更新日:2023年10月14日
管理業務主任者(管業)の試験対策を『独学』で進めようとしたときに一番悩むのが、テキストや問題集(過去問)、参考書などの教材とその使用方法だと思います。
ここでは、私が管理業務主任者試験に独学で合格した際に実際に使用したテキストを含め、管理業務主任者の独学におすすめのテキスト・問題集とその使い方をご紹介しますので、独学で学習する際の参考にしてください。
また、私のおすすめテキスト以外のテキストについても、私が実際に購入して読み比べたうえで、その特徴などを徹底的に比較しながら、ランキング形式でご紹介します。
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管理業務主任者のテキストの選び方
では、おすすめのテキストをご紹介する前に、まずはテキストの選び方からご紹介したいと思います。
管理業務主任者試験に独学で合格しようとする場合に、テキスト選びはとても重要です。
私がおすすめテキストをご紹介するうえで重視しているポイントは、「@適度な絞り込みと網羅性とのバランス」と「Aメリハリの利いた構成」です。
@絞り込みと網羅性のバランス
一つ目のポイント「適度な絞り込みと網羅性とのバランス」というのは、いかに試験に出題される部分に絞り込みをかけ、かつ、必要な知識の抜け漏れがないように網羅性を確保するか、という点です。
受験対策テキストというのは、可能な限りコンパクトにすることが求められます。専門書と同じボリュームで書かれていては、そもそも存在価値がありませんよね。
ただし、削りすぎて試験問題が解けなくなっては意味がありませんから、絞り込みと網羅性のバランスが取れている必要があります。
Aメリハリの利いた構成
そして二つ目のポイントは「メリハリの利いた構成」です。
これは、何を理解して、何を暗記すればよいのか、しっかりとメリハリをつけて記述がなされているか、という点です。
また、図表で整理したり、イラストを使うなどして理解を助ける工夫がなされているか、という点も含んでいます。
ということで、当ページでは、この2点に重点を置いて、おススメのテキストをご紹介していきたいと思います。
- 適度な絞り込みと網羅性とのバランス
- メリハリの利いた構成
管理業務主任者の独学におすすめのテキスト
では、管理業務主任者の独学におすすめのテキスト(参考書)について、ランキング形式で順にご紹介していきたいと思います。
No.1:出る順 管理業務主任者 速習テキスト(LEC)
管理業務主任者試験の一番のおすすめテキストは、LECの「出る順 管理業務主任者 速習テキスト」です。
私が受験した当時、LECでは、マンション管理士とのW受験用のテキストしかありませんでしたが、管理業務主任者に特化したテキストとして、2020年版から新たに出版されました。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
出る順管理業務主任者 速習テキスト(2023年版) 著者: 亀田 信昭 (著), 東京リーガルマインドLEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部 (著, 編集) 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/3/30 ページ数: 833ページ サイズ: 21 x 14.8 x 3 cm 価格: 2,970円 |
このテキストが出るまでは、”管理業務主任者のテキストといえば、これ!”というのが存在しませんでしたが、これからは、この「出る順 速習テキスト」が、定番になりそうですね。
さすが新たに創刊されたテキストだけあって、良い雰囲気です。試験合格に必要な知識をしっかり盛り込んだうえに、読みやすさ・勉強しやすさにも配慮されたテキストになっています。
本文は、「ですます調」で講義形式になっており、図表・イラストも豊富です。
印刷は、ちょっと珍しいですが、黒と緑の2色刷りになっています。
出典:Amazon
項目ごとに「出るトコ整理」として要点を整理してくれていますので、重要な知識をしっかり認識しながら勉強できますし、復習にも便利ですね。
この「出るトコ整理」は、PDFでダウンロードできるようになっていますので、スキマ時間にスマホで暗記することもできます。
また、出るトコ整理と並べて「出たトコ過去問」として、一問一答の過去問が掲載されていますので、重要な知識がどのような形で出題されるのか把握しつつ、その知識が頭に入っているのかチェックしながら勉強を進めることができます。
その他、欄外余白に、過去の出題実績、用語解説、補足説明なども入っています。
このように、本文のメリハリもバッチリですね。
さらに、このテキストの著者、LECの人気講師「亀田 信昭」先生の無料解説動画8本(1本あたり20分)も視聴できますので、お得感も満載です!
ということで、私としては、LECの「出る順管理業務主任者 速習テキスト」が一番のおすすめです!
