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管理業務主任者の勉強時間は?独学におすすめの勉強法

更新日:2025年8月30日

管理業務主任者の独学に必要な勉強時間は?おすすめ勉強法!

 管理業務主任者試験は、合格率が20%程度あり、国家資格の中では比較的容易に取得できる資格といえます。

 このため、管理業務主任者は、テキスト1冊をしっかりと読み込み、問題集(過去問)を複数回繰り返すだけで、独学でも短期合格が十分に可能な資格です。

 ただし、この簡単そうに思えることを一定期間毎日続けるというのが、一番大変なことなんですが。。

 このページでは、管理業務主任者試験に独学で合格するために必要な勉強時間やおすすめ勉強法など、どうすれば独学で合格できるのか、実際に独学で合格した私の経験に基づき、その方法を詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。管理業務主任者のほか、マンション管理士、宅建士、行政書士、司法書士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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管理業務主任者試験は独学で合格できる!

管理業務主任者試験は独学で合格できる!

 まずはじめに、そもそも管理業務主任者試験は、独学で合格できるのかどうか不安に感じる方が多いかもしれませんが、管理業務主任者試験は独学でも合格できます

独学でも合格できる理由

 独学でも管理業務主任者試験に合格できると考える理由は、以下のとおりです。

独学でも管理業務主任者に合格できる理由
  • 市販教材が十分に揃っている
  • 合格に必要な知識は市販教材だけで手に入る

理由①:市販教材が十分に揃っている

 管理業務主任者試験は、宅建や行政書士といった超人気資格には及びませんが、例年15,000人ほどが受験する人気資格のひとつです。

 受験者数が少ない資格の場合は、市販教材の品揃えが悪く、十分な知識・情報が得られない資格試験も確かにあります。

 しかし、管理業務主任者試験は違います。各社から市販教材が出版され、合格に必要なテキスト・問題集が十分に揃っています

理由②:合格に必要な知識は市販教材だけで手に入る

 とはいえ、資格予備校や通信講座を受講しないと入手できないような知識や情報があるんじゃないの?と疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

 私も昔は、そんな風に思うこともありました。

 市販教材の多くは資格予備校が出版しているわけですから、予備校は講座を受講してもらうために、本当に重要な情報は市販教材には載せてないんじゃないか?合格に必要な知識は、講座を受講しないと教えてくれないんじゃないか?と。

 しかし、私の経験上、そんな疑問・不安は、すべて払拭されました

 私自身、これまでに、宅建・行政書士・土地家屋調査士・司法書士などの国家試験に合格してきましたが、すべて市販教材に載っている知識だけで合格できました。

 ですので、独学だからといって心配することはありません。合格に必要な知識・情報は、すべて市販教材に載っています

事実、私も含め多くの人が独学で合格している

 今の時代、ネットで検索すればすぐにわかりますが、独学で合格している方は数多くいらっしゃいますし、私自身も独学で合格することができました

 管理業務主任者試験の合格率は、例年、20%程度で推移していますので、100人受験した場合、20名が合格し、80名が不合格になるということです。

 しかし、下記のように、他の国家資格と比較した場合、管理業務主任者の20%というのは、易しい難易度といえます。

<不動産系の国家資格>

  • 宅建士試験:15%
  • マンション管理士試験: 10%
  • 土地家屋調査士試験: 9%

<法律系の国家資格>

  • 行政書士試験:10%
  • 社会保険労務士試験: 6%
  • 司法書士試験: 5%

 また、大して勉強しないで受験する方も多いと思いますので、20%という数値に、そこまで惑わされる必要はありません。

 一定期間、しっかりと勉強に取り組めば、独学でも十分に合格できるはずです。

ただし、独学には乗り越えなければならない壁がある

 独学は、コストが安くつき、誰でもいつでも手軽に始められるというメリットがある一方で、独学には、乗り越えなければならない壁(デメリット)がいくつもあります

 これがないと、予備校や通信講座が存在する意味がありませんからね。

独学の壁(デメリット)
  • どの教材を選べばいいかわからない。
  • テキストを自分で読み進めないといけない。
  • 教材の使い方がわからない。
  • 今の勉強法で合っているのか不安。
  • 自分でスケジュール管理をしないといけない 。
  • わからなくても質問できない。
  • モチベーションを維持するのが大変。

 などなど、独学のメリットに比べ、挙げればキリがないほど数多くの壁(デメリット)が存在しています。

 独学の場合、こういったデメリットを乗り越えないといけません

 以下の関連記事では独学で資格試験に臨むメリットとデメリットについて詳しく解説しています。気になる方はそちらも合わせてご覧ください。

正しい勉強法で勉強すれば独学でも合格できる!

