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マンション管理士の試験日【2025年度】申し込みから試験内容まで解説

更新日:2025年1月24日

マンション管理士試験|試験日はいつ?申し込みから試験内容まで解説

 マンション管理士試験の受験を考えている皆さんは、「マンション管理士試験はいつ実施されるの?」「どうやって申し込むの?」「どんな問題が出題されるの?」など、気になっているのではないでしょうか。

 そこで、このページでは、マンション管理士試験の試験日程や申し込み方法、試験内容などについて紹介していきたいと思います。

 これからマンション管理士試験を受験される方は、ぜひ参考にしてください。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。マンション管理士のほか、宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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マンション管理士の試験日【2025年度】

マンション管理士の試験日は2025年11月30日(日)

 それでは、マンション管理士試験の試験日から解説していきます。

年1回・11月の最終日曜日が試験日

 マンション管理士試験は、年に1回だけ、11月の最終日曜日(第4又は第5日曜日)に実施されます。

 チャンスは年に1度しかありませんので、十分な準備をして試験に臨む必要がありますね。

 詳細については、試験実施団体「公益財団法人 マンション管理センター」のホームページでご確認ください。

2025年度の試験日は11月30日(日) ※予想

 マンション管理士試験が、例年どおり11月の最終日曜日に実施されると仮定すると、2025年度のマンション管理士試験日は、令和7年11月30日(日)と予想されます。

  • 【試験日(予想)】令和7年11月30日(日) 13時~15時

※ 過去、第5日曜日がある年は、必ず第5日曜日に実施されてきました。(2020年度、2015年度、2014年度など)⇒ マンション管理士試験日一覧(PDF)はこちら

マンション管理士試験の申し込み日程・スケジュール

※ 下記は2024年度の試験日程です。2025年度の日程が公表され次第、更新します。

マンション管理士の試験日程・申し込みスケジュール【2024年度】

 2024年度(令和6年度)マンション管理士試験の申込期間、試験日、合格発表などの試験日程は、下記のとおりです。

マンション管理士試験の申し込み日程【2024年度】
試験の公示 令和6年6月4日(火)
受験案内書
配布期間
令和6年7月25日(木)~
公益財団法人 マンション管理センター
申込期間 <郵送申込み>
令和6年8月1日(木)~8月30日(金) ※消印有効
<WEB申込み>
令和6年8月1日(木)10:00~9月30日(月)16:00
受験票の発送 令和6年10月下旬
試験日 令和6年11月24日(日)
試験時間 午後1時~3時(2時間)
合格発表 令和7年1月7日(火)
※発表時間は公表されていませんが、例年9時~9時30分頃に発表
受験資格 年齢、学歴等を問わず誰でも受験可能
受験料 9,400円
※Web申込の場合は事務手数料として+317円

 以下では、マンション管理士試験に合格するまでのスケジュールについて、詳しく解説します。

マンション管理士合格までのスケジュール
  1. 試験の公示
  2. 試験の申し込み
  3. 受験票の発送(試験会場の確認)
  4. 試験当日
  5. 合格発表