No.2:管理業務主任者 基本テキスト(TAC)
次にご紹介するのは、TACの「管理業務主任者 基本テキスト」です。
私自身は、このテキストを使って独学で合格しました。
しかし、私が受験した当時は、上記のLECのテキストがありませんでしたので、やむなくTACを使ったというだけであって、正直なところ、このTACのテキストは、LECのテキストに比べると、比較にならないほど使いにくいです。。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
管理業務主任者 基本テキスト(2023年度) 著者: TAC管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/2/19 ページ数: 788ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,080円 |
このテキストは、2色刷り(赤系)で見やすくなっていますが、文章が「である調」ですので、教科書的で堅い印象です。
本文は淡々とした解説で、いわゆる予備校本というか、試験範囲を完全網羅した学校の教科書といった雰囲気ですね。
出典(2022年版):Amazon
とはいえ、要所要所で「Point整理」として重要事項が表形式でまとめられていますし、理解の助けとなるアドバイスや追加論点を「プラス記事」として要所要所で掲載するなど、メリハリの利いた構成にはなっています。
また、項目ごとに過去の管理業務主任者本試験で出題された「出題年度」が欄外余白に明記されており、重要なポイントがよくわかるようになっているのは便利ですね。
ただし、LECの出る順 速習テキストが出版された今となっては、このテキストを敢えて選ぶ必要性は低下したのではないかと思います。
No.3:ごうかく!管理業務主任者 攻略テキスト(早稲田経営出版)
次は、早稲田経営出版(Wセミナー(TAC))の「ごうかく!管理業務主任者 攻略テキスト」です。印刷は、赤系の2色刷りです。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
ごうかく! 管理業務主任者 攻略テキスト(2023年度) 著者: 管理業務主任者試験研究会 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2023/2/22 ページ数: 512ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 2,640円 |
このテキストは、「ですます調」の講義形式になっているという点が大きな特徴です。このため、TACの基本テキストに比べると、とても読みやすいと思います。
また、暗記事項を「ゴロ合わせ」で覚えられるようになっていますので、その点も便利だと思います。
ただし、重要論点を厳選したコンパクトなテキストになっていますので、過去問学習に入った段階で苦戦する可能性はあります。
※ 合格に必要な知識が厳選されているということは、このテキストに載っている知識だけで合格点は取れるのかもしれませんし、そもそもこのテキストに対応した過去問は、厳選論点の過去問になっていますので、このテキストと問題集で学習すると決めた場合には、問題ないと思います。
また、そもそもの解説もけっこう端折ってありますし、文章による解説を省略して表形式にまとめるだけ、というケースもよく出てきますので、講義形式でわかりやすいとは言うものの、初学者は理解に苦しむのではないかという懸念もありますね。
ということで、TACの基本テキストと比べると、確かに講義形式で読みやすいということと、厳選論点のみでコンパクトなテキストになっているというメリットはありますが、そもそもの解説も端折られているという点をどう評価するか、、初学者があまり深く考えずに読み切るには適しているのかもしれませんが。。私としては、上記のLECかTACのいずれかをおススメしたいと思います。
ただし、短期合格を目指す場合には、このテキストを選択してもいいかと思います。
No.4:マンション管理士 管理業務主任者 Wマスターテキスト(早稲田経営出版)
では、ここから先は、管理業務主任者とマンション管理士のW受験を考えている場合のおすすめテキストをご紹介していきたいと思います。
W受験を考えている方には便利ですが、管理業務主任者だけを目指す受験生にとっては無駄が生じる可能性がありますのでご注意ください。
管理業務主任者とマンション管理士の両試験をカバーするテキストとしては、TAC、LEC、早稲田経営出版(Wセミナー(TAC))の3社のテキストが中心となります。
当ページでは、以前まで(2019年版まで)はTACとLECの2社しかご紹介してこなかったのですが、今回、早稲田経営出版の存在に気づき、ここでご紹介することにしました。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
マンション管理士 管理業務主任者 Wマスターテキスト(2023年度) 著者: マン管・管業試験研究会 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2023/2/18 ページ数: 672ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,300円 |
TACとLECのW受験用のテキストは、いずれも、とにかく詳しいテキストで、詳し過ぎるというのが難点でした。なぜ、管理業務主任者用のテキストやマンション管理士用のテキストと同レベルにまで凝縮することができないのか、と疑問を感じていました。
ところが、この早稲田経営出版のテキストは、しっかりと凝縮されたテキストになっているのです。
ということで、W受験用のテキストとしては、この「マンション管理士 管理業務主任者 Wマスターテキスト」を一番におススメしたいと思います。
ちなみに、このテキストは、上記でご紹介している「ごうかく!管理業務主任者 攻略テキスト」と出版社は同じですが、まったく違う記述になっていますので、おそらく執筆者が異なっているのだと思います。
このテキストは、「ですます調」の講義形式ですので、読みやすくなっています。
出典:Amazon
そして、ひとつひとつの項目がとてもコンパクトに区切られており、端的に解説が記されているのが特徴的ですね。
その他、節ごとに一問一答の確認問題も掲載されているほか、欄外余白には、過去の出題年度や、関連知識なども適宜、掲載されています。
No.5:マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト(TAC)
