更新日:2023年9月23日
中小企業診断士は、1次試験・2次試験を合わせた合格率は6%しかない難関資格ですので独学は困難とされていますが、毎日コツコツと勉強し、積み上げることで独学合格も可能な資格です。
このページでは、中小企業診断士試験に独学で合格するために必要な勉強時間やおすすめ勉強法・テキストについて解説していきますので、独学合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
【監修者】 中小企業診断士 中井 一 2010年に中小企業診断士の資格を取得。企業内診断士として経験を積んだ後、2019年に独立を果たす。その他、行政書士、簿記1級、FP2級、キャリアコンサルタント等の資格も保有するなど資格試験に精通している。⇒監修者紹介 |
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【執筆者】㈱モアライセンス代表 大西雅明 |
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中小企業診断士は独学で合格できる?
中小企業診断士の1次試験の合格率は、過去10年で見てみると、低いときで20%程度、高いときで40%程度と変動がありますが、平均すると、およそ30%の合格率があります。
一方、2次試験の合格率は、ここ数年は18%程度と、1次試験に比べて狭き門になっており、1次試験・2次試験を合わせた合格率は、たったの6%しかありません。
このように、中小企業診断士試験は難関資格ですが、毎日コツコツと学習し積み上げることで、独学でも合格することが可能ですので、以下で、その勉強時間や勉強法・コツについて、お伝えしていきたいと思います。
- 合格率は約6%(1次30%・2次18%)の難関資格
- 毎日コツコツと学習し積み上げることで、独学合格も可能!
中小企業診断士の独学に必要な勉強時間は?
では、中小企業診断士に独学で合格するためには、どれぐらいの勉強時間が必要になるのでしょうか。
初心者は800~1300時間の勉強時間が必要
中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は、それぞれの能力や経験によって大きく変化しますが、一般的に初学者が合格するには、およそ800時間~1,300時間の勉強時間が必要といわれています。
もし仮に、中小企業診断士試験に1年間の独学で合格しようとした場合、必要な勉強時間を1,000時間とすると、1,000時間÷365日=1日2.7時間程度の学習が必要になってきます。
中小企業診断士を目指す方は、働きながら勉強される方も多いと思いますので、仕事をしながら毎日2~3時間の勉強を続けることは、かなり厳しいですよね。
そこで、「勉強時間の取り方」と、それに合わせた「勉強方法」が重要になってきますので、以下で解説していきます。
- 800~1,300時間の勉強時間が必要
- 1年で合格するなら1日2.7時間
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科目別の勉強時間の目安
なお、試験科目別の勉強時間の目安は、以下のようになります。
試験科目 | 勉強時間の目安 | 1日3時間学習した場合の日数 |
---|---|---|
経済学・経済政策 | 100~130時間 | 約43日間 |
財務・会計 | 180~200時間 | 約66日間 |
企業経営理論 | 120~150時間 | 約50日間 |
運営管理 | 100~130時間 | 約43日間 |
経営法務 | 40~70時間 | 約23日間 |
経営情報システム | 40~70時間 | 約23日間 |
中小企業経営・中小企業政策 | 50時間 | 約16日間 |
【2次試験】中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I ~Ⅳ | 70~100時間 | 約33日間 |
合計 | 700~900時間 | 約300日 |
このように、1日3時間の勉強をしたとすれば、約300日間・700~900時間の勉強で、試験科目の全範囲を勉強することができますね。
科目別の出題傾向と勉強法
中小企業診断士の試験は1次試験と2次試験があり、それぞれの勉強方法には違いがあります。
1次試験・2次試験の勉強方法の違い
1次試験は多肢選択式(マークシート方式)ですので、正解を確実に選択できる知識です。
一方、2次試験は筆記(記述式)と口述ですので、基本となる知識を押さえた上で、応用力・対応力が必要になってきます。
中小企業診断士試験は、1次試験の科目で学習した内容が2次試験にも出題される特徴があるため、1次試験の学習は2次試験の学習対策にもなってきます。
- 1次試験(マークシート)⇒ 正解を確実に選択できる知識が必要
- 2次試験(記述式・口述)⇒ 応用力・対応力が必要
では、1次試験・2次試験の科目ごとに、試験の出題傾向・学習のポイントを挙げていきたいと思います。
1次試験の科目別対策
まずは、1次試験の科目からご紹介していきます。
1次試験の科目 | 試験の出題傾向 | 学習ポイント |
---|---|---|
経済学・経済政策 | ・数式に関連する理論的な内容が多い。 ・試験の出題数が少なく1問あたりの配点が高いので注意。 |
・グラフの読み取りなどやその図がなぜそうなっているかを数式で把握して理解する。 ・試験によく出題されている部分を重点的に学習する。 |
財務・会計 | ・計算問題が出題される。 ・毎年同じような問題が出題される傾向があるため過去問を必ず把握。 ・2次(事例4)でも出題される。 |
・財務諸表・貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)・キャッシュフロー計算書(C/S)・簿記を理解する。 ・2次(事例4)でも知識を使用する。 |
