更新日:2023年8月25日
管理業務主任者試験は、合格率が20%程度あり、国家資格の中では比較的容易に取得できる資格といえます。
このため、管理業務主任者は、独学でも、テキスト1冊をしっかりと読み込み、問題集(過去問)を複数回繰り返すだけで、短期合格も十分に可能な資格です。
ただし、この簡単そうに思えることを一定期間毎日続けるというのが、一番大変なことなんですが。。
こページでは、管理業務主任者試験に「独学」で合格するために必要な勉強時間や、私が実践した勉強法など、どうすれば独学で合格できるのか、実際に独学で合格した私の経験に基づき、その方法を詳しくご紹介したいと思います。
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管理業務主任者試験は独学で合格できる!
まずはじめに、そもそも管理業務主任者試験は、独学で合格できるのかどうか不安に感じる方が多いかもしれませんが、管理業務主任者試験は独学でも合格できます。
独学でも合格できる理由
独学でも管理業務主任者試験に合格できると考える理由は、以下のとおりです。
- 市販教材が十分に揃っている
- 合格に必要な知識は市販教材だけで手に入る
理由@:市販教材が十分に揃っている
管理業務主任者試験は、宅建や行政書士といった超人気資格には及びませんが、例年15,000人ほどが受験する人気資格のひとつです。
受験者数の少ない資格の場合は、市販教材の品揃えが悪く、十分な知識・情報が得られない資格試験も確かにあります。
しかし、管理業務主任者試験は違います。各社から市販教材が出版され、合格に必要なテキスト・問題集が十分に揃っています。
理由A:合格に必要な知識は市販教材だけで手に入る
とはいえ、資格予備校や通信講座を受講しないと入手できないような知識や情報があるんじゃないの?と疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
私も昔は、そんな風に思うこともありました。
市販教材の多くは資格予備校が出版しているわけですから、予備校は講座を受講してもらうために、本当に重要な情報は市販教材には載せてないんじゃないか?合格に必要な知識は、講座を受講しないと教えてくれないんじゃないか?と。
しかし、私の経験上、そんな疑問・不安は、すべて払拭されました。
私自身、これまでに、宅建、行政書士、土地家屋調査士、司法書士などの国家試験に合格してきましたが、すべて市販教材に載っている知識だけで合格できました。
ですので、独学だからといって心配することはありません。合格に必要な知識・情報は、すべて市販教材に載っています。
事実、私も含め多くの人が独学で合格している
今の時代、ネットで検索すればすぐにわかりますが、独学で合格している方は数多くいらっしゃいますし、私自身も独学で合格することができました。
管理業務主任者試験の合格率は、例年、おおむね20%程度で推移していますので、100人受験した場合、20名が合格し、80名が不合格になるということです。
しかし、他の資格試験の合格率と比べると、例えば下記のような合格率になっていますので、他の国家資格と比較した場合、管理業務主任者の20%というのは、易しい難易度といえます。
<不動産系の国家資格>
- 宅建士試験:15%
- マンション管理士試験: 8〜9%
- 土地家屋調査士試験: 8〜9%
<法律系の国家資格>
- 行政書士試験:10%前後
- 社会保険労務士試験: 6%
- 司法書士試験: 4〜5%
また、大して勉強をしないで受験する方も多いと思いますので、20%という数値に、そこまで惑わされる必要はないかと思います。
一定期間、しっかりと勉強に取り組めば、独学でも十分に合格できるはずです。
なお、管理業務主任者試験に挑戦するための勉強方法としては、独学のほか、通信講座や通学講座もありますが、コストが最も安くつき、なおかつ手軽にできるのは、やはり「独学」です。
逆に、コストが最も高くつき、手軽さが最も低いのは「通学講座」です。
そして、その中間とでもいうべき、良いとこ取りをしたものが、「通信講座」ということになるかと思います。
もちろん、「コスト」と「手軽さ」のほかに、どの勉強方法が管理業務主任者試験の合格への近道なのか、ということも考慮しないといけませんが、この点については、はっきり言って、どの勉強方法でも、しっかりとこなすことができれば合格できます。
独学であっても、最後までやり遂げることができれば、管理業務主任者試験に合格できるんです!
