管理業務主任者の試験日【2025年度】申し込みから試験内容まで解説

更新日：2025年1月28日

　管理業務主任者試験の受験を考えている皆さんは、「管理業務主任者試験はいつ実施されるの？」「どうやって申し込むの？」「どんな試験科目が出題されるの？」など気になっているのではないでしょうか。

　そこで、このページでは、管理業務主任者試験の試験日程や申し込み方法、試験内容などを紹介していきたいと思います。

　これから管理業務主任者試験を受験される方は、ぜひ参考にしてください。

管理業務主任者の試験日【2025年度】

　それでは、管理業務主任者試験の試験日から解説していきます。

年1回・12月の第1日曜日が試験日

　管理業務主任者試験は、年に1回だけ、12月の第1日曜日に実施されます。試験時間は午後1時から3時までです。

　チャンスは年に1度しかありませんので、十分な準備をして試験に臨む必要がありますね。

　詳細については、試験実施団体の「一般社団法人 マンション管理業協会」のホームページでご確認ください。

2025年度の試験日は12月7日（日） ※予想

　管理業務主任者試験が、例年どおり12月の第1日曜日に実施されると仮定すると、2025年度の管理業務主任者試験日は、令和7年12月7日（日）と予想されます。

• 【試験日（予想）】令和7年12月7日（日）　13時～15時

※　過去の試験日一覧はこちら⇒ 管理業務主任者の試験日一覧（PDF）

管理業務主任者試験の申し込み日程・スケジュール

　2024年度（令和6年度）の管理業務主任者試験の試験日程は、以下のとおりとなっています。

管理業務主任者試験の試験日程【2024年度】

試験の公示	令和6年6月7日（金）
申込書 配布期間	令和6年8月1日（木）～8月30日（金） ⇒一般社団法人 マンション管理業協会（管理業務主任者試験）
申込期間	＜Web＞ 令和6年8月2日（金）～9月30日（月）
	＜郵送＞ 令和6年8月1日（木）～8月30日（金） ※当日消印有効
試験日時	令和6年12月1日（日）13：00～15：00（2時間）
合格発表	令和7年1月10日（金） ※発表時間は公表されていませんが、例年9時頃に発表
受験資格	年齢、性別、学歴などを問わず誰でも受験可能
受験料	8,900円 ※Web申込者は事務手数料として＋275円

　以下では、管理業務主任者試験に合格するまでのスケジュールについて、詳しく解説します。

1.試験の公示

　管理業務主任者試験の日程などは、例年6月上旬に公示されます。

　2024年度は6月7日（金）に公示されました。試験日や申込期間のほか、試験会場や願書の配布場所など、試験についての詳細情報が発表されます。

2.試験の申し込み

　管理業務主任者試験の申し込みは、「Web」又は「郵送」のいずれかが選べます。

Web申込

　Webで申し込む場合は、令和6年8月2日（金）～9月30日（月） の申し込み期間中に、以下の手順で申し込みます。

1. 「メールアドレス」と「顔写真データ」を用意し、一般社団法人 マンション管理業協会のホームページから申し込む。
2. クレジットカード、コンビニ払いまたはペイジーで受験手数料を支払う。

※　Web申込みの場合、受験票が「Web画面への掲載」となるため、ご自身で印刷して試験会場に持参する必要があります。（郵送申込みの場合は受験票が郵送されます）

※　Web申込み場合、合格証明書が「Web画面への掲載」となるためご注意ください。（ダウンロードして印刷することは可能。郵送申込みの場合は合格証明書が郵送されます）

郵送申込

　郵送で申し込む場合は、令和6年8月1日（木）～8月30日（金） の申し込み期間中に、以下の手順で申し込みます。

※　郵送申込は、Webよりも1ヶ月早く締め切られるため（申込情報のデータ入力に日数を要するため）、注意してください。

1. 「受験案内書」を次のいずれかの方法により入手する。
   • マンション管理業協会のホームページ（一般社団法人 マンション管理業協会）からダウンロード
     ☆郵送の場合はこの方法が一番手っ取り早いと思います。私もネットでダウンロードしてプリントアウトして申し込みました。
   • 国・地方公共団体のマンション管理行政担当窓口、一部主要書店、マンション管理業協会本部・支部の窓口で入手
   • マンション管理業協会に郵送で請求
2. 「受験手数料」を指定の払込用紙等により、郵便局又は銀行で納付し、振込金受取書（又は、ATMの利用明細票）を受験申込書に貼り付ける。
   ☆ネットで振り込めないのは不便ですが、ATMが使えるのは、まだマシですね。
3. 顔写真（縦3cm×横2.4cm）を「受験整理票」に貼り付ける。
4. 「受験申込書」と「受験整理票」を特定記録郵便で郵送する。