企業経営理論 | ・抽象的な記述の正誤問題や具体事例等の正誤問題が多く出題される。 ・経営戦略論の環境分析や戦略策定の方法は2次試験の事例問題でも出題されやすい。 |
・過去問を使って具体例で考える方法を身に着ける。 ・過去問から出題傾向を把握する。 ・重要箇所は暗記だけではなく理解も重要。 |
運営管理 | ・重要点として、生産形態と生産方式・資材・在庫管理・品質管理、IE・商品仕入・販売と流通情報システム等があげられる。 ・計算問題も有。 ・2次試験の事例3にも関連 |
・重要点とそうでない点を早めに把握し時間的にメリハリを持ち学習を進める。 ・過去問演習を繰り返し実施。 |
経営法務 | ・知的財産権・会社法で出題の8割程度を占めている。 | ・基礎知識は必ず理解する。 ・年度により難易度にばらつきあり。 ・広範囲のため、過去問での出題実績をもとに学習を進める。 |
経営情報システム | ・「情報通信技術に関する基礎的知識」では、コンピュータの基礎・ネットワーク・インターネット・データベースから頻出される。 ・経営情報管理分野では、情報システムの開発から頻出される。 |
・情報技術に関する省略語等の専門用語に慣れる必要がある。 ・年度によって難易度にばらつきがある。 ・難解な問題は切り捨て、学習時間を確保。 |
中小企業経営・中小企業政策 | ・中小企業経営の分野は、大部分が前年度の中小企業白書の内容から出題される。 ・中小企業政策の分野は、中小企業向けの各種政策などが出題される。 |
・毎年4月に発行される中小企業白書を元に学習する。 ・暗記で得点できる可能性が高い。 |
このように、しっかりとした理解が必要な科目や、暗記中心で対応できる科目、過去問中心に学習する科目など、試験科目によって対策が異なりますので、それぞれの学習ポイントに注意しながら勉強を進めてください。
2次試験の科目別対策
次は、2次試験の出題傾向と学習ポイントです。
2次試験の科目 | 試験出題傾向 | 学習ポイント |
---|---|---|
事例 I A:中小企業の診断及び助言に関する実務 | 組織・人事:企業の内部資源、ビジネスモデル、事業戦略面などから出題 | 企業経営理論の組織論との関連性が強い |
事例 II B:中小企業の診断及び助言に関する実務 | 企業経営理論のマーケティング論と運営管理の店舗・販売管理から事例企業を通して出題される。 | 長文情報が多く、その情報の分析把握力や関係性を明確にする力を養う。 |
事例 Ⅲ C:中小企業の診断及び助言に関する実務 | 製造業の事例を中心に出題される傾向にある。 | 運営管理科目の生産管理について事例企業の戦略・戦術に応用する |
事例 Ⅳ D:中小企業の診断及び助言に関する実務 | 財務諸表分析・資本調達と運用戦略・アカウンティング・ファイナンスの両面からも出題される。 | 1次試験科目の財務・会計の知識の学習をしておく。 |
中小企業診断士の独学におすすめの勉強法
次は、独学で中小企業診断士の勉強をする際のおすすめ勉強法や勉強のコツについてご紹介したいと思います。
毎日の勉強を習慣化する
中小企業診断士に限らず、独学で資格取得の勉強をする場合、まずは「勉強時間の確保」から考えるのがお勧めです。
学習期間が半年を超えるような長丁場の資格の場合、継続して学習するためには、1日の勉強時間を確保して習慣化するのがおすすめです。
土日にだけ集中して長時間勉強する方もいらっしゃいますが、学習間隔を1週間ほど空けてしまうと、前回学習した内容を忘れていることも多く、思い出しや学習のやり直しなどで学習効率が低下することになりますので、あまりおすすめではありません。
やはり、毎日の継続学習がおすすめです。
学習を習慣化できれば、毎日の勉強も苦になりにくいですし、仕事などで疲れた日でも習慣化していれば頭で考えなくても体が動き、ある程度は勉強を進めることができるからです。
2次試験対策は受験生のネットワークに加わることも必要
なお、1次試験に関する知識の習得は、習慣化することによって独学でもスムーズに進められますが、2次試験の場合、事例検討の結果を記述式で解答する形式ですので、単純な知識の習得だけで対応できるものではありません。
独学でも過去問を繰り返し解いて解答の精度を上げていくなどの対策は可能ですが、一人でできることには限界があります。
ですので、2次試験対策に関しては、会社の中の人脈やSNSを通じて受験生のネットワークに加わり、勉強会などに参加して事例に対する様々な見方に触れることで、事例問題の解答のセンスを磨くことも必要になってきます。
独学学習の習慣化は学習計画への落とし込みが鍵
独学学習を習慣化するためには、ゴール(資格合格)までマラソンをするような意識を持つことをお勧めします。
マラソンは言い換えれば「学習計画」となりますので、全体の学習計画から、1か月単位、1日単位で計画に落とし込んでいくことが鍵になります。
では、1日単位で見たときに「いつ勉強時間をとるか?」というのが問題になります。
1日3時間の勉強をするためのモデルケース
中小企業診断士を受験される方は、仕事をしながら学習されることも多いと思いますので、ここではモデルケースをご紹介いたします。
以下は、9時~18時の仕事をしている方を想定したモデルケースです。
6:00 | 起床 学習(1時間) |
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7:30 | 朝食・仕事前準備 |
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8:00 | 出発・通勤 |