ただし、独学には乗り越えなければならない壁がある
独学は、コストが安く済み、誰でもいつでも手軽に始められるというメリットがある一方で、独学には、乗り越えなければならない壁(デメリット)がいくつもあります。
これがなければ、予備校や通信講座が存在する意味がありませんからね。
- どの教材を選べばいいかわからない。
- テキストを自分で読み進めないといけない。
- 教材の使い方がわからない。
- 今の勉強法で合っているのか不安。
- 自分でスケジュール管理をしないといけない 。
- わからなくても質問できない。
- モチベーションを維持するのが大変。
などなど、独学のメリットに比べ、挙げればキリがないほど数多くの壁(デメリット)が存在しています。
独学の場合、こういったデメリットを乗り越えないといけません。
【関連記事】
正しい勉強法で勉強すれば独学でも合格できる!
このように、独学でも管理業務主任者試験に合格することができ、事実として私も含めて多くの人が独学で合格しています。
ただし、独学には乗り越えなければならない壁(デメリット)があることも事実です。
しかし、当サイトは、「独学で資格取得」をテーマとしており、私自身も独学特有のデメリットに悩まされ、あれやこれやと試行錯誤を繰り返しながらも、独学で管理業務主任者試験やその他の国家資格にも合格してきました。
独学で勉強する場合、誤った勉強法では合格できません。合格できたとしても、ものすごく時間がかかってしまいます。
管理業務主任者試験に独学で合格するためには、正しい勉強法で勉強する必要があります。
このページでは、私がおすすめする効率的な勉強法をご紹介していきたいと思いますので、独学で管理業務主任者試験に合格することを目指して、頑張っていきましょう!
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独学が不安な方は、管理業務主任者おすすめ通信講座ランキングのページをご参照ください。 |
管理業務主任者の独学に必要な勉強時間は?
次は、独学で管理業務主任者に合格するために必要な勉強時間や勉強期間について見ていきたいと思います。
- 勉強時間の目安は、300時間程度
- 半年前から勉強を始めるのが標準的
300時間の勉強が目安
一般的に、初学者が管理業務主任者試験に合格するためには、300時間程度の勉強時間が必要と言われています。
ただし、この300時間というのは、あくまでも初学者の場合の話であって、例えば宅建試験の合格者であれば、もっと短い勉強時間で合格することが可能です。
私も、既に宅建に合格していましたので、管理業務主任者試験に合格するために取り組んだ勉強時間は、トータルで約80時間でした。
ですので、宅建などの学習経験がある方の場合は、3分の1ぐらい(100時間程度)の勉強時間を想定しておけば、よいのではないかと思います。
このように、人それぞれ、予備知識がどれだけあるか、実務経験があるかなど違いがありますので、300時間というのはあくまでも目安となりますが、とりあえずはみなさんも、この勉強時間を参考に、学習計画を立てていただければと思います。
半年前から勉強を始めるのが標準的
一般的に、管理業務主任者試験に合格するには半年程度の勉強期間が必要とされています。
ただし、これも初学者の場合の話です。宅建の経験があれば話は別です。
私の場合は、管理業務主任者試験の勉強期間は、約2ヶ月間でした。
管理業務主任者試験は、毎年12月の第1日曜日に実施されますので、その2ヶ月前の10月から勉強を開始したと思います。
既に宅建試験に合格している場合は、管理業務主任者試験で重要な科目「民法」や「区分所有法」についての試験対策を軽く済ませることができるため、かなり大幅な時間短縮が可能になります。
1日の勉強時間と必要な期間のスケジュール
管理業務主任者試験に必要な勉強時間が300時間とした場合に、1日の勉強時間によって、必要な期間のスケジュールがどのように変化するか、確認しておきたいと思います。
300時間の勉強時間を達成するためには、例えば、1日に3時間の勉強時間が確保できる方であれば、3か月強の期間になりますし、1日に2時間確保できる方なら5ヶ月程度、1日に1時間しか勉強時間が確保できない方であれば、10か月程度の期間が必要になると考えていただければよいかと思います。