 しかし、当サイトは、「独学で資格取得」をテーマとしており、私自身も独学特有のデメリットに悩まされ、あれやこれやと試行錯誤を繰り返しながらも、独学で管理業務主任者試験その他の国家資格に合格してきました。

 独学で勉強する場合、誤った勉強法では合格できません。合格できたとしても、ものすごく時間がかかってしまいます。

 管理業務主任者試験に独学で合格するためには、正しい勉強法で勉強する必要があります。

 このページでは、私がおすすめする効率的な勉強法を紹介していきたいと思いますので、独学で管理業務主任者試験に合格することを目指して、頑張っていきましょう!

管理業務主任者の合格に必要な勉強時間は?

管理業務主任者の合格に必要な勉強時間

 次は、独学で管理業務主任者に合格するために必要な勉強時間や学習期間について見ていきたいと思います。

管理業務主任者の勉強時間
  • 勉強時間の目安は、300時間程度
  • 学習期間は6ヶ月が標準的
  • 1日の勉強時間が2時間なら5ヶ月かかる
  • 短期集中の方が勉強効率は高い
  • 忙しい社会人はスキマ時間を活用する

300時間の勉強時間が目安

 一般的に、初心者が管理業務主任者試験に合格するためには、300時間程度の勉強時間が必要と言われています。

 ただし、この300時間というのは、あくまでも初心者の話であって、例えば宅建試験の合格者なら、もっと短い勉強時間で合格することが可能です。

 宅建の学習経験がある方は、試験範囲の3分の1ぐらいが学習済みになるため、3分の2ぐらい(200時間)の勉強時間を想定しておけばいいのではないかと思います。 

 私も、既に宅建に合格していましたので、運よく約80時間の勉強時間で合格できました。

 このように、人それぞれ予備知識がどれだけあるか、実務経験があるかなど違いがありますので、300時間というのはあくまでも目安となりますが、とりあえずはみなさんも、この勉強時間を参考に学習計画を立てていただければと思います。

 以下の関連記事では、管理業務主任者試験の難易度・勉強時間について、他資格と比較しながら解説していますので、気になる方はそちらも合わせてご覧ください。

学習期間は6ヶ月が標準的

 一般的に、管理業務主任者試験に合格するには6ヶ月程度の学習期間が必要とされています。

 ただし、これも初心者の場合の話です。宅建の経験があれば話は別です。

 私の場合は、管理業務主任者試験の学習期間は、約2ヶ月間でした。

 管理業務主任者試験は、毎年12月の第1日曜日に実施されますので、その2ヶ月前の10月から勉強を開始したと思います。

 既に宅建試験に合格している場合は、管理業務主任者試験で重要な科目「民法」や「区分所有法」の試験対策を軽く済まられるため、かなり大幅な時間短縮が可能になります。

1日の勉強時間が2時間なら5ヶ月かかる

 管理業務主任者試験に必要な勉強時間が300時間とした場合に、1日の勉強時間によって必要な学習期間のスケジュールがどのように変化するか整理すると、下記のようになります。

1日の勉強時間 学習期間
3時間 3ヶ月強
2時間 5ヶ月
1時間 10ヶ月

 300時間の勉強時間を達成するためには、例えば、1日に3時間なら3ヶ月強の学習期間になりますし、1日に2時間なら5ヶ月程度、1日に1時間なら10ヶ月程度の学習期間が必要になると考えていただければいいかと思います。

