更新日:2023年11月7日
TACのマンション管理士・管理業務主任者講座については、当サイトのマンション管理士の通信講座ランキング・管理業務主任者のおすすめ通信講座のページで、おすすめNo.4でご紹介している通信講座です。
TACは、あくまでも通学教室をメインとした資格学校ですので、教室運営のためにどうしてもコストがかかってしまいます。
このため、受講料が高額になってしまうというのが、通信講座として、おすすめ上位でご紹介できない大きな理由です。
このページでは、TACの管理業務主任者講座の評判・口コミを踏まえ、どのような点が優れているのか、また、どのような点が残念なのかについて、掘り下げてご紹介していきたいと思います。
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TACマンション管理士・管理業務主任者講座の評判・口コミ
ではまずはじめに、TACマンション管理士・管理業務主任者講座に関する評判・口コミから確認しておきたいと思います。
TACの評判・口コミについて調べたところ、そこから私が感じた代表的な評判としては、以下のようなものが挙げられます。
良い評判・口コミ
- 大手スクールで実績と知名度があり、安心できる
- 合格者数を公表しており、確かな実績がある(毎年100人以上の合格者を輩出)
- 講義が分かりやすい
- テキストが見やすくてわかりやすい
- カリキュラムが効率的(講義&ミニテスト、基礎→応用→直前期)
- 回数無制限の質問対応や、自習室の利用などサポート体制が充実
悪い評判・口コミ
- 価格(受講料)が高い
このように、TACのマン管・管業講座に関する評判・口コミは、”価格が高い”という点を除けば、すこぶる良い評判ばかりです。
TACのマンション管理士・管理業務主任者講座の概要
それでは改めて、TACのマンション管理士・管理業務主任者講座の概要について、簡単に確認しておきたいと思います。
TACは、1980年に公認会計士・税理士講座を開講して以来、宅建士、行政書士など各種の資格講座を開講している業界最大規模の資格予備校です。
不動産系の資格分野では、特に定評がありますね。
マンション管理士・管理業務主任者の通信講座
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通信講座名・受講料
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以下では、TACのマン管・管業講座の初学者向けメインコース「マンション管理士・管理業務主任者 W合格本科生S」を中心に、講座を構成する以下の項目ごとに分けて、詳しくご紹介していきたいと思います。
- 講義・講師
- カリキュラム
- 教材(テキスト・問題集)
- eラーニング
- 合格実績
- サポート体制
- 受講コース
TACマンション管理士・管理業務主任者講座の講義・講師をレビュー!
まずは、TACマンション管理士・管理業務主任者講座の講義・講師からレビューしていきます。
TAC自慢の講師陣
TACの講義は、重要ポイントを絞ったわかりやすい受験指導が心がけられており、TAC自慢の講師陣が、”合格へのナビゲーター”として、受講生のモチベーションを維持してくれます。
TACのマン管・管業講座では、その柱となる「マンション管理士・管理業務主任者本科生」の収録担当講師になっていることや、TACの市販テキストの執筆もしていることなどから、「小澤 良輔」講師が看板講師であると言って差し支えないかと思います。
写真で見ると、ちょっとボサボサの髪でガサツそうな先生なのかと思いきや、講義動画を視聴してみると、真逆でビックリしました。。大学教授のようなインテリな雰囲気で、アナウンサーのような綺麗な声で滑らかに講義を進める、、この先生は、本気のプロ講師ですね。
小澤講師のプロフィール
小澤講師のプロフィールです。
著書
- みんなが欲しかった! マンション管理士・管理業務主任者 合格へのはじめの一歩
- マンション管理士 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート
- 管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート
講義サンプル
⇒ サンプル動画が掲載されているページ(TAC 公式サイト)
講義スタイル
講義は、通学講座を収録したものです。黒板の前に立ち、板書しながら解説するスタイルです。
TACマンション管理士・管理業務主任者講座のカリキュラムをレビュー!