1日の勉強時間 | 要する勉強期間 |
3時間 | 3ヶ月 |
2時間 | 5ヶ月 |
1時間 | 10ヶ月 |
難易度・合格率と勉強時間を宅建・マン管などと比較
ちなみに、管理業務主任者試験の合格に必要な300時間という勉強時間は、他の資格試験に比べると、どのような位置づけになるのでしょうか。
資格試験の合格に必要な勉強時間というのは、その資格の難易度と、ある程度の相関関係があります。
不動産系資格で一覧表にしてみると、以下のようになります。
資格名 | 合格率 | 必要な勉強時間 |
マンション管理士 | 約 8% | 500時間 |
宅建士 | 約 15% | 300時間 |
管理業務主任者 | 約 20% | 300時間 |
賃貸不動産経営管理士 | 約 30% | 100時間 |
このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。
仕事で忙しい社会人が勉強時間を作る方法
私が管理業務主任者試験に独学で合格するために取り組んだ1日の勉強時間は、約1時間(休日は2時間程度)でした。
この勉強時間をどうやって作るのか、勉強時間の作り方について少しお話したいと思います。
- 朝早く起きて勉強時間を作り出す
- 帰宅してから寝るまでの時間で勉強時間を確保する
- スキマ時間で勉強時間を作り出す
- 睡眠時間を削って勉強時間を作り出す (あまりおススメできませんが・・・)
朝早く起きて勉強時間を作り出す
私の場合は、毎朝仕事に行く前に、1時間早く起きて勉強しました。
当時は、毎日夜遅くまで残業していましたので、夜に勉強ができなかったからです。
私は、朝早く起きるのが苦手でしたので、この勉強時間の作り方は、けっこう辛かったですが、朝起きるのが得意な方には、いい方法だと思います。
帰宅してから寝るまでの時間で勉強時間を確保する
一般的には、仕事を終えて家に帰ってから寝るまでの時間で勉強時間を確保するというパターンが多いかと思います。
私も、管理業務主任者試験では、朝早く起きて勉強するという方法をとりましたが、宅建試験の受験勉強の際は、夜寝るまでの時間で勉強していました。
やはり、この時間帯が誰でも一番確保しやすく、また、集中できる時間かと思います。
スキマ時間で勉強時間を作り出す
また、スキマ時間(通勤時間、昼休みなど)を使って勉強することも考えられますね。
私は、車通勤でしたので、通勤時間というのは使えませんでしたが、電車通勤の方にとっては、電車の中で過ごす通勤時間は、なかなか勉強するには適した時間なのではないでしょうか。
また、スキマ時間としては、昼休みの時間も、けっこう使えるかと思います。
私は、マンション管理士試験の受験勉強の際は、昼休みにスマホを使って勉強することもやりました。
昼休みは1時間ありましたので、最低でも30分程度は時間が余りますよね。この時間に、喫煙所でタバコを吸いながら、コーヒーを飲みながら、スマホで勉強していましたね。
その他にも、賃貸不動産経営管理士試験の受験勉強の際は、朝食(パン)を食べながらの時間や、その後のコーヒーを飲みながらの時間も、勉強時間にしていました(これは独学ではなく、講義動画を視聴していました)。
睡眠時間を削って勉強時間を作り出す(あまりおススメできませんが・・・)
あと、司法書士試験の受験勉強の際は、かなり体に負担をかけてしまいましたが、仕事の残業が多くどうしても時間の確保ができなかったため、夜の寝る時間を遅らせて、睡眠時間を1時間削って勉強していた時期もありました。
元々は6時間程度の睡眠時間でしたが、5時間まで減らしました。その生活を続けた結果、体に異変が、、、ということで、あまりおススメできない方法ですが、短い期間であれば、瞬発力で乗り切ることも可能かもしれませんね。
短期集中の方が勉強効率は高い
このように、社会人の方が勉強時間を確保するのは、なかなか大変だと思いますが、できれば短期集中で、1日2時間程度を確保して、5ヶ月程度の学習で合格を目指すのが、ベターではないかと思います。
1日1時間で10ヶ月というのも、やむを得ないかと思いますが、覚えたことを忘れてからまた覚え直すというサイクルが長くなり、勉強の効率が低下してしまいますので、その点はご注意いただきたいと思います。
もちろん、1日に3時間の勉強時間を確保できる人は、短期集中で3ヶ月というスケジュールも可能です。