1.試験の公示

 マンション管理士試験の日程などは、例年6月上旬に公示されます。

 2024年度は6月4日(火)に公示されました。試験日や申込期間のほか、試験会場や願書の配布場所など、試験についての詳細情報が発表されます。

2.試験の申し込み

 マンション管理士試験は、「郵送」又は「WEB」のいずれかの方法で申し込むことができます。

※ 令和5年度からWEB申込みが開始されました。

郵送申込

 郵送で申し込む場合は、令和6年8月1日(木)~8月30日(金)の申込期間中に、以下の手順で申し込みます。

  1. 「受験案内・申込書」を次のいずれかの方法により入手する。
    • マンション管理センターのホームページ((公財)マンション管理センター)からダウンロード
      ☆郵送で申し込む場合は、この方法が一番手っ取り早いと思います。私もネットでダウンロードしてプリントアウトして申し込みました。
    • 都道府県及び政令指定都市等のマンション管理行政担当窓口、一部主要書店、マンション管理センター本部・支部の窓口で入手
    • マンション管理センターに郵送又は宅配便で請求
  2. 「受験料(9,400円)」を指定の払込用紙等により、郵便局又は銀行で納付し、払込受付証明書(又は、ATMの利用明細票)を受験申込書に貼り付ける。
    ☆ネットで振り込むことはできませんが、ATMが使えるのは、まだマシですね。
  3. 顔写真(縦4.5cm×横3.5cm ※パスポートと同じサイズ)を「受験整理票」に貼り付ける。
  4. 「受験申込書」と「受験整理票」を特定記録郵便で郵送する。

WEB申込

 WEBで申し込む場合は、令和6年8月1日(木)10:00~9月30日(月)16:00の申込期間中に、以下の手順で申し込みます。

※ WEB申込みの支払方法は、「クレジットカード決済」のみです。

  1. 「メールアドレス」、「顔写真データ(申込画面で撮影も可能)」、「クレジットカード」を用意して、(公財)マンション管理センターのホームページからWEB申込みページにアクセス
  2. 顔写真データをアップロード
  3. 必要事項を入力
  4. クレジットカードで決済(受験料9,400円+事務手数料317円

※ 管理業務主任者試験のWEB申込みでは、受験票をネットでダウンロードしたり、合格証書がPDFデータになるなど不都合がありますが、マンション管理士試験では郵送してもらえますのでご安心ください。

3.受験票の発送(試験会場の確認)

 マンション管理士試験に申し込むと、10月下旬に受験票が郵送されます。

 受験票には自分の受験番号や試験会場などが記載されています。

 マンション管理士試験は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市及び那覇市並びにこれらの周辺地域において実施されます。

 試験会場は、各都道府県に設けられるわけではなく、上記のとおり、主要な都市にしか設けられませんので、居住地によっては、県外まで受験に行く必要があります。これは、受験者数の人数から、やむを得ないんでしょうね。。(私の場合は、兵庫県に住んでいますが、大阪の市立大学まで受験に行きました。)

 また、東京都と大阪市では、地域内に複数の試験会場が設けられますが、その他の地域では、1ヶ所しか設けられないようです。

 試験会場は、申込みの際に、希望する試験地を1地域のみ選択できるようになっています。

※ その地域に複数の試験会場がある場合(東京都・大阪市)は、特定の会場を選ぶことはできません。(マンション管理センターにより、受験者にとってなるべく利便の良い試験場への割り振りが行われるそうです。)

 そして、決定された試験会場は、受験票に記載して通知されます。

4.試験当日

 毎年11月の最終日曜日(第4又は第5日曜日)に試験がありますので、マンション管理士試験を受験予定の方は、必ず予定を空けておきましょう。

 2024年度の試験日は、11月24日(日)です。試験時間は、午後1時から午後3時までの2時間となっていますので、昼食は済ませて遅刻しないように余裕をもって計画を立てましょう。

試験当日の持ち物

マンション管理士試験当日の持ち物は、次のとおりです。

  • 受験票
  • BもしくはHBの硬さの黒鉛筆又はシャープペンシル
    ☆シャープペンシルは、0.7mmの太いものがマークしやすくて便利です。
  • プラスチック製消しゴム
  • 鉛筆削り(任意)
  • 腕時計(通信機能・計算機能がなく、音を発しないもの。なお、腕時計以外の置時計等は使用不可)

※ 携帯電話等一切の無線通信機器類は必ず電源を切り、配布された封筒に封入しないといけません。

※ 参考書、問題集、法令集等一切の書籍及び計算機類の使用は禁止されています。

5.合格発表

 令和6年度のマンション管理士試験の合格発表は、令和7年1月7日(火)です。

 発表時間は公表されていませんが、例年、発表日当日の午前9時~9時30分頃に、マンション管理センターのホームページに合格者の受験番号が掲載されるほか、以下のとおりで通知・送付されます。