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9:00 | 仕事始業 |
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18:00 | 終業 |
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19:00 | 帰宅・夕食・その他 |
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20:30 | 学習(2時間) |
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22:30 | 就寝 |
上記のプランが、1日3時間の学習を無理なく実施できる時間配分のモデルケースです。
残業で帰りが遅くなるような方は、早起きして朝の勉強時間を2時間とるなどの調整も必要になるかと思います。
学習効率をさらに上げるスキマ時間学習
上記の学習スケジュールには記載していませんが、通学や通勤時間・休憩時間・ちょっとした空き時間など日常によくあるスキマ時間も有効活用すれば、学習時間が伸びると同時に学習効率も間違いなく向上してきます。
例えば、通勤時間などの移動時間を学習時間にするだけでも、行き帰りの往復で2時間程度は学習時間を増やすことが可能になります。
これは、1か月で60時間、年間で720時間となりますので、中小企業診断士の合格までに必要な勉強時間とされている1,000時間の学習時間にも到達しそうな勢いです。
このことから、まとまった学習時間とスキマ時間の学習を組み合わせることが、効率よく合格を狙う方法として有効なことがわかります。
私も通勤時間中に学習することで学習を習慣化することができました。
スキマ時間学習はテキストを読むインプット学習にも有効ですが、問題集や過去問を解くアウトプット学習についても、制約のあるスキマ時間を活用することで、限られた時間内に解答を導き出す訓練にもなりますので、その意味でも有効です。
独学におすすめの勉強法まとめ
以上、独学におすすめの勉強法をまとめると、以下のようになりますね。
- 独学を成功させるには、毎日の学習時間を確保して習慣化するのがおすすめ
- 2次試験に関しては、 受験生のネットワーク・勉強会に参加することも必要
- 独学学習の習慣化には、ゴール(資格合格)までマラソンするような意識を持つ
- 全体の学習計画から1か月単位・1日単位で計画に落とし込んでいく
- 社会人の勉強時間のモデルケースは、朝1時間+帰宅後2時間=3時間
- スキマ時間を有効活用すれば、学習効率がさらに向上する
- まとまった学習時間とスキマ時間の勉強を組み合わせることで効率よく勉強できる
中小企業診断士の独学におすすめのテキスト・参考書
学習時間を確保し、習慣化することができれば、あとは自分にあった学習方法を決めていくことになります。
独学は、通信講座や予備校を利用する場合と比較して、費用負担を安く抑えられることが大きなメリットです。
ただし、言い換えれば、その参考書の選び方次第で、学習の「質」やひいては「試験合格」の結果まで左右しかねないことになります。
そうしたことからも、参考書選びは大変重要になってきます。
中小企業診断士を初めて受験する方にとっては、参考書もどういう基準で選べばいいのかわからない場合も多いと思いますので、参考までに下記でご紹介します。
No.1:中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(TAC)
まずご紹介するのは、TACの「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト」です。
このシリーズは中小企業診断士試験の合格に必要な知識を、1次試験の7科目別に簡潔かつ的確な記述で要点をコンパクトにまとめており、1次試験対策にお勧めのテキストです。
出典(2023年版):Amazon
TAC中小企業診断士講座で実際に使用されているインプット学習用書籍でもあり、人気の高いテキストですね。
テキストに対応した問題集「中小企業診断士 最速合格のためのスピード問題集」も出版されていますので、アウトプット学習用に合わせて購入するとよいでしょう。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(1) 企業経営理論(2024年度版)![]() 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2023/9/23 ページ数: 388ページ サイズ: 21 x 14.8 x 1.5 cm 価格: 2,860円 |
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![]() (2)財務・会計(2024年度) ![]() 2023/9/23 436ページ 2,860円 |
![]() (3)運営管理(2023年度) 2022/11/16 340ページ 2,860円 ※2024年版 11/17発売予定 |
![]() (4)経済学・経済政策(2023年度) 2022/11/23 400ページ 2,860円 |
![]() (5)経営情報システム(2023年度) 2022/12/15 392ページ 2,860円 |
![]() (6)経営法務(2023年度) 2022/12/22 356ページ 2,860円 |
![]() (7)中小企業経営・中小企業政策(2023年度) 2022/12/23 320ページ 2,860円 |
No.2:みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(TAC)