短期集中の方が勉強効率は高い

 社会人が、管理業務主任者試験合格に必要な300時間の勉強時間を確保するには、1日に1時間ぐらいはすぐに確保できるとして、2時間もそこそこ頑張ればなんとかなると思いますが、1日3時間というのは、私の経験上かなり無理をしないと確保できないと思います。

 そこで、1日に2時間の勉強を目標とした場合、5ヶ月の学習期間になりますが、少し余裕を持たせて6ヶ月ぐらいを想定しておくのがベターではないでしょうか。

 1日1時間の勉強時間で10ヶ月というのも、やむを得ないと思いますが、覚えたことを忘れてからまた覚え直すというサイクルが長くなり、勉強の効率が低下しますので、その点はご注意いただきたいと思います。

 もちろん、1日に3時間の勉強時間を確保できる人は、短期集中で3ヶ月というスケジュールも可能です。

 短期集中の方が、繰り返しのサイクルが早くなりますので、勉強の効率は確実に上がります

 このことは、私が司法書士の勉強をした際に、強く実感しました。1日の勉強時間が増えると、こんなにも勉強の捗り方が違うのかと痛感しましたね。

 1日の勉強時間が2倍に増えれば、勉強が2倍捗るといった単純な話ではなく、3倍にも4倍にも効率が上がるイメージです。1回転するのが早くなればなるほど、記憶の定着が効率的に進むんですね。

忙しい社会人はスキマ時間を活用する

 管理業務主任者試験の勉強は、基本的には、仕事が終わってから勉強したり、朝早く起きて勉強することになると思います。

 私も、宅建試験のときは、仕事から帰ってきてから勉強していましたし、管理業務主任者試験のときは、朝1時間早く起きて勉強していました。司法書士試験のときは、睡眠時間を削って勉強していたこともありました。

 しかし、仕事で忙しい社会人は、なかなか勉強時間の確保が難しいと思います。

 そこで、活用すべきは”スキマ時間”です。

  • 通勤時間
  • 昼休み時間
  • 食事中
  • 移動中
  • 入浴中・布団の中

通勤時間

 私は、車通勤のため通勤時間は使えませんでしたが、電車通勤の方にとっては、電車の中で過ごす通勤時間は、勉強するには適した時間なのではないでしょうか。

昼休み時間

 昼休みの時間もけっこう使えると思います。

 私は、マンション管理士試験の際は、昼休みにスマホを使って勉強していました。

 昼休みは1時間あったので、最低でも30分ぐらいは時間が余りますよね。この時間に、休憩所でコーヒーを飲みながら、スマホで勉強していましたね。

食事中

 賃貸不動産経営管理士試験の際は、朝食(パン)を食べながらの時間や、その後のコーヒーを飲みながらの時間も、勉強時間にしていました。

移動中

 司法書士試験のときは、暗記事項をまとめた手のひらサイズの小さな紙切れを自分で作って、移動中に歩きながらチラチラ見ながら、何度も何度も暗唱して覚えていましたね。

入浴中・布団の中

 FPの試験では、入浴中や布団の中で、その日に勉強した内容を、ひととおり頭に思い浮かべて再生することで、記憶に定着させたりしていました。


 このように、勉強に活用できるスキマ時間は、探せばいくらでもあります。

 仕事で忙しく、なかなか勉強時間が確保できない方は、このようなスキマ時間をフル活用して、勉強時間を確保してみてください。

管理業務主任者の独学におすすめの勉強法

管理業務主任者の独学におすすめの勉強法

 次は、独学で管理業務主任者試験に合格するための効率的なおすすめ勉強法について、具体的に紹介したいと思います。

 この勉強法は、私がこれまで、管理業務主任者・マンション管理士のほか、宅建や行政書士、司法書士、FP1級などの難関資格に挑戦するなかで、いかに効率的に勉強するか追及し、ブラッシュアップした勉強法になります。

 おすすめ勉強法の全体の流れは、下記のリストのようになりますので、以下で順に紹介していきます。

管理業務主任者の勉強法
  1. テキスト・問題集を選ぶ(最低限、1冊ずつあればOK)
  2. テキストを通読して全体像を把握する
  3. 問題集を解きながらテキストを覚える(最低3周)
  4. 模試を受験する(又は予想問題集を解く)
  5. 総復習する

①テキスト・問題集を選ぶ(最低限、1冊ずつあればOK)

テキスト・問題集を選ぶ

 管理業務主任者の試験日までの大まかなスケジュールが決まれば、勉強をするためのテキスト選びから始めましょう。

 そして、そのテキストに対応した問題集も併せて選びます。

 独学の場合、最低限、テキストと問題集がそれぞれ一冊ずつあれば合格できます!

