト) |
|---|---|
| 収録内容 | 繰り返し問われる重要事項777肢 (過去問7割+オリジナル問題3割) |
| 出題形式 | 一問一答 |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 『ユーキャンの社労士 速習レッスン』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答と解説の重要語句を目隠し可能 |
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ユーキャンの社労士 これだけ!一問一答集(2026年版)
著者:ユーキャン社労士試験研究会 出版社:U-CAN 発売日:2025/11/7 ページ数:440ページ サイズ:B6判より小さい(新書サイズ) 価格:2,420円 |
No.5:出る順社労士 一問一答過去10年問題集(LEC)
次に紹介するのは、LECの「出る順社労士 一問一答過去10年問題集」です。
4冊に分けて出版されていて、過去10年分の過去問が科目別・項目別に一問一答形式で収録されています。
上記の3冊は、重要知識を厳選して収録しているのに対し、出る順一問一答は、過去10年の全ての肢を収録しています。(5肢×70問×10年=3,500肢 ※実際には計算結果を選択する場合などがあるのでもう少し少ないですが。)
※ 参考資料として、過去10年の選択式問題も、解説なしで問題と解答だけ収録されています。

出典:Amazon
一問一答で全肢を収録すると、一問一答のメリットがなくなるように感じますが、出る順では、問題文の一肢ごとに3段階のランク分け(難・普通・易)をすることでクリアしています。
「難」は、「高得点で合格を目指す場合に正解したい問題」とされていますので、これがつまり、合格には必要のない知識になります。
「難」の問題は、いわゆる「捨て肢(すてあし)」で、今後出題される可能性が低い問題です。(出る順テキストにも掲載のない知識が多いです。)
このため、「難」には手を出さず、「普通」と「易」だけをマスターすることを目指して勉強するのがおすすめです。(※普通・易だけでも、TACツボや大原トレ問より問題数は多い)

ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説で、解答と解説の重要語句が付属の赤シートで目隠しできるようになっています。
また、解説には1肢ごとに出る順テキストの該当ページが具体的に明記されています。
ということで、出る順一問一答は、徹底的に勉強し、確実な合格力を身につけたい方におすすめの一問一答問題集ではありますが、あくまでも過去問だけしか掲載されていない点に注意が必要です。
このため、未出論点のオリジナル問題が収録されているTAC合格のツボか大原トレ問を解く方が、効率的・効果的だと思いますので、私としては、そちらをおすすめします。
- 4冊に分けて出版
- 過去10年の全過去問を科目・項目別に一問一答式で収録
- 問題文一肢ごとに3段階にランク分け(難・普通・易)
- 徹底的に勉強し、確実な合格力を身につけたい方におすすめ
- ただし、過去問だけで未出論点の収録がない点に注意
| 分冊 | 4冊に分けて出版 |
|---|---|
| 収録内容 | 過去10年の全過去問3,500肢 (過去問を難・普通・易にランク分け) ※参考資料として過去10年の選択式も解説なしで収録 |
| 出題形式 | 一問一答 |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 『出る順社労士 必修基本書』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答と解説の重要語句を目隠し可能 |
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出る順社労士 一問一答過去10年問題集 1 労働基準法・労働安全衛生法・労働者災害補償保険法(2026年版) 著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2025/10/23 ページ数:454ページ サイズ:A5判 電子書籍:Kindle・楽天Koboあり 価格:1,650円 |
|
![]() 2 雇用・徴収・労一(2026) 2025/11/14発売 444ページ 1,650円 |
![]() 3 健保・国年(2025) 2024/12/12発売 480ページ 1,540円 ※2026年版 12/12発売予定 |
![]() 4 厚年・社一(2025) 2024/12/18 367ページ 1,540円 ※2026年版 12/18発売予定 |
出る順社労士 選択式徹底対策問題集(LEC)
選択式については、「出る順社労士 選択式徹底対策問題集」が出版されています。
過去問ではなく、全問オリジナルの問題で400問以上が収録されていますので、選択式対策としては、TAC合格のツボと並んでおすすめです。
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出る順社労士 選択式徹底対策問題集(2025年版)
著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2024/12/24 ページ数:895ページ サイズ:A5判 価格:2,860円 ※2026年版の予約販売中(12/24発売予定) |
No.6:社労士合格セレクト過去問題集(TAC)
次に紹介するのは、TACの「比較認識法で覚える!社労士合格セレクト過去問題集」です。
2025年度が初版のプレミアテキストに対応した問題集ですが、前々から問題集だけで出版されていましたので、テキストに合わせて新たなシリーズに再編された形になります。
TACの岡先生が提唱する比較認識法に基づく一問一答式の過去問で、過去20年以上の過去問から合格に必要不可欠な問題を厳選し、択一式は約2,000肢、選択式は約50問が収録されています。