TACのマン管・管業試験の初学者向けの標準的な講座として「マンション管理士本科生S」・「管理業務主任者本科生S」という講座が用意されています。
また、マン管・管業のW合格を目指す「W合格本科生S(マンション管理士本科生S+管理業務主任者本科生S)」という講座も用意されていますので、マンション管理士試験も併せて受験することを予定されている場合は、W合格本科生を受講することをおススメします。
TACの戦略的カリキュラム
TACでは、試験傾向を徹底的に分析することにより、初学者でも無理なく学習できる学習効率を追求した戦略的カリキュラムとなっています。
インプット学習
インプット学習は、基本講義、過去問攻略講義、総まとめ講義の3段階に分かれており、基本知識の習得、実践力の養成、総整理という流れで合格に必要な知識を身に付けていきます。
- 基本講義・・・合格に必要な基本知識をじっくりと学習し、毎回の講義ごとに復習のためのミニテストも配付されます。
- 過去問攻略講義・・・実践力を養成するために、重要な過去問について、演習と解説講義とが実施されます。
- 総まとめ講義・・・本試験直前期に、重要論点を復習し、横断的に知識の総整理を行う講義になっています。
アウトプット学習
アウトプット学習では、基礎答練、直前答練、全国公開模試のそれぞれで実力の確認をしながら、本試験レベルの実力に高めていくというカリキュラムになっています。
- 基礎答練・・・本試験と同じ四肢択一式で、各科目ごとに基本知識の問題演習が実施されます。
- 直前答練・・・近年の出題傾向を反映させ、本年の出題予想を盛り込んだ予想問題で、本試験同様、50問を2時間で解く答案練習になっています。
- 全国公開模試・・・本試験と同一の形式で実施される全国公開模試で、力試しができます。
イン・アウト平行カリキュラム
これらのインプット学習とアウトプット学習とは平行して進められるカリキュラムになっており、基本講義の1科目が終わるたびに、その科目に対応した基礎答練が実施され、その後、過去問攻略講義⇒総まとめ講義⇒直前答練⇒公開模試といった流れで、効率的に実力アップを図れるようカリキュラムが組まれています。
90時間の充実のカリキュラム
以上のカリキュラムにより、TACマン管・管業講座の総講義時間は92時間という、たっぷりのボリュームになっています。(インプット講義:68時間、アウトプット講義:24時間)
講義時間数が長いということは、それだけ丁寧な講義を受けることができるわけですが、逆に言うと、それだけ学習期間が長くかかってしまうことにもなります。
この点については、ご自身が確保できる勉強期間と相談しながら判断する必要がありますね。
TACマンション管理士・管理業務主任者講座の教材(テキスト・問題集・eラーニング)をレビュー!
次は、TACマン管・管業講座の教材に関するレビューです。
TACのオリジナル教材
TACのマン管・管業講座の教材は、当サイト内「管理業務主任者の独学におすすめのテキスト・問題集」のページでご紹介している「管理業務主任者 基本テキスト」と同シリーズの、TACが出版している教材「マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト」をはじめとしたオリジナル教材が使用されます。
使用教材
- マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト(上・中・下)
- マンション管理士 項目別過去8年問題集
- 管理業務主任者 項目別過去8年問題集
- 基礎答練、直前答練、全国公開模試
- ミニテスト、総まとめレジュメ、法律改正点レジュメ(1冊)、受講ガイド等
テキストについて
テキストは、本試験の傾向を分析し、長年の受験指導のノウハウに基づき開発されたTACオリジナルのテキスト「マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト」(TACが市販しているテキストで、2色刷り)が使用されます。
この「総合テキスト」の特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 各節ごとの 「Introduction」で、これから何を学ぶのか確認
- 各節ごとに重要度を明示し、メリハリをつけて学習
- 各節の重要ポイントを整理
- わかりづらい箇所は、事例を使って具体的に解説
問題集について
問題集についても、同じくTACが市販している「マンション管理士 項目別過去8年問題集」、「管理業務主任者 項目別過去8年問題集」が使用されます。
これは、過去8年分の過去問をテーマ別に収録した問題集になっています。
eラーニングについて
TACの通信講座の受講形態は、Web通信とDVD通信のいずれかから選択することができ、Web通信を選択した場合は、講義動画をWebで受講する形態となり、スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可能です。
また、音声ダウンロードも可能で、携帯音楽プレイヤー等で講義を聴くこともできます。
なお、講義動画は、7段階に速度調節が可能で、0.8倍速から2倍速まで調整して再生することが可能となっています。
その他、講義動画を受講すること以外は特段の機能はないようです。