 テキストを選ぶ際は、管理業務主任者だけを専願するのか、マンション管理士とダブル受験するのか決めてからテキストを選ぶ必要があります。

 また、問題集については四肢択一式が主流ですが、一問一答式の方が合格に必要な知識だけを学べるメリットがあるため、私としては、無駄なく効率的に学べる一問一答の問題集がおすすめです。

 管理業務主任者の独学におすすめのテキストや問題集については、下記の関連記事で詳しく紹介していますので、そちらをご参照ください。

②テキストを通読して全体像を把握する

 独学用のテキスト・問題集が決まったら、いよいよ勉強開始です!

 まず、基本テキストを一通り読みます

 細かいところは気にせず、大雑把にイメージを把握するぐらいで構いません。細かいところを気にすると前に進めなくなり、挫折するおそれがありますので。。

 そうならないためには、気にせず前に進むことです。とにかく進む!

 何度も繰り返すうちにわかるようになります。テキストでわからなくても、問題集を解けばわかることもあります。一度解いてわからなくても、二度目に解いたらわかることもよくあります。

 ですので、とにかく悩み込むんでしまうのが一番ダメです。

 最初にテキストを読む際は、余計なところで引っ掛からないように注意してください。

③問題集を解きながらテキストを覚える(最低3周)

 テキストを一通り読んで全体像を把握したら、次は問題集を解きながらテキストを覚えていきます

 これが、全体の8~9割を占める重要な勉強のパートになります。

 問題集を解くといっても、いきなり問題を解くわけではありません。

1周目の解き方

 1周目は、以下の手順で解き進めます。

1周目の解き方
  1. 問題の肢を読む
  2. その問題に対応するテキストの箇所を探す(該当部分を見つけるまでは斜め読み)
  3. その問題が解ける範囲でテキストを読む
  4. テキストの内容が頭にインプットできたら問題を解く

 これを、1肢ずつ繰り返していきます。

 「テキストの内容が頭にインプットできたら」というのは、目を閉じてテキストの内容を復唱できる状態です。

 つまり、テキストを見ずに、その内容を自分の言葉で説明できる状態にしてから、問題を解きます

 その他、問題を解く際のコツ・注意点については、このあと独学で勉強するコツ・注意点のところで詳しく解説します。

2周目の解き方

 2周目は、以下の手順で解き進めます。

2周目の解き方
  1. 問題の肢を読む
  2. テキストの内容が頭に浮かべばそのまま解く
  3. 頭に浮かばないときは、テキストの該当部分を読んで頭にインプットしてから問題を解く

 この手順で2周目を解いていきます。

 「テキストの内容が頭に浮かべば」というのは、テキストの該当ページを頭に浮かべ、そこに書いてある内容を頭の中で再生できる状態(言葉で説明できる状態)を指します。

 これができなければ、テキストを読み直して、もう一度インプットします。

3周目以降の解き方

 そして、3周目以降も基本的には同じ解き方で進めます。

 ただし、3周目ぐらいになれば、テキストが頭に浮かぶ問題が増えてくると思いますので、記憶が曖昧な問題は、あとで復習できるようにチェックを入れておきます。(チェック欄がある問題集ならそこにチェックを入れる。チェック欄がないなら☆印を入れるなど)

 3周目が解き終わったら、チェックを入れた問題を解き直し記憶がまだ曖昧な問題には、もう一つチェックを入れておきます。(チェック欄がなければ、☆☆印を入れるなど)