短期集中の方が、繰り返しのサイクルが早くなりますので、勉強の効率は確実に上がります。
管理業務主任者の独学におすすめの勉強法
それでは次は、独学で管理業務主任者試験に合格するための効率的なおすすめ勉強法について、具体的にご紹介したいと思います。
独学で勉強を始めるためには、まずテキストと問題集を選ぶところから始めます。
そして、自宅などでテキストを読んでインプット学習をし、問題集を解いてアウトプット学習をする、という形で勉強を進めることになります。
また、外出先などでスキマ時間を使って勉強することもできますね。
おすすめ勉強法の全体の流れは、下記のリストのようになりますので、以下で順にご紹介していきます。
- テキスト・問題集を選ぶ(最低限、1冊ずつあればOK)。
- テキストを通読し、全体像を把握する。
- 章ごとにテキストを読み、そこに対応する問題集を解く。
- 問題集のみを解いていく(最低でも3回は解く)。
- 模試を受験する(又は予想問題集を解く)。
勉強法@:テキスト・問題集を選ぶ
管理業務主任者の試験日までの勉強期間や1日の勉強時間などの大まかなスケジュールが決まれば、受験勉強をするためのテキスト選びから始めましょう。
そして、そのテキストに対応した問題集も併せて選びます。
独学の場合、最低限、テキストと問題集がそれぞれ一冊ずつあれば合格できます!
管理業務主任者の独学におすすめのテキストや問題集については、下記の関連記事で詳しくご紹介していますので、そちらをご参照いただければと思います。
【関連記事】
勉強法A:テキストを通読し、全体像を把握する
独学用のテキスト・問題集が決まったら、いよいよ勉強開始です!
まず、管理業務主任者の基本テキストを一通り読みます。
この際は、とにかくわからないことがあっても気にせずに、ドンドン読み進めることがポイントです。
細かいところは気にせず、大雑把にイメージを把握するつもりで読み進めるのがいいと思います。
細かいところを気にしすぎると前に進めなくなり、挫折してしまうおそれがありますので。。
勉強法B:テキストを章ごとに読み、そこに対応する問題集を解く
このようにして、テキストを一通り読み終わったら、次は問題演習に入ります。
ただし、ここですぐに問題集を解こうとしても、テキストの最初の方に書いてあったことなどスッカリ忘れていますので、挫折感を味わうだけになりかねません。
このため、私は、再度、テキストを章ごとに読み直してから、その章に対応する問題集(過去問)を解いていく、という方法をおススメします。
この際、記憶が曖昧な部分については、テキストの該当部分を読み直しながら学習を進めます。
問題を解くことによって、テキストを読むだけでは理解できなかった部分も理解できるようになってきますし、テキストには問題を解くために直接必要のない記述も含まれていますので、とにかく最初にテキストを読む際は、余計なところで引っ掛からないように注意してください。
勉強法C:問題集のみを解いていく(最低でも3回は解く)
このようにして、テキストと問題集の平行学習が終わったら、次は、問題集だけを再度解いていきます。
この問題集については、3回程度繰り返し解くことができれば、もう合格レベルに十分に達していると思います。
勉強法D:模試を受験する(又は予想問題集を解く)
なお、独学の場合であっても、模試(模擬試験)は受験しておいた方がよいと言われることがあります。
模試を受験することで、自分の学習の進み具合の確認ができ、自分の苦手分野、弱点を把握することができますし、順位が出ますので自分の実力を知ることができますので、ここで把握した弱点を、本試験に向けて集中的に補強していくことができます。
また、受験指導校が過去の出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえることもできます。
そして、本試験と同じ時間・形式で行われるため、解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることなどの効果も期待できます。
模試にはこのように様々な効果がありますし、1回受験するだけなら数千円で受験できますので、時間が確保できる方は、受けるに越したことはないと思います。
