更新日:2023年9月23日
中小企業診断士試験に独学でチャレンジする場合、通信講座や予備校と比較して、費用負担を安く抑えられることが大きなメリットです。
ただし、そのテキスト・参考書の選び方次第で、学習の「質」だけでなく「試験合格」の結果まで左右しかねないことになります。
このため、テキスト・参考書選びは大変重要です。
中小企業診断士を初めて受験する方にとっては、参考書をどういう基準で選べばいいのかわからない場合も多いと思いますので、当ページを参考にしてください。
【監修者】 中小企業診断士 中井 一 2010年に中小企業診断士の資格を取得。企業内診断士として経験を積んだ後、2019年に独立を果たす。その他、行政書士、簿記1級、FP2級、キャリアコンサルタント等の資格も保有するなど資格試験に精通している。⇒監修者紹介 |
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【執筆者】㈱モアライセンス代表 大西雅明 |
![]() 執筆者紹介 |
中小企業診断士の独学におすすめのテキスト
それでは、中小企業診断士試験の独学におすすめのテキストをご紹介していきたいと思います。
No.1:中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(TAC)
まずご紹介するのは、TACの「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト」です。
このシリーズは中小企業診断士試験の合格に必要な知識を、1次試験の7科目別に簡潔かつ的確な記述で要点をコンパクトにまとめており、1次試験対策にお勧めのテキストです。
出典(2023年版):Amazon
TAC中小企業診断士講座で実際に使用されているインプット学習用書籍でもあり、人気の高いテキストですね。
テキストに対応した問題集「中小企業診断士 最速合格のためのスピード問題集」も出版されていますので、アウトプット学習用に合わせて購入するとよいでしょう。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(1) 企業経営理論(2024年度版)![]() 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/9/23 ページ数: 388ページ サイズ: 21 x 14.8 x 1.5 cm 価格: 2,860円 |
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![]() (2)財務・会計(2024年度) ![]() 2023/9/23 436ページ 2,860円 |
![]() (3)運営管理(2023年度) 2022/11/16 340ページ 2,860円 ※2024年版 11/17発売予定 |
![]() (4)経済学・経済政策(2023年度) 2022/11/23 400ページ 2,860円 |
![]() (5)経営情報システム(2023年度) 2022/12/15 392ページ 2,860円 |
![]() (6)経営法務(2023年度) 2022/12/22 356ページ 2,860円 |
![]() (7)中小企業経営・中小企業政策(2023年度) 2022/12/23 320ページ 2,860円 |
No.2:みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(TAC)
次にご紹介するのは、同じくTACから出版されている「みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書」です。
このシリーズは独学者・初学者向けに合格に必要な基本論点をフルカラーレイアウトでわかりやすくまとめている点が特徴です。
上下巻の2冊セットで、上巻には企業経営理論、財務・会計、運営管理の基本3科目が、下巻には経済学・経済政策、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・政策の4科目が収録されています。
2次試験対策で重要な基本科目が上巻に収められていますので、2次試験の準備にも活用しやすい編集といえるでしょう。
1冊に複数科目が収録されていますが、科目別に分冊できるようになっており、分けて持ち運びできますから便利です。
テキストに対応した問題集「みんなが欲しかった!中小企業診断士の問題集」も出版されています。
こちらには、近年の過去問題集の中から抽出した重要問題が収録されています。教科書と同様、科目別に分冊できるので、反復学習用に合わせて購入すると良いでしょう。
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みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (上) 2023年度 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/10/26 ページ数: 708ページ サイズ: 21 x 14.8 x 3 cm 価格: 4,180円 ※2024年度版の予約販売中(10/26発売予定) |
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みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(下) 2023年度 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/11/26 ページ数: 900ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 4,400円 |
No.3【番外編】:要点学習 GYUTTO-LEARNING
次は番外編として、移動時間などに要点を「聴く」だけでスキマ時間を学習時間に変えることができる音声学習教材をご紹介します。
この音声教材は、月額980円で様々な資格が受け放題になっており、中小企業診断士合格のための要点を耳で聴きながら集中的に学習できることがコンセプトです。
仕事が忙しい方などは、聴くだけで学習可能ですので、特に記憶系の科目には絶大な威力を発揮すると思います。
上記でご紹介したテキストで合格に必要な知識を理解し、その要点を移動時間に聴くことで記憶に定着させる、という2つの組み合わせにより、それぞれの相乗効果が引き出せますので、おすすめです。
中小企業診断士の2次試験対策のおすすめ参考書
続いて、2次試験対策のおすすめ参考書をご紹介します。
No.1:中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
まずご紹介するのは、「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」です。
この参考書は、2次試験に臨む際の知識の整理に最適な内容になっています。
2次試験の4つの事例問題それぞれに対応した知識について、2次試験に対応するための基礎知識(1次試験知識)が1冊にまとめられており、解法テクニックや知っておきたいトレンドなども整理されていますので、便利な1冊です。
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中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (2023年版)![]() 著者: 関山春紀, 川口紀裕 出版社: 同友館 発売日: 2023/7/11 ページ数: 320ページ サイズ: 18.2 x 1.6 x 25.7 cm 価格: 3,300円 |
No.2:中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
次にご紹介するのは、「中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」です。
この本は、2次試験の解答を導くノウハウを身に着けるために有効な内容になっています。
2次試験の4つの事例問題それぞれの前年および前々年の合格者の実際の解答構築プロセスから、ノウハウ・テクニック・センスが学べます。
2次試験では事例検討が重要になりますので、過去問の分析を通して事例検討のノウハウを身に着けることができます。
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中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ (2023年版)![]() 著者: 関山春紀, 川口紀裕 出版社: 同友館 発売日: 2023/7/11 ページ数: 410ページ サイズ: 18.2 x 2.1 x 25.7 cm 価格: 3,630円 |
No.3:中小企業白書
次は、毎年7月に中小企業庁がまとめている「中小企業白書」です。
中小企業政策や統計データなどの1次試験向けの知識は参考書の方がポイントがまとめられているため便利ですが、その元になっているのは中小企業白書になりますので、ご一読することをお勧めします。
特に独学の場合、ケーススタディ(事例検討)が弱くなりがちですので、第二部に記載されている事例などをもとに、2次試験の想定問題を考えてみるなどの工夫をしても良いと思います。
また、コラムには、中小企業政策に関するトレンドがコンパクトにまとめられていますので、2次試験の解答の参考になると思います。
中小企業診断士のおすすめ勉強法
中小企業診断士試験のテキスト・参考書が決まれば、それを使って勉強を進めていきましょう。
中小企業診断士のおすすめ勉強法の要点をまとめると、以下のようになります。
- 独学を成功させるには、毎日の学習時間を確保して習慣化するのがおすすめ
- 2次試験に関しては、 受験生のネットワーク・勉強会に参加することも必要
- 独学学習の習慣化には、ゴール(資格合格)までマラソンするような意識を持つ
- 全体の学習計画から1か月単位・1日単位で計画に落とし込んでいく
- 社会人の勉強時間のモデルケースは、朝1時間+帰宅後2時間=3時間
- スキマ時間を有効活用すれば、学習効率がさらに向上する
- まとまった学習時間とスキマ時間の勉強を組み合わせることで効率よく勉強できる
こういった勉強法については、中小企業診断士は独学で合格できる?必要な勉強時間とおすすめ勉強法のページで詳しくご紹介していますので、そちらをご参照ください。
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