TACマンション管理士・管理業務主任者講座の合格実績
つづいて、TACマン管・管業講座の合格実績を確認しておきたいと思います。
毎年の合格者数を公表
TAC受講生のマンション管理士・管理業務主任者試験の合格者の実績については、下記のとおりはっきりと公表されていますので、安心感がありますね。
年度 | マンション管理士試験の合格者数 | 管理業務主任者試験の合格者数 |
2010年度 | 56名 | 120名 |
2011年度 | 45名 | 157名 |
2012年度 | 77名 | 180名 |
2013年度 | 57名 | 188名 |
2014年度 | 94名 | 103名 |
2015年度 | 32名 | 168名 |
2016年度 | 51名 | 185名 |
2017年度 | 49名 | 152名 |
2018年度 | 39名 | 103名 |
2019年度 | 37名 | 114名 |
2020年度 | 27名 | 115名 |
2021年度 | 28名 | 81名 |
2022年度 | 42名 | 98名 |
2010年〜2022年でマン管:634名・管業:1,764名の合格者を輩出
このように、2010年から2022年までの過去12年間で1,764名もの合格者を輩出しています。
ただし、この実績は、通学・通信を問わず、TAC全体の合格者の数ですので、通信講座でどの程度の実績があるのかは不明です。
TACマンション管理士・管理業務主任者講座のサポート体制
次は、TACマン管・管業講座のサポート体制です。
回数無制限の質問対応
TACのサポート体制は、インターネットフォローシステム(i-support)を使ってメールで質問ができるほか、FAX(質問カード)による質問が可能となっています。
質問回数は、無制限です。
自習室も利用可能
また、通信講座の受講生であっても、全国各地にあるTACの校舎で、自習室が利用できますので、学習に専念できる環境で自習することも可能です。
TACのマンション管理士・管理業務主任者講座を徹底レビューまとめ
TACのマンション管理士・管理業務主任者講座は、当サイトでは、アガルート・フォーサイト・スタディングに次いで、おすすめ第4位でご紹介していますが、その上位3社とは、個人的には大きな隔たりがあると感じています。
確かに、カリキュラムはとても充実していますが、テキストはオリジナルとはいえ、一般向けに市販しているテキストを使用しており、受講料は上位3社に比べて2倍以上と高額です。
通学スクールで検討するのであれば、TACは合格実績を公表しておりその実績は確かなものということ、そして、やはりTACは不動産系資格には強いことから、最有力の講座になってきますが、通信講座として検討する場合には、通信を専門としているアガルート、スタディング、フォーサイトには全く敵わないと思います。
TACマン管・管業講座の特徴まとめ表
![]() ⇒ TACマン管・管業講座 公式サイト |
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受講料 | @マンション管理士 本科生S【2023年試験向け】 [Web] 132,000円 [DVD] 143,000円 A管理業務主任者 本科生S【2023年試験向け】 [Web] 126,500円 [DVD] 137,500円 Bマンション管理士/管理業務主任者 W合格本科生S【2023年試験向け】 [Web] 143,000円 [DVD] 154,000円 |
講義時間数・講義スタイル | @マンション管理士本科生S INPUT :68時間 OUTPUT:15時間 合計:82時間 A管理業務主任者本科生S INPUT :68時間 OUTPUT:13時間 合計:81時間 BW合格本科生S INPUT :68時間 OUTPUT:24時間 合計:92時間 講義は通学講座を収録。黒板の前に立ち、板書して解説 |
教材(テキスト・問題集) | 2色刷り(オリジナルテキスト) ※その他教材の詳細は、以下のとおり。 【W合格本科生の場合】 総合テキスト(上・中・下)(各1冊)、過去問題集(2冊)、ミニテスト(各回)、基礎答練(4回分)、総まとめレジュメ(1冊)、直前答練(3回分+2回分)、法律改正点レジュメ(1冊)、全国公開模試(1回分+1回分)、受講ガイド |
eラーニング | (受講形態でWebを選択した場合) 講義視聴(スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可) |
合格実績 | マンション管理士試験において、42名の合格者を輩出(2022年度) (2021年度は28名など、過去13年間で634名の合格者を輩出) 管理業務主任者試験において、98名の合格者を輩出(2022年度) (2021年度は81名など、過去13年間で1,764名の合格者を輩出) |
サポート体制 | インターネットフォローシステム(i-support)、FAX(質問カード)による質問対応 |
セールスポイント! | ★頼れる講師陣“合格へのナビゲーター" ★長年の受験指導のノウハウに基づいたオリジナル教材 ★試験を徹底的に分析した磨き抜かれたカリキュラム |
総合評価 | ![]() ![]() |
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