模試としては、予備校が実施する模試を受験するという方法と、それに代えて予想問題集(模試)を解くという方法の2種類が考えられます。
それぞれ、以下のページでご紹介していますので、参考にしてください。
【参考】私がかろうじて合格した超短期勉強法
ちなみに、私の場合は、試験まであまりにも期間が短かかったため(2ヶ月で60時間)、かなり無理をした勉強方法になってしまいました。
とりあえず参考に記載しておきます。
まず、TACのテキスト『管理業務主任者基本テキスト 』を一通り読み、そのあと、TACのまとめ本(要点整理テキスト)『管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート 』を2回通読しました。
そして、最後の悪あがきとして、問題集『管理業務主任者一問一答セレクト 』の3章(区分所有法等)と4章(マンション標準管理規約)を解いただけで、本試験に臨むことになってしまいました。
結果的に合格できましたが、これは私に予備知識があったからこその結果ですので、私が本来、独学で資格試験に臨む場合の勉強方法については、上記でご紹介した勉強法のとおりです。
独学で勉強する際の注意点
独学の勉強法は上記でご紹介したとおりですが、次は、独学で勉強する際の注意点について、下記でお伝えしていきたいと思います。
- わからなくても、気にせず前に進むこと。
- 悩みこんでしまうのが一番ダメ!
- 勉強のモチベーションをいかに維持するかがポイント
わからなくても気にせず前に進むこと
独学の場合は、通信講座や通学講座を受講する場合と違って、わからないことがあっても講師に質問したりすることはできません。
このため、わからないことが出てきた場合は、自分で悩むか参考書を調べるか、ネットで検索するなど、自分で解決するしかありません。
ただし、ここで深入りをしてしまうと、さっぱり前に進まなくなってしまいますので、これが独学の大きな落とし穴になってしまいます。わからないから悩む、、そして、解決できずに投げ出す。。。
こうならないようにするためには、気にせず前に進むことです。とにかく進める!
悩みこんでしまうのが一番ダメ!
悩み込んでしまってはいけません。
何度も繰り返すうちに、わかることが多くあります。テキストでわからなくても、問題集を解けばわかることもあります。一度解いてもわからなくても、二度目に解いたらわかることもよくあります。
ですので、とにかく悩み込むんでしまうこと、これが一番ダメです。この点には、くれぐれも注意してください。
勉強のモチベーションをいかに維持するかがポイント
独学で管理業務主任者に挑戦する場合、実は、勉強を続けるモチベーションを維持することが一番大変です。
管理業務主任者試験に合格できるかどうかは、このモチベーションを維持できるかどうか、にかかっていると言っても過言ではないと思います。
つまり、最初に立てたスケジュールどおりに勉強すれば、きっと誰でも合格できると思うんです。
しかし、スケジュールどおりに勉強ができる人なんて、ほとんどいないと思います。私もそうです。
私の場合は、スケジュールを崩しながらも、なんとかスケジュールの修正を繰り返し、ぎりぎりのラインで最後の仕上げまで持っていってゴールを迎えるというパターンが多いです。
とにかく、最低限、テキスト1周+問題集2〜3周は回せるように、試験当日まで勉強を続けないといけません。
モチベーションが下がったときに、どのようにしてモチベーションを上げればよいか、私自身の経験をもとに、挙げてみたいと思います。
- 友人や家族など周りの人に、管理業務主任者試験を受験することを公表する。
周りの人に言ってしまうと、不合格になると恥ずかしいという気持ちから、頑張ろうという気持ちになりますよね。 - 勉強する場所を変える。
いつも同じ場所で勉強していると、だらけてしまいますが、そんな場合は、勉強する場所を変えるというのもいいかもしれません。喫茶店や図書館などで勉強してもいいですし、外に出るのが難しければ、家の中で、違う部屋に移動するだけでも気分転換になるのではないでしょうか。 - 何のために管理業務主任者試験の合格を目指しているのか思い返す。
そもそも何のために管理業務主任者の合格を目指しているのか思い返してみれば、またやる気もアップしてきます。 - 合格したら〇〇をする。といった計画を立てる。