  • 各受験者へ合否通知書を送付
  • 合格者には合格証書を送付

※ 2021年度試験までは合格者を官報で公告していましたが、2022年度以降、官報公告はなくなりました。

マンション管理士試験の試験内容・試験科目

 マンション管理士試験の試験内容・試験科目については、以下のとおりです。

実施要領で公表されている試験内容(試験範囲)

 マンション管理士試験では、想定される試験内容として、次のとおり公表されています。

項目 試験内容
(1)マンションの管理に関する法令及び実務に関すること

建物の区分所有等に関する法律、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、マンションの建替え等の円滑化に関する法律、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、マンション標準管理規約、マンション標準管理委託契約書、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等) 等

(2)管理組合の運営の円滑化に関すること

管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計 等

(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること

マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物・設備の診断、大規模修繕 等

(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理の適正化の推進を図るための基本的な方針 等

試験科目に落とし込んだ試験内容

 公表されている試験内容は上記のとおりですが、これを読んだだけではイメージが沸かないと思いますので、具体的に、試験科目のレベルに落とし込んでみると、以下のようになります。

項目 主な科目 出題数
(1)マンションの管理に関する法令及び実務に関すること 区分所有法 12問
マンション標準管理規約 8問
民法、その他法令 6問
(2)管理組合の運営の円滑化に関すること 管理実務 2問
会計 2問
(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること 建築、設備 15問
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること マンション管理適正化法 5問
合計 50問

(1)マンションの管理に関する法令及び実務に関すること

 この分野では、マンション管理に関する最も基本的な法律である「区分所有法」とマンション管理規約のモデルとして定められた「マンション標準管理規約」を中心に出題され、それに続いて、「民法」のうちマンション管理に関係する範囲から出題されます。

 その他、借地借家法や、宅建業法、不動産登記法、建替え等円滑化法、被災区分所有法などからも若干数の出題があります。

 区分所有法は、マンション管理士の試験科目の中で、最も出題数が多く、全出題50問のうち10問以上を占める最も重要な科目です。

 また、マンション標準管理規約も10問近くの出題があり、区分所有法の原則に変更を加えている部分の違いをしっかりと理解することが重要となります。

(2)管理組合の運営の円滑化に関すること

 この分野では、マンション管理に関する契約書のモデルとして作成された「マンション標準管理委託契約書」や、会計・税務に関する知識から出題されます。

(3)マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること

 この分野では、マンションの構造や設備、維持保全などに関する知識から出題されます。

 建築に携わったことのない人にとっては、苦手意識を持ってしまう科目になりますが、試験対策としては、「丸暗記」で対応できますので、とにかく「暗記」することで乗り切りましょう。

(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

 マンション管理士の資格やマンション管理業者の登録制度などを定めた法律「マンション管理適正化法」を中心とした出題となります。

 基本的な知識が問われますので、基本をしっかりと押さえておけば満点を狙える科目です。

出題形式・出題数

 マンション管理士試験は、四肢択一(マークシート)で50問が出題される筆記試験です。

 全ての出題がマークシート方式となっており記述式問題はありませんので、比較的試験対策をしやすい出題方式といえます。

 なお、管理業務主任者試験の合格者は、45問の出題となります。(上記試験科目(4)マンション管理適正化法の5問が免除)

マンション管理士試験の受験者数・合格率など統計データ

マンション管理士試験の合格率の推移グラフ

 マンション管理士試験の統計データ(受験者数・合格者数・合格率・合格点)は、下表のとおりです。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格点
平成27年
(2015年)
14,092 1,158 8.2% 38点
平成28年
(2016年)
13,737 1,101 8.0% 35点
平成29年
(2017年)
13,037 1,168 9.0% 36点
平成30年
(2018年)
12,389 975 7.9% 38点
令和1年
(2019年)
12,021 991 8.2% 37点
令和2年
(2020年)
12,198 1,045 8.6% 36点
令和3年
(2021年)
12,520 1,238 9.9% 38点
令和4年
(2022年)
12,209 1,402 11.5% 40点
令和5年
(2023年)
11,158 1,125 10.1% 36点
令和6年
(2024年)
10,955 1,389 12.7% 37点

 受験者数は、12,000人程度で緩やかに減少傾向にあり、合格率は9%程度で推移しています。合格点は、35~40点で、おおむね7割程度が合格ラインとなっています。

マンション管理士試験は独学でも合格できる?