出典:Amazon
特徴的なのは、問題文の文章自体に、出題のポイントとなる箇所が網掛けされている点です。
このため、各問題の正誤を判断するポイントがどこにあるのか、きちんと知識を整理すべきポイントがどこにあるのか認識しながら問題を解くことができます。
ただし、学習が進むと、逆にこれが問題を解くヒントになってしまうので、赤シートで網掛けを隠すことも可能です。(赤シートで問題文を隠すというのは、けっこう面倒くさいというか、かなり使いにくいかもしれません。。)
解説には、テキストと同様、比較して覚えるべき知識には比較認識法の公式(比較表)が掲載されていますで、しっかり比較しながら覚えられますね。

ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説で、解答は付属の赤シートで目隠しできるようになっています。
また、解説には1肢ごとにプレミアテキストの該当ページが具体的に明記されています。
メインテキストにプレミアテキストを選んだ場合には、セレクト過去問題集をセットで使うのがおすすめです。
- TAC岡先生の比較認識法に基づく一問一答式過去問
- 過去20年以上から合格に必要不可欠な過去問を厳選収録
- 問題文中に出題のポイントとなる箇所を網掛け
- 比較して覚えるべき知識には比較認識法の公式(比較表)を掲載
- プレミアテキストとセットで使う場合におすすめ
| 分冊 | 2冊に分けて出版 |
|---|---|
| 収録内容 | 過去20年以上から厳選した合格に必要不可欠な過去問約2,000肢(選択式約50問) |
| 出題形式 | (択一)一問一答 (選択)穴埋め |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 『社労士プレミアテキスト』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 付属の赤シートで解答と問題文の網掛けを目隠し可能 |
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比較認識法で覚える!社労士合格セレクト過去問題集 労働科目編(2025年度版)
著者:岡 武史 出版社:TAC出版 発売日:2024/12/12 ページ数:484ページ サイズ:A5判 価格:2,750円 ※2026年版の予約販売中(11/26発売予定) |
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比較認識法で覚える!社労士合格セレクト過去問題集 社会保険科目編(2025年度版)
著者:岡 武史 出版社:TAC出版 発売日:2024/12/12 ページ数:528ページ サイズ:A5判 価格:2,750円 ※2026年版の予約販売中(11/26発売予定) |
No.7:ごうかく社労士 まる覚え一問一答(中央経済社)
次に紹介する問題集は、中央経済社の「ごうかく社労士 まる覚え一問一答」です。
ごうかく社労士 基本テキスト(秋保本)に対応した一問一答式の問題集で、社労士試験合格に不可欠な基本事項が1,250肢収録されています。
収録されている問題は、原則すべてオリジナル問題で、過去に出題実績のある論点については、その出題年度が明記されています。
※ 秋保本のシリーズで、「ごうかく社労士 基本問題集[過去&予想]」も出版されていますが、五肢択一で効率的ではないため、当ページでの紹介は省略します。