次にご紹介するのは、同じくTACから出版されている「みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書」です。
このシリーズは独学者・初学者向けに合格に必要な基本論点をフルカラーレイアウトでわかりやすくまとめている点が特徴です。
上下巻の2冊セットで、上巻には企業経営理論、財務・会計、運営管理の基本3科目が、下巻には経済学・経済政策、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・政策の4科目が収録されています。
2次試験対策で重要な基本科目が上巻に収められていますので、2次試験の準備にも活用しやすい編集といえるでしょう。
1冊に複数科目が収録されていますが、科目別に分冊できるようになっており、分けて持ち運びできますから便利です。
テキストに対応した問題集「みんなが欲しかった!中小企業診断士の問題集」も出版されています。
こちらには、近年の過去問題集の中から抽出した重要問題が収録されています。教科書と同様、科目別に分冊できるので、反復学習用に合わせて購入すると良いでしょう。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (上) 2023年度 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/10/26 ページ数: 708ページ サイズ: 21 x 14.8 x 3 cm 価格: 4,180円 ※2024年度版の予約販売中(10/26発売予定) |
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みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書(下) 2023年度 著者: TAC中小企業診断士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/11/26 ページ数: 900ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 4,400円 |
No.3【番外編】:要点学習 GYUTTO-LEARNING
次は番外編として、移動時間などに要点を「聴く」だけでスキマ時間を学習時間に変えることができる音声学習教材をご紹介します。
この音声教材は、月額980円で様々な資格が受け放題になっており、中小企業診断士合格のための要点を耳で聴きながら集中的に学習できることがコンセプトです。
仕事が忙しい方などは、聴くだけで学習可能ですので、特に記憶系の科目には絶大な威力を発揮すると思います。
上記でご紹介したテキストで合格に必要な知識を理解し、その要点を移動時間に聴くことで記憶に定着させる、という2つの組み合わせにより、それぞれの相乗効果が引き出せますので、おすすめです。
No.4:中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
ここからは、2次試験対策のおすすめ参考書をご紹介していきます。
まずご紹介するのは、「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識」です。
この参考書は、2次試験に臨む際の知識の整理に最適な内容になっています。
2次試験の4つの事例問題それぞれに対応した知識について、2次試験に対応するための基礎知識(1次試験知識)が1冊にまとめられており、解法テクニックや知っておきたいトレンドなども整理されていますので、便利な1冊です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (2023年版)![]() 著者: 関山春紀, 川口紀裕 出版社: 同友館 発売日: 2023/7/11 ページ数: 320ページ サイズ: 18.2 x 1.6 x 25.7 cm 価格: 3,300円 |
No.5:中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
次にご紹介するのは、「中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」です。
この本は、2次試験の解答を導くノウハウを身に着けるために有効な内容になっています。
2次試験の4つの事例問題それぞれの前年および前々年の合格者の実際の解答構築プロセスから、ノウハウ・テクニック・センスが学べます。
2次試験では事例検討が重要になりますので、過去問の分析を通して事例検討のノウハウを身に着けることができます。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ (2023年版)![]() 著者: 関山春紀, 川口紀裕 出版社: 同友館 発売日: 2023/7/11 ページ数: 410ページ サイズ: 18.2 x 2.1 x 25.7 cm 価格: 3,630円 |
No.6:中小企業白書
次は、毎年7月に中小企業庁がまとめている「中小企業白書」です。
中小企業政策や統計データなどの1次試験向けの知識は参考書の方がポイントがまとめられているため便利ですが、その元になっているのは中小企業白書になりますので、ご一読することをお勧めします。
特に独学の場合、ケーススタディ(事例検討)が弱くなりがちですので、第二部に記載されている事例などをもとに、2次試験の想定問題を考えてみるなどの工夫をしても良いと思います。
また、コラムには、中小企業政策に関するトレンドがコンパクトにまとめられていますので、2次試験の解答の参考になると思います。
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