合格したらご褒美で旅行に行くとか、ご馳走を食べに行くとか、色んな計画を立てるというのもいいですね。 - 1日に〇時間必ずやると決める。または、〇ページ必ず読むと決める。
具体的に数値目標がある方が、やる気が出ますよね。達成感も出ます。 - 根を詰めないで、余裕をもって。休憩を取りながら。
あまり根を詰めすぎると、精神的にも体力的にも持ちませんので、ほどほどに。 - 勉強の記録をつける。
今日は何ページ進んだ、何時間勉強した。という記録を毎日つけましょう。これをすると、達成感が出ます。逆に、今日はあまり進まなかった、、明日はがんばろう!という気持ちにもなります。 - 勉強が遅れてきたら、随時スケジュールを見直す。
スケジュールどおりに進まないから、もうダメだ、、間に合わない。とすぐに諦めてはいけません。ここからが勝負どころです。ここで踏ん張れる人が合格するんです。スケジュールどおりできる人なんていません。妥協できるところは妥協して、最低限・最小限の勉強内容に絞り込んで、スケジュールを見直しましょう。
管理業務主任者に独学で合格する勉強時間と勉強法まとめ
以上のとおり、管理業務主任者に独学で合格するための勉強時間や勉強法についてご紹介してきました。
最後に、ここまでの内容を整理しておきたいと思います。
- 管理業務主任者試験は独学で合格可能!
- 勉強時間は、一般的には300時間程度が必要(1日に2時間なら5ヶ月程度)
- ただし、宅建などの学習経験があれば、100時間あれば合格可能
- 勉強時間は、帰宅後に2時間程度確保できるのがベターだが、難しければ早起きしたり、昼休みや通勤時間などのスキマ時間の活用を
- 独学の勉強法は、テキスト1冊を読み、問題集1冊を3回繰り返せばOK
- ただし、初めてテキストを読む際は、立ち止まらずに読み進めることが重要
- モチベーションの維持が一番大変なため、周辺環境や目標などに工夫を
独学は、確かに通信講座や通学講座を受講する場合に比べ、デメリットも多くありますが、多くの方が独学でも合格しているという事実もありますし、私自身も、宅建の受験経験があったとはいえ、独学で合格することができました。
このページでは独学特有のデメリットを、できるだけ払拭できるように記載してきたつもりですので、この記事を参考に、管理業務主任者試験に独学でチャレンジし、見事に合格を勝ち取ってください!
独学にかかった費用
ちなみに、私が管理業務主任者試験対策に要した費用は、テキスト・問題集・法令集の購入費用として、7,732円でした。
独学ならではのお安さに収まっています!
このほかに、管理業務主任者試験の受験手数料として、8,900円がかかります。
私が実際に購入したテキスト等の教材は以下のとおりですが、詳細については、「管理業務主任者試験の独学におすすめのテキスト・問題集」のページでご紹介していますので、そちらをご覧になって、独学に最適なテキストと問題集の組み合わせで学習を進めていただければと思います。
【テキスト 2冊】
- TAC「管理業務主任者基本テキスト」・・・メインのテキストとして使用しました。
- TAC「出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート」・・・直前期に知識を総整理(丸暗記)するために使用しました。
【問題集 1冊】
- TAC「管理業務主任者 一問一答セレクト1000」・・・問題集は、これ1冊のみで済ませました。
【法令集 1冊】
- LEC「マンション管理 主要法令集」(市販されていないため、LECのオンラインショップで購入しました。)・・・購入したものの、ほとんど使用することはありませんでした。(というか、あまりにも勉強期間が短かったため、使用する暇がありませんでした。)
独学による受験結果
平成28年度合格 : 50問中39問正解(合格ライン:35問以上)
管理業務主任者試験の合格証書です。一般社団法人マンション管理業協会理事長の名で発行されています。
独学が不安な方は通信講座がおすすめ

独学が不安な方や、特に独学にこだわらない方は、通信講座がおすすめです。
最近は、費用負担の少ないオンライン講座もありますので、敢えて独学にこだわるメリットは少なくなってきていますね。
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