 その後さらに、ダブルチェックが入った問題を解き直します

 これで、最低3回、苦手な問題は4~5回は解いたことになりますので、これだけ解いておけば、もう合格レベルに近づいているはずです。

 ここから先は、試験当日まで知識を維持できるよう、可能な限り繰り返してください

④模試を受験する(又は予想問題集を解く)

 直前期には、模試(模擬試験)を解いてみて、勉強の仕上がり具合を確認します。

模試の効果

 模試を解くことで、自分の実力を知ることができ、苦手分野・弱点を把握することができます。

 また、受験指導校が過去の出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえることもできます。

 そして、本試験と同じ時間・形式で行われるため、解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることなどの効果も期待できます。

模試を受ける時期

 なお、模試を受ける時期は、人それぞれ勉強の進み具合によって異なると思いますが、できれば過去問を3周以上解いた後に受けるようにしてください。

 それより早い時期に受けると、そもそも知識が身についていないため、弱点の把握など模試の効果が得られませんので。

予備校の模試 or 予想問題集

 模試としては、予備校が実施する模試を受験する方法と、それに代えて予想問題集(模試)を解く方法の2種類が考えられます。

 それぞれ、以下のページで紹介していますので、参考にしてください。

⑤総復習する

 模試のあと、本試験までの期間は、これまでやってきた勉強の総復習です。

 模試で合格点を超えた場合は、今の知識を維持できるよう、これまでどおり勉強を継続すればOKですね。

 逆に、合格点に届かなかった場合は弱点を分析し、特定の分野が弱いことがわかれば、その弱点を集中的に補強していきます。

 全体的に知識が足りないようなら、気合いを入れ直す必要があります。本試験に向けて、勉強のペースを上げて、徹底的に知識を叩き込んでいきましょう

【参考】私がかろうじて合格した超短期勉強法

 ちなみに、私の場合は、試験まであまりにも学習期間が短かかったため(2ヶ月で60時間)、かなり無理をした勉強方法になってしまいました

 とりあえず参考に記載しておきます。

 まず、TACのテキスト管理業務主任者基本テキスト 』を一通り読み、そのあと、TACのまとめ本(要点整理テキスト)管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート 』を2回通読しました。

 そして、最後の悪あがきとして、問題集管理業務主任者一問一答セレクト1000 』の3章(区分所有法等)と4章(マンション標準管理規約)を解いただけで、本試験に臨むことになってしまいました。

 結果的に合格できましたが、これは私に宅建などの予備知識があったからこその結果ですので、私が本来、独学で資格試験に臨む場合の勉強方法については、上記で紹介した勉強法のとおりです。

独学で勉強するコツ・注意点

独学で管理業務主任者に合格するためのおすすめ勉強法

 独学の勉強法は上記で紹介したとおりですが、次は、独学で勉強する際のコツ・注意点について、下記でお伝えしていきたいと思います。

独学のコツ・注意点
  • 知識はテキストに集約する
  • 問題集を解くことでテキストを記憶する
  • テキストの確認した箇所に線を引く
  • 勉強のモチベーションをいかに維持するかがポイント