次も、管理業務主任者とマンション管理士のW受験を考えている方を対象にしたテキストになります。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト (上) 民法/区分所有法等(2023年度) 著者: TACマンション管理士・管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/2/12 ページ数: 356ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 1,980円 |
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マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト(中) 規約/契約書/会計等(2023年度版) 著者: TACマンション管理士・管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/3/18 ページ数: 336ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 1,980円 |
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マンション管理士・管理業務主任者 総合テキスト(下) 維持・保全等/マンション管理適正化法等(2023年度版) 著者: TACマンション管理士・管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/4/14 ページ数: 412ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 2,090円 |
このテキストは、おすすめNo.1でご紹介している「管理業務主任者 基本テキスト」と同様、「である調」で教科書的な雰囲気になっています。印刷は赤系の2色刷りです。
基本テキストに比べて、3冊に分けて出版されているということもあり、全体的に余裕を持ったレイアウトになっているように感じます。基本テキストでは、欄外余白が常に設けられて、そこに出題年度や注意事項が記載されていましたが、こちらの総合テキストでは欄外余白はなく、本文だけの構成で余裕があります。
それと、それぞれの解説が、基本テキストよりもさらに詳しいですね。
出典:Amazon
そして、「先生からのコメント」や「ケーススタディ」などの囲み記事を要所要所で使うことで、メリハリの利いた記述となっています。
また、各項目の重要ポイントが「整理」という欄にまとめられていますので、暗記事項としてしっかりと認識できる点など、基本テキストと同様に良いテキストだと感じますね。
このため、W受験を考える場合のテキストとしては、次にご紹介するLECのテキストと比べた場合は、TACのテキストの方がおススメです。
ただし、TACもLECも、分量が多すぎるのが難点ですね、、、いくらW受験だからと言っても、それぞれを単独で受験する以上の解説が必要になるわけはありませんので。。(ですので、早稲田経営出版のWマスターテキストがおススメです。)
No.6:出る順 管理業務主任者・マンション管理士 合格テキスト(LEC)
次は、LECの「出る順 管理業務主任者・マンション管理士 合格テキスト」です。
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出る順マンション管理士・管理業務主任者 合格テキスト(2023年版) 著者: 東京リーガルマインドLEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/2/25 ページ数: 1173ページ サイズ: 21 x 14.8 x 4.4 cm 価格: 4,180円 |
このテキストも、マンション管理士と管理業務主任者の両試験をカバーするテキストになります。印刷は、赤系の2色刷りです。
出典:Amazon
このテキストは、TACのように3冊を別売りにするのではなく、1冊で販売し、3分冊にセパレートできるようになっています。1巻は「法令編(上) 民法他・区分所有法等」、2巻は「法令編(下) 標準管理規約・適正化法」、3巻は「管理実務・会計・設備系編」となっています。
このLECのテキストは、TACのテキストと似た雰囲気を持っており、文章が「である調」で教科書的で堅い印象という点では同じです。
しかし、TACに比べると、メリハリに欠けていて、ダラダラとした記述になっていると感じます。
このため、LECのテキストは、TACと似た雰囲気ではありますが、私としては、TACと比べた場合はTACをおすすめします。
管理業務主任者の初心者向け入門テキストその他参考書
次は、不動産系資格や法律系資格に初めてチャレンジするような初心者の方におすすめの入門テキストや、私がおすすめするその他参考書をご紹介します。
No.1:管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート(TAC)
まずは、その他参考書としてのご紹介です。
TACの「管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート」は、最重要論点を50項目に分け、1週間でマスターできるように整理された「要点整理テキスト(まとめ本)」です。
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管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート(2023年度) 著者: TAC管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/7/20 ページ数: 120ページ サイズ: 25.7 x 18.2 x 1 cm 価格: 1,650円 |
私は、管理業務主任者試験に向けて学習計画を立てた当初は、全体の学習期間2ヶ月間のうち、TACの基本テキストを、2週間〜1ヶ月程度で通読した後に過去問を解いていく予定でした。(私は、先に宅建試験に合格していましたので、このような短期決戦で挑みました。)
しかし、結果的にテキストの通読のみで1ヶ月半の期間を費やしてしまったため、残り2週間では、問題集を解き切ることも、また、テキストを再度通読することも不可能な状況になってしまいました。
そこで、短期間で試験範囲を総整理できるような書籍はないかと探してみたところ、この「管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート」を見つけました。
出典(2022年度版):Amazon
印刷は2色刷りで見やすく、図表が豊富に使用されており、また、1項目が1見開き(2ページ)で完結しており、抜群に使いやすいものとなっていますので、試験まで十分な勉強時間が確保できな場合には、是非おすすめします!