3.受験票の掲載・郵送（試験会場の確認）

　管理業務主任者試験に申し込むと、11月上旬に受験票が、Web申込の場合はWeb画面に掲載（郵送申込の場合は郵送）されます。

　受験票には自分の受験番号や試験会場などが記載されています。

　管理業務主任者試験は、北海度、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県及び沖縄県並びにこれら周辺地域で実施されます。

Web申込の試験会場の確認

　Web申込の場合、申し込み後、どこの試験会場で受験するのか確認することが可能で、東京・大阪・広島においては、試験会場を選択することも可能です。（先着順）

郵送申込の試験会場の確認

　一方、郵送申込の場合、申込みの際に、受験希望地域を選択するようになっていますが、これは地域が選択できるだけで、会場そのものの選択はできません。

　このため、郵送申込の場合は、実際に受験する会場は、11月上旬に発送される受験票で初めて分かることになります。

4.試験当日

　毎年12月の第1日曜日に試験がありますので、管理業務主任者試験を受験予定の方は、必ず予定を空けておきましょう。

　2024年度の試験日は、12月1日（日）です。試験時間は、午後1時から午後3時までの2時間となっていますので、昼食は済ませて遅刻しないように余裕をもって計画を立てましょう。

5.合格発表

　令和6年度の管理業務主任者試験の合格発表は、令和7年1月10日（金）です。

　発表時間は公表されていませんが、例年、発表日当日の午前9時頃に、マンション管理業協会のホームページに合格者の受験番号が掲載されるほか、以下の方法で掲示・送付されます。

• 【Web申込者】マイページに合否を掲示。合格者には合格証明書をマイページに掲載
• 【郵送申込者】各受験者へ合否通知書を送付。合格者には合格証明書を送付

※　2021年度試験までは合格者を官報で公告していましたが、2022年度以降、官報公告はなくなりました。

管理業務主任者の試験内容・試験科目

　管理業務主任者試験の試験内容・試験科目については、以下のとおりです。

実施要領で公表されている試験内容（試験範囲）

　管理業務主任者試験では、想定される試験内容として、次のとおり公表されています。

項目	試験内容
(1)管理事務の委託契約に関すること	民法（「契約」及び契約の特別な類型としての「委託契約」を締結する観点から必要なもの)､マンション標準管理委託契約書等
(2)管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること	簿記、財務諸表論 等
(3)建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること	建築物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の部位の名称等、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令（建築基準法、水道法等）､建築物の劣化､修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項等
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること	マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 等
(5)上記(1)から(4)に掲げるもののほか管理事務の実施に関すること	建物の区分所有等に関する法律（管理規約、集会に関すること等管理事務の実施を行うにつき必要なもの）等

試験科目に落とし込んだ試験内容

　公表されている試験内容は上記のとおりですが、これを読んだだけではイメージが沸かないと思いますので、具体的に、試験科目のレベルに落とし込んでみると、次のようになります。

分野	主な科目	出題数
法令系科目	民法、その他法令	10問
	区分所有法	7問
	マンション標準管理規約	6問
	マンション管理適正化法	5問
管理実務・会計系科目	管理実務・会計	9問
建築、設備系科目	建築、設備	13問

法令系科目

　この分野では、「民法」のうちマンション管理に関係する範囲と、マンション管理に関する最も基本的な法律である「区分所有法」、マンション管理規約のモデルとして定められた「マンション標準管理規約」、そして、管理業務主任者の資格制度などを定めた法律「マンション管理適正化法」を中心に出題されます。

　その他、借地借家法や、宅建業法、不動産登記法、建替え等円滑化法、被災区分所有法などからも若干数の出題があります。

　この中で最も重要なのは、民法と区分所有法です。そして、マンション標準管理規約も区分所有法の原則に変更を加えている部分の違いをしっかりと理解することが重要となります。

管理実務・会計系科目

　この分野では、マンション管理に関する契約書のモデルとして作成された「マンション標準管理委託契約書」や、会計・税務に関する知識から出題されます。

建築、設備系科目

　この分野では、マンションの構造や設備、維持保全などに関する知識から出題されます。

　建築に携わったことのない人にとっては、苦手意識を持ってしまう科目になりますが、試験対策としては、「丸暗記」で対応できますので、とにかく「暗記」することで乗り切りましょう。

出題形式・出題数

　管理業務主任者試験は、四肢択一（マークシート方式）で50問が出題される筆記試験です。

　全ての出題がマークシート方式となっており記述式問題はありませんので、比較的試験対策をしやすい出題方式といえます。

　なお、マンション管理士試験の合格者は、試験一部免除（5問免除）を申請できますので、45問の出題となります。（上記の試験項目(4)マンション管理適正化法の5問が免除）