知識はテキストに集約する

 上記の勉強法のところで、「問題の肢を読んで、テキストの内容が頭に浮かばないときは、テキストの該当部分を読んで頭にインプットしてから問題を解く。」と書きました。

 管理業務主任者試験は、ほぼほぼ暗記試験です。知識として頭に入っているかどうか、試験問題を解く際に、その知識を思い出すことができるかどうか、が問われる試験です。

 思い出すときは、必ずテキストを思い出すようにします。問題集の解説を思い出すわけではありません

 テキストと問題集に記憶が分散してしまうと、正確な知識にならずロスが出てしまいます

 また、問題集で覚えると、体系的な知識になりません。バラバラで継ぎはぎの知識にしかならないんです。

 このため、問題を解くための知識がテキストに載っていない場合は、テキストにメモを書き込むようにします。

 必ずテキストを思い出すことを徹底することで、知識がテキスト1ヶ所に集約され、体系的な知識にすることができます

 そうすることで、同じ論点でも異なる角度から問われるような問題や、少し応用的な問題にも対応できるようになります。

問題集を解くことでテキストを記憶する

 問題集を解くことは、テキストの知識を記憶に定着させるための手段です。

 テキストを読むだけではなかなか知識を定着させることができませんが、記憶を何度も出し入れすることで、定着させることができます

 問題を解くことで、目の前にテキストがない状態で、テキストの内容を思い出す練習ができるわけです。

 問題を解く際に、テキストの内容が頭に浮かんでこなければ、必ずテキストを読み返すことを徹底しましょう。

 問題演習とは、思い出す訓練です。問題を解くことで、テキストを記憶するんです

 そして、その問題で直接問われている知識だけでなく、関連知識もすべて頭に浮かべられる状態にまで記憶していきます。(関連知識というのは、過去問の解説ページで整理されているような周辺知識のことです。)

 これは、私にとって、法律系資格の勉強における鉄則だと思っています。

テキストの確認した箇所に線を引く

 曖昧な知識を確認するためにテキストを読み返したときは、そのポイントとなる箇所に鉛筆やマーカーなどで線を引くようにしましょう。

 私は、以前はマーカーで線を引いていましたが、最近は(司法書士試験やFP試験)、鉛筆(シャープペン)だけで線を引くようになりました

 マーカーで引くと、引き間違いや引き過ぎなどの修正がしにくいことや、強弱の変化を付けにくいのが理由です。

 マーカーで色分けすれば、意味合いに変化を持たせることもできますが、私はシャープペンで、下線のみ、四角く囲む、丸く囲むなど変化をつけています

 また、何度読んでも記憶に残っていないところは、そこを確認するたびにシャープペンで何重にも線を引いたり、グリグリ囲ったりしながら、頭に叩き込んでいくことができるので、私は鉛筆(シャープペン)で線を引く方が好きです。

 なお、テキストを読んだ際に、すっと頭に入ってこなかった場合は、次に読んだ際に同じことを繰り返さないように、自分なりに理解した過程や記憶した過程を一言でわかりやすくメモしておくといいですね。

勉強のモチベーションをいかに維持するかがポイント

 モチベーションが下がったときに、どのようにモチベーションを上げればいいか、私自身の経験をもとに、挙げてみたいと思います。

  • 友人や家族など周りの人に、管理業務主任者試験を受験することを公表する。
     周りの人に公表してしまえば不合格になると恥ずかしいと思い、頑張ろうという気持ちになりますよね。X(Twitter)で勉強アカウントをつくるのもいいですね。
  • 勉強する場所を変える。
     いつも同じ場所で勉強していると、だらけてしまいますが、そんな場合は、勉強する場所を変えるのもいいかもしれません。喫茶店や図書館、コワーキングスペースなどで勉強してもいいですし、外に出るのが難しければ、家の中で、違う部屋に移動するだけでも気分転換になるのではないでしょうか。
  • 何のために管理業務主任者試験の合格を目指しているのか思い返す。
     そもそも何のために管理業務主任者の合格を目指しているのか思い返してみれば、またやる気もアップしてきます。
  • 合格したら〇〇をする。といった計画を立てる。
     合格したらご褒美で旅行に行くとか、ご馳走を食べに行くとか、色んな計画を立てるというのもいいですね。
  • 1日に〇時間必ずやると決める。または、〇ページ必ず読むと決める。
     具体的に数値目標がある方が、やる気が出ますよね。達成感も出ます。
  • 根を詰めないで、余裕をもって。休憩を取りながら。
     あまり根を詰めすぎると、精神的にも体力的にも持ちませんので、ほどほどに。
  • 勉強の記録をつける。
     今日は何ページ進んだ、何時間勉強した。という記録を毎日つけましょう。これをすると、達成感が出ます。逆に、今日はあまり進まなかった、、明日はがんばろう!という気持ちにもなります。
  • 勉強が遅れてきたら、随時スケジュールを見直す。
     スケジュールどおりに進まないから、もうダメだ、、間に合わない。とすぐに諦めてはいけません。ここからが勝負どころです。ここで踏ん張れる人が合格するんです。スケジュールどおりできる人なんていません。妥協できるところは妥協して、最低限・最小限の勉強内容に絞り込んで、スケジュールを見直しましょう。