この1日分は、1時間程度で読めますので、私は、試験前のラスト2週間で、このチェックシートを2回読み込みました。
No.2:みんなが欲しかった!マンション管理士・管理業務主任者 合格へのはじめの一歩(TAC)
次は、入門テキストのご紹介です。
入門テキストとして一番のおすすめは、TACの「みんなが欲しかった!マンション管理士・管理業務主任者 合格のへはじめの一歩」です。(2019年に創刊)
LECの「出る順 速習テキスト」を使用する場合は、敢えて入門書をあらかじめ読む必要はないかと思いますが、TACの基本テキストを使う場合は、初心者の方は、こちらの入門テキストを読んでおくことをおすすめします。
正直、TACの「基本テキスト」は、いかにも教科書的なテキストになっており、予備知識なしで読み進めるのは、かなりキツいかと思いますので。。
特に、「民法」の学習が初めての場合は、TACの基本テキストだけで理解するのは、かなり困難かと思います。
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みんなが欲しかった! マンション管理士・管理業務主任者 合格へのはじめの一歩(2023年度) 著者: TACマンション管理士・管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/12/4 ページ数: 276ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2 cm 価格: 1,980円 ※2024年度版の予約販売中(12/6発売予定) |
この入門テキストは、黒と赤系の2色刷りで、まったくの初心者向けに、基本事項のみを、シンプルにわかりやすく、やさしい言葉で解説してくれる入門書です。
文章も、「ですます調」の講義形式になっていますので、読みやすいですね。
これを読んでおけば、試験範囲の基礎知識をおおまかに理解することができますので、教科書的な「基本テキスト」にもスムーズに入っていくことができると思います。
ちなみに、この手のシリーズで入門書として出版されているものは、基本テキストから単に基本事項を抜粋してきただけのようなものも存在していますが、この「はじめの一歩」に関しては、きっちりと入門書として、わかりやすく平易な言葉で書き下ろされたものになっていますので、ご安心ください。
イラストや図表が豊富で、「みんなが欲しかった!」の特徴でもある「板書」でシンプルに、深入りせずに要点を確実に解説してくれます。
TACには、本格的な学習用の「基本テキスト」がありますので、そのテキストに橋渡しをするという明確な役割を持った、まさに入門書と言えますね。
No.3:ユーキャンのマンション管理士・管理業務主任者 はじめてレッスン(U-CAN)
次にご紹介するのは、「ユーキャンのマンション管理士・管理業務主任 はじめてレッスン」です。
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ユーキャンのマンション管理士・管理業務主任者 はじめてレッスン(2023年版) 著者: ユーキャンマンション管理士・管理業務主任者試験研究会 出版社: U-CAN 発売日: 2023/1/20 ページ数: 268ページ サイズ: 21 x 14.8 x 1.5 cm 価格: 2,200円 |
こちらも、本格的な学習に入る前の入門書としての位置づけになります。印刷は、黒と赤系の2色刷りになっています。
イラストが多く入っており、図表も豊富に使われていますが、TACの「はじめの一歩」に比べると、文章による解説が多いです。
出典:Amazon
それと、解説内容に関しては、「はじめの一歩」に比べると、割と踏み込んだ細かいところまで解説があります。
「はじめの一歩」がなければ、入門書としては良いテキストだと思いますが、はじめの一歩が出版された今となっては、敢えて選択する理由はなくなってしまったのではないかと思いますね。
No.4:マンガはじめてマンション管理士・管理業務主任者(住宅新報出版)
次にご紹介するのは、住宅新報出版の「マンガはじめてマンション管理士・管理業務主任者」です。
こちらも、本格的な学習に入る前の入門書としての位置づけです。印刷は黒と赤系の2色刷りになっています。
「マンガ」となっていますが、全てがマンガになっているわけではなく、各項目ごとに、マンガで大雑把に解説をしたあとに、文章のみで解説し直すという構成になっています。
これは、マンガで細かいところまで書いてしまうと冗長になってしまうから、という配慮で、このような形式にしてあるそうです。
結局、文章のみの解説部分は、本当に文章のみの解説になっていて、わかりやすく解説しようという工夫は感じられませんね。。
どうしてもマンガ形式で読みたいのであれば読んでもいいかと思いますが。。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
マンガはじめてマンション管理士・管理業務主任者(2023年版) 著者: 植杉 伸介 (著), 氷見 敏明 (著), 河野やし (イラスト) 出版社: 住宅新報出版 発売日: 2022/11/29 ページ数: 510ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.3 cm 価格: 2,970円 ※2024年版の予約販売中(12/4発売予定) |
管理業務主任者の人気テキスト比較ランキングまとめ
ということで、管理業務主任者のおすすめテキスト(参考書)について、改めて整理しておきたいと思います。
管理業務主任者試験用の基本テキスト
管理業務主任者試験用の基本テキストとしては、下記がおすすめです。
なお、特に理由がない限りは、LECの「出る順 速習テキスト」をおすすめします。
そして、教科書的なテキストでも苦痛なく読める方は、TACの「基本テキスト」でもいいと思います。また、勉強時間がなく、短期合格を目指す場合は、早稲田経営出版の「合格!攻略テキスト」という選択肢もありますね。
- 出る順 管理業務主任者 速習テキスト(LEC)
- 教科書的なテキストを苦痛なく読める場合
⇒「管理業務主任者 基本テキスト(TAC)」 - 短期合格を目指す場合
⇒「ごうかく!管理業務主任者 攻略テキスト(早稲田経営出版)」
- 教科書的なテキストを苦痛なく読める場合