 マンション管理士試験は、独学でも合格できるのでしょうか?また、合格するためには、どんな勉強方法で、どれぐらいの時間、勉強すればいいのでしょうか。

独学におすすめの勉強方法

 私自身は、マンション管理士試験には通信講座を使って合格しましたが、マンション管理士試験は合格率が低いとはいえ、独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み、問題集を複数回繰り返すだけで、短期合格も十分に可能な資格だと考えています。

 独学の勉強方法については、マンション管理士の独学におすすめの勉強法のページで、そして、独学におすすめのテキストについては、マンション管理士のおすすめテキストで詳しくご紹介していますので、そちらのページを参考にしてください。

勉強時間は500時間が目安

 マンション管理士試験に合格するためには、一般的に、500時間程度の勉強時間が必要と言われています。

 仮に、1日に3時間の勉強をするとすれば、半年程度の期間になりますし、1日に2時間の勉強なら8ヶ月程度の勉強期間になりますね。

 勉強時間の詳細については、マンション管理士の独学に必要な勉強時間は?のページをご参照ください。

独学が不安な方は通信講座もおすすめ

 なお、独学が不安な方や、短期合格を目指したい方には、通信講座もおすすめです。

 下記の記事では、マンション管理士のおすすめ通信講座を徹底的に比較してランキング形式でご紹介しています。初心者向け講座のほか、短期集中講座や学習経験者向け講座、費用の安い講座など目的別のおすすめもご紹介していますので、参考にしてください。

マンション管理士試験に関するよくある質問

 マンション管理士試験に関するよくある質問事項を以下にまとめました。疑問や不明点などがあれば、ぜひご覧ください。

試験時間は何時から何時まで?

 試験時間は午後1時から午後3時までの2時間です。

 試験開始は午後1時ですが、集合時間は12時30分です。集合時間になると、受験の注意事項などの説明が始まりますので、集合時間までに必ず試験会場に到着し、着席しておく必要があります。

試験科目免除の制度はある?

 マンション管理士試験では、管理業務主任者試験の合格者は、試験の一部免除(「マンション管理の適正化の推進に関する法律」に関する問題5問の免除)を受けることができます。

 管理業務主任者試験とは、試験科目がほぼ重複していますし、試験日も1週間しか違いがありません。

 このため、W受験をしてみて、いずれか一方に受かれば、翌年にもう一方の受験が5問免除で有利になりますので、W受験を目指してみるのもいいですね。

 ちなみに私の場合は、管理業務主任者試験だけを先に受験し、その翌年にマンション管理士試験を5問免除で受験しました。

管理業務主任者の試験日はいつ?

 管理業務主任者試験は、マンション管理士試験と試験科目がほぼ共通していることから、ダブル受験を考える方も多いと思います。

 管理業務主任者の試験日は、例年12月の第1日曜日です。

 管理業務主任者の試験日や試験内容については、下記の関連記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

賃貸不動産経営管理士の試験日はいつ?

 賃貸不動産経営管理士は、マンション管理士・宅建士・管理業務主任者と合わせて、不動産4大資格と呼ばれ、この4資格をコンプリートした人は、不動産資格四冠と呼ばれたりしますね。

 賃貸不動産経営管理士の試験日は、例年11月の第3日曜日です。

 賃貸不動産経営管理士の試験日や試験内容については、下記の関連記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

国家試験”マンション管理士試験”の実施団体/公式サイト

 マンション管理士試験は、指定試験機関として国土交通大臣の指定を受け、マンションの管理の適正化の推進に関する法律の定めにより「公益財団法人 マンション管理センター」が実施しています。

公益財団法人 マンション管理センター
〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2丁目5-5 岩波書店一ツ橋ビル7階
公益財団法人 マンション管理センター(マンション管理士試験 公式サイト)


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