 独学で管理業務主任者に挑戦する場合、実は、勉強を続けるモチベーションを維持することが一番大変です。

 管理業務主任者試験に合格できるかどうかは、このモチベーションを維持できるかどうか、にかかっていると言っても過言ではないと思います。

 つまり、最初に立てたスケジュールどおりに勉強できれば、誰でもきっと合格できると思うんです。

 しかし、スケジュールどおりに勉強できる人なんて、ほとんどいないと思います。私もそうです。

 私の場合は、スケジュールを崩しながらも、なんとかスケジュールの修正を繰り返し、ぎりぎりのラインで最後の仕上げまで持っていってゴールを迎えるというパターンが多いです。

 とにかく、最低限、テキスト1周問題集2~3周は回せるように、試験当日まで勉強を続けないといけません

管理業務主任者の勉強時間と独学勉強法まとめ

 以上、管理業務主任者に独学で合格するための勉強時間や勉強法について紹介してきました。

 最後に、ここまでの内容を整理しておきたいと思います。

管理業務主任者の勉強時間、勉強法まとめ
  • 管理業務主任者試験は独学で合格可能!
  • 勉強時間は、一般的には300時間程度が必要(1日に2時間なら5ヶ月程度)
  • ただし、宅建などの学習経験があれば、100時間あれば合格可能
  • 勉強時間は、帰宅後に2時間程度確保できるのがベターだが、難しければ早起きしたり、昼休みや通勤時間などのスキマ時間の活用を
  • おすすめの勉強法は、テキストを通読する → 問題集を解きながらテキストを覚える(最低3周) → 模試(又は予想問題集)を解く → 総復習する
  • 問題集を解くことでテキストの記憶をする。テキストを確認した際には線を引く。
  • モチベーションの維持が一番大変なため、周辺環境や目標などに工夫を

 独学は、確かに通信講座や通学講座を受講する場合に比べ、デメリットも多くありますが、多くの方が独学で合格している事実もありますし、私自身も、宅建の受験経験があったとはいえ、独学で合格することができました。

 このページでは独学特有のデメリットをできるだけ払拭できるように記載してきたつもりですので、この記事を参考に、管理業務主任者試験に独学でチャレンジし、見事に合格を勝ち取ってください!

独学にかかった費用

 ちなみに、私が管理業務主任者試験対策に要した費用は、テキスト・問題集・法令集の購入費用として、7,732円でした。

 独学ならではのお安さに収まっています!

 このほかに、管理業務主任者試験の受験手数料として、8,900円がかかります。

 私が実際に購入したテキスト・問題集は以下のとおりですが、詳細は、「管理業務主任者試験の独学におすすめのテキスト・問題集」のページで紹介していますので、そちらをご覧になって、独学に最適なテキストと問題集の組み合わせで学習を進めていただければと思います。

【テキスト 2冊】

  • TAC「管理業務主任者基本テキスト」・・・メインのテキストとして使用しました。
  • TAC「出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート」・・・直前期に知識を総整理(丸暗記)するために使用しました。

【問題集 1冊】

  • TAC「管理業務主任者 一問一答セレクト1000」・・・問題集は、これ1冊のみで済ませました。

【法令集 1冊】

  • LEC「マンション管理 主要法令集」(市販されていないため、LECのオンラインショップで購入しました。)・・・購入したものの、ほとんど使用することはありませんでした。(というか、あまりにも勉強期間が短かったため、使用する暇がありませんでした。)

独学による受験結果

 平成28年度合格 : 50問中39問正解(合格ライン:35問以上)

 管理業務主任者試験の合格証書です。一般社団法人マンション管理業協会理事長の名で発行されています。

合格証書(管理業務主任者試験 平成28年度第16-02855号 大西雅明) 

独学が不安な方は通信講座もおすすめ

 なお、独学が不安な方や、さらなる短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。

 下記の記事では、管理業務主任者のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。費用の安さや合格率の高さ、サポートの充実度など項目別のおすすめ講座も紹介していますので、参考にしてください。

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