W受験用(管理業務主任者・マンション管理士)の基本テキスト
次に、マンション管理士・管理業務主任者試験のW受験用のテキストとしては、早稲田経営出版のWマスターテキストがおすすめです。
- マンション管理士 管理業務主任者 Wマスターテキスト(早稲田経営出版)
宅建などの学習経験がない場合の入門テキスト
宅建などの学習経験がないような初心者の方が、上記の基本テキストでは理解が難しい場合の入門テキストとしては、TACの「みんなが欲しかった!」がおすすめです。
- みんなが欲しかった!マンション管理士・管理業務主任者 合格へのはじめの一歩(TAC)
勉強時間が足りない場合の最後の追い込み用の参考書
勉強時間が足りない場合に、最後の追い込み学習をするために有効な参考書としては、TACの「うかるチェックシート」がおすすめです。
- 管理業務主任者 出るとこ予想 合格(うか)るチェックシート(TAC)
管理業務主任者のおすすめ過去問・問題集
独学で管理業務主任者試験の勉強をする場合は、テキストを使って知識をインプットした後、問題集(過去問)を使ってアウトプットを行うことで、知識を定着させていきます。
管理業務主任者の問題集については、テキストのシリーズと揃えた問題集を購入すれば、基本的には問題ないかと思います。
ですので、ここでも、基本的にはテキストのおススメ順位と揃えた順位で、おすすめ問題集をご紹介していきたいと思います。
No.1:管理業務主任者 一問一答セレクト1000(TAC)
テキストのおすすめ順位と揃えると言いながら、いきなりTACの問題集からのご紹介になります。
私は、管理業務主任者試験の問題集は、おすすめテキストNo.2でご紹介しているテキスト「管理業務主任者 基本テキスト」に対応したTACの問題集「管理業務主任者 一問一答セレクト1000」を選びました。
テキストに関しては、TACよりもLECの方が良いテキストになりましたが、問題集としては、TACの一問一答が、やはり一番のおススメです!
一般的には、問題集としては四肢択一式の分野別過去問題集を選択すべきところですが、私の場合、とにかく短い勉強期間で仕上げる必要があったため、論点が重要論点のみに絞られており、さらに、その論点について1肢のみで完結するという一問一答形式の問題集で勝負するのが効率的だと判断しました。
また、4肢択一式の過去問では、ひとつの問題を解くために、ああでもないこうでもないと余計な時間がかかってしまうため、時間にロスが出ます。一方、一問一答式の場合は、即座に答えを出し、即座に回答を確認し、次々とサクサク学習を進めていくことができるため、時間にロスが出ないというメリットもあります。
この問題集は、過去22年分(試験制度開始以降の全過去問)を分析し、頻出かつ重要な知識を習得するための1000肢をセレクトし、分野別・テーマ別に収録された一問一答式の問題集になっています。
ページ構成は、見開きの左側に問題、右側に解説となっており、右側の解答(○×)や重要字句を隠すための赤い目隠しシートも付属しています。(1ページ当たり、5問前後の問題が掲載されています。)
また、問題ごとに、重要度がS・A・B・Cの4段階にランク分けされています。
しかも、B6版でコンパクトです。以下でご紹介する分野別過去問を使うよりも、効率的に、合格に必要な知識を身につけることができると思います。
なお、1点、残念なところとしては、テキストの参照ページが明記されていないという点です。できれば参照ページがある方が便利なのですが、そこはもう、目をつむるしかないですね。。
セレクトされた重要な過去問がテーマ別に収録されているわけですから、基本的には、テキストに順番に出てきますので、それほど不便は感じないと思います。
ちなみに、下記でご紹介しますが、過去8年分の過去問題集というのは、1年分が4肢択一で50問で、これが8年分ですから400問です。これを肢別にすると1600肢ということになります。
実際の過去問というのは、捨て問などの学習不要な選択肢が数多く含まれていますので、セレクトされた1000肢というのは、かなりの範囲をカバーできているということが想像できるかと思います。
ひとつ注意点としては、一問一答式だけで勉強した場合は、4肢択一式の出題形式での問題演習ができませんので、その出題形式に慣れていない方は、予想問題集などを解いておくことをおススメします。(当ページの最後でご紹介しています。)
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管理業務主任者 一問一答セレクト1000(2023年度版 2023/3/29発売 |
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著者・編集
TAC管理業務主任者講座 |
出版社
TAC出版 |
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収録内容
1000肢 (全過去問からセレクトした重要な肢) |
出題形式
一問一答式 |
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掲載順
分野別・テーマ別 |
ページ構成
左ページに問題、右ページに解答・解説 |
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刷色
2色刷(赤系) |
ランク分け
重要度(4段階) |
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テキストとの関連付け
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目隠しシート対応
付属の赤シートで解答や重要ポイントを隠せる |
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ページ数
472ページ |
価格
2,090円 |
No.2:出る順管理業務主任者 分野別過去問題集(LEC)
四肢択一式の問題集なら、LECの「出る順管理業務主任者 分野別過去問題集」がおすすめです。
この問題集は、過去8年分の過去問を、分野別・テーマ別に収録した過去問題集になっています。これに加えて、WEBアンケートに答えると、プラス2年分がプレゼントされるという仕組みです。なぜでしょうかね、、分厚くなりすぎるからでしょうか。収録問題数は4肢択一で400問+100問ということになります。