管理業務主任者試験の受験者数・難易度・合格率など統計データ

　管理業務主任者試験の統計データ（受験者数、合格者数、合格率、合格点）は、下表のとおりです。

年度	受験者数	合格者数	合格率	合格点
平成27年 （2015年）	17,021	4,053	23.8%	34点
平成28年 （2016年）	16,952	3,816	22.5%	35点
平成29年 （2017年）	16,950	3,679	21.7%	36点
平成30年 （2018年）	16,249	3,531	21.7%	33点
令和1年 （2019年）	15,591	3,617	23.2%	34点
令和2年 （2020年）	15,667	3,739	23.9%	37点
令和3年 （2021年）	16,538	3,203	19.4%	35点
令和4年 （2022年）	16,217	3,065	18.9%	36点
令和5年 （2023年）	14,652	3,208	21.9%	35点
令和6年 （2024年）	14,850	3,159	21.3%	38点

　受験者数は、15,000人程度で緩やかに減少傾向にあり、合格率は20%程度で推移しています。

　合格点は、33～38点で、おおむね7割程度が合格ラインとなっています。

管理業務主任者試験は独学でも合格できる？

　では、管理業務主任者試験は、独学でも合格できるのでしょうか。

　私自身は、独学で管理業務主任者試験に合格することができました。今の時代、ネットで検索すればすぐにわかりますが、独学で合格している方は数多くいらっしゃいます。

独学におすすめの勉強法・テキスト

　管理業務主任者試験は、独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み込み、問題集（過去問）を複数回繰り返すだけで、十分に合格可能な資格です。

　独学の勉強法のポイントは、以下のとおりです。

　管理業務主任者試験に独学で合格するための勉強法や独学におすすめのテキスト・問題集については、下記の関連記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。

必要な勉強時間・スケジュール

　また、管理業務主任者試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に300時間といわれています。

　この300時間という勉強時間を達成するために何ヶ月かかるのか逆算すると、以下のようになります。

1日の勉強時間	勉強期間・スケジュール
3時間	3ヶ月強
2時間	5ヶ月
1時間	10ヶ月

　ですので、試験日（12月の第1日曜日）の半年前ぐらいから勉強を始めるのがおすすめですね。

独学が不安な方は通信講座もおすすめ

　なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。

　下記の記事では、管理業務主任者のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座をはじめ、費用の安さや合格率の高さ、サポートの充実度など項目別のおすすめも紹介していますので、参考にしてください。

管理業務主任者試験に関するよくある質問

　管理業務主任者試験に関するよくある質問事項を以下にまとめました。疑問や不明点などがあれば、ぜひご覧ください。

試験時間は何時から何時まで？

　試験時間は午後1時から午後3時までの2時間です。

　試験開始は午後1時ですが、集合時間は12時40分です。集合時間になると、受験の注意事項などの説明が始まりますので、集合時間までに必ず試験会場に到着し、着席しておく必要があります。

試験科目免除の制度はある？

　管理業務主任者試験では、マンション管理士試験の合格者は、試験の一部免除（「マンション管理の適正化の推進に関する法律」に関する問題5問の免除）を受けることができます。

　マンション管理士試験とは、試験科目がほぼ重複していますし、試験日も1週間しか違いがありません。

　このため、Ｗ受験をしてみて、いずれか一方に受かれば、翌年にもう一方の受験が5問免除で有利になりますので、Ｗ受験を目指してみるのもいいですね。

　ちなみに私の場合は、管理業務主任者試験だけを先に受験し、その翌年にマンション管理士試験を5問免除で受験しました。

マンション管理士の試験日はいつ？

　マンション管理士試験は、管理業務主任者試験と試験科目がほぼ共通していることから、ダブル受験を考える方も多いと思います。

　マンション管理士の試験日は、例年11月の最終日曜日です。

　マンション管理士の試験日や試験内容については、下記の関連記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

賃貸不動産経営管理士の試験日はいつ？

　賃貸不動産経営管理士は、管理業務主任者・宅建士・マンション管理士と合わせて、不動産4大資格と呼ばれ、この4資格をコンプリートした人は、不動産資格四冠と呼ばれたりしますね。

　賃貸不動産経営管理士の試験日は、例年11月の第3日曜日です。

　賃貸不動産経営管理士の試験日や試験内容については、下記の関連記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

管理業務主任者試験の実施団体／公式サイト

　管理業務主任者試験は、指定試験機関として国土交通大臣の指定を受け、マンションの管理の適正化の推進に関する法律の定めにより「一般社団法人 マンション管理業協会」が実施しています。

一般社団法人 マンション管理業協会
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-13-3　虎ノ門東洋共同ビル2F
TEL 03-3500-2721
一般社団法人 マンション管理業協会（公式サイト）