テキストと同様、ユーキャンとよく似た一問一答問題集ですが、問題集に関しては、収録問題数が多い点で、ユーキャンよりも良いですね。
これだけあれば、基礎知識はバッチリ習得できると思います。
とはいえ、この問題集だけで合格知識に到達するのは難しいと思いますので、やはり他の問題集も必要だと思います。(おすすめはTAC合格のツボ)
ページのレイアウトは、左ページが問題、右ページが解答・解説で、解説には1肢ごとにテキストの該当ページが具体的に明記されていますが、白黒印刷のため赤シートには対応していません。
コンパクトサイズ(B6判の変形)のため、持ち運びには便利です。
ごうかく社労士テキスト(秋保本)を使う場合は、この一問一答とセットで使うのがおすすめです。
- 一問一答式で、合格に不可欠な基本事項を1,250肢収録(原則オリジナル問題)
- ユーキャンとよく似た一問一答問題集だが、収録問題数はユーキャンより多くて良い
- ただし、合格にはやはり他の問題集も必要(TAC合格のツボなど)
- コンパクトサイズ(B6判の変形)
- ごうかく社労士テキスト(秋保本)を使う場合におすすめ
| 分冊 | セパレートなし(そもそもコンパクト) |
|---|---|
| 収録内容 | 合格に不可欠な基本事項1,250肢 (オリジナル問題) |
| 出題形式 | 一問一答 |
| ページ構成 | 左ページに問題、右ページに解答・解説 |
| テキストとの関連付け | 『ごうかく社労士 基本テキスト』にリンク(1肢ごとに該当のページ番号を明記) |
| 目隠しシート対応 | 白黒印刷のため非対応 |
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ごうかく社労士 まる覚え一問一答(2025年版)
著者:秋保 雅男 (監修, 著), 株式会社労務経理ゼミナール (著) 出版社:中央経済社 発売日:2025/1/30 ページ数:488ページ サイズ:B6判の変形 価格:2,640円 |
直前期の予想問題集(模試)おすすめ2選

次は、社労士の予想問題集(模試)を紹介したいと思います。
直前期には、勉強の仕上がり具合を確認し、自分の苦手分野・知識を見つけるために、模試を解くのがおすすめです。
社労士の択一式試験は時間的にかなり厳しいので、時間配分のシミュレーションも必須です。模試を解く際は、必ず時間を計って解くようにしましょう。
また、問題集を一問一答形式でしか解いていない場合は、五肢択一の形式にも慣れておかないといけませんね。
本試験では、知らない問題、見たこともない問題が大量に出題されますので、模試で難問の出題にも慣れておく必要があります。
No.1:出る順社労士 当たる!直前予想模試(LEC)
社労士の予想問題集(模試)で一番のおすすめは、LECの「出る順社労士 当たる!直前予想模試」です。
やはり、”模試といえばLEC”ですね!LECの模試は、出題形式や難易度が最も本試験に近いと言われています。
実際、私も試験直前期にこの予想模試を解きましたが、本試験の結果とほぼ同じ得点でした。
※ LEC模試(第2回):選択31点、択一49点 ⇒ 本試験:選択31点、択一50点
この予想問題集には、本試験と同じ形式で2回分の予想模試が収録されています。
さらに、購入者特典として解説講義の提供があり、模試各回たっぷり2時間半ずつ、LEC専任講師が解説してくれます。
その他、巻頭特集として今年の出題をLEC講師が予想した「”出る順”論点大予想」や「得点源にする!重要判例総ざらい」など、直前期に役立つ情報が満載です。
予想問題集を買うなら、まずはLECの直前予想模試を購入することをおすすめします!
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出る順社労士 当たる!直前予想模試(2025年版)
<予想問題×2回分> 著者:東京リーガルマインドLEC総合研究所 社会保険労務士試験部 出版社:東京リーガルマインド 発売日:2025/4/25 ページ数:411ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:1,980円 |
No.2:みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試(TAC)
次に紹介するのは、TACの「みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試」です。
この予想問題集には、本試験と同じ形式で2回分の予想模試が収録されています。
この模試は、本試験の難易度に合わせるのではなく、基本事項を中心に構成されているのが特徴です。
巻頭特集では、TAC講師が出題を予想した「本試験ではココが出る!TAC講師論点予想」「試験に出る!重要判例20選!」がついています。
さらに、購入者限定特典として、「厳選問題 解き方解説講義」「超重要判例 解説講義」もついています。
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みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試(2025年版)
<予想問題×2回分> 著者:TAC社会保険労務士講座 出版社:TAC出版 発売日:2025/4/24 ページ数:476ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:1,980円 |
白書統計対策におすすめの参考書