この8年分だけでもかなりの厚みがありますが、3冊に分冊できるようになっていますので、持ち運びに配慮されていますね。
ページの構成は、左ページに問題、右ページに解答解説というレイアウトです。
印刷は、テキストと同じく緑系の2色刷りになっており、重要なポイントが緑字で記載されています。
問題ごとに重要度がA〜Cまでランク分けされ、難易度についても、難・普・易の3段階で表示されています。さらに、問題ごとに、受験生の肢別解答率まで掲載されています。
そして、TACの問題集とは違って、テキストの参照ページが明記されていますので、過去問を解きながら、素早くテキストに戻って確認することができますね。
しかも、参照ページは、問題全体ではなく、1肢ごとに明記されていますので、とても親切な作りになっていると思います。
参照先のテキストは、「出る順 管理業務主任者 速習テキスト」と「出る順 管理業務主任者・マンション管理士 合格テキスト」の両方のページ数が記載されていますので、どちらのテキストを使っていても対応可能です。
さらに、この問題集の大きな特徴が、「アプリがついている」という点です。しかも、書籍版と同じ問題が完全収録されています。
スマホで問題が解ければ、外出先などのスキマ時間も有効活用できますね。
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出る順管理業務主任者 分野別過去問題集(2023年版) 2023年4月17日発売 |
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著者・編集
東京リーガルマインド LEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部 |
出版社
東京リーガルマインド |
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収録内容
400問 (過去8年分の過去問) +100問 (WEBアンケートに答えると+過去2年分) |
出題形式
4肢択一式 |
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掲載順
分野別・テーマ別 |
ページ構成
左ページに問題、右ページに解答・解説 |
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刷色
2色刷(緑系) |
ランク分け
重要度(3段階) 難易度(3段階) |
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テキストとの関連付け
『出る順 管業・マン管合格テキスト』『出る順 管理業務主任者 速習テキスト』にリンク(1肢ごとに該当ページを明記) |
目隠しシート対応
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ページ数
872ページ |
価格
2,640円 |
No.3:管理業務主任者 項目別過去8年問題集(TAC)
次にご紹介するのは、TACの「管理業務主任者 項目別過去8年問題集」です。
この問題集は、過去8年分の過去問を、分野別・テーマ別に収録した問題集になっています。収録問題数は4肢択一で400問です。
※ 2022年版から、LECの真似をして、“プラス2年分"のWEBダウンロードサービスが付きました。
分厚さはLECとほぼ同じで、2冊に分冊できるようになっていますので、持ち運びに配慮されていますね。
ページレイアウトは、左ページに問題、右ページに解答解説という構成です。
印刷は赤系の2色刷りで、重要なポイントは赤字で記載されています。
各問題は、重要度に応じて特A〜Cの4段階にランク分けされているほか、「頻出」、「ひっかけ」、「ハイレベル」といったアイコンで、1肢ごとに肢の特性も表示されています。
ただし、とても残念な点がひとつ、テキストの参照ページが明記されていないということです。確かに、分野別の収録ですので、テキストのどこに書いてあるかというのは大体わかりますが、、ただし、テキストに載っていない場合もありますので、載っているか載っていないかの判断をするためにも、テキストとのリンクは明記しておいてほしかったと思います。
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管理業務主任者 項目別過去8年問題集(2023年度版) 2023/3/29発売 |
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著者・編集
TAC管理業務主任者講座 |
出版社
TAC出版 |
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収録内容
400問 (過去8年分の過去問) +100問 (WEBダウンロードで+過去2年分) |
出題形式
4肢択一式 |
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掲載順
分野別・テーマ別 |
ページ構成
左ページに問題、右ページに解答・解説 |
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刷色
2色刷(赤系) |
ランク分け
重要度(4段階) |
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テキストとの関連付け
-- |
目隠しシート対応
-- |
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ページ数
860ページ |
価格
2,750円 |
No.4:ごうかく!管理業務主任者 攻略問題集(早稲田経営出版)
次にご紹介するのは、早稲田経営出版(Wセミナー(TAC))の「ごうかく!管理業務主任者 攻略テキスト」に対応した問題集「ごうかく!管理業務主任者 攻略問題集」です。
この問題集は、試験制度開始以降の全過去問からセレクトした重要な過去問+出題が予想されるオリジナル問題を、分野別・テーマ別に収録した問題集になっています。収録問題数は4肢択一で350問です。
ページの構成は、左ページに問題、右ページに解答解説というレイアウトになっており、印刷は赤系の2色刷りで、重要なポイントは赤字で記載されています。
問題ごとに重要度がA〜Cまでランク分けされ、難易度についても、難・普・易の3段階で表示されています。
そして、テキストの参照箇所については、問題ごとに(肢ごとではなく)、章番号を明記する形で、リンクされています。
LECやTACの過去問は、過去8年分(50問×8年)で400問の過去問が収録されていることに比べると、重要過去問+オリジナル問で350問というのは、かなり充実した効率的な問題集だと考えられますね。
ただし、私としては、TACのセレクト1000だけで十分だと考えていることと、問題集は基本的にテキストとシリーズを揃えるべきだと考えていることから、この攻略問題集は、おススメとしてはご紹介できない次第です。
問題集としては、良い問題集だと思います。もし、TACのセレクト1000がなければ、問題集単体で考えた場合は、この攻略問題集が一番のおススメになると思います。
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ごうかく! 管理業務主任者 攻略問題集(2023年度) 2023年2月22日発売 |
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著者・編集
管理業務主任者試験研究会 |
出版社
早稲田経営出版 |
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収録内容
350問 (全過去問からセレクトした重要な過去問+オリジナル問) |
出題形式
4肢択一式 |
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掲載順
分野別・テーマ別 |
ページ構成
左ページに問題、右ページに解答・解説 |
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刷色
2色刷(赤系) |
ランク分け
重要度(3段階) 難易度(3段階) |
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テキストとの関連付け
『ごうかく!管理業務主任者攻略テキスト』にリンク(問題ごとに該当の章番号を明記) |
目隠しシート対応
-- |
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ページ数
760ページ |
価格
2,860円 |
No.5:マンション管理士 管理業務主任者 Wマスター過去問集(早稲田経営出版)
次にご紹介するのは、管理業務主任者とマンション管理士のW受験用の問題集として出版されている、早稲田経営出版の「マンション管理士 管理業務主任者 Wマスター過去問集」です。
W受験用の過去問題集が1冊で出版されているというのは、なかなか珍しいですね。
過去5年分のマンション管理士と管理業務主任者の両試験の過去問を集約し、分野別・テーマ別に整理して収録した過去問題集になっています。収録問題数は4肢択一で500問です。
両試験の過去問を1冊に集約した代わりに、過去5年分に絞られています。これが良いのか悪いのか、、、ちょっと不安に感じますね。
ページの構成は、右ページに問題、その裏面(左ページ)に解答解説というレイアウトです。
印刷は、赤(紫)系の2色刷りになっており、解説の重要なポイントに着色されています。
問題ごとに重要度が★の数で3段階にランク分けされています。
また、問題ごとに、テキストの参照ページが明記されていますので、過去問を解きながら、素早くテキストに戻って確認することができます。
この問題集は、過去5年分という点が、どうしても引っ掛かりますが、W受験を乗り切るには、このような効率的な問題集を使っていかないと、なかなか大変だと思いますので、この問題集に賭けてみてもいいかもしれませんね。
ちなみに、問題量としては、TACのマンション管理士と管理業務主任者のそれぞれの「一問一答セレクト1000」を解くのと同じ分量になります。論点のカバー率はセレクト1000の方が高いと思いますので、そちらを選択してもいいかもしれませんね。
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マンション管理士・管理業務主任者 Wマスター過去問集(2023年度版) 2023年3月18日発売 |
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著者・編集
マン管・管業試験研究会 |
出版社
早稲田経営出版 |
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収録内容
500問 (過去5年分のマン管・管業の過去問) |
出題形式
4肢択一式 |
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掲載順
分野別・テーマ別 |
ページ構成
右ページに問題、その裏面(左ページ)に解答・解説 |
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刷色
2色刷(赤系) |
ランク分け
重要度(3段階) |
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テキストとの関連付け
『Wマスターテキスト』にリンク(問題ごとに該当ページを明記) |
目隠しシート対応
-- |
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ページ数
1,024ページ |
価格
4,180円 |
管理業務主任者の予想問題集・模試
管理業務主任者試験を受験する場合は、独学の場合であっても、予備校の模試だけは受験しておいた方がよいと言われることがあります。
本試験で解答する際の時間配分や、マークシートの解答形式、本試験での緊張感などに、あまり慣れていない方は、このような模擬試験を受験しておいた方がよいかもしれません。