次は、白書統計対策におすすめの参考書を紹介します。
No.1:無敵の社労士(3) 完全無欠の直前対策(TAC)
※ 2026年度版は、「社労士合格サポートナビ(4)最強の直前対策」にリニューアルされます。
私が白書統計対策に使ったのは、TACの「無敵の社労士(3) 完全無欠の直前対策」です。
白書統計対策以外にも、一般常識全般や、法改正情報、重要判例、選択式対策、重要過去問など、直前期に役立つ情報が盛沢山に収録されています。
ただし、白書統計以外は使うつもりはなかったので、統計は、『これだけは!一般常識演習問題』の統計の問題を解きながら、『これだけは!統計調査』のところを覚えていきました。
次に、『これだけは!白書対策』のところを、重要箇所に線を引きながら読んでいきました。
あと、もともとは判例対策は特にするつもりはありませんでしたが、『最終チェック!重要判例 徹底解説 厳選10選!』を活用することにし、重要そうなところに線を引きながら読んでいきました。
判例については、その流れから、LEC・TACの予想模試の巻頭特集に収録されていた重要判例も読むことにしました。
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無敵の社労士(3) 完全無欠の直前対策(2025年版)
著者:TAC出版編集部 出版社:TAC出版 発売日:2025/5/27 ページ数:240ページ サイズ:B5判(一般的なテキストより大きい) 価格:1,650円 |
社労士テキストの使い方・独学勉強法

最後に、これら社労士のテキストを使って独学で勉強する際のおすすめ勉強法を紹介したいと思います。
実際に独学で合格した私の勉強方法・テキストをまとめると以下のようになります。
- 基礎固め
- LEC『社労士 合格のトリセツ』(テキスト・問題集)×3周
- 応用知識の習得
- TAC『社労士 合格のツボ』(択一式・選択式)×1周
※辞書として、みんほし・ユーキャンも使用
※トリセツテキストに載っていない知識は、すべてトリセツテキストに書き込む
※この1周でテキスト8周に相当
- TAC『社労士 合格のツボ』(択一式・選択式)×1周
- 模試で実力チェック
- LEC『出る順社労士 当たる!直前予想模試』(第1回・第2回)×1周
- 白書統計・判例対策&総復習
- TAC『無敵の社労士(3) 完全無欠の直前対策』(白書統計部分・判例部分)×2周
- LEC『出る順社労士 当たる!直前予想模試』の巻頭特集(判例部分)×2周
- TAC『みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試』の巻頭特集(判例部分)×2周
- TAC『社労士 合格のツボ』(択一式のみ)×1周
上記の勉強法に沿って勉強を進める際の勉強法のポイントやコツは、下記のとおりです。
- テキストを記憶するために問題集を解く
- 知識はすべてテキスト1冊に集約する
- 関連知識を比較しながら覚える
- 特に暗記が必要な知識はスキマ時間に暗唱する
- テキストを確認した箇所に線を引く
この勉強方法の詳細については、下記の関連記事で詳しく紹介していますので、そちらをご参照ください。
独学が不安な方は通信講座もおすすめ
なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には通信講座もおすすめです。
下記の記事では、社労士のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式で紹介しています。費用の安さや合格率の高さなど項目別のおすすめ講座も紹介していますので、参考にしてください。























