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しかし、模試を受験するにはそれなりに費用や時間もかかりますので、下記のような市販されている予想問題集や模擬試験などを購入し、本試験のシミュレーションをするということで、予備校の模試の受験に替えるという方法もあります。
これらの予想問題集(予想模試)は、各受験指導校が過去の出題を分析し、その年の本試験に出題される問題を予想した問題集となりますので、直前期に解いてみて、自分の知識に穴がないか確認し、本試験に向けた最後の仕上げとして、弱点の補強をするという使い方も効果的だと思います。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
ラストスパート 管理業務主任者 直前予想模試(2023年度) <予想問題×3回分> 著者: TAC管理業務主任者講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/8/9 ページ数: 280ページ サイズ: 25.7 x 18.2 x 1.5 cm 価格: 1,980円 |
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出る順管理業務主任者 当たる!直前予想模試(2023年版) <予想問題×3回分> 著者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2023/8/1 ページ数: 248ページ サイズ: 25.7 x 18.3 x 1.5 cm 価格: 1,980円 |
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ダブルマスターシリーズ 管理業務主任者 直前予想問題集(2023年度) <予想問題×3回分> 著者: 管理業務主任者試験研究会 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2023/8/9 ページ数: 220ページ サイズ: 25.7 x 18.2 x 1 cm 価格: 1,980円 |
独学で合格するための勉強方法・勉強時間
それでは次に、これらの管理業務主任者のテキストや問題集(過去問)を使った勉強方法についてご紹介したいと思います。
おすすめ勉強法
- テキストを通読し、全体像を把握する。
- 章ごとにテキストを読み、そこに対応する問題集を解く。
- 問題集のみを解いていく(最低でも3回は解く)。
まず、テキストを一通り読みます。この際は、とにかくわからないことがあっても気にせずに、ドンドン読み進めることがポイントです。
細かいところは気にせず、大雑把にイメージを把握するつもりで読み進めるのがいいと思います。細かいところを気にしすぎると前に進めなくなり、挫折してしまうおそれがありますので。。
このようにして、テキストを一通り読み終わったら、次は問題演習に入るわけですが、ここですぐに問題集をやろうとしても、テキストの最初の方に書いてあったことなどテキストを読み終わった頃にはスッカリ忘れてしまっていると思いますので、すぐに問題集を解いても挫折感を味わうだけになりかねません。
このため、再度、テキストを章ごとに読み直してから、その項目に対応する問題集(過去問)を解いていく、という方法をおススメします。
この際、問題集の解説だけではわからない部分については、テキストの該当部分を読み直しながら学習を進めます。
問題を解くことによって、テキストを読むだけでは理解できなかった部分も理解できるようになってきますし、テキストには問題を解くために直接必要のない記述も含まれていますので、とにかくテキストを読む際は、余計なところで引っ掛からないように注意してください。
このようにして問題集を一通り解き終わった後は、次は、問題集だけを再度解いていくという流れで進めていけばよいと思います。
この際は、各問題についているチェック欄を使って、知識があいまいな問題や、間違えた問題などにチェックを入れておき、あとで復習できるようにしておきます。
問題集については、時間の許す限り、最低3回は解くことをおススメします。
ただし、このような問題集を解くような時間が十分に確保できない場合には、私の成功パターンとして、要点整理テキスト「うかるチェックシート」で一気に仕上げてしまうというのも、ひとつの方法かと思います。
私の場合は、最初のテキストの通読に時間をかけ過ぎた関係で、問題集を解く時間を確保することができませんでしたので、テキストを読んだあとは、いきなり、要点整理テキスト「うかるチェックシート」に入り、最後に問題集を解く、という流れになってしまいました。しかも問題集は、全部解き切れませんでした。。
必要な勉強時間
管理業務主任者試験に合格するためには、一般的に、300時間程度の勉強時間が必要と言われています。
また、合格に必要な期間は半年程度が標準的です。
- 勉強時間の目安は、300時間程度
- 勉強期間は、半年程度が標準的
このため、管理業務主任者の試験日(12月の第1日曜日)の半年前、つまり6月頃から勉強を始めるのがおすすめですね。
ただし、これは初学者の話であって、例えば宅建試験に合格している方であれば、試験科目の多くが重なっていますので、もっと短い勉強時間での合格も可能です。
私も、既に宅建試験に合格していましたので、必要とされる勉強時間の3分の1ぐらい(約80時間)の勉強時間で合格することができました。
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- 独学の勉強時間や勉強方法の詳細はこちら⇒管理業務主任者の独学に必要な勉強時間は?おすすめ勉強法を解説
独学が不安な方は通信講座もおすすめ
なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。
下記の記事では、管理業務主任者のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座のほか、短期集中講座や学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめもご紹介していますので、参考